とある×ジョジョ【とある奇妙な運命論】 (14)

とあるとジョジョのクロスものです
オリジナルのキャラが主人公です ご注意ください
時間軸を都合でごちゃごちゃにしてます
四部の物語は終わってる 五部はまだ終わってない それなのに六部の物語が始まりそうなど
ジョジョは相当読み込みましだか とあるはアニメをかじる程度なのでそんなわかりません
申し訳ないです
これが処女作なので至らない点あると思いますがよろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430581538

この世界には様々な物語があり様々なヒーローがいる

誰に教えられなくても、自信の内から湧く感情に真っ直ぐに進もうとするもの

過去に過ちを犯し、その罪に苦悩しながらも正しい道を歩もうとするもの

誰にも選ばれず、資質らしいものを何一つ持っていなくても、たった一人の大切な物のためにヒーローになれるもの

家族のため、失った親友のために自らよりもとてつもなく強大な敵に挑むことができるもの

不良のレッテルを張られていようが、吐き気を催す邪悪にどこまでも熱く怒り、それを裁くもの

何よりも大切なポリシーをもち、大切な町を、仲間を傷つけようとする、どこまでもどす黒い悪に臆せず向かっていけるもの

赤の他人から人を信じることを知り、危険な裏社会に入ることを覚悟し、暗闇の荒野に道を切り開くもの

受け継がれていた悪の意思に、受け継いだ黄金の精神を持って戦いを挑み、またその黄金の精神を後のものに託したもの

だがここで語る物語の主人公は彼らではない

運命と共に歩み、その運命に傷つけられがらも
世界を変えるため奮闘するもの

そんなもう一人のヒーローである

とある研究所の一室にこの物語の主人公の少年は立っていた

少年は背丈は170後半ほどで、とある高校の制服を着用している、顔立ちは端正で少し幼さが残っていた

一見してみると普通の高校生だ

だがツーブロックの頭に付着した血糊と、少年の目の前の血だらけの男が、少年から普通を奪っていた

男「た…助けてくれ…まだ死にたくない…」

少年「…」

男「あんたたちに無断で別の研究をしてたのは悪かった!もう絶対にそんなことはしない!」

少年「チッ…その研究のための金は俺たちが出してたんだぞ…このちっぽけなくそ研究者が…」

男「金なら返す!だから次のチャンスを」

少年「なぁ…ちっぽけなくそ研究者が次のチャンスなんざもらえると思ってるのか?」

少年は男の声をかき消すようにいい放つ

少年(何で俺がこんな面倒なこと…『裏』が出てなければ…)

少年はさっさと苛立ちの原因を片付けようと懐に手を伸ばす

男「こんな…こんな運命…うぅ…」

少年 ピタッ

少年は運命という言葉に拳銃を取り出そうとした手を止める

少年「あんた…運命を信じてるか?」



男「え?」

あまりに突拍子のない質問に男は困惑する

男(訳がわからない…この少年は運命を信じているのだろうか?…答えようによっては殺さないでくれるかもしれない!)

少年「おい?聞いてるのか?」

男「あ、あぁ!信じてる!おれは運命を信じているぞ!」

少年「そうか」

そう言うと少年はポケットからなにかを取り出す

男(…コイン?)

少年「お前が本当に運命を信じているのか知らないが…おれは運命を信じている」

少年「運命ってのは人との出会いとかにあるってよく言うが…おれは五分五分…どちらに転ぶかわからない、そんな事柄に運命は関与していると思う」

少年は取り出したコインでコイントスをする

少年「そしてその五分五分のどちらかに転んだ方、その方は運命が選んだ方だ、きっとそっちには運命の女神が座ってくれている」

少年は1拍おき続ける

少年「今したコイントスの結果が、表だったらお前を[ピーーー]、裏だったら生かしてやる」

男(こいつ…そんな簡単な…そんな運否天賦なことに俺の命を…)

男(だがさっきまでは100%死ぬ状況だった!だが今は50%で生き残れる!)

男は息をのみうなずく

少年がコインの上に被さっている手を離す

男(頼む…)



少年「残念だったな、表だ」

男「あ…うぅ…そんな…」

少年はコインしまい、銃を取り出し男に向ける

男「ひっ…」

男は狼狽しながらわめき散らす

男「何が運命だ!そんなくそみたいなもの」ダァーン!

少年の放った弾丸は男の顔面を撃ち抜く

少年「コイントスで決めたことは絶対にやると決めているんでな、それに人の信じてるものをくそみたいなものなんて言うもんじゃねーぜ」

そういいながら、死体に手を触れると死体がさわった場所から空気にとけるように消えていく

死体を消し終わると少年は携帯を取り出し電話をかける

少年「佐伯、終わったぞ」

佐伯「お疲れさま、痛め付けて反省させた?それとも殺しちゃった?」

少年「痛め付けた後に殺した」

佐伯「さっすが、流我さんはやることが違う」

流我「うるせー、おれは研究者が大嫌いなんだよ」

流我「で、このあとはどうすればいい?」

佐伯「たぶんそこにその男が隠れてやってた研究の実験台とかいると思うから、そいつらを見つけて」

流我「[ピーーー]のか?」

佐伯「こちらに危害を加えそうなら殺して、使えそうなやつがいたらこっちつれてきていいよ」

流我「わかった、切るぞ」

そう言うと電話を切り携帯をしまう

流我(さて…さっさと実験台とやらをみつけるか)

「だれかいるの?」ガチャ キィー

突然女の声と扉を開ける音が響く

流我「!!」

音のした方を振り返り、銃を構える

そこには流我と同い年くらいの少女が立っていた





少女は真っ白のワンピースを着ており、髪型はショートヘアで、体に擦り傷や青あざがほんのすこしあるが肉体は健康的、精神的なダメージも表情からは見受けられず、普通の女の子のようであった

流我(おかしい…裏の研究者が隠れてやっていた研究の実験台とは思えない)

そう、その普通が異常だった、学園都市の裏で行われる研究は、実験台がこんなに無事でいられるような研究などあり得なかった、実際に流我はさまざまな裏の研究施設を見たことがあるが、そのどこでも実験台にたいして人として接しているところはなかった

流我(もしかしてこいつはあの男の協力者か?いや、元々こいつは高位の能力者で、だから無理な実験で壊れないようにしていたのかもしれない)

どちらにせよこちらに危害を加えるなら[ピーーー]…そう思いながら警戒を強める

流我 ジィー

少女「あ、あのぉ…」

少女はあからさまに警戒している目の前の男に嫌な汗をかきながらも質問を投げ掛ける

少女「貴方は何者ですか?私を閉じ込めた男の仲間ですか?それと銃声が聞こえたんですけど…貴方が撃ったんですか?」

流我「おれはここで行われてた研究を潰しにきたものだ、お前を閉じ込めた男の仲間ではない、それにその男ならさっき殺した、銃声はそのときのものだ」

質問に答えながら流我は思考を巡らせる

流我(俺をあの男の仲間かどうか疑う辺り、協力者という線は消えたな…それに俺に対する態度を見る辺り高位の能力者だとしても敵にはならないだろう)

そう結論付け警戒を解くと同時に銃を下ろす

少女は男の質問の答えを聞いてか、男が銃を下ろしたからか、おそらく両方だろう、ホッと胸を撫で下ろす

上の文
見る辺り×
見る限り○
誤字です、すいません

少女「ここの研究を潰しにきたってことは、私を助けてくれたんですよね?ありがとうございます」ペコリ

そういいながら少女は頭を下げ、世界が救われたかのような満面の笑みでこちらを見ている

流我「はぁ…おまえなんか勘違いしてるな」

少女「え?」

流我「ここから出ることでこれから自分が明るい表の世界で明るく楽しく過ごせるって思ってるだろ?」

少女「え?違うんですか?」

流我はその間の抜けた返答を聞き、さっきよりも大きなため息をついて話出す

流我「いいか?お前が表の世界に出ても、住居も家族も生きていくためのお金もないんだぜ?」

少女「た…確かに…」

流我「今お前の話してるんだぞ?何でそんな他人事なんだよ…」

少女「うう…わたしはどうすれば…」

これからの打開策を考えているのだろう、少女は頭を抱えながら唸っている

流我(なんなんだこいつは一体…仮にもこの学園都市の裏を体験したんだから、もっとなんかあるだろ反応…)

例えば泣き崩れて感謝の言葉を言うとか… そんな風に考えていると

少女「そうだ!」

少女は頭を抱えるのをやめ、素晴らしい考えを閃いたとばかりに得意気に話し始める

少女「あなたと一緒に暮らせばいいんですよ!」

流我「はぁ?!」

流我「ダメに決まってるだろ!」

少女「え!ダメなんですか!?」

少女は断られることにマジに驚いた、という感じで言葉を発した

流我(こいつ…ますますわからん…なんなんだ一体…)

流我は心底困惑していた、そして少女に変な意味で圧倒されていた

流我(確かにおれはこいつを結果的に助けた、だがそれでも、ここにいた男を銃で撃ち殺し、さらに警戒心全開で銃を自分に向ける、そんなやつ相手に何でそんなことを言えるんだ?!)

苛立つと爪を噛むのが癖の子供のように、流我はポケットから取り出したコインをいじる

流我(くそ!落ち着け…まずはこの目の前の女にわからせるんだ、今目の前にいるのがどんな人間なのか…)

深呼吸をし、心を落ち着かせ、話すことを整理する

少女(深呼吸してどうしたんだろ…ダイジョブかなぁ?)

流我(なにこっちを ダイジョブかなぁ? みたいな目で見てるんだ!お前が原因なんだよ!)

それから数秒考え話を切り出す

流我「いいか?おれは確かにお前を助けた、だがそれはお前を助けるのが目的で動いた結果、助けた訳じゃない、おれはこの研究を潰すのが目的で動いて、目的通り研究を潰し、そしてその副産物的におまえを助けた、という結果が生まれたんだ、だからおまえが思ってるようなヒーローみたいなやつじゃない」

流我「それにおれはこの研究を潰すために一人の男を殺したんだ、これでもうわかるはずだ」

自分がここに閉じ込めたやつと同じ、裏の人間だと…そう締め括り少女の様子を伺う

少女「…」

目の前の男が人を殺し、自分を閉じ込めた男とおなじ世界で生きている、その事実を説明されその目には明らかな動揺と恐怖があった

流我「どうやら理解したようだな…」

そう言い研究所の出口に歩いていく

少女「なら…どうすればいいんですか…」

さっきとは違う調子に気づいた流我は足を止め、続きに耳を傾ける

少女「…どんな理由でも、さっきはここから出れるように助けてくれたじゃないですか…」

少女「それならちゃんと!私が生きていけるように!最後まで私を助けてくださいよ!」

少女「途中で放り出すなんてひどいですよ…」

少女はそう言うと泣き崩れる

その言葉は説得とは到底言えない、叫びだった
だがそんな心からの叫びがいつだって人の心を動かしてきたのだ!

流我(表だったら…)

チリィーン パシッ

少女「…?」

流我(結果は…表か…まぁそうだろうな…)

流我はニヤリと笑い、少女の方を向く

流我「お前の言う通りだ…確かに自分の都合で人の人生に関与しておいて、それを途中で放りだし、知りませんじゃああまりに身勝手だな…」

流我 「ついてこいよ」

少女はその言葉に泣いていた目を見開き、数秒停止する

少女「うぅ…うわぁぁぁぁん!」

流我「うお!」

さらに勢いよく泣き始めた少女に驚いたが…なぜだか妙な安心を覚える

流我(はぁ…やっとそれらしい反応が帰ってきたか…やれやれ…)

助けてもらえる…そんな安堵の感情から溢れ出す涙を止められるずにいる少女に近づき、背中をさする

流我「まったく…助けてくれた人間、いや、これから助けてくれる人間にたいして、なんかいうことはないものかねぇ?」

その言葉を効いた少女はなんとか泣くのを我慢しようとする、だが押さえきれず ぐすんぐすんと嗚咽している

流我「いや…無理して言わなくてもいいぞ?」

心配そうに声をかけ、ゆっくりと落ち着かせる

少女「ありがとう…ありかとうございます…」

流我「あぁ…感謝しろよ」

その場にへたり込んでいる少女を立ち上がらせ手をひいて出口に向かう

扉を開けて外に出る

少女「うぅ…まぶしい」

そこには光輝く太陽が煌々と照りつけていた

少女「きれいだなぁ…」

流我「そうだな…」

あまりの眩しさに目を背ける

そこで流我はふときづく、この少女がこれから生きていくのはこの太陽すら照らすことのできない真っ黒で、それこそ底無し沼のような闇なのだと

流我(助けるって言ったんだ…助けてやんなくちゃな…)

そんな風に一人覚悟を決め前を向く、そこに間の抜けた声が聞こえてくる

少女「どうしたの?行かないの?」

見ると少女は自分よりもずいぶんと先を歩いており、ついてきてないのに気づいてこちらを不思議そうに見ている

流我「あぁ、悪い」

そう言い後ろの扉を閉めると、少女の方にむかう

流我(そうだ、忘れてた…一番大事な質問を…)

少女に追い付くとその質問を突拍子もなく投げ掛ける

流我「なぁ…お前は運命を信じるか?」




これでプロローグは大体終了です なんかスタンドも能力も魔術もあんま出なかったから なんのssかわかりませんねw

ここからの大体のストーリーは決まっているのですが辻褄が会うよう角を積めるので次の書き込みに時間がかかるかもしれません

申し訳ありません

書き忘れていましたが主人公の能力はいざというときに使うほうがかっこいいのでしばらく使わないかもしれません

また、能力に関する情報も勝敗を決める大きなものなのであまり能力者が「俺の能力は~」
と説明することはないと思いますご了承ください



ここまでの展開ですこし書き直したいところがあるのでスレ建て直します

見ているかたいらっしゃったのなら申し訳ありません

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