鷺沢文香「…足を」 (13)


プロデューサーさんに言われるまま

私は…足を広げる

緊張で、額に汗がにじむ

…脈が早まっていく

息が…熱くなるような…感覚

書物では決してわからない世界へと

…あの人に、今日も引きずり込まれる



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来たかッ!


足に残る…ぬるりとした液体

さっき、あの人を踏みつけた痕跡

今度は…私が踏みにじられる番

…どこから

…何を

…どうやって?

…私に…教えてくれるのでしょう


あの人を思って、弄った場所は…大分湿っている

あらゆる場所を犯される…妄想

妄想を…得意とする人に…教わった事を思い出して

…とろけるような快楽に浸る

まだ…プロデューサーさんの手は

私には…触れていない


彼の期待に応えるため

彼の欲望を受け止めるため

…私自身が、彼と一つになるために

前まで気にも留めていなかった類の本から

…知識を、得ていきました

プロデューサーさんは…直接的にも、間接的にも

…私に、色々なものを与えてくれます


アイドルとしての存在を破り捨てる

背徳的な受胎への、無責任な願望

官能小説の中の、淫らな登場人物のように

…それすらも凌駕しようと

私は…あの人へ…本能のままの…言葉を投げる


気休め程度に下半身を隠していたストッキングを

…中途半端に、彼に破かれて

素肌の範囲が増していく

私の、悦楽の拠点への扉を…

指で広げて、見せつけるように示して

もう一度、彼に同じ言葉を投げる


私の中が…彼に作り替えられていく

圧倒的な質量

代え難い安らぎ

湧き上がる激情

…触れあう温もりを繋ぎ止めるように…

…私は、足を絡める


気が遠くなるほど

何度も肉欲の嵐に巻き込まれる

考えられる限りのいやらしい言葉で

彼を求め、煽ろうとして

…私自身が、気がつけば煽られている


でも…それでいい

プロデューサーさんから証を注がれるたびに

足を大きく震わせて

子宮が悲鳴をあげる

体温を考えれば…直接感じ取るのは難しいですが

彼の囁きが…脳を焼き尽くす


行為の終わりを告げられて

足をピクリと跳ねさせ…私は余韻に浸る

…あなたに教えられる一つ一つが…

…私の、幸せなんです…

…私の知らない事を…

…また…教えてください、…プロデューサーさん

おしまい
…最初はふみみかきをやろうと思ったのに
ふみふみになって、こっちまできた
どうしてこうなるのか、コレガワカラナイ
今回もありがとうございました

すばら

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