春香「これって私がやりたかったアイドルなのかも」

千早「ハ！手！藻！や！ん、！うふふぅ」

春香「千早ちゃん、一緒に逝こう！」

千早「もちろんさ」



ヒュイーン

春香「千早ちゃん、お店がいっぱいあるよ！」

千早「いやじゃいやじゃ」

春香「千早ちゃん、これが海だよ！」

千早「うふふぅ」

春香「千早ちゃんサンゴ！」

千早「えーぇぇ」

春香「千早ちゃん！深海魚だよ！」

千早「うっふふぅ、シーラカンスぅ」

千早「あーーーはっはっは！ハ！！！ぁぁ」

千早「あぁぁぁぁぁぁぁ」

春香「もっと精進しなさい！」

千早「はぁぁぁいいぃぃ、！！！」

春香「千早ちゃん、何食べたい」

千早「シーラカンスぅぅ」

千早「あーーーはっはっは！ハ！！！」

春香「千早ちゃん飲み物は？」

千早「中古の空気」

春香「おっけいぃ」

千早「あーーーはっはっは！ハ！！！」

春香「千早ちゃんあれ見てぇ！」

千早「うわあああああ」

春香「お菓子が沢山！！」

千早「あーーーはっはっは！ハ！！！」

春香「これ全部無料で食べれるんだって、食べよう！」

千早「うわぁぁ」

ムシャムシャ

春香「うわぁ、あれお相撲さんかなぁ」

千早「ハクホウぅぅミヤビヤマァ」

春香「お腹叩いたー！大っきいねぇ〜」

千早「あれが君の未来だよ」


春香「千早ちゃん、これなぁに」

千早「君の未来さ」

春香「」

春香「季節は春かぁ」

千早「ウン」

春香「千早ちゃん、アイス食べようよ」

千早「いいよ！！！！！！！！」

千早「あっはははははははは！ハ！！！」




千早「これがキチりんの花」

春香「これが」

千早「あっはははははは！、！ハ！！！」



ははははは〜

P「もう気が済んだか？」

千早「はい」

春香「千早ちゃん楽しかった？」

千早「あなたの気遣いが嬉しかった」

春香「……うん」


千早「ごめんなさい、今…とっても悲しい」

千早「自分でもなんでこんなことをしてしまったのか」

春香「千早ちゃん、私のこと…気楽に相手できる人としか思ってないでしょ」

千早「……」




千早「……」




千早「…………………………………」

それから3分の時を経て…

千早「俺はさぁ……」

春香「うん」

千早「ただ普通に過ごしていたいだけなんだよね」

春香「それは無理だよ」

千早「……」

千早「あっはは、ちょっと効いたかも」

春香「本当は私も千早ちゃんと接したくないの」

千早「そこまで言う？」

春香「う、っ……キモぃ」

千早「相手の隙を突くとバスケでも勝てるよ」

春香「へぇ〜やってみてよ」

千早「だから今すぐできるわけじゃないって、ほんと頭悪い人ってすぐそう言うもん」

春香「千早ちゃん」

千早「ん？」




春香「普通にできないの？」

千早「…私には普通が分からないの」

春香「あっ、今ちょっと普通っぽかった」

千早「……」

千早「春香は今何か食べたい？」

春香「うーん…とくに」

千早「じゃあちょっと行きたい所があるから、着いてきて」

春香「千早ちゃん！それ普通じゃない」

千早「はぁ、普通とか分からんて」

春香「千早ちゃんってほんとに人がコロコロ変わるよね」

千早「うーん………」

千早「自分というものがないんだ」

春香「ぷっ」

千早「はぁ〜そろそろイライラきてきた」

春香「勝手にイライラしてるだけじゃん」

千早「それは違うわ、聞いて」

千早「本当は1人でいたいんだけど、あなたがどうしても手助けしたいって言ってるから、私は仕方なく合わせてるのよ」

春香「は？」

千早「足手まといに手助けしてもらったって逆に困るってことが分からないの？」

春香「何言ってんの？」

春香「こっちが合わせてるんだけど」

千早「はぁ、こいつ全然分かってねぇ」

春香「こいつって何？え？」

春香「っはぁ、もう我慢できない！！私こんな所からもう出て行く！！」

千早「私は最初からそれを望んでたんだけど」

春香「何その屁理屈…」

千早「ほらそれ、皆私が本音を言うと屁理屈扱いするんだよね」

春香「だって屁理屈じゃん」

千早「はいはい、ほら早く出て行ってよ」

春香「うん、言われなくても出て行くから待ってて」

春香「ほんとキチガイって相手に困るよね〜普通にできないのかなぁ」

スタスタスタスタ…


千早「………」

千早「ふぅ、やっと元の生活が送れるわ」

つまりどういうこと

千早「はぁぁ、もう。ダメな人間に合わせるって疲れるわね、合わせてやってるのにイライラするわ」

千早「ふぅ……………」

千早「……………」

千早「………」






千早「あっ、人が通ってるわ」

千早「…あの表情はロクに生きてないダメ人間ね」

千早「……うーん、今通った人は、自分はできるって思ってる勘違いしてる人の表情だったわ」

千早「……んー、この人は自分に自信が無いタイプね」

千早「…………はぁ」


千早「通り行く人を見ても見ても、ロクな人間がいないわ。こんな腐った人ばっかりいる所で、人の為に何かしてあげる必要あるのかしら」

その後、生きていくうちに千早はある人と出会った

「あの…」

「はい」

「あなたは、どうして人の為に生きることができるんですか？ こんなロクに真面目に生きてないダメな人達なんかのために、どうしてがんばることが出来るんですか」

「千早さん、貴方は今を生きてる人達には理解できないずっと先の未来を見ているのです。貴方にとっては周りの人達は遊んでるようにしか見えないダメ人間かもしれませんが、本当は皆それぞれに考えて生活しているんですよ」

「………」

「千早さん、貴方は新しい未来を作っていく為に生まれてきたんです。これから私達と力を合わせていきませんか？」

「……はい」

それから千早は奇形な叫び声を出すようなことはしなくなり、次第に活き活きとした生活を送るようになった。



数十年後、日常には空を飛ぶ車が飛び交うようになり、その車を発明した協力者として、



「如月千早」という名前が残されたのであった。

どういうことなの・・・