※性悪電ちゃんのおはなしです
※艦これSSは初めてなので間違いはその都度訂正してください
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提督「出撃ご苦労だった。報告書はこれで全部か?」
電「なのです!」
提督「よし、じゃあ今日はもう休んでいいぞ。疲れたろう」
電「でも、まだ秘書艦の仕事が残っているのです」
提督「ああ、それなら電が出撃している間に暁が来てくれたから、もうほとんど済んでるんだ」
電「……そうなのですか」
提督「うん。明日も仕事はあるから、またよろしくな、電」
電「…………。……わかりました。お先に失礼します、司令官」 ペコリ
提督「ああ、ゆっくり休め」
電「……なのです」
~~
電「…………」 トコトコ
暁「…………」 トコトコ、ピタ
電「…………」 ピタ
暁「……なに?」
電「なにがですか?」
暁「そこで立ち止まられると、執務室に入れないわ」
電「執務室に何かご用があるのですか?」
暁「ええ、書類をちょっとね」
電「それなら電が届けておくのです」
暁「別にちょっと執務室に入って司令官に渡すだけだから、自分でできるわよ」
電「……秘書艦は電なのです」
暁「だからなに? 私が頼まれた仕事よ」
電「……クソビッチ」 ボソ
暁「は?」
電「なんでもないのです。電は疲れたので休みます」
暁「……そう。ご苦労様」
電「『ご苦労様』は目下に対して使う言葉なのです。この場合は『お疲れ様』が正しいのです」
暁「私のほうが姉なんだけど?」
電「練度の問題です。そもそも電は初期艦で、秘書艦で、第六駆逐隊でも旗艦を務めているのです」→練度97
暁「…………」→練度18
電「……それでは、『ご苦労様』なのです。暁お姉ちゃん」 ニコ
暁「……お疲れ様でした」
~~
電「…………」 ガチャ
雷「それでね……ん?」
響「お疲れ様、電」
電「…………」 トコトコ
雷「ちょっと、電」
電「…………はぁ」
雷「なに無視してんのよ。響がお疲れ様って言ってるでしょ」
電「実際に疲れているのです」
雷「そうじゃなくて、そういうときは何か返事をするもんでしょ」
響「雷、いいって」
電「そうですか。なんと返事をすればいいのです?」
雷「ありがとう、とか、お疲れ様、とか、なんかあるでしょうが!」
電「……非番でもないのに一日中ダラダラ部屋おしゃべりしていてお疲れ様なのです」
雷「っ!! あんたねぇ!!」
響「い、雷……」
電「……冗談なのです。お疲れ様なのです」
響「うん、お疲れ様」 ニコ
雷「…………お疲れ」 ムスッ
電「…………」 トコトコ
sagaいれようぜ、期待!
~~
電「…………」 ボスッ
電「……はぁ」
電「クソビッチ共の相手は面倒なのです……」
電「…………」 コロン
電「…………、……スゥ」
今日は多分ここまで
更新は不定期!すでのな
!すでのなつお
!すでのな待期
おつ
姉妹板挟みの響が地味に辛そう
そりゃ白髪にもなるな
~~
提督「新入りの雪風だ。練度もまだまだ低いから、面倒見てやってくれ」
雪風「よろしくおねがいします!」 ビシッ
電「秘書艦の電です。よろしくなのです」 ペコリ
提督「電は初期艦で、うちの鎮守府では練度が一番高いんだ。安心して任せるといい」
雪風「はいっ!」 ニコー
提督「よし、じゃあさっそく行ってこい!」 ポン
雪風「えへへ、はいっ! 雪風におまかせくださいっ!」()
電「…………なのです」
~~
電「…………」 トコトコ
雪風「あの、最初の出撃はどこに行くんでしょうか?」
電「……まずはレベリングからなのです」
雪風「なるほど!」
電「それと」 ドン
雪風「ひゃっ……!?」 ペタン
電「司令官にベタベタするのはやめるのです」 ジロ
雪風「べ、別にベタベタなんて……」
電「黙るのですこのクソビッチ」
雪風「なっ……」
電「ふん」
雪風「……なんですか? クソビッチって?」 キョトン
電「…………」
雪風「?」
電「……雌犬、という意味なのです」
雪風「メスイヌ……」
電「わかりましたか? それならとっとと……」
雪風「えーっと…………わんわん?」
電「…………」
雪風「……?」
電「……馬鹿なのですか?」
雪風「ゆ、雪風バカじゃないもん!」
電「はぁ……」
~~
雪風「雪風、ただいまもどりました!」
提督「おお、ご苦労さん。初出撃はどうだった……って電!?」
電「只今、帰投したのです……」 ボロ…
電「(雪風から逸れた弾が全部こっちに向かってきたのです……流石、死神……)」
提督「電の練度でそんな怪我をするような海域じゃなかったはずだが……取り敢えず入渠してこい」
電「報告書がまだ……」
提督「そんなもん後でも書けるだろう? 早く傷を治さないと、バイキンが入っちゃうからな」 ナデナデ
電「ぅ……わ、わかったのです」
提督「ほれ、雪風も一緒に行ってこい」
雪風「はいっ! がんばりますっ!」
提督「いや、頑張るところじゃないから」
~~
電「さっさと脱いでお風呂に入るのです、バカビッチ」
雪風「バカじゃないです!!!」
電「うるさいのです」 ゴソゴソ
雪風「? なにをしてるんですか?」
電「高速修復材を作っているのです」
雪風「しゅーふくざい?」
電「これを浴びればどんな傷でもすぐに治るのです」
雪風「すごい!」 キラキラ
電「……ちなみに、資材には限りがあるので練度の低い者には使わせない決まりなのです」 プイ
雪風「雪風にもかけてください!」
電「人の話を聞いてないのですか?」
雪風が着任しました
ビーバー可愛い
また来ます
乙
電もクソビッチなのか
電以外がクソビッチなのか
クソビッチというよりただの人間不信に見えてきた
>>17
どう考えても電がただ悪態ついてるだけだろ
~~
電「司令官、入渠が終わったのです」 ガチャ
提督「おお、ご苦労。早かったな」
響「あ……お疲れ様」
電「……司令官、なぜ響お姉ちゃんがここに?」
提督「ああ、明日の遠征について相談してたんだ。旗艦は響にしようと思って」
電「そうなのですか」
響「…………」
電「それはそうと司令官、これが報告書なのです」
提督「ん。……なるほど、特に問題なしか」
電「なのです」
響「じゃあ、そろそろお暇するよ。失礼します、司令官」
提督「ああ、ご苦労様。遠征の件、やはり響に相談して正解だった。信頼の名は伊達じゃないな」
響「……いえ。それでは明日に備えて休みます」
提督「うむ。明日もよろしく頼むぞ」
電「…………」
~~
電「…………」 ガチャ
響「お疲れ様、電」
電「なに勝手なことをしているのですか?」
響「……ごめん」
電「…………」
響「でも、私は」
電「電はまだ秘書艦の仕事が残っているので、執務室に戻るのです」 ガチャ
響「…………」
電「……Верный、信頼が聞いて呆れるのです」 ボソ
響「……っ」
パタン
響「…………電」
~~
電「…………」 トコトコ
夕立「やっほー」 ヒラヒラ
電「…………」 トコトコ
夕立「……電、あんまりこんなこと続けるのはやめた方がいいっぽい」
電「…………」 ピタ
時雨「それに、修復材を使い過ぎだよ、電」
電「電の練度は80を超えているのです。問題はないのです」
夕立「その決まりは、電が作ったっぽい」→練度72
時雨「お陰でボク達は、ろくに出撃もできやしないよ」→練度75
電「練度が低いからいけないのです。遠征でもしてちまちま稼げばいいのです」
時雨「……電、いい加減に」
電「電は、初期艦で、秘書艦で、司令官に沢山の仕事を任されているのです。だから、弱くて暇なクソビッチ共の駄々には付き合っていられないのです」
時雨「…………」
夕立「…………」
電「……失礼するのです」 トコトコ
時雨「……ホント、馬鹿だよ」
夕立「……ぽい」
~~
提督「ん、これは……電、ちょっとそこのファイルを取ってくれ」
電「はい、司令官」
提督「ふむ……うーん」
電「…………」 カキカキ
電「(司令官とふたりきり……)」
電「(この時間が、一番落ちつくのです……)」
時津風「しれぇえええええ!!」 バーン‼︎
提督「!?」
電「チッ……」
時津風「司令! 聞いて聞いて!」 ピョンピョン
提督「時津風、執務室に入るときはもう少し静かに……」
時津風「さっきね、さっきね! 天津風がコレくれた!」
提督「ん? 貝殻?」
時津風「綺麗でしょ!」 フンス
提督「うん」
時津風「それだけ! バイバイ!」 ドタドタガチャバタン‼︎
提督「嵐か何かかあいつは……」
電「……なのです」
時津風「忘れ物!」 バン‼︎
提督「だからもう少し静かに……」
時津風「んー!」 ギュー‼︎
提督「ったく、しょうがない奴だな……」 ナデナデ
電「…………」
時津風「えへへ!」 チラッ
電「…………」
時津風「んふっ」 ドヤッ←悪意なし
電「…………」 ジロ
時津風「はーすっきり! じゃーねー!」ドタドタガチャバタン‼︎
提督「はぁ……いつまでも甘えたがりだな、時津風は」
電「……なのです」
~~
提督「よし、今日はこれで終わりだな」
電「なのです」
提督「電、もう上がっていいぞ」
電「いえ、司令官が終わるまで待っているのです」
提督「……毎日言っているが、別に良いんだぞ? 気を遣わなくても」
電「毎日言っていますが、電は秘書艦ですし、好きでしていることなのです」
提督「強情な奴だな……まあいい。じゃあ少しだけ待ってろ」
電「なのです」
~~
提督「ふー……。電、不備がないかチェックしてくれ」
電「…………」
提督「……電?」
電「ん……スゥ……」
提督「…………」
電「スゥ……ス-……」
提督「電……、…………あんまり、無理するな……」 ナデ
電「んぅ……」 モゾ…
提督「…………」 ナデナデ
~~
電「…………んっ……」 パチ
提督「ん? 起きたか?」
電「……司令官……?」 ボー
提督「随分寝ていたな。大丈夫か?」
電「……、……!? 司令官!?」 ガバッ‼︎
提督「おお、どうした?」
電「ごごごめんなさいなのです! 執務室で居眠りをした上に司令官にもたれ掛かって……!?」
提督「いや、俺がそうしたんだ。変な体勢で寝ていたからな、首を痛めそうだと思って」
電「起こしてくれれば……」
提督「良いんだよ。最近……いや、もうずっと気を張っているようだからな。たまには気を抜くのもいいじゃないか」
電「そんな…………こと、は……」
提督「電、大丈夫だ」
電「…………」
提督「みんな、お前と一緒だからな」 ナデナデ
電「……っ」
提督「いつでも俺のところに来い。とは言っても、毎日仕事を手伝ってもらってるから、殆どいつも一緒だけどな」 ハハ
電「…………ありがとう、ございます……」
提督「うん。そろそろいい時間だし、部屋でゆっくり休め」 ポンポン
電「……なのです」
多分今日は終わり
また来ます
御察しの通り陽炎型と暁型と藤田咲型が好きです
時津風かわえ
このSSまとめへのコメント
藤田艦好きなら扶桑と赤城も出して欲しいw