「急になんですかたぬきさん、発情期ですか」
「そうかもしれません、エッチな事を考えると夜も苦しくて眠れないのです」
「最近金玉がでっかいと思っていたらそういう事ですか」
「かも、です」
「しかしたぬきさん今、エッチな事が分からないとおっしゃっていたじゃないですか」
「はい、でも、エッチな事って何だろうって考えるとこう、興奮して」
「重症ですね」
「いやあお恥ずかしい」
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「たぬきさん、エッチな事と言うのは、こどもを作る事なんですよ」
「ほう、しかしこどもはコウノトリが運んでくると」
「それは非常にまれなケースですし、コウノトリが運んでくる前にこどもを作る過程があるはずですよ」
「納得です」
「エッチな事と言うのはこう、あなたのその、アレがあるじゃないですか」
「これですか」
「ヒィ持たないで」
「すみません。金玉は抵抗なさそうにおっしゃってたので」
「金玉はまだいいんですよ、形可愛いし」
「はあ、理解しかねます」
「まあ金玉はおいといてですね」
「はい」
「あなたの中心についてるえげつない奴をですね、こう、私の中心についてるちっちゃい穴に挿入れるんですよ」
「なんと」
「俄然きつねさんに興味が出てきました」
「身体目当てもここまで来ると清々しいです」
「しかし挿入しただけでこどもが出来るとは」
「まあ、その、挿入するだけではだめなのですが」
「やはり!」
「動かしてですね、液を出さなくてはいけません」
「どっからですか」
「あなたのそれからです」
「わざわざ挿入れなくてもしっこくらい出ますよ」
「知ってます。別の液です」
「はあ」
「一般には精液とか精子とかミルクとか呼ばれてます。白い奴です」
「なるほど。斬新ですな」
「新しい可能性が見えてきました」
「何にですか。そのえげつないモノにですか」
「試しに出してみます」
「ちょっと待って待って待ってください何をどうしようというのですか今この場で」
「挿入れると出るのでしょう、ちょっとやってみましょうよ」
「あなたに倫理を教えて来なかったのは本当に誤算でした」
「それにそのままでは挿入りませんよ」
「なんと」
「加えて、挿入しなくても精液を出す方法があります」
「ほう」
「一般的にはオナニーとか、マスターベーションとか、マスをかく、コく、抜くなんて言います」
「隠語のようですね」
「人にべらべら喋るようなことではないですしね。食事中や異性の前でこの話をするのはデリカシーがないと言われています」
「何故でしょうね」
「エッチな事はいやらしい事なので、排せつに関することと一緒で不快な気分になる人も居るんですよ」
わっふるわっふる
期待
「とりあえずマスターなんちゃらのやり方を教えてください」
「はあ、わたしはその、あなた側のやり方には疎いのですが、っていうかこういうのってわたしから教わるのは変でしょう」
「変ですかね?」
「変です。ままあわたしは別に構いませんなのだけれどども」
「言葉遣いが変ですよ」
「さて、やり方を説明します」
「楽しみです」
「まずこう、握って」
「こうですか」
「ヒぃイィ止めて止めてわたしの手じゃなくてあなたが自分で握るんですウヲァアア」
「こうですか」
「ふぅ、そうです、もう、全く、そういうことするのには順番と言うものが」
「すみません。どうにも初心者なもので」
「わたしが玄人みたいな言い方をするのはどうか止めてください」
「でですね、握ったら、こう、エッチな事を想像するのです」
「はあ、それが分からないので聞いてる次第です」
「そうでしたね。どうしましょうか。とりあえず好きな子の裸でも想像してみてください」
「あなたはいつも裸ではありませんか」
「ああそうだった、この辺の設定が人間と違うからややこしくなるんですね、ちょっと待ってください、そうですね、ええと、ええと」
「好きな子にしてみたいこととかってありませんか?」
「……ああ、ありますよ。麓に少し下ったところに綺麗な花が咲いていたので、一緒に摘みに言ってみたいです」
「ちょっと待ってくださいね、今良心の呵責に耐えてますから」
「そうこうしている間にギンギンではありませんか」
「いや、これくらい朝飯前です」
「それは別の意味でも捉えられる言葉ですね」
「しかし握れば自然と膨らみますが、ここからどうすれば?」
「上下にこするんですよ。早くしたり遅くしたりしていくと、段々気持ちよくなっていくはずです」
「こうですか?」
「ヒぃ、そうです、そうですけどわたしはこの状況にいくらかの疑問を覚えます!」
「ああ何だかポカポカしてきました。心なしか気持ちよくなってきた気がします」
「そうでしょう、そうでしょうとも。そんなモーター音の出そうな高速運動で、気持ちよくないなんてありえませんもの」
「お゛あ゛あ何が出ぞうでず!」
「早! そしてあなたのそんな声は聴きたくなかった!」
「あ゛ッ」
「すみませんすみません、まさかここまでの速度をもって撃ちだされるとは」
「わ、わたしにかかってしまいました…… どこの消火ホースかと見まごう勢いでしたよ」
乙!
>>2
ゆ”る”さ”ん”!!
>>2
ガイドラインぐらい読んでおけよ馬鹿だろ……
「まったく、もう、もう、ホント、何してんだか、えっと、その、あー馬鹿、じゃなかった、ペロ、うえ変な味、じゃなかった」
「混乱具合が史上最高ですよきつねさん、ってかあなた今舐め」
「あーもう!とにかくもうこんなことはしないでください!」
「やらせておいて何を仰るきつねさん」
「そ、そうでしたね」
「エッチなことはもう終わりですか」
「一番大事な事をまだ教えてませんが、もう終わりにしていいですか」
「ダメです」
「即否定されるとわたしが悪いような気がしてきます」
「そうでしょうとも」
「何ですかわたしが悪いんですか、えーと、それじゃあ最後のお勉強をしましょう」
「ほう」
「セックスです」
>「そうでしたね。どうしましょうか。とりあえず好きな子の裸でも想像してみてください」
>「あなたはいつも裸ではありませんか」
これは告白と捉えてよろしいでしょうか?
乙!
これかわいくて大好き
「楽しみです」
「わたしは全然楽しみではないのです」
「っていうかですね、そもそも一回出した後はしぼんでしまって使い物にならないとお聞きしまし」
「何がでしょうか」
「……ギンギンではありませんか」
「恐縮です」
「あなたに対して初めて恐ろしいという感情を抱きました」
「恐縮です」
「恐縮されても」
「さて」
「セックス、セックス」
「本能のままに煩悩に塗れていますよたぬきさん」
「何を仰るきつねさん」
「わたしは至極まっとうな事しか言ってませんよ」
「さっき説明しました通り、セックスとは性交の事。雌雄の交わり、とでも言いましょうか、とにかく快感を伴う生殖行為で、快楽を目的として行う場合と子供を作ることも目的として行う事がります」
「ほう、こどもを作るのはサブタイトルなのでしょうか」
「本来そうあるべきではないと思いますが、快楽を優先したセックスの方が主流です。子供を雌に孕ませてしまうと、多くの場合、その雌と契りを交わさなくてはならないからです」
「んんーなるほど」
「少し難しいですね、やはり倫理が絡むと」
「では、具体的な行為の説明をします」
「わくわく」
「はじめに雌の秘部を濡らします。性的な快感を感じると濡れますが、ローションなどで代用することも可能です」
「早速実践です」
「ウヲォオオアアア何をなさっているんですかいきなりちょっと待って待って待ってやばいやばいやばいそれはまずいってたぬきさん止めて」
「はぁ、ダメでしたか」
「ダメと、いう、訳ではありませんが、その、」
「要領を得ませんね」
「誰のせいですかこの、この」
「いたいいたい、下腹部を蹴るのは止めてください」
>ウヲォオオアアア~
わろたwwwwww続きはよはよ
乙!
期待
「おホン、では前戯についてです」
「はい」
「前戯とは、セックスの前準備の事。女性の秘部が濡れ、男性の秘部が勃起することが主な内容ですが、ここではキスをしたりお互いの局部に触れたりしながら愛を確かめ合い、興奮を高めてゆくのです」
「はい」
「……嫌に聞き分けが良いですね、早速実践とはならないのですか」
「これ以上やるとあなたに嫌われてしまうかも知れませんので」
「いい心がけですね」
「恐縮です」
「まあその、その、全然きらいになったりとかはしないんですけど」
「何か仰いましたか」
「一言も」
「ではそれが終わりまして」
「はい」
「いよいよ挿入です」
「ヒャッホー」
「何が嬉しいのです」
「あなたに挿入できることが」
「させませんよ馬鹿たぬき」
ほのぼのエロか
変に癖になるな
乙!
「無理に挿入れると女性が痛がることも多いので、初めはゆっくり挿入れるのです」
「なるほど」
「挿入いったら前後に腰を動かし、段々と速度を速めていきます」
「ほう、その動きで、先ほどのマスどうたらのように気持ちよくなるという訳ですね」
「女性ももちろん気持ちいいのですよ、膣内でこすれるのがなんとも」
「うまく出来てますな」
「全くです」
「さあ宴もたけなわ、いよいよ絶頂が近づいてまいりました」
「きつねさん何か興奮してませんか」
「金玉のせいですよ」
「気のせいでは」
「先ほどの精液を出す行為、つまり射精を膣内で行う事を中出し、膣外で行う事を外出しといいます。一般的には外出しでは妊娠しないとの認識ですが、射精以外でも精子は出ているので油断は禁物です」
「孕ませたければ中に出せばいい、と」
「あなたよくそんな言葉知ってましたね」
「恐縮です」
「妊娠の可能性が一番低く手軽なのはコンドームでしょうね」
「ゴム」
「はい」
「どこに売ってますか」
「お近くのコンビニへどうぞ」
「じゃあちょっと外します」
「どこへ行くのですか、まさかコンビニへ行くのですか」
「当然でしょう」
「あなたに倫理を教えてこなかったのはやはり失敗でした」
「そうでしょうか」
「普通は買うのちょっとためらうものですよ」
「そうでしょうか」
「多分」
「じゃあ次回からそうします」
「そうされても」
「しかしまぁ、あれですね」
「?」
「使うあてのないコンドームを買いに」
「あてはあります」
「何と……それは、まぁ、よござんしたね、えと、その、お幸せに?」
「何故他人事なのです」
「あては私だったのですか」
「当然でしょう」
「そんなまっすぐ見られても」
「きつねさんは私とセックスしたくありませんか」
「ええええとそのですね、ええ、したくない、わけない、ですの、ええと、したい、ですけど、いや待っていまのなし、ええと」
「ゴムはしますのでご安心を」
「そうじゃないのです」
「はて、ではどういう」
「こういうのには順番というものがあるのです」
「ははあ、思慮深い私は察した」
「さすが」
「では、おホン」
「ドキドキ」
「私はきつねさんとセックスがしたいのです」
「言い方」
「きつねさん以外とセックスしたくありません」
「言い方」
「順番があると言いました」
「はい」
「守ってください」
「守りましたが」
「全部逆でしたよ」
「まさか」
「まさかて」
「ではどのように言えばいいのでしょうか」
「えっ」
「教えてくださいきつねさん」
「えー……と、その」
「頑張って」
「だまらっしゃい」
「……ん、そのですね、……じゃあ、二人で麓に」
「?」
「お花を摘みに行きましょうか」
「はい」
そして二人は仲良く手を繋いで、麓におりていきましたとさ。
めでたしめでたし
見てくれた人ありがとうございました。
ちょっと前に石英がどーたらいう気取ったSSを作っていたものです。
これからもジャンル関係なく書いていくのでよろしくお願いします
ほのぼのエンドでよかった
ふたりとも可愛いんじゃぁ^~
最高、短くも大変良いものであった乙乙
貴方か
きつねさんかわいい
画像イメージが、ググれコックリさん(獣ver.)に固定されてたわ
乙
乙!
ベルチ〇コの人に通ずるものがある
こういうのはセンスだよなぁ
乙
わっふるわっふる
きつねさんかわいい
かわいい
ド下ネタなのにピュア
この人ギャグも上手いんだな、凄い
このSSまとめへのコメント
このあとのストーリーがまとめられてなくて残念