毛玉「ボールじゃないよ！案内役だよ！」


少年「は？」


毛玉「ボールじゃないよ！案内役だよ！」


毛玉「ボールじゃないよ！案内（ry」


少年「なんだよこいつ…」


少年「にしてもここ…一体なんなんだ？」

毛玉「ここは絵本の世界！」ぷかぷか


少年「絵本の世界？」

少年「俺…帰りたいんだけど」


毛玉「すぐには帰れないよ！」ぷかぷか


少年「は？」

毛玉「すぐには帰れないよ！」ぷかぷか


毛玉「すぐには帰れないよ！」ぷかぷか


少年「なんなんだよ…」ぽりぽり


毛玉「すぐには帰れないよ！すぐには（ry」


少年「じゃあどうやったら帰れんの？」


毛玉「物語を終わらせればいいよ！」ぷかぷか


少年「物語？終わらせる？」


毛玉「物語を終わ（ry」


少年「ああっもう！」

少年「一から説明してくれ！」

毛玉「この空間はあらゆる絵本の世界に繋がってるよ！」


少年「へぇ……信じられないな」


毛玉「この世界から帰るには、完結していない物語を完結させる必要があるよ！」ぷかぷか


少年「完結させる？どうやって？」


毛玉「それは君の自由だよ！ハッピーエンドでもバッドエンドでも、はてはデッドエンドでもね」ぷかぷか


少年「つまり、絵本のストーリー通りに終わらせなくてもいいの？」


毛玉「そうだよ！」くるくるぷかぷか


毛玉「君が望んで行動すれば、桃太郎だって鬼に負けるし、赤ずきんは狼に食べられたままだよ！」ぷかぷか


毛玉「どんなストーリーになるかは君次第！！」くるくる


毛玉「さてと！そろそろ始めようか！！君の望む世界はどこだい！」ぷかぷか



少年「望む世界……>>6」

来ないので進行

少年「じゃあ…カチカチ山で」


毛玉「了解したよ！それじゃあ行ってみようか！カチカチ山の世界に！」



ーーーーーーーーー

ーーーーー

ーー
ー


少年「っ……と」


毛玉「それじゃあ僕はここで」


少年「ずっとついてくるんじゃないの？」


毛玉「案内役は案内役！」


毛玉「わからないことがあったら呼んでね！」


少年「ふーん……」


少年「ここが…カチカチ山の世界か」

少年「カチカチ山……」


少年「たしか、悪さをするタヌキをウサギが懲らしめる話だったよな…」


少年「さてと…さっさと終わらせて帰りたいし、まずはタヌキを探そうか」



ーーーーー

ーー
ー

少年「ん？あのくくりつけられてるのは…」


タヌキ「くそっ！！ほどきやがれ！！！」ジタバタ


少年「いた」


タヌキ「おい、そこのガキ！この縄をほどけ！！」


少年「へ？」


老人「ほどいてはならん、このタヌキは悪さばかりするからのう」


少年「え？はぁ…」


少年（とはいえ…ほどかないと話が進まないんだよなぁ）

老人「決してほどいてはならんぞ！」すたすた


少年「いっちゃった」



少年「……」


タヌキ「おいガキ！！聞いてんのか！！」


少年「え？ああ…わかった」


タヌキ「話がわかるじゃねえか」


少年「ほら」スルッ


タヌキ「へっ…わりいな」


少年「ああ」


少年（たしかこのあとで、さらにタヌキが悪さをしてウサギに懲らしめるのか）


少年（あとをつけよう）

タヌキ「」…



少年（おかしいな……なにもしないぞ？）



少年「毛玉！みてるんだろ？」


毛玉「はいはいはい？」ぷかぷか


少年「物語が進まなくなったぞ」


毛玉「それは、少年がタヌキの縄をほどいたから！」

少年「は？でも」


毛玉「本来ならあそこで縄をほどくのは、お婆さんだからね！」

少年「つまり俺が縄をほどいたから物語が進まなくなったのか？」


毛玉「正確には進まなくなったんじゃなくて、物語が変わったんだよ！」


少年「？つまり、ストーリーが変わるのか？」

毛玉「そう！でもここからはどういう風に進行するかはわからないよ」


毛玉「それじゃあがんばってね」ぷかぷか