佐天「ついにっ! 『低能力者』になりましたっ」
初春「おめでとうございます。佐天さんっ」
佐天「ありがとー」エヘッ
初春「……それで、一体どんな能力なんですか?」ワクワク
佐天「能力名はね、『予知能力』って言うんだ」
初春「へえ、すごいですね」
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うりはるの反応わろた
佐天「ふふ~ん。なんと、的中率100%なのだ!」フンス
初春「すごい…………あれ?」
佐天「ん?」
初春「そんなに凄い的中率をもっていながら、『低能力者』なんですか?」
佐天「あぁ、それはねー? この能力、自分でコントロール出来てないんだよ」
初春「……と、いうと?」
佐天「自分が 視たい時に視れる訳じゃなくて、ふとした時に視えるんだよねー」
初春「なるほど、それで『低能力者』なんですか……」
初春「――って事は、レベルが上がって、能力をコントロール出来るようになれば、自由に未来が視れるようになるんですかねっ」
佐天「んー……どうなんだろ。そればっかりは、上がってみないと分からないかな」
初春「でも、そうなれば、佐天さん占い師になれますよ!」
佐天「あはは、良いねそれ…………あ」ハッ
初春「? どうしたんですか?」
佐天「……今、ちょっと未来が『視えた』かも」
初春「本当ですかっ?! 一体どんな?」ワクワク
佐天「それはねぇー……」ニヤリ
佐天「『初春のスカートがめくられる未来』っ」
初春「え゛っ?」
佐天「ふふふふ、初春。『視えた』ものは仕方がないよねぇ?」ジリッ
初春「そ、そんなの、佐天さんが勝手に『視えた』と言っているだけで、ただのインチキじゃないですかっ!!」タジッ
佐天「む、聞き捨てならないなぁ。確かに『視えた』もんっ」
初春「証拠がありませんっ」
佐天「証拠ならあるよ?」
初春「へ?」
佐天「ズバリ、初春の今日のぱんつの色は『白』っ」ビシッ
初春「なっ!」ギクリ
佐天「私の『視た』未来で、スカートの捲れた初春は、真っ白なぱんつを穿いていたの、どう? 当たってる?」
初春「それは……その」カァァ
佐天「どうしたの? 答えないの?」ニヤニヤ
初春「そんなの、答えられる訳ないじゃないですか……」モジモジ
佐天「……仕方ないなぁ。それじゃあ、勝手に答え合わせしちゃうね?」
初春「へっ?」
佐天「とりゃあああ!!」バサァァ
初春「きゃああああ!!」
佐天「ほーら、『白』で当ってるじゃん」フンス
初春「うう……ヒドいですよ、佐天さん」シクシク
佐天「それに、『スカートが捲れる』未来も当たったしねっ」
初春「もうっ 知りませんっ」フイッ
佐天「あはは、ごめんごめん」
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【ファミレス】
御坂「佐天さん、ついに能力者になったそうじゃない。おめでとうっ」
白井「私からも、おめでとうございますっ」
佐天「あ、ありがとうございますっ」テレッ
御坂「それで……佐天さんは一体、どんな能力だったの?」ワクワク
佐天「ふふふ、それはですね……」
白井「……『予知能力』。ですか」
御坂「すごい、佐天さん。未来が視れるようになったの?!」
佐天「えっと……視れるには視れるんですけど、好きな時に視れる訳では無いんですよね」エヘッ
御坂「それでも、凄い能力だわっ」
佐天「えへへ……でも、欲を言えば、御坂さんや白井さんのような、戦闘向けの能力がよかったなぁ……なんて」
初春「戦闘向けって……佐天さんは、能力を暴力に使いたかったんですか?」
白井「物騒ですわね」
佐天「そ、そうじゃなくて、純粋にカッコイイじゃないですかっ!」
佐天「それに……ホラっ、自分の身くらい、自分で守れた方がいいかなぁって思っただけだよ。学園都市って何かと物騒だしっ」
初春「まぁ、確かに治安は悪いですけど……」
佐天「でしょう?」
白井「……戦闘向きか、そうでないかは、使い方次第だと思いますわよ?」
佐天「へ?」
白井「例えば……戦闘中に、今から来る攻撃を『予知』出来れば、戦闘が有利になるかもしれませんし?」
佐天「おおっ! 何だかカッコいい使い方ですねっ」
初春「『右ストレートでぶっとばす』…ですねっ」
御坂「初春さん。それはちょっと違うと思うわ……」
初春「でも、『予知能力』があれば、戦闘自体を避けられませんかね?」
佐天「へ?」
初春「簡単な事ですよ、危険な未来が『視えた』なら、それを回避するように行動すればいいんです」
佐天「!!」
白井「そもそも、身を守るだけでしたら、能力自体必要ありませんわ」
佐天「え?」
白井「不用意に怪しい場所に近づかなければ良いだけのお話ですの」
佐天「うぐっ……」
初春「そうですよ、佐天さんの場合、自分から危険な所に行っちゃうから、危険な目にあうんです」
白井「好奇心旺盛なのも結構ですが、それなりに警戒心と言うモノを持って行動して頂かないと…………」クドクド
佐天「うぅ……耳が痛いです……」
御坂「……」
御坂(そっか、『予知能力』があれば、この先に起こる悪い出来事を回避出来るんだ……)
御坂(……もしも、あの“バカ”に、『予知能力』があれば……少しは危ない事に巻き込まれなくなのるかな……)
御坂(…………駄目だ、そんな能力がアイツにあったら、自分から面倒事に首突っ込んで行くに決まっているわ)
御坂(……視えた未来で、不幸なった人たちを助けるために)
御坂(アイツはそういうヤツよね……)ハァ
御坂(ー……って、私は何を考えているのよっ!)ブンブン
佐天「……」ジー
初春「……」ジー
白井「……」ジトッ
御坂「……っ!」ハッ
佐天「御坂さーん? 今、ナニを考えていたんですかぁ?」ニヤニヤ
御坂「へっ? べ、別にっ……ただ。未来が視れたら良いだろうなぁーって、考えていただけよっ」アセッ
白井「ま さ か、とは思いますが、あの類人猿との未来を……なんておしゃりになりませんわよね?」ジロッ
御坂「な、ななな何で私がアイツとの未来を考えなくちゃいけないのよっ」ワタワタ
初春「おやおや? 『アイツ』とは、一体 誰の事を指しているんですか?」ワクワク
御坂「ふえっ? い、いやあのそのべつにっ」アタフタ
佐天「赤くなっちゃって、御坂さんたら、可愛いいなぁ~」クスッ
御坂「うう……」カァァ
白井「むう」ムスッ
佐天「ふふふっ、なんだか楽しい予感が…………」
* * * *
御坂「なにが『予知能力』よっ、そんなの…私は絶対認めないわよっ!!」
* * * *
佐天「……」ハッ
佐天(今のは……私の能力で『視た』未来?)
初春「佐天さん?」
佐天(つまり、今から起こる未来であり…)
佐天(今から御坂さんが言う言葉……)
白井「ええと……どうかなさいまして?」
佐天(つまり……口ではあんな事を言っておいて、御坂さんは、私の事を認めていない?!)
御坂「佐天さん、大丈夫?」
佐天「……ひどいです、御坂さん」
御坂「へっ?」
佐天「確かに、私の『予知能力』はレベルも低いし、自分でもコントロール出来ない、全然役に立たない能力です」
佐天「『超能力者』の御坂さんからしたら、有って無いような能力かも知れない……」
佐天「だからと言って、そんな風に言うこと無いじゃないですかっ!!」
御坂「? ? ? ……えっと? 私 何か気に障ること言った?」
佐天「とぼけないで下さいっ!! 私には『視えた』んです……御坂さんが私の能力を否定した光景が」キッ
御坂「……ん?」
初春「ん?」
白井「ん?」
佐天「……シラを切るつもりですか?」
御坂「シラを切るもなにも……私 何も言ってない、って事……よね?」
初春「え? は、はい。そうです……よね?」
佐天「私がウソをついているって言うんですか?!」
御坂「ウソとか、そんなんじゃなくて、実際に私は何も言ってない訳じゃない」
佐天「私の能力が信じられないって事ですか?! やっぱり、御坂さんは私の能力をバカにしているんだ……」
御坂「そーいう意味で言って無いわよ!」
白井「あの……佐天さん、少し落ち着きませんこと?」
初春「そうですよっ、おかしな事を言ってるのは佐天さんの方なんですよ?」
佐天「どうして私のほうが責められるんですかっ、酷いことを言ったのは御坂さんの方じゃないですか!!」
御坂「だ か ら! 何で私は、言っても無いことで、ここまで責められなきゃいけないのよ?」
佐天「で す か ら! 私の『予知能力』で見えたんですっ! 御坂さんは確かに今から言うんですっ!」
御坂「なによそれ……」
御坂「…なにが『予知能力』よっ、そんなの私は絶対認めないわよっ!」
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佐天(……その後、何となく気まずい雰囲気になり、あの場はすぐに解散となった)
佐天「……」
佐天「ひどいことを言われたのは私なのに……」
佐天「初春も白井さんも、御坂さんの方を庇うし……」
佐天「……やっぱり、レベルの高い人の方が優遇されちゃうのかな」
佐天「私の能力も、もっとレベルが高かったら、私の言うこと……信じて貰えたのかな」
佐天「ハァ……」
佐天(折角『能力』を手に入れたのに、全然良いことないや……)
佐天(何か疲れちゃったな……今日はもう帰ろう)
佐天「……」スタスタ
佐天「お」ピタ
佐天「……確かこの裏道は寮への近道だったハズ」
佐天「……まだ空も明るいし、ササッと通り抜けるだけなら問題ないよね?」キョロキョロ
佐天「よーし……」
* * * *
チンピラ「おっ。ねーちゃん、今帰りかよ?」
チンピラ2「俺らと遊んでいこーぜ? 帰りはが送ってやるからさぁ」ギャハハハ
* * * *
佐天「!」ハッ
佐天(今のは……『予知能力』で『視えた』未来っ)
佐天「……危ない、危ない。このままこの路地裏を通っていたら、スキルアウトに絡まれる所だったね」
佐天「ここは、遠回りでも表通りから帰るべきだねっ」
佐天「……」
佐天「…………」
『そんなの、佐天さんが『視えた』と言っているだけで、だだのインチキじゃないですかっ!』
『そもそも、『予知能力』は必要ありませんわ』
『そんなの……私は絶対認めないわよっ!!』
佐天「……」
佐天「……ずっと」
佐天「ずっと、無能力者であることに劣等感を感じてた……」
佐天「ずっと能力者に憧れていた……」
佐天「やっと手に入れたこの能力を、誰にも馬鹿にされたくない」
佐天「私の能力はインチキじゃないっ」
佐天「私の能力は本物なんだっ!」
佐天「私の力が本物なら……、この道の先にスキルアウトが居るはず……」
佐天「……みてなさい」キッ
佐天「私の『予知能力』の的中率は、100%なんだからっ」
*
*
*
・
おわりです。
ありがとうございました。
御坂さん助けに来るパターンで続くと思った乙
100%の予知なら変えられないから事前に分かっても意味が無いということか。
>>2
?うりはるって誰だ
初春をうりはると読むなら精神科行ってこい
ネタならキモい
>>24
うりはる知らないのか
的中率100%の未来予知って最悪だな確かに
>>24
定番とは言わないけどさ……この程度のネタスルーできないの?
そのマジレスもネタってんならその幻想をぶちころす
>>27
ぶちころすってなんだよ殺害予告か?
とりあえず通報したから
はいはい、そげぶそげぶ
>>28
相手を畏怖させる目的で通報したって言ったら脅迫になるけど大丈夫?
ちゃんと、通報したんだよね?
殺害予告にお悩みの方はネットに強い弁護士にご一報ください
>>31
((c:;]ミ
ネットでは強い弁護士なら俺のことなんだけどなぁ
進研ゼミじゃなかった
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