喜多日菜子「IMCG・内在性王子様撞着」 (49)
あらすじ
IMCGにシュリンクのパイロットとして採用された西島櫂は、
妄想癖のある少女が生み出した怪物、通称IMCとの戦いに臨む。
注
IMCG第2話。
第1話・西島櫂「IMCG・泳ぎ疲れて、沈む心」
西島櫂「IMCG・泳ぎ疲れて、沈む心」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427454840/)
設定はドラマ内のものです。
それでは、投下していきます。
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序
いつか会える日を夢見て。
むふ……
日菜子は王子様を妄想します……
むふ……
どんなことを話しましょう。どんなことが好きですか。
むふふ……
身長はこれくらい、雰囲気は優しくて、むふ……
むふふ……
王子様、王子様、ああ、日菜子の王子様……
声耳歩き方後ろ姿好きなもの趣味……
むふふ、むふふふ……
色匂い指得意なことキスの味……
王子様、日菜子の王子様……
素敵な王子様……
序 了
OPテーマ
HEATS UP!!
歌
日野茜・仙崎恵磨・斉藤洋子・真鍋いつき・若林智香・姫川友紀
1
IMCG・会議室
西島櫂「こんにちはっ!」
西島櫂
大学生。IMCを自力で打ち破り、シュリンク6のパイロットになることに。
木場真奈美「早かったな」
木場真奈美
IMCGの職員。シュリンク4、通称ウルフのパイロット。謎の経歴を持つ経験豊富な人物。
櫂「あれ、時間ギリギリだよ?」
真奈美「ここでは誰も慌ててないのさ」
櫂「ヒマなの?」
真奈美「ヒマだよ。基本的には、な」
櫂「忙しいのは」
真奈美「出てきた時だけだ」
櫂「まぁ、予想はしてたけど……ん?それ、拳銃?」
真奈美「支給された安物さ。質問だ」
櫂「なに?」
真奈美「銃を撃つのには何を引く?」
櫂「引き金?」
真奈美「そうだ。銃を撃つのは人の意思だ。なら、銃と人の境目はどこにある?」
櫂「えっと、良く意味がわかんないんだけど」
兵藤レナ「あら、早いのね」
柳清良「良いことよ」
兵藤レナ
IMCGの責任者。部の悪い賭けは嫌いじゃない、とのこと。
柳清良
IMCGの職員。役職は、兵藤レナのサポート。
レナ「音葉ちゃんは?」
真奈美「敷地内にはいるよ。呼び出すか?」
レナ「いえ、いいわ」
清良「なら、はじめましょうか」
2
IMCG・会議室
清良「組織の概略は以上よ。わかったかしら?」
櫂「つまり、あの怪物、えっとなんだっけ」
レナ「IMC」
櫂「IMCを倒すための組織、でいいんだよね?」
清良「ええ。それ以上でもそれ以下でもないの」
櫂「IMCガーディアンで、IMCGか。IMCって何の略なの?」
清良「イマジナリーミザリークリーチャー」
レナ「こじつけよ。誰かがIMCと呼んでて、適当につけただけ」
櫂「ふーん……」
清良「IMCについての説明はいるかしら?」
櫂「詳しい話はいいよ」
レナ「身に染みて知ってるものね」
櫂「うん」
レナ「私達からは以上よ。これから、頼むわよ」
櫂「精一杯やるよ」
レナ「真奈美さん」
真奈美「なんだね」
レナ「案内をよろしく」
清良「この前は挨拶だけだったものね」
真奈美「引き受けた。行くとしようか」
3
日菜子は妄想します……
出会いはどこがいいでしょう。
むふふ……
告白の言葉はどうしましょう。
むふ……
日菜子は王子様を妄想します。
むふ、むふ、むふふふふ……
あ、はい、ごめんなさい、聞いてませんでした、先生……
4
IMCG・オペレーションルーム
井村雪菜「IMCの討伐段階は主に二つですぅ。6ですねぇ。鉄道を買いますっ!」
井村雪菜
IMCGのオペレーター業務担当。メイクでの変身は自分を否定してはいけないとのこと。
古澤頼子「フェイズ1とフェイズ2に分けられます」
古澤頼子
IMCGのオペレーター業務担当。物腰静かなメガネ女子。
櫂「フェイズ1と2に分かれてたっけ?」
浜川愛結奈「あなたの時は、フェイズ1は終わってたもの。家が建ってるわ……」
浜川愛結奈
IMCGのオペレーター業務担当。趣味は乗馬。IMCG内にロデオマシーンがあるらしい。
真奈美「宿泊ありがとう。フェイズ1は終わってたんだよ」
櫂「なんで?」
雪菜「フェイズ1はIMCの設計図となってしまった女の子を分離するフェイズですぅ」
頼子「櫂さんは自分で打ち破りましたから」
櫂「そっか……」
雪菜「フェイズ2はIMCを物理的に止めるフェイズですぅ。シュリンクでの格闘がその方法ですねぇ」
愛結奈「そう。あなたはどちらにも成功してるのよ。自慢に思っていいわ」
櫂「実感ないなぁ。よし、スタートに戻ってきた」
頼子「200ドルを。普通は勝手に分離できません」
真奈美「個人の強い感情と結びついているからな」
櫂「ならさ、いつもはどうしてるの?」
愛結奈「そこでシュリンクの出番よ」
櫂「フェイズ2が出番じゃないの?」
頼子「いいえ。あら、刑務所行きですね、ふふっ」
雪菜「シュリンクの操縦法は覚えてますねぇ?」
櫂「うん。神経を疑似的に接続するんだよね」
愛結奈「大まかにはそうね。頼子、釈放券いるかしら?」
頼子「大丈夫です。それの応用のようですね」
真奈美「つまり、つなぐわけだ」
櫂「つなぐ?」
雪菜「IMCと会話はできませんからぁ。やったっ、独占ですぅ!」
頼子「IMCは強い感情によって作られています。はい、釈放です」
愛結奈「簡単に出ていくわね。だから、その強い感情を和らげないといけない」
櫂「IMCに取り込まれた人と会話するの?」
真奈美「そういうことだ。雪菜君、こいつでどうだ?」
雪菜「お家を建てたいので、お受けしますぅ。だから、カウンセリングとかいう人もいますねぇ」
頼子「後は単純です」
櫂「IMCを倒せばいい」
愛結奈「難しいことは考えなくていいわ。思いっきり、やればいいのよ」
櫂「感情のなれの果てだもんね。消してあげないと」
雪菜「はい。そうして、女の子は強くなるんですよぉ」
櫂「ところで、さ」
頼子「何でしょうか」
櫂「ヒマなの?ボードゲームに参加してるあたしが言うことじゃないかもしれないけどさ」
愛結奈「アタシ達はいつでも暇よ」
雪菜「私達は常時準待機ですからぁ」
頼子「たまには遊びに来てくださいね」
5
日菜子は絵を描きます。
むふふ……
今日は写生をします。
むふふ……むふ
日菜子から出てくるイマジネーションはムゲンですぅ。
むふ、むふふ……
だから、それを大切にして。
むふふ……
違う?どうしてですかぁ、日菜子が見た通りに書いてますよ~。
むふふ、むふ……
日菜子は絵を描きます。いつだって、日菜子の、アートを描くのです。
むふふ……
6
IMCG・警備室
伊集院惠「お疲れ様です」
伊集院惠
IMCG付の警察官。IMCGと警察の仲介役と敷地内の警備が主な業務。制服着用。
真奈美「お疲れ様」
惠「二人してどうしたのかしら」
真奈美「見学さ。紹介するよ、伊集院惠巡査だ」
櫂「西島櫂です、よろしくお願いします!」
惠「よろしくね。警察との折衝と警備を担当してるわ」
真奈美「IMCが出た時に警察に要請するのが仕事だな」
櫂「警察官なんですか?」
真奈美「そうだ。私も、一応は警察官だよ」
惠「IMCGが警視庁の部署のひとつなのは聞いたかしら?」
櫂「うん。さっき聞いた。あたしも巡査扱いになるらしい、って」
惠「ええ。もともと会社としてのIMCGを警視庁が吸収したのが今のIMCGよ」
真奈美「正式な部署名はなんだったかな」
惠「覚えなくてもいいわ」
櫂「伊集院さんも前の会社から?」
惠「いいえ。私は警察官になってて、ここに来たの」
真奈美「残念なことだな」
惠「左遷らしいわ」
櫂「……」
真奈美「そこは笑うところだよ」
惠「冗談よ。左遷されるような態度じゃ、今の仕事は務まらないわ」
櫂「もー、冗談がわかりにくいよっ」
惠「ふふ、ごめんなさいね」
真奈美「次に行こうか」
櫂「どこに?」
真奈美「事務室だ。さっきから呼び出しがかかってる」
惠「いってらっしゃい」
7
夕焼けは最高のシチュエーションですねぇ。
日菜子は妄想します。
むふ……
日菜子の王子様と日菜子は手を取って。
むふふ……
沈んで行く夕日を見つめながら、肩を寄せ合って。
むふ……
大きな肩に体を預けて。
むふふ……
むふっむふっふふ……
8
IMCG・事務室
櫂「うー、腕が疲れてきた」
太田優「これも書いてねぇー」
太田優
IMCGの事務職員。手に持っている書類は社員寮の契約書。
櫂「まだ、あるの?」
松山久美子「ええ。保険とか身分証明とか、大変よ」
松山久美子
IMCGの事務職員。スーツも似合う。
櫂「むぅ。どうしてこんなに書類が多いわけ?」
持田亜里沙「それはここが警察だから(オヤクショシゴトウサー)」
持田亜里沙
IMCGの事務室付職員。ただいま休憩中。
真奈美「接収される前はもう少し緩かったんだがな」
優「ねぇー。書類だけが増えてくのー」
亜里沙「きっと、意地悪するのが好きなのね」
久美子「そんな理由はイヤだわ……」
櫂「よしっ、これでいいかな」
優「ありがとー。志保ちゃんには会った?」
櫂「うん、昨日行ったらデザートと飲み物が一杯出てきた」
真奈美「引っ越しは済んだか?」
櫂「明日。引っ越し業者が来るんだ」
久美子「住所も変えないとね。代理でやっておく?」
櫂「授業がない時に行くから大丈夫」
プルルル……
亜里沙「はい、事務室。晶葉ちゃん?なぁに?うん、ちょっと待っててね」
真奈美「晶葉君からか」
亜里沙「ええ。櫂ちゃんは居るかって」
櫂「あたし?」
亜里沙「そう。ドックに来て、って。至急」
9
IMCG・ドック
池袋晶葉「どうだ、美しいだろう!」
池袋晶葉
シュリンクの技術主任。ロボットを愛する中学生。
櫂「……」
晶葉「『天才』の置き土産だ!性能もさることながら、フォルムも美しい!」
真奈美「ふむ」
晶葉「流線型を意識した、水棲生物のようだろう。どうだ、西島櫂!」
櫂「ふーむ……」
晶葉「どうした?気に入らないなら、改善を考えるが」
櫂「改めて、見ると……」
晶葉「どうだ?」
櫂「いいねっ!イルカみたい」
真奈美「イルカか」
晶葉「言われてみれば、そうだな。うむ、名称はドルフィンにしよう!」
櫂「ドルフィン?」
晶葉「決定だ!エンブレムも考えておくぞ!こうしてはいられない、失礼する!」
櫂「行っちゃった……」
真奈美「いつものことさ」
櫂「シュリンクはここで作ってるの?」
真奈美「ああ。池袋君と、あそこにいる二人が技術者だ」
櫂「あの銀髪の人と、もしゃもしゃした髪の子?」
真奈美「高峯のあと一ノ瀬志希だ。クセはあるが、優秀だよ」
高峯のあ
IMCGの技術職員。最近、メイド服で出勤してくるなど謎が多い。
一ノ瀬志希
IMCGの技術職員。海外帰りのギフテッド。出社は不定期。
真奈美「あとは、ゼット・テクニカの社員が製造とメンテナンス実務をしてるよ」
櫂「あの作業着の人達だね。それにしても、ドルフィンかぁ」
真奈美「どうした?」
櫂「好きなんだよね、イルカ」
真奈美「それはいい」
櫂「シュリンクって、他にもあるの?」
真奈美「ああ。こっちだ」
10
日菜子は妄想します。
むふ……
自分の部屋で妄想します。
むふふ……
誰にも邪魔されないで、理想の姿を想いますぅ。
むふ、むふ、むふ……
日菜子の絵が積まれた部屋で、日菜子は妄想します。
むふむふむふ……
理想の王子様を、妄想します。
むふ、むふふっ!
11
IMCG・ドック
櫂「こっちは立ち入り禁止なの?」
真奈美「あまり入るな、とは言われてるな」
櫂「なんで?」
真奈美「強大な兵器だからさ」
櫂「えっと、あたしのが6で真奈美さんのが4」
真奈美「地上の倉庫にある演習機が1だ。2と3はもうこの世にはない」
櫂「なら、この向こうにあるのは、5だよね」
真奈美「ああ。シュリンク5、呼び名はディアーだ」
櫂「ディアー……鹿?」
真奈美「鹿、と言えば鹿なのか」
櫂「?」
ガチャ……
梅木音葉「……あら」
梅木音葉
IMCGの職員。シュリンク5のパイロット。彼女含めて要監視対象。
真奈美「おや。調整中だったのか」
音葉「ええ……出撃が少なくなる以上はメンテナンスを……と」
櫂「少なくなるの?」
音葉「……ええ」
櫂「どうして?」
音葉「大人の……事情ですよ」
真奈美「経済性が悪いんだよ。私のも音葉君も」
櫂「つまり、お金?」
真奈美「回りくどい資金流れになったからな」
櫂「ドルフィンに武器がないのもそんな理由なの?」
音葉「……」
真奈美「期待してるよ」
櫂「いきなり、大役だなぁ」
音葉「問題ありませんよ……櫂さんなら」
真奈美「自信を持て。機体も君も信じるに値する」
櫂「そう言ってくれるなら、信じてみる」
音葉「ええ……」
櫂「それなら、聞いていい?」
真奈美「何をだ?」
櫂「ディアーって凄いの?」
音葉「ふふ……」
櫂「笑みだけは怖いんだけど……」
音葉「帰りましょうか……空腹です」
真奈美「そうだな」
12
日菜子は妄想します……
お布団が温かくて……
妄想はいつしか夢と混じり合って……
日菜子は、王子様と。
むふ、ふ、ふ……
すーすー……
13
翌朝
IMCG・女子寮
櫂「ふわぁ、おはよー」
槙原志保「櫂さん、おはようございます♪」
槙原志保
IMCGの敷地内にある女子寮の寮母さん。いつも甘い匂いがする。
櫂「いい匂いがする」
志保「ホットケーキで良いですか?」
櫂「ありがとっ」
志保「はい、どーぞ♪」
櫂「早いし、思った以上に多い……」
頼子「……」モグモグ
志保「頼子さん、本を読みながらはお行儀が悪いですよー」ヒョイ
頼子「ああ……」
櫂「いただきまーすっ」
志保「飲み物は何がいいですか?」
櫂「コーヒーを、牛乳多めで」
頼子「コーヒーのお替りを」
志保「はーい」
頼子「……」
櫂「頼子さんはいつも早起きなの?」
頼子「不定期ですよ。雪菜さんと愛結奈さんと交替で一人はオペレーションルームに居ますから」
櫂「ふーん」
志保「どうぞー。ホットケーキのお味は、いかがですか?」
櫂「美味しいよ」
志保「良かったです♪」
頼子「……」モグモグ
志保「今日は引っ越し屋さんが来るんですよね」
櫂「うん、午前中には来ると思うけど」
志保「お手伝いしますね」
櫂「いいよ、重いしさ」
志保「こう見えても力仕事には自信があるんです!お気になさらず」
櫂「そう?それなら、手伝ってもらおうかな」
志保「はい♪」
頼子「ごちそうさまでした」
志保「はーい。これから出勤ですか?」
頼子「ええ」
志保「お弁当持っていきますねー」
頼子「ありがとうございます」
櫂「お弁当作ってるの?」
志保「はい、欲しいですか?」
櫂「ううん、大丈夫」
志保「遠慮しなくていいですよ?」
櫂「そう?それじゃ、たまには頼んでみる」
志保「はいっ、その時はがんばりますね」
愛結奈「ただいま。はぁー、疲れたわ」
志保「愛結奈さん、お帰りなさい」
愛結奈「ただいま、志保。食事に来たけど、先にシャワー使っていいかしら」
志保「どうぞ。ご飯の準備もしますね」
愛結奈「ありがとう。タオルは?」
志保「いつもの場所です」
櫂「大変だなぁ……」モグモグ
志保「でも、大切なことですから」
櫂「うん、あたしもがんばるよ」
志保「私も応援してます♪」
櫂「うん……あれだね」
志保「なんですか?」
櫂「何でもない。ごちそうさまでした」
14
日菜子は、妄想を……
素敵な王子様を妄想します。
いつか。
素敵な王子様、王子様、王子様。
私の王子様。
むふ、むふふふ……
だから、邪魔しないでくださいねぇ。
むふっ、むふふぅ……
むふむふむふふふふふふふふふふふふふふふ……
15
IMCG・女子寮
櫂「ねぇ、見て」
志保「あら」
音葉「すーすー……」
櫂「ひなたぼっこしながら寝てる」
志保「少し静かにしましょうか」
櫂「そうだね。あたし達も少し休もうか」
志保「はい。お茶でもいれますね」
櫂「今日は何にも起こらないといいけど」
音葉「すー……」
16
日菜子は妄想をします。
日菜子は、日菜子は王子様を日菜子で妄想です。
王子様は王子様で王子様の王子様なのです。
きっといつかどこかにいてくれたりそうのかたちをゆめにしているのです。
日菜子は日菜子の日菜子で日菜子がお姫様です。
王子様は王子様なの、王子様を王子様、王子様、日菜子の王子様。
じぶんのもうそうはいつかほんとうになることをねがいます。
ひなこはおうじさまをもうそうします。
ひなこはひなこのおうじさまをひなこでひなこはひなこで。
むふむふむふむふふふふふうふふっふふふふふふふふふふふふ
どばっとまかれたえのぐにのみこまれて。
ひなこは。
17
IMCG・女子寮
ピンポンパンポーン……
櫂「放送かな。業務連絡?」
志保「あっ、これは……」
音葉「……」パチッ
櫂「音葉ちゃん、起きた?おはよ」
雪菜『みなさん、至急集まってくださいねぇ』
音葉「行きましょう……」
櫂「えっ」
音葉「IMCが現れたようです」
櫂「ほんと?急ぐよ!」
志保「がんばってくださいね!」
18
IMCG・オペレーションルーム
愛結奈「あー、もう、どうしてこのタイミングなのよ」
頼子「大丈夫ですか?」
愛結奈「ええ。問題あるわけないでしょ!」
レナ「話はそこまで。状況を」
雪菜「IMCが出現しましたぁ。出現場所を画面に表示しますぅ」
清良「学校の、校庭みたいね」
レナ「広い所で良かったわ」
頼子「伊集院巡査が現場に向かいました」
櫂「状況は!?」
音葉「……」
頼子「IMCに一切の動きなし。警戒レベルは最低。シュリンク6のみ出撃許可」
レナ「櫂ちゃん、あなたは出撃準備を」
櫂「はいっ!行ってきます!」
音葉「私は……」
レナ「ここで待機。出番はないでしょう」
音葉「そうさせてもらいます……」
清良「IMCの映像は出せるかしら」
雪菜「はい。地元のテレビ局の無人飛行カメラが出てますよぉ」
レナ「メディアに恩を売った甲斐があったわね。繋いで」
雪菜「メインモニターに映しますぅ」
頼子「IMCに依然動きなし」
レナ「この形、どう思うかしら?」
愛結奈「タマゴかしら。それにしてはサイケデリックな色だけど」
頼子「上部に突起がありますが、何かの器官でしょうか」
レナ「外から解析は厳しそうね」
雪菜「詳細はシュリンク到着後ですねぇ」
清良「無人カメラ、近づきすぎじゃないかしら」
頼子「IMCまで約15メートル」
レナ「情報を流すのは尚早だったかしら」
愛結奈「IMCに動きあり!上部の突起が稼働したわ!」
雪菜「あっ、映像切れましたぁ」
頼子「無人カメラ、撃ち落とされました」
レナ「めんどくさいタイプってことね」
頼子「警戒レベル上昇。ウルフの出撃許可が出ました」
レナ「飛び道具がある以上、遠慮はナシ。シュリンク4および6、準備を急ぎなさい!」
19
ドルフィン・コクピット内
志希『スーツはどうー?』
櫂「うん。いいよ。なんか競泳水着っぽいし」
のあ『最適な形……技術的なもの以上の意味はないわ』
櫂「コクピット閉めたよっ」
晶葉『呼吸液注入開始だ!』
志希『にゃははー、世紀末のアニメで見たからって、オプションに用意しておく、ふつうー?』
晶葉『さすが、『天才』のやることだよ』
のあ『冷静に呼吸を……そして繋がりを』
櫂「……」
20
IMCG・オペレーションルーム
頼子「シュリンク6、コクピット内に注水完了」
愛結奈「パイロットの呼吸確認、バイタル正常よ」
雪菜「櫂さんとの接続開始ですぅ」
頼子「接続完了。櫂さん、いかがですか」
レナ「相性は良さそうね」
頼子「状態は良いようです」
レナ「真奈美さんは?」
愛結奈「とっくに準備完了してるわ」
レナ「よし、出撃!今日から見せつけてやりなさい!」
21
川島瑞樹「臨時ニュースです」
川島瑞樹
テレビ局のアナウンサー。瑞樹親衛隊によると、美人過ぎるアナウンサーなんて瑞樹には賛辞にもならないそうだ。
瑞樹「本日午前10時、突如、謎の物体が出現しました」
瑞樹「当社の無人カメラが捉えた映像です」
瑞樹「謎の物体により撃ち落とされています」
瑞樹「周辺の方は警察の指示に従い、慌てずに避難してください」
瑞樹「えっ、なにこれ?警察の特殊車両が対策に出るそうです」
瑞樹「この写真、見せていいの?どう見ても特殊車両じゃないじゃない」
瑞樹「ただいま、現場の映像が入ったようです」
瑞樹「はい?」
瑞樹「ええ、と。はい、資料が届きました」
瑞樹「読み上げます。警視庁所属特殊車両シュリンクが対策に乗り出しています」
瑞樹「近くにいる方は警察の指示に従って避難をお願いします」
瑞樹「臨時ニュースは以上です」
瑞樹「……」
カットカットー!
瑞樹「なんなの、あれ!?ロボットが出てくるとか聞いてないわよ!」
瑞樹「こうしちゃいられないわ!現場に行くわよ!」
22
IMCG・オペレーションルーム
雪菜「シュリンク、現場に着きました。どうしますぅ?」
レナ「データ収集を」
頼子「櫂さん、IMCの反撃開始距離まで接近を」
櫂『了解!』
清良「あら、スピーカーつけたのね」
愛結奈「センサ各種起動したわ」
雪菜「異常電磁波ありませんねぇ」
頼子「表面温度は外気温度と一致。本当に置物みたいですね」
櫂『ん……これ、内側の温度もわかんの?』
愛結奈「ええ。どうしてかしら?」
櫂『なんとなく』
レナ「やってみて」
愛結奈「了解。焦点距離変更」
真奈美『本当に動かないな』
櫂『うん。なんていうか、冷たい印象だよね』
愛結奈「ビンゴ。内部に熱反応があるわ」
雪菜「約36℃、コアはここだと思いますぅ」
頼子「どうしますか」
レナ「フェイズ1は、出来るのかしら?」
愛結奈「頼子、距離的には大丈夫なの?」
頼子「可能です」
レナ「フェイズ1移行。パイロットは、現実の反撃にも十分に気をつけなさい」
23
妄想画廊
櫂「……」
真奈美「目を開けろ」
櫂「成功した?」パチッ
真奈美「見ての通りだ」
櫂「真奈美さんが目の前にいる」
真奈美「ああ」
櫂「あたしが水の中にいない」
真奈美「そうだな」
櫂「これが、フェイズ1?」
真奈美「ああ。感想は?」
櫂「本当に、心の中なんだね」
真奈美「君が感じたIMCの中は同じだったのかな」
櫂「ううん。あたしはもっと暗い水の中だった」
真奈美「気分はどうだった?」
櫂「良くないよ。雁字搦めにされる感じがする」
真奈美「ふむ……では、あの子もそうなんだろうな」
櫂「あの子?」
真奈美「あそこだ」
櫂「どこ?」
真奈美「もっと上だ」
櫂「上……これは随分と上だなぁ」
真奈美「行くぞ」ガチャン
櫂「真奈美さん、なんで銃を持ってるの?」
真奈美「念のためだよ」
櫂「いや、そうじゃなくてさ」
真奈美「体の一部だと思えばよいのさ。服と一緒だ」
櫂「そこまで到達は出来ないなぁ」
真奈美「ま、ここで使ったところで進展するとは思えん。行くぞ」
24
IMCG・オペレーションルーム
頼子「フェイズ1進行中」
愛結奈「IMCに動きはないわ」
レナ「シュリンクの様子は?」
雪菜「異常は見つかってませんねぇ」
レナ「通信はなし、と」
愛結奈「学校から彼女についての情報が来たわ」
レナ「こちらでも確認したわ。シュリンクの二人にも送ってあげて」
愛結奈「了解」
レナ「ふむ……どうしようかしら」
頼子「まずは信頼を」
レナ「わかってるわよ。緊急切断だけは準備しておいて」
愛結奈「オーケー」
25
妄想画廊
櫂「これも絵だよね」
真奈美「随分とまた自由な色遣いだな」
櫂「モチーフはなんなんだろう」
真奈美「わからないな」
櫂「描いてるからには意味があると思うけど、なんだろ」
真奈美「本人に直接聞くという手段もあるだろう」
櫂「着いた」
真奈美「あれが、彼女か」
喜多日菜子「むふ……むふふ……」
喜多日菜子
今回のIMCの設計図。夢見がちな女子学生。
櫂「壁に向かって、何してるんだろ……?」
真奈美「何もしてないように見えるが……待て」
櫂「どうしたの?」
真奈美「カルテが来た。少しだけ待っててくれ」
櫂「カルテ?」
真奈美「よし、これだ。彼女の情報を調べて貰った」
櫂「見せて」
真奈美「喜多日菜子、誕生日は4月6日……」ペラペラ
櫂「別に普通だね」
真奈美「普通でない人間が、強い感情を持ってはいけないのか?」
日菜子「むふふ……」
櫂「とりあえず、少し変わってるみたい」
真奈美「上の空なこともあったりするようだ」
櫂「独特なセンス、くらいだね」
真奈美「しかし、これだけでは何とも言えないな」
日菜子「……王子様……日菜子の王子様」
櫂「強い感情の正体はわからないもんね」
真奈美「ああ。紙面のデータじゃなにもわからない」
櫂「よし、行こう」
26
妄想画廊
櫂「喜多日菜子ちゃん?」
日菜子「むふ……むふふ……」
櫂「聞いてないね……」
ガターン……
真奈美「何か落ちてきたな」
櫂「また、絵みたいだね」
真奈美「相変わらずこちらからは意味が取れないな」
櫂「伝える気もないのかな」
日菜子「ふー。一仕事終えました~。次ですねぇ、むふ……」
櫂「喋った?」
真奈美「喋ったな」
櫂「おーい、もしもしー」
日菜子「王子様、日菜子の王子様……どんな人でしょう、どこで出会うんでしょう、むふ……」
真奈美「……あれだな」
櫂「話を聞かないタイプなのは本当みたいだね……」
27
妄想画廊
日菜子「むふふ……」
櫂「さっきから聞いてると」
真奈美「王子様の妄想をしているようだな」
櫂「絵の意味もなんとなくわかった」
真奈美「コンテキストがないと、感情すら想起させない絵は好ましくないな」
櫂「誰にも見せるつもりも、わかってもらうつもりもないのかも」
真奈美「理想の王子様なんて、他人に話はすれ、わかってもらうものでもないだろう」
櫂「真奈美さん、理想の王子様がいるの?」
真奈美「私の話じゃない。思春期の少女の話だ」
日菜子「王子様……見つけてくださいねぇ、日菜子の王子様……むふ……」
櫂「原因は、この妄想かな?」
真奈美「止めてみるか」
櫂「真奈美さんの話なら、暴走しがちな妄想こそ聞いてもらったら満足するよね」
真奈美「どうにしろ、今のままではどうにもならん。やってみてくれるか?」
櫂「うん。喜多日菜子ちゃん?」ポンポン
日菜子「むふ……?」クルリ
櫂「話を聞かせてもらっていい?」
日菜子「……」
真奈美「表情が変わったな」
櫂「どんな王子様に会いたいの?」
日菜子「日菜子の」
櫂「うん、日菜子ちゃんの?」
日菜子「邪魔をしないでください」
櫂「えっ?」
真奈美「まずい!私は戻るぞ!」
日菜子「むふ……むふふふふふ!」
28
IMCG・オペレーションルーム
愛結奈「IMC、突起部展開!来るわよ!」
頼子「シュリンク4、フェイズ1離脱。強制切替します」
真奈美『私は平気だ。動くぞ!』
雪菜「真奈美さん、対応をお願いしますっ!」
真奈美『任せておけ!』
清良「近づきすぎたみたいね」
レナ「距離感って難しいわ」
愛結奈「IMC攻撃開始!」
真奈美『緊急対策だ。弾丸を使わせてもらうぞ』
レナ「ご自由にどうぞ」
頼子「シュリンク4、指部内蔵銃器でIMCの弾丸を破壊」
雪菜「さすが真奈美さんですねぇ。IMCの攻撃は一時停止しました」
真奈美『IMCの突起部は破壊するぞ』
愛結奈「腕のグレネードは利用オッケーよ。最小限の弾丸で処理して」
真奈美『了解!』
雪菜「やっぱり動きが早いですねぇ」
晶葉「銃器の操作まで神経接続してるからな。体を動かす工程がなくなるんだ」
のあ「……早いはずよ。生身よりも」
愛結奈「突起部、破壊完了!」
頼子「使用数、指部銃弾が6、腕部グレネードが2」
清良「許容範囲でしょうね」
レナ「櫂ちゃんの様子は?」
頼子「シュリンク6は無傷です」
雪菜「フェイズ1継続中ですぅ。やや脳波が乱れてます」
愛結奈「動揺によるものかしら」
真奈美『すまん、声をかけただけなんだが』
レナ「仕方ないわ。真奈美さんはそのままで」
真奈美『了解』
雪菜「櫂ちゃんの心拍数、安定しましたぁ」
頼子「切り替えが早いですね」
のあ「確信……自信という落ち着き」
晶葉「ふむ、攻撃の危険も減っている。ここはドルフィンに任せるべきだと思うが」
レナ「晶葉ちゃんの意見を採用。フェイズ1を継続して」
雪菜「櫂ちゃん、がんばってくださいねぇー」
29
妄想画廊
櫂「危なかった……」
櫂「ここで怪我すると、どうなるんだろ?」
櫂「やめやめ。今はやることをしないと」
櫂「真奈美さんは戻ってこなそうかな」
櫂「よし。また、上に行っちゃったけど」
櫂「原因はわかった。行くぞっ!」
30
IMCG・オペレーションルーム
音葉「……」
晶葉「音葉、どうだ?」
音葉「どうだ……とは?」
晶葉「なに、暇そうだから声をかけただけだ」
音葉「そう……ですか」
晶葉「今日は出番が無さそうだな」
音葉「良いことです……」
晶葉「うむ。切り札は易々と使わないものさ」
音葉「……」
晶葉「さて、ドルフィンは成功できるかな?」
31
妄想画廊
櫂「着いたっ!」
日菜子「むふふ……」
櫂「相変わらず、壁に向かっててこっちは背中」
日菜子「むふ……日菜子の王子様……」
櫂「……」
日菜子「日菜子の王子様、どこで出会えるのでしょう……」
櫂「よしっ」
日菜子「むふ……むふふ、へっ?」
櫂「ごめんね。止めるよ」
日菜子「また、ですか。邪魔をしないでくだ……」
櫂「こっちを見ろっ!」
日菜子「ひぅ……」ビクッ
櫂「王子様かどうかは知らないけどさ、見るべきはそっちじゃないよ」
日菜子「王子様……?」
櫂「なんで、内側しか見ないの?」
日菜子「日菜子は妄想を……」
櫂「別にそんなん責めないよ。なんで、理想の王子様を自分の中で決めちゃうわけ?」
日菜子「……?」
櫂「自分で決めた、自分の理想の王子様を求めてるのは、ナルシストなだけじゃん」
日菜子「日菜子は……」
櫂「王子様は、ここにはいないよ。ここは単なる、夢を見る場所だから」
日菜子「日菜子の王子様は、日菜子の中に、いない、んですか?」
櫂「そうだよ。だから、あたし達のいる世界を見ろっ!」
日菜子「あ……」
櫂「目を覚ませぇぇっ!!」
32
IMCG・オペレーションルーム
愛結奈「フェイズ1完了!やるじゃない!」
頼子「シュリンク6、IMCとの接続解除しました。櫂さん、応答を」
櫂『よし、見えた!行きますっ!』
真奈美『おい、待て!』
レナ「フェイズ2移行!」
雪菜「シュリンク6、IMCへ走り出しましたぁ!」
愛結奈「IMC内部から突起物!気をつけなさい!」
櫂『そっか、もう作られてるんだ!』
清良「IMCとしては完成してるわ。フェイズ1が完了したところで、変わらない」
櫂『邪魔だぁ!』
雪菜「左フック、一発で破壊しましたぁ!」
頼子「シュリンク6、更に接近」
真奈美『コアはどこにいるか、わかってるのか』
櫂『心配しないでっ!いくよー!ていやぁ!』
愛結奈「ドロップキック!あんなに軽やかに動くのね」
晶葉「当たり前だ!武器もないも載せない、『天才』が極限まで高めた格闘性能だぞ!」
雪菜「IMCにヒビが入りましたぁ!」
櫂『こっちに帰ってきなよっ!』バキン!
愛結奈「IMCに手を突っ込んだわね」
頼子「熱源にマニュピュレータ到達」
レナ「終りね」
櫂『つかんだ!』
真奈美『よし』
雪菜「コアを取り出しましたぁ!フェイズ1完全達成ですっ!」
愛結奈『繭みたいのものに包まれてるわね』
真奈美『受け取るよ。後は任せた』
櫂『お願いっ!』
真奈美『任された』
頼子「警察車両が西側にあります。引き渡しを」
真奈美『了解した』
レナ「櫂ちゃん」
櫂『なに!?』
レナ「存分にやりなさい!」
櫂『了解!』
33
IMCG・オペレーションルーム
愛結奈「IMC、完全停止!」
頼子「伊集院巡査が、喜多日菜子さんの意識の回復を確認しました」
雪菜「シュリンク、パイロットともに異常なし!」
レナ「フェイズ2完了。IMC対策緊急体制解除」
櫂『ふー、日菜子ちゃんの様子はどう?』
頼子「特に問題ありません」
櫂『なんか、言ってる?』
頼子「……聞きますか?」
櫂『悪いことなの?』
頼子「顔がしゅっとした王子様が引き戻してくれたんですぅ。もう2度と会えないと思います~、と」
櫂『それ、ドルフィン……』
レナ「まっ、詳しい話は後でしましょう。今は帰還なさい。お疲れ様!」
34
後日
IMCG・女子寮
櫂「おはよー」
志保「おはようございます♪」
櫂「コーヒーもらっていい?」
志保「はーい」
真奈美「おはよう」
櫂「おはよう、真奈美さん」
真奈美「続報が来たぞ、聞くか?」
櫂「うん。どうしたの?」
真奈美「喜多日菜子は問題ないようだ。妄想癖は治ってない」
櫂「そこは問題ないもん。妄想から全てを始めなければいいだけ」
真奈美「そうか」
櫂「行き過ぎは良くないけどね、もちろん」
真奈美「王子様には出会えるかな?」
櫂「自分の中の理想だけを追い求めなければ、きっとね。良い所を見てくれる人とか、伸ばしてくれる人が現れると思うよ」
真奈美「割とロマンチックなんだな」
櫂「え、あたしが?」
志保「どうしたんですかー?」
真奈美「櫂君が王子様を待ってるという話をしててな」
櫂「あ、あたしの話じゃないから!」
志保「ふふっ♪私にも聞かせてくださいっ」
櫂「だから、違うってぇ!」
EDテーマ
アイの証明
歌
西島櫂・木場真奈美・梅木音葉
35
ピンポーン!
真奈美「来客か?」
志保「あっ、もう来たんですね」
櫂「誰が?」
志保「新しく警視庁から配属される人ですよ。本籍はここじゃなくて、移動扱いらしいですけどね」
真奈美「そんな話をしてたな。人が増えることはそう悪くない」
志保「行ってきますねー」
櫂「警察かー」
真奈美「若手の女性警察官だ。そう怖がらなくていい」
櫂「また?というか、女の人ばっかりだよね、IMCGって」
真奈美「その理由は、色々とあるのさ」
櫂「ふーん」
志保「はい、こちらへどうぞー」
真奈美「おや」
櫂「あ」
大和亜季「おはようございます!本日付でIMCG付となりました、大和亜季巡査であります!今日からよろしくお願いするであります!」
大和亜季
警視庁から派遣されてきた警察官。体力と忍耐力が捜査の武器。
終
製作 テレビ○日
オマケ
PaP「むふふ」
CuP「うわぁ……」
PaP「心底嫌そうに見るなよ」
CoP「仕方ないです」
CuP「それは冗談として、日菜子ちゃんってどうなんです?」
PaP「どうと言われても困るが、割とアイドル活動にも熱心だよ。自分の世界を持ってるのは強いね」
CuP「へー」
PaP「そんでさ。日菜子ちゃんから絵を貰うんだけど、どうすればいいのかな」
CuP「飾ればいいじゃないですか。部屋じゃなくて事務所とかに」
PaP「由愛ちゃんがあわあわしちゃうような絵だぞ?」
CoP「それは、うん、どうしましょうかね……」
おしまい
あとがき
日菜子、誕生日おめでとー。
こんな感じでゲストが1話に1人くらいいる感じで続けて参ります。
メイン側も増えたり掘り下げたりするので、よろしくです。
それでは。
どんなロボなのかイメージほすぃ
おっつん
続々と21歳組が増えていく。ww
妄想が専売特許の日菜子の割にはあっさり決着がついた感。
櫂君が強すぎるだけか。
日菜子は仲間入りしないんですか?
次回予告(仮)
桐生つかさ「IMCG・腐敗」
ゲストのリクエストは引き続きお待ちしております。
>>48
妄想も妄想することも否定してないからね。
仲間入りの予定は今のところありません。
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