八幡「温泉旅行?」 (55)
結衣「そうそう!懸賞でたまたま当たっちゃったの!それでね!ゆきのんとヒッキーと」
八幡「断る」
結衣「えぇ~!?なんで!?ヒッキー温泉行きたくないの!?」
八幡「どうせ女湯と男湯分かれてるんだから女同士で行きゃいいだろ」
結衣「え、ヒッキー混浴の温泉行きたいんだ……キモい」
雪乃「さすがに引くわね」
八幡「そうは言ってないだろ!」
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八幡「とにかく女同士で行けばいいだろ、俺は行かん」
結衣「えぇ~、でも、せっかく彩ちゃん誘ったのにかわいそうだし……」
八幡「戸塚?」
結衣「うん、ヒッキー男1人はさすがに哀れだと思って彩ちゃんも呼んだんだ!」
八幡(戸塚?戸塚って男湯に入るのか?)
八幡(あいつが男湯に入ったら……ちょっと気になるな)
結衣「ヒッキー聞いてるの!?」
八幡「ん?あぁ悪い」
結衣「で?行くの?行かないの?」
八幡「仕方ないから行ってやるよ」
結衣「何その言い方!むかつく!」
結衣「でも人数揃ってよかった!」
八幡(はいはい、所詮数合わせですよ)
当日
結衣「もー!ヒッキー遅い!」
雪乃「あなたが一番最後よ」
八幡「すまん」
戸塚「おはよう八幡」ニコッ
八幡「お、おはよう」
八幡(おお……天使がいる)
雪乃「由比ヶ浜さん、電車は何分後なのかしら?」
結衣「えーっとね……あと10分!」
雪乃「分かったわ」
八幡「戸塚」
戸塚「な、なに?八幡」
八幡「何で温泉旅行に参加したんだ?」
戸塚「だって……せっかく温泉に誘ってもらえたし、それに」
戸塚「八幡も来るって言ってたから……」ボソッ
八幡「!!」
八幡(なんて破壊的な台詞なんだ!!)
結衣「やっぱり休日は混んでるねー」
雪乃「そうね」
結衣「ヒッキーみたいな人に痴漢されそう」
雪乃「比企谷くんにそんな勇気なんてないわよ」
結衣「それもそっか!あははは!」
八幡「ずいぶんと信用されてるみたいで何よりだ」ムニュ
八幡「何だこの柔らかい感触は?」
戸塚「ん……」
八幡(と、戸塚の尻!!や、やばい今すぐ離さないと……だが、この素晴らしい感触をもっと味わいたい)
八幡「すまん戸塚!」ドゲザ
戸塚「八幡だったんだ……怖かった、痴漢かと思ったよ」
八幡(気づいてからもしばらくの間揉んでたなんて言えない)
結衣「うっわヒッキー最低」
雪乃「本当に誰でもいいのね」
八幡「待て誤解だ」
戸塚「でも……八幡でよかった」ボソッ
八幡「!?」
戸塚「な、何でもないよ!」
八幡(何だ今の意味深な言葉は……?)
まーたホモガイル
ガハマさんに哀れだとか言われると惨め度が上がるな
雪乃「へぇ、なかなか大きな旅館ね」
結衣「でしょー?結構有名な高級旅館なんだって!」
戸塚「うわぁー!温泉も大きいんだろうなぁ!楽しみだね八幡!」
八幡「そうだな」
八幡(俺には温泉よりも楽しみなものがあるけどな)
はよ
結衣「ヒッキーと彩ちゃんはこっちの部屋ね!ゆきのんとあたしはこっち!」
雪乃「趣があっていいわね」
八幡「俺らはこっちか……」
結衣「荷物置いたら温泉行こ?ゆきのん!」
雪乃「それは早くないかしら?少し休んでからでも……」
結衣「いいじゃんいいじゃん行こーよ!」
雪乃「まったく……仕方ないわね」
戸塚「僕たちも荷物置いたらすぐ温泉行かない?」
八幡「あ、あぁ、そうだな」
八幡(くっ……鎮まれ俺の心臓!)
八幡(更衣室まで来た、後は戸塚の身体を……)ジー
戸塚「ね、ねぇ八幡、そんなに見つめられてると脱ぎにくいよ…///」
八幡「お、おう、す、すすすまん///」
八幡(なんだこの天使のような恥じらい方は……)
八幡(とっとと準備を済ませてこっそり視姦……もとい監視をだな)ヌギヌギ
戸塚「八幡、終わった?」
八幡「早えーよ!」
戸塚「え?ご、ごめん!」
八幡(何で胸元までタオル巻いてるんだよ!男なら股間だけ覆えばいいだろ!何故この期に及んで期待させるようなことをするんだ!)
戸塚「八幡?どうかした?」
八幡「いや、何でもない」
八幡(戸塚はまだ可能性を残している……!)
八幡「早く行こうぜ」
戸塚「うん!」
戸塚「うわぁー!すごい景色だね八幡!」
八幡「こりゃすげーな、高級なだけはある」
戸塚「早く入ろ、八幡!」
八幡「おう、転ぶなよー」
戸塚「……!」ピタ
八幡「どうした?」
看板『タオル等を巻いたままの入浴を禁ず』
八幡「あー、これは仕方ねーな」
八幡(よしっ!これでついに戸塚の正体が分かる……!)
戸塚「し、仕方ないよね……」パサッ
八幡(うおおおお!)
戸塚「///」
八幡(な、なんてビューリフォーな乳首なんだ……)
八幡(当然、戸塚の胸にふくらみは無いが、女でもふくらみの無い雪ノ下のような女も存在するわけで、ということは胸だけで性別を判断するのはまちがっている)
八幡(つまり……一番早い判別方法は股間を見ることだ!)
結衣「はぁ~いい湯だねぇゆきのん!」
雪乃「ええ、そうね」
雪乃「景色もいいし、言うこと無いわ、普段の疲れも……くしゅん!」
結衣「ゆきのん大丈夫?」
雪乃「大丈夫よ……どこかの変態に失礼なことを言われたような気がするけれど」
結衣「何それヒッキー?まさか覗かれたりとかしてないよね……」
雪乃「それは無いと思うわ」
結衣「そうかなぁ……?」
八幡(俺の視線が動かない)
八幡(戸塚の真実を知ることを頭のどこかで拒否しているのだろうか……戸塚の胸から目が離れない)
戸塚「そ、そんなに見ないでよ恥ずかしいよ八幡///」
八幡「す、すまん!」バッ
戸塚「僕もう入るね!」ドボン
八幡「お、おう」
八幡(結局見られなかった……後回しにしてしまった……)
戸塚「あったかくてきもちいいね!」
八幡「あぁ、最高だ」
戸塚「ねぇ八幡」
八幡「ん?」
戸塚「もう少し近くに寄ってもいい?」
八幡「は?」
八幡(な、何を言ってるんだマイエンジェルは?)
戸塚「ご、ごめん、そういうの変だよね!」
八幡「べ、べ別にいいぞ」
戸塚「ありがと、八幡」チャプチャプ
八幡(お、思ったより近い……だと!?)
戸塚「八幡の近くにいると何だか安心するよ」
八幡(ん?この温泉の透明度……ほぼ密着と言ってもいいこの距離……)
八幡(見えそうだ!戸塚の彩加を見ることができるかもしれない!)
八幡(もう少し……もう少しだ……)
戸塚「八幡?八幡、何か見えるの?」
八幡「な、なな何でもない!」バシャァッ
戸塚「変な八幡」クスッ
八幡(かわいい)
なんてとこで止まってるんだ!
俺はノンケ、むしろホモとか大嫌いなはずなのに
戸塚なら良いと思ってしまう・・・
戸塚「僕もうあがるね……ちょっとのぼせてきちゃった」
八幡「じゃあ俺も」
八幡(違う意味でのぼせそうだ)
戸塚「……」ザバァ
八幡「おぉ……」
八幡(きれいなお尻だ……ゴクリ)
戸塚「八幡、あがらないの?」
八幡「え?あ、あぁ忘れてた」
八幡(もうタオル巻いてしまったか……)
戸塚「?」
八幡(結局、戸塚の彩加を見ることはできなかった……だが)
八幡(それでいい、それでいいんだ、戸塚は俺のエンジェル……それだけだ)
戸塚「は、八幡の……大きかったね///」
八幡「!?」
八幡(よく聞こえなかったけど俺の何が、それともナニが大きかったって話か!?顔赤らめてなんてこと言ってるんだ戸塚!?)
戸塚「わぁ!豪華な料理だね!」
八幡「おう」
戸塚「フランクフルトもあるんだ、独特だね!」
八幡(なんでフランクフルト?高級旅館の和食の中で一品だけ場違いすぎるだろ!?独特なんてもんじゃねぇぞ)
戸塚「いただきます!」
八幡「い、いただきます」
戸塚「ハムッ……ジュルルジュポ」
八幡(おい!フランクフルト何ちゅう食い方してんだ!?)
戸塚「ん……肉汁すごいや……ジュルルル」
八幡(知っててやってんの?ねぇ?)
戸塚「八幡、これすっごくおいしいよ!味付けが和風テイストなんだよ!」
八幡「そ、そうか」
八幡(味付け和風にしたら和食になるとでも!?)
戸塚「八幡も食べて!ほら……」スッ
八幡(な、なに!?さっきまで戸塚が咥えていたナニを……いやいやフランクフルトを……)ゴクリ
八幡「あ、いや、こっちにも同じのあるし……」
戸塚「そ、そうだったねごめん……」シュン
八幡(俺は何てことを!とっさに断ってしまった!)
八幡「うん、うめぇな」モグモグ
戸塚「でしょ!?」パァァ
八幡(あぁ……俺のフランクフルトも食べてもらいたい……)
あのさあ……
女子の霊圧が消えた…
結衣「ちょーおいしかったね!」
雪乃「そうね、和食にフランクフルトはどうかと思うけど」
結衣「こ、高級だからちょっと違うんだよきっと」
八幡(どういう理屈だ)
戸塚「おいしかったね八幡!」
八幡「あぁ、うまかった」
八幡(戸塚のフランクフルトを食べられなかったのが心残りだ)
結衣「明日は7時に集合だからね!寝坊しないでよヒッキー!」
八幡「何で俺だけに言うんだ」
雪乃「あなたが一番寝坊しそうだからでしょう」
八幡「そうかい」
結衣「じゃあおやすみ!彩ちゃん!ヒッキー!」
戸塚「おやすみなさい!」
八幡「おう、おやすみ」
雪乃「じっくり永眠しなさい」
八幡「おい」
八幡(これから戸塚とお楽しみか……)
八幡「ヘヘヘ……」ニヤ
戸塚「どうしたの八幡?何か嬉しいことでもあった?」
八幡「あ、いや、なんでもない!早く部屋に戻ろうぜ」
戸塚「うん!八幡と……2人きりだね///」
八幡「お、おう///」
八幡(何なの?誘ってるの?)
戸塚「あれ……?」
八幡「どうした戸塚?」
戸塚「布団と毛布が1人分しか無いんだ、枕は2つあるのに」
八幡(ここはラブホテルか何かですか?)
八幡「あー、俺は畳で寝るよ、季節的にそんなに寒くないし毛布とかいらないだろうし」
戸塚「ダメだよ八幡、風邪ひいちゃうよ」
戸塚「八幡が風邪ひいたら僕……」
八幡(ぜひ看病されたいです、つきっきりで)
まあ二期の八幡と戸塚のホモ臭さったら
尋常じゃなかったしな
八戸……いや戸八……グフフ
戸だけだと戸部の可能性も出ちゃうんだよなあ
戸塚と八幡ならとつはちだろ
戸塚「半分ずつ分け合って寝よ?」
八幡「え、いや、それは」
戸塚「嫌……かな」シュン
八幡「い、嫌じゃない!ね、寝るか!」
戸塚「うん!」
八幡(そしてこの密着である)
戸塚「布団、2人で使うには小さいね」
八幡「当たり前だろ、一人用なんだから」
戸塚「そうだよね……」
戸塚「でも、八幡の近くで寝られてよかった……なんて///」モゴモゴ
八幡「///」
八幡(全部聞こえてるんだが!ちょーかわいい!何なの!?)
八幡(それにしても)
戸塚「スー……スー……」
八幡(密着してるから超暑い)
八幡(もともと布団無しでも寝られそうな気温だったしな……)
八幡(戸塚が近いから俺の体温が倍になったみたいだ)
八幡「いやマジで暑ぃな……」
八幡「戸塚?」
戸塚「あ、八幡、起きちゃったんだ」
八幡「お、おう……っておい!」
戸塚「八幡のフランクフルト……食べるね」
八幡「な、何を言ってるんだ戸塚!?」
戸塚「八幡のココ……おいしそうなジャンボフランクになってるよ」クスッ
戸塚「じゃあ……いただきます」パク
八幡「おふぅ、お、おい戸塚……あふっ」
戸塚「はひまん……おいひぃよはひまん……」ジュポジュポジュルル
八幡「や、やべぇ…………ウッ」ビクンビクン
戸塚「ねぇ起きて!起きてよ八幡!」
八幡「はっ!?」
戸塚「そろそろ時間だよ八幡!」
八幡(ゆ、夢か……そうだよな、あんなことあり得る訳ないよな!っていうか何であんな夢見てしまったんだ俺!)
戸塚「八幡も早く洋服着ないと……///」
八幡「へ?」
八幡(な、何で上半身裸なんだ俺!?戸塚も!?)
八幡「え?」
戸塚「早く洋服着ないと遅れちゃうよ!」
八幡(何で目を合わせてくれないんだ戸塚!何があった!?)
ファッ!?
結衣「やっはろー!」ガラッ
八幡「うおっ!?」
結衣「うわっ!何で服着てないのヒッキーキモい!」
八幡「うるせぇよ……っていうか勝手にドア開けるな」
結衣「何かあったの?」
戸塚「///」
八幡「何もねーよ」
結衣「ふーん、ま、いっか!早く準備して集合だからね!」
八幡「おう」
ガラガラ
八幡(何故戸塚は顔を真っ赤にしたまま下を向いているんだ……?)
八幡は暑くて脱いだだけでしょ(震え声)
結衣「はぁ~、何とか電車乗れたぁ」
結衣「もぉー!ヒッキーのせいなんだからね!?」
八幡「人のせいにするな」
雪乃「あなたが何をするにも遅かったからでしょう?」
八幡「ぐっ……そ、それは……」
戸塚「……///」モジモジ
八幡(近い、近すぎだろ戸塚!)
八幡(昨晩の一件?以来、妙に戸塚が俺に密着してくるようになってしまった)
八幡(こんな天使が密着してきてご飯も準備もはかどる訳がない!)
戸塚「八幡///」スリスリ
八幡(ぶはぁっ!)
結衣「じゃあ解散だね!また学校で!」
雪乃「ええ、また」
八幡「じゃーな」
戸塚「またね!」
八幡(よし、家で戸塚の感触を思い出しながら抜くか)
戸塚「はちまーん!」
八幡「ん?」
戸塚「八幡のおうちに行ってもいい?」
八幡「え?今から?」
戸塚「うん……ダメかな?」
八幡「いいよ!」
八幡(またやられた……戸塚に頼まれたら断れん……天使すぎる)
戸塚「ありがと、八幡!」
八幡(そしてこの笑顔である)
八幡「戸塚」
戸塚「なに?八幡?」
八幡「温泉旅行楽しかったか?」
戸塚「うん!とっても楽しかったよ!」
八幡「そりゃよかった」
戸塚「八幡のおかげだよ///」
八幡「お、おう……///」
戸塚「初めてが八幡で良かった……///」ボソッ
八幡(どういう意味だそれはぁ!?)
つまるところ、恋に性別は関係無いのである。
完
読んでくれてありがとうございました
最近アニメの一期を観た者です
矛盾とかキャラ崩壊とかごめんなさい
ありがとうございました
第一部乙!
すまん
上げてもうた
第二部はよ
忘れてるかな
ないすあげ
このSSまとめへのコメント
乙
BL苦手だけど読みやすかった