モバP「吸血鬼」 (21)
モバP自宅
モバP「そろそろ晩御飯の時間だぞ?」
速水奏「私、17歳だから」
モバP「晩御飯の時間だ、気をつけて帰るんだぞ」
奏「大丈夫」
モバP「……」
奏「……」チラッ
モバP「うーん」
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モバP(これは梃子でも動かないな。夕飯食べて帰ってもらうか)
奏「……」
モバP「……夕飯、食べていく?」
奏「……うん」
モバP「不味いから期待するなよ」
奏「了解」
――――
奏「ごちそうさまでした」
モバP「俺の料理はどうだった?」
奏「うーん、アレはないよね」
モバP「……」
奏「私じゃなかったら噛みつかれていたかも」
モバP「むむ」
奏「少なくとも、女の子に出す料理ではないね」
モバP「手厳しいな」
奏「素朴な味で、毎日食べられそうだけどね」
モバP「料理って、美味しく作るのは難しいな」
奏「心配ないよ」
モバP「え?」
奏「自分で作らなくても、誰かに作ってもらえばいいんだから」
モバP「それは名案だけど、相手が居ないな」
奏「……」
モバP「ハハハ…ハ」
モバP(気まずいなあ)
――――
奏「そろそろ帰るね」
モバP「送っていくよ」
奏「ありがとう。あ、その前に御手洗いを借りていい?」
モバP「トレイはこのドアな。どうぞ」
奏「ありがとう」
モバP「あいつトイレ、長いな」
モバP「……」
モバP「もしかして、俺の料理で下痢したのかな」
パッ
モバP「停電?…それともブレーカーが落ちたのか」
トレイとは何てマニアックな…
モバP「トイレにブレーカーがあるかr」
奏「夜は苦手?」
モバP「ヒッ!!」
奏「驚いた?…フフッ」
モバP「背後から抱き付いて脅かすなよ…幽霊かと思ったじゃないか」
>>8
トイレですね。すみません
奏「夜は好き。隠してくれるから」
モバP(ああああ…背中に当たる柔らかなモノは……)
奏「恥ずかしいから、電気は消したわ」
モバP「お、おう」
奏「Pさんの鼓動が聞こえる」
モバP「ハァハァ…」
モバP(俺、落ちつけええええ)
モバP「と…とりあえず、服を着よう」
奏「ダメ」
モバP「風邪ひくぞ?な?大事な身体だし」
奏「身体が冷えちゃった…Pさん、温めて」ボソッ
モバP「これは……一夜の夢かな?」
奏「現実ね」
――――
翌朝
モバP「起きろーそろそろ朝食の時間だぞ?」
奏「私、今日はオフだから…あと少しだけ」
モバP「起きないとキスするぞ」
奏「……」
モバP「俺は本気だからな」
奏「おやすみ」
モバP「仕方ないな。後悔するほどキスしてやる。覚悟しろ」
奏「じゃあ…」
モバP「うわっ引っ張るな」
奏「もっと近くへ、ほら」
モバP「んっ…!」
奏「…ん、美味しい」
事務所
ちひろ「何で遅刻したんですか?」
モバP「吸血鬼に襲われまして…すみません」
ちひろ「は?襲われた?」
モバP「正確には襲われ、逆襲もしましたけど」
ちひろ「意味がわかりません。顔や首に、変な痕を沢山つけて」
モバP「あっ……」
モバP(どうしよう)
ちひろ「昨日は、お楽しみだったんですね?キャバクラですか!?」
モバP「キャバクラではなくて、その…吸血鬼ですね」
ちひろ「やかましい!この変態野郎、貧乏人!」
モバP「すみません」
ちひろ「スタドリ100万本買え!!」
モバP「……」
ちひろ「はぁ…もういいです。吸血鬼の次は、猟犬です。何とかしてください」
モバP「猟犬?犬なんていました?」
ちひろ「うちの事務所は、おっかな~いですからね」
ちひろ「遅刻したPさんに激怒して、休憩室には地獄の番犬ならぬ…」
モバP「ならぬ?」
ちひろ「花屋の猟犬・凛ちゃんが唸ってます。噛みつかれますよ」
おわり
乙
猟犬のお話はないんですかね
(猟犬の話を書いても)ええんやで
おつー
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