双子姉「・・・第1回シスターサミット(SS)」双子妹「開幕~!!」兄「・・・」 (36)

*久しぶりにSSを書きます。
>>1の個人的な解釈をダラダラ代弁させているだけのSSです。
*こじ付け、強引な解釈、詭弁、根本的に狂った考え方かもしれません。

*エロはなし。

>>1にはリアル妹がいます。
*けれど、別にそういった性癖ではありません。

*「是」は「ぜ」、肯定。「否」は「いな」、否定。


19歳の大学生。

双子姉妹
15歳の中学卒業生。


会社員。母とは死別。登場は未定。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427465718

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兄「サミットだかキャッチャーミットだか知らんが、余所でやれ。いきなり俺の部屋に押し掛けてくるなよ」

双子姉「・・・や。今現在、この家の中でコタツが稼働中なのはこの部屋のみ」

双子妹「そうだよあんちゃん。恨むならこの時期にまだコタツを出しっぱなしにしている自分を恨んでね」

兄「そんなの俺の勝手だろ。はぁ・・・あんまり騒ぐんじゃないぞ」

双子姉「・・・ん。これから開始されるのはあくまでも理知的な会議」

双子妹「そうそう。私たちの一生を左右する会議なんだからね」

兄「大げさな・・・てか、そんな大切な会議なんだったら2人きりでした方がいいんじゃないの?」

双子姉「・・・否。この部屋以外で開催すると困ることになると思う・・・主に兄さんが」

双子妹「ここで開催するのは、ある意味私たちの優しさなんだよあんちゃん」

兄「意味が分からん。まぁ勝手にやっててくれ。俺は大学のレポートを仕上げないとだから」

双子妹「は~い!あんちゃんの許可も下りたことだし、まずはねぇちゃん議長の開幕宣言で~す!」

双子姉「・・・ん。私、双子姉は一生兄さんを愛することを誓います」

兄「・・・は?」

双子妹「わ~!ねぇちゃんカッコイイ!!」パチパチ

兄「ちょ、ちょっと待て!いろいろおかしいだろ!?」

双子姉「・・・続いて妹副議長の開幕宣言」

兄「議長と副議長しかいないサミットかよ!てか、無視すんな」

双子妹「は~い!私、双子妹は一生あんちゃんを愛することを誓いまーす!」

兄「お前もかよ!それのどこが開幕宣言なんだよ!」

双子姉「・・・さすが私の妹。素晴らしい開幕宣言」

兄「無視かよ・・・もういいよ、勝手にやってろよ」

双子妹「えへへ、なんか恥ずかしいなぁ。それじゃあ続いて、ねぇちゃん議長より議題の発表でーす!」

双子姉「・・・ん。議題は『兄妹間での恋愛について』」

双子妹「いよっ!待ってましたっ!」パチパチ

兄「は?はぁ!?」

双子姉「・・・では現状の確認と知識の共有から始めようと思う」

双子妹「は~い!異議なしで~す!」

双子姉「・・・まずは一般常識として。兄妹間の恋愛はどのように認識されているのか」

兄「そんなもん、ダメに決まってんだろ!?」

双子妹「そうだね~友達に『お兄ちゃん大好き』って言うとみんなニコニコして『いいなぁ』とか言うけど」

双子妹「私がマジで言ってるって分かると一斉にドン引きしちゃうんだよねぇ」

兄「・・・何やってんだお前」

双子姉「・・・是。一般常識においては兄妹間の恋愛には否定的な意見が大半」

双子姉「・・・では、その理由から考えてみよう」

双子妹「私の友達は法律で禁止されてるって言ってたよ?」

双子姉「・・・是。でも、否。禁止されているのは結婚であって恋愛じゃない」

双子姉「・・・それも『婚姻届を受理しない』というだけで交際、婚約、結婚式、事実婚から性交、出産に至るまで禁止だとしている法律は存在していない」

双子姉「・・・つまり、兄妹でも恋愛どころか婚姻届に拘らないのなら結婚も出来る」

双子妹「な、なんだってー!?聞いたあんちゃん!結婚しよう!!」

兄「なんでそうなるんだよ!少し落ち着け!」

双子姉「・・・異議があるなら聞く」

兄「ありまくりだっての!そもそもそんな当たり前のこと、法律に書いてなくても常識だろ?」

双子姉「・・・殺人は?」

兄「なに?」

双子姉「・・・刑法199条、人を殺した者は、死刑又は無期懲役若しくは5年以上の懲役に処するとある」

双子姉「・・・殺人はいけない事だと常識じゃないから、法律で定められている?」

兄「それはお前・・・刑期の定めとか書いておかないといけないからだろ?」

双子妹「ほうほう。つまり兄妹間の恋愛はもちろん、結婚についても刑期を定めなければならない程の悪事ではないって逆説が成り立つね!」

兄「ぐっ!それは・・・」

双子姉「・・・ちなみに列車の女性専用車両に止められたにも関わらず立ち入った場合などは科料に処するという定めがある」

双子妹「なるほど~男性が女性専用車両に乗るのって兄妹で結婚するより悪いことだったんだねぇ~」

兄「た、例え法律的には問題ないとしてもだ!ダメなものはダメなの!」

双子妹「はい、あんちゃんから『法律的には問題ない』とお墨付きを頂きました~!」

双子姉「・・・是。では次に倫理的な問題の検証に移る」

双子妹「賛成です、ねぇちゃん議長~」

兄「まだ議長とかの設定を引っ張ってたのか・・・」

双子姉「・・・次に倫理的な問題。生物学的な問題とも言い換えられる」

双子妹「優性遺伝と劣性遺伝っていうやつだね~理科の時間に習ったよ」

双子姉「・・・是。兄妹間の子供に限らず近親者同士の子供には先天性の遺伝子疾患が出やすいとされる」

兄「なんだ、分かってるんじゃないか。子供のことを考えると、やっぱり兄妹間での結婚はダメなんだよ」

双子姉「・・・ただし、具体的に危険性が『何倍になる』と明記されている論文や研究結果は私が探した限りだと発見出来なかった」

双子姉「・・・2倍?3倍?5倍?10倍?理論的には危険性が上昇するとされているだけで、その辺の研究や実験結果が見つからない」

双子姉「・・・実験結果の公表や証明がされないのなら、机上の空論と言わざるを得ない。STAP細胞と同レベル」

双子妹「危険性が、あがりまぁす!(笑)」

兄「異議あり!それはサンプル数が極端に少ないからであって危険性が上がること自体は周知の事実」

双子姉「・・・一般常識が全て正しいとは限らない。天動説と地動説がいい例」

双子妹「それでも兄を愛している!(笑)」

双子姉「・・・妹副議長、少し自重しなさい」

双子妹「だってあんちゃんが分からんちんなんだもんっ!」

兄「なんで俺がワガママ言ってるみたいになってるんだよ・・・でもまぁ、人から言われたことを鵜呑みにしているって言われたら否定出来ないのかも・・・」

兄「それでも、よくて黒に近いグレーってだけの話だけどな。さっきみたいに問題ないとは言い切れない」

双子姉「・・・是。でもそれなら、子供を作らなければ問題ないという結論に至る」

兄「さっきと比べて安直な結論に逃げたな。でもそれなら、人類の種の保存本能に逆らっていると言わざるを得ない」

双子妹「どういうこと?」

兄「父親と母親の2人で子供を2人育てる。それでやっと人類の全体数が現状維持されるんだ」

兄「子供が1人とか0人だと、長い目で見れば人類全体の数が減りやがて衰退へと向かう」

兄「病気や経済的な理由は仕方ないとして、近親婚によって最初から子孫を増やすことを放棄するなら人類全体の利益を損ねていると言える」

双子妹「う~ん・・・それってそんなに悪いこと?」

双子姉「・・・否。悪いことではないけど、本能に逆らっているという点では他者に受け入れられづらい」

双子妹「でも、人間って今でも増え続けているんでしょ?」

兄「それは主に発展途上国で医療技術の進歩や食料問題、経済問題が改善されて平均寿命が伸びているからだ」

兄「将来の労働力に成り得る子供が増えている訳じゃなくて、労働力としては弱い若しくは全くない老人が増えているって訳」

兄「だから兄妹で結婚するために子供を作らない、育てないって選択肢を選んだ時点で社会全体からの批判は避けられないんだよ」

双子姉「・・・異議あり。それは全体主義や社会主義的な考え方であって自由主義の日本においては適用されない」

双子妹「そうだよ。私はにぃちゃんを愛したことによって人類が滅んだとしても後悔はないね!」

兄「自由主義って言ってもそんな自由はねぇよ」

双子姉「・・・じゃあ少しアプローチを変えてみる。同性婚について」

兄「それとこれとは話が違うだろ」

双子姉「・・・物事は様々な角度から見るべき。状況が酷似しているなら比較検討するのも間違いではない」

双子妹「えぇっと・・・子供の話だったよね?それなら、同性婚も最初から子供を作ることを放棄しているって言えるんだね」

双子姉「・・・是。賛否は別にして客観的な事実として子供が出来る可能性は0と言える」

兄「いやいや、同性婚も認められてないから」

双子妹「あれ?でも、去年ニュースになってたよね?ロシアで同性愛者が差別されてるとかなんとか・・・」

双子姉「・・・是。ロシアで同性愛者に限らず性的マイノリティに対しての弾圧が高まっていることに対して各国から非難が殺到」

双子姉「・・・日本でもロシアへの抗議活動がおこり、マスメディアもロシアに対して否定的な報道がなされた」

双子妹「ふむふむ。つまり、同性愛者を擁護するってことは子供を作ることを放棄しているから近親婚を批判する訳じゃないって解釈が成り立つね」

兄「そう、なのか?やべぇ、訳わかんなくなってきた・・・」

兄「けど、同性愛者弾圧に対する抗議やデモがあるとは聞くけど、近親愛を認めろって活動やデモがあるなんて聞いたことないぞ」

兄「それだけ、社会に受け入れられてないってことじゃないのか?」

双子妹「はいはーい、異議ありー!それは倫理的な問題ではなくて社会的な問題だと思いまーす!」

双子姉「・・・是。今は倫理的、生物学的に問題があるかどうかの検証中」

兄「・・・まぁそうか。てか2対1とか俺が不利じゃんよ・・・」

双子妹「そんなことないよー。これはサミットなんだから、敵とか仲間とかある訳ないじゃん!」

双子姉「・・・是。多数決ではないから、兄さんが近親婚を否定する決定的な理由を出せれば問題ない」

兄「はぁ、俺間違ったこと言ってないはずなんだけどなぁ・・・」

兄「ん?ちょっと待て・・・お前らもしかして、俺を言いくるめる準備をしてからここに来たな!?」

双子妹「やべ、あんちゃんに気付かれちゃった!」

双子姉「・・・私はむしろ、ここまでよく気付かれないで議論を進められたなと思う」

兄「やっぱりそうか!じゃあサミットは終了!俺にも反論する材料を集める期間を要求する!!」

双子妹「えぇ~・・・どうする、ねぇちゃん議長?」

双子姉「・・・仕方がない。今この場で理論的に言い負かしても、兄さんが納得しなければ意味がない」

双子姉「・・・こちらが兄さんの思いつく限りの反対意見を全て潰して納得させれば問題ない」

兄「お前ら・・・やっぱり2対1なんじゃねぇか」

双子妹「しょうがないなぁ・・・。あ、じゃあその代わり明日どっかに遊びに行こうよ!」

兄「何がその代わりなんだよ、準備期間くらい正当な権利だろ?」

双子妹「いいじゃん、春休みで暇なんだよ~。2駅向こうのショッピングモールでいいからさぁ~」

双子姉「・・・兄さんにおねだりするのも、妹としての正当な権利」

双子姉「・・・私たちの正当な権利が保障されない場合、抗議として今すぐこの場で全裸になる」

兄「なんでだよ!意味が分からなすぎるぞ!」

双子妹「ほうほう。つまりあんちゃんが遊びに連れてってくれないということは、私たちを全裸にしたいという逆説が成り立つね」

兄「お前はさっきからそればっかりだな!そんな逆説成り立たねぇよ!」

双子姉「・・・よいしょ。とりあえずパンツ脱いだ」

兄「お前はお前で何で脱ぎ始めてるんだよ!しかも最初がパンツかよ!?」

双子姉「・・・お気に入りの猫さんプリント」

兄「そんなこと聞いてねぇよ!」

双子妹「あ、今日はパンツはき忘れてノーパンなんだった」

兄「なんではき忘れるんだよ!お前黒タイツはいてんだから気付くだろ!」

双子妹「あれ?じゃあ今は黒タイツが私の下着ってこと?いやん、黒タイツがあんちゃんに見られちゃう(俸)」

兄「タイツは見られても恥ずかしくねぇよ!あと棒読みやめろ!」

双子姉「・・・妹、ブラのホックが外れない。手伝って」

双子妹「あれ?ねぇちゃん今日はフロントホックのブラじゃなかったっけ?」

双子姉「・・・そうだった。忘れてた」

兄「なんで猫さんプリントのパンツとフロントホックのブラを合わせようと思ったの!?」

双子姉「・・・ギャップ萌え?」

双子妹「あ、じゃあ私が黒タイツをはいてパンツはいてないのもギャップ萌えってことで」

兄「お前らギャップ萌えの意味を理解して使えよ!」

兄「あぁもう分かった分かった!明日ショッピングモール連れてってやるから!」

双子妹「本当!?いやぁ、無理言ったみたいで申し訳ないなぁ」

双子姉「・・・私たちが愛されてる証拠」

双子妹「ちゃんと二人交互に突っ込んでくれるし、やっぱあんちゃんは最高だね!」

双子姉「・・・私としては、もっと物理的に突っ込んで欲しい///」

双子妹「あ、ずるいねぇちゃん!私も!!」

兄「エロ会話止めろ。明日遊びに行くなら今日中にレポート仕上げてしまうから、お前らは下で晩飯でも作っといてくれよ」

双子姉「・・・ん。じゃあ今日はみりん干しを焼く」

双子妹「じゃあ私はご飯の準備と味噌汁を作るくらいでいいよね」

双子姉「・・・父さんは今日も遅くなる?」

双子妹「ん~、この時間に連絡がないのなら、多分そうなんじゃない?」

兄「いつも悪いな、2人とも」

双子姉「・・・否。毎日兄さんに手料理を食べて貰えるのは至上の喜び」

双子妹「そうそう。男を落とすなら3つの袋を掴めって言うしね~」

双子姉「・・・お袋、胃袋。あと、玉袋」

双子妹「玉は2つあるから、私とねぇちゃんで1つづつね!」

兄「だからおっさんみたいなエロ会話を止めろ。今日中にレポート終わらなかったら明日は無しだぞ!」

双子妹「ヤバッ!じゃあ晩御飯出来たら呼びに来るね~」スタスタ…

双子姉「・・・みりん干しは冷凍してあるから、少し時間が掛かるかも・・・」スタスタ…

兄「ったく、あいつらは何で急にこんなこと言い出したのか・・・まぁ俺をからかって遊んでるだけなんだろうけど」

兄「それにしても中学を卒業したばかりのあいつらが大学生の俺に討論を仕掛けてくるなんてな」

兄「今日は劣勢だったが、次は必ず論破してやる!」

兄「・・・ん?コタツの中になにか・・・何だこれ?」

猫さん『ニャーン』ホカホカ

兄「おーい姉!お前パンツ忘れてるぞー!?」ドタドタ

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1階、キッチン。

双子妹「にしし!上手くいったね、ねぇちゃん!」

双子姉「・・・ん。兄さんは相変わらず流されやすい」

双子妹「準備期間をくれとか、自分で次回の開催を約束しているようなものなのにね」

双子姉「・・・私たちにとっては、議論の場から逃げ回られるのが一番厄介」

双子妹「ね~!そもそも私たちは結論が出てるんだから話し合う必要もないんだしね」

双子姉「・・・こういう時、双子って便利」

双子妹「だいたい相手が考えてることが分かるしね~。さっきのエロ会話の流れとか」

双子姉「・・・近親婚の社会的な問題についてはもともと次回に持ち越す予定だった」

双子妹「やっぱりあれ?『同性婚が近親婚より社会的に受け入れられてるから』って理論を突き崩すのはキツい?」

双子姉「・・・有り体に言えば、それは客観的な事実。突き崩すのは不可能に近い」

双子妹「ありゃ?早くも敗北宣言?」

双子姉「・・・否。突き崩さなくても回避することならできる。たぶん」

双子姉「・・・ただし、状況証拠的な理論と推測を合わせただけだから兄さんが納得してくれるかは不確定」

双子妹「やっぱりそうかぁ。咄嗟に逃げの手を打って正解だったよ」

双子姉「・・・次回は兄さんも自信を持って反論出来るだけの材料を集めてくると思われる」

双子姉「・・・おそらく今回の話題には固執せずに軽く流すと思う。たぶん」

双子妹「そっか~。こればかりはねぇちゃんに頼るしかないからなぁ~・・・私はアシストしか出来ないし」

双子姉「・・・否。今日のアシストはかなり助かった。頼りにしている」

双子妹「ありがと~。とりあえず今は、明日のデートを成功させることを考えよう!」

炊飯器『ピーピーピー!』

双子妹「お?ご飯が炊けたみたい。ねぇちゃんの魚はどう?」

双子姉「・・・冷凍してあったから、中はまだ火が通ってない」

双子姉「・・・けど、あとは余熱で十分だから兄さん呼んできて」

双子妹「了解っと!あんちゃーん、ご飯出来たよー!」ドタドタ…

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1階、ダイニング。

兄姉妹「「「いただきます」」」

双子妹「ねぇねぇあんちゃん、明日は10時出発でいいよね?」

兄「10時?ショッピングモールまで3、40分だろ?ちょっと早すぎないか?」

双子姉「・・・否。明日は春休み期間中の土曜日。かなり混雑することが予想される」

双子妹「そそ。だから、早めに行って13時の映画のチケットを買った後お昼を食べる予定」

兄「映画かぁ・・・何ていうか、コストパフォーマンス悪いんだよなぁ・・・」

双子姉「・・・大丈夫。ちゃんと見る前に食品売り場でペットボトルのジュースを買ってから行く」

双子妹「そうだよ、ポップコーンとドリンクのセットで700円とかするヤツを買ってとか言わないからさぁ」

双子姉「・・・是。こんなことを許してくれる彼女は他にいない」

双子妹「確かに映画デートの前に食品売り場に寄るとか・・・あんちゃん以外の男だったら蹴り飛ばしてるね!」

兄「・・・あぁ、だからあいつ、あの時ずっと不機嫌だったのか・・・」ボソッ

双子姉「・・・兄さん?」ジトー

双子妹「あんちゃんまさか・・・」ジトー

兄「な、なんだよ?てか、お前ら昨日まで向かい側に座って食ってたのに何で今日は俺の両側に座ってんだよ!?」

双子姉「・・・兄さんの隣に座って食事をするのは私たちの正当な権利」

双子妹「いぇす!私たちの正当な権利が保障されない場合、抗議として全裸に・・・」

兄「またかよ。もういいよ、分かったから好きにしろ」

双子妹「やった!ねぇちゃん全裸になってもいいって!」

双子姉「・・・ん。さっそくパンツを脱ごうと思ったのにはいてないんだけど」

兄「誰が全裸になってもいいなんて言ったよ!?あと姉のパンツは俺の部屋に忘れてるって言ったろ!?」

双子妹「あれ?じゃあ私のパンツは?」

兄「お前はもとからはいてなかったろうがっ!」

双子妹「そうだった。いやん、黒タイツがあんちゃんに見られちゃう(俸)」

兄「もういいよ、この流れは!あぁもう、俺はレポートの続きやるから部屋戻るぞ!」

兄「食器は明日洗うからシンクに入れとけよ!」ズカズカ…

双子妹「んふふ~、あんちゃんの顔、真っ赤だったね!」

双子姉「・・・ん。兄さんの声が大きくなるのは照れてる証拠」

双子妹「まぁこっちもかなり恥ずかしいんだけどねぇ」

双子姉「・・・是。でも、これで兄さんは私たちを意識し出すはず」

双子妹「あとはシスター・サミットであんちゃんを理詰めで落とせれば・・・」

双子姉「・・・私たちの理想郷が完成する」

双子妹「はぁ~、自分があんちゃんを好きって気付いた時はどうしようかと思ったけど・・・ねぇちゃんが居てくれて助かったよ」

双子姉「・・・私も、討論ではいくらでも言い包められるけど兄さんに女として認識して貰えないんじゃ意味はないから」

双子妹「やっぱ私たちって、ふたりでひとりなんだね!」

双子姉「・・・是。これからもよろしく、妹」

今日はここまでです。

次回は書き溜めが溜まったらなので未定です。

いいと思うよ

う~ん…セリフ長すぎかなぁ

おつおつ
こじつけだろうとくっだんねぇ事だろうと常識的な事に対して疑問を持つのはちゃんと考える人やってる証拠だってばっちゃが言ってた

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翌日。双子姉妹の部屋の前。

兄「おーい、いつまで準備してんだよ。10時って言ったのお前らだろ?」

双子妹『ちょっと待ってよー!はいていくパンツが決まらないんだよー!』

兄「パンツなんて何でもいいだろ!」

双子妹『よっしゃ!じゃあ今日もノーパンにしよっと!』

兄「ダメだ!ちゃんとはけ!!」

双子妹『もう!あんちゃんはワガママだなぁ』

双子姉『・・・私はこれにした』

双子妹『あ、アノマノカリス!じゃあ私もねぇちゃんとお揃いにしよっと!』

兄「・・・何だ、アノマノカリスって・・・まさか自作してんのか?」

双子妹「お待たせ、あんちゃん!ねぇねぇ、見てみる?アノマノカリスプリントのパンツ!」

兄「見ねぇよそんなもん・・・それより早く行こうぜ」

双子姉「・・・妹。そこは『ごめ~ん、待った~?』『いいや、今来たとこさ!』というやり取りをするべき」

双子妹「あ、それデートっぽい!『ごめ~ん、待った~?』」

兄「待ったに決まってんだろ。それに自分ん家なんだから昨日からずっと居るっての!」

双子妹「ねぇちゃんねぇちゃん、あんちゃんが女心を分かってくれないよぅ・・・」

双子姉「・・・是。でも兄さんがモテないのなら私たちのライバルが減る」

双子妹「なるほどそっか!よかった、あんちゃんがモテなくて!」

兄「うるせぇな、ほっとけよ。ほら、さっさと行くぞ」スタスタ…

双子妹「すねてるあんちゃん可愛い~」スタスタ

双子姉「・・・不機嫌を装いつつ妹二人から同時に愛されている現実にニヤニヤを必死に我慢している。と、予想」スタスタ

双子妹「あ、わかった!これがギャップ萌えってヤツでしょ?」スタスタ

双子姉「・・・おしい、けど否。ただ、兄さんが萌えるという意見には全面同意」スタスタ

双子妹「あはは!兄萌え~」スタスタ

双子姉「・・・兄萌え~」スタスタ

双子姉妹「「兄萌え~!!」」ピョンピョン

兄「あぁもう!家の外で騒ぐんじゃない!恥ずかしいだろうがっ!」

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ショッピングモール。

兄「うわぁ、マジで混んでるよ・・・テンションだだ下がりだわ」

双子妹「私たちは昨日からテンションMAXだけどね」

双子姉「・・・是。兄さんへの愛を抑える必要がなくなったのが主な理由」

兄「抑える必要はあるだろうが。何開き直ってんだよ」

双子妹「いやいや、抑えれば抑えるほど私たちの愛情は膨れ上がっていくのだよあんちゃん」

双子姉「・・・消すと増えるの法則」

兄「お前らの愛情とやらはニコ動の動画みたいなものなのか。とりあえず、映画のチケット買うんだろ?」

双子姉「・・・否。実はもう前売り券を買ってある」

双子妹「そそ。だからお昼食べに行こう」

兄「えっ?何で昨日の今日で買ってあるんだ!?」

双子姉「・・・兄さんを誘って遊びに来るのはずっと前からの計画」

双子妹「昨日は話の流れ的に断られないだろうと思って誘っただけだよ」

兄「マジか・・・お前らの策略にまんまと乗せられてる気がするぞ」

双子姉「・・・そんなことより、昼食」

双子妹「そろそろ混み始めるからねぇ。あんちゃんは何が食べたい?」

兄「う~ん・・・特にこれといった物が思い浮かばないけど・・・」

兄「強いて言えば、米かな」

双子妹「うわぁ、選択肢が広いようで狭い微妙なチョイスを・・・」

双子姉「・・・是。有名なオムライス屋さんがあるけど、そこは?」

兄「オムライスかぁ。奇をてらわず、平凡でもなく・・・いいね、そこにしようか」

兄「しかし、滅多に来ないのによく知ってるなぁ」

双子姉「・・・是。デートの前に下調べをするのは当然の事」

双子妹「本当ならこれは男の役目なんだよ、あんちゃん」

双子姉「・・・妹ちゃん、しー」

双子妹「おっと。これであんちゃんがモテるようになったら大変大変」

兄「へーへー、どうせ俺はデートのエスコートも碌に出来ない男ですよ」

双子姉「・・・問題ない。兄さんのお世話は私たちの役目」

双子妹「そうそう、『いんせんてぃぶ』ってヤツだね」

双子姉「・・・それは要因。主導権は『イニシアティブ』」

双子妹「そうなんだ~。双子妹、またひとつおりこうさん!」

兄「救命戦士ナノセイバーとか古すぎるし、マイナーすぎる。てか、よく知ってるな」

双子姉「・・・兄さんこそ、よく分かったと思う」

双子妹「このネタ分かったの、あんちゃんが初めてだよ。ちょっと感動」

双子姉「・・・兄さんが初めての人。少し、羨ましい」

双子妹「えっへっへ~、いいでしょ~?」

兄「満足したならそろそろ行こうぜ。腹いっぱいになったらいくらでも付き合ってやるから」

双子姉「・・・是。こっち」テクテク

すみません、これでHTML依頼を出させていただきます。

現行3本はやりすぎでしたし、導入がどうでもいいことをツラツラと書きすぎでした。

構想を練り直してきます。

読んでる人もいないでしょうが支援してくれた方々ありがとうございました。

次回も同じようなスレタイで立てますので、その時はよろしくお願いします。

読んでいたのだがしょうがない
乙です

>>34
ありがとうございます、そしてすみません・・・

書きたいことは決まってるのでそんなに時間を掛けずに書き直せると思います。

もしこのスレが残っていればここで報告させていただきますので、どうか次スレもよろしくお願いします。

兄「そもさん」双子姉妹『せっぱ!』
兄「そもさん」双子姉妹『せっぱ!』 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431342498/)


昨日リメイクしたスレを立てました。

このスレで書きたかったことを小分けに書いていくだけですので、よければそちらもお願いします。

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