・春、夏、秋…そして最後、冬版です。
・昔読んだカプ●ンさんのオールスターアンソロジーギャグ漫画の内容のひとつをモバマスキャラに変えたパロssです。
・ネタも1部、モバマスとお隣のゲームの内容が含まれています。
・幸子が多少不憫な目に遭います。
・キャラ崩壊が多少含まれます。
・このssでは芳乃、ヘレン共に日本のクリスマス知識が全くありません。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426085181
《凛ちゃんハウス》
ピピポ…トゥルルルル……
凛「ゴホッゴホッ……あ、もしもし…?うん、まだ熱があって……風邪が感染ると悪いし……え?」
凛「うん、それなら……ありがとう。待ってるよ……うん、それじゃあ…後で。」
ピッ!
凛「ゴホッ!…はぁ。クリスマスなのに風邪をひくなんて……」バサッ
凛「これ以上悪化しないよう、とりあえず布団に入って……」モゾモゾ…
ヘレン「芳乃、これは何かしら?」スッ
芳乃「モコモコはおそらく装飾品として飾るのではないのかとー。」フムー
凛「…はは。幻覚まで見えてきた……ははははは……」
芳乃「冬探しの旅路の頃合いと思ったので来てみたのでしたがー…」フーム
凛「ははははははははははは」ケラケラ
ヘレン「で、この煌びやかな飾りはなんなのかしら?」
凛「今日はクリスマスで、聖人が誕生した日なんだって。」ググッ…
芳乃「なんと!志乃と聖は聖人だったのでしたかー。」
ヘレン「聖に関してはあながち間違ってないわね。」
ヘレン「…だけど、祝祭にしては体調が芳しくなさそうね。」
凛「私は風邪をひいてるだけだから……」ゴホッゴホッ
芳乃「緑の事務員をお呼びするのでしてー?」
ヘレン「そうね、きっとスタドリとエナドリ印の御手製風邪薬を…」
凛「大丈夫、それはいいから。」
ドンッ!!パラパラパラ…
バハムート(レジェンド)「ヨンダ?」ニュッ
ファイアードラゴン(真竜)「ヨンダ?」ニュッ
芳乃「おー、御見舞いに来てくれたのでして?」
ヘレン「壁を破壊してまで来てくれるなんて…凛、あなたもかなり高いレベルの保持者のようね。」フフッ
凛「お隣の人を呼んじゃダメだって!!!」
ダダダダダダ…
バハムート(レジェンド)「?」クルッ
ファイアードラゴン(真竜)「?」クルッ
有香(胴着)「聖戦!!聖戦!!」ズダダダダダダダ!!
バハムート(レジェンド)「」
ファイアードラゴン(真竜)「」
バヒュン!!
有香「クッ、逃げられましたか……って、凛ちゃん。もしや風邪とかいうやつでは?」
凛「ごめんね、招待しておきなが…ックシュン!」
芳乃「(…とかいうやつ?)」
凛「悪いけどそこの水と風邪薬を……」
ヘレン「(それより、この真冬に胴着一枚で来たって言うの…?)」ゴクリ
有香「任せて!たくさん飲ませてたくさん効かせようね。」ヒトハコゼンブ
凛「…………」
芳乃「さすがにそれはお止めするのでしてー。」
ヘレン「同国籍が最も役に立たないってことね。」
ヘレン「いい?薬はその人に合わせて適量を適切に飲まなきゃダメなのよ。」スッ…
ヘレン「……で、どうやって飲み込むのかしら?」←注射器
凛「飲めるかぁ!!!」ガバッ!
凛「もういい…あとは全部自分でやるから……」フラッ…
有香「凛ちゃんダメだって、ちゃんと寝てなきゃ…」アワワ…
ヘレン「あら、聞き捨てならないわね。」スッ…
芳乃「でしてー。」スッ…
芳乃「このわたくしが役立たずだなんて思われるのは我慢ならないのでしてー。」ゴゴゴゴゴゴ
ヘレン「同感ね。なら、徹底的に『看病』とやらをしてあげるわ。」ゴゴゴゴゴゴ
有香【看病する人の態度じゃない!!】
ヘレン「ここに来る前に晶葉から貰った『特製転移装置・簡易式』を使わせてもらうわね。」ポイッ
バリバリバリバリ
ヘレン「そしてここから看病に関する書物を……」ガサゴソ
有香「さも当然のように空間に穴空けてますね。」
凛「せめて許可は取ってくれないかな!?」
ヘレン「……さて。」コトン
ヘレン「紙芝居、『風邪ひきさんの七つ道具』はじまりはじまり~。」
芳乃「わー!」パチパチパチ!
有香「わー!」サスガセカイレベルー!
凛「(……まあ、クリスマスっぽくて楽しいし…いっか。)」フフッ
ヘレン「『ギャァァァ!ウォォォォ!!』 さあ大変!仕事で出張中のプロデューサーのもとに、何故か和久井留美さんが出てきたぞ!両手に持つのは印鑑と婚姻届!」
芳乃「」
有香「」
凛「」
ヘレン「風邪ひきさんは無理してはいけません。」タンコブ
ヘレン「えーと、この書物によると……『身体を温めて頭を冷やしましょう』。」フムフム
芳乃「緑の事務員をお呼びするのでしてー?」
ヘレン「そうね、今ならSR風邪薬を…」
凛「大丈夫、大丈夫だから…」
芳乃「夕バ…」
凛「お願い、夕バルの話だけはやめて……」ズーン…
凛「も、もういいからみんな帰っ……ゲホッゴホッ!!」
ヘレン「咳!?」
芳乃「咳が出ているのでして!!」
ヘレン(T・Bチアーズ)「ヘェェェェェェェェイ!!」ババッ!!
芳乃(T・Bチアーズ)「ブォォォォォォォォォ!!!」ブォブォ!!
凛「あの…ゴホッ!ゴホッ!なにし…ゴホッ!!」
ヘレン「おかしい!止まらないわ!!あんなに驚かせたのに…!!」
芳乃「前にばばさまから舌を引っ張るとよいと聞きましてー。」
ヘレン「次はソレね!」クルッ
凛「それはシャックリの止め方!!!」
凛「って……あれ?」グラッ…
凛「(視界が……霞んで………)」ドサッ…
響子「おじゃましまーす…って、凛ちゃん!!?」
響子「酷い熱と汗…かわいそうに。」スッ…
有香「おお、響子さんが来たなら安心です!!」
響子「すぐに濡れタオル…あと加湿器も!!」
[看病処置・完了]
響子「……いいですか、病人と言うのは静かに寝かせること…これが大前提なんです。」マッタク…
ヘレン「あら、それくらい私だって…」
芳乃「反省してるのでしてー……しかしながら、せめて気分だけでも盛り上げたいと思っているのも事実なのでして。」
響子「あんまり騒がしくするのはよくありませんが…クリスマスですし、少しくらいなら。」フフッ
響子「クリスマスといえば、まずはプレゼントですね。ツリーの下や靴下の中にプレゼントを入れるんです。」
芳乃「ほー、それはそれは。」
ヘレン「日本製の靴下を用意ね。」パチンッ!
芳乃「靴下をくださいなー。」パチンッ!
有香「誰か靴下。」パチンッ!
ヘレン「有香、あなたに聞いてるのよ。」
響子「(指を鳴らした意味は一体……)」
有香「申し訳ありませんが…私、ストッキング派なので。」ススッ
響子「さすが空手っ子。」
ヘレン「(履いてると言い張るのね…)」フッ…
芳乃「では、仕方が無いのでこれを代用にー。」スッ…
≪巨大法螺貝≫
響子「」
有香「」
ヘレン「」
………ニャ…………ニャ……
凛「(………?)」
……ニャ………
凛「(声が、聞こえたような……ああ、響子…かな?)」
……ニャ…………ニャ………
凛「(でも、この音…なのかな?……なんだろう、これ………)」
凛「…」パチクリ
ピニャピニャピニャピニャピニャピニャピニャ
ピニャピニャピニャピニャピニャピニャピニャ
ピニャピニャピニャピニャピニャピニャピニャ
凛「」
ヘレン「祝祭気分のおすそわけよ、感謝はいらないわ。」
凛「残らず持って帰ってください!!!」
ピニャピニャピニャピニャピニャピニャピニャ
ピニャピニャピニャ?ピニャピニャピニャ!!
ピニャピニャピニャ!!………ブフェ
芳乃「しかし、もう住み着いてる感じでしてー。」
響子「クリスマスだからか、どこかのトナカイも居座ってるね。」
凛「」
芳乃「あー、撤去工事なら緑の事務員をお呼びするのでしてー?」
凛「なんでそんなに呼びたがるの!!?」
バハムート(レジェンド)「」ジーッ
ファイアードラゴン(真竜)「」ジーッ
ヘレン「あら、窓際に客人よ?」
凛「早く元の世界に帰りなさい!!!」
響子「凛ちゃん、起きても大丈夫なの?」
凛「見てないと部屋が侵食されそうだし……」フラフラ…
凛「……ん?」
≪巨大法螺貝≫
凛「」
凛「……聞きたいんだけど、そこに置いてあるのって…」
芳乃・ヘレン『靴下(でしてー)。』
凛「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
有香「……す、すみませんでした…」
響子「………ごめん、凛ちゃん。私も予備の靴下が無くて………」
芳乃「ですがそれは、わたくしたちからのクリスマスプレゼントでしてー。」
凛「え、プレゼント?」ピタッ
ヘレン「ええ。私たちのせいで風邪が酷くなっちゃったみたいだしね。」
凛「クリスマスプレゼント…か。なんか良いね、こういうの。」クスッ
凛「これを吹けばいいのかな?」ブォォォォォ
芳乃「それは入れ物でして。」
ヘレン「中に物が入った状態でも吹けるのね。」
凛「なにかなー♪」ゴソゴソ
ニュッ
[かな子の靴下]
凛「なにかなー。」ゴソゴソ
ニュッ
[プロデューサーの靴下]
凛「…なにかなー」ゴソゴソ
ニュッ
[きらりの靴下]
凛「……………」
[ブリッツェンの靴下]
[アッキーの靴下]
[ヒョウくんの靴下]
凛「」ハララハララ
有香「な、泣いてます!凛ちゃんが静かに泣いてます!!」
芳乃「お気にめされなかった御様子!?」
ヘレン「きっとサイズね…揃えなきゃダメだったのよ。」
響子「いや…もしかして素材にこだわりがあったのかもしれません。」
凛「………」スタスタスタ…
ぴにゃこら太「…ぴにゃ?」ムンズッ
有香「?凛ちゃんが、つかまえて。」
凛「……」グルングルン…ブォン!!
ぴにゃこら太「ぴっ!?」ヒュン!
有香「グルグル回っ……こっちに投げたぁぁ!?」
『オーバードライブ:ぴにゃにゃぁぁーっ! 』(火属性)
ズドォォォォォォン!!!
有香「り、凛ちゃん!いくらなんでもかわいそうです!!こんなにも泣いてますし……」プスプス…
ぴにゃこら太「ぴにゃぁぁぁぁぁぁ!!ぴにゃぁぁぁぁぁぁ!!」シクシクシク
凛「(私も泣いたし、かわいそうな部類だと思うし…!!)」ハララハララ
ヘレン「で、次は何をすればいいのかしら?」
凛「帰ってください!……って、言いたいところだけど。」
凛「今日は聖夜だし、大きな心でみんなを招待しようと思う。」
響子「(私だったら叩き出すだろうなー…)」
凛「どうせもう一人お節介なのが…」
ガサガサ……
ヨイショ……ヨットト……
ズズズズ……
有香「暖炉から音が?」
凛「あ、来たみたいだね。」フフッ
響子「凛ちゃん、もしかして…!」
凛「幸子がサンタの役をしてくれるって聞いたから…きっと、ね。」クスッ
芳乃「おお!サンタクロースは知ってるのでして!!」キラキラキラ
響子「フフッ、事務所にも居るしね。でも懐かしいな…いつの間にか枕元にプレゼントが置いてあって……」
芳乃「と、ということは人の気配に敏感なのでして!!?」
響子「え、ちょっと……」
有香「徹底的に無視しなければ会えないですね!!」
響子「有香ちゃんまで!?」
ヘレン「つまり……気付かないフリをするって事ね?OK、逃げてしまわないよう全力で挑むわ。」フフッ
ズズズ……
ア、チョッ……テガ…!!
ゴン!!
ズザザザザザザザ……
凛「(……今、もしかして。)」
響子「(手が滑って……)」
ズササー…ドサッ
幸子「」チーン
凛【幸子!!!】
凛「し、しっかりして幸子!!」
響子「今すぐ救急箱を持ってきます!!」ダッ!
凛「このままじゃ…誰か!手を貸して!!」バッ!
芳乃「何も見えないのでしてー。」ウツブセー
有香「ちょっとよく分かりません。」サンタデアタマイッパイ
ヘレン「人の気配を感じないわね。」フーッ
凛「頼みますからせめてかまってあげてください!!!」
幸子「………」ムクッ
凛「あ、幸子…大丈夫?」
幸子「……………」
《幸子・回想》
≪春≫
凛『出たね、他称じゃない方!!』
未央『初代男の娘疑惑!!』
卯月『劇場ではしゃべる相手がプロデューサーしか見当たらない!!』
≪夏≫
幸子『あれ?凛ちゃんですか。春探しツアー以来で』ヒョコッ
光『はっ!!』ズォォォォウ!!←ベルトで幸子吸収
凛・麗奈『はぁぁ!!!?』
≪秋≫
巴『あんた達が落としたのは50,000マニー幸子?鍵クロ1個幸子?』ヒョヒョイ
愛海『レートがローレベル!?』
拓海『ある意味輝いてやがるぜ幸子!!』グッ!
巴『ていうか、うちに鉄砲玉はいらんけぇ返す。』ポイッ
幸子『』ドサッ
愛海『鉄砲玉扱いされてリリースか。』
拓海『輝いてるぜ幸子。』
《回想・終了》
幸子「…………」スッ…
幸子「『To!My!!Daring!!!』」ズバッ!!
※To my daring…はキュートタイプの攻守 中アップ技です。
有香「幸子さんのCDデビュー技!!?」
ヘレン「幸子…まさか、そこまでレベルを上げて……!!」
こうして、彼女達の1年は幸子の予想外のレベルアップで幕を閉じたのでした。
以上、春・夏・秋・冬のモバマスとカプコミックのパロディssでした。
小学生の頃にこの本を読んでいた私も、今や社会人…月日の流れが早いです。
これを機に、このssを読んでくださった皆様がカプコミックに触れてくださると嬉しいと思います。
……2001年発行のこの本、どうやったら手に入るのだろうか。
またモバマスもしくは違う作品でssを書く予定なので、その時も目を通していただけると幸いです。
誤字を指摘してくださった方やリンクを貼ってくださった方、本当にありがとうございました!
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