絵里「穂乃果のチョコレート」 (55)

絵里「えへへへへ……」ポワワワワ

のぞにこ「……」

希「じゃ、ウチ帰るから!」ダッシュ

にこ「いやいやいやいや!!何!?このタイミングで帰るとか何!?」ガシッ

希「だってこのままここに居たらどうなるか目に見えてるやん!にこっちだって知ってるでしょ!?」

にこ「それなら一緒に帰ってよ!なんで置いていこうとしてるのよ!!」

希「1人の犠牲で済むならそれに越したことはないし…」

にこ「しれーっと自分だけ助かろうとしてんじゃないわよ!それなら希が生贄でいいじゃない!!」

希「ウチはあんまり生贄ってタイプじゃないし…」

にこ「じゃあ私はそういうタイプって事!?どんなタイプよ!!」ウガー


ギャーギャー!!ワーワー!!


絵里「……はっ!!」

のぞにこ「」





ほのえりです。短いです
お付き合いいただける方はよろしくお願いします

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絵里「ねぇ聞いてよ~今日ってバレンタインじゃない?」ニコニコ

希「ええー!そんなにチョコもらったん!?ウチの余分だったかなー!!羨ましいなー!!ちょっとくらい分けてくれてもいいのにー!!このこのー!!じゃ、また!!」ダッシュ

にこ「露骨すぎる!!」ガビーン

絵里「で、μ'sのみんなと交換したでしょ?」

希「…目の前で色々言ったりやったりしてるのにメンタル強すぎじゃない?」

にこ「てかコレ聞いてないわよね。私たちの話」

絵里「その時ね、穂乃果ったら私にだけチョコをくれなかったのよ?」ウフフフ

のぞにこ「…」



のぞにこ「……は?」

絵里「私が一番に行かなかったから、きっとヤキモチ妬いてたのね」ニコニコ

希「……ねえ、にこっち」ボソッ

にこ「うん」

絵里「だから落ち着いたら交換しに来てくれると思ってずっと待ってるのよ」

にこ「あのー…」

絵里「しかし穂乃果ってああ見えて独占欲強いし恥ずかしがり屋さんなのね。もう放課後になっちゃったじゃない」フフッ

希「え、えりち…落ち着いて聞いてね?」

絵里「?」






にこ「もう帰ったわよ。穂乃果」

絵里「……え?」

希「穂乃果ちゃんな、お家の手伝いがあるからって…一時間くらい前にはもう……」

絵里「」

絵里「そ、そんな訳ないじゃない…だって私と交換してないのよ?」ガタガタ

にこ「……」

希「いや…すごく言い辛いんやけどそれは……」

にこ「避けられてるわよね。完全に」

絵里「」

希「何か心当たりは?穂乃果ちゃんが何もしてないのに怒るって想像できないんやけど…」

にこ「てか穂乃果が本気で怒ってるのなんて見たことないわよ?よっぽどの事やらかしたんじゃないの?」

絵里「してないわよ!昨日だっていつも通りだったし!!」

希「うーん……」

にこ「てかここで考えてても仕方ないんだし、直接穂乃果に聞いたら?」

絵里「そ、それが電話も出ないし既読にもならないのよ…」ガタガタ

希「じゃあもう穂乃果ちゃんに直接会うしかないんじゃない?」

絵里「でも本当に避けられてたら……」

にこ「その時はその時でしょ。骨くらいは拾ってあげるわよ」

絵里「う、ううぅ……」

――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――


ゴメンクダサーイ!!

雪穂「はーい!」タタタタタ

雪穂「すみませんお待たせしました!……あ!お久しぶりです!!」ペコリ

希「急にごめんね。穂乃果ちゃんっている?」

雪穂「いえ…それが急いで帰ってきたと思ったらまた飛び出してどこかへ……」

にこ「あちゃー入れ違いか……って、ん!?」

にこ(ねえ、希)

希(うん。家のお手伝いで帰るって言ってたのに…)

雪穂「あ、あの…もしかしてお姉ちゃんがまた何か?」

にこ「えーっと…穂乃果というか…絵里というか……」

雪穂「絵里さん?」チラッ

絵里「」グデー

雪穂「うわっ!?」ビクッ!!

雪穂「ど、どうしたんですか?」

希「ちょっと穂乃果ちゃんと色々あったみたいで…不安に押しつぶされてこんな感じに」アハハ

絵里「ほのかー」グデー

雪穂「あー…なるほど。どおりでお姉ちゃんも何かおかしいと……」

にこ「おかしかったの?穂乃果も?」

雪穂「はい。実はこんな置き手紙が…」ゴソゴソ

のぞにこ「?」


『絵里ちゃんを家に入れるべからず! ほのか』


のぞにこ「……」チラッ

絵里「」チーン

のぞにこ「ドンマイ」ポンポン

絵里「エリチカおつちに還る……」サァァァァァ

雪穂「!? な、何があったんですか?」

希「実は……」


カクカクシカジカ


雪穂「え?でもそれおかしいですよ?」

のぞにこ「?」

雪穂「だってお姉ちゃん、昨日はすっごい気合入れて絵里さんの分もチョコ作ってましたもん」

絵里「!!」パァァァァ

のぞにこ「…」

にこ「……希。これって」

希「うん」

絵里「じゃあ穂乃果がどこに向かったとか聞いてる?」

雪穂「すみません。気づいた時にはもう飛び出していたので……」

にこ「そうよねぇ……下手に動き回るのもアレだし、今日はもう家に帰る?」

希「さんせー」

絵里「ちょっ!待ってよ!!せっかくここまで来たんだし探しましょうよ!!」

希「えー…だってウチらもう穂乃果ちゃんと交換したし」

にこ「それにこれ以上一緒にいてもロクな事にならないって勘が告げてるの」

絵里「ロクな事にならない!?」

希「とにかく!えりちはお家で大人しくしてるのが一番……ってカードも告げとるし」スッ

にこ「カードが告げてるなら間違いない!うんうん!!」

絵里「うっ…カードが言うなら仕方ないわね」

雪穂(そのカードに対する信頼はどこから……)

はよ

絵里「……でも何も起こらなかったら一生恨むからね」

希「じゃあ何か起きたら一生感謝してね?」

絵里「…」


雪穂「あの……」ボソッ

にこ「?」

雪穂「絵里さんってあんな感じでしたっけ?なんかこう…もっとシャキッとしてたような……」

にこ「ああ。アレね…貴女のお姉さんのせい」

雪穂「…」ハァ

にこ「私たちとしては、さっさと責任取ってくれちゃうのが一番楽なんだけど」

雪穂「お姉ちゃんってそういう事に関しては消極的なんですよね…」

にこ「みたいね……」

――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――


絵里(で、結局家に帰ってきちゃったけど)

絵里「亜里沙はどこかへ行っちゃうし穂乃果から連絡は無いし…」

絵里「まさかこんなに嫌われてるなんて…ね。何をしちゃったのかしら私……」ウルウル

絵里「本当に…どこで間違えちゃったのかしら……」

絵里「……」グスン




ピンポーン!!

絵里「!!」

絵里「は、はーい!」ガチャッ

絵里(まさか…本当に!?)



「お世話になりまーす。○○運輸のものですけどー絢瀬さんにお届け物でーす」

絵里「…」

絵里「……すみません。お待たせしました」

「いえいえ。ここに判子かサインをおねがいしまーす!」

絵里「…」カキカキ

絵里「はい。おつかれさまです」

「ありがとうございまーす!またよろしくねがいしまーす!」

絵里(まったくもう!こんな時に…)

絵里(ん?私宛て…?でも何か買った覚えは……)ハッ

絵里(もしかしてこれ、穂乃果からのチョコレート!?)

絵里(そうよ!きっとそう!!直接渡すのが恥ずかしくて…なんて穂乃果らしくないけどそこがまた可愛いじゃない!!)キュンキュン

絵里(よし。そうと決まれば…)ゴソゴソ

絵里「!!」

『月刊大和撫子2月号』
【今月もアナタへとびっきりの和美人をお届け♪今月の豪華付録はコレだ!!】


絵里「…」

絵里「……亜里沙ー!!」ウガー

絵里「最近やけにお小遣いを欲しがると思ったらこんな本を買ってたの!?これって中学生が読むようなものじゃないでしょ!!あとなんで私の名前で買ってるのよ!?」

絵里「あーもうヤダ。色々嫌。今日はベッドから出ない。絶対出ない」モゾモゾ


ピンポーン!!


絵里「…」

絵里「……出ないわよ」


ピンポーン!!ピンポーン!!


絵里「…」


ピンポンピンポンピンポーン!!


絵里「出るわよ!出ればいいんでしょ!!」ウガー

絵里「はい。お待たせしましt」

穂乃果「よかったー!どこかに出かけちゃったのかと思った!」エヘヘ

絵里「…」

絵里「……」ゴシゴシ

穂乃果「? どうしたの?」

絵里「ほのか?」

穂乃果「穂乃果だよ?」

絵里「……穂乃果ー!!」ギューッ!!

穂乃果「!?」/////

穂乃果「ええええ絵里ちゃん!?どうしたの!?何があったの!?」アワワワワ

絵里「…」ギュー!!

穂乃果「???」

絵里「…」ギュー!!

穂乃果「じゃ、じゃあ落ち着くまでこのままで…」エヘヘ

・・・


絵里「非常にお見苦しいところを…」

穂乃果「新鮮でした」ムフフ

絵里「…」////

絵里「そ、それでどうしたの?わざわざこんな所まで……」ドキドキ

穂乃果「えーっと…今日ってバレンタインでしょ?」

絵里「!!」

穂乃果「でね、絵里ちゃんに学校で渡せなかったから、今持って来たの!」エヘヘ

絵里(ありがとう希!家にいて大正解よ!!)グッ

絵里「べ、別に今日じゃなくても明日とかでもよかったのに…」

穂乃果「ダメだよ!バレンタインは今日だけなんだもん!!」

穂乃果「…という事で、はい!ハッピーバレンタイン!!」スッ

絵里「……ありがと」ギュッ

穂乃果「すっごい美味しいって有名な洋菓子屋さんのチョコレートなんだよ!これなら絵里ちゃんにも満足してもらえるかなぁって」エヘヘ

絵里「そんな…高かったんじゃないの?」

穂乃果「お手伝いを増やすから大丈夫です!!」フンス

絵里「…」クスクス

絵里「さて、じゃあ私も穂乃果用のチョコレート持ってくるわね」

穂乃果「わーい!絵里ちゃんのチョコだー!!」ルンルン

絵里「……そもそも交換するって約束してたのになんで帰っちゃったのよ」ジトー

穂乃果「うっ!そ、それは…」

絵里「…」ジー

穂乃果「…」ダラダラ

絵里「……まあ、来てくれたから許してあげるか」

穂乃果「えへへ…ありがと」

絵里「じゃあちょっと待っててね。ついでにお茶も淹れてくるから」テクテク

穂乃果「うん!」

絵里「…」

絵里(嬉しいはずなのに…何かひっかかる……)



穂乃果「…」

穂乃果(……これでよかったんだよね)

すみません…今回分はここまでで

明日か明後日には終わると思います

それでは、ありがとうございました!

ちょ、今日おわらしてや
乙です

乙なのんいつもありがとうなのん


続きが待ち遠しい

乙この人の現行見るの初めて楽しみ

乙!
おつちに還るは笑うわ

穂乃果「よぉっし!気を取り直して…ん?なんだろうこの本」スッ

穂乃果「……」


・・・


絵里「おまたせー…ん?」

穂乃果「…」プルプル

絵里「どうしたの?寒かった?」

穂乃果「……絵里ちゃんはさ、黒い髪の毛の人が好きなの?」

絵里「?」

絵里「どうしたの急に。髪の色にそんなこだわりは無いわよ?私も金髪だし」

穂乃果「じゃあ着物とか和服が似合う人は?」

絵里「ま、まあ…似合う人は魅力的よね。やっぱり」

穂乃果「っ!」

穂乃果「やっぱり、落ち着いてて大人っぽくて……綺麗な人がいいんだ」

絵里「ちょっと急にどうしたのよ。何か変y」チラッ


『月刊大和撫子2月号』


絵里「あっ…」

絵里「ち、違うのよ!?それは亜里沙ので私のじゃ……」

穂乃果「ゼンゼンキニシテナイヨー」

絵里「凄い気にしてる!!」ガビーン

穂乃果「……ホントに、ホントに絵里ちゃんのじゃないの?」ウルウル

絵里「嘘なんてつかないって!もちろん憧れはあるけど月刊誌を買うほどじゃないから!!」

穂乃果「そ、そう…?」

絵里「うん!」

絵里(というか…なんでそんなに気にしてるのかしら)

穂乃果「…」

絵里「……あ、そうだ!それよりこれ」スッ

穂乃果「!!」

絵里「あんまり上手じゃないけど…これでも一生懸命作ったのよ?」フフッ

穂乃果「…」

絵里「?」

絵里「穂乃果?」

穂乃果「!! ごめん!ボーっとしちゃって……ありがとう!すっごいうれしいよ!!」エヘヘ

絵里「…そう言ってもらえるだけでも頑張ったかいがあったわ。こちらこそありがとうね」ナデナデ

穂乃果「♪」

絵里「そうだ!せっかくだし今日はゆっくりしていったら?」

穂乃果「…」

穂乃果「……とっても魅力的なお誘いなんだけど…ご飯の時間までに帰らないとお母さんに怒られちゃうんだよね」アハハ

絵里「そう…」シュン

穂乃果「ごめんね?」

絵里「ううん!私の方こそ無理言ってごめんなさい。それより、せっかくだからお茶だけでも飲んでいってよ」

穂乃果「ありがとう!いただきます!」


・・・


絵里(だめ…どうしてもモヤモヤが……)

絵里(穂乃果からチョコはもらえたし、私のも渡せたから何も問題ないはずなのに…)

絵里「…」

穂乃果「絵里ちゃん?」

絵里「あ、ご、ごめんね!なんでもないのよ」ナデナデ

絵里(そう。なんでも……)

・・・


穂乃果「じゃあそろそろ……」

絵里「もうそんな時間なのね…またいつでもいらっしゃい」

穂乃果「むむっ!なら明日もお邪魔しちゃおうかな!!」フフフ

絵里「あら、大歓迎よ?私たちはもう学校に行かなくてもいいわけだし…正直ヒマなの」ナデナデ

穂乃果「なんと羨ましい……」

絵里「いやいや…穂乃果も来年わかるだろうけど、思ってたよりいいものじゃないわよ?」

穂乃果「来年かぁ……」

絵里「うん。来年の今頃…ね」

穂乃果「…」

絵里「…」

ほのえり「……」

穂乃果「あ、ああっ!ホントにお母さんに叱られちゃう!!『ご飯が冷めちゃうじゃないのー!!うがー!!』って!!」

絵里「…」

絵里(でもそろそろ亜里沙も帰ってくるだろうし、私も晩御飯の準備しなきゃよね)

絵里(それにしてもあの子どこ行っちゃったのかしら。雪穂ちゃんはお家にいたし……ん?雪穂ちゃん……?)


雪穂『だってお姉ちゃん、昨日はすっごい気合入れて絵里さんの分もチョコ作ってましたもん』


絵里「…」

絵里「……え、ええっ!?」

穂乃果「!?」ビクッ

絵里(そうよ!なんで作ってくれてたはずなのに別の物を買いに行ってるの!?)

穂乃果「???」

絵里「ね、ねぇ…穂乃果」

穂乃果「ん?」

絵里「あのね…雪穂ちゃんから聞いちゃったんだけど…昨日、私の為にチョコを作ってくれてたって……」

穂乃果「!!」

絵里「でもこのチョコレート…お店で買ってきてくれたのよね?」スッ

穂乃果「そ、それは……」

絵里「それは?」

穂乃果「…」

穂乃果「……」ウルウル

絵里「!!」

絵里「ご、ごめん!これが嫌だとかそういう意味じゃないのよ!?ただちょっと気になっちゃって……」アワワワ

穂乃果「…」

穂乃果「……だもん」

絵里「?」


穂乃果「絵里ちゃんが…絵里ちゃんが悪いんだもん!!」ウガー


絵里「!?」

穂乃果「おいしそうなチョコレートみんなからいーっぱい貰って!!」

穂乃果「私だって絵里ちゃんに食べてほしくて頑張って作ったけど…勝てるわけないじゃん!!」

絵里「ほ、穂乃果?」

穂乃果「だったらもういっそすっごい有名なやつ買って絵里ちゃんに喜んでほしかったの!!おいしいって!!」

穂乃果「絵里ちゃんチョコレート大好きでしょ!?だから穂乃果のが一番おいしかったって言ってほしかったの!!」

穂乃果「だから…だから……!!」プルプル

絵里「…」

穂乃果「…」

穂乃果「……ごめん。なんでもない。帰るね」

絵里「…」ギュッ

穂乃果「え!?」////

絵里「帰っちゃ嫌……っていうか帰さない」ギュー

穂乃果「!?」/////

穂乃果「え、絵里ちゃん!お母さんに怒られちゃうんだってば!!」

絵里「そんなに帰りたいの?」

穂乃果「帰りたいっていうより怒られたくないの!もちろんもっと一緒にいたいけど……」

絵里「じゃあいいじゃない。穂乃果は私のこと嫌い?」

穂乃果「っ!? な、なんか絵里ちゃん変だよ?」

絵里「嫌い?」ギュッ

穂乃果「…」

穂乃果「…………嫌いだったら、こんなに悩んでないって」

絵里「…」

絵里(どどどっどうしたらいいの…つい嬉しすぎて暴走しちゃった……)

絵里(で、でも…)チラッ

穂乃果「…」////

絵里(このまんざらでもない感じ…もしかして……)ドキドキ

穂乃果「え、絵里ちゃん?」

絵里「ん?」

穂乃果「あ、あの…電話借りてもいい?携帯を家に忘れてきちゃって」エヘヘ

絵里(それで電話しても何しても連絡が無かったのね)

絵里「いいけど…どうして?」

穂乃果「…」

穂乃果「……イジワル」ウルウル

絵里「えっ!?」ドキッ

穂乃果「お、お母さんに連絡したいの!!」





穂乃果「今日は…帰りが遅くなるよ。って」/////

絵里「」

・・・


絵里「…」ドキドキ

穂乃果「…」ドキドキ

絵里(何か…何か話題を……)グワングワン

絵里「さ、最近また寒くなってきたわよね!風邪とかひいてない?」

穂乃果「う、うん!大丈夫だよ!!」

絵里「…」

穂乃果「…」

絵里(広がらない!!)ガビーン

絵里(で、でも全く会話が思いつかない…どうしたら…どうしたら……)

穂乃果「…」

絵里「……そ、そうだ!!」

穂乃果「?」

絵里「穂乃果の手作りチョコレートが食べたいわ!!」バーン

穂乃果「…え?」

絵里「だって私は手作りなのに穂乃果は買ってきたチョコなんてズルいじゃない!私も穂乃果の手作りがいい!!」

穂乃果「…」

穂乃果「せっかく遠出して買ってきたのに…高かったのに……」ズーン

絵里「うっ」

絵里「も、もちろんコレはコレで美味しくいただくけど…私は穂乃果が作ってくれたのも食べたいの!!」

絵里「だから…ね?」

穂乃果「…」

穂乃果「……おいしくないかもよ?」

絵里「チョコでおいしくないっていうのも珍しいでしょ」

穂乃果「コンビニで買ったチョコレートを溶かして型にはめて…ちょっと味を変えただけだよ?」

絵里「カカオから作れって方が無理だって…」

穂乃果「えっと…えっと……」

絵里「…」

絵里「つべこべ言わないっ!なんなら材料も用意してあげるから!!」

穂乃果「そこまで!?」

絵里「そこまで!!」フンス

穂乃果「…」

絵里「…」

穂乃果「……わかったよ。ちょっと待ってて?」

絵里「!!」

穂乃果「本当は私が食べちゃおうと思ってたんだけど…」ゴソゴソ

穂乃果「確かこの辺に……」ゴソゴソ

穂乃果「…………あった」

絵里「…」

穂乃果「じゃあ、その……改めて。ハッピーバレンタイン。絵里ちゃん」スッ

絵里「…」

穂乃果「…」

穂乃果「やっぱり…がっかりした?」

絵里「…」フルフル

絵里「……違うの。嬉しくて泣いちゃいそうなの」ウルウル

穂乃果「!?」/////

穂乃果「も、もう!絵里ちゃんは大げさなんだから!」

絵里「だって…嫌われちゃったと思ってたから…その……嬉しくて」

穂乃果「…」////

絵里「ねえ。これ食べてもいい?」

穂乃果「…」

穂乃果「……1つだけ約束してくれるなら、いいよ」

絵里「約束?」

穂乃果「うん」

絵里「……どんな?」

穂乃果「…」





穂乃果「今日ね、他の人のチョコ……食べないでほしいの」ウルウル

絵里「」

穂乃果「ワガママだって思うし他の人には申し訳ないけど…でも……」

絵里「…」

絵里「……わかった。約束する」

穂乃果「ホント!?」

絵里「うん。でも…私のお願いも聞いてもらえるかしら」

穂乃果「?」

絵里「あのね…今日は遅くなる。じゃなくて、帰らない。って連絡してもらいたいの」

穂乃果「…」

穂乃果「……!?」/////

穂乃果「えっ!?で、でもそれじゃ…」

絵里「ね?」グイッ

穂乃果「っ!!」/////

穂乃果「あ、あぅ…え、えっとぉ……」/////




穂乃果「…」/////コクン

いい感じ

絵里「よし!じゃあさっそく…」

穂乃果「ちょ、ちょっと待って!!」

絵里「む…やっぱり無しは無しよ?」

穂乃果「そ、そうじゃなくてね…その……この前ネットで見たんだけど」

穂乃果「チョコがね、もっと甘くなる方法があるらしい……の」

絵里「もっと甘く?」

穂乃果「うん。インターネットで見たことだから本当かどうかわからないけど…試してもいい?」

絵里「もちろん!どうやるの?逆に塩をかけるとか?」

穂乃果「…」/////

絵里「穂乃果?」

穂乃果「い、いくよ…あーん……」ハムッ

絵里「!?」

絵里「な、なんで穂乃果が食べるのy…!!」ハッ

穂乃果「…ふぁい」/////プルプル

絵里(えっ?まさかこれって…)

穂乃果「…」ギュッ

絵里「ほ、本当にいいの……?だって、これだと、絶対、唇が……」

穂乃果「…」コクコク

絵里「それに私たち…その……」

穂乃果「…」

絵里「…」

絵里「……ごめん。そうよね。そういう事よね」

絵里「なら、私の返事は……」スッ

穂乃果「…っ!!」/////

絵里「…」ドキドキ

穂乃果「…」ドキドキ


ほのえり「…」ドキドキドキ








亜里沙「たっだいまー!!聞いてお姉ちゃん!!海未さんからチョコもらっちゃった!!やったやった!!見て見て!!いいでsでゅるわぁあああああ!!」

ほのえり「っ!?」/////

亜里沙「あっ…えっ…えと……お、おじゃ、オジャマシマシター」ダッシュ

絵里「ちょ、ちょっと待ちなさい亜里沙!!これは誤か…いでもないけど!それ以外にもちょっと聞きたいことがあるのよ亜里沙!!待ちなさい亜里沙!!ありさー!!」

穂乃果「…」ポカーン


<アリサー!!コノホンハナンナノヨー!!
<アーッ!!ソレワタシノ!!カエシテー!!
<ダメデス!コンナイカガワシイホン!!
<イカガワシクナイモン!!バイブルダモン!!
<バイブル!?


穂乃果「…」


絵里「待ちなさい亜里沙ー!!」ダダダダダダ


穂乃果「…」

穂乃果「……また今度、だね」ドキドキ

――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――


にこ「で」


絵里「はい穂乃果。あーん」

穂乃果「あーん♪もぐもぐ……」

絵里「おいしい?」

穂乃果「うん!絵里ちゃんと一緒ならどんなものでも100倍おいしいよ!!」

絵里「もう!穂乃果ったらー」ウリウリ

穂乃果「ちょっとやめてよー」キャッキャ


希「まあ、遅かれ早かれこうなってたって事やね…」

にこ「せめて人がいないところでやりなさいよね…ほんっとにもう……」

希「いや…多分あれ自分たちの世界入っちゃってるから、場所とか人とか関係なく周りなんて見えてないんだと思うよ?」

にこ「一番タチ悪いじゃない!!」

穂乃果「ねえ、絵里ちゃん…穂乃果ね、チョコレート食べたいな」

絵里「もう。しょうがないわねぇ……じゃあいつもみたいに」ンー

穂乃果「んー♪」

のぞにこ「…」



のぞにこ「ス、ストーップ!!アウトー!!アウトー!!」

ほのえり「!?」ビクッ

にこ「場所、時間、行為でスリーアウトよ!!チェンジ!!」

希「えりち…穂乃果ちゃん…帰ってきて……」オヨヨヨヨ

絵里「えー!いいじゃない別に」

にこ「よくないわよ!どう考えてもよくないわよ!!」ウガー

希「そもそもウチらはもう卒業なんだよ?ちゃんと穂乃果ちゃん離れとえりち離れしておかないと…」

絵里「それなら大丈夫!私、留年するから!!」

のぞにこ「…」



のぞにこ「……は?」

絵里「だってそうすれば穂乃果ともう1年一緒にいられるし、一緒に大学受験もできるのよ?」

穂乃果「ほ、本当はしっかり卒業してほしいんだよ?でも……」

絵里「いいじゃない1年くらい!ね?そう思うでしょ?」

希「…」

にこ「…」

のぞにこ「………い」

絵里「い?」





のぞにこ「いいかげんにしろー!!」

――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――


絵里(なんてことがありましたが、結局私は進学し、新しい生活を送っています)

絵里(もちろん穂乃果との交際は順調で、最近は色々自重できるようにもなりました。大人になりました)

絵里(そして他にも1つ。私の中で大きく変わったことがあります。そう……)



穂乃果「絵里ちゃーん!チョコレート食べよー!!」

絵里「いいけど穂乃果の手作りじゃなきゃ嫌よ?」

穂乃果「だから9割くらい普通の板チョコなんだってば…」

絵里「その1割が大事なのよ!!」

穂乃果「まあ、いいけど」エヘヘ

絵里「ふふっ。じゃあはい!んー」

穂乃果「んー♪」



絵里(私はもう、普通に普通のチョコレートが、食べられないのです)






おしまい

お付き合いありがとうございました!

昨日のうちに終わらせたかったのですが、外せない用事が入ってしまい日をまたぐ事に…申し訳ありませんでした

それではまた、どこかで見かけた際は、よろしくお願いいたします

乙!

お疲れ様でした。
今回もいいほのえり。

安心の甘々で良かったです、乙

乙!

麗しきほのえりワールド
乙でした

乙ー
良いものをありがとう


ほのえりには甘々が似合う

いつもの人ありがとう
最高だった乙!

ほのえりは良い、心があったまる
乙でしたー

ハラショーでした
今年もほのえりな1年をよろしくオナシャス

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月16日 (月) 02:55:38   ID: FjzVHSVR

素晴らしい!

2 :  SS好きの774さん   2015年03月21日 (土) 23:18:02   ID: cJdseNYf

最高ーーーーーーーーーーーー‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
ほのうみとかほのまきとかほのことも最高だけどほのえりもやっぱ最高です‼︎‼︎

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