愛されたい(20)
始めて書くし、よくわかんないのでアドバイス等宜しく。
・アニとクリスタが兄弟
・原パロっていうのかな?
では書いていこう。
プロローグ
「そして私は、その場所から出て行った。彼女はただ、そんな私の背中を、黙ってみているだけだった。」
小さく息をつき、アニは読みあげた英語のノートから
目をあげた。
シン・・・と、静まりかえったローゼ中学2年1組の教室。
そこは冬の柔らかい日差しが満ちている。その中で、英語教師のぺトラ・ラルは優しいまなざしをアニに向けた。
ぺトラ「はい。綺麗に訳せていましたね。皆さんもアニさんを見習うようにね。」
ぺトラの笑顔に、アニの胸は嬉しさでいっぱいになった。
ミーナ「ちょっとー、ぺトラ先生に褒められるなんて・・・アニ良いなー」
アニ「フフッうらやましいならあんたも頑張りなよ。」
前の席のミーナカロライナがうらやましそうにアニをつついてきた。
アニは笑って見せてから授業の続きに取り組もうとするが、あふれてくる喜びを抑えられない。自然と笑みがこぼれる。
ぺトラ先生に褒めてもらえたよ・・・やったぁ!やったぁ!
「ぺトラ先生さようなら―」
廊下を歩くぺトラに向かい部活に向かう生徒たちが口々に挨拶をする。
「さようなら。がんばってね。」
そう微笑むぺトラは聖母マリア像のように清らかで美しい。ぺトラは英語の教師でもあり、アニのクラスの担任教師でもある。クラスの担任発表のときは友達と手を取り合って喜んだ。
アニはぺトラが大好きだった。
いつもおしゃれなファッションに身を包み、優雅なぺトラ。
そのたたずまいは生徒たちのあこがれの的だ。
そして優秀なぺトラは保護者や生徒たちからも絶大な信頼を得ている。
アニも当然そんなぺトラファンの一人だ。アニはぺトラの姿を見つけると駆け寄った。
アニ「先生!今度の英語部の出し物、『赤毛のアン』をやりたいっていう話が
みんなから出てるんですけど」
ぺトラ「そうなの?わたし、『赤毛のアン』大好きなのよ。」
アニ「先生がそう言っていたから。先生に最高の『アン』を見せてあげたいね
って、みんなで言ってたんです。」
ぺトラ「・・・じゃあアニにお願いしちゃおうかな。」
アニ「え?」
ぺトラ「『アン』の脚本、アニに頼みたいの。」
アニ「えーっ!あたしなんかが・・?」
ぺトラは優しく微笑む。
ぺトラ「あたしなんかじゃないわ。アニだからお願いしてるの。
やってくれるわよね?
ぺトラは笑った。アニはぺトラの笑顔が大好きだ。
アニ「もちろんです!やります。やらせてください!」
迷うまでもなく、アニは意気込んでいった。
アニの中でぺトラは特別で、絶対的な存在。ぺトラが喜ぶことなら
何でもしたい。そう思っている人間の中でも一番になりたい。
ぺトラに・・・・愛されたい。
とりあえずプロローグ終了。あとはまた今度。明日・・・は無理かな?
改めておもう。こんなの書いていいのかな・・・。
来れました。つまんないと思うけど・・・・がんばります。放置はしません。
一
エレベーターを降りると、小さい子供の泣き声が聞こえてきた。
その声に、そばで慰めているであろう看護師らしい声が重なる。
「大丈夫よ。お母さんすぐ来るからね。あーちゃんお待たせーってすぐ
来るから」
その声に胸を塞がれる思いを感じながら、アニは廊下を歩きだした。
ここはトロスト医療センターの6階、小児病棟だ。
4人部屋も開け放たれ、病室にも廊下にも、明るい日差しがあふれている。
「こんにちわ」と挨拶を交わす看護師のいるナースステーションは、
可愛いぬいぐるみや、イラスト、花で飾られ、子供が喜びそうな華やか
な空間になっていた。しかし、そこにはしゃぐ子供の声は聞こえない。
響き渡る自分の靴音を聞きながらアニは手に持った紙袋を覗き込む。
中には小学生向けの漫画雑誌と子犬の写真集。
「これなら喜ぶ」
独り言を言うと、アニは602とプレートの書かれた部屋にぴょこっと、
顔を出した。
アニ「クリスタ!」
クリスタ「あ、お姉ちゃん!」
ベットから半身を起こして薬を飲んでいた少女がアニを見て
弾かれたように笑顔を見せた。妹のクリスタだ。
クリスタ「遅いー、お姉ちゃん4時半にはくるって言ったじゃない!」
アニ「ごめんっ部活があってさ。はいこれ、お土産」
クリスタ「あ、リコ先生の漫画だ!ありがとうお姉ちゃん。わーなにこれ!可愛い
子犬!」
母「ほら、そんなにはしゃがないの。いまお熱高いんだから。
ね?クリスタ。」
お土産に大喜びするクリスタの背中を心配そうにさする母。
母「アニもクリスタと約束したんだから、ちゃんと守って。
クリスタはあなたが学校に行っている間も待っていたんだから。」
クリスタ「そうだよー、お姉ちゃん!ねぇ、今日は学校でどんなこと
があったの?お話早く聞かせて!!」
ニコニコしながらクリスタがアニの手を握る。今年で12歳になるクリスタ
は小学6年生だ。しかし生まれた時から体が弱く、ずっと入退院を繰り返して
いて、小学校生活を満足に過ごせないでいた。 その反動からか、クリスタは
ことのほかアニの話を聞きたがった。
病気のせいか体も小さく、アニの手を握るクリスタの手はすっぽり包み込める
ほど小さく、熱い。
母「あら、クリスタお顔赤くない?熱大丈夫?」
クリスタ「大丈夫だって。ほら、お姉ちゃん早くお話してよ!」
アニ「大丈夫じゃないでしょ。お母さんに心配かけるんじゃないよ。
早く寝なさい!」
クリスタ「はーい。ちゃんとベットに入るから学校のお話!」
つらく苦しいはずなのに笑顔を絶やさないクリスタを見ると、神様
を恨みたくもなる。こんなにいい子なのに病気がちの人生を送らなくては
いけないなんて、そのいじらしさに涙がでそうになる。クリスタは
アニの宝物だ。
主治医のハンジ先生から話があるという母を病室から送り出し、アニは
クリスタのそばに一人残った。
短いですがここで終わり。読む人なんていないだろうけど、一応、ではまた明日。
人の反応など気にせず書けばいいんだよ
でも1つアドバイス?していいかな
改行が、や。意外のところで行われてるけど、何か意図がない限り続けてしまって問題ないんだ
>>1に書かれてるアドバイスってのが何に対してかわからないけど(書き方なのか構成なのか感想なのか)、好きに書けば良い
15、そうですか。改行に気を付けて書きたいと思います。ありがとうございます。
あと、遅くなりました。こういうことがしばしばあると思いますがその時はすみません。
ではかいていきます。
アニ「今日ね、部活でこういうのやったんだ。」
アニはカバンから1冊の本をだし、クリスタの手にわたした。
クリスタ「わ、英語の本」
アニ「これ、赤毛のアンっていう本。こんど英語部の劇でこの劇やるから、脚本つくることになったの。あたし、先生に頼まれたんだ」
思い出すだけで誇らしさでむねが熱くなった。目をキラキラさせるアニを見ながら、クリスタは赤毛のアンの原書をぱらぱらとめくった。するとそこから一枚の小さな紙片が落ち葉のように舞い落ちた。
クリスタ「あ、これ・・・・・」
クリスタが拾うより一瞬早く、アニが拾いあげた。それを羨ましそうに見ながら、
クリスタ「ねぇお姉ちゃん、それ頂戴よ。」
クリスタは手を伸ばすがアニは急いでそれをカバンにしまった。
アニ「だめ。」
クリスタ「なんで?お姉ちゃんなんでもくれるのになんでそれだけはだめなの?」
アニ「ほかのものはあげても構わないものだけど、これは絶対にあげられないものだからよ。」
そういってアニはしまったものを確認するようにカバンの中を覗き込んだ。カバンのポケットにきちんとおさまっているそれは一枚の栞だった。四葉のクローバーの押し花をラミネート加工で張り付けた栞。それはアニの宝物だ。
クリスタ「いいなぁ。あたしも原っぱで四葉のクローバーとか探したいなぁ。シロツメクサで冠つくったりしたいなぁ。」
アニ「しようよ、退院したらさ。楽しみにしてる、クリスタと外で遊べるの。」
その時母が戻ってきた。顔色が先ほどより明るい。主治医からの話は良い知らせだったのだろう。アニは母のために席を立った。だが母はアニへなど目もくれず、まっすぐクリスタのもとへ向かうとその両手でクリスタのほほを包み込んだ。
母「クリスタ、お熱高いの心配ないそうよ。良かった。安心して大丈夫。良かったわ」
いとおしそうに母はクリスタを見つめ続ける。その瞳にアニは映っていなかった。
アニはカバンを手にし、笑顔を作った。
アニ「・・・・・良かった。安心したよ。じゃああたし帰るね。お夕飯の準備しとくから」
クリスタ「お姉ちゃんもう帰るの?明日こそ早く来てね」
アニが病室からでても、まだ子供の泣き声は続いていた。お母さん。お母さんと呼び続ける、「あーちゃん」の泣き声。まだ「あーちゃん」の母は面会に来ないのだろうか。さびしい、かなしい「あーちゃん」のなきごえ。
あれは私だ。
三歳違いのクリスタは生死の境をさまようようにして生まれてきた。アニは今でも覚えている。クリスタが生まれたとき、病院の廊下を緊張した面持ちで行きかう医師や看護師。真っ青な顔で医師の説明を聞く父と祖父母。病室の中からは母の泣き声が聞こえてきた。物事をよく把握できない年のアニでも何か大変なことが起こっているのは分かった。クリスタは一命を取り留めたがそれがもたらしたものは幸福だけではなかった。
新生児室の保育器の中でたくさんの機械に囲まれ、チューブにつながれたクリスタを見ては母は涙を流した。
母「ごめんね、ごめんね・・・・・ママが、ちゃんと産んであげられなくて・・・・・!」
周りには授乳のしかたを教わっている母娘がいる。沐浴のさせ方を教わっている母娘がいる。なのに自分はわが子を抱くところか、触れることさえもできないのだ。母は自分がクリスタを健康に生んであげられなかったことで自分をずっと攻め続けた。
そして決意した。この子は一生をかけて守る、と。
母のすべてをアニは三歳の時に奪われたのだ。母の関心、母の視線、母の愛情すべてを。
幼いアニは何時も泣いていた。母に振り向いてほしかった。話を聞いて、抱きしめてほしかった。
でもいくら待っても、母がアニのもとへ来てくれることはなかった。泣き疲れて眠ってしまったときも、目が覚めた時もいつも一人ぼっち。その時の寂しさを思い出し、アニの胸はぎゅうっと痛んだ。話したいことなんていくらでもある。一緒に喜んでほしいこともいっぱいある。でもそれはアニにとって夢物語だ。
エレベーターホールにしつらえられているソファに腰を下ろし、アニは深呼吸をした。はめ殺しの大きな窓の外へ目を向けると夕焼けから夜に向かう紫色の空が広がっている。早く帰らないと夕飯の支度に間に合わない。
アニ「そうよ、ダメダメ!しっかりしろ、アニ!」頬を叩いて気合を入れる。そうしてアニはカバンのポケットからさきほどの栞を取り出した。四葉のクローバーの栞。
アニ「ごめんねクリスタ。」これだけはあげられない。
だってこれは
お母さんだから。
疲れた・・・時間的にも短いですが今日は終わりです。ではまたノシ
このSSまとめへのコメント
俺は読んでるぞ!
続きまってるからな!
私も読んでますよ!
続き期待です!