色んな鎮守府模様 (25)

提督 「定例報告会なんて面倒くさいだけなのにな」

鳳翔 「そんな事を言っては駄目ですよ。他の方との貴重な情報交換の場なのですから」

提督 「分かってる。いきなり付いて来てもらって悪かったな」

鳳翔 「いえ、私は構いませんよ。それに他の鎮守府の艦娘の方に出会える良い機会ですから」

提督 「まさか榛名が体調を崩すとはな」

鳳翔 「ええ...本当に」



提督 「今月のウチの戦果はこの通りだ」

提督A 「さすがは提督だな」

提督B 「あーまたお前が一番かよー」

提督C 「...次は負けない」

提督D 「それじゃあ~今回の定例報告会は終了で~す!」

オツカレサマー

提督 「ふぅ」

鳳翔 「お疲れ様でした。すみませんが少しお手洗いに行ってきます」

提督 「ああ、分かった」

隼鷹 「お疲れさん!」ポンッ

提督 「ん?提督Bの所の隼鷹か。提督Bは?」

隼鷹 「トイレに行ってるよー。それにしてもあんた流石だね。惚れちゃいそうだよー。付き合っちゃう?」

提督 「思ってもないことを。まぁお前がその気なら俺は別に構わないが?」

隼鷹 「えっ!?で、でも私には...」

提督 「なんてな。いつもの仕返しだ。お前には提督Bが居るだろうが」ハハッ

隼鷹 「も、もうびっくりしたじゃんかよー!」プンスカ


―帰り道―

鳳翔 「今月もウチの鎮守府が一番戦果を挙げてましたね」

提督 「来月も一番を取るつもりだから頼んだぞ?」

鳳翔 「はい!お任せ下さい!」

提督 「期待してるぞ」フフッ

鳳翔 「あっそうだ!提督?」

提督 「ん?」















鳳翔 「他の女と仕事関係以外で沢山お話してましたよね?隼鷹さん、高雄さん、蒼龍さん、矢矧さんに提督Dさん。それも隼鷹さんにはなんですかあれ?お付き合い?冗談でもそんな事を言っては駄目ですよ?隼鷹さんが本気にしてしまったらどうするんですか?あと提督Dさんと今度食事をする約束をしてらっしゃいましたよね?駄目なんですか?私の作った料理じゃ提督は満足できないのですか?至らないところがあれば直しますから。頑張って美味しいお料理作りますから。見捨てないでくださいお願いします。」


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ヒェ・・・

【酒は飲んでも飲まれるな】

ドタドタドタドタドタ

提督 「・・・」(夕立あたりかな)

バァン

羽黒 「はぁ...はぁ...し、司令官さん」

提督 「は、羽黒!?どうしたんだ一体!?」

羽黒 「あ、足柄姉さんを助けてあげてください....」

提督 「足柄?」


―妙高型の部屋―

ガチャ

提督 「おい!?足柄は無事か?」

足柄 「え、ええ。でも...」チラッ

妙高 「・・・」ギュウー

足柄 「姉さんが離してくれないの...それと」

提督 「何だそんな事か。おい妙高、足柄を離してやってくれ」トコトコ

ビュン

提督 「うおっ!?」サッ

那智 「妙高姉さんは私が守る!!」

足柄 「私に...というか妙高姉さんに近づこうとすると那智姉さんが邪魔してくるの」

提督 「どういう状況だよ....ん?あれは」

空っぽの酒瓶達 「」ドッサリ

提督 「なるほど大体わかった」

那智 「姉さんには指一本触れさせんぞ!!!」グルグル

提督 「・・・あっ!用事があるの思い出した!」

足・羽 (見捨てた!?)

ガシッ

羽黒 「行かないで下さい!あの二人を相手するには私一人では荷が重すぎます!!」ウルウル

提督 「な、泣くなって」(力強っ!?)

那智 「ふっ引かぬか...ならば.....」

ドサッ

提・羽 『!?』

那智 「zzz」

提督 「眠っただけか。これであいつ等に近づけるな。おい妙高、足柄を離してやってくれないか?」

妙高 「やだ。やだやだー!!みょうこうはあしがらちゃんがだいすきだもん!!ぜったいはなさないもん!!!」

3人 (幼児退行!?)

妙高 「あしがらちゃ~ん!いっつもありがとう!!ふふ~♪だーいすきぃ~」スリスリ



妙・那「zzz」

提督 「・・・良いな?今日の事は忘れよう。あと、この二人に酒は飲まさないように」

足・羽 「はい、分かりました」

【見た目は~、頭脳は~】

ガチャ

瑞鶴 「瑞鶴、着任しました!」

提督 「いらっしゃい」

瑞鶴 「あれ?秘書艦はいないの?」

提督 「ああ彼女なら今、休憩しに行ってるよ」

瑞鶴 「そうなんだ。ねえ翔鶴姉はどこ?」

提督 「ごめんね。翔鶴くんは出撃させてるんだ。もう少ししたら帰投すると思うけど」

瑞鶴 「そうなんだ!」

提督 「それまでお菓子でも食べて待っててくれるかな?」

瑞鶴 「わーい!いただきまーす!モグモグ..所で秘書艦って誰なの?」

提督 「加賀くんだけど?」

瑞鶴 「んぐっ!?か、加賀さん!?」

提督 「うんそうだけど...丁度帰って来たみたいだね」

ガチャ

蒼龍 「提督、休憩から戻りました」

瑞鶴 「えっ!?」

蒼龍 「あら、五航戦の子がなぜここに?」

瑞鶴 「そ、蒼龍さん!?」

提督 「ああごめんね。言い忘れてたけど加賀くんって言ったけど体は蒼龍くんのだから」

瑞鶴 「えっ!?えー!?」

蒼龍 「うるさいわね」

瑞鶴 「どういう事なんですか?」

提督 「うーん。簡単に言うと轟沈した加賀くんの魂を蒼龍くんの体に憑依させたって事だよ。僕、そういうの得意だから」

蒼龍 「そういう事よ」

瑞鶴 「じゃ、じゃあ蒼龍さんは!?蒼龍さんの意思はないの!?」

蒼龍 「来て早々本当に五月蠅いわね.....ふぅ」

蒼龍 「意識は自在に変えられるんだー♪あっ今は蒼龍だからね?」

瑞鶴 「い、意味わかんない。はっ!翔鶴姉はちゃんと翔鶴姉!?」

提督 「彼女は普通だよ」

瑞鶴 「良かったぁ」ホッ

蒼龍 「分かったらさっさと出てってもらえるかしら?」

瑞鶴 「ううぅー!色々とやりずらぁーい!!!」


【バレンタインのお返し】


―叢雲編―

提督 「お、おおおおおおい叢雲!」

叢雲 「何キョドってんの?」

提督 「これお前のじゃないか?そ、そこで見つけたんだけど!」スッ つホワイトチョコ

叢雲 「はぁ!?ち、ちちち違うわよ!?」(えっ!?まさかバレンタインのお返し!?)

提督 「ち、違うのか!?でもこのままにしてたらもったいないなぁー。 誰か受け取ってくれるやついないかなぁー」チラッ

叢雲 「ま、まぁこのまま腐らせるのも悪いからね。も、貰っておくわ」

提督 「み、見た感じさ...手作りっぽいから...」

叢雲 「そ、そうなの///」

提督 「あ、あとでさ....どんな味だったか...教えろ///」

叢雲 「う、うん///」

どっちもかわいい

―大井編―

大井 「で?これは何?」

提督 「見て分からないか?ホワイトチョコだよ」

大井 「それは分かってますけど....どういう意図?」

提督 「こ、この前チョコもらったからな。そのお、お礼というか....うん」

大井 「まぁお返しというのなら貰っておきますけど」

提督 「あ、ああ。一応手作りだから....感想とかもらえたら...ありがたい」

大井 「・・・」

パクッ

大井 「うーん甘さが足りないかな?」

提督 「そ、そうか。やはり手作りというのは難しいものだな」ウーン

大井 「でも....」

ギュッ

提督 「!?」

大井 「提督と一緒なら丁度良い甘さかもね♪」

提督 「そうだな」ギュッ

―金剛編―

金剛 「ヘーイ!テイトクー!」

提督 「あっ!金剛、これバレンタインのお返し」スッ つカチューシャ

金剛 「ワオ!素敵なカチューシャ!」

提督 「お前、甘い物は苦手だからさ」

金剛 「サンキューネ!早速着けてみるネ!」カチャ

金剛 「どう?似合ってますカ?」

提督 「ああ。とっても可愛いよ」ニコッ

金剛 「えへへ///」

提督 「喜んでもらえて良かったよ」

金剛 「皆に見せに行って来るネ!」タタッ

提督 「あっ!秘書の仕事がまだ...まぁ良いか。あんなに嬉しそうにしてるの邪魔しちゃ悪いしな」フフッ

金剛 「テイトクからのプレゼント大切にするネー!!」

―浜風編―

浜風 「て、提督!?」

提督 「ん?浜風か」

浜風 「何してるんですか?」

提督 「バレンタインのお返しを作ろうと思ってるんだがな...どうも上手くいかなくてな」

浜風 「私も手伝いましょうか?」

提督 「本当は断りたいんだが...手を貸してくれるか?」

浜風 「はい!」



浜風 「ここでこうして~いい具合になったらこれを入れるんです」テキパキ

提督 「ほうほう」

浜風 「丁度いい感じに柔らかくなったらこっちに移して...」



浜風 「これで大丈夫なはずです」

提督 「悪いな、手伝わせてしまって」

浜風 「いえ。それにふ、夫婦みたいで楽しかったですし///」

提督 「お前が嫁さんなら文句はないな」

浜風 「えっ///」

提督 「それじゃあこの後デートでもするか?なんて」

浜風 「はい!不束者ですがよろしくお願いします///」

提督 「え?」

浜風 「え?」

浜風 「///」プシュー

ええぞー。

【だらし姉ぇ、しょうが姉ぇ】

女提督 「阿賀野~?そこのみかん取ってぇ~」ヌクヌク

阿賀野 「え~提督さんの方が近いじゃないの~。阿賀野の分も取って~」

女提督 「・・・」ズイッ

女提督 「これで阿賀野の方が近くなったわ」

阿賀野 「あっ!ずるーい!えいっ!」ズイッ

阿賀野 「これで提督さんの方が近い~」

コンコン

能代 「能代ですけどー」

2人 『!?』シュバッ

ガチャ

能代 「提督?阿賀野姉ぇ?」

女提督 「ん?どうしたの?」カキカキ

阿賀野 「何か用事?」カキカキ

能代 「・・・」ジー

2人 『・・・』タラー

能代 「いえ。ちゃんとやってるかなと思って...でも今回は大丈夫みたいですね」

女提督 「や、やだなぁー。ちゃんとやってるってば」アセアセ

阿賀野 「もー心配し過ぎだよー」アセアセ

能代 「それならいいんですけど。それじゃあ失礼しますね」

バタン

女提督 「あーびっくりしたぁー」ヌクヌク

阿賀野 「怒られちゃう所だったねー」

能代 「そうですね♪怒られちゃいますね♪」

2人 『・・・ごめんなさい』

能代 「分かればよろしい。さ、早く仕事片付けてください。ここで能代、見てますから」ニコッ

2人 『はい』シュバッ

また思いついたら書きます。

それではまた!

乙乙

―執務室―

提督 「・・・」カキカキ

天城 「・・・」

提督 「・・・」カキカキ

天城 「・・・」

提督 「...なぁ、天城?」

天城 「はい?どうかしましたか?」

提督 「どうもこうも...」

天城 「?」

提督 「中破する度にゴロゴロするのやめてくれないか?」

天城 「えー。仕方ないじゃないですか。中破になったらだらけてしまうのが天城なんですから」ゴロゴロ

提督 「まぁ自室や休憩室なら俺も文句は言わないけどな。ここは執務室だ。分かってるか?」

天城 「んー?ああ望月ちゃん、そこにあるクッキー取ってくれる?」グデー

提督 (無視か)

望月 「えー自分で取ってよー」

提督 (いつのまにか望月までいるし)

天城 「望月ちゃんの方が近いじゃない」ダラダラ

望月 「仕方ないなー。はいよー」スッ つCAコス

天城 「そうそうこれこれ!これを着て、本日は当旅客機をご利用いただき誠にありがとうございます。それでは快適な空の旅をお楽しみください...ってもうこれはスッチーでしょ?私が言ったのはクッキーよ?」

望月 「ごめんねー!似てたもんだからさ」

天城 「まったくもう天城だから良かったものの他の人だったら激怒ものよ?」

望月 「ええっと...あったあった。はいっ」スッ つ近藤真彦の衣装

天城 「そうそうこれこれ!これを着て...黒柳さーーーんッッッ!!マッッッチでーーーーっっっす!!」キリッ

望月 「ブフッ」プルプル

天城 「こん・ばん・わ~マッチでっ~す!」キラッ

望月 「ふふっ..やめ...しんじゃう」プルプル

天城 「て~んし~のよ~うな~あ~く~ま~の~え~がお~♪」フリフリ

望月 「くはっ...も、もうだめ。く、苦しい...」プルプル

天城 「くふふっ」プルプル

提督 「・・・」(なんだコレ)

【五航戦の子と一緒にしないで】

加賀 「提督、明日出撃予定の編成についてなのですが...」

提督 「えっ?何か不備がありました?」

加賀 「五航戦の、瑞鶴と私を一緒の隊にしないで欲しいのですが」

提督 「も、もう変更はできませんよ」

加賀 「しかしあの子は練度も低いですし、何より私の士気に関わります」

提督 「でも今回の編成は瑞鶴さんの希望ですし...」

加賀 「今なんて言いました?」

提督 「瑞鶴さんがこの編成が良いと言ってました。ねぇ加賀さん、いつまでも瑞鶴さんを目の敵にしてちゃ駄目ですよ?」

加賀 「私がいつあの子を目の敵にしましたか?そんなくだらない事、誰が言ってたんですか?私があの子を....大概にして欲しいものね。分からないなら教えてあげるわ。まず外見ね、あの艶々の黒髪にキリッとした目が愛らしい。それから小さな口、きめ細やかな肌....あの子に不必要な部分なんて一つもないわね。次に性格ね、誰が見ても分かると思いますけどあの子の一番の魅力は頑張り屋さんな所です。この前なんて私たちに負けないようにって夜中にこっそり訓練してたんですよ?その光景を見て鼻血が出ました。それから....」

提督 「ストップストップ!」

加賀 「まだこれからなんですけど」

提督 「加賀さんが瑞鶴さんの事大好きなのは分かりましたから」

加賀 「大好きだなんてそんな///」

提督 「なら別にその編成でも良いんじゃないんですか?」

加賀 「提督、本当におバカさんね」ヤレヤレ

提督 「・・・」

加賀 「良いですか?練度の低いあの子が大破してしまったらどうするんですか?そんな事を考えると発艦に集中なんて出来るはずがありません」

提督 「じゃ、じゃあ加賀さんが守りながら...」

加賀 「バカ言わないでください。良いですか?そんな事をしたらあの子は自分はお荷物なんだと落ち込んでしまうじゃないですか。そんな姿、私は見たくありませんし耐えられません!だから瑞鶴と一緒にはしないで」

提督 (め、面倒くさい)

ガチャ

瑞鶴 「失礼します。あっ加賀さんも居たんだ」

加賀 「!?」

提督 「どうかしましたか、瑞鶴さん?」

瑞鶴 「此処に加賀さんが居るって事はやっぱり明日の編成が嫌なんですよね」シュン

加賀 「いえそんなことはないわ。この編成は良い編成でしたから誰が考えたのかを提督に聞きに来ただけよ」ケロッ

提督 「・・・」

瑞鶴 「そ、そうだったんですか」ホッ

加賀 「もしかして瑞鶴が考えたのかしら?」

瑞鶴 「そ、そうです!」

加賀 「そう。この調子で精進しなさい」

提督 (あっ瑞鶴さんの前ではいつもの感じになるんだ)

瑞鶴 「か、加賀さん。この後一緒に間宮さんの所に行きません?」オソルオソル

加賀 「・・・たまには良いでしょう」

瑞鶴 「やった!」

加賀 「そういう事なので明日の編成はそれでお願いしますね」

バタン

提督 「えぇー」

加賀さんはかわいいなぁ

この加賀さんは一航戦なんか大っ嫌い!と瑞鶴に言われたら自殺しかねないな

鈴谷 「その卵焼き、もーらいっ!」パクッ

提督 「あっ!何するんだ!それは俺のだぞ」

鈴谷 「良いじゃん!いっつも食べられるんだからさ」

提督 「瑞鳳が俺のためにって作ってくれたやつなのに...」

鈴谷 「」ムッ

提督 「ごめんな、瑞鳳...」

鈴谷 「提督ぅ~?」

提督 「なんだ?」

鈴谷 「はいっ!あーん♪熊野が作った肉じゃがだよ?」スッ

提督 「お前、自分の嫌いな人参差し出してるだけだろ」

鈴谷 「て、提督は好きなんだから良いじゃん!それにこのスーパー美少女鈴谷さんのあーん付きだよ?」

提督 「黙ってればスーパー美少女だな」

鈴谷 「えっ///」

提督 「黙ってればな」

鈴谷 「も、もう照れちゃてー///」

キャッキャッ

鈴谷 「ねー?美味しー?」

提督 「ん?ちょうど良い味付けで美味しいぞ」

鈴谷 「そっか///はっ!さ、さすが熊野だね、うん」

熊野 (いつまでこの空間にいなくちゃいけないのでしょう。それにしても...)

熊野 「私が作った肉じゃが...ねぇ」フフッ

鈴谷は嘘つきだなぁ!

―執務室―

提督 「・・・」ソワソワ

摩耶 「何でそんなに落ち着きがねえんだよ」

提督 「えっ?お、おおお落ち着いてるけど?」ソワソワ

摩耶 「・・・」

ガチャ

提督 「!?」

高雄 「失礼します。昨日の報告書を提出しに来ました」

摩耶 「あー今、アタシが纏めてるからこっちに渡してくれ」

高雄 「ええ」スッ

提督 「・・・」ソワソワ

摩耶 「確かに預かったぜ」

提督 「ほ、他には何かないか?」

高雄 「いえ特には...」

提督 「そ、そっか」

高雄 「?。では失礼しますね。摩耶も頑張りなさいね」

摩耶 「はいよー」

バタン

摩耶 「やっぱ何かあんじゃないか?」

提督 「・・・バレンタイン」ボソッ

摩耶 「あ?」

提督 「今日!バレンタインデー!」

摩耶 「...そんなことかよ。心配して損したぜ」

提督 「み、皆チョコくれるかな?」

摩耶 「もらえるんじゃねー」カキカキ

提督 「だ、だってさっき高雄は何もくれなかったし...」

摩耶 「そんなん知るかよ」

提督 「お、俺嫌われてるのかな」イジイジ

摩耶 (うぜー)

摩耶 「でも1個は確実に貰えんじゃんか」

提督 「俺の母はこういうの大嫌いだし」イジイジ

摩耶 「ってなんでそうなるんだよ。今の話の流れならアタシからだろ!?...ほらっ」スッ

提督 「お、お前。あ、ありがとぉ~」ウルウル

ダキッ

摩耶 「どさくさに紛れて抱き付いてんじゃねえよ!ま、まぁいつも世話になってるからな。や、やらない訳にはいかないだろうし」

提督 「摩耶から貰った!摩耶から貰った♪」

摩耶 「う、うるせーな。さっさと仕事に戻れよ」

提督 「もーこのツンデレめ~♪」

摩耶 「・・・やっぱ返せ!」バッ

提督 「嫌ですぅ~!一度貰ったものは返せませ~ん!」

大井 「ぐぬぬ」

天龍 「何やってんだ、大井?」

大井 「今日はバレンタインデーだから北上さんにチョコ渡そうと思ったんだけど...あれ見て」チラッ

天龍 「?」チラッ

吹雪 「あ、あの!コレ!」

磯波 「き、北上さん!これ受け取ってください!」

深雪 「私のもあげるぜー!」

白雪 「私のも受け取ってください!」

叢雲 「これ落ちてたけど、北上さんのじゃない?」

初雪 「受け取ってくれたら...うん、ありがたい」

北上 「そ、そんなには食べれないかな~」アハハ

ナライッショニドウデスカ ソレイイカンガエダネ

キャッキャ キャッキャ

大井 「駆逐艦の子達がいるせいで渡せないのよ」グヌヌ

天龍 「はぁ?一緒に混ざって渡せるだろ?」

大井 「分かってないわね。良い?こういうのは二人きりの時に渡すのが一番なのよ」

天龍 「そんなもんかね~」

大井 「ま、あなたには分からないでしょうね」

天龍 「・・・」


阿武隈 「き、北上しゃん!」

北上 「ん?阿武隈じゃん。どうしたの?」

阿武隈 「こ、コレ、バレンタインのプレゼントです。受け取ってくれませんか?」スッ

北上 「ありがと~もらっておくね~。おお!これアタシが欲しかったシュシュじゃん」

阿武隈 「あ、合ってて良かったぁ」ホッ

北上 「ホントにありがとうね。こんなんならアタシもなんか用意しとくんだった。ねー阿武隈~、何か欲しいものない?」

阿武隈 「な、ならこれから一緒にランチいきませんか?」

北上 「別にいいけど。それがプレゼントで良いの?」

阿武隈 「はい♪それだけで十分です!」


大井 「あ、あの金髪ツインテール娘ぇ~」ギリギリ

天龍 「それ悪口なのか?」

大井 「ぐぬぬぬ。私が一番北上さんの事を....」ギリギリ

阿武隈 「~♪」

【私は阿賀野でも那珂でもない、私は...】

―執務室前―

ガチャ

2人 「失礼します!」

提督 「よく来たな。話と言うのはだな....よく聞けよ」

2人 「・・・」ドキドキ

提督 「二人にフュージョンしてもらいたいんだよ!」キラキラ

阿賀野 「フ、フィージョン?」ハテ

提督 「これはお前たちにしかできない重大なミッションなんだ!良いか、まず一定の距離を保って二人が左右対称にこのポーズを...」スッ

那珂 「ねぇ、あがのん。この後間宮さんの所に行かない?」

阿賀野 「あっ!それ良い!新しく出た苺パフェ食べてみたかったんだぁ~」

提督 「って人の話を聞けぇ!」

阿賀野 「フ、フィージョンが何か阿賀野には分からないけど...今のポーズはやりたくないよ?」

提督 「ぐっ!だって...あの軽巡棲鬼ちゃんをもう一回みたいんだもん!」

2人 『・・・』 

阿賀野 「い、一回やれば気が済むの?」

提督 「本当か!?」

那珂 「あがのん!?正気!?」

阿賀野 「だって今の提督見てられないんだもん」

提督 「あ˝り˝がどー」ズビズビ

阿賀野 「ちょっと練習してくるから待っててね♪」

提督 「うん!待ってる!」ウキウキ

―数時間後―

阿賀野 「お待たせ!」

2人 『じゃあいくよー!フュー』トコトコ

2人 『ジョン!はっ!』ピッ

バァーン

提督 「おお!」ワクワク

軽巡棲鬼 「じゃ、じゃじゃじゃーん///」

提督 「本当に成功した!わーい軽巡棲鬼ちゃ~ん!」ダキッ

軽巡棲鬼 「ひっ!い、いきなり抱き付くな!」

提督 「本物だぁ~」スリスリ

軽巡棲鬼 「い、いい加減にしろぉー!!」

\ドカーン!/

軽巡棲鬼 「あ、阿賀野から連絡があって来てみれば、こんな茶番につき合わされて...し、しかも異性抱きつかれるなんて///」

提督 「」プスプス

阿賀野 「ご、ごめんね~いきなり抱き付くなんて思わなかったから~」

那珂 「もう放っておいて間宮さんの所行こう!」

バタン

提督 「た…たの…む…。 た…たすけて…たす…たすけて…・くれ…!」

【重要なのは情報】

提督 「は、榛名!落ち着け、な?」アセアセ

榛名 「いえ、これはもう提督に愛されてない証拠です!他の方より私だけ練度が低いだなんて....もう死にます!」lv.85

提督 「たった1つ違うだけじゃないか」

榛名 「提督にはたったかも知れませんが、榛名にとっては重大な事なんです!」

金剛 「もー、練度が低いだけでテイトクを困らせて榛名は悪い子ですネ」lv.86

榛名 「お、お姉さまは良いでしょうね。他の方と同じ練度なんですから!」キッ

金剛 「Oh!怖い怖いデース!まぁ確かに自分だけ練度が低いなんて、ワタシならスーサイドモノですネ」ププッ

榛名 「くっ...あっそうです。私以外の艦娘を潰せば私が一番になれますね。と言うわけ何でお姉さま?死んでください」ハイライトoff

ガシャ

金剛 「全く、身の程を知らない子デース!」ハイライトoff

ガシャ

提督 「お、おい!二人ともやめるんだ!」

鳳翔 「おやめなさい、二人とも。そんな事をしたら提督が哀しみますよ?」

2人 「」ピクッ

鳳翔 「そんなことも分からないなんて練度以前の問題ですね」ハァ

金剛 「ハッ!いつも余裕なその態度が気に要らないと思ってたんデース!」

スッ

鳳翔 「良いんですか?この前の失態...提督に伝えても良いんですよ?」ボソッ

金剛 「な、なぜそれを知ってるデース!?」

鳳翔 「あははっ!居酒屋って良い所ですよね?色んな事が知れるんですから」フフッ

金剛 「Shit!!」

榛名 「榛名はお姉さまのような失態はしてません!」

スッ

鳳翔 「榛名さん....提督の下着でするのは構いませんけど、濡らしたままというのは駄目ですよ?」ボソッ

榛名 「な、なぜそれを///」

鳳翔 「うふふっ!艦載機は良いものです。色んなモノが見れますから」フフフ

2人 『くっ』(この人には勝てません(セーン))

鳳翔 「この事をバラされたくなかったら...分かりますよね?」ニコッ

フフフ

提督 (その会話、丸聞こえなんだけどな)

―阿賀野の部屋―

阿賀野 「あれぇ?阿賀野の手袋どこいったんだろう...」

阿賀野 「能代は...怒られそうだから矢矧に聞いてみよー!確か今日は秘書艦だったっけ」タッタッ


―執務室―

提督 「そこの書類を取ってくれるか、矢矧」

矢矧 「」プイッ

提督 「お~い!矢矧ぃ?聞こえてないのぉ?」

矢矧 「」プイッ

提督 「何か怒らせるような事したかな?」

矢矧 「...ッタ」ボソッ

提督 「?」

ガチャ

矢矧 「二人っきりの時はハニーって呼んでくれるって言ったじゃない!ダーリンのバカ!もう知らない!」

提督 「な、なぁ許してくれよ」

矢矧 「絶対に許さないから!」プイッ

提督 「呼ばなかったのは俺が悪かったけどさ、まだ皆に知られるわけにはいかないだろ?」

矢矧 「ふん!」プイッ

提督 「お願いだから機嫌直して」ギュッ

矢矧 「そ、そんな事しても許さないから///」

提督 「お願いだから、ね?ハニー?」ボソッ

矢矧 「も、もう///仕方のない人ですね///」

阿賀野 「矢矧って意外とちょろいんだね」バリボリ

提・矢 『』ピシッ

阿賀野 「この御煎餅美味しい!あっ、阿賀野に構わず続けて?」バリボリ

矢矧 「ね、姉さん。いつからここに?」オソルオソル

阿賀野 「んーっと~【二人きりの時は~】の所からかな」

提督 「阿賀野....このことは皆に内緒にしてくれないか?」

阿賀野 「え?それは無理かなーって」

提督 「頼む!どんなことでもするから!」

矢矧 「この事がバレたりしたらこの鎮守府は...」

阿賀野 「だって2人の事みんな知ってるし」

2人 『え?』

阿賀野 「二人は気付いてないかもだけどあんなにくっ付いてたら誰でも分かると思うよ?さすがに二人の呼び方は知らなかったけどね」

ガチャ

能代 「あー!ここに居た!阿賀野姉ぇ、私の部屋に手袋忘れてたでしょ?」

阿賀野 「あっ!そうだった!」

能代 「もー!ちゃんとしてよね!」

阿賀野 「ごめんってばぁ~」

バタン

2人 『・・・え?』ポカーン

提督 「おっ!うーちゃん!」

卯月 「しれいかん!」

提督 「どうした?こんなとこで?」

卯月 「長門さんがしれいかんはろりこん(?)だから一緒に寝ないほうが良いって言ってたぴょん!だから今日からうーちゃんは長門さんと一緒に寝るぴょん!」

提督 「何...だと...!」(あの野郎ぉ~!)

卯月 「ろりこんは病気だって言ってたぴょん!うーちゃんがいたら治せないって言ってたぴょん!だからうーちゃん本当は一緒に寝たいけど、しれいかんのために我慢するぴょん!」

提督 「し、しかしだな。何も長門と一緒に寝なくてもいいんじゃないか?」

卯月 「実はうーちゃんもろりこんになりかけてるらしいぴょん。でも戦艦と一緒に寝ると治るからって長門さん、良い人だぴょん!」

提督 「騙されるな、卯月ぃ!」ギラッ

卯月 「ぴょん!」ビクッ

提督 「良いか?真のろりこんは長門だ。ろりこんとは人を陥れる最低な奴の事を言うんだよ」

卯月 「で、でもいつも通りのちょっとお顔のおかしな長門さんだったよ?」

提督 「末期症状は分かりずらいんだ。治すにはそれこそ一緒にいたらダメだ!長門には俺が言っておく。だから今日は俺と一緒に寝よう」

卯月 「し、しれいかん。長門さんは治るぴょん?」

提督 「ああ。俺のすべてをかけて直して見せるさ。だから今日は俺と一緒に寝よう」

卯月 「うん!」

提督 「ふふふ」(長門よ、お前の計画は潰れた。くくく、哀れな奴だ。今日の晩、卯月が来ると信じて待ってる良い)

卯月 「し、しれいかん。ちょっと怖いぴょん」ビクッ

ドスッ

提督 「うっ」バタッ

卯月 「しれいか~ん!」タッタッ

那智 「近寄るな!そいつもろりこんに感染しているぞ!」

卯月 「なっちゃん!?」

那智 「危ない所だったな。司令の様子が変だったから付けてきて正解だった」

卯月 「しれいかんは大丈夫なの?」

那智 「ああ。このまま置いておけば直に治るだろう。」

卯月 「良かったぴょん」ホッ

那智 「これでろりこん感染者は居なくなった。念のため今日は司令...それから長門とは一緒に寝ないように」

卯月 「じゃ、じゃあうーちゃん一人で寝ないといけないぴょん!?一人はやだぴょん!」ウルウル

那智 「大丈夫だ、私が居る」

卯月 「なっちゃ~ん!」ダキッ

那智 「ふひひ★」

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