魔法使い「魔王の求人ですか……」 (26)
このスレタイに見覚えのある方がいるかもしれませんが、以前途中で落ちてしまったスレです。再挑戦
のんびり定期的に更新していきたいと思います
※一応ですが、勇者「腕を1000本にしてください」女神「」
とは一切関係無い内容です
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魔法使い「新しい魔王の募集……、ですか」
魔法使い「何故人間の町の酒場にこの貼り紙があるのかは分かりませんが、少し気になりますね」
魔法使い「もしかて魔王が死んだのかもしれませんしね」
魔法使い「勇者ー」
勇者「なんだー?魔法使い」
魔法使い「母が危篤との連絡が入ったので暫くの間パテ抜けます」
勇者「マジで」
魔法使い「マジです」
僧侶「お大事に……」
戦士「お大事にな」
勇者「ま、そーいう事ならしょうがないな」
魔法使い「ありがとうございます」
ー店の外ー
魔法使い「巧く抜けれましたね」
魔法使い「彼らが単純な生き物で助かりました」
魔法使い「この貼り紙の端の方にある魔方陣は移動魔法のやつですね」
魔法使い「行き先は魔王城ですか……」
魔法使い「何ヵ月も旅をするのが阿呆みたいですね」
魔法使い「ま、旅をするのも面倒なのでここは魔方陣を使わせて頂きましょう」
魔法使い「ハァァァァァ!」
シュンッ
魔王城入口ゲート前
シュイン
魔法使い「ここが魔王城ですか」キョロキョロ
「えー3時からメデューサ中佐との面会の約束を」
「はい、確認終わりました。1番奥の通路を右に曲がってそこから3番目の方にある『シールド』と書いてある部屋に行ってください」
「今から南西支部の方に行きます。猫又囁一がきたらこの鍵を渡して下さい」
「了解しました」
ワイワイガヤガヤ
魔法使い「かなり混んでいるようですね……」
受付嬢「こちらが空きましたので次でお待ちの方はこちらにどーぞ」
魔法使い「あ、はい」
魔法使い(この時点で何故人間側が圧されているのかが良く分かりますね……)
受付嬢「本日はどのような件で御座いますでしょうか」
魔法使い「魔王募集の張り紙を見たので面接を受けに来ました」
受付嬢「事前にアポは取られていますか?」
魔法使い「いいえ」
受付嬢「すいませんがアポを取られていないのであれば魔王城に入場は出来ません」
魔法使い「そうなんですか」
受付嬢「はい、お次は事前にアポを取られてからご来場してください」
魔法使い「分かりました」
魔法使い(ここまでしっかりしてるのは予想外でした……。出直しましょうかね……)
「いいじゃん入れてくれよぉ!」ダン
受付嬢A「ひゃいっ!」ビクッ
魔法使い(酔っ払い?)
「入れてくれよぉ〜」
受付嬢B「申し訳ありませんが事前の連絡無しでは……」
「ケチケチすんなよぉ〜!」ダンダン!
受付嬢「またか……」ボソッ
魔法使い「あの、」ガシッ
「はぁい、何ですかぁ〜?」
魔法使い「私が言うのも何ですが、ここはきちんと事前の連絡をしておかないと入れないようなので一旦出直しましょう」
「……見ない顔だな」
魔法使い「?まあ、初めてのここを訪れましたので」
「で、俺になんでお前は指図してんだ?」
魔法使い「受付の方が困っていらしたので」
「……俺が誰と思ってんだぁ?」
魔法使い「さあ、それは存じ上げませんが、他の人の迷惑になってますので、ね」
魔法使い「一旦出直しましょう?」
ゴアッ!
「!!」
受付嬢A「」パタッ
受付嬢B「A!?」
魔法使い(うっかり魔力を放出してしまいました)
「……」
「いいねぇ……」
魔法使い「?」
受付嬢「どうなさいますか?」
「うっかりでこれなら問題ない」
受付嬢「どちらを開けておきますか?」
「『真実』の方」
受付嬢「分かりました」
魔法使い「あの、……何の話でしょうか」
「あれ、お前魔王のあれの面接で来たんだろ?」
魔法使い「えぇ、一応」
「一次試験合格おめでとさん」
魔法使い「はぁ、」
「そんなじ、次の二次試験の面接を今からするからついて来い」
魔法使い「はぁ、」
「あ、名乗り忘れていたが」
魔王「俺は魔王だ」
魔法使い「知ってます」
魔王「え、」
受付嬢「魔王様、キーをお渡ししときますね」
魔王「お、おう……」
受付嬢「ご武運を」
魔法使い「はい」
魔王「……俺の後からついて来て」トボトボ
魔法使い(さっきの茶番が一次試験だったんようですね……)テクテク
期待乙
乙
1000本見覚えあんぞ
乙
前も見てたよ
今度こそ頼む乙
あらひさしぶり
魔王「おっし、この部屋だ。お前はそこでこっちが呼ぶまで待機な」
魔法使い「はい」
バタン
魔法使い「……」
魔法使い(さてはて、これからどうしましょうか)
魔法使い(魔王の生存と魔界の状況を確認したかっただけだったのですが……)
魔法使い(いっそこのまま流れに身を任せ、魔王になるのも有り、と言えば有りですし)
ホワンホワン
勇者『ま、まさかお前がっ!』
魔法使い『ふははは!我が胸の中で息絶えるがよい!』ムギュ
僧侶『な、何という包容力……!』ガクッ
戦士『僧侶!』
勇者『ぜ、絶対許さないぞ魔法使い!いや、魔王っ!!』
魔法使い『ふーははははっ!!』
ホワンホワン
魔法使い「燃えますね」ボソッ
魔王「何が燃えるんだ?」
ガチャ
魔法使い「」ビクッ
魔法使い「コホン……、何でもありません」
魔王「ふーん……。ま、こっちは準備が出来たから入ってくれよ」
魔法使い「分かりました」
魔法使い(ここは流れに身を任せることにしましょう……)
おお、あれお前だったのか。乙
お
ほ
お
ん
ほ
お
二ヶ月
う
ん
も
の
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