男「イワシニー」(391)
男「魚へんに弱いでイワシ」
男「だがイワシのスペックはなかなかに侮れない」
ギュッギュッ
男「おっおっ…キツキツだな、だな!」
クポッ
男「モーグリみてェな音出しやがって…よっ!」
ググン
男「よし…奥までスッポリだな、だな!」
男「じゃあまずはゆっくり」
クポッ、クポッ
男「んんっ」
コウコツー
男「初っぱなからこの刺激かよ…一体どうなっちまうってンだよ、俺はよ!」
男「よぉし、中盤戦だぜ、だぜ!」
ググン
男「あっあ…」
ハテシナク コウコツー
男「これが青魚の力かよ…大したモンじゃねぇか」
ガササッ
男「っ、誰かの気配!」
?「男さーん」
男「この声は女…まずいな」
クポッ
男「早くイワシを抜かねば…んんっ!?」
クポッ クポッ
男「い、イワシがガッチリはまってやがる」
クポッ クポッ
男「駄目だ、もはや俺の体の一部みてェになってやがる」
女「男さーん…あら、この部屋かしら」
男(ヤクい…部屋には鍵をかけてねぇ…侵入、される!)
女「男さん、ここにいるのかしら」
男(はよせな)
女「勝手に入りますよー」
男(ちいっ、礼儀知らずめぇ!)
ガチャリ
女「あら男さん、ごきげんよう」
男「よ、よう女」
セナカムケー
女「ちょっとご相談が…あら、どうしてこちらに背中を向けているのかしら」
男「ん、ちょっとな」
男(さて、どうやって誤魔化そうかな)
女「くんくん…なんだかこのお部屋、青魚臭くありませんこと?」
男「ん、そうかな」
女「えぇ、とぉっても、青魚臭いですわぁ」
男「あぁあれだ、さっき昼飯にイワシラーメンを食べたんだった」
女「あら、イワシラーメン?」
男「そう、イワシラーメン。イワシをふんだんに使った魚介系のニューウェーブラーメンさ」
女「あらまぁ、それは美味しそうですわね」
男(どうにか誤魔化せた、か…?)
女「ならこのお部屋が青魚臭くても不思議じゃありませんわね」
男「お、おぅ」
女「ところで、いつまで背中を向けているのかしら、男さん?」
男(こいつ…何か感づいてやがる、のか…?)
女「できればこちらを向いて欲しいのですがぁ…それとも何か理由があるのかしら?」
男(限界か…ここは一か八か)
クルッ
男(前を見せるのは一瞬。このまま回転しながら近づき、遠心力にまかせチンコを振りかざす…!)
ギュワン ブラン
女「あら、男さ…」
男「すまねぇ女、ちょいと我慢してくれ!」
ブンッ
ペチィ
女「な、何かがわたくしの頬にあた…」
グタッ
女「ヘブゥッ」
男「一撃」
女「と、思うだろ?」
男「!?」
女「酷いですわね男さん、わたくしに暴力…いえ棒力を振るうなんて」
男「棒力、か…確かに棒力だ」
女「もっとも、今にも折れてしまいそうな貧相な棒ですけどn…ってうわぁぁぁ!」
ギョギョギョ
イワシ「やぁ」
女「チンコにイワシついとるやんけ!」
イワシ「お初にお目にかかりますレディ、いかにも私はイワシ」
女「イワシが…喋った」
イワシ「ははっ、そりゃあイワシも喋りますよ」
男「うっ…イワシが喋るたび、イワシの口がパクパク動いて気持ち良い」
イワシ「ヘイボーイ、すまないが私はTENGAになった覚えはないのだがね」
男「そっ、それ以上喋られたら、もうっ…」
ドプッ
イワシ「アイエェェ!」
男「…人は何故戦争などするのだろう」
女「どうやら賢者タイムのようですわね」
イワシ「ウエ゙エ゙エ゙…」
男「…」
女「スッキリしましたかしら、男さん?」
男「あぁ、世界の夜明けだ」
女「なんだかよく分からないですけど、まぁいいですわ。ところでお話があるのですけれど」
男「何かね」
女「わたくしお母様に夕飯の買い物を頼まれまして」
男「うんうん」
女「青魚を買ってくるように言われたのですが、売り切れでしたの」
男「はいはい」
女「そこで、男さんの家に不要な青魚はないかしら、と思って訪ねましたの」
男「なんだそんなことか」
女「えぇ。それで、青魚を頂けないかしら。もちろんタダで」
男「いいよ、ちょうど不要になったイワシがここにあるし」
ヒョイ
イワシ「!」
女「あらほんと」
女「でもこのイワシ、なんだか独特の匂いがしませんこと?」
男「気のせいだろ」
女「あらほんと、気のせいだわ」
男「な、気のせいだろ」
女「えぇ、気のせいだわ」
男「じゃあ、遠慮なくもっていけよ」
女「ありがとう男さん、こんなに立派なイワシを頂けるなんて。お母様も喜ぶわ」
男「…天国の、お父上も、な」
女「…えぇ、そうね」
男「…泣くなよ、まだ」
女「…分かっていてよ」
女「…じゃあ、行くわ」
男「あぁ、またな」
女「また機会があればいらしてね。弟も貴方に会いたがっているわ」
男「…ま、そのうちな」
女「…約束、ですわよ」
スッ
男「…」
女「指切り。子供っぽいなんて、笑わないでくださいね?」
男「バーロ、笑うかよ」
キュッ
女「ゆーびきりげんまん」
男「うそついたら、はりせんぼんのーます」
「「指切った」」
女「…」
男「…指」
女「えぇ」
男「ちゃんと指切りしたんだ、安心しろ」
女「えぇ」
男「大丈夫、大丈夫だから」
女「えぇ…っぐっ…」
男「…」
ポンポン
女「うわぁっ…あああああっ!」
男「大丈夫…大丈夫…」
ポツ ポツ
男(雨…そういやあの時も雨の中、こいつの頭を撫でてやったっけ…)
―――――
ザァァァァァッ
男「おちついたか?」
女「ありがとう…雨、強くなってきましたわね」
男「かまわねェよ、こんくらい」
女「じゃあ、わたくし帰りますわね。イワシ、ありがとうございます」
男「おぅ、気いつけてな」
女「えぇ」
タッタッタ
男「…」
男(小せぇ背中だよな。神様、これ以上あいつに背負してやるなよ、マジで…)
シュボッ ジュッ
男「マッチの火が…そういや雨、降ってたんだったな…」
ザァァァァァッ
男「…屋根のある家に、住みてぇモンだな」
―――――
タッタッタ
女「…」
タッタッタ
女(また、やってしまった)
ガチャッ バタン
女(泣かないと、決めていた。せめて、男さんの前では、もう)
女「…弱いなぁ」
?「あら、お帰りなさい、女」
女「お母様、ただいま」
女母「随分雨に濡れたわね。お風呂沸いてるわよ、油風呂」
女「ありがとうお母様」
女母「風邪ひかないうちに、早くはいっちゃいなさい、油風呂に」
女「えぇ」
グツグツ
女「油加減はどうかしら」
ジュワッ
女「あっぢぃぃぃぃぃ!」
女「十分に熱されているようね。じゃあ蝋燭を用意して、と」
そう、これがかの有名な油風呂である。
詳しくは、Webで。
女「我慢我慢…微動だにしてはいけない。熱さに負けて動いたら蝋燭は油に真っ逆様に落ちてしまう。それは即ちわたくしが火達磨になるということ」
ヒヒダルマ「呼んだ?」
女「ポケモンは帰りなさい」
なんやこの狂気を感じるスレ……(困惑)
所々に正気を混ぜ込むなよ混乱する
ヒヒダルマB「呼んだ?」
ヒヒダルマC「呼んだ?」
ワラワラワラ
女「ポケモンは帰りなさい」
ヒヒA「いや」
ヒヒB「だっておれ」
ヒヒC「おれたち、にんげんのおんな、だいすき」
ズイッ
女「ち、近寄らないで!」
ヒヒC「むだ。あぶらぶろにはいっているおまえ、むぼうび」
ヒヒA「そう」
ヒヒC「だからおれたち、すきほうだい」
女「い、いや…やめて!」
ヒヒC「やめない。むしろなきさけべ。それはごほうびです」
ヒヒA「むらむらする」
ヒヒC「さぁさぁ、くもんにみちたかおで、おれのさんぼんめのあしをなめろ」
女「さんぼんめの…あし…?」
ヒヒC「そう。あしとあしのあいだになる、かちんこちんのあし」
女「…そうやって卑猥な言葉を言わせるのか!」
ヒヒB「そうでもあるがぁ!」
女「け、けだものめ!」
ヒヒC「…おまえ、ちょっとうるさい」
アームハンマー
女「あぐっ…きゃぁっ!」
ボゥゥゥゥゥ
女「あ、熱い、油が!火が!」
ボゥゥゥゥゥ
女「ひぃ、皮膚が!」
ヒヒC「あははははははは!」
ヒヒA「ははははははは、」
ヒヒC「ちょっとあぶらでもえただけで『あつい』だと!?」
ヒヒA「あつい…にんげんが『あつい』だと!?はははは」
ヒヒC「ひやすみずもないこのばしょで、のたうちまわるだと!?」
ヒヒA「あはは、そういうのをほんとうにわらえるというのだな」
ヒヒC「あはは、ばかだなぁおんな!」
― ― ― ― ― ―
ヒヒC「はははは…は?」
女「ジャスト一分だ、悪夢は見れたかよ?」
ボワァ
ヒヒC「なっ、なにがおきた!?」
女「しいて言うなら、何も」
ヒヒC「お、おれのなかま、なかまはどこだ!」
女「…」
ヒヒC「どこだっていってんだろうが!」
女「もう、食ったさ」
ヒヒC「…くった、だと?」
女「わたくしは悪食ですの。噛み切れるものなら、何でも食べてしまうのよ」
ジュルリ
ヒヒC「ひ、ひぃ…」
女「ほのおポケモンって、案外筋だらけですのね。あんまり美味しくなかったですわ」
プッ
コロン
女「あら、失礼あそばせ」
ヒヒC「ほ、ほね…」
ガクガクブルブル
女「まだ腹一分ってとこですわね。あなた、食べても、いいかしら?」
ヒヒC「うひy…
ぐちゃり
ばりぼりばり
ぬちゅぬちゅ
女「…やっぱり筋だらけですのね、イマイチ」
―――――
女「いい油風呂でしたわ」
女母「それはよかった」
女「お母様、今日は少し疲れましたの。お先に休ませていただきますの」
女母「よかろう。私が用意したフカフカベッドで泥のように眠るがよい!」
女「yeaaaaa!」
こうして女は眠りについた。
彼女は夢のなかで、出会う。
もういないはずの弟に
そして、あの日の
泣いてばかりの、自分に
一体それは何を意味するのか
それはまだ…混沌の中
それが…ドロh…
くぅ~!
イワシニー
一匹目 おわり
二匹目につづく
お、おう…続くのか…
………
神様ってヤツが本当にいるなら言ってやるんだ。
ドラマチックな出会いも
ドロドロした愛憎劇も
甘酸っぱい青春も
それらすべてが「人生いろいろ」だとしても
最後はハッピーエンドにしろよ、ってね。
………
男「フンッ、フンッ、フンッ」
パンッ パンッ パンッ
男「こういうの好きなんだろ、なぁ猪!?」
猪「あっあっあっ、いいっ」
男「へっ、いっちょまえに人間の言葉を喋りやがる!」
猪「すごい、すごすぎてぼたん鍋になっひゃうにょるぅぅぅ!」
男「なら俺がたいらげてやるよ、その鍋!」
ググンッ
猪「マーベラス!」
―――――
男「…ふぅ」
タバコスパー
猪「…」
男「で、お前が知っている事はそれだけか?」
猪「えぇ。私も今は組織を抜け出した、ただの主婦。大して力になれなくてごめんなさいね」
男「かまわねェさ。あんたも危険を省みず話してくれたんだ。感謝してる」
猪「…だったら、ね、もう一回」
男「…あぁ」
パンッ パンッ パンッ
男「…」
男(俺ぁ一体何をしてンだ)
男(手当たり次第に組織の関係者に会って)
男(手当たり次第に抱いている)
男(雄も雌も人も獣も)
男(こんな姿をあいつが見たら、悲しむかなァ)
男(あぁ、それは嫌だなぁ。とても、嫌だなぁ)
―――――
猪「じゃあね。組織の追っ手には気をつけてね」
男「あぁ、分かってる。あんたもな。旦那さんによろしくな」、また酒粕でも一緒に食おうって」
猪「えぇ、伝えておくわ。じゃあね」
パカラッ パカラッ パカラッ
男(それは馬の走るときの音じゃないのか…)
困 惑
―――――
ガチャリ
男「ただいまーって誰もいねー」
男「うぅ、寒い寒い。ストーブつけるか」
ポウッ
男「…着火」
ボウッ
ストーブ メラメラー
男「…今のはメラゾーマではない、メラだ」
ハリツメター
男「その米良じゃない」
ハリツメター
男「その米良じゃない…違う違う違う、そうじゃ、そうじゃない」
男(…魔法が使えることが、不思議だと思ったことはない)
男(ただ他の人ができないことができる俺を周りの奴らは気味悪いといった)
男(俺の両親さえも、だ。それでも女は、女だけは)
男(いや、女と、あいつだけは俺の味方だった)
男(あいつ…いいやつだったな)
ボウッ ボワッ
男(ん、なんだか焦げ臭いぞ…まぁいいか、眠いし寝るか)
男「zzz…」
グッスリ
メラメラ
男「zzz…」
ボウボウ
男「ムニャムニャ、もう食べられn…んん?」
モエルーワ
男「あっちぃ。なんだ火事か」
男「って火事ぃぃぃ!?」
ボウボウ
男「まずい、早く最低限の貴重品だけをまとめて、すみやかに避難しなければ」
ガサゴソ
男「あったあった、トウモロコシの缶詰め…こいつだけは、な。さて避難すっか」
スタスタ
ガチャリ
男「あ、いつものクセで鍵かけちゃった」
?「あ、お隣さん」
男「あ、お隣の筋肉さん」
筋肉「どこに行くのこんな雨の日に」
男「ちょっと火事なんで避難してきます」
筋肉「あら大変、気をつけてねウッフン」
男「ウインクやめてください」
筋肉「このウインクは魔性のウインク。性別を無視して心を奪うのよ」
男「や、やめ…」
キュルリン
男「!」
ドクン ドクン
男(胸が、キュンキュンする)
筋肉「かわいいお人形さんの出来上がり、よ」
ガシッ
オヒメサマダッコー
男「きゃっ」
筋肉「大丈夫よ、絶対に落としたりしないわ」
ギユッ
男「で、でも怖いわ」
筋肉「安心して、ね」
チュッ
男「ん~」
クチュクチュ
ングング
筋肉「まだ怖い?」
男「…」
フルフル
男「でも、約束…約束っていう形が欲しい」
筋肉「約束…なら指切りしましょうか」
スッ
男「…」
コクッ
キュッ
筋肉「ゆーびきりげんまん」
男「うーそついたらはーりせんぼんのーます」
「「指切っ…」」
ズキッ
狂ってる(誉め言葉)
男(…)
何かが男の脳裏をよぎった。
それは記憶
決して忘れてはいけない
あの日の約束、誓い
幸せを願った
あの日の…
男「う、お、お、お!」
パリーン
筋肉「なっ…魔性のウインクの支配を!?」
男「…燃えるぜ」
筋肉「ちぃっ」
男「早くお姫様抱っこを止めて、とっとと失せな、ベイビー!」
ギンッ
筋肉「ひいっ」
ポイー
男「っ痛ぇ!」
筋肉「お隣さん、私は諦めないわよ。いつか貴方をものにしてやるんだから!アーバヨ!」
タッタッタ
男「ふぅ、筋肉さんときたら」
こうしてなんやかんやで
男の部屋は無事全焼した。
―――――
コケコッコー
アサー
スガスガシイ アサー
女「んん…」
アサノヒザシー
女「ひっ、まぶしっ」
?「呼んだ?」
女「ひつまぶしは帰りなさい」
ひつまぶし「そう言わずに、食べてよ」
女「朝からひつまぶしはちょっと…まぁいいか」
ヒョイパクッ
ひつまぶし「ひぎぃ」
女「あら美味しい」
ひつまぶし「それはなにより」
女「では次は薬味でいただくわ」
パクッ
女「先ほどよりさっぱり食べられるわ。じゃあ次はお茶を…」
サラサラサラ
女「あぁ、これはいい。いくらでも食べられそうだわ。残りもお茶漬けでいただくとするわ」
サラサラサラ
女「ふぅ、ご馳走様」
ひつまぶし「満足した?」
女「えぇ、とっても」
ひつまぶし「それはなにより」
ニマァ~
ひつまぶし「バカな女だ、下剤入りとも知らずに!」
女「!?」
ひつまぶし「俺は協力下剤入りの特別なひつまぶしだったのさ」
女「な、なんてことを」
ひつまぶし「面白いだろ、いい『ひまつぶし』になりそうだよ!」
ニマァ~
グキュルルル
女「はぅっ」
ひつまぶし「効いてきたようだな。3日はトイレから出られないぜ、あンた!」
女「ちくしょう…ちくしょぉぉぉ!」
ひつまぶし「はぁーっはっはっは!」
女「なぁんちゃって」
ひつまぶし「!?」
女「バカわらいしおって。わたくしの肛門が鉄壁なのを知らないのかしら」
ひつまぶし「は、初耳だが」
女「わたくしの肛門は森崎くらい鉄壁でしてよ」
ひつまぶし「ガッバガバじゃねぇか」
女「うっ」
グキュルルル
女「す、SGGK…」
ひつまぶし「あきらメロン。森崎程度の肛門で、俺の下剤を止められはしない」
女「そ、そうかしらね…」
プピッ プピッ
女「はうっ、わっ、私はまだまだぁぁぁ、よっ、余裕でっすわぁ、よっっ!」
プスー プピッ
ひつまぶし「かなり限界やんけ」
女「ああああああああああああああああ!!!!!」
ブリブリブリュブリブリブリュリュリュリュブッチチブウウウウ!!!
ひつまぶし「…」
ガバガバ過ぎわろたw
ひつまぶし「…さて、と」
モソモソ
ひつまぶし「きったねぇモンも見れたし、あっしは帰りやす」
女「あ、はい…」
ひつまぶし「そうそう、これは独り言ですがね、あんたが探してる『組織』の元幹部…今は鳥取にいるらしいですぜ。なんでも、砂丘を撮影しに来ているんだとか」
女「!」
ひつまぶし「じゃあ、これで。もう会うこともねぇでしょうが」
タッタッタ
女「…鳥取…鳥取砂丘か」
グキュルルル
女「はうっ」
・ ・ ・ ・ ・
男「…コンクリートの上でも、人は眠ることができるか…答えはイエスだ」
自宅(アパート)が全焼した男は
とあるビルの屋上で野宿をしていた。
男「それにしてもダンボールってのは案外寒さ対策になるんだな。ホームレスが夢中になるわけだ」
?「悪かったなホームレスで」
男「あ、いや、その…怒るなって、プロレスラー」
プロレスラー「家が燃えたから寝床を貸せって泣きついてきたのは誰だ」
男「へいへい俺ですよ」
プロレスラー「まぁ泣きついたのはお前だが、後ろから突いたのは俺だった訳だ///」
男「///」
これには腐女子も苦笑い。
プロレスラー「で、行くのか」
男「あぁ、自宅は燃えたが俺にはやることがあるんだれ」
プロレスラー「そうか。俺には分からんが、とても大切なことなんだな」
男「あぁ。ありがとな、一晩泊めてくれて」
プロレスラー「いいってことよ。…そうだこれ持って行け、餞別だ」
ポイッ パシッ
男「…トウモロコシの缶詰め、か」
プロレスラー「好物だろ、お前の」
男「サンキュ」
男「じゃあの」
タッタッタ
プロレスラー「…行った、か」
シユッ
?「監視を続けますか?」
プロレスラー「引き続き頼む、くのいち」
くのいち「はっ」
シユッ
プロレスラー「すまねぇな男…これが『組織』のやり方なんだよ」
・ ・ ・ ・ ・
女「で、鳥取までチャリで来た」
ゼェゼェ
女「変速機能の無い、安物のママチャリで、だ」
ゼェゼェ
女「ぽ、ポカリもしくはアクエリを…ようきゅ…う…す」
バタリ
女「ヒュッー、ヒュッー、ヒュッー」
おんなは めのまえがまっくらになった。
・ ・ ・ ・ ・
深い霧の中
誰かが泣いていた。
女『どうして泣いているの』
?『たいせつなひとが、いないの』
女『たいせつなひと?』
?『うん。いないの』
女『そっか。じゃあお姉ちゃんと探そっか!』
フルフル
?『いい。きっと、さがしても、いないから』
?『わかってるけど、わかりたくないだけなんだって』
?『わかってる、わかってる』
ぐるんっ
?『そうでしょ、私?』
女「!!!」
・ ・ ・ ・ ・
女「じゅまんじ!」
ガバァ
女「ゆ、夢か…」
タラリ
女「ヤな汗…私、なんだか悪い夢を見ていたような…」
?「沖田かい」
女「いいえ、私は沖田ではありません」
?「間違えた。起きたかい、と言いたかったのさ」
女「あ、はい。…あの、ここは一体…」
?「なに、とある倉庫さ。なかなか人目につかないから、レイプにはもってこいな場所だろうね」
女「そっかー。で、あなたは?」
?「私かい、私は親切なおじさん…略して、しんおじさ」
女「Shin☆Ozi…素敵ね」
しんおじ「からかうなって」
女「あら本当よ、素敵よ、貴方」
しんおじ「…そうかい、じゃあ、これは?」
ジィ~
ポロンッ
女「素敵…じゃないわね。亀の鎧なんてダサいの着てるじゃないのさ」
しんおじ「てめェェェ!」
しんおじ「俺の息子を馬鹿にするのか、あんたは!」
女「だってねぇ、それ、でしょ?」
プーッ
女「片腹痛いわ」
しんおじ「だって、俺は他の人のティンコを見たことがないんだ、相場を知らんのだよ」
女「仕方ないにゃあ…」
スマホデ ケンサクー
ガゾウ ミセー
しんおじ「」
女「これが、平均というやつだ」
しんおじ「う、うそだ。なんだこれは、まるで鈍器じゃないか!」
女「そう、世の男たちは皆、股間に鈍器を持っているのが普通よ」
しんおじ「し、しらなんだ…ははっ、生まれてこの方、しらなんだわ!」
ハァーッハッハッハ!
しんおじ「君は私に真実を見せてくれた。何かお礼をしたいのダガー」
女「アサシンダガー」
しんおじ「そうだなぁ、君の知りたい情報を教えてあげようかな…『組織』の、情報をね」
女「!」
しんおじ「組織の幹部は今、ここ鳥取の…鳥取砂丘にいる」
女「知ってる」
しんおじ「え」
女「知ってる」
しんおじ「まじで」
女「知ってる」
しんおじ「そっかー」
女「がっかり」
しんおじ「すまんこ」
女「では、わたくしはこれで失礼しまs…」
ドンッ
女「きゃっ!?」
しんおじ「これが壁ドンだ」
キュンッ
女(赤い実はじけたァァァ)
プッシャァァァァァァァ
しんおじ「さて、>>65でも言ったたように、ここは人目につかない倉庫。するにはもってこいだ…」
女「な、何を」
しんおじ「レイプだろ!」
④
女「い、いや…やめ…」
しんおじ「8歳と9歳と10歳と!12歳と13歳のときも僕はずっと、勃っていた!」
女「な、何が」
しんおじ「ティンコだろ!」
女「そんなにそそり立ってた…?」
・ ・ ・ ・ ・
男「…」
ユメノドライブー
男「土曜の深夜はラジオを聴くに限る。テレビよりラジオだな」
男はネットカフェにいた。
ビジネスホテルより安くつくと考えたからだ。
幸いドリンクバーもある。色々なジュースを混ぜてオリジナルドリンク!とかいう遊びを好きなだけできる素敵。
男「コーラと午後ティー混ぜてみっか」
ジョヴォヴィッチー
男「けっ、まずそうな色してやがる」
ゴクリ
男「まっず」
男「リアルゴールドと綾鷹…こいつは禁断の配合だな」
ジョヴォヴィッチー
男「わ、沸き立つ汚染…」
ゴキュッゴキュッゴキュッ
男「うーまーくーなーいーぞー!」
男「で、次は…」
シユッ
?「いつまで遊んでおられるのですか、若」
男「お、お前は、くのいち!」
くのいち「まったく嘆かわしい。一族きっての天才といわれた貴方が、何をしているのですか何を」
男「相変わらず口うるさいなァくのいちは」
くのいち「だいたい若は…」
クドクドクドクド…
男「わふー!」
くのいち「!?」
男「小言は耳にタコだよ、くのいち!」
くのいち「こ、小言とは何ですか。私は若に立派な人間になって頂きたいと…」
男「その若ってやめろよな。昔みたいに、にいにって呼んでくれよ」
くのいち「!」
ボフッ
カオマッカー
くのいち「わわわわ若、いいいい一体何の話をををを」
アタフタ
男「だーかーら、にいにでいいって」
くのいち「わわわわ私は若に仕える忍。そのような無礼は」
男「…一族とかよ、そういうしがらみ、ヤなんだよ、マジで」
くのいち「若…」
男「くだらない決まりや定めで、苦しんでる奴らを、俺は見てきた。お前も、そうだろ」
くのいち「わ、私は…」
男「俺はお前のこと、友達だし、妹だと思ってるぜ」
チクッ
くのいち(…妹、か)
男「まぁ、気が向いたらでいいよ。お前は真面目だから、そういうの大事にするって、分かってるから」
くのいち「…はい」
男「ま、堅苦しい話はここまで。お前もリアル綾鷹飲めよ」
くのいち「No,Thank you」
カオマッカーがダルマッカに見えたりアームハンマーで何故か笑った俺はヒヒダルマにとりつかれているんじゃないだろうか
しんおじ「ふぅ…」
タバコスパー
女「…」
しんおじ「そんな顔するなよ。楽しんでたろ、あんたも」
女「だっ誰が…っ!」
しんおじ「いい顔してたぜ。清楚にみえて、意外に乱れるんだなぁ、あんた。まぁ俺にかかればどんな奴もこうだがね」
イヤラシイワライー
女「くやしいのぅくやしいのぅ」
しんおじ「さて、俺の手にはデジタルカメラ、略してデジカメがあるわけだが」
しんおじ「これが何を意味するか分かるかな」
女「何が望みなの」
しんおじ「なぁに、大したことじゃないさ。これ以上『組織』の事を嗅ぎ回るのは止めてもらいたいんだよなぁ」
女「…何ですって、もう一度言ってみなさい!?」
しんおじ「なぁに、大したことじゃないさ。これ以上『組織』の事を嗅ぎ回るのは止めてもらいたいんだよなぁ」
女「…あなたの滑舌が悪くてよく聞き取れなかったわ、もう一度言ってみなさい!?」
しんおじ「ペラペラペラ」
女「だいたわかった」
女「…あなた、『組織』の一員?」
しんおじ「いいや、俺は雇われた何でも屋さ」
女「…なら、安心した」
しんおじ「はにゃ?」
女「情報を聞き出す必要がない、から、生かすひつよ、ウガ、なイ…」
ビキッ ビキッ
しんおじ「な…なんだよあんた…その目…からd…」
バグッ
女「知る必要は無いし知る意味も無い。だってあなたの事…もう」
バリムシャ グチャボリ
女「『食べ』ちゃったもの」
・ ・ ・ ・ ・
男「次は野菜ジュースに綾鷹を…名付けてフレッシュ綾鷹!」
グビー
ブヘァ
男「まっず」
くのいち「わ、私はコーヒーに綾鷹を…」
男「お前ノリノリじゃねぇか」
くのいち「できた、綾鷹ーヒー!」
グビー
くのいち「んんん」
ゴキュッゴキュッ
くのいち「苦味と甘味のハーモニー…イーネッ!」
男「じゃあ次はもう一回リアル綾鷹を…」
店員「綾鷹で遊ぶな」
男「あっ、すいません」
店員「困るんだよねェ、そう綾鷹ばっかり使われると。ほかとのバランスってのがあるんだよ」
男「はい、おっしゃる通りです」
店員「まったく最近のガキときたら…親も同様にクズなんだろうなぁ!」
カチン
男「っ…!」
店員「なんだァその目は。止めねぇか…その目を止めねぇかぁぁぁ!」
ボコッ
男「いぐぅっ!」
くのいち「わ、若!」
男「くっ!」
キッ
店員「いいんだぜ、そんな態度を続けていたら」
男「ふん、警察にでも突き出すか?」
店員「俺はそんなに優しくない。…『黒の十字軍(クロノ・クロス)』に突き出してやるさ」
男「!」
店員「お前みたいなガキでも聞いたことがあるだろう。自警団とは名ばかりの、極悪非道な軍団さ」
男「…さ」
店員「ん?」
男「知ってるさ、よぉく、な」
男「あれだろ、あのなんていうか、薄くてパリッとしてて、甘辛い味の…」
店員「それは焼肉さん太郎だ。…さては貴様、黒の十字軍を知らないな?」
男「実は私は…」
男「実は私は、黒の十字軍を知りませんでした!」
くのいち(実は私は 最新10巻発売中!)
店員「ならば教えてやろう。黒の十字軍は街のチンピラが集まってできた自称自警団だ。だがそれは名ばかりの、極悪非道、やりたい放題、地獄の軍団なのさ」
男「せ、せまるショッカー…」
店員「奴らには警察も手を出せない。バックに政界の大物がいるって噂だ。そんな奴らにお前を引き渡したら、どうなるかね」
男「あ、アナルが壊れる…」
店員「あながち間違いではないな、アナルだけに」
男「…あなたはそれで満足なんですか、アナルだけに」
店員「さあな…アナルだけに」
くのいち「まあ、なるようになるでしょうよ、アナルだけに」
― ― ― ― ―
イワシニー
二匹目
『アナル問答』
これにて釣り納め
三匹目につづく…
・ ・ ・ ・ ・
あの日の笑顔が
脳裏に焼き付いている。
怖い
耳にこびりつく
助けて
助けて
助けて、男さん…
・ ・ ・ ・ ・
男「っ…ぶはぁっ」
アサー
くのいち「目が覚めましたか、若」
男「あぁ。なんだか良くない夢を見ていたようだ」
くのいち「ずいぶんうなされていました。少しでも楽になればと思い、濡れタオルをお顔にかけておきました」
男「殺意しかない」
男「で、ここは」
くのいち「私の家です、若。狭い借家で申し訳ありませんが」
男「そうか…あのアナル問答の後、ずいぶん飲んだもんな」
くのいち「店員さんも、案外いい人でしたね。アナルの知識も素晴らしかったですし」
男「酒を飲み交わせば、皆友達って事かね」
くのいち「あながち間違いではないと思います」
男「アナルだけに」
男「っ、まだ頭がズキズキする」
くのいち「だいぶ強いお酒を飲んでいましたよ、しかも何種類も」
男「二日酔いなんて久しぶりだ、すまないが頭痛薬をくれないか」
くのいち「半分は優しさでできていますが、よろしいですか?」
男「かまわんさ」
くのいち「では、半分が優しさでできているこの頭痛薬をどうぞ」
男「優しさ、か…愛無き時代に生まれた訳じゃないんだがな」
くのいち「では…」
パクッ ミズゴクン
男「…なぜお前が飲む」
くのいち「ガバババガボガボ」
男「あー、そういや昔そんなこと言ったっけなぁ。ありゃ冗談だよ冗談。そもそも口移しなんて嫌だろ、お前も」
くのいち「…ガボボ」
フルフル
男「…」
くのいち「…」
男「…嫌、だろ?」
くのいち「…」
フルフル
男「嫌に決まってる。嫌だって、言えよ…言えよ!!」
くのいち「!」
ビクッ
男「お前は無理してるんだ、一族の掟にがんじがらめになって、嫌々やってるんだ。じゃなきゃあ、俺なんかに…っ!」
ハッ
くのいち「…」
ポロッ ポロポロッ
男「…悪ィ、大声だしちまった」
くのいち「…」
ヒグッエグッ
男「…ちょっとトイレ。頭冷やしてくらァ」
テクテク
テクテク
男「ブリザド!ブリザド!ブリザド!」
くのいち(物理的に冷やしている!?)
・ ・ ・ ・ ・
女「うかつでしたわ。鳥取砂丘って案外広かったのね」
テクテク
女「ここから『組織』の元幹部を探すのは難しい…どうしましょう」
?「お困りですか、夏のお嬢さん」
女「あらお嬢さんだなんて、ビキニは似合いませんことよ」
?「ははっ、いやいや実にお美しいですよ」
女「悪い気はしなくってよ。で、気さくに声をかけてくれた貴方は誰?」
?「申し遅れました、私は元幹部です」
女「!」
女「…元幹部、ですか。失礼ですが、どこに所属されていたのですか?」
元幹部「私は、そしk…」
ヒュッ スリケン サクッ
元幹部「いiii…」
バタリ
女「どこからともなく手裏剣が!」
元幹部「…」
女「急所を的確に…一撃で息の根を止めたようね」
元幹部「…」
女「ちょっと貴方、一応確認するけど、死んでるの?」
元幹部「…」
コクリ
女「へんじがあるが、ただのしかばねのようね」
元幹部「…」
女「ちぃっ、せっかく何か情報を聞き出せると思ったのに!」
ギリギリ
女「手裏剣で口封じだなんて、こんな残忍な事をするのは間違いなく『組織』だわ…!」
女「許せませんわ…『組織』!必ず根絶やしにし、その屍の山に糞尿を撒き散らしてカラスの餌にしてやる…!」
女「それだけでは足りない、恨み足りない…血縁者は全員火だるまにしてやる…!」
?「呼んだ?」
女「ヒヒダルマは帰りなさ…ってダルマッカじゃないですの」
ダルマッカ「えへへ」
女「ここは鳥取砂丘ですものね、ダルマッカがトチ狂ってお友達になりに来ても不思議じゃありませんわね」
ダルマッカ「うん」
女「それにしても可愛いわね。進化先のヒヒダルマとは大違い」
ナデナデ
ダルマッカ「えへへ」
ダルマッカ「ねえねえ、ぼくとともだちになって」
女「そうね、いいわよ」
ダルマッカ「やったあ!」
女「いざという時の非常しょk…いえ、なんでもありませんわ」
ダルマッカ「ねぇいま非常食っていった?」
女「そんな事言う訳ないでしょ、こーんなに可愛いのに」
ダキッ
ダルマッカ「えへへ」
女(ほのおポケモンにしては柔らかい…案外美味しいかもしれませんわね)
ジュルリ ペロリ
ダルマッカ「ねぇいま舌なめずりした?」
女「あら失礼、唇が乾燥しがちでして」
ダルマッカ「そっかー」
女「さぁ、今日から貴方とわたくしはお友達でしてよ!」
ダルマッカ「えへへ」
女「可愛いですわー」
ナデナデ
ダルマッカ「えへへ」
女「可愛いですわー、食べたいくらいに」
ダルマッカ「ねぇいま食べたいって言った?表現がだんだんストレートになってきてるよね?」
女「こ、言葉のアヤってやつてしてよ」
ダルマッカ「そっかー」
女「それより、お食事にしませんか。砂丘を歩き回ったのでお腹ペコペコですの」
ダルマッカ「うん、いいよ」
女「では食事処を探しましょう」
ダルマッカ「うん」
テクテク…
女「あら、こんな所にハンバーガー屋が」
ダルマッカ「たべたい、ハンバーガーたべたい!」
女「そうね、たまにはファーストフードもいいかしら」
ダルマッカ「やった!」
女「じゃあ入りましょうか」
女「で、セットを注文してみました」
ダルマッカ「こーら!ぽてと!」
ングング モグモグ
ダルマッカ「おいしい!」
ニパー
女「うふふ、はしゃいじゃって。可愛い」
ダルマッカ「えへへ」
女「わたくしもハンバーガーを…っ!」
ガリッ
女「な、何か異物が…これはボルト!」
ダルマッカ「いたっ!」
女「どうしたのダルマッカ!」
ダルマッカ「なんかかんだ。ぺっぺ」
ナット ポロー
女「ナット…これが最近噂の異物混入!」
女「こんな事ならモスにしておけばよかった…不覚」
ダルマッカ「このみせこわい。もうたべたくない!」
女「そうね。早くも退席ね」
テクテク
女「まったくひどい目に会いましたわ…今日は一旦家に帰るとしましょうか」
ダルマッカ「いえ?」
女「ええ。貴方も一緒に行きましょう」
ダルマッカ「やった!」
女「あらあら可愛い」
ナデナデ
ダルマッカ「えへへ」
・ ・ ・ ・ ・
女「ただいま帰りました」
女母「うむ。…ん、そのコは」
ダルマッカ「だる?」
女母「こりゃあ可愛いな、一体どなたかな」
ダルマッカ「ぼく、ダルマッカ!おねえちゃんとともだち!」
女母「ほう、友達かい」
ナデナデ
ダルマッカ「えへへ」
女「鳥取砂丘で出会いましたの」
女母「そうか、よろしくなダルマッカ」
ダルマッカ「うん」
女母「疲れたろ。風呂沸いてるから入ってきな」
女「はい」
女「で、またしても油風呂ですのね」
ダルマッカ「にえたぎっている」
女「慣れれば割といいものよ。じゃあ…」
ドプン
女「くぅぅ…肌が…っっっ!」
ジュゥゥゥ
ダルマッカ「おねえちゃんだいじょうぶ!?」
女「へいちゃらよ。さぁ貴方も入っちゃいなさいな」
ダルマッカ「うん!」
ピョーイ ドプン
ダルマッカ「ぎやあああああ!!」
ジュゥゥゥ
ダルマッカ「あ、つ、い…」
女「きゃあ、ダルマッカ」
ダルマッカ「ぶるぁぁぁぁぁ」
ジュワーッ
ジュン ジュワーッ
ダルマッカ「ふう・・・おどかしやがって・・・」
ダルマッカは きあいのタスキで もちこたえた!
女「ば・・化け物め」
ム…ムネン
女「悟空ーーーーーーーー!!!!はやくきてくれーーーーーーーー!!」
ダルマッカ「悟空って誰やねん」
ダルマッカ「うぅ…ひんしでつらいよう」
フラフラ
女「…」
ダルマッカ「おねえちゃん、きずぐすりもってない?」
女「…」
ダルマッカ「お、おねえちゃん?」
女「…」
ジュルリ
ダルマッカ「!」
女「わたくしが親切心だけで貴方を家に連れてきたとでも?」
ダルマッカ「!」
女「わたくしはかつて、ヒヒダルマというポケモンに襲われましてね…アームハンマーで痛い目にあいましたの」
ダルマッカ「でも、ぼくのせいじゃな…」
女「そうね。でもあなたが進化したらヒヒダルマになるわ。それが理由」
ダルマッカ「そんな…」
女「それにヒヒダルマは人間にとって害をなす生物。畑を荒らし家を壊し人を傷つける」
ダルマッカ「そんなの、他の生物だって…おなじじゃ、ないか…」
女「もはや問答無用!」
ダルマッカ「いやだ…た、たす…」
女「黙れ!そして聞け!」
ダルマッカ「!?」
女「わたくしは…わたくし達はある『組織』に幸せを奪われた!前触れもなく!突然に!無慈悲に!容赦無く!」
プルプル
女「そしてヒヒダルマも奪う側の生物。…同じですのよ、どちらも、わたくしにとっては」
ダルマッカ「だから、だからってぼくは…」
女「…細かいこたァいいんですのよ。本当はどうでもいいのかもしれない。わたくしはただ、お腹が空いただけ」
アングリ
ダルマッカ「き、寄生獣…」
女「感謝を込めて、いただきます」
ダルマッカ「ひゃb…
バグッ
むしゃり。
ばきり。
くちゃくちゃ、ばりん。
ぽおりぽおり
んぐ、ごくん。
女の復讐鬼っぽさ好き
・ ・ ・ ・ ・
雨の日は嫌いだ。
音が嫌いだ
臭いが嫌だ
灰色の空が
堪らなく 嫌だ。
そうやって嫌だ嫌だと
目を背けてばかりいたら
本当は何が嫌だったのかを
忘れて しまった。
・ ・ ・ ・ ・
男「…はぁ」
くのいち「ため息は幸せが逃げるといいますよ、若」
男「いまさら幸せなんて…わーったわーった、そんな顔するなって」
ポンポン
男「悪ぃ、ちょっとこのところ気が滅入っててよ。愚痴っちまったな」
くのいち「…」
シュン
男「あーもうっ!」
ズイッ
カオ チカヅケー
くのいち「!」
男「お前がしょげてどうするんだよ。…頼むから、いつもみてーに凛としてくれよ」
くのいち「り、凛として時雨…」
男「…弱気なお前を見たくないんだよ。なんつーか、俺にとっては、最後の砦っていうか、光っていうか…あーうまく言えねえな」
くのいち「いえ、理解しました。なんとなくですが」
男「そ、そうか。ならいいや」
くのいち「すみません若…それと、ありがとう…」
ボソッ
くのいち「…にいに」
男「ん、なんか言ったか?」
くのいち「な、なんでもありませんっ!」
シュッ
男「あ、屋根裏へ逃げた。なんだったんだろ」
ヤネウラー
くのいち「…」
ドッドッドッドッ
くのいち(私は…何を)
気がゆるんだのは
改めて実感してしまったから。
自分が想うより何倍も
自分が想われている事を。
こんな自分を
嘘偽りの塊の この自分を。
ドクンッ
くのいち(心臓が爆発しそうだ…)
くのいち「ふっ、くくっ…」
クククッ
くのいち「心臓が…?っふ、ふふふ、ふはははは!」
高ぶる心臓など
ありはしないのに!
限りなく本物に似せて造られた
この体には!
くのいち「ふふっ…何を期待していた、私は、これ以上?」
優しくされる資格も無く
抱きしめてもらえる体も
この記憶さえも偽りだと
知った上で、何を期待していた?
くのいち「私は…文字通り『組織』の人形なのにな」
闇が深すぎる
・ ・ ・ ・ ・
錬金術と忍術の融合
それが『組織』が造り出した
自立型人形
それは、その瞳に使用されている宝石から
『翡翠』と名付けられた。
その人形は、死者の血と肉に浸す事で
その人間の記憶を持ち、起動する。
死者を、まがいものとして
この世に戻す外法。
『組織』は、やる。
そこまで、やる。
・ ・ ・ ・ ・
~そのころ女の家では~
?「っ…」
女「目が覚めたかしら?」
?「っ、僕は…」
女「『その姿』なら、もう全て理解しているはずでしてよ」
?「…うん、思い出したよ。僕はかつてダルマッカだったもの…僕は、本当の僕の名は、ショタだよ」
女「人間をポケモンに変える魔術…そんなものがあるだなんて」
女母「あるんだよ、それが」
女「お母様」
女母「しかし危なかったな。私があの時、影縛りをしてなけりゃお前、この子を食べていたぞ」
女「面目ありませんわ…でもお母様が忍術を使えるだなんて知りませんでしたわ」
女母「まぁ、ちょっと、な。それよりショタ君、といったかな」
ショタ「はい」
女母「君は何故ダルマッカなんかにされていたんだ?」
ショタ「…」
女母「まぁ人には事情ってのがあるからな、無理強いはしないさ。ただ、一つだけ教えてくれ。君は『組織』を知っているな?」
ショタ「…!」
コクリ
女母「そうか」
女「…組織がっ!」
ギリリ
女母「落ち着け」
ギンッ
女「ヒッ」
女母「怒りは判断を鈍らせる、と教えた筈だが」
女「ご、ごめんなさいお母様…」
ショタ(ごめんねごめんねーってか!)
女母「で、君はこれからどうする?」
ショタ「僕は…」
女母「君がよければしばらくここに板前」
ショタ「えっ、ここに板前がいるの」
女母「間違えた。しばらくここに居たまえ」
ショタ「い、いいんですか?」
女母「いーんです」
クゥーッ
女「か、川平…」
~その日の夜~
ショタ「…」
ガサゴソ
メルメル
ショタ「ワレ、センニュウニ、セイコウセリ、と」
メルメル ソウシン
ショタ「報告終了。まったくちょろいぜ。俺が『組織』のから差し向けられたとも知らずに」
カカカカー←笑い声
ショタ「おっと大声を出すのはまずいな。あくまでおとなしいショタっ子を演じなければな」
ショタ「まぁこれで俺様も『組織』の『幹部』になれるわけだ、ちょろいぜ…かかっ、カカカカ」
カカカカー
モノカゲー
女母「…」
女母(やはり怪しいと思ったら…ビンゴだな。あんな三下をよこすとは『組織』にしては間抜けだが)
女母(まぁしばらく泳がして利用するのも手だな。女には黙っておこう)
シュッ
・ ・ ・ ・ ・
男「…チラッ」
キョロ キョロ
男「左右よし、上下よし」
ガチャリ
男「部屋の鍵よし、そして」
ギョギョギョ
男「イワシ、よし。さぁ、ひさかたぶりのイワシニーだ。分かってるのは、胸のドキドキだけだぜ!」
男「偉くもなく、立派でもない俺の唯一の楽しみ…イワシニー…」
イワシ カパッ
男「こうやってイワシの口を開いて」
ムキッ カポッ
男「皮を剥いた俺自身にイワシを優しく被せるとォ、あァら不思議!」
テーテッテレー
男「気分はまさにシルバーセイント!!!」
セイヤー
男「では始めよう。まずは…白波の如く緩やかに!」
サワワァァァ
男「だ、ダンカンッ、バカヤロー!」
サワワァァァ
男「しゅ、しゅごい…」
コウコツー
男「あぁ、イワシニーは素晴らしいぞ。嫌な事を忘れさせてくれる」
ココココウコツー
男「あぁ、このまま快楽の海で溺れるのも悪くないなァ…全て忘れて、捨てて…」
ポヤァァァ
『そうだ、それがいい』
男「!?」
『忘れちまえ、捨てちまえ』
『お前がどんなに苦しんでいても誰も助けてはくれない』
『誰もこの痛みを共有してはくれない』
『お前は一人だ、孤独だ』
『貧乳はステータスだ』
男「お、俺は…」
『心の奥底ではそう思っているんだろう』
男「ち、ちが…」
『違わないさ。俺はお前を一番理解している』
男「誰だ…お前は誰なんだ」
『お前さ、俺は』
男「俺…なの、か…」
『そうさ、お前さ』
『そうやってイワシを辱めて、満足か?』
『イワシに固執しているお前はまさに道化だよ』
男「なっ…」
『あの人が好きだった魚を使って自分を慰めているんだ、言い訳なんかできるかい?』
男「…っ!」
『ほおら、悔しくても言い返せない。正解だからだ』
男「うるさい…うるさいうるさいうるさい!」
スコスコスコ
『ははは!そうだ、もっとイワシを動かせ!そうやってみじめになればいい!』
男「く、くっそ~」
スコスコスコ
男「おっおっ…んんwww」
ドドンパッ
男「…ふぅ。人は何故戦争などするのだろう」
男「ティッシュティッシュ…」
男「…」
男「声がしなくなった…な」
フキフキ
男「違う、俺はそんなつもりでイワシニーをしてる訳じゃ…っ!」
イワシ グチャー
男「イワシは、俺とあの人の大切な思い出だ…汚している訳じゃない…っ!」
男「くそっ、くそっ!」
カベニ アタマ ガンッ ガンッ
男「…辛ぇ、辛ぇよ」
ポロポロ
男「…先生」
・ ・ ・ ・ ・
先生とは、俺が呼び始めた。
何処の誰かは知らないけれど
家の近くの公園によくいた。
優しくて、綺麗な人で
ためになったりならなかったりする知識を
たくさん教えてくれた。
自分の知らない事を知っているから、先生って呼んだんだと思う。
いつしか先生の周りには人が増えていた。
幼なじみの女
その弟
親戚の少女
学校の友人
とにかく人が増えて
いろんな事を教えてもらった。
こんなすごい人に最初に出会ったのは俺なんだぜ、と
それがあの頃の自慢だった。
毎日が楽しかった。
みんないて
なにより先生がいて
たくさん笑って、遊んで
嫌な事があっても
すぐ忘れられた。
こんな日々が続くと信じていた。
それは
間違いだった。
大間違いだった。
終わりは、突然、当然、必然
やって、来た。
・ ・ ・ ・ ・
イワシニー 三匹目
これにて釣り納め
四匹目に続く…
唐突に始まる先生編
期待
・ ・ ・ ・ ・
~数年前、女の家、玄関にて~
男「早く公園に行こうぜ、先生がイワシ焼き大会するって言ってた!」
女「ち、ちょっと待ってくださいまし」
男「早く早く、先生のイワシは絶妙の焼き加減なんだぜ!」
女「分かってますわよ、わたくしだって早く食べたくってよ」
男「もう待てねー、先行ってるわ。後で弟と一緒に来いよ!」
タッタッタ
女「もう、先生の事となったら、男さん…妬けちゃいますわね」
男「イッワシ、イッワシ、楽しみだぜー」
タッタッタ
男「ふー、到着。先生はどこかな~っと、いたいた。おーい先生」
テクテク
男「先生、今日はイワシ焼き大会だったよな。楽しみだぜ」
先生「…」
男「あれ、七輪ないじゃん。イワシも」
先生「…」
男「先生?」
先生「…」
ピコピコ
男「先生、何してんだ…ゲーム?」
ピコピコ
男「あー、モンスターを捕まえて対戦するアレだな。今人気なんだよな」
先生「…」
ピコピコ
男「…先生、何か喋ってくれよ」
先生「…」
ピコピコ
男「どうしちまったんだよ先生…」
カタニ サワリー
先生「ッ!」
パシッ
男「痛っ!」
先生「…」
ピコピコ
男「せ、先生…」
先生「ゲンセンゲンセンゲンセン…」
ブツブツ
男「どうしたんだよ先生、サンマは…サンマは!?」
先生「ゲンセン…」
ピコピコ
男「駄目だ、ゲームに夢中だ。ズブズブに夢中だ」
男「そ、そうだ。サンマを見せれば何か変わるかも」
ポケット ガサゴソ
男「あった、数日前の生サンマ!これを先生の目の前に…」
ギョギョギョ
サンマ「やぁ」
先生「…」
ピコピコ
男「そ、そんな…サンマを見ても…サンマを見ても何も感じないってのかよ、先生!」
先生「…」
ピコピコ
スッ
ピコピコ
男「に、二台同時に操作してる…」
先生「…」
男「ちくしょう…先生…サンマ…」
ザワザワ
男「ん…なっ、なんだよあんた達」
警官A「ちょっとごめんねー」
警官B「あぁ、たぶんこいつだな」
先生「…」
警官A「えー報告報告、○時×分、確保」
警官B「さぁ立て」
グイッ
先生「…!?」
男「なっ…あんた達先生に何すんだよ!」
警官A「通報があったんだ。ゲーム廃人がいるっていう」
男「ゲーム廃人…まさか先生が?」
警官B「見てごらんよこの様子を。ゲーム画面に釘付け、言葉を発しもしない」
警官A「ゲーム廃人の可能性が高い。疑わしい人は強制連行が認められているんだ」
警官B「つい最近、ゲーム取締法が強化されたんだよ。まぁ子供の君には難しい話かな」
男「うん」
警官B「という訳で、この人は連れて行くよ」
警官A「さぁ来い」
ワッショイ ワッショイ
男「先生を御輿みたいに担いで連れて行くのが警察のやり方かよ!」
警官A「あぁ、ガキは口を挟むな」
警察B「邪魔するなら公務執行妨害だぞ」
ワッショイ ワッショイ
男「あ、あぁ…先生が連れて行かれる…」
ワッショイ ワッショイ
ワッショイ ワッショイ
男「先生…先生ー!」
こうして先生は連行された。
先生が何故ゲーム廃人になったのか…
俺は必死で手がかりを探した。
そして、なんやかんやあって
あのゲームの開発に『組織』が関係している事を知った。
そうだ、何もかも組織が悪いのだ。
組織は潰す、絶対だ。
まじかよ妖怪ウォッチ最低だな
・ ・ ・ ・ ・
~とあるビジネスホテルにて~
男「ふぅ…人は何故戦争などするのだろう」
イワシ ポイー
ゴミバコ ダイブ
イワシ「ひでぶ」
男「さて日課も終わったし、寝るかな」
シュッ
くのいち「お休みですか、若」
男「…」
くのいち「お休みになられるのでしたら、暖かいココアなどをいかがですか」
スッ
男「…ありがとう」
くのいち「いえ、このくらいは当然の事です」
男「…ところで、いつからいた?」
くのいち「私は若にお仕えする身。なれば片時も離れることはありません」
男「…見てた?」
くのいち「?」
男「だから、さっきイワシでさ」
くのいち「…」
コクリ
男「…なぜ平気なのか」
くのいち「…」
コキザミニ プルプル
男「?」
くのいち「…」
くのいち(へへへへ平気な訳がない。あああああんな、とっ殿方のそのっ、こっ行為を…まさかイワシをあんな風に使うなんて…だがしかし私は忍。常に冷静で平常心を保ち、若をお守りしなければならない。どどどど動揺などしているばばばば場合でわわわわわ)
男「おーい、くのいちさーん、大丈夫かー」
くのいち「ひ、ひゃい!?」
男「まぁなんだその…無理しなくていいんだぞ」
ピクッ
くのいち「無理…?」
男「なんていうか、有り難いんだけどさ。ずっとそばにいなくていいんだぜ?」
くのいち「て、テルマ…」
男「もっと自分の時間を大切にしてもいいんじゃないかな」
くのいち「…迷惑、なのですか?」
男「ん?」
くのいち「迷惑なのですか?」
ウワメヅカイ ウルウル
くのいち「わっ、私が…ただ命じられるままに若のお側にいると…?」
ウルルッ
くのいち「わた…しは…エグッ」
男「…ごめん」
ギュッ
くのいち「ひゃっ…」
ギュウ
男「傷付けたくないなんて思い上がりが、結局傷付ける事になるんだよなぁ…」
くのいち「…」
男「大切な人がたくさんいて、その中の一番って、誰なんだろって、ふと考えた時さ」
くのいち「はい」
男「結局決めらんなくて…でもそれって逃げてるだけなんだよなって、毎回毎回言ってるんだ」
男「自分が悪者になりたくなくて、答えを先延ばし先延ばしにする…あーずりぃよな俺って」
くのいち「…本当、ですよ」
キュッ
くのいち「ずるいです、若は」
男「…」
くのいち「あちこちにいい顔しすぎです、優しすぎです」
男「はは…」
くのいち「頼られすぎです、引き受けすぎです、抱え込みすぎです」
男「…うん」
くのいち「隠しすぎです、はぐらかしすぎです、秘密にしすぎです」
男「うん、うん」
くのいち「…それから…それから………やっぱり…優しすぎ、です」
グスッ
エグッ
男「うん、ごめんな」
男「…落ち着いたか?」
くのいち「はい。情けないところをお見せしてしまいましたね…」
男「気にすんな」
くのいち「では、もう少しこのまま…」
ザザッ
?「お楽しみのところ悪ぃ~なぁ~」
ヒャッハー
男「な、何奴!?」
スモウレスラー「お~れ様は、スモウレスラー!組織の刺客さぁ~!」
ドスコイ
男「なっ、組織の!?」
スモウレスラー「ちょいとこの部屋に忍び込ませてもらったぜぇ~」
ハッケヨイ
男「さすが組織の刺客…手際が鮮やかだな」
スモウレスラー「褒めても何もでねぇぜぇ~?」
ツッパリ
男「しかしお前、この季節にその姿は寒いだろうに」
スモウレスラー「割とつらい」
くのいち「…」
くのいち(どういう事だ。この人の監視は私に任されていた筈…まさかこいつの独断か?)
スモウレスラー「さぁて、組織をコソコソ嗅ぎ回っている鼠がいるって噂なんだが、知らね~かぁ?」
男「ふん、安い言い回しだな。そうだよ、その鼠が俺だよ」
スモウレスラー「俺様はその鼠駆除を任された。お前に恨みぁ~ねぇが、ちょいとやられてくれや」
モロダシィ…
男「なぜまわしをとる」
スモウレスラー「俺様は全裸になる事で、より高速に動けるのさぁ~」
ビターン ビターン
男「チンポをビタンビタンすな」
スモウレスラー「止めねェなぁ~」
ビターン ビターン
くのいち(か、かげぶんしん…)
ビターン ビターン
スモウレスラー「どぉだぁ~、ストレッチパワーがココに溜まってきただろぉ~?」
ビターン ムキッ カブリ
ビターン ムキッ カブリ
男「ビタンの合間に剥いたり被ったりすな」
ビターン ムキッ ムキッ
男「剥いたままにすな」
スモウレスラー「なら、こうだ!」
ビキッ ビキッ
男「は、鋼の魂…」
くのいち「oh,ジーザス…」
スモウレスラー「ここまで硬質化したチンポなら、コンクリートさえも容易く砕くぜ?」
男「くっ、そんな硬質化したチンポで殴られたら、俺は死にかねん」
くのいち「確かに」
男「ぴ、ピンチだ…」
スモウレスラー「5つ数えてやる、その間に失せろ。失せないのなら…」
クイッ
スモウレスラー「チンポハンマーだ」
男「ち、チンポハンマー…だと…」
スモウレスラー「いくぜぇ…ひとーつ!」
男「くっ…」
スモウレスラー「ふたーつ!」
くのいち「若、ここはひとまず撤退を!」
スモウレスラー「みーっつ!」
マングローブ
男「オネエは呼んでねェ」
スモウレスラー「よーっつ!」
くのいち「若、若!」
スモウレスラー「いつーつ!」
バキッ ビキッ
チンポォォォン
スモウレスラー「親切に忠告してやったのに…お前がわるいンだぜ…!」
男「くっ…ちくしょう!」
スモウレスラー「神にでも祈るんだな。運が良ければ…いや、運が悪ければ苦しみながら死ねるかもしれんぜ?」
男「ちくしょう、これで終わりなのかよ!」
ギリギリ
くのいち「…」
クスッ
くのいち「ふふっ…」
スモウレスラー「あぁん、恐怖のあまりおかしくなったかぁ?」
くのいち「…いたって正気だよ。いやなに、こんな私でも、大切な人の為にできる事がある…それが分かった途端…無性にうれしくなったのさ」
スモウレスラー「あぁ?」
男「くのいち…一体何を…」
くのいち「若…にいに…どうか、健やかに…」
ドンッ
男「うわっ…」
くのいち「さらばです、若!」
ダッ
スモウレスラー「なっ…こいつ、速…」
ダキッ
くのいち「ふっ、捕らえたぞスモウレスラー!」
スモウレスラー「こんな事でチンポハンマーを封じたつもりかぁ!」
くのいち「いいや。硬質化したチンポがある限り、お前は若の命を狙うだろう…だから」
バサァッ
フクヌギー
くのいち「こいつを使う」
男「く、くのいち…その体は…!?」
くのいち「ごめんなさい、本当の事を…ちゃんと、ちゃんと言いたかった…知ってほしかった!でも、もう…できない」
男「くのいち…」
くのいち「私の体には機密保持用の高性能振動爆弾っぽい物が埋め込まれている…それを今から起動します」
男「!?」
スモウレスラー「じ、自爆する気か!」
くのいち「あぁ、お前の硬質化したチンポを道連れにな!」
男「や、やめろよ、くのいち!」
くのいち「…見てください、この機械仕掛けの体を…私は人間じゃないんです…人間じゃないのに…偽物なのに…貴方の知っている少女のふりをしていました」
男「…ふり…だと?」
くのいち「えぇ。彼女の記憶を持った、人形だったんですよ、私は…ずっと、ずっと前から」
スモウレスラー(空気を読める俺様は、この状況で割り込まないぜぇ~)
くのいち「こんなまがい者で…貴方を…騙した…酷い女、ですよね」
男「…」
くのいち「でも…でもね…楽し…かった…大切にされた事が…この手が触れた事が…私を見ていてくれる事が…楽しくて、嬉しくて…」
男「いくらでも触れてやる!いくらでも見ていてやる!これからも、ずっとだ!だから…だから…」
くのいち「あーあ、残念。すっごく魅力的な話なのになぁ…悔しいなぁ…」
ピーッ ピーッ
コウセイノウ シンドウバクダン ッポイモノ
ソロソロ バクハツ シマッセ
コメントに困るけどとりあえず乙
なんか、とんでもないスレを開いてしまった。
男「ば、爆発するのか!?」
くのいち「若…早く離れて下さい…最後は…貴方に見られたくない…」
男「勝手な…事…やってンじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
キュィィィン
男「俺は…俺はな!秘密にされるのがだいっっっ嫌いなんだよぉぉぉ!」
イ!
ワ!
シ!
男「チェンジ、イワシモード!」
『チェンジ・イワシモード』
その言葉がトリガーとなり
男は
どこからともなくやってきた
イワシの大群に
包まれた・・・・・
男「イィィィ!」
バリッ バリバリッ
轟く雷鳴!
男「ワァァァ!」
ゴウッ ボワァァァ
割れる大地!
男「シィィィ!」
ギョッ ギョギョギョ
ひしめく青魚!
男「俺が、俺こそがイワシマン…天も次元も捌いてやる!」
スモウレスラー「い、イワシマンだと…奇っ怪なスーツを着おって!」
くのいち「わ、若…その姿は一体…」
男「見ろよ、俺ぁ改造人間だったのさ…お前の秘密なんか、大したことねーよ」
くのいち「若…ふふっ、お互い秘密がばれちゃいましたね」
ナキワライ
ポロポロ
くのいち「ふふ…あれ…なんだろ…涙なんか…流す機能無いのに…変…です…」
男「泣けるんだ、笑えるんだ、お前は!だから!そんな爆弾…とっとと外して俺の所に、来い…来やがれぇぇぇぇぇ!」
バッ
くのいち「若…若…」
カチヤカチャ
バクダン ポイー
バッ
くのいち「若ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
スモウレスラー「え…ちょ…高性能振動爆弾、置いていくのかよ…」
ピーッ ピーッ ポー
ホナ サイナラ
スモウレスラー「あぐb…
チュドーン
スモウレスラーは爆風により発生した振動により
分子レベルで分解された。
ダキッ
くのいち「若…若、若、若!」
グッ キュッ
男「おう、ちゃんといるぞ」
くのいち「若若若…若若若若若!」
男「いるぞ、大丈夫」
ポンポン ギュッ
くのいち「わぁぁぁっ、うわぁぁぁぁぁぁん!」
あぁ 『うれしい』ってのは
なんてあったかいんだ…
アッタカインダカラァ…
・ ・ ・ ・ ・
イワシニー四匹目
『私と彼の事情』
これにて釣り納め
五匹目に続く…
乙
シリアス(?)とギャグが目まぐるしく入れ替わるな
乙
・ ・ ・ ・ ・
ある日の『組織』 集会にて…
幹部A「スモウレスラーがやられたか…」
幹部B「奴は組織でもかなりの手練れ…まさかやられるとはな」
幹部C「何を悠長に…これは大問題なのですぞ!」
幹部D「まぁ落ち着いて。海外支部から役員を呼び寄せていますから大丈夫、大丈夫」
幹部C「貴方方は…!」
幹部A「控えろ!」
幹部C「!」
幹部A「君がスモウレスラーと兜合わせする間柄である事は皆知っている。それ故の君の無念も、だ!」
幹部B「我々は仲間がやられて穏やかにいられる程お人好しじゃあない」
幹部D「そうですよぉ。我ら、年齢や種族は違っても心は一つ…そう、それが…それこそが」
「「「「組織!」」」」
幹部C「申し訳ない…もうスモウレスラーと兜合わせできないと思うと、つい感情的に…」
幹部B「若い証拠さ。その若さ、怒り…ぶつけるべき者にぶつけたまえ」
幹部C「…はい」
幹部A「それに兜合わせの件なら、私がどうにかしよう」
幹部C「ほ、本当ですか!?」
幹部A「あぁ…///」
~それからそれから~
幹部A「ふ、フェンシンッ!」
幹部C「フェンシンッ!」
グッ
チュイン チュイン
幹部A「ブレイク!」
幹部C「認めます!」
キュウケイ
幹部A「はーっ、はーっ…なかなかどうして、疲れるものだな」
幹部C「いやはや幹部Aさん、素晴らしいですよ」
幹部A「そ、そうかね。年甲斐もなくはしゃいだようだが」
幹部C「とんでもない。フィニッシュが楽しみになってきましたよ」
幹部A「ふぅ…ではそろそろ再開といこうか」
ムキッ
幹部C「望むところです!」
ムキッ
「「フェンシンッ!」」
・ ・ ・ ・ ・
イワシニー
五匹目
「フェンシング大会」
これにて釣り納め
六匹目に続く…
お、おつ……
・ ・ ・ ・ ・
チョ…
チョ… オニ…
チョトマテ… チョトマテ…
オニイサァン…
・ ・ ・ ・ ・
女「今日は日曜ですわ」
ショタ「なんて説明的なセリフなのさ」
女「なんだか久々に喋った気がしましてね」
ショタ「日曜だから買い物に来たんだよね、お姉ちゃん!」
女「これまた説明的なセリフゥー!」
ショタ「地の文が無いから仕方ないよ」
女「そうですわね」
ショタ「さっそく魚屋に行こう」
女「はい。お母様からマグロを買えるだけ買えとのお達しですものね」
ショタ「ねぇねぇ、急ごうよ」
タッタカター
女「あらあらそんなに走ったら危なくってよ」
ショタ「平気さ、光の速さで歩くよ!」
ガイアー
魚屋「らっしゃい」
ショタ「マグロ!」
魚屋「あいよ」
ショタ「ぜんぶだせ」
魚屋「あいよ」
ショタ「聞こえなかったのか、ぜんぶ…だせ…だせぇぇぇ!」
魚屋「だから、それで全部さ」
チョビッツ
ショタ「ざけんなハゲ!こんなちょっとしか無い訳ないだろ!」
魚屋(ハゲっていわれた…)
女「ぜひ…ぜひ…まったく走るのはや杉内…ん、どうしましてショタさん?」
ショタ「どうもこうもないよ、魚屋さんがマグロをちょっとしか売ってくれないんだ!」
女「あらあらまぁまぁ」
魚屋「悪いがこの店にあるのはそれが全てだよ」
女「なにか訳がありまして?」
魚屋「…」
ショタ「言えよハゲ!」
魚屋(またハゲって…)
魚屋「…町長の仕業さ」
女「ゴルゴムの仕業?」
魚屋「違う。この町の長…町長の仕業なのさ、これがな」
ショタ「なぁにぃそれ」
女「町長…そういえば自分の町の長なんて、よく知りませんわね」
魚屋「町長は恐ろしい人だ…理由は分からないが、最近この町の赤身という赤身を買い漁ってるのさ」
ショタ「あ、赤身を!?」
女「あ…あか…み…ですって!?」
ショタ「本当なんだろうなハゲ!」
魚屋(もうハゲって言うのやめてよ…)
女「赤身を買い漁ってる…じゃあこの町にマグロは…これだけ…」
魚屋「あぁ。それが唯一町長から隠し通せた最後のマグロさ」
女「そ、そんな大切なマグロ!」
魚屋「いいよ、買ってってくれ」
女「で、でも…」
魚屋「俺は魚屋…魚を売るのが仕事さね」
ショタ「お姉ちゃん、買おう。それが魚屋さんの為にもなるよ」
女「そう…そうね。魚屋さん、このマグロおいくら万円かしら?」
魚屋「最後の100g…100万円だ」
女「たっか」
ショタ「たっか」
魚屋「今となってはトロより高くなってしまったのさ…町長のせいで、な」
女「これでは買えない」
ショタ「ころしてでもうばいとる?」
女「まぁ落ち着け」
ショタ「ころしてでもうばいとる?」
女「あせんなって!」
くのいちがヒロインすぎて、女って誰だっけと一瞬本気で考えてしまった……
女「いくらマグロが欲しくても人を殺めてはいけませんことよ」
ショタ「た、確かに」
女「魚屋さん…わたくし達、100万円なんて大金持っていないけど…何か別の方法でマグロを譲って頂けないかしら?」
魚屋「ほぅ…交渉するかね、この俺と」
女「えぇ。こう見えてもわたくし、腕に覚えはありましてよ」
魚屋「そいかい…なら」
魚屋「『陸鮫のヒレ』と交換、としましょうかね…!」
女「り、陸鮫のヒレ…!」
ショタ「なぁにぃそれ」
女「この町に生息する、文字通り陸にいる鮫…突然変異種らしくってよ」
ショタ「突然…変異種(Morphling)…!」
女「人食鮫、サメオバケ…青い悪魔なんて呼ぶ人もいるわね。そのくらい恐れられているのよ、この町では」
魚屋「詳しいねお嬢ちゃん…陸鮫は確かに凶暴だ。なかなか捕獲できない」
女「故にそのヒレは貴重。高値で取引されているのよ」
魚屋「そうさ。もはやこの町のマグロの価値は、陸鮫のヒレに匹敵するんだよ」
女「分からない話ではないわね。でも、陸鮫は銃を持ったハンターが10人掛かりでやっと捕獲できるレベル…危険すぎるわ」
魚屋「あンた、腕に覚えがあるんだろ…?」
女「…貴方、何か知っているのね」
魚屋「…まァ、それなりに。おぉっと勘違いしなさんな、俺は『組織』の人間じゃあないぜ?」
女「組織を知っている…魚屋さん、一体貴方は…」
魚屋「この世にゃあ星の数程、集団があるんだぜ…裏で暗躍しているのは何も組織だけじゃあないのさ」
魚屋「…で、どうする。のるか、そるか。返答や如何に?」
女「やるしか…やるしかないのでしょう、マグロの為には」
ショタ「お、お姉ちゃん…」
女「心配しないで、わたくし、頑張りますから」
魚屋「ならせいぜい頑張りなせぇ。期限は、そうさなぁ…このマグロが腐る迄、としますか」
女「あまり時間がないわね…分かりましてよ」
女「では失礼。次に会うのは、陸鮫のヒレを持って来た時ですってよ」
魚屋「へぇへぇ、期待してますぜぇ」
女「さ、一旦帰りますわよショタさん」
ショタ「う、うん…」
・ ・ ・ ・ ・
女「ただいま帰りました」
女母「うむ…なんだか浮かない顔だな」
女「実はお母様…」
カクカクシカジカ
マルマルウマウマ
女母「ほぅ、陸鮫のヒレねぇ…」
女「あのマグロの状態から推測しますに、あと二日程度がタイムリミットかと」
女母「48時間…それまでに、やれんのか?」
女「やります…やってみせます」
女母「なら、私は何の心配もしない。とりあえず今日は休みな。油風呂を沸かしてある」
女「ありがとうお母様」
陸鮫……ポケモン……うっ頭が
・ ・ ・ ・ ・
アブラブロー
女「あづい゛い゛い゛い゛い゛!」
・ ・ ・ ・ ・
ショタ「…」
ケイタイ ナガメテルー
ショタ「最近組織への定期報告をしていないな…くそっ、俺はどうしちまったんだ…」
シュタッ
女母「悩んでるな、少年」
ショタ「!」
女母「おぉっと、携帯を隠す必要はないぞ。だいたいの事はバレてるからな」
ショタ「!」
女母「君がこの家に来た日に既に、な。私はこう見えて鋭いんだぜ」
ショタ「…いつから気づいていた…俺が組織の人間だと」
女母「君がこの家に来た日に既に、な。私はこう見えて鋭いんだぜ」
ショタ「なっ…本当に俺がここに来た日から気づいていたのか?」
女母「君がこの家に来た日に既に、な。私はこう見えて鋭いんだぜ」
ショタ「あんたらは組織が憎いんじゃないのか…なぜ俺を放っておく?」
女母「こらこら、そんな乱暴な言葉遣いするない。君はショタ、おとなしくて優しい、私の娘の友達だろ」
ショタ「…」
女母「組織は憎いさ。でもな、君が憎い訳じゃない。それに君の年じゃ、『あの事件』は知らないだろうからね」
ショタ「…あの事件…?」
女母「おそらく組織の人間の一部しかしらないだろう…まぁそんな事は今、重要じゃあないんだよ」
女母「娘の、君と話す時の顔がな…すごくいい顔なんだよ。まるで、昔、弟といた時みたいに、すごく…すごく、いい顔なんだ」
ショタ「…お姉ちゃんに、弟が?」
女母「あぁ。いた。いた、のさ」
シセン シセンノサキ ブツダン
ショタ「!…亡くなった…の…?」
女母「あぁ」
女母「娘が組織を憎んでるのは、それが理由さ。そう、息子は、組織に殺されたようなもんなのさ」
ショタ「そんな…組織は人々の健やかな生活の為に存在していて…誰かを傷つけたり、ましてや殺めたりは…!」
女母「君の知っている組織はそうなんだろうな。もちろん組織全員が悪という訳じゃあ無い。それは私もあの子も分かっている」
女母「でもな、何かを恨まなきゃ…憎まなきゃ、あんまりじゃないか…あんまりじゃ…」
ショタ「僕は…僕は…」
女母「おっと、すまんな。こんな重い話をしに来たんじゃなかったんだが」
ショタ「し、知らなかったんだ!僕は!組織は…僕は…僕には、組織しか信じるものが…なくて…僕は…」
女母「君は、どうする?どうしたい?」
ショタ「僕は…」
女母「このまま組織の一員として任務を全うするのも、私達とのんびり過ごすのも、他に何かをするのも、君の自由だ」
ショタ「僕は…僕は…」
女母「でもな、現実から目を背けちゃいけない、選ばなきゃならない。だって君は男の子なんだろ?」
ショタ「僕は!」
女母「男の子なら、しゃんとしな!」
ショタ「僕は、ここにいたい!」
ヌラリィ
女「だぁーめぇーよぉー」
ショタ「!?」
女「何寝ぼけた事言ってるのかしら…組織の犬っコロごときが」
ショタ「お、お姉ちゃん…?」
女「私をお姉ちゃんと呼ぶな…気安く、呼ぶな!」
ギリギリッ
女「もう少し泳がす予定でしたけど…我慢の限界ですわ…ごめんなさいお母様、わたくし、耐えられない…!」
女母「…」
女「わたくしをお姉ちゃんと呼んでいいのは…あの子…わたくしの弟だけでしてよ…!」
ブンッ バシィッ
ショタ「ぎゃっ!」
女「犬、犬、犬ぅぅぅ!」
ゲシゲシッ グリッ
女「何も知らなければ許されるわきゃねェだろうがぁぁぁ!組織!組織!組織!組織に少しでも関わってりゃア悪なんだよぉぉぉ!」
グリィッ
ショタ「や、やめ…ゆる…」
女「るっせぇぇぇ!んなモン、あの子の無念に比べたらカスなんだよぉぉぉ!」
ゲシグリィッ
ショタ「あっ、ぎいいい!」
女「根絶やしだ…分かるか?根絶やしだ!てめェら組織は一片残らず駆除だ除草だ根絶やしだァァァ!」
女「あはっヒャァ…びゃあうまいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
女母「…」
女母(娘よ…これがあんたの選択なのかい…復讐鬼になって…修羅の道を歩むのかい…っ!)
女「はぁはぁ…っ、そろそろ、仕上げとしましょうか…十分に肉は柔らかくなったようですし」
ショタ「!」
女「この醜くおぞましい『悪食』の能力…今のわたくしにピッタリ…そう、思いませんこと、貴方も、ねェ?」
ニンマリ アングリ
ショタ「あ…ああ…ひぃ…うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
・ ・ ・ ・ ・
むちゃり
がりぼり
ぬちゃぬちゃ ぼぶり
がしゅりがしゅり ぷちん
・ ・ ・ ・ ・
女母「…」
女母「…風呂、入ってきな。ちゃんとお湯を沸かしてあるから」
女「はい、お母様」
・ ・ ・ ・ ・
イワシニー
六匹目
「その女、悪食」
これにて釣り納め
七匹目に続く…
おおう……乙
僕は、ここにいたい!
で死亡フラグ立ったなー組織に殺されるんだろうなーと思ったらまさかのコレである
・ ・ ・ ・ ・
~とあるビジネスホテルにて、昼時~
男「うん、このホテルのチャーハン定食は美味しいな」
ムッシャー
男「絶妙にパラパラなチャーハンを一口、追いかけて白米を一口…口の中で混ざり合い、爆ぜるっ!」
モグモグ
男「と、止まらない。炭水化物と炭水化物の夢の(夢の)コラボレーションが、止まらないッッ~!」
バクバク ムッシャー
男「た、炭水化物や、炭水化物を食わせんかい!」
バクバク
男「つっ、追加でオムライス注文や!」
バクバク バクバク
男「チャーハン、白米、オムライス…チャーハン、白米、オムライス…米のエンドレスワルツや!」
男「米を…米米を…こっ米を、米を…!」
ハァハァ
ハダカァ…
男「うひ…はだかんぼさァん…」
ガチャリ ヘヤカラ トビダセ!
男「あびゃびゃびゃ!」
ホテルマンA「!?」
ホテルマンB「ち、ちんこまるだしやないけ!」
男「あびゃびゃびゃ!」
ビタンビタン
ホテルマンA「走る彼のちんこが、ビタンビタンって…音を立てるのね!」
ホテルマンB「本当はもっと見ていたいが…ホテルマンとしてそうもいくまい」
ホテルマンA「あぁ。俺達二人で、あの男、止めねば」
ホテルマンB「そう、俺達が止めねば誰が止める!」
ホテルマンA「はぁぁぁぁ!」
ホテルマンB「ぬぅぅぅん!」
極限まで高められた二人の『氣』が
光をまとい 矢になって
男のちんこ目掛けて放たれた!
ホテルマンB「一矢で仕留める!」
ホテルマンA「必殺必中…ラァイジング、アロォォォ!」
スパァァァン
男「!」
ズブリ
ホテルマンA「しまった、尻穴に!?」
ホテルマンB「狙いが僅かにはずれたか!」
男「ンフッ…ア゙ア゙ア゙イ!」
ビクンビクン
ボッキィ…
ホテルマンB「なっ…おっきしてる…だと…」
ホテルマンA「こいつぁヤクいぜ…」
男「誰だ、俺の尻穴に太くたくましい棒を入れたのは!!」
ホテルマンA「!」
男「わしをイかせられる者はいるか!」
男「わしをイかせられる者はいるか!」
男「わしをイかせられる者はいるか!」
ホテルマンA「ここにいるぞ!」
ヌギッ
ボロンッ
ヌプリ
男「アヒィ」
ホテルマンA「さらにいくぜ、ハッピーターン!」
グルンッ カイテン ギャクカイテン
男「おふっ、おふっ、おふっ」
ホテルマンA「お次は…パイレーツオブ・カリビアン!」
カイゾク! カイゾク! ググンッ!
男「あ…そこ…あ…」
ホテルマンA「さらに、O・ツカァイ!」
ワータシサクランボ
男・ホテルマンA・B「もう一回!」
こうして男とホテルマン達の狂気の宴は
三日三晩続いた。
ホテルのフロアには汗と汁が撒き散らされ
使用済みのティッシュが散乱していたという。
この時の様子を
ホテル支配人はこう語る―――
支配人「なんといいましょうか…あの場を支配する空気?それが異様なまでにどす黒かったと記憶しています」
支配人「なぜ参加しなかったのかって?そりゃあ私も参加したかったですよ。でも、あの狂気の輪には…どうしても入れなかった」
支配人「その光景を見ながら、みじめに自分を慰める事しかできませんでしたよ…ハハッ」
何だこれ……
しゅ、主人公……?
・ ・ ・ ・ ・
男「あー楽しんだ楽しんだ。三日ぶりに部屋に戻るとするか」
テクテク カチャリ
男「ただいまーって誰もいne…」
くのいち「おかえりなさいませ、若」
男「…」
くのいち「おかえりなさいませ、若」
男「…ただいま」
くのいち「…」
ニコニコ
フシゼンナクライ ニコニコ
男「あ、あの…くのいちさん?」
くのいち「はい?」
ニコニコ
男(笑顔が怖い…)
男「お、怒ってらっしゃる…?」
くのいち「いいえ、ゼンゼンオコッテナイデスヨ?」
ニコニコ
男「でも、いつもと雰囲気違うし…やっぱり怒ってらっしゃる?」
くのいち「いえいえ。若がお楽しみの間の隠蔽工作やホテルへの根回し、宿泊客への謝罪etc.etc.etc.…ものすっっっごく大変でしたけど、オコッテナイデスヨ?」
男(ひぃぃ、やっぱり怒ってるぅ)
くのいち「…」
ニコニコ
ニコ…
くのいち「…」
男「あれ…ん?」
ポロ…
くのいち「ん…ぐっ…」
ポロポロ
くのいち「うぐっ…うぇっ…うぅぅ…うぇぇぇ~」
おつん
まだかな
男「なななな、泣くなよ。てかなんで泣くんだよ」
オロオロ
くのいち「だって、だって…」
ポロポロ
くのいち「あんな屈強な男性達の肉のぶつかり合い…ほとばしる汗と白濁液…怖くて、恐ろしくて…何だか若が若じゃないみたいで…それで…それで…ぐすっ」
くのいち「あんなに行為に夢中で…私の事なんか全然気にしてくれなくて…悲しくて…あぁ~うわぁぁぁ~」
ポロポロポロポロ
男「あぁ…もう分かった分かった、悪かったよ、ごめんな、ごめん」
ポンポン アタマナデー
くのいち「ぐすっ…そうやってまたごまかす…」
男「ぬぅ…えぇと、ん。さて、どうすれば許してくれますか?」
くのいち「…ぐすっ。どうすれば、ですか?」
男「3日間放ったらかしにした罪滅ぼしだ。何でもって訳にはいかないけど、な」
くのいち「…ずびっ…ふぅん…そうですねぇ…」
ニヤリ
くのいち「…」
カンガエ カンガエ
くのいち「…ん」
ヒトミヲトジテ…
くのいち「ん!」
チョット セノビ
男(ムムム?)
くのいち「…」
男(これは、まさか…いいんですか?)
イーンデス クゥーッ!
男(女の子が目を閉じて…背伸びして、俺の顔に近づいている…これはもう、そうだよな…)
クゥーッ!
男(しかしもし勘違いだったら…いや、だがしかしbut…)
クゥーッ!
男(えぇい、脳内カビラは帰れ!)
クゥーッ! イーンデス!
イーンデス! イッチャッテ イーンデス!
クゥーッ! イーンデス! クゥーッ!
男(の、脳内カビラに意識が支配され…う、あ…かゆ…うま…)
イーンデス! イーンデス! クゥーッ!
クゥーッ! クゥーッ! クゥーッ!
脳内カビラ「絶対に負けられない戦いが、そこにはある!」
クゥーッ!
クゥーッ!
クゥーッ!
クゥーッ…
ク…
…
・ ・ ・ ・ ・
イワシニー七匹目
「脳内カビラ」
これにて釣り納め
八匹目に続く…
え
・ ・ ・ ・ ・
~女の家~
女「さて、なんやかんやありましたけど」
女「陸鮫を捕まえに一狩りいくの巻」
女母「マグロの為に…すまんな」
女「いえいえ。では行ってきます」
テクテク
女「で、山奥に来ましたよ、と」
テクテク
女「こうやって適当に歩いていたらエンカウントするでしょう」
テクテク
ガサガサッ
?「グルル…」
女「来ましたわね陸鮫…つまりはガブリエル!」
ガブリアス「えっ」
女「間違えましたわ。ガブリアス!」
ガブ「なんか用スか」
女「お前が欲しい」
ガブ「えっ」
女「正確にはお前のヒレだよヒレ」
ガブ「…何故人間は私達のヒレを欲しがる」
女「高価だからでしてよ、美味だからでしてよ」
ガブ「全て人間側の都合ね…人間に愛でられている者もいるというのに…」
女「もはや言葉は不要…そのヒレ貰い受ける」
チャキッ
女「使い慣れない刀ですけど…やらせてもらう!」
ガブ「そうやって私のヒレを狙う人間がいた。そいつらは皆、腕や足、目を失った。貴女もそうなりたいの?」
女「私の心配?優しいのね」
ガブ「弱者をいたぶる趣味は無いわ、人間と違ってね」
女「いちいち癪な言い方をする…」
ガブ「そんな風に感情がある生物なら…他にやり方だって!」
女「無いわ。ヒレを取るには貴女を傷付ける必要がある。それは人間の…私のエゴですから」
ガブ「是非もなし…」
ガブ「…」
シュッ
女(速い…だが動きが素直すぎるわ)
スッ チャキッ
女(教科書通りの攻め方なんて…ん、なっ!?)
カクン スッ
ガブ「教科書通りの攻め方なんてつまらないでしょ?」
ズバー
女「ぐぬぅっ!」
ガブ「っ、浅かったか」
女「ちぃっ」
ズザザッ
女(急所を狙ってきた…殺す気ナリィ…)
ガブ「どうしたの、その手の刀は飾りかしら?」
女「言わせておけば…海鮮風情がッ!」
さすが環境によって戦い方を変えてきたポケモンは引き出しが多いですね
女「ぶった斬ってやるぁ!」
ブンブン
女「うわぁ~~~!」
ブンブン
ガブ「で、でたらめすぎィ!」
女「な、なるようになれぇ」
ガブ「動きが無駄だらけで読めない…!」
女「うわぁ~~~、やぶれかぶれのアタック!」
ブンブン
ガブ「こ、こんな動き、理解不能!理解不能!」
女「ちぇすとぉぉぉ」
ブゥン
ガブ「ぎいやぁぁぁ」
女「あ、当たった」
ガブ「右半分の全身がやられた…もう戦えそうにないわ」
女「そのようね」
ガブ「私の負けよ。命でもヒレでも持っていきなさい」
女「…」
ガブ「どうしたの、ヒレが欲しかったんでしょう?」
女「…」
ガブ「勝者は貴女…自由にする権利があrrrぎいやぁぁぁ」
ザクリ ブチィ
女「え、何か言いまして?」
ガブ「容赦なさすぎィ」
ドンッ
ガブ「きゃっ」
女「黙れよ」
女「最初からヒレが欲しいって言ってませんでしたっけ?」
ガブ「まぁそうだけど…なんつーか流れ的に諦めてくれるのかと」
女「甘ぇ、甘ぇな!チョコケーキよりも!」
ブゥン
ガブ「きゃっ」
女「力有るものが正義…いえ、正義であるからこそ、力が有るのよ!」
女「負けた貴女は悪…弱い事は悪でしてよ」
ガブ「くっ…殺せ!」
女「そのセリフはちょっと…」
ガブ「じゃあなによ…まさか…」
ガブ「私に乱暴する気!?エロ同人みたいにッ!!」
女「鮫のエロ同人なんて需要無いですわよ…」
ガブ「確かに…ぐぅっ!」
女「!?」
ガブ「あぐあっ…ぐぬぅぅぅ!」
女「ど、どうしまして?」
ガブ「体が…体が焼けるように熱い…!」
女「一体何が…ムムムッ?」
ピュィィィン
女「魔法式が浮かび上がって…これは…」
ガブ「熱い…あぁっ!」
女「この現象…あの時と同じ…」
ガブ「あ、あの時?」
女「人をポケモンにする魔法が解ける所を見た事がありましてね…その時と同じですわ」
ガブ「ひ、とを…ぐぅっ!」
ピュィィィン カッ!
女「うぉっまぶしっ」
シュゥゥゥゥゥゥ
女「まさかこの陸鮫…人間が魔法で…?」
シュゥゥゥゥゥゥ
ケムリ ボヤー
女「やはり、貴女…人間だったのね」
?「…そうみたいね」
女「女性…ですのね」
?「あぁ…私は人間…私は、巨乳よ」
ボイーン
・ ・ ・ ・ ・
イワシニー八匹目
「鮫・鮫・鮫」
これにて釣り納め
九匹目に続く…
ボイーン
己
・ ・ ・ ・ ・
女「…なるほど、貴女も組織を追っているのね」
テクテク
巨乳「えぇ。幹部のひとりを尾行していたら、なんやかんやで陸鮫にされたのよ」
テクテク ユッサユッサ
女「話を聞いたところ、二ヶ月ほど前ですわね」
テクテク
巨乳「えぇ。油断したわ。あの幹部、魔術師だったのよ」
テクテク ユッサユッサ
女(っ、乳が揺れている…これみよがしに!)
女「で、貴女はこれからどうしますの?」
巨乳「組織を追うわ。それが、それだけが私の生きる意味だから」
ユッサユッサ バン ペイユ
女(ば、晩白柚…)
説明しよう!
晩白柚とは柑橘類のひとつで
直径25~30センチメートルになるものも珍しくないくらい大きいのである。
つまり、巨乳の乳はそれくらいでかいのである!
乳が揺れるたび
ばん!
ぺいゆ!
な訳である!
バン! ペイユ! (・∀・)
女「乳お化け…じゃなかった、巨乳さん、連絡先を教えて頂けませんか?」
巨乳「うん?」
女「わたくし達は共に組織を追う者…協力したいのです」
巨乳「協力…悪いが必要ないわ」
女「ですが…組織は強大、力を合わせなければ…」
巨乳「必要ないと言っている!」
バン! ペイユ!
巨乳「私は誰の手も借りない。今まで一人でやってきた…これからもそれは変わらないわ」
女「き、巨乳さん…」
巨乳「大切な人達を奪われたあの日から、私は一人…一人なのよ!」
女「大切な…人達を…?」
巨乳「組織は何もかも奪っていったわ…何もかも!」
女「…」
巨乳「この憎しみは私だけの物…この悲しみは私だけの物…この苦しみは私だけの物…!」
女「う…あ…」
巨乳「全部私のものよ!孤独も、苦痛も、不安も、後悔も!」
巨乳「もったいなくってなぁ、他の奴なんかにやれるかよぉ!」
女(なんて深くてどす黒い…心の傷跡なの…)
巨乳「ふぅ…はぁ…っ、ぐぅぅっ!?」
アタマ ボンヤリ
巨乳「あ゛あ゛あ゛…ぐぅぅぅっ!」
ゲンカク ミエルー
巨乳「あ…ぼうや…私の可愛いぼうや…あ…あぁ…」
ゲンカク キエルー
巨乳「ぁ…ぼうや、ぼうや!」
女「?」
巨乳「私のぼうやはどこ…どこなのォォォ!?」
女「な…なんなんや」
巨乳「ぼうやを隠したのは誰…ぼうやを返して…返してよォォォ!」
ザザッ
女「白目…正気を失っているわ!」
巨乳「ぐるォォォ!」
ヨダレェ…
女「巨乳さん…正気に戻ってくださいまし!」
巨乳「く、くぉぉォォォん!」
シャキン
女「爪があんなに鋭く…それが貴女の武器なのね、巨乳さん」
チャキッ
女「貴女を傷付けたくはないですが…仕方がないですわね」
女「やらなきゃやられるンなら、やってやらァ!」
巨乳「くォォォん!」
ダッ
巨乳「ジャッ!」
ブゥン
女「その程度なら…余裕でッ!」
サッ スッ
巨乳「ジャッ、ジャッ、邪ッ!」
女「遅い遅い遅い!」
女「想像以上に想像以下だったわ…これなら何発か腹パンしたら勝てそうですわね」
ポイッ
女「刀はむしろ無駄に傷付けてしまう恐れがありますものね…捨てる」
グッ
女「この拳で…巨乳さん、貴女を助けるわ」
巨乳「くォォォ…」
ポワァ
巨乳「し、召喚…セグウェイ」
セグウェイ…
ノリッ
ビュイーン ビュイーン
女「せ、セグウェイ!」
ビュイーン ビュイーン
女「は、速い…これがセグウェイの実力だっていうの!?」
巨乳「セグウェイ!」
ビュイーン
女「た、体当たりする気!?エロ同人みたいに!」
ビュイーン
ドゴッ
女「ぐぅっ…がぁぁぁ!」
血ドバー
巨乳「くォォォん!」
女「今の体当たりで肋が何本かもっていかれましたわ…さすがセグウェイ、容赦ないですわね」
巨乳「くォォォん!」
ビュイーン
女「次が来る…避けなければ…右か、左か…くっ!」
ビュイーン
ドゴッ
女「たわらばっ!」
血ドバー
女「くっ…想像以上に想像以上でしたわ。さすがセグウェイ」
ガクガク
女「膝が…これでは次の体当たりは避けれない…」
女(…悪食の能力を使えば、一飲みで終わる。でもそうしたら巨乳さんの命を…だがしかし、このままではわたくしは…)
乙
巨乳「くォォォォ…ん」
ポロ…
女「な、涙…そうか、自我を失い誰かを傷付けるくらいなら、自分を倒してくれっていう意味の涙ですわね!」
巨乳「くォォォォ…」
巨乳(ちゃうちゃう、んな事ゆーてない!)
女「分かりました、ならわたくしの『悪食』で…ペロリだぞい☆」
ペロッ
巨乳(か、可愛くねぇぇぇぇ)
ビィィィン
女「封印術式壱番から七番まで解放」
脳内女「壱番から七番まで解放、許可…実行完了」
女「続いて高等封印術式壱番から参番まで解放」
脳内女「壱番から参番まで解放、許可…解放完了」
女「続いて………」
~10分後~
脳内女「………解放完了」
女「っしゃあ、悪食発動準備完了ですわ!」
女「さぁいきますわよ…っておぃぃぃ!」
巨乳「うん?」
女「正気に戻ってるじゃないですの」
巨乳「まぁ10分もほったらかしにされればね。セグウェイに乗ってたら、なんか戻った」
女「さすがセグウェイ…」
巨乳「それにしても、迷惑をかけたわね、ごめんなさい」
女「まぁ骨が何本か折れる程度の迷惑は受けましたわね」
巨乳「本当にごめんなさい」
女「ええんやで」
ニッコリ
女「でも、これでおわかりになったでしょう?」
女「いつ正気を失うか分からない貴女が、一人で組織と戦うなんて無謀ですわ」
巨乳「確かに」
女「わたくしにも組織への恨み、憎しみはあります…互いに理解できるだなんておこがましい事は言いません…ですが!」
巨乳「…」
女「わたくしを利用してくださいまし。こちらも貴女を利用しますから…ですから協力しましょう」
巨乳「貴女、変わってるわね。そんなにボロボロな目に合わされた相手に…分かったわ、えぇと」
女「女ですわ」
巨乳「よろしく女さん」
スッ
巨乳「協力の証の握手よ」
女「協力の握手…?」
巨乳「えぇ」
女「ほんとにわかったのですか」
巨乳「あぁ」
スッ
ヒジテツ
ゴベシッ
巨乳「ぐっぱおんっ!?」
女「それは握手の代わりですわ、巨乳さん」
女「まぁなりゆきとはいえ、骨折られてまんねん、こちとら」
巨乳「そ、そうね。これくらいは甘んじて受けるわ」
女「いちおうこれでチャラですわ」
チャーラー ヘッチャラー
巨乳「あ、頭空っぽの方が夢を詰め込めるものね」
女「ま、何はともあれ、よろしくですわ」
巨乳「えぇ」
・ ・ ・ ・ ・
こうして女は巨乳という心強い仲間を得た。
だがそれは組織との戦いが更に激しくなることを意味していた…
・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・
男「んっ…ふぁぁぁ」
くのいち「お目覚めですか、若」
男「あぁ。何だか頭がぼんやりするよ」
くのいち「脳内カビラに意識を支配されていたのです、無理もありません」
男「…俺は、俺はどのくらい意識を支配されていた!?」
くのいち「…丸三日、です」
男「三日間も、カビラってたっていうのかよ、俺は!」
くのいち「…はい」
男「ちくしょう…俺は、俺は…」
男「チックショーーーーー!」
チクチクチクチクチク チクショー
チクチクチク チークーショーーー!
男「…と、小梅太夫の真似はやめて…おふざけはこれまでだ」
くのいち「?」
男「くのいち、お前、俺に話す事があるんじゃないのか?」
くのいち「そう…ですね。知って欲しいです…私の事…本当の、私の事」
乙乙
くのいち「若は、忍びの里を覚えておられますか?」
男「あぁ。子供の頃…半年くらいだったか、世話になった記憶があるな」
くのいち「その里にいた、少女を…」
男「…あぁ、覚えている、はっきりと」
くのいち「…そう、ですか」
男「…」
くのいち「若の事ですから、何となくお分かりになったようですね」
男「その時の少女…そっくりだ、いや、多分同一人物なんだろ…なぁ、くのいち」
くのいち「同一人物、というのはハズレですね…限りなく本人なのですが、決して本人ではない…それが私です」
男「えぇい、まったく意味が分からんぞ」
くのいち「私は…あの時の少女は既に死んでいます」
男「!?」
くのいち「少女の血と肉を用い、忍術と錬金術をもって外法と成す…それが私、組織によって造られた人形…『翡翠』」
男「に、人形…お前が、か?」
くのいち「はい、私は人間ではありません」
タダノヘイキデス
男「どうみても人間にしか見えないのに…」
ダニエル・ド・ミテモガイジン…
くのいち(す、すごいよマサルさん…)
男「つまり、どういう事だってばyoooooo?」
くのいち「私は…偽物だったんです。少女の記憶を持った、偽物」
くのいち「私は…私は、こんなまがい物の体で!若を…にいにを…騙していました…騙して、いたんです…」
ポロポロ
くのいち「ごめんなさい…ごめんなさい…」
あぁ
言ってしまった
ホントの事を
楽になりたかった
ずっと、ずっと
その筈、だったのに…
こんなに辛いなんて
こんなに怖いなんて
思わなかった
思わなかった
どうしよう
どうしよう
ごめんなさい
ごめんなさい
嫌いになりましたか
軽蔑しますか
どうあれ、もう私は
男「―――で?」
くのいち「…へ?」
男「それで?今の話を聞いて、何が変わる?何かが変わる?」
くのいち「で、ですから私は…」
男「あの時の少女じゃない、ってのは分かった。でも、あれから俺達、今まで過ごしてきた…記憶…思い出があるじゃないか」
男「数年前、お前が突然俺の前に現れた。俺に仕えるのが使命だって、大真面目な顔でさ」
くのいち「…はい」
男「時代錯誤な奴だなって、堅物で苦手なタイプだなって、そう思ったよ」
男「最初の頃はさ、若って呼び方に慣れてないみたいだったからさ…気さくに、にいにって呼びなって言ったんだよな、俺」
くのいち「はい」
男「自分で言ったくせに、なんかむずがゆかったんだよ、実は」
くのいち「そう、だったんですか…ふふっ」
男「そのうちだんだんしっかりしてきて、呼び方が若、若って…ちょっと寂しくもあったり、なんて」
くのいち「わがままさん、ですね」
男「くのいちはさ、くのいちなんだよ。当たり前だけど、さ」
くのいち「…」
男「今更違うって言われてもなー俺そんなに器用じゃないしなー」
男「いーじゃん、今まで通りで。嫌か?」
くのいち「…」
ブンブン
男「なら、問題ないな」
くのいち「はい…はい…」
ポロポロ
男「あーもー泣くな泣くな脱水症状になるぞ」
くのいち「ポカリがありますから」
男「…ポカリ?」
くのいち「イエス、ポカリ!」
男「Yaaaaahaaaaa!」
くのいち「yes,yes,yes!!」
・ ・ ・ ・ ・
イワシニー
九匹目
「ポカリ祭り」
これにて釣り納め
十匹目に続く…
乙ポカリ
このグダグダしてるようで話が進んでる感じすき
~とある昼下がり、組織の秘密基地~
幹部C「フェンシン!」
肉サンドバック「…」
ペチンペチン
ペチンペチン
幹部C「右、左、そして突き!」
ヌ゙プリ
幹部C「必殺…カスピ海の奇跡!!!」
ググン!
ドッビュッシー!
幹部C「はぁ…はぁ…」
幹部C「必殺技の出来がイマイチだ…これでは満足な兜合わせができない…満足、できない」
幹部D「張りきってるね~幹部Cさん」
幹部C「えぇ。そろそろ地区対抗戦がありますからね、特訓中なんですよ」
幹部D「その肉サンドバック、どうですかぁ?」
幹部C「いい出来ですよ、実践に近い感覚で特訓できますね。さすが幹部Dさん…またの名を、学者さん」
幹部D=学者「なんたって私ですからねぇ~」
学者「マッドな、いや、メェァァァッドな学者の私にかかれば、発明できない物はありませんよぉ~」
幹部D「頼もしい限りです。さて、私は特訓の続きをしますので、これで…」
ペチンペチン
ペチンペチン チンチン
学者「…いや~ホント熱心だにゃ~幹部Dさん…またの名を、全裸さんは」
幹部D=全裸「フェンシン!フェンシン!」
>>313
※間違い
幹部C=全裸
全裸「フェンシン!」
ペペチンチン
全裸「ムーンサルト!」
グリンッ
ブワッ
全裸「その体勢からの、二段突き!」
ヅヅン ヅヅン
全裸「腰は引かずに、むしろ突き出す!」
ググッ…
全裸「っ、今だ…必殺、カスピ海の奇跡!」
ググン!
ドッビュッシー!
肉サンドバック「…」
ドグチャッ
全裸「潰れたか…今日でもう五個目だな」
ヒョイ、パクッ
全裸「兜合わせのトレーニングに使えて、食べる事もできる…肉サンドバックは素晴らしい発明だなぁ」
モグモグ
全裸「ほどよく熟れた果実のような芳醇な香り…ただ一言、美味い」
全裸「さて、新しい肉サンドバックを使い特訓再開ですな!」
ペチンペチン…
ペチン…
ビターン
・ ・ ・ ・ ・
イワシニー十匹目
「美味しいサンドバック」
これにて釣り納め
十一匹目に続く…
~女の家、女の部屋にて~
女「んっ…」
巨乳「ふふっ」
モミュモミュ
女「あ…それ…」
巨乳「これ?」
女「は…い」
クニュ
女「!」
ビクン
あれからなんやかんやあって
女と巨乳は深い仲となった。
そういうフレンド、である。
もう、ヌッチャヌチャの
グッチュグチュなのである。
快楽の扉を開けてしまってから
女は行為に夢中となった。
互いにむさぼり合う日々が
だらだらと続いた…
まるで組織の事など
忘れてしまったかのように―――
女め、ショタを殺しておいてそんな半端が許されるとでも思っているのか!
女「ねぇ巨乳お姉さま…もっと…もっと欲しいですわ」
巨乳「仕方のない子ね…」
クチュ
女「あっあ…それ、それですの!」
巨乳「まるで洪水…とんだ淫乱だわ…」
ズンズン
女「ずっ、ズンズン体操ぅりゅぅぅぅ!」
女の
その未開発の花弁は
まだ未体験の行為を期待するかの如く
小さく 震えていた。
土砂降りの雨にうずくまる
子犬のように…
・ ・ ・ ・ ・
巨乳「…」
タバコ スパスパ
ケムリ モワー
巨乳(煙を見るたび、楽しかった日々と、忌まわしい瞬間が交互に蘇る…)
巨乳(組織の情報を得る為なら、どんな汚い事も、酷い事もやってきた)
巨乳(窃盗、詐欺、暴行、そして裏切り…)
女「んん…」
スヤスヤ
巨乳(…こんな小さな子供さえ、私は利用している)
ナデリ
巨乳(可愛い寝顔…)
タバコ スパスパ
巨乳(あぁ、タバコが美味しいわね…はは、あは、あははははは!、うっ、うえ゛っっっ)
ドタドタ
トイレ バタン
巨乳「うえ゛っ、げぼっ!」
ゲロゲロゲロ
巨乳(さっき食べたシーフードヌードルを全部吐いてしまった)
プーン
巨乳「くっさ!」
ゲロゲロゲロ
ゲロゲロゲロ
ゲロゲロゲロ
・ ・ ・ ・ ・
巨乳「ふぅ、ふぅ…」
ミズ ゴクー
巨乳「はぁっ…くっ」
巨乳(食べては吐き、食べては吐き…日に日に体は衰弱していく…断続的に記憶は途切れ、手足の痺れが突然起こる…)
巨乳(あとどのくらいなの、私に残された時間は…)
巨乳(急がなきゃ…早くあの子から組織の情報を得られるだけ得て…)
巨乳(私から全てを奪った張本人を…探し出す。それだけよ)
巨乳(あの子は組織を壊滅させる気みたいだけど、私は…復讐さえ果たせれば、後は…)
ガチャリ
巨乳「さて、もうひとがんばりしましょうか…」
テクテク
テクテク
女「あ、お姉さまァァァん…」
巨乳「さぁ女ちゃん、続きをしましょうか」
スススッ
ヌプリ
女「ひゃっ!」
巨乳「もぎとれもぎとれ…もぎとれウンバボー!」
女「はっ、ハッサン!」
ブワッ
巨乳「ん~ギガァ、ドリルゥ…ブレ…」
女「イクゥゥゥゥゥゥゥゥ!」
プッシャァァァァァァ
女「な、梨汁でちゃったなっしー…」
巨乳「ふふっ、船橋市非公認…」
女「もっと、もっと欲しいなっしー!」
バタバタ ピョーン
巨乳「快感が欲しい?…ならば、くれてやる!」
ユビニホン
ズボンヌ!
女「はっ、ハッサン再び!」
セイッ
セイッ
セイケンヅキ!
女「はぁ…はぁ…」
巨乳「今日はここまで。明日のお楽しみよ」
女「いけずぅ…」
巨乳「ふふっ…」
トレンチコート バサァ
巨乳「じゃあ、また明日来るわね」
テクテク
女「あ…お姉さまァァァん…」
おつん
テクテク
巨乳(地肌にトレンチコートはさすがに寒いわね…)
・ ・ ・ ・ ・
イワシニー 十一匹目
「トレンチコートの女」
これにて釣り納め
十二匹目に続く…
・ ・ ・ ・ ・
~とある昼下がり、組織のシャワー室~
シャワー
幹部A「…」
テクテク
幹部B「おや、幹部Aさん」
幹部A「幹部B…君もシャワーかね」
幹部B「はい。こんな暑い日は日に何時か」
幹部A「暑い日、か…いつぞやの夏の日も、こんな風に暑かったな…」
幹部B「あの夏の日、ですか…」
幹部B「…そういえば、学者さんが新しい武器を発明したとか」
幹部A「あぁ。あまりいい趣味とはいえないがな」
幹部B「死者の魂を呼び寄せ己が力とする剣、攻霊剣レイブレイド…でしたね、確か」
幹部A「彼は…学者は全裸の奴に持たせると言っていたな」
幹部B「全裸さんに…では」
幹部A「あぁ、おそらく、は」
幹部B「酷い事を…人が死者に縛られるなど…あってはならないのに」
幹部A「いつから組織は、こうなった…手段を選ばず、人を駒のように扱い…人の幸せなどという妄想を言い訳にっ!」
幹部B「だから、だからこそ貴方が組織には必要なのですよ、幹部Aさん…またの名を、神父さん」
幹部A=神父「そう、だな…幹部B…またの名を、老人」
幹部B=老人「えぇ。我ら老体、まだまだこの世界でやる事は沢山ありますよ」
神父「あぁ、全ては『真理』の為に…」
老人「…『真理』の為に…」
まだですかね
・ ・ ・ ・ ・
その頃男は
ビジネスホテルにて
イワシニーに夢中であった。
数多のイワシが
犠牲となった。
もちろんそれらは
スタッフがおいしく頂きました。
そうしてなんやかんやあって
なお
男はイワシニーに夢中であった。
眠れる獅子、未だ目覚めず…
・ ・ ・ ・ ・
~とある地下倉庫にて~
ザワザワ
ガヤガヤ
全裸「いよいよTHE・兜合わせ大会…胸が高鳴りますな」
神父「まだ地区予選。程々に、な」
全裸「分かってますって。安心して見ていて下さいよ」
神父「しかし私がセコンドなんて…うまくやれるのだろうか」
全裸「大丈夫ですよ、ボクシングのそれとだいたい同じです」
神父「ならいいが。さて、一回戦の相手を見に行くかね」
全裸「はい」
テクテク
神父「対戦表は…あったあった。君の対戦相手は、ほぅ」
全裸「ふんどし、ですか」
?「よぉよぉ、アンタが全裸かい?」
全裸「…赤い褌…なるほど、貴方が一回戦の相手、ふんどしですか」
ふんどし「ご名答」
ふんどし「この赤い褌を見てくれ、どう思う?何を感じる?どうしたい?」
全裸「…すごく、嗅ぎたいです///」
神父(へ、変態だー!)
全裸「冗談はさておき、いい肉体をお持ちですね」
ふんどし「だろ?」
ムキッ
全裸「ですが、筋肉量は兜合わせの実力に関係しないものです…勝たせてもらいますよ」
ふんどし「言うねェ。本当に筋肉量が関係ないか、思い知ることになるぜ?」
バチバチッ
神父(熱い火花が散っている…一回戦から激しい戦いになりそうだな)
ふんどし「俺は」
全裸「私は」
ふんどし&全裸「「最初っからクライマックスだぜ!」」
・ ・ ・ ・ ・
とある地下倉庫で行われる兜合わせ大会、地区予選
一回戦 ふんどし vs 全裸
汗と汁が飛び交うバトルが
繰り広げられようとしていた…
イワシニー十二匹目
「日本の夏、地区予選の夏」
これにて釣り納め
十三匹目に続く…
乙乙
・ ・ ・ ・ ・
全裸「作戦会議です」
神父「分かった」
全裸「相手の筋肉量は侮れない。短期決戦がいいかと思います」
神父「同感だ。あの筋肉量、スタミナも相当だろう」
全裸「はい。長引けばこちらが不利と考えます」
神父「よし、なら短期決戦でいこう。任せたぞ」
全裸「はい!」
ピンポンパンポーン
放送「まもなく一回戦を始めます。選手の皆さんは中央リングにお集まりください…」
神父「よし、行こう」
全裸「はい」
・ ・ ・ ・ ・
ふんどし「ビビって逃げなかったことは褒めてやるぜ」
全裸「言いますねェ」
審判「こらこら、試合前だゾ」
ふんどし「ふっ」
全裸「けっ」
審判「では互いに下半身をあらわにして…」
ヌギッ
ヌギッ
審判「よし。では互いに戦闘態勢に…」
ふんどし(ボディビルダーボディビルダーボディビルダー…)
全裸(おすもうさんおすもうさんおすもうさん…)
ムクムクッ
ムクムクッ
ボッキ デスゾォ…
審判「よし!」
審判「では互いに見合って見合って…レッツ!」
ふんどし&全裸「「フェンシン!」」
ガキィィィン!
神父(始まったか…!)
全裸「はぁっ!」
ふんどし「遅い!」
全裸「っ、必殺・パラダイスロスト!」
フワンフワン
グィィィィィ
ふんどし「そんな大技がいきなり当たるとでも!」
全裸「そぉい!」
ペチン
ふんどし「!?」
審判「先制、全裸!」
神父(まさかパラダイスロストを囮に、通常接触で先制点を狙うとは…読めない。手練れである程、この狙いは読めない…!)
ふんどし「くそっ…舐めた真似を」
全裸「戦術ですよ。効果的でしょう?特に貴方のような力自慢の方には」
ふんどし「…これ以上点はやらん」
審判「はい、セットポジションー」
ススッ
ペトリ
審判「では再開…レッツ」
ふんどし&全裸「「フェンシン!」」
ふんどし「はっ!血液集中!」
ムクムクッ
バッキバキ
ふんどし「血液をちんこに集中させた…硬度は10だ」
全裸「あ、悪魔将軍…」
ふんどし「長くはもたん、行くさ!」
ズモォ
全裸「っ、一撃が重い!直撃したら死にかねない!」
ふんどし「そうさ、そしてその恐怖は貴様の動きを鈍らせる!」
ズモォ
全裸「っ、しまっ…」
クラッ
全裸「ちょ…」
コォォォォ
ふんどし「もらった!」
ズモモォ!
ドズン
全裸「が…はぁ…」
神父(直撃…危険だ!)
審判「有効!超有効!」
ふんどし「っしゃあ!」
全裸「ぐぁ…」
全裸(肋が何本か持っていかれましたね…よくない状況です)
ふんどし「どうした、早くセットポジションの準備をしろよ?」
全裸「わ、かってます、よ…」
フラフラ
審判「セットポジション、よし…レッツ」
ふんどし&全裸「「フェンシン!」」
全裸(ぐっ…痛みが更に…)
フラフラ
ふんどし「…」
全裸(ですが相手にも疲れが…まだ諦めるには早いですね!)
ワォン…
全裸「起死回生の…インフィニティ・ディメンション!!」
グワン
グモッ
グモッ
ふんどし「なっ…ちんこを中心に空間が歪み…」
グモッ
バクンッ
ふんどし「ぐ……あ…?」
チンコ キエトルゥ…
ふんどし「俺の…俺のちんこが消えとる!?」
全裸「インフィニティ・ディメンション…一度歪めた空間を瞬間的に戻す事で、そこにあった物を次元の彼方に消し去る技…!」
審判「そこまで!ちんこブレイクによって、全裸の勝ち!」
全裸「当然の結果でs…」
フラッ
ガシッ
ふんどし「けっ、あんたもフラフラじゃねぇか」
全裸「ふんどし…」
ふんどし「今日は俺の負けだ。いい試合だった。だが次は負けねぇ。また勝負しろよ」
全裸「ふっ、いいでしょう」
審判「では互いの健闘に…肉敬礼!」
ビンッ
ビンッ
主人公誰だったっけ?
・ ・ ・ ・ ・
こうしてなんやかんやあって
順調に勝ち進んだ全裸。
卑劣な罠とかちょっとしたロマンスとか
色々あって
ついに全裸は決勝まで勝ち進んだ。
全裸「ついに決勝ですね」
神父「負けそうな試合もあったが、どうにかなったな」
全裸「ホントに地区予選ですかこれ」
神父「まだまだ鍛錬が必要という事だな」
全裸「はい、心得ています」
全裸「決勝戦は一時間後…それまでに食事を済ませておきましょう」
神父「うむ。実はシーフードヌードルを用意してある」
全裸「わぁお、気が利くゥ!」
神父「しかも、既にお湯を入れてある」
全裸「手際いい!抱いて!」
全裸「もう辛抱たまらん、今、食うぜッッッ!」
ベリッ
ビローン
全裸「なっ…麺がふやけてビロビロに!」
神父「湯を入れるのが早すぎたんだ…」
全裸「腐ってやがる…」
全裸「だがここまでふやけてブヨブヨなら…いい締め付けが期待できそうですね…」
神父「…締め付け?」
全裸「試しに麺に指を入れてみてください」
神父「う、うむ…」
ヌプゥ…
神父「!!!」
一回戦で出てくるデカブツは負ける法則
グッ
神父「なにコレ、めっちゃ締め付ける!」
全裸「ふやけた麺が絡みつく…道理ですよ」
神父「指が持っていかれそうだった」
全裸「さて、ここで質問です。もしそれが指でなくて…」
ゴクリ
神父「…ちんこだった、ら…?」
全裸「ふふっ、想像してみてください」
神父「う゛、ヴァルハラ…」
全裸「ははっ、それ以上は私の口からはいえません。とてもじゃないですが、ね…」
神父「い、いいのか?果たして…私は、挿れて、いいのか?」
ふんどし「おい!なにを我慢している?おまえは今挿れていい!挿れていいんだ!」
神父「ふ、ふんどし…」
全裸「ふんどしの言うとおりですよ…さぁ…神父さん…」
ちんこ消された割には平然としてやがるぜ…!
神父「Gokuri…」
ヌプゥ…
神父「はぅわっ!も、持っていかれりゅぅぅぅのりょぅぅぅ!」
トロォン…
全裸「そして、その先は…」
ブワッ
神父「…不思議と穏やかな気持ちだ…宇宙…銀河…終焉…そして、生命!!」
ふんどし「なっ…射精せずに無我の境地に…!?」
全裸「そう、これが悟り」
神父「もはや私は私という一個人ではなく、あらゆる世界の一部、いや全てであると理解した…!」
ふんどし「なんかやばくね」
神父「私は個ではなく公、公は私…そして全ては私へ、私は全てへ!」
ドビュッシー
ドプッ ドプッ ビビューッ
神父「マーベラス!」
グッタリ
神父「はぁ…はぁ…」
神父「爆ぜた命の元達よ…その白濁の箱船よ…今、私は!」
ピカーッ
神父「開いた…開いたぞ、『真理』の扉を!」
お、おう。
クパァ…
神父「扉…そう、具現化された扉…これで…これで『真理』へとたどり着ける…」
全裸「扉…ですと…」
神父「あっはっは…こんなに簡単な事だったのか…我々があらゆるものを犠牲にしてまで欲した真理の扉は…こんなにも、こんなにもこんなにもこんなにも!」
ヌプヌプヌプゥ
神父「はぁぁぁぁ…射精の度に扉がはっきりと見えてくる…もっと…もっとだ!」
嫌いじゃないよ
ふんどし「な、何なんだよ、このとびr…」
グニャ
ふんどし「あふぁ…」
バクンッ
全裸「ふ、ふんどし!」
パタン
全裸「扉が閉じた…」
神父「彼は…ふんどしは、扉の向こうへ行ったようだな」
全裸「扉の…向こう?」
神父「そう、それが、それこそが組織の求める物…『真理』のある世界だ」
全裸「えぇい、まったくもって意味が分かりませんぞ」
神父「扉の先の世界を…『真理』を深く知る必要は無い。ただ、身を任せるだけで、いいんだ」
全裸「神父さん…貴方は…」
神父「さぁ扉よ!再び開き私を…私を真理へと導きたまえ!」
シーン
神父「…」
シーン
神父「何故だ…何故扉は開かない!?」
シュタッ
?「それは、その扉がまがい物だからさ」
全裸「あ、貴方は!?」
?「通りすがりの主婦さ…そこの男と顔見知りではあるがね」
神父「…君は…女母…」
女母「久しぶりだな。相変わらず下らん事をしているようだな」
神父「何故君がここに…」
女母「私だってあんたが居ると分かっていたら来ていないさ…ただ、空間の歪みを感じて来ただけさ」
神父「なるほど…君はそういうものを感じ取れるのだったな」
女母「で、何だいこれは?」
神父「…扉さ…真理へ到達する為の、ね」
女母「あんたはまだそんな物を…っ!」
神父「君だって真理によって得られる物を知っているだろう…あれが、あれさえあれば!」
女母「妄想もそこまでにしな、神父…私はその扉を壊すよ」
ザザッ
女母「ブランクはあっても、私は私の忍術に絶対の自信がある!」
スッ
女母「爆裂護符付きの苦無だ…刺され!」
シュッ サクッ
全裸「く、苦無が扉に刺さっ…」
カッ
ズゴゴゴゴバァァァッ
女母「爆砕ィィィ!」
トビラ キエー
神父「あぁ…扉が…真理がぁぁぁ…!」
女母「言っただろ、それはまがい物さ。こんなに簡単に真理の扉は現れない」
神父「そ、そんな…」
ガックシ
全裸「神父さん…」
女母「目的は果たした、じゃあな」
神父「…なぁ」
女母「…」
神父「あの子は…娘は…元気か…?」
女母「…あんたに話す義理も意味も、無いね」
シュッ
全裸「き、消えた…に、忍者…」
全裸「…」
神父「…」
全裸「…し、神父さん」
神父「…さて、そろそろ兜合わせ大会地区予選、決勝戦の時間だな!」
全裸「説明的なセリフぅー!」
・ ・ ・ ・ ・
こうしてなんやかんやあって
全裸は決勝戦で負けた。
わりとあっさり負けた。
己の未熟さを実感した全裸は
より一層の精進を誓うのだった。
イワシニー 十三匹目
「扉」
これにて釣り納め
十四匹目に続く…
・ ・ ・ ・ ・
~女の家~
女「…」
女「最近、巨乳お姉さまが家に来ませんわ…」
女「電話もメールも返事無し。一体どうしたのかしら…」
女「ま、こんな時の為に、発信機を付けておいたのですけどね!」
スチャッ
女「このお姉さまレーダーを使えば、居場所はバッチリ!さっそく探しに出かけますわよ!」
・ ・ ・ ・ ・
女「この辺りですわね…あら、ビジネスホテルがありますわ」
女「おそらくお姉さまはこのホテルに…入口が見える位置で待機しますわ」
ガサガサ
女「ブルーシートを敷いて、ダンボールで風除けを…よし」
スワリ
女「快適に過ごせそうですわ」
そうしてなんやかんやで
三日が過ぎた。
女「おかしい…お姉さまレーダーに動きは無し。ホテルの部屋から出ていないのかしら…」
女「…ふぅ、お風呂にも入ってないですし、周囲の視線もそろそろ辛いですわね」
女「どうにかホテルにチェックインするお金を…」
~三時間後~
女「お金を、手に入れましたわ」
女「諭吉が三人いれば、十分ホテル代になるでしょう。ではさっそくホテルへゴー!」
ケガレタ オカネェ…
あの親にしてこの子ありだな
テクテク
女「お姉さま…お姉さま…」
テクテク
女「あ゛あ゛あ゛…お姉さまはどこォ…」
ピピピッ
女「レーダーに反応…この部屋ね」
女「セイッ」
マエゲリ バコー
女「お姉さま…いるのはわかっていてよ」
テクテク
女「お姉さ…」
巨乳「…」
女「やっと会えた…」
巨乳「女ちゃん…」
女「お姉さま…顔色が悪いわ、というより、痩せこけて…いるわ」
巨乳「…衰弱していく姿を見せたくなかったのよ。今の私、酷くやつれているでしょ?」
女「お姉さま…」
巨乳「組織は私から大切なものを奪った…それだけではあきたらず、私に『呪い』を残した」
女「呪い…」
巨乳「私が組織を憎む程に、その生命力を奪う呪い…この首に刻まれた黒い刻印…それが『復讐者の首輪』…」
女「酷い…」
巨乳「私の組織への肉染みが消える事は無い…この刻印は、いづれ私を呪い殺すでしょうね」
女「何か…呪いを解く方法は…」
巨乳「方法はただ一つ。術者を殺害する事だけ」
女「あら、簡単な事じゃありませんか」
巨乳「…その術者とは組織の幹部が一人、老人。組織一呪術や魔法に長けた男よ」
女「組織の…幹部…!」
巨乳「老人を倒すのは…無理よ。幹部という役職ではあるけど、老人は組織で一番の実力者。豊富な呪術・魔法に加え、長年の戦闘経験、溢れるダンディズム…全てにおいてパーフェクトなのよ、彼は」
女「随分詳しいのですね」
巨乳「…私はかつて彼と…老人と関係をもっていた」
女「!」
乙乙
続きはまだかいのお……
うむ
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