モバP「響子と観光地のプロモーションビデオ撮影」 (160)

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-長野新幹線-

響子「Pさん、みかん食べませんか?今皮を剥いたんですよ」

モバP(以下P)「おっ、じゃあ頂こうかな」

響子「お茶もありますから♪それと食べさせてあげましょうか?あーん...なんて♪」

P「こらこら、大人をからかうんじゃない。まあ観光地...温泉街での仕事だからな。気持ちが逸って、はしゃいじゃうのもわかるよ」

響子「えへへ♪お仕事とはいえ温泉に入れますからね!今から楽しみです。あ、でも入浴しているところも撮影するんですよね?」

響子「それはちょっと...恥ずかしいかな」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422800222

来たか!

P「ああ、安心してくれ。今回はそう言った入浴しているシーンは無いから。あるとしても足湯に浸かっているところくらいかな」

響子「そうなんですか?少しほっとしました...」

P「さすがに高校生に入浴シーンの撮影はさせられないよ。今回の撮影は温泉街の温泉以外の魅力を紹介するのがメインなんだ」

響子「温泉以外の魅力ですか?じゃあお料理や景色をたくさん楽しめるってことですね♪」

P「そうだね。それに今夜は観光協会のご厚意で老舗旅館に宿泊できるからね。しかも露天風呂付きの個室に!」

響子「凄い贅沢ですよね♪ちひろさんに感謝ですね、Pさん」

P「全くだよ。今回の仕事はちひろさんが主導で企画したからね。よくこんないい条件の仕事を取ってきてくれたもんだよ」

響子(ちひろさんに約束してもらったお仕事...まさかこんなに素敵なお仕事になるなんて)

響子(温泉のお仕事...しかもPさんと二人きりで泊りがけのお仕事♪ちひろさん、本当にありがとうございます!)

響子「えへへ...♪」

P「楽しみにしているようだけど不安は無いか?知らない場所で、一人での仕事だけど」

響子「確かに少し心細いですけど...一人じゃないですよ?Pさんが一緒にいてくれますから!私は大丈夫ですよ♪」

P「そうだね。今日は俺もずっと一緒にいるから、何かあってもすぐに対応できるしね」

響子「はい、頼りにしてますから♪Pさんは撮影現場に行った事はあるんですか?」

P「今回が初めてだよ。前々から行ってみたいとは思ってたから、実は俺も楽しみにしているんだよ」

響子「そうなんですか。お仕事とはいえ、観光地に行くんですから楽しみましょう♪」

P「今回の仕事は響子に楽しんでもらえると思うよ?」

P「まずは白根火山展望台での撮影、その後はスキーをしているシーンの撮影に...」

響子「あの...スキーの撮影があるんですか?」

P「そうだけど、どうかしたのか?」

響子「実は私スキーの経験があまりないんです。うまく撮影ができるかちょっと心配です」

P「そうなのか。でも大丈夫!インストラクターさんがいるから。もともとインストラクターさんの指導を受けているシーンの撮影だから」

響子「なら大丈夫ですね!欲を言うと、スキーはPさんに教えて欲しいです...そしたら一緒にスキーができるのに」

P「そう言ってくれるのは嬉しいんだが仕事だしな...他の事で我慢してくれないかな?」

P「今日の撮影は夕方ごろに終わる予定だから、夜に湯畑周辺を散歩しないか?ライトアップしていて昼とはまた違った雰囲気なんだそうだ」

P「綺麗で情緒あふれる光景だそうだから、響子もきっと喜んでくれると思うんだけど...それでどうかな?」

響子「Pさんと二人で夜の温泉街を街歩き...ロマンチックで、大人っぽい感じですね♪」

響子「でも夜の温泉街に二人きりでいたら、その...カップルと勘違いされてスキャンダルになったりして...」

P「まあ、大丈夫だろ。お忍びで来ている訳じゃないんだし、むしろ堂々と観光をしていた方が変な憶測は呼ばないだろうね」

響子「なるほど!じゃあ夜は堂々と二人で夜の温泉街を観光しましょう。えへへ♪楽しみですっ」

響子「ちょっと不純な動機ですけど、夜の観光を心置きなく楽しむために、お仕事を頑張ります!」

P「そんなことないよ。思いっきり遊ぶために、仕事をきちんとするって考えるのは悪くないさ」

P「仕事と遊びにはメリハリをつけないと。一番悪いのは気持ちがどっちつかずで、中途半端にやることだよ」

響子「そうですね。中途半端な気持ちでいて、うまくいくことなんて無いですよね」

響子「温泉街の魅力がしっかり伝わるPVにして、お仕事が終わったら思いっきり観光を楽しみます♪」

P「ああ。観光協会の人も、仕事で来たとはいえ響子に楽しんでほしいだろうしね。そもそも撮影とはいえ響子が楽しんでくれないと、いいPVにならないだろうしね」

響子「それなら大丈夫です!パンフレットに載っている観光スポットがどれも魅力的ですから」

響子「撮影しているのに私、普通に楽しんじゃうかもっ♪あっ!でもお仕事だって事は忘れませんからね?ちゃんとPV撮影だってことは意識して楽しみますから」

P「はははっ、ならいいPVが撮影できるだろうね。完成したPVが今から楽しみだよ」

響子「はい♪」

響子(温泉街でのお仕事が楽しみなのは本当ですけど...こんなに楽しみなのは、Pさんと二人きりだからですけどね。えへへ♪)

響子「Pさんは仕事と遊びにはメリハリをつけないとって言いましたけど、お休みの日は何をしているんですか?」

P「そうだね...みんなの記事が載った雑誌を見たり、それで次の企画を考えたりしているかな?」

響子「事務所や私たちには嬉しいんですけど、それだとPさんお休みの日にもお仕事をしていることになりませんか?」

P「えっと、まあ...そう言われても仕方ないかな。でもみんながどうやったらもっと輝けるのか考えるのは楽しいんだよな」

響子「でも何か他に趣味を作った方が良いと思いますよ?例えば...お料理はどうですか?自分で色々作れたら楽しいですし」

P「料理か...それなりには作れるつもりだけど、もっと本格的にやってみるのもいいかな?作り過ぎても事務所に持って行ってお裾分けできるし」

P「お裾分けに持って行く料理をみんなが喜んでくれたら嬉しいんだけど」

響子「Pさんの手料理ならみんな大喜びしちゃいますよ♪かな子ちゃんと菜々ちゃんがPさんのお料理はとっても美味しいってお話をしていて」

響子「みんなも食べたいって思っているんですから。勿論私もPさんの手料理を食べてみたいですっ♪」

P「そうなのか?嬉しい反面、そんなに期待されていると御裾分けに持って行きづらいな」

P「まあ遠慮する仲でもないよね。味に関しては正直に言ってもらえた方が良いし、その時は響子も料理の評価を宜しくね」

響子「任せてください!それと、もしよかったら...Pさんと私の予定に都合がつく時は、一緒にお料理しませんか?」

響子「女子寮では他の子に私のお料理を食べてもらって感想を聞いているんですけど、男の人の感想も欲しくって」

響子「それでPさんと一緒にお料理して、Pさんに食べてもらって感想を聞かせて欲しいんですけど...どうですか?」

P「うん、別にかまわないよ。一人より二人で作った方が楽しいからね」

響子「本当ですか!じゃあ来週の金曜日の夜に早速しませんか?」

P「その日なら都合がいいかな?場所は...女子寮の共同キッチンでいいよね」

響子「そうですね。他に予定の空いている人も呼んで、賑やかにしちゃいましょう♪」

P「いいね。大人数で食べると楽しいしね」

響子(えっへへー♪Pさんと一緒にお料理ができるなんて♪)

響子(これでPさんの好みがもっとわかりますし、Pさんに私の好みを覚えてもらえる...一石二鳥ですねっ♪)

響子(お仕事だけじゃなくて、Pさんとお料理をする約束もできるなんて...)

響子(今日はなんていい日なんだろう♪)

P「おっと、そろそろ降りる準備をしておかないといけないな。忘れ物はないかい?」

響子「大丈夫です。行きましょう、Pさん♪」

-白根火山展望台-

撮影スタッフ「OKです!休憩に入ります。休憩後はスキーの撮影になります」

響子「お疲れ様です!あっ、Pさんどうでした?私、ちゃんとできていましたか?」

P「ああ、よかったよ。景色を楽しめているのがよく伝わっていたよ」

響子「ありがとうございます!...綺麗ですよね。本当に素の私で楽しんじゃいました」

P「でもちゃんとカメラを意識していて、いい画になっていたよ」

響子「Pさんがそう言ってくれて安心しました。実はちょっと不安だったんです。ちゃんとカメラを意識できていたかなって」

P「大丈夫だから、心配しないで?この調子で頑張ろう。何か気づいたらすぐサポートするから」

響子「はいっ、宜しくお願いします!あっ...ゲレンデでスキーをしているお客さんで、カップルで来ている人は多いみたいですね」

P「本当だ。カップルらしき人たちがたくさんいるね。まあ時期も時期だしね。カップルで来る人も多いだろうね」

響子「スキーで遊べますし、遊んだあとは温泉でゆっくりできますから、カップルや夫婦での旅行にはピッタリですよねっ♪」

P「それにこの展望台だって、立派なデートスポットだろ?今は撮影のために他に人はいないけど、普段だったらカップルも結構いるんじゃないかな?」

響子「じゃあこうして、Pさんと二人で景色を眺めていたら...カップルに見えますかね?」

P「ん?撮影だって周りは分かっているから、そう思う人はいないと思うよ」

響子「そうじゃなくて、その...もし撮影じゃなくて、ここでPさんと二人で景色を眺めていたらの話ですよ」

P「それは...カップルとしか思われないだろ?男女が二人で景色を眺めていたら、そうとしか思われないんじゃないかな」

響子「そうですね。...カップルが一緒に景色を眺める時は、こういう風に寄り添って眺めてるんでしょうか?」

P「こらこら...周りにはスタッフさんたちがいらっしゃるんだから」

響子「スタッフさんたちはアイドルとプロデューサーが、休憩中に景色を楽しんでいるとしか思いませんよ?」

P「だからと言っても...スタッフさんたちの様子が何か慌ただしいな...?」

響子「何かトラブルがあったんですかね?」

P「ちょっと確認してくるよ。すみません、なにかトラブルがありましたか?」

撮影スタッフ「いや、それが今日撮影に協力してくれるはずだったインストラクターがインフルエンザにかかったらしくて...」

P「えっ!?他に協力してもらえるインストラクターさんはいらっしゃらないんですか?」

撮影スタッフ「あいにくすぐ都合がつく方がいなくて困っていて...ところでプロデューサーさん、スキーの経験はおありですか?」

P「え?まあそこそこは」

撮影スタッフ「もうちょっと具体的に、どれくらい滑れるかを」

P「一般的な中級者向けコースなら問題なく滑れるくらいかと」

--------

---

-リフト乗車中-

P「どうして俺がインストラクター役をしているんだか...」

響子「えへへ、私は嬉しいです。Pさんと一緒にスキーをすることが、思いがけない形で叶っちゃいましたからっ♪」

P「初級者向けコースでしか撮影しないから、それだけ滑れれば十分だって押し切られちゃったよ」

P「まあ撮影の流れの説明を受けた限りだと、大丈夫だとは思うけど」

響子「優しく教えてくださいね、Pさん?」

P「ああ。万が一にでも、響子にけがはさせられないからね。響子はスキーの経験があまりないって言ってたけど、何が苦手なんだい?」

響子「滑っているときにこけちゃうことは無いんですけど、止まるのが苦手なんです。あとうまく曲がることができなくて」

P「分かったよ。最初はまっすぐ滑って止まることを覚えようか。もし響子が止まれなくなっても、俺が受け止めるから安心して滑ってね」

響子「Pさんが受け止めてくれるんですか?」

P「ああ、絶対響子にけがはさせないから、遠慮なく来てくれ」

響子「えへへ...じゃあ遠慮なくPさんの胸に飛び込んじゃいますねっ♪」

P「お、おう?」

P(なんか言い方を変えたけど...深い意味は無いよな?)

響子(うまく止まれるようになっても、何回かわざとPさんに受け止めてもらっちゃおうかな♪)

響子「そう言えばリフトに乗っている映像も撮影してるって、スタッフさんが言ってましたね。この映像もPVに使われるんですかね?」

P「どうかな?個人的には、今の映像は使った方が良いと思うな」

響子「どうしてですか?」

P「だって響子が凄くいい笑顔をしているから、使わないともったいないと思ってね」

響子「わ、私そんな顔をしていますか?」

P「うん、とっても眩しい笑顔をしているよ」

響子「それは...だって、その...」

響子(撮影中とはいえ、Pさんとリフトで二人きりだから)

P「よっぽどスキーが楽しみなんだね」

響子「.....」

P「あれ?どうかしたか響子?」

響子「どうもしてません」ムスー

P「いや、そんなことは無いだろ?明らかに不機嫌になったよね」

-Pたちの前のリフト-

撮影スタッフ「折角いい画が撮れてたのに...何痴話喧嘩始めてるんだか...」

撮影スタッフ「前半の部分だけ使うか...」

-初心者コース-

P「よーし、とりあえず滑ってみてくれないか?」

響子「はーい」

P(機嫌を直してもらえて良かった...不機嫌になった理由は良く分かってないけど)

響子「行きますよー?しっかり見ていて下さいね」

P「ああ、しっかり見ているから安心して....おっ、うまい、うまい。そのまま俺の方に」

P「スキーの板をハの字にして、そうしたら減速していくから」

響子「ハの字...ハの字...きゃっ!?」

P「おっと!大丈夫かい、響子?」

響子「あ、ありがとうございます。うーん、やっぱり上手く止まることができません...」

P「最初は誰だってそうだよ。でも滑ることはできているから、もう少し練習をすれば上手く止まれるようになるさ」

P「始めから上手にできることなんてないだろ?」

響子「そうですよね。練習を重ねずに上手にできることなんて、ありませんよね。お料理だってそうです」

響子「またやってみます!それで...またこけちゃいそうになったら、さっきみたいに受け止めて下さいね」

P「リフトで言っただろ?俺が受け止めるからって。だから怖がらずに滑ってごらん」

響子「はいっ!それじゃあ行きますね。よろしくお願いします!」

P(その後何度から止まる練習をして、上手く止まれるようになった)

P(後半はワザと俺に受け止められていたように思えたけど...うん、多分気のせいだ!)

P「最後はコースを滑っているシーンの撮影で、スキーは終了だ」

響子「普通に滑ればいいんですね?Pさんが丁寧に教えてくれたおかげで、止まることも曲がることも上手にできるようになりましたから」

響子「一回でOKをとって見せますよ♪」

P「その意気だよ。俺も隣で一緒に滑るから、楽しんで滑ろう」

--------

---

撮影スタッフ「はい、OKです。お疲れ様でした」

響子「お疲れ様です!」

P「お疲れ様響子、見事に一発OKだったね。この後は足湯での撮影だよ」

響子「いいですね♪撮影しながら疲れた体を休めることができちゃいます♪スキーの後に足湯や温泉に入る人は多いんですかね?」

P「やっぱり多いんじゃないかな?観光協会の紹介にもお薦めされているしね」

響子「観光協会もお薦めですか、楽しみですね♪早く着替えて...あれっ!?わわっ!?」

P「おっと!危ない!大丈夫かい、響子?」

響子「あ、ありがとうございます、大丈夫です...油断してこけちゃいそうになりました。えへへ...失敗しちゃった」

P「怪我がなくて良かった...ん?どうしたんだ?俺の顔をじっと見て」

響子「何だかPさんがいつもよりかっこよくて、ゲレンデマジック...ですかね?」

P「ゲレンデマジックか、よく聞くよね。でも”いつもより”ってそれじゃあ普段から俺がかっこいいみたいじゃないか」

響子「...かっこいいですよ?」

P「えっ?」

響子「Pさんは普段から、すごくかっこいいですよ」

P「そ、そんなことは無いんじゃないかな?」

響子「いつも私たちの事を考えて...私たちのためにお仕事を頑張ってくれているPさんが、かっこよくないわけないじゃないですか」

響子「覚えてますか?私が”アイドルのお仕事がないときは、私が○○さんを支えられたら”って言ったことを」

響子「Pさんにプロデューサーとして、アイドルの私を支えてもらってますから」

響子「私がアイドルでないときは...Pさんを支えてあげたいんです。五十嵐響子として、私にできることで」

響子「あのときも言いましたけど、これは私の本心ですからねっ!」

P「ありがとう響子...その気持ちは嬉しいよ、でもね?」

響子「な、なんですか...?」

P「周りからの視線多い場所だから...ね?」

響子「えっ....?あっ!?」

P「それに俺が抱きかかえてる体勢のままだし...」

響子「ご、ごめんなさいっ!」

撮影スタッフ「........」ニヤニヤ

響子「あ...あぅ...」カァー

P「は、はははっ。さあ!次の撮影場所に移動しましょう!」

--------

---

-湯畑周辺-

響子「湯煙が幻想的で、素敵な場所だなぁ♪夜はPさんと二人で、ここをお散歩できるんだ...ふふっ♪」

P「響子ー、あの足湯で撮影があるから」

響子「屋内にある足湯なんですか、なんだか珍しいですね」

P「確かにそうかもね。中にスタッフさんが待機していて、建物に入ったところから撮影が始まるから」

響子「建物に入ってからですね?」

P「ああ、入るタイミングは外のスタッフさんが合図するから」

響子「分かりました!Pさんは一緒じゃないんですか?」

P「俺は響子が入った後に、スタッフさんの合図で中に入るよ」

撮影スタッフ「五十嵐さーん、準備お願いします」

響子「あっ、今行きます!それじゃあPさん、お先に行ってきますね」

P「いってらっしゃい」

響子「うわぁー♪広々としていてゆっく....え....?」

加蓮「やっほー響子♪待ってたよ」

茜「ここからは私たちも合流です!!」

のあ「賑やかな旅に...なるわね」

響子「な...なんで...?」

P(えっ?どういうこと?なんで三人がここに?)

-事務所-

ちひろ「今頃みんな合流したころかしら?」

ちひろ「確かにPさんと二人きりのお仕事とは言いましたけど...」

ちひろ「ずっと二人きりとは...一言も言ってませんからね?響子ちゃんには悪いけど」

ちひろ「ドッキリ演出をするために、Pさんと響子ちゃんには他の参加者がいることを内緒にしてほしいって依頼でしたし」

ちひろ「それにしても、残りの参加者を決めたときは大変だったわ...」

~ちひろ回想~

ちひろ『...と言うわけで、Pさんと響子ちゃんには内緒にしてほしいんですよ』

ちひろ『Pさんに話しちゃうと、響子ちゃんにも伝わってしまう可能性が高いので』

茜『わかりました!プロデューサーと響子ちゃんには内緒ですね!!』

加蓮『温泉かぁ...楽しみなんだけど、響子を騙してるみたいでちょっと...ね』

のあ『そうね...この前一緒に仕事をしたのだけど、とても楽しみにしていると言っていたわ...』

茜『うっ...確かに...響子ちゃんに申し訳ない気持ちが...』

ちひろ『それは...確かにそうですけど、Pさんや響子ちゃん、それにみなさんにも申し訳ないんですが...お仕事と思って』

加蓮『私たちもアイドルだから、事情は分かってるよ?でも、どうしても響子への罪悪感が...』

茜『考えれば考えるほど、内緒にするのが申し訳ないです...』

ちひろ『うーん....』

のあ『二人が言っていることもわかるわよ...でも加蓮が言ったように、私たちはアイドル...仕事に対して私情を挟むのはあまり良くないわ』

のあ『依頼された内容も、理不尽なものじゃないわ...二人に、響子に私たちと一緒で良かったと思ってもらえるように仕事をこなす...』

のあ『そう前向きに考えるべきじゃないかしら?...響子には仕事とは別に、Pと二人きりの時間を作ればいいのだし』

茜『なるほど...のあさんの言うとおりです!お仕事は全力を出さないといけませんね!』

加蓮『仕事とは別にか...ちょっと羨ましいけど、それくらいのご褒美があってもいいよね』

ちひろ『じゃあ宜しくお願いしますね。のあさんありがとうございます、二人を説得していただいて』

のあ『私は何もしていないわ...ただ二人が何をするべきかを理解しただけよ』

P『お疲れさまです!只今戻りました。おやっ?みんなで何を話しているんですか?』

茜『あっ、プロデューサー!今プロデューサーに内...』

ちひろ『おおっとー!!響子ちゃんの観光地でのお仕事をとってきた時に、もう一つ同じ日に撮影する別のお仕事を貰えたんです』

ちひろ『スケジュールに都合がつく三人にやっていただけないかと思いまして...Pさんに相談もせず、事後承諾で申し訳ないんですけど』

P『大丈夫ですよ。あー、でものあさんもその仕事に参加するんですよね?』

のあ『そうよ...どうかしたのかしら?』

P『実は今とってきた仕事で、コタツで温まっている光景のグラビア撮影があるんですよ』

P『三人での撮影で、丁度スケジュールが空いているにゃんにゃんにゃんの三人にやってもらおうと思っていたんです』

P『撮影日が響子の仕事と同じ日で...三人の仕事もそうなんですよね?』

ちひろ『え、ええ....そうです』

のあ『.............』

のあ『........』

のあ『...え?』

P『じゃあ、みくとアーニャには出てもらうとして...残りの一人は他のアイドルに...』

のあ『P、P?ちょっと...』

P『そうだ!志希に出てもらおうかな。志希もどことなく猫っぽいところがあるから、二人ともコタツとも相性はいいだろうし』

のあ『え...ちょっと、P...?』

P『うん、悪くない!じゃあちょっと志希に話をしてきますね』

茜『プロデューサーいってらっしゃい!』

のあ『..........』

加蓮『...あちゃー』

ちひろ『のあ...さん?大丈夫ですか?なんだか目が虚ろな気が...』

のあ『.......っ!!』キッ!

ちひろ『に、睨まないでください...こんなことになると思ってなくて...ここは私情は挟まずに...』

のあ『......っ...』ジワッ

ちひろ『わーわー!!?泣かないでください!?分かりました!今度にゃんにゃんにゃんでお仕事ができるように、Pさんに働きかけますからー!!?』

~回想終了~

ちひろ「なんとかのあさんに落ち着いてもらえたけど、大変だったなぁ...」

-足湯浴場-

のあ「...というわけなの、驚かせてごめんなさい」

茜「一緒に温泉街の魅力を全力でPRしましょう!!」

加蓮「宜しくね、響子」

P(響子の撮影と同じスケジュールだったわけだ)

響子「う、うわー...三人がいて驚いたなぁ...でも、嬉しいなぁ....」

響子(さようなら....私とPさんの二人きりの時間....)

加蓮(うん、ごめんね響子。こんな反応になると思ってた)

>>1です

書き溜めが終了したので、本日の投下を終了いたします。
お付き合いいただきましてありがとうございます。

アイドルの口調に違和感や誤字脱字等がございましたらご指摘頂ければ幸いです。

まだ次回作の安価はいたしませんが、対象ににゃんにゃんにゃんを追加予定です。

それでは失礼いたします・


対象の中に奏が入っているのか気になる

おつ
響子も奏も美嘉の時に名前出てたからきっといつか来るんじゃないかな


スキーシーンでBLIZZARDが脳内再生

>>49,50さん

書きたいとは思っているのですが、話が思いついていないため未定となっております。

書き溜めができたので投下します。

-温泉街-

P「次は温泉街を散策するシーンの撮影だ」

茜「温泉街を自由に歩くんですね!!どこか決まった場所にはいかないんですか?」

P「四人が気ままに歩いて、ありのままの姿を撮影するのが趣旨だから、本当に自由に歩いてくれ」

のあ「要するに...ち○散歩のような体でいけばいいのね?」

P「そうです!興味があるお店や観光スポットにはどんどん立ち寄って下さい」

茜「分かりました!さっそくあの御饅頭屋さんに行って、ほっかほっかの御饅頭を食べましょう!!」

P「おーい茜!カメラはまだ回ってないぞー!」

対象に智香が入ってたら嬉しいなあ……

響子「......」

加蓮(うーん、響子...まだがっかりしてるのかなぁ...)

加蓮「ねぇ、響子?ほんとうにごめんね?私たちが来ることを黙っていて」

響子「大丈夫ですよ?みんなとお仕事をするのは楽しいですっ!」

加蓮「でも今ぼーっとして...」

響子「ぼーっと...?ああ!違います。ずっとPさんの事を見ていたんです。加蓮ちゃんも見て下さい」

加蓮「Pさんを?」

P「ええ、茜が一番活発に動きますから、茜に一人カメラを着けた方が良いと思います。あとは...」

響子「Pさん、真剣な顔でお仕事をしていますよね?あんな風にお仕事をするPさんは...いいですよね♪」

加蓮「責任感がある大人って感じで、一生懸命なPさんが私も大好きだよ」

響子「そんなPさんを見て、私もお仕事に頑張らなきゃって気持ちになっていただけですから...もう気持ちは入れ替えました♪」

訂正です。

>>56

×響子「そんなPさんを見て、私もお仕事に頑張らなきゃって気持ちになっていただけですから...もう気持ちは入れ替えました♪」

○響子「そんなPさんを見て、私もお仕事を頑張らなきゃって気持ちになっていただけですから...もう気持ちを切り替えました♪」

加蓮「そっか...じゃあPさんのためにも、一緒にお仕事頑張ろうね」

響子「はいっ!頑張りましょう!」

加蓮「でも、気持ちを切り替えたって事は...やっぱり少し残念に思ってたんだよね?」

響子「うっ...まあ多少は...。でも二人きりの時に素敵な出来事がありましたから、私はもう十分満足してます♪」

加蓮「えー、いいなぁ...何があったの?教えてー?」

響子「えへへ...秘密ですっ♪」

茜「響子ちゃん、加蓮ちゃん、そろそろ始まりますよー!!」

響子「はーい!行きましょう、加蓮ちゃん」

加蓮「うん、いこっか」

-------

---

-アイドルが宿泊する部屋の個室露天風呂-

茜「くぅ~~♪お仕事が終わった後の温泉は気持ちがいいですね!!」

加蓮「温泉街を歩き回った疲れがとれるなぁ...♪温泉街でのお仕事だったけど、こうして温泉に浸かるの初めてだよね」

響子「足湯や手湯での撮影はありましたけど、入浴はこれが最初ですね。でものあさんは入浴シーンの撮影がありましたよね」

のあ「そうね。でも、温泉に浸かってはいたけど、撮影だから純粋には楽しめなかったわ...」

のあ「やっぱり...気心の知れた仲間と一緒に、温泉は楽しみたいわ...今みたいに...ね」

加蓮「ふふっ、露天風呂付きの部屋で丁度良かったよねー」

響子「周りに遠慮をすることもありませんから、私たちだけでゆっくり、のびのびと楽しめますもんね♪」

茜「そうですね!!知らない人がいなくて、こんな大きなお風呂だと、ついつい泳いでみたくなります!!」

加蓮「気持ちはわからないでもないけど...それはダメだよ、茜ちゃん?」

茜「えへへ、冗談...」

のあ「ダメかしら...泳ぐのは?」

響子・茜・加蓮「「「のあさん!?」」」

のあ「...冗談よ?ふふっ...三人とも驚き過ぎよ?」

響子「ビックリしました...のあさんが冗談を言うとは思っていなくて」

加蓮「ほんとに...予想外のことだったから、真に受けちゃったよ」

茜「でも意外性抜群で面白かったです!!」

のあ「自分でも少し驚いているの...前の私は、こんな冗談を言う存在ではなかったから...」

のあ「Pに誘われて...アイドルになって、私は変わった...変われたわ」

のあ「少なくとも、私は今の私になれて...よかったと思っているわ。今の私になってから、世界はもっと輝いて見えるようになったから...」

のあ「三人はどうなの?自分が変わったという...実感はあるかしら?」

加蓮「私は...私は変われたよ。変えたかった私を、なりたかった私に...憧れていたアイドルにね」

加蓮「最初は私なんかじゃアイドルとして輝くのは無理だ、頑張っても無駄だって思ってたんだ」

加蓮「けどPさんに凛や奈緒...事務所のみんなと一緒に頑張って、頑張ることが楽しくなってきて、あきらめずに頑張ったら」

加蓮「夢を叶えることができたんだ。なりたかった私になれたよ。私一人だとこんなに頑張れなかった...」

加蓮「今の私があるのはみんなのおかげだから...ほんとうに、みんなには感謝してもしきれないよ」

茜「みんなが一緒だと、もっと全力で頑張れますけど...今の加蓮ちゃんがあるのは加蓮ちゃんが頑張ったからです!!」

のあ「環境は大切だけど、それを生かすも殺すも本人次第...加蓮、あなただったからその環境を生かして...今の自分を生み出すことができたのよ」

加蓮「茜ちゃん...のあさん....」

響子「これからもみんなで頑張って、夢をもっと叶えましょう!」

加蓮「そうだね響子...ふふっ、ほんとうにみんなに出会えてよかった」

茜「私も...皆さんも加蓮ちゃんと同じ気持ちです!!...でも私はのあさんや加蓮ちゃんと違って、自分が変わった感じはしません...」

加蓮「茜ちゃんは変わる必要はないんじゃない?いつでも全力で頑張るのが茜ちゃんってイメージなんだけど」

響子「それは...変える必要がない事だと思いますよ?いつでも全力なのは、茜ちゃんの良いところじゃないですか」

茜「うーん、そうですけど...自分が成長していない様に思えて...」

のあ「私は...茜は変わったと思うの」

茜「私が...ですか?」

のあ「最初の頃の茜は、全力を出すことに意識を向けていたけど...しばらくしたら、何のために全力を出すのかを...強く意識するようになったと思うの」

のあ「私が言ったことに、心あたりは無いかしら?」

茜「心当たりですか?...確かに前の私より、もっと限界を超えて全力を出せるようになった気がします!!」

茜「自分の夢のために、プロデューサーやみんなのためにって考えたら、身体が熱くなって力が漲ります!!」

のあ「なら...茜はより良き方向に向かって成長しているのだと、私は思うわ」

茜「のあさんがそう言ってくれましたから、不安は無くなりました!!よーし!!明日からも全力でいくぞー!!」

加蓮「ふふっ、茜ちゃんはこうじゃないとね」

茜「あっ!ついでにもう一ついいですか?のあさん、相談にのって欲しい事があります!」

のあ「私で良ければ、相談にのるわよ?」

茜「ありがとうございます!!その、プロデューサーとのことなんですけど...」

加蓮「P、Pさんとのこと!?」

響子「茜ちゃん、Pさんと何かあったんですか!?」

のあ「二人とも...まずは茜の話を聞きなさい...」

茜「何かあったわけじゃないんです。ただ...プロデューサーと一緒にお仕事を...一緒にいると、急に身体が熱くなったりするんです」

響子・加蓮「「.......」」

茜「これって、どうしてなんでしょうか、のあさん?」

のあ「茜...まず言っておきたいことがあるの。世の中には他人の力を借りずに、自分で解決をしなければいけない問題が...あるわ」

のあ「今相談されたことは、その問題になるの...だから、私からは何も言えないわ」

茜「そうですか...」

のあ「でも心配はしないで、茜が抱えている悩みは...茜くらいの女の子なら誰しもが抱えているものなの」

のあ「そうよね、二人とも?」

響子「えっ!?あっ!そうですね!」

加蓮「そうそう!私も響子も、茜ちゃんと同じ悩みがあるの!」

茜「二人も同じ悩みがあるんですかっ!?」

加蓮「そうなの!だから茜ちゃんと同じことがあって、私も原因が分からないんだ!」

響子「私もなんです!」

茜「じゃあ、今度同じことがあったら話を聞いてもらえませんか?」

加蓮「い、いいよ!私も原因が分かるかもしれないし、ねっ響子!?」

響子「そうですね!いつでも相談に来て下さいね」

茜「ありがとうございます!!その時が来たら、宜しくお願いします!!」

響子(茜ちゃんもそうだと思っていたけど、やっぱり....)

加蓮(はぁ...またライバルが増えちゃった...)

茜「最後は響子ちゃんですね!!響子ちゃんは自分が変わったって気持ちはありますか?」

響子「私は...特に変わったことは無いと思います。でも、最初に抱いた想いがもっと大きく、深くなっていて」

響子「その想いが私を強くしてくれている...そんな気がします」

のあ「響子はこの中で一番年下なのに、一番自分を理解して、しっかりしているのかも...しれないわね」

響子「そんな...私なんてまだまだ子供ですよ」

のあ「謙遜することはないわ。あなたは周りに気を遣えて、自制心もあるわ。その点で言ったら...私はまだまだ子供ね」

のあ「今回の仕事で少し駄々をこねて、ちひろを困らせてしまったもの...」

響子「のあさんが...ですか?う~ん、のあさんが駄々をこねるなんて...想像できませんね。一体何があったんですか?」

のあ「...それは秘密よ」

加蓮「....」ジトー

のあ「コホン!...私の発言がきっかけで、少ししんみりした話になったわね」

加蓮「私は話せてよかったと思うよ。普段じゃ中々話す機会のない話題だし」

加蓮「少し恥ずかしかったけど、話せて清々しい気分になったかな」

響子「露天風呂で開放的な気分になっていたから、胸を割って話す事が出来たんですかね?」

茜「裸のお付き合いをしているからかもしれません!!そうだ!裸のお付き合いの定番、背中の洗いっこをしましょう!!」

のあ「いいわね...じゃあ私は茜にお願いしようかしら」

茜「任せてください!!のあさんの髪、キレイです...さわって良いですか?」

のあ「ええ...いいわよ。お手柔らかに...ね」

響子「先に私が加蓮ちゃんの背中を流しますね。加蓮ちゃん、スタイル良くなってません?」

加蓮「そう?最近レッスンのメニューを変更して、運動量が増えたからかな?でも響子だってスタイルよくなってない?...特に胸が」

響子「そんなこと無いですよ~」

加蓮「...確かめてあげよっか?」

響子「か、加蓮ちゃん!?なんだか愛海ちゃんみたいですよ!?」

加蓮「ふふっ、冗談だよ?驚いた?」

-Pが宿泊する部屋の個室露天風呂-

<キャッキャッ♪

P「...となりの皆も露天風呂に入っているのか。みんなでわいわいやってて、楽しそうだなー...」

P「しかし...まあ、個室露天風呂がある部屋に泊まれるなんてラッキーだなーって、最初は考えてたけど」

P「一人で入るのがこんなに寂しく感じるものだとは...思わなんだ...」

<じゃあ今度は私が響子の背中を流してあげるね

<よろしくお願いしますね、加蓮ちゃん

<うわぁー、のあさんの髪サラサラで、さわっていて気持ちがいいです♪

<ふふっ、茜...くすぐったいわ...

P「そもそも個室露天風呂は、家族や恋人が周りに気兼ねなく温泉を楽しむためにあるんだよな...」

P「一人で入る人は滅多にいないんじゃないかな...ははは...」

<やっぱり大きくなってるんじゃない?

<か、加蓮ちゃん!?前は洗わなくても...ダメですって!?

<ふふ、ふふふふっ♪のあさん、くすぐったいです!!

<さっきの、お返しよ...ふふ♪

P「本当に楽しそうだな...もう上がろう...寂し過ぎる」

>>1です

書き溜めが終了したため投下を終了いたします。
お付き合いいただきましてありがとうございます。


誤字・脱字等の指摘やアドバイスがございましたら、
お言葉を頂ければ幸いです。

それでは失礼いたします。

一番最初に出たのにその後ほとんど出てないぼのの…
待ってるぞ

>>54さん
すみません。現状予定はないです。

>>79さん
メインではないですが、登場させる話は考えています。現状設定だけで全然話を練れてませんが

書き溜めができたので投下いたします。
お付き合いいただければ幸いです。

-アイドルの宿泊する部屋-

P・響子・茜・加蓮・のあ「「「「かんぱーい!」」」」

P「今日はお疲れ様!スタッフのみなさんも良いのが撮れたって満足していたよ」

P「響子と加蓮は楽しく温泉街を散策していて、いいPRになるって観光協会の人が喜んでたよ」

加蓮「ほんとうに楽しかったからね。仕事中だったけど、いい思い出がたくさんできたよ」

響子「お仕事でこれだけ楽しめましたから、今度は旅行でまた観光をしたいですよね♪あっ、加蓮ちゃんお鍋装いますね?」

加蓮「ありがとう響子」

P「茜は湯もみ体験のシーンが好評でね。PVだけじゃなくて、ポスターにも使いたいって話になったよ」

茜「ポスターにですか?嬉しいです!!体を動かす撮影でしたから、私も楽しかったです!!いい汗かきました!!」

響子「湯もみの撮影の時は茜ちゃん、活き活きとしてましたよね!茜ちゃん、ごはんのおかわりしますか?」

茜「大盛りでお願いします!!」

響子「はい、わかってますよっ♪」

P「のあさんは入浴シーンが神秘的でとても素晴らしかったって、男女問わず絶賛されてました」

のあ「そう...Pはどうだったのかしら?」

P「俺も思わず見惚れてしまいましたよ。本当に神秘的で、綺麗でした」

加蓮「鼻の下を伸ばしてたもんね?」

P「う...まあ否定はできないな...」

響子「でもPさんがそうなるのも仕方ないと思います。私も見ていてウットリしましたから」

加蓮「私ものあさんに見惚れちゃってた。綺麗だったよね」

茜「私も息をのんで、見てしまいました!!」

のあ「みんなありがとう。そこまで褒められると...少し気恥ずかしいわね」

響子「こう言いたくなるほど綺麗でしたから...のあさん、お酒のおかわりはいかがですか?Pさんも?」

のあ「悪いわね、響子...いただくわ」

P「おおっ、すまないね。...さっきから響子に世話になってるばかりで悪いな」

響子「気にしないでください、私が好きでやってることですから」

P「そうか?でもやっぱりな...じゃあ響子の世話は俺がやるよ」

響子「えっ!?そんな、Pさんに面倒を掛けるなんて」

P「俺も好きでやっているんだから、気にしないで?ほらっ、響子はまだ鍋を食べてないだろ?俺が装うよ」

加蓮「ふふっ、たまには響子も誰かに世話をしてもらってもいいんじゃない?」

茜「折角のプロデューサーのご厚意ですから、ここは甘えちゃいましょう!!」

響子「じゃあ...よろしくお願いしますねっ」

P「ああ、響子は苦手なものは無かったよね?」

のあ「ふふふ...」

<プルルルッ!

のあ「私の電話だわ...誰からかしら?...!ちょっと失礼するわね」

P(誰からだろう?)

のあ「もしもし」

みく『もしもし、のあにゃん?今電話して大丈夫だったかにゃ?』

のあ「ええ、大丈夫よ。どうかしたの、みく?」

加蓮(みくちゃんからか、のあさん嬉しそう)

みく『みくたちお仕事が終わったから、のあにゃんに連絡したかったのにゃ。お仕事上手くできたって』

のあ「そう...お疲れ様、みく。私の方も、問題なく終わったわ」

みく『のあにゃんもお疲れ様!のあにゃんは旅館に泊まるんだよね?うらやましいにゃ』

のあ『そうね、いい旅館よ...みくとアナスタシアがいれば...もっと良かったのだけどね』

みく『ふふふ、のあにゃんがそう言ってくれて嬉しいにゃ♪お仕事から帰ったら、たくさんお話を聞かせてね?』

のあ「ええ、たくさん話しましょう。お土産も買って帰るから...楽しみにしてて」

みく『ありがとうのあにゃん♪お土産楽しみにしてるにゃ。あっ...でもお魚のお土産は遠慮するにゃ』

のあ「みくが嫌いなものをお土産には...しないわ。安心して?」

みく『のあにゃんいつもみくをからかうのに、今日はからかわないね?珍しいにゃ』

のあ「ふふふ、それはそうよ...電話でみくの顔が見えないのだから....からかいがいがないもの」

P・響子・加蓮(((その愛情表現は...どうだろう?))))

みく「にゃー...微妙な言い方だけど、のあにゃんがみくのことを可愛がってくれてるってことで、納得するにゃ」

みく「にゃ?のあにゃん、アーニャンがのあにゃんとお話したいみたいにゃ。アーニャンとかわるね?」

アナスタシア『もしもし?のあ、こんばんはです』

のあ「こんばんはアナスタシア...みくから仕事が上手くできたのは聞いたわ、お疲れ様」

アナスタシア『ありがとうございます、のあ。のあもお疲れ様、です...私もみくに、のあがお仕事をうまくできたのを、聞きました』

アナスタシア『お仕事頑張りましたから、あとはГорячий источник...温泉を、楽しんできてください』

のあ「さっき充分堪能したわ。今度はにゃんにゃんにゃんの三人で...温泉の仕事ができるといいわね」

アナスタシア『はい。私も、三人でお仕事がしたい、です』

のあ「三人での仕事なら...そう遠くない日にあると思うわ」

P(えっ?そうなの?)

アナスタシア『そうなの、ですか?とても、楽しみです...♪』

のあ「私も楽しみにしているわ...ところで、みくとアナスタシアは何をしているのかしら?」

アナスタシア『私たち...ですか?私たちは今...』

志希『へいへ~い♪二人とも志希ちゃんを一人にしなーい』

のあ「!?」

アナスタシア『志希も一緒に、今日のお仕事の打ち上げを、しています』

のあ「そ、そうなの...」

志希『のあちゃん、今日は志希ちゃんが...しきにゃんが立派にのあにゃんの代役をしたから、安心してねー』

みく『しきにゃんもなかなかの猫っぷりだったにゃあ~♪今度はねこみみを着けて一緒にお仕事するにゃ』

志希『ふっふ~♪みくにゃんありがとー♪んー、二人とも良い匂い~♪』

みく『にゃははは♪しきにゃんくすぐったいにゃあ♪みくたちも楽しんでるから、のあにゃんもPちゃんたちと楽しんでくるにゃあ』

アナスタシア『それじゃあのあ、また事務所で...』

のあ「ええ...また....」

<ツー...ツー...

のあ「.......」

加蓮(なんだか、お気に入りの場所をとられた猫みたい...すごい、気の毒になってきた)

のあ「....P?」

P「な、なんでしょうか?のあさん?」

のあ「....飲むわよ?お酒を追加で注文...していいわよね?」

P「あ、はい。いいですよ。でもあまり飲むと、この後の湯畑の散歩が...」

のあ「問題ないわ...酔おうとしているの、だから...!」

P(うわぁー、何が問題ないのか全然わからん)

響子(温泉で話していた、のあさんが駄々をこねたことって...あっ)

(40分後)

のあ「....スー...」

P「思ったよりも早く酔いつぶれちゃったな、のあさん」

響子「お散歩は中止にした方がいいですね。のあさんを一人にはできませんし」

加蓮(よしっ!ちょっと予定とは違うけど、このままPさんと響子を二人っきりにする作戦決行だね!)

~加蓮回想~

加蓮『のあさんは二人を仕事とは別に二人きりにすればって、言ってたけど...どうするの?』

のあ『撮影現場は夜の湯畑周辺の散歩が定番の一つなのよ...それを二人だけで行くようにするのは...どうかしら』

茜『でも二人のことですから、私たちも誘うと思います!!』

のあ『私にいい考えがあるわ...』

茜『なんですか?』

のあ『スケジュールから逆算すると...おそらく夕食後に散歩に出かけることになるわ』

のあ『夕食の時に、私がお酒を飲んで...酔ったふりをして散歩を遠慮するの...』

のあ『その時に...申し訳ないけど、加蓮に体調を崩したふりをしてほしいの。茜には私たちを看病するからという流れで...』

加蓮『なるほど...でも二人が私たちに遠慮して、散歩に行くことを中止する可能性もあると思うな』

のあ『これは賭けになるのだけど...私たちと合流する前に、二人で散歩をする約束をすると思うの』

のあ『Pからか、響子からかはわからないけど...今までの事を考慮したら、その可能性は高いと思うわ...』

のあ『だから二人には...約束をしているのだから、私たちに遠慮せずと押せば...きっと上手くいくわ』

茜『おおー!!いい作戦です!!さすがのあさん!』

加蓮『二人とも押しに弱いところがあるから、上手くいくかな?うん、その作戦でいこっか』

のあ『決まりね。まず私が酔ったふりをした後に...』

~回想終了~

加蓮(のあさんが酔ったふり...泥酔した後、次は私が...)

茜「のあさんは私が看ますから、三人は散歩に行って来て下さい!!」

加蓮(ん!?茜ちゃん....ん!?)

P「茜だけに任せるわけには...」

茜「今日のあさんに私の悩みを解決してもらったので、のあさんに恩返しがしたいんです!!」

加蓮(あ、茜ちゃん?まさか...まさかとは思うけど...)

茜「大丈夫です!!のあさんをお布団に運んで、傍に付き添うだけですから心配はありません!!」

茜「せっかくの観光地です!三人で楽しんできてください!!」

加蓮(作戦を忘れてるー!?)

P「茜がこう言ってくれてるし、行こうか?」

響子「そうですね。じゃあのあさんのこと、宜しくお願いします」

茜「任せてください!!さあ、加蓮ちゃんも二人と一緒に」

加蓮「え、えっと私は...」

P「おーい、加蓮。茜もこう言ってくれてるし、遠慮したらかえって気を遣わせちゃうから行こう」

加蓮「え...うん。じゃあ行ってくるね」

加蓮(体調を崩したふりをするタイミング...逃しちゃった...)

茜「いってらっしゃい!!楽しんできてください!!」

-湯畑周辺-

響子「わぁ...見て下さい、Pさん、加蓮ちゃん!湯煙が光に照らされていて、幻想的でとってもきれいですっ♪」

P「本当に綺麗だな。パンフレットに書いてある通り、昼と夜で全然違うね」

響子「パンフレットに載っている写真もきれいですけど、実際の景色はもっときれいですね」

響子「ねっ、加蓮ちゃん?」

加蓮「...うん、きれいだよね」

響子「...加蓮ちゃんどうかしましたか?もしかして具合が悪くなりましたか?」

加蓮「具合は悪くないよ?心配させてごめんね。ただ、その....」

響子「ひょっとして、私とPさんを二人きりにさせようと思ってた...とか?」

加蓮「すごいなぁ...なんでわかったの?」

響子「旅館を出発してからずっと、加蓮ちゃんが気まずそうにしていましたから...なんとなくそんな気がして」

加蓮「態度に出ちゃってたかぁ...Pさんも気づいてるよね、多分」

響子「でも理由は分かってないと思います。加蓮ちゃん、私に気を遣わないで三人で楽しみましょう?」

響子「私と加蓮ちゃんでPさんを二人占めなんですから。こんな機会は中々ありませんよ♪」

加蓮「のあさんが言うとおり、響子は大人だね。私だったらまだがっかりしていたと思うなぁ」

響子「でも私だったら、加蓮ちゃんのようにPさんと誰かを二人きりにしようなんてこと...考えなかったと思います」

加蓮「そうかな?響子なら私たちと同じことをすると思うんだけど」

響子「私も加蓮ちゃんが私の立場だったら、私と同じ気持ちになってると思いますよ?」

加蓮「そうかな?」

響子「そうですよ」

加蓮「ふふっ...♪」

響子「えへへ...♪」

加蓮「そうだね...観光地に来てるんだから楽しまないとね。今度はあそこのイルミネーションを見に行こう」

響子「あそこのイルミネーションもキレイですねっ。Pさん、行きましょう?」

P「ああ、行こうか」

P(加蓮の様子が少しおかしかったけど、大丈夫みたいだな)

------

---

響子「湯畑だけじゃなくて、街中にイルミネーションが施されていましたから、色々な景色を楽しめましたね♪」

加蓮「和をイメージしたイルミネーションは新鮮だったよね。今日のお仕事に参加できてよかった♪」

P「二人が満足してくれてよかったよ。それじゃあ旅館に戻ろうか」

加蓮「あっ、ちょっと待って。せっかくだから、記念写真を撮っていこうよ」

P「いいね。じゃあ誰かに写真をお願いして...おや?」

撮影スタッフ「おや、これは奇遇ですね。みなさんで観光ですか?」

P「ええ、そうです。先ほど湯畑周辺を散歩してきたところなんですよ」

響子「お昼の撮影の時とは違った景色で、とっても楽しかったです」

撮影スタッフ「それは良かったです。ところでカメラをお持ちということは、記念撮影ですよね?」

撮影スタッフ「宜しければ私が撮りましょうか?」

P「ありがとうございます。ではお願いします」

撮影スタッフ「はい...写真は三人でのものと、プロデューサーさんと五十嵐さん、北条さんのツーショットの写真でいいですよね?」

P「ん...?」

響子「はい!お願いします!」

P「え、響子?」

加蓮「ありがとうございます。ねぇPさん、いいでしょう?こんなにロマンチックな場所なんだし」

加蓮「散歩をしている時も周りはカップルがたくさんいて、幸せそうだったから...私もカップルみたいな気分になってみたいなぁ」

響子「私も加蓮ちゃんと同じで、そんな気分に浸ってみたいですっ」

P「じゃあ...それでお願いします」

------

---

撮影スタッフ「はい、撮れましたよ」

P「ありがとうございました」

撮影スタッフ「ところで、ちょっといいですか?」

P「なんですか?」

加蓮「ふふっ、良い思い出ができちゃった♪まさかスタッフさんがあんなことを言いだすなんてね」

響子「でもそのおかげで、Pさんとのツーショット写真が撮れましたっ♪ラッキーですよね♪」

加蓮「旅館に戻ったらもう一度写真を見ようね?」

響子「そうしましょう!...Pさんとスタッフさん、何をお話してるんですかね?」

加蓮「さあ?何を話してるんだろう?あっ、終わったみたいだね」

P「ごめん、待たせちゃったね」

加蓮「スタッフさんと何の話をしていたの?」

P「...まあ今日の撮影ことで少しね。さっ、戻ろうか。夜が更けて寒くなって来たし」

響子「確かに寒くなってきました。風邪をひいたら大変ですから、戻りましょうか」

-旅館-

響子「じゃあPさん、おやすみなさい」

P「二人ともお休み」

加蓮「おやすみなさい。...のあさんと茜ちゃんはもう眠っちゃったかな?」

響子「もし眠っていたら、起こしたら悪いですし静かに入りましょう」

加蓮「二人が眠っていたら写真を見るのはまた今度にして、私たちももう寝ようか?」

響子「そうですね。じゃあ入りましょうか。....ただいま...」

茜「うーん、うーん....」

のあ「スー...アナスタシア...みく...♪」ナデナデ

響子・加蓮「「.......」」

響子(茜ちゃんが...のあさんに抱きしめられたまま眠ってる...)

加蓮(どうして、こんな状況になったの?)

加蓮「...私たちも寝ようか?」

響子「...そうですね」

------

---

茜「うーん....」

のあ「スー...」

加蓮「スー...」

響子「....ううん...どうしよう。なんか寝そびれちゃった。...もう一度温泉にはいって、温まったら眠くなるかな?」

響子「三人とも眠っていますから、大浴場のほうに行こう...」

-大浴場-

響子「うーん。やっぱり大浴場は大きいなぁ。お部屋の露天風呂も素敵だったけど、広い分こっちの方が解放感があります」

響子「明日みんなを誘ってみようかな。...この時間だと他にお客さんはいないんですね」

響子「もう少し浸かったら、部屋に戻ろう...ふぅ...」

-大浴場入口-

従業員「んっ?のれんと立札が入れ替わってない。誰だい全く...今は混浴の時間なのに」

従業員「これでよしっと...」

(十分後)

P「ちゃんと温泉を楽しめてないから大浴場に来てみたら...うーむ混浴か...」

P「まあこんな時間だし、他にお客さんはいないだろう。入るか」

-大浴場-

響子「そろそろ上がろうかな...」

P「おおー、やっぱり広いなー!」

響子(えっ!?Pさん!?どうして!?)

P「混浴になっていたけど、誰もいないな。まっ、そのほうがのんびりできるね」

響子(私が入ってる間に混浴になったんですね。どうしよう...入浴しに来た人がPさんで良かったけど)

響子(ここから出口に行こうとすると、どうしてもPさんの前に出なくちゃいけない...)

響子(バスタオルはあるけど...ダメっ!!恥ずかしくてPさんの前に出れないっ!)

響子(とりあえず、このままPさんの死角になる場所に隠れてよう...)

P「いい湯だなぁ~...それにしてもあのスタッフさん、あんなことを聞いてくるなんてな」

P「”誰が本命なんですか”、なんて言われたときは吃驚したよ」

響子(えっ?)

P「そういう関係ではありませんって言っても、食いついてきたなー。そういう誤解を受ける様なら、みんなとの接し方を考えた方が良いかな」

響子(考える必要はないですよ!?今でも物足りないぐらいですからっ!)

P「でも急に態度を変えたら、みんなも困惑するだろうしね...俺が気を付けるようにするか」

響子(うんうん、もしPさんにドライに対応されたら、私困惑どころか泣いちゃうかもしれませんよ?)

P「しかし...恋人として考えるなら甲乙つけがたいけど...」

P「奥さんとしてなら響子が一番と思う、か...まあその意見は俺も分かるかな」

響子(...!!)

P「響子は家庭的な子だからな~、良いお嫁さんになるんだろうな」

P「まあ家庭的なところが魅力のアイドルになれる、って事で俺がスカウトしたわけなんだけどね」

P「今ではお嫁さんにしたいアイドルランキングでも上位に食い込むアイドルに成長してくれたんだし」

響子(私が成長できたのは、Pさんのおかげです!)

P「事務所でもよく俺やちひろさんのデスクを片付けてくれたり、色々世話になっちゃって、家事的な事は頼りにして」

P「俺の方が響子に依存してたり...なんて考えるときがままあるな」

響子(そんな...依存してるのは私の方なのに...でも、嬉しいな...えへへ♪)

P「だけど、俺が思う響子の魅力が世間にも共感されて、アイドルとして人気を博している...」

P「こんなに嬉しい事はないな。プロデューサーとしても、俺個人としても」

響子(P、Pさん....)カァー

P「なんか独り言が多いな...人がいないからか?これじゃあ個室の風呂に入ってるのと変わらないな...」

響子(どうしよう、ドキドキがとまらない....あれっ?よく考えたら混浴の時間なんだから、Pさんと一緒にいてもおかしくない?)

響子(そうですよね?一緒に居てもおかしくないですよね!ここは恥ずかしがらずにPさんの傍にいって)

響子(Pさんに私の、感謝の気持ちを伝えないと...伝えたいです!)ザバッ!

響子「Pさ...あっ...?」

響子(あ...あれ?気が遠くなって...湯あたり...?)

響子(ダメ...声が、だせない...Pさん...助け...)

P「ん?今何か?......!?響子!!?どうしたんだ!?」

---------

------

---

響子(.....ん、んんっ...私どうしたんだっけ?確か、大浴場で...)

P「響子!?気が付いたか!?よかった...」

響子「P...さん?ここは...?」

P「俺の部屋だよ。響子が大浴場で気を失っているのを見つけて、俺の部屋に運んで看病していたんだよ」

響子「そっか...私、気を失っちゃったんだ...Pさん、ありがとうございます。それと、心配をかけてすみません...」

P「いいんだよ。響子が無事だったんだから。はい、スポーツ飲料。湯あたりした後は飲んだ方がいいらしいよ」

響子「頂きます....ふぅ...身体に染みます。ありがとうございます。大分楽になりました」

P「でもまだ目が覚めたばっかりだからね?もう少し安静にした方がいいよ」

響子「じゃあ、もう少しだけ...Pさんのお布団をお借りしますね?」

P「ああ、もっと落ち着くまでゆっくりして。冷静になってみると旅館の人に声を掛ければよかったかな?」

P「俺もかなり動揺してたから、とりあえず安静にできる場所にって考えて、俺の部屋に運んじゃったよ」

P「脱衣所だと混浴だったし誰が来るか分からなかったからね」

響子「焦っちゃうのは仕方ないですよ。でもPさんに見つけてもらって良かったです。知らない人に裸を...え?」

P「.........」

響子「私、温泉で気を失って...なのに今は身体が濡れてなくて、浴衣を着ていて...」

P「うっ...」

響子「P、Pさん?お聞きしたいことがあります!その...私の身体が濡れてないのも、浴衣を...下着を着けているのも、その...Pさんが?」

P「は、はい...俺が身体を拭いて、衣類を着せました...」

響子「......う....うぇぇぇ!?」

P「ごめん!本当にごめん!だけど響子を濡らしたままにするわけにはいかないし、服を着せないと運べなかったから!その...」

響子「ということは、私の全部をPさんに見られて...私の身体をくまなく...」

P「いや!極力見ない様にしたし、そのっ、身体を拭くのも、ええっと...極力...意識しない様に?したよ!」

響子「でも...少しは見えちゃったんですよ...ね?」

P「まあ...何も見ないでってわけには...ね?」

響子「う、うわぁ~~~ん!!?」ジタバタジタバタ

P「本当にごめん!!緊急事態だったから!」

響子「分かってます。分かってますけど...う~~~...」

P「響子の乙女心を傷つけたのは承知しているけど、何卒情状酌量を...響子が許してくれるなら、なんでもするから」

響子「なんでも...ですか?」

P「ああ、なんでも!」

響子「そうですか?....それじゃあ...」

-Pが宿泊する部屋の個室露天風呂-

響子「Pさん、御背中流しますね?」

P「う、うん...宜しく頼むね...」

P(なんで許してくれる条件が、響子が俺の背中を流すことなんだ??)

>>1です

書き溜めが終了したため投下を終了いたします。
お付き合いいただきましてありがとうございます。
次回で終了予定です。


誤字・脱字等の指摘やアドバイスがございましたら、
お言葉を頂ければ幸いです。

次回作の安価候補のアイドルにPaがいないので、
(次回作の安価候補:美穂、瑞樹、のあ(にゃんにゃんにゃん))
次々回作以降の安価対象のアイドルの安価をさせて頂きます。
ご協力頂ければ幸いです。

対象はPaアイドルです。+4でお願いします。

それでは失礼いたします。

日菜子

kskst

ksk

夏樹

夏樹

おつおつー

よっしゃ!なつきちやんけ!

>>1です

安価了解いたしました。
話が思いついたら、安価の対象にさせて頂きます。

それでは書き溜めを投下いたします。
今回完結致します。

お付き合いいただければ幸いです。

P「なあ、響子?どうしてこれが許してくれる条件になるのかな?」

響子「私は覚えていませんけど、Pさんは私の裸を...見ちゃったんですよね?」

P「う...そうだね」

響子「だから私がPさんの背中を流して、Pさんも私に見られて...これでお相子ですっ」

P「そう...?うーん、響子の気が済むならいいけど...」

P(いやいやちょっと待て!全然よくないぞ!?担当アイドルに背中を流してもらうなんて、しかも俺の部屋の個室露天風呂でなんて!)

響子「Pさん?」

P「なんだい!?」

響子「痛くありませんか?気持ちいいですか?」

P「うん。痛くないし、とても気持ちがいいよ。誰かに背中を流してもらうなんて、いつ以来かな」

響子「最後にPさんの背中を流したのは、昔の恋人...ですか?」

P「残念ながら違うよ。恋人はいたことはあるけど、こんなことをしてもらったことは無いな」

P「最後の経験は...多分中学の修学旅行のときかな?友達とね」

響子「じゃあ女性では私が初めてなんですね?Pさんの背中を流すのは」

P「そうだね、響子が初めてだね」

響子「そうですか...私が初めて...何だか嬉しいです♪何かしらのことで、Pさんの初めての相手になりたかったんですよ」

響子「私はPさんの初めての担当アイドルにはなれませんでしたから」

P「俺が初めて担当したのは、卯月、未央、凛の三人だったからね」

響子「今でも羨ましいなって、思ってるんですよ?初めての担当アイドルだから、Pさんと過ごした時間も一番長いですし」

P「確かに三人は初めてのアイドルだったから、思い入れはあるよ。でも、だからと言って特別扱いはしてないよ」

P「みんな公平に接しているつもりなんだけど、響子はそう感じてないのかな?」

響子「Pさんが事務所のみなさんと公平に接してくれているのは分かっています。でも...初めてのことは、それだけで心に強く残りますよね?」

響子「Pさんも今NGに思い入れがあるって言いました...だから私もPさんの初めてになって、Pさんの心に残りたかったんです」

P「確かに今日の事は忘れないだろうね。でも今日のことだけじゃなくて、今まで響子と過ごしてできたたくさんの思い出があるよ」

P「クリスマスに、鎌倉での思い出...今日の事が無くたって、響子のことは強く心に残っているよ」

響子「Pさん...そうですよね。Pさんと一緒に過ごして、たくさんの思い出があります。私、一番簡単で、大切なことを忘れてました」

響子「それに冷静になって考えてみたら、こんな形でPさんの心に残っても駄目ですよね」

響子「独りよがりで、Pさんの気持ちを全然考えてませんでした。やっぱり私、まだまだ子供だなぁ...」

P「響子は同い年の他の子よりしっかりしていると思うよ。それにまだ15歳じゃないか?これから大人になっていくだから、まだ気にする必要はないさ」

響子「これから大人に...Pさんは私が大人になるのを、成長するところを見守ってくれますか?」

P「勿論さ。嫌と言われても...言われたら困るけど、これからも一緒に過ごすんだからさ」

P「しっかり見守るよ。見守らせて欲しいな、響子が成長していくところを」

響子「お願いするのは私の方です...これからも宜しくお願いしますっ!」

P「こちらこそ、これからも宜しく。響子が成長した姿か...響子はどんな成長を理想にしているんだい?」

響子「私の理想ですか?そうですね...私は誰かの支えになれる大人に成長したいですね」

P「誰かの支えになれるようにか...響子ならなれるさ。実際俺は響子に支えてもらっているし」

響子「Pさんにそう言ってもらえて嬉しいですっ♪でも私の目標にはまだまだ到達できていないと思っていますから、これからも目標に到達できるようにがんばります!」

P「ちなみに響子の目標って言うのはどういうものなのかな?」

響子「実は目標にしている人がいるんです。私の目標は...美優さんなんです」

響子「美優さんはよくPさんや他のアイドルの相談を受けてますし、私もよく相談をさせてもらっています」

響子「美優さんはすごく親身になって相談に乗ってくれて、支えになる言葉で、私の相談事を解決してくれます」

響子「そんな美優さんに憧れて、私も美優さんのようになりたいって思ってるんです。美優さんや他の皆には内緒ですよ?」

P「わかったよ。確かに響子が言う通りかもしれないな。美優さんに他のアイドルとの接し方とかを相談していることは多いかも...響子は良くみてるな」

響子「美優さんは私の目標ですから。ついつい目が行って、そんな光景をよく見るんですよ」

響子(だから...一番強敵だとも思ってるんですよね...)

響子「必ず理想を叶えますから...見てくださいね?私が成長するところも、した姿も」

P「ああ、見届けるよ。響子が成長する過程と、した姿をね。約束するよ」

響子「えへへ♪Pさん、最後にお湯を掛けますね....はいっ、お終いです。これで今日の事は水に流して、お互い気にしないことにしましょう」

P「結局響子に世話になっただけだったね。これで本当によかったのかい?」

響子「それじゃあ最後に一つだけ...お願いをしていいですか?」

P「いいよ。俺にできることなら何でも」

響子「でしたら、そのままでいて下さいね?...えいっ!」

P「きょ、響子!?」

響子「Pさんの背中...とっても温かいです。こうしているととても安らぎます...もう少し、このままでいさせて下さい」

P「う、うん!響子が気が済むまで、そうしてていいよ!」

響子「.......ふふっ♪充電完了ですっ♪ありがとうございました!私は先にあがって、部屋に戻りますね?おやすみなさいPさん」

P「ああ...おやすみ響子」

P「....まさか、背中から抱きしめられるとは思わんかった...」

-アイドルが宿泊する部屋-

響子「ちょっと大胆すぎたかな?でも...♪」

加蓮「...良い事があったみたいだね?」

響子「加蓮ちゃん?起こしちゃいましたか?」

加蓮「ううん、さっき少し目を覚ましちゃったの。それより嬉しそうだけど、Pさんと何かあったの?」

響子「実はそうなんです♪大浴場で湯あたりしちゃったんですけど、通路で偶々Pさんに出会って、私の調子が悪そうだったから看病してくれたんです」

加蓮「湯あたりしたの?調子はもう大丈夫なの、響子?」

響子「Pさんが丁寧に看病してくれたおかげ、もう大丈夫ですっ!」

加蓮「良かった...それで最後に、Pさんと二人きりで過ごせる時間ができたんだね」

響子「きっかけは私の湯あたりでしたけど、最後に二人きりの時間ができました♪」

加蓮「そっか...で、どうだったの?二人で何をしてたの?」

響子「それは秘密ですっ」

加蓮「んー、じゃあ一つだけ教えて?温かかった?」

響子「はいっ。とっても大きくて、温かかったです...Pさんの背中♪」

加蓮「背中...?膝枕じゃないの?看病って言ったから、膝枕してもらってたと思ったんだけど?」

響子「あっ!?えっと...その!?」

加蓮「何があったのかなー?洗いざらい白状しなさい!」

響子「きゃっ!?加蓮ちゃん、くすぐったいですっ!ふふふふっ♪」

加蓮「だーめ。白状するまでやめてあげないんだから♪」

のあ「すー....」

茜「ぐーーー!!」

-白根神社-

P「事務所に帰る前に神社にお参りに来たけど、みんなはどんな願い事をしたのかな?」

のあ「それを言ってしまったら、願いは叶わなくなってしまうわ....でもみんなの願いは分かっているのでしょう?」

P「分かっているというか、そう願ってくれていたら嬉しなって思ってます」

茜「だったら大丈夫です!!私の今の夢は、プロデューサーと約束したあの時から変わっていません!!」

加蓮「私もそうだよ。ふふっ、これじゃあ願い事を言ってるのと同じだね。響子も同じだよね?」

響子「やっぱりみんなも同じことをお願いしていますよね。でも、私が一番最初に叶えてみせます!」

茜「私だって負けません!!全力で一番最初に夢を叶えてみせます!!」

加蓮「これだけは私だって負けられないよ。私が一番に叶えるから」

のあ「みんな眩しいわね...若さかしら?」

P「のあさんはそんな台詞を言う年じゃないじゃないですか。それにのあさんも同じことをお願いして、三人と同じ気持ちじゃないんですか?」

のあ「そうね....でも、似て非なるものかもしれないわ。私の願いは個人でのものではないから」

P「なるほど」

のあ「でも...夢を叶えようとする情熱は、彼女たちに負けているつもりはないわ」

P「その言葉を聞けて良かったです。これからも一緒に頑張りましょう!」

のあ「ええ...ふふっ、でもP?一緒に頑張るのは...私とPだけではないわよね?」

P「勿論です。三人も一緒に頑張ろうな!」

加蓮「分かってるよ。それにPさんと一緒じゃなきゃ私は嫌だよ?私がもっとキラキラするのをPさんに見てほしいから」

茜「私もプロデューサーがもっと頑張りたくなるほど、頑張りますよー!!一緒にもっと熱く燃えましょう!!」

響子「私のため、Pさんのためにも頑張りますっ!そして夢を必ず叶えてみせます」

P「いいね、その意気込みで行こう。みんな...ありがとうな」

響子「お礼を言うのは私たちの方です。私たちがこうして、毎日を夢に向かって過ごせているのはPさんのおかげです」

響子「私たちの夢は、Pさんが与えてくれたものなんですから」

響子「それに昨日の夜に私の成長を見届けてくれるって、約束してくれたじゃないですか?」

響子「傍に居てくれないと、見届けてもらえません。だからこれからも一緒...ですよね?」

P「そうか...響子の傍に居ないと見届けられないよな。昨日の夜...約束したもんな」

P「だから一緒なのは当たり前か...そうだよね、響子?」

響子「はいっ♪」

加蓮「...ねぇ、Pさん?」

P「ん?なんだい加蓮?」

加蓮「響子との約束はいつしたの?できればどういう状況だったのかも....一緒に教えて欲しいかな?」

P「いつかは響子を看病してた時で...どういった状況だったのかは、その...」

茜「私も気になります!!是非教えてください!!」

P「茜も!?どういう状況かは...看病してて成り行きでね?」

のあ「.......」

のあ(そう言えば私...何故茜を抱きしめていたのかしら?)

加蓮「その成り行きを詳しく!」

茜「聞きたいです!!」

P「成り行きは成り行きだから...まいったな、詳しくと言われても」

響子(やっぱり、みんな同じですよね...Pさんに特別な想いを持っている私と...)

響子(想いの強さで負けているとは思っていません...けど勝っているとも思いきれません...)

響子(この不安を少しでも払拭するのに、私の想いを...想うだけじゃなくて、少しでもPさんに...)

響子「ふふっ、Pさん?」

P「な、なんだい響子?」

響子「Pさんが私に与えてくれた夢は一つだけじゃないんですよ?もう一つ、素敵な夢を私に与えてくれました」

響子「その夢がどんな夢なのかは、まだお伝えすることはできませんけど...その時がきたら必ずお伝えします」

響子「だからその時が...伝える時が来たらすぐに伝えられるように」

響子「私の傍にいてくださいね?これからも...いつまでも、ずっと傍に」

おわり

>>1です
これで完結です。お付き合い頂きましてありがとうございます。

誤字・脱字等の指摘やアドバイスがございましたら、
お言葉を頂ければ幸いです。

次回作の主要アイドルの安価をとらせていただきます。
ご協力頂ければ幸いです。

対象のアイドルは下記になります。
・のあ(にゃんにゃんにゃん)
・瑞樹
・美穂

安価は+4とさせて頂きます。
それでは失礼いたします。


最近1作目から読み始めてここまできたよ

おつおつ

のあ

美穂

>>1です

安価ご協力頂きまして有難うございます。
次回は美穂をメインに書かせていただきます。

HTML化依頼をしてきます。

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