灰原「博士の言ってた予備のやつかしら…」
灰原「…」
灰原「…」キョロキョロ
灰原「…」カチカチ
元太(灰原)「うな重」
灰原「…ふふ」
>>1
ほっこりした
阿笠(灰原)「できたぞ新一! くれぐれも悪用するんじゃないぞ!」
灰原(…なかなか面白いわね)カチカチ
コナン(灰原)「真実は、いつも一つ!」
灰原(これ言ってみたかったのよね)
コナン(灰原)「逃げんなよ、灰原…自分の運命から、逃げるんじゃねえぞ!」
灰原(ふふ…)ニヤニヤ
灰原「!」テコリン‼
灰原(これ…もしかしたら)
灰原「…」キョロキョロ
灰原(博士は学会でしばらく帰ってこないはず…)
灰原(鍵をかけておいて…)カシャッ
灰原(…)タタタ
灰原の地下室
灰原「ここにも鍵をかけて…」カシャッ
灰原「声を工藤君…まずは江戸川君の声に設定して」カチカチ
コナン(灰原)「あのよ、灰原…」
灰原「何? 薬の催促だったら受け付けないわよ」
コナン(灰原)「そんなんじゃねえよっ…!」
灰原「んっ……んはっ」
コナン(灰原)「んはぁ…んっ…」
灰原「ぷはっ…い、いきなり何するのよっ!」
コナン(灰原)「うるせえ黙って抱かせろ」
灰原「ちょっとっ、駄目よ工藤君、そんなっ、ああっ」クチュクチュ
コナン(灰原)「駄目とか言ってちっとも抵抗しねえじゃねえか…らしくねえぞ灰原ァ!」
灰原「だって…工藤君がこんなことっ…んはぁっ…するなんて思わなくて…んぅっ」
一方、帰宅途中の阿笠
阿笠(なんということじゃ…)
阿笠(哀君が心配で地下室に盗聴器と監視カメラを仕掛けておいたら…)
阿笠(哀君が変声機で新一の声を出しながらオナニーを始めおった…!)
阿笠(変声機オナニー…哀君はやはり天才じゃな…しかしまさか哀君が新一をそんな風に思っておったとは…)
阿笠(…これは使えるかもしれんわい)
翌日
コナン「はあ? 灰原が俺のことを好きだって?」
阿笠「そうじゃ」
コナン「博士までそんなこと言い出すのかよ…あの灰原だぜ? 万が一にもありえねえって」
阿笠「何を言う新一。君らは幼児化という極めて特異な現象を共有した男女」
阿笠「蘭君にぞっこんの君は例外として、女の子の哀君が運命的なものを感じてキュンキュンきとっても不思議はなかろう」
阿笠「おまけに君は何度も彼女の窮地を救っておるしな」
阿笠「ワシでも惚れる自信があるぞ」
コナン「いやその感想は余計だろ。つーか急になんだってそんなことを言いだしてんだ?」
コナン「根拠はあるのかよ?」
阿笠「…」
コナン「なんで黙るんだよ」
阿笠「誤解せずに聞いてくれ新一」
コナン「誤解させるような根拠なのかよ」
阿笠「ほれ、ワシは学会で留守を哀君に任せることも多いじゃろう?」
阿笠「じゃからいつでも哀君の状態がわかるよう、家中に盗聴器と監視カメラを設置してあるんじゃ」
コナン「…」
コナン「大丈夫だよな?」
阿笠「何の心配もいらんぞ。あくまでも保護の手段としてのカメラと盗聴器じゃ」
コナン「それで?」
阿笠「それで昨日、ふっと車の中で哀君の様子を見ようと思ってな…」
阿笠「そこには地下室で変声機を片手にオナニーする哀君の姿があったわい…」ニヤニヤ
コナン「…」シラーッ
阿笠「誰の声を出していたと思う?」
コナン「…俺だってのかよ?」
阿笠「そうなんじゃよ、江戸川コナンの声と自分の声を交互に部屋に響かせておった」
阿笠「根拠としては十分じゃろう?」
コナン「…マジかよ」
コナン「あの灰原が…俺の声でオナニー…」
阿笠「…」コクリ
コナン「でもよ、大して好きじゃない場合でも、適当なクラスの女でオナニーすることってあるらしいじゃねえか」
コナン「あれと同じじゃねえのか? 変声機で最初に登録してある声って俺の声だし」
阿笠「そう思って哀君が投稿してすぐ部屋の中を調べてみたのじゃが…ついてこい」
コナン(…まだ証拠があんのかよ…)
阿笠「この引き出しを開けると…」
コナン「ノートとフロッピーばっかに見えるが」
阿笠「実はここが二重底になっておって」カパッ
阿笠「見てみろ新一。君の隠し撮り写真が大量じゃ」
コナン「」
阿笠「大半は幼児化後のものじゃが、幼児化前のものも数枚あるようじゃのう。雑誌や新聞の切り抜きじゃな」
コナン「マジで…」
阿笠「これを見てみろ新一」
コナン「…俺の顔のところに濡れた跡があるな」
阿笠「これはどう見ても舐めた跡じゃ」
コナン「…」
阿笠「この拡大コピーされたカラー写真は唇に沿って円形に跡がついておる」
コナン「つまり…?」
阿笠「キスの跡じゃ」
コナン「…気持ち悪ぃな」
阿笠「まあ哀君はこういうことに素直に慣れんからのう」
阿笠「こうして君の写真と妄想で我慢しているというわけじゃ」
コナン「なんかもう、灰原とまとめに接せる気がしねーんだけど」
阿笠「安心せい、これくらいほとんどの女はやっとるわい」
阿笠「蘭君もやっとったぞ。蘭君のことも心配で彼女の部屋に監視カメラを仕掛けておいたが」
コナン「博士、てめぇ…!」
阿笠「待て待て後でシェアしてやるわい」
コナン「ならいいけどよ…」
阿笠(いいんかい)
コナン「しかしあの灰原がねえ…でも俺には蘭が居るし、教えてもらったところで…」
阿笠「まあ少しは気遣ってやれと言うことじゃよ。君はこういうことには疎いからのー」
コナン「博士に言われたかねえよ…」
阿笠「おっと、そろそろ哀君が帰ってくるぞ。痕跡を消して撤収じゃ」
コナン「おう」
コナン(気遣えったってなぁ…)
灰原「ただいまー…」
阿笠「おお、お帰り哀君」
コナン「よ、よう灰原」
灰原「あら工藤君、来てたのね」
コナン(全然そうは見えねえんだけどなあ)
灰原「遅くなってごめんなさい博士。吉田さんたちと話してたらこんな時間に」
阿笠「いやいや構わんよ。まだ夕飯には早い時間だしのう」
コナン(この灰原がねえ…)
阿笠「それで哀君、今日の夕飯はなんじゃね?」
灰原「サラダうどん」
阿笠「サラダうどんー? たまには肉が食べたいなー、なんて」
灰原「駄目よ」スタスタ
コナン(やっぱなんかの勘違いなんじゃ…)
阿笠「くそぅ…あっ、そうじゃ…」ドンッ
コナン「っ!?」グラッ
灰原「!?」ドッ
バターン
コナン「ててて…大丈夫か灰原…」
灰原「えっ、ええ…」
阿笠(よしっ、上手く新一が哀君を押し倒す格好になったぞ!!)
灰原「あの…早く退いてくれないかしら」
コナン「おっ、悪ぃ悪ぃ」
灰原「…」ポーッ
阿笠「大丈夫か二人とも」
コナン「ああ。っかしーな、スリッパがつっかえたかな…」
灰原「私も大丈夫…」
阿笠「なら良いが…しかしサラダうどんとはのう…このところ節制しとるし、駄目かのう哀君」
灰原「そうね…まあ、たまにはいいかもしれないわね…」ホクホク
阿笠(計画通りじゃ)
最初の流れが好きだった
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