【だがしかしSS】ココノツ「すいか?」 (11)

ココノツ「うちは八百屋じゃなくて、駄菓子屋ですけど……」

ほたる「そんなこと知ってるわ。だから、私は『酢いか』が食べたいのよ!」

ココノツ「わかりました。ちょうど井戸水で冷やしてるんで、それでよければ」

ほたる「えっ」

ココノツ「えっ」

ほたる「ちょっと待ってね。先に衛生頭巾……。白いタオルでいいわ、貸してもらえる?」

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ほたる「頭に被って、と……」

ココノツ「?」

ほたる「『酢いか』が食べたいでゲソ!!」

ココノツ「あ、あー! 少し似てますね。ほたるさん、たまに髪が青っぽく見えるし!」

ほたる「それよりも意図は伝わったかしら?」

ココノツ「はっ!?」

ココノツ「てっきり野菜の西瓜だと思いましたよ……」

ほたる「果物と間違えはしないのに、どうしてお店の商品が浮かばないのよ!」

ココノツ「夏だし、旬の季節だからつい」

ほたる「シカダ駄菓子の跡継ぎとして自覚が足りないわね!!」

ココノツ「そもそも継ぐつもりはありませんけど」

ほたる「むう……!」

ほたる「いかを丸ごと串刺しにした野趣あふれる佇まい!!」

ほたる「ボリューム満点で、酢で整えられた濃い目の味が癖になる――!」

ほたる「やっぱり夏は『酢いか』よねぇ……」 ウットリ

ココノツ「いかも夏場が旬なんですか?」

ほたる「夏祭りの夜店とかいか焼きが出るじゃない!」

ココノツ「そういうもの……。なのかなぁ?」

ほたる「この駄菓子の製造元は山梨県にあるのよね」

ほたる「山梨県は、山がないといいながら、実際は海がないの」 クスクス

ココノツ「今日はとことん、駄洒落で攻めますね……」

ほたる「どういうことかわかってる? 酢いかの原材料が現地では獲れないのよ!!」

ココノツ「逆に、賞味期限を長くする加工は得意なのかも?」

ほたる「なるほど。興味深いわね」

ほたる「同じ会社では、よっちゃんいかも作られてるわけだけど。由来は知ってる?」

ココノツ「え、何だろ。駄菓子のキャラクターって案外、命名は適当ですよね」

ほたる「現会長が幼い頃の呼ばれてたニックネームらしいわ」

ほたる「これがもしココノツ君だったら……。ココナツいか、になるわね」 ブフッ

ココノツ「果実なのか、海産物なのか」

ココノツ「というか、ひとの名前で吹かないでくださいよ!!」

サヤ「ちはー!」

ココノツ「あ、いらっしゃい」

ほたる「いいところに来たわね、サヤ師。『酢いか』食べていかない?」

サヤ「食べる、食べる。夏はやっぱり西瓜だよねー!」

サヤ「え、あれ」

サヤ「……えっ!?」



おわり

おつ
だがしかしSSはやるといいね

これ地味に時々エロいんだよなw
おっぱいアイスの時は色々とアカンかった

乙、だがしかしとは
期待

おつ

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