友「ていうか、どうなってんだそれ。お前のお姉さんのことの記憶とかマジっぽいのしかないんだが」

友「けど確かにさっきまで妹だと思ってた記憶が……」

男「全ての人の記憶とか立場もすべて俺の呼称で全部一瞬で塗り変わるらしいんだわ」

男「能力の説明すると、記憶とかは入れ替わっても、異変を察知できるようになってるらしいが」

友「ほー。地味にすごいことしてる能力だなそれ」

友「にしてもなんでそんなんもらったんだよ。人助けでもしたんか」

男「それがな……昨日一日の記憶がほとんどなくてわかんねえの。気づいたらおっさんが目の前にいて、能力の説明されてた」

友「ふうん。まあでもさ。それって、妹だか姉だか俺はわからんけど、元の立場でいるように呼んでればいいんでないの」

男「……実はな。俺もわかんねえんだ。さっぱり。本当は妹だったか姉だったか、まったくもってわかんねえの」

男「能力を貰ってから、呼称で入れ替わる時の記憶は、いつからいつはどっちだったって記憶は覚えてられるんだが」

男「昨日以前の記憶は俺のも全部入れかわんのよ」

友「それじゃあどうしようもねえな……」

友「いや、そうだ、お姉さんは覚えてないのか？」

男「本人もわからんというか、見た目は同じ人間が成長前、後って感じなんだけど、人格が微妙に違うみたいでな」

友「じゃあもうお姉さんにどっちがいいか聞いてそうすればいいんじゃね？」

男「それがな……ていうか、ここからが問題なんだが……兄弟の癖に覚えてないの最低とか言って、どっちだったか思い出せってせっつかれて困ってる」

男「毎日姉妹を入れ換えて、必ず思い出せって。んなこと言われても俺だって記憶変わるんだぜ？どうしろって言うんだよ……」

なんか頭がごちゃごちゃになってきた