適当に。
更新間隔遅め、というかかなり間隔空きます。。。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421433484
【発端】
男「ただいまー」
妹「あ、おかえり」
男「お、ただいま妹ちゃん」
妹「…うん」
男「あれ、姉さんは?」
妹「リビングでテレビ見てるよ」
男「いつもなら姉さんも『おかえり』って言ってくれるんだけどな」
妹「何か話があるんだって」
男「え、俺に?」
妹「うん」
男「えー…怒ってた?」
妹「うーん…分かんない」
月に数回ぐらい?
>>3
それくらいになります
ひどいと月に1回とかになるかもしれないです
まあ終わらせてくれればいいと思う
期待
同じく期待
男「何もしてないし大丈夫だろ。姉さーん」
姉「…」
男「え、ほんとに怒ってる?」
姉「おかえり、男」
男「あ、ただいま…」
姉「ね、ちょっと話があるんだけど」
男「いいけど…」
姉「はい、そこ座って」
男「うん」
妹「よいしょ」
男「え、妹ちゃん何で横座ってんの」
妹「私も話があるから」
男「ええ…怖いな」
姉「何でお姉ちゃんのこと『姉さん』って呼ぶの?」
男「え、しっくりくるから」
姉「ダメ」
男「えっ」
姉「お姉ちゃんがしっくりこない」
男「いやいや」
姉「今度から『お姉ちゃん』って呼んで」
男「もう19なんだけど…」
姉「関係無いって。お姉ちゃんも『お姉ちゃん』って呼ばれる方が嬉しいし」
男「恥ずかしいんだって」
姉「いいからお姉ちゃんって呼んで」
男「いや姉さんの都合で急に呼び名を変えるのもね?」
妹「私も」
男「ん?」
妹「ちゃん付けで呼ぶのやめて」
男「何で?可愛い妹なんだしいいじゃん」
妹「ばっ、かか、可愛いとか簡単に言うな!」
男「わー照れてる妹ちゃんかわいー」ナデナデ
妹「あううう」
姉「それも」
男「ん?」
姉「何で妹はそんな可愛がるのにお姉ちゃんには何もしてくれないの?」
男「え、いや、年上だし…」
姉「そんなの関係ないでしょ。可愛ければナデナデすればいいんじゃないの?」
男「いや、実の姉だし可愛いとかは…」
妹「私だって実の妹だよ?」
男「妹ちゃんは関係無く可愛いから」
姉「…うー!」
男「あ、やばい」
姉「何で妹ばっかり!ずるい!お姉ちゃんも構ってよ!」
妹「ああ…お姉ちゃんがキレた…」
男「キレてる時は可愛いんだけどな」
姉「お姉ちゃんって呼んで!もっと構って!」
男「姉さん、とりあえず落ち着いて…」
妹「そうだよお姉ちゃん。悪気は無いんだし」
姉「うー」
男「分かった分かった。撫でであげるから、こっち来てよ」
姉「やったー!」ポフッ
男「あ、前に座るんだ」ナデナデ
姉「あはー…おちつくー」
妹「ぽわーんてしてるね」
男「姉さん、もういい?」ナデナデ
姉「んー…あとちょっとー…」
男「ほんと甘えんぼだよね、姉さん」
姉「だって男好きだしー」
男「えっ」
妹「あっ」
姉「あっ、ちょ、今の冗談ね!?」
男「あ、うん…」
姉「いや何て言うか、好きだけどそういう意味じゃないよ?」
男「あ、ああ…そうなんだ。いや分かってたけど」
妹「私もお兄ちゃんのこと好きだよ?」
男「なに、2人共ブラコンなの?」
姉「うん」
妹「うん」
男「衝撃の事実」
【お出かけ】
男「ふぁ…」
男「あー…もう10時か」
男「日曜だとつい寝ちゃうなー」
コンコン
男「はーい」
妹「あ、おはよお兄ちゃん」
男「おー妹ちゃん、おはよう」
妹「だからちゃん付けで呼ばないでって」
男「いいじゃん」
妹「ダメ」
男「強情だな…で、どしたの」
妹「あっ、お買い物行こうよ」
男「いや、買い物くらい一人で行けばいいんじゃないの?」
妹「最近お兄ちゃんとお出かけできなかったし、いい機会かなーと思って」
男「そういえばそうだっけ」
妹「もう2週間は一緒に出かけてないよ」
男「なんでそんなのカウントしてるんだよ」
妹「お兄ちゃん好きだし」
男「あー分かった分かった。じゃあ着替えるしリビングで待ってて」
妹「はーい」
男「…ふぁ」
男「もうちょっと寝よ」
男「…んー」
男「…」
男「…スゥ」
姉「男ー、おはよ」
男「うわあ!」
姉「あ、びっくりさせちゃった?」
男「いきなり眼前に出てこられたら誰でもびっくりするよ」
姉「ごめんごめん。で、妹とお出かけだって?」
男「うん、もうちょっと寝るけど」
姉「お姉ちゃんも行っていい?」
男「俺はいいけど…妹に聞いてよ」
姉「妹が嫌がる訳ないじゃん。大丈夫大丈夫」
男「んー…ならあと30分だけ」
姉「ダメ」
男「えぇ…」
姉「ほら、早く着替えて」
男「もうちょっとだけ寝たい」
姉「脱がすよ?」
男「すいませんでしたっ!」
ーー15分後ーー
男「んー…くぁ」
妹「まだ眠いの?」
男「ちょっと夜更かししたからなー…」
姉「準備できたし、行こっか」
男「あれ、そういや母さんは?」
妹「朝早くからどっか行っちゃったよ」
男「まったパチンコか。好きだなほんと」
姉「ほら、早く行こうよ」
男「姉さんてほんとせっかちだね」
姉「だから、お姉ちゃんって呼んで!」
男「そんな急に変えれないって…」
姉「呼んでるうちに慣れるよ」
妹「ついでに私もちゃん付けやめて」
男「あー、いつかね」
姉「ほんと強情だね」
妹「ねー」
男「んで、街に来たのいいけど何買うの?」
妹「私は服と漫画」
姉「お姉ちゃんはメガネ」
男「メガネ?」
姉「伊達メガネ前から欲しかったの」
男「ファッションメガネってやつ?」
姉「そうそう」
妹「あ、私も買おっかな」
男「ファッションメガネって流行ってるの?」
姉「さあ…単に欲しいだけ」
男「まあ、姉さんなら似合うと思うよ」
妹「自分に似合うメガネ探すから当然だけどね」
男「妹ちゃん、揚げ足とらない」
妹「揚げ足ってほどでもないよ」
姉「あ、あれ美味しそう!」
男「姉さんスイーツには目がないよね」
とりあえずここまでです
さすがに短くてアレなので今日の昼頃更新しようかと思います
あと、更新する時は基本的に大体10レス前後を指標としてます
なので完結までかなり時間がかかると思います
そもそも完結するまでどんな話にするかも考えてないんですが(੭´ ꒫`)
ネタとかあったらご教授いただきたい
いいゾォ〜
saga入れるのを勧める
ダンロンスレと掛け持ちで書くとは凄いなぁ……自分には到底出来ない(尊敬)
ネタはお店の試着(ファッションチェック)で
男、姉、妹の誰でもおk
ええじゃん
>>18
BB2Cからだとレスするたびにsagaって打たなきゃならないのでしんどいんですよね…
なので伏せられそうなワードの時だけsaga入れることにしてます
>>19
ロンパスレはまあ多分そのうち完結させると思うので。。。
なのでロンパスレが終わるまでこっちの更新間隔が長くなります
姉「このケーキ美味しそう」
妹「いやいやこっちのチーズタルトの方が絶対に美味いよ」
男「二人ともセンスないな。普通エクレアでしょうよ」
妹「スイーツにセンスとかないでしょ」
男「スイーツ系女子ならスイーツセンスないとダメだぞ」
姉「私は甘いもの好きなだけだし」
妹「スイーツ系女子って何?」
男「知らないなら知らないでいいぞ」
妹「気になるー」
姉「あ、あのワンピいい」
男「おおーい、ちょこまか動くなー」
妹「お姉ちゃんほんと子供みたいだね」
男「好奇心旺盛だしな」
姉「ねね、この服よくない?」
男「さっきワンピとか言ってなかったっけ」
姉「すぐ横にもっと可愛いのあったもん」
妹「あ、このパーカー欲しい」
男「そういや妹服買いに来たんだっけ。中入ってくか?」
姉「レディースしか置いてないけどね」
男「俺入ってもいいのかな…」
妹「彼氏って感じで入れば大丈夫じゃない?」
男「恥ずかしいわ」
姉「お姉ちゃんは構わないよ?」
男「俺はダメなの」
妹「あーダメダメ。強制連行ね」
男「あー、分かったから押すなって」
姉「店員さんに変な目で見られないように、ちゃんと演技してね?」
店員「いらっしゃいませー」
姉「あ、あの服も可愛い!」
男「ほんと動き回るなー」
妹「それがお姉ちゃんのいいところじゃん」
男「あれ?妹ちゃん普通にお姉ちゃんって言ってるじゃん」
妹「私はお兄ちゃんの彼女の妹役」
男「なるほど」
姉「ねね、男!」
男「あーい」
姉「これどう?どう?」
男「お、結構いいじゃん。着てみたら?」
姉「うん!」
妹「…なんかそれっぽい」
男「それっぽいって?」
妹「なんか、恋人っぽいっていうか」
男「演技してるんだし当然だろ」
妹「いや、そういう意味じゃなくて…」
姉「男、どう?ちょっと恥ずかしいけど」
男「お、おお…」
姉「え、微妙だった?」
男(やばい、普通に可愛い!いつもあんまし露出しない姉さんが肩出しするなんて!ギャップがやばい!)
妹「男さん葛藤してるから、多分かなり可愛いってことだよ」
姉「やったっ」
男「うん、可愛いと思うよ」
妹「男さん、もう伝わってるよ」
男「あり?男さん?」
妹「演技」
男「あっ、そういうことね」
姉「てか、妹も服見に来たんじゃなかったの?」
妹「あ、そうだった」
姉「一緒に見て回ろっか」
妹「あれ、お姉ちゃん1着だけでいいの?」
姉「服なんて月に1、2着買えば十分だよ」
男「姉さ…姉は同じ服ローテしてるもんね」
姉「うん。あんまし見た目もこだわらないし」
妹(その割にはセンスいいっていうのは罪だよねえ)
男「その割にはセンスいいよな」
姉「そう?」
妹「お姉ちゃん着こなし方上手いもん」
姉「妹には負けるよー」
男「お、あれいいじゃん」
妹「お兄ちゃんってたまにお姉ちゃんに似てる時あるよね」ボソッ
姉「そう?」
男「妹ちゃん、これ着てみろよ」
妹「あ、結構可愛い」
姉「男ってセンスいいね」
男「いやいや、俺が好きなの選んでるだけだよ」
妹「着てみるけど…」
男「ん?」
妹「…覗かないでね」
男「あれ覗いてって言ってんの?」
姉「遠回しにはそうだと思うけど、ダメ」
妹「言ってないから!」
男「分かった分かった」
姉「お姉ちゃんが男止めておくから」
妹「ありがとうお姉ちゃん」
姉(内心は見てほしいんだろうなあ…見てほしいっていうか、きっかけが欲しいのかな)
男「姉、その1着だけでいいの?」
姉「え、うん」
男「俺が出してあげるし、もう1着選んできなよ」
姉「え、いいよそんな」
男「考えてみれば姉と出かけることもあんましなかったし、たまにはね」
姉「ほんとにいいの?」
男「いいって。遠慮しなくていいよ」
姉「じゃあ男も一緒に見てよ」
男「仕方ないな」
ーーーーーーーーーーーーー
妹(ああ、着替えたけどやっぱりちょっと恥ずかしいかな)
妹(お兄ちゃん結局覗かなかったし)
妹(いや、お姉ちゃんいるから無理か)
妹(うー、お兄ちゃんまた可愛いって言ってくれるかな)
妹「ど、どう?お兄ちゃん」
妹「…なんで誰もいないの」
姉「あ、妹似合ってるよ!」
男「おお、ほんとだ」
妹「…どこ行ってたの」
男「姉の服もう1着選んできたんだよ」
妹「…ふーん」
男「悪かったって。後でなんか買ってやるから」
妹「…いいよ」
姉「ご、ごめんね妹…」
妹「別にいいよ。お姉ちゃんもお兄ちゃん好きだもんね」
店員(えっ、あいつら兄妹なの?)
姉「い、いや、あの」
妹「お兄ちゃん」
男「おう」
妹「先に家帰ってるから」
男「いや待てよ。せっかく出かけてきたのに」
妹「せっかく出かけてきたのに、妹ほったらかしにするんだもんね」
男「…悪かった」
妹「許さないけど、別にいいよ?」
男「矛盾してるぞ」
妹「一つ約束してくれるならね」
男「約束?」
妹「帰ってきたら私の言うことを1つ聞くこと」
男「お、おう…分かった」
妹「じゃ、私は先に帰ってるね」
姉「妹」
妹「お姉ちゃん、ちょっと耳貸して」
姉「なに?」
妹「帰ってくるまでお兄ちゃん独り占めにしていいよ」ボソッ
姉「えっ、いや、お姉ちゃんはその」
妹「じゃ、ごゆっくり」
男「すまん、必ず埋め合わせするから」
妹「はーい」
男「…ほんとに帰っちゃったな。ちゃっかりお会計まで済ませて」
姉「悪いことしちゃったね…」
男「このまんま遊ぶのも妹ちゃんに悪いし、俺たちも帰ろっか」
姉「…ダメ」
男「えっ」
姉「せっかく男と二人なんだし」
男「う、うん…」
姉「ほら、さっさとお金払っちゃお」
男(なんか積極的になったなー…)
店員「2点で7800円です」
男「はい」
店員「2200円のお返しになります。ありがとうございました」
男「どこ行く?」
姉「とりあえずご飯食べよ!」
男「そういや朝ごはん食ってなかったっけ」
姉「適当なお店入ろうよ」
男「んじゃ歩き回る?」
姉「うん!」
店員(ラブラブな姉弟とかレベル高いなー…)
とりあえず今回はここまでです
ええなぁ
こっちを放置しすぎるのもアレなのでまったり投下します
ーーーーーーーーーーーーーー
男「お、アレ気になる」
姉「男って趣味関連だと目が無いよね」
男「それは誰でも一緒!」
ーーーーーーーーーーーーーー
姉「ちょ、男!あれ!」
男「おお…でかいぬいぐるみ…」
姉「とって」
男「えっ」
姉「とって」
男「はい…」
ーーーーーーーーーーーーーー
姉「せっかくだしプリ撮ろうよ」
男「え、姉弟で?」
姉「はい、お姉ちゃん権限で強行です」
男「職権乱用だー!」
姉「使うタイミング違う!」
ーーーーーーーーーーーーーー
姉「あー…楽しかった」
男「荷物めっちゃ増えたんだけど」
姉「いい買い物しちゃったねー」
男「今日だけで3万も使うとは…」
姉「ぬいぐるみがね」
男「もっと早く店員に聞くべきだった」
姉「それはNG」
男「あれ聞かなかったら絶対取れてないよ…」
姉「聞いたら一回で取っちゃったもんね」
男「コツ掴んだし、次から余裕」
姉「じゃ、来週に期待するね?」
男「あー…今月は厳しいかな、うん」
姉「そっか、今日遊びすぎちゃったしね」
男「にしても、妹には謝っとかないとな」
姉「悪いことしちゃったね…」
男「帰って来たら言うこと一つ聞いてって言われたけど、なんなんだろう」
姉「うーん…今度二人っきりで遊んでとか」
男「それだったらあの場で言うんじゃない?」
姉「じゃあ、家でできること?」
男「だと思うよ。あの言い方は」
姉「家でできること…」
男「正直イメージわかない」
姉「まあ、帰ったら分かるよ」
【いもうと の こうげき!】
男「ただいまー」
姉「ただいま!」
妹「あ、おかえり」バリバリ
男「一応女の子なんだから、もっと女の子らしくしろよ…」
妹「一応ってなに」
男「せんべい食いながら出迎えなんて初めてだ」
妹「ラフでしょ?」
男「うんまあ、ラフだけど…」
姉「妹、おみやげー」
妹「あー!私が大好きなチーズケーキだ!」
姉「今日はほんとごめんね」
妹「ううんいいよー、このチーズケーキで全部忘れちゃった」
男「あ、そういえば」
妹「うん?」
男「妹ちゃん、俺に言うこと一つ聞いてとか言ってなかったっけ?」
妹「あー、あれね」
姉(なんだろなんだろ)ドキドキ
妹「あとで言うね!」
男「えっ、今言ってくれよ」
妹「後の方が効果あるの」
男「あ、そうですか…」
妹「夜ご飯食べてきたの?」
姉「ううん、食ってないよ」
妹「お母さんもう少しで帰ってくるらしいから、待っててって」
男「今日は珍しく帰り遅いし、勝ってるのかな」
姉「お母さん勝った日は決まってごちそうだよねー」
妹「この間はお寿司だったね」
男「今日は焼肉かな」
まったり待ってた
妹「日曜の夜に焼肉はキツいよ…」
ガチャ
父「おーう」
男「あ、父さん」
父「なに玄関でたまってんだ?」
妹「話し込んじゃった」
父「ていうか何だこの大量の荷物…」
姉「ちょっとね、えへへ」
父「…ははーん」チラッ
男「な、なに?」
父「男ぉー!お前ちょっと表出ろよぉー!」グイグイ
男「あぁあぁ分かったから。引っ張るなって!」
妹「あれ、酔ってるのかな」
姉「顔赤くないし違うと思うよ?」
父「で?で?今日は誰とデートなんだ?」
男「えっ、デートじゃないよ」
父「トボけんでもいいぞぉー?」
男「姉さんと遊んで来たんだって」
父「…あー、姉かぁー…」
男「いや、そんな邪な考えは」
父「…よし、ちょっと真剣な話をしよう」
男「な、何急に」
父「お前、姉と妹がお前のことどう思ってるか知ってるか?」
男「最近ブラコンだって知ったよ」
父「だろ?それもただのブラコンじゃねえぞ」
男「…あんまし言いたくないけど、あれは恋愛感情ありそうだね…」
父「そこまで気づいてんなら話は早い!」
男「?」
父「お前、どっちが好きなんだ?ん?ん?」
男「いや、好きとかはないけどさ…」
父「おいおい、あんな美人に好かれといて贅沢だなお前」
男「美人って…」
父「あんだぁ?うちの娘が美人じゃないってか!」
男「ほんっと親バカだよな、父さん」
父「でも実際美人だよな」
男「それ。今日普通に可愛いって思ってしまった」
父「…おい」
男「ん?」
父「それはほんとか?」
男「え、ほんとかって?」
父「ほんとに可愛いと思ったのか?」
男「う、うん…」
父「…うん、分かった」
男「?」
父「あ、お前妹のことは結構可愛がるよな?」
男「まあ年下だし、実際可愛いし」
父「おっけーおっけー」
男「ちょ、何かあるなら言ってくれよ」
父「いいか、よく聞け」
男「う、うん…」
父「お前が次、ほんとに悩んだ時」
男「悩んだ時?」
父「そうだ。ほんっとに悩んだ時、俺に相談に来い」
男「え、あ、うん…」
父「分かったか?」
男「あんまし理解してないけど、とりあえず覚えとくよ」
父「よし、ならいい。さあご飯食うぞ!」
男「母さんまだ帰ってきてないよ?」
父「んなっ」
男「多分パチンコでも行ってるんじゃないかな。日曜だし」
父「あんっのババア、食費しか出してねえな」
男「あ、母さんだ」
父「うぇ!?」
母「ただいまー」
男「母さん、おかえり」
母「男、ただいま」
父「イェーマイハニィー!おかえりうぇるかむちゅっちゅー」
母「ねえパパ」
父「ん?ん?なにかな?ん?」
母「さっきババアとか言った?」
父「あー、男の奴がなー」
男「ちょっ」
母「…パパ、明日は会社休んでいいわよ」
父「えっ」
母「じゃ、先に入ってるわね」
父「…男、明日何が起こると思う?」
男「ずっと前の遊園地ドタキャンの時みたく、枯れ木になるんじゃないかな」
父「ああ…精力剤買わなきゃ…」
男「じゃ、じゃあ俺も家入るよ」
父「おう…父さんはコンビニ行ったって言っといてくれ…」
男「う、うん…」
ーーーーーーーーーーーーーー
妹「はぁー、ごちそうさまー」
姉「久々に鍋食ったねー」
母「今日は勝っちゃったから奮発したのよ」
男「母さん、パチンコもほどほどにした方がいいよ…」
母「月に2回しか行ってないわよ?」
男「あれ、そうだっけ…」
母「男に言われなくても反省してるわよ」
男「そっか、ならいいや」
妹「あ、お兄ちゃんちょっと来て」
男「ん、どこに?」
妹「私の部屋」
男「ああ、いいよ」
姉(うあー、私空気読んだ方がいいよね?)
母「あんた達ほんと仲良いわね」
妹「悪いよりかは100倍いいじゃん」
母「まあ、そうね…」
姉「じゃ、じゃあお姉ちゃんはお風呂入ろっかなー」
母「最近冷えるから、ゆっくり浸かりなさいよ?」
姉「言われなくてもやってるよー」
父「母さん、ちょっと話が…」
母「あらいいタイミングね。私も話がしたかったの」
男(父さん、明日死なないといいね…)
妹「お兄ちゃん、行こ」
男「ん、おう」
ーー男の部屋ーー
男「で、結局何をするんだ?」
妹「あ、その前に一つお願いがあるんだけど」
男「なに?」
妹「あの…二つ、言うこと聞いてもらってもいい?」
男「…んー…」
妹「だ、ダメかな…」
男「…いや、いいよ。今日は俺が悪かったし」
妹「やった!」
男「でも、あんまり無茶なのはナシな」
妹「だいじょーぶ、誰でもできることしか言わないから」
男「ならいいけど…」
妹「じゃあまず一つ目ね」
男「おう、ドンと来い」
妹「今日、一緒に寝よ!」
男「いいよ」
妹(軽っ!)
男「ちょっと恥ずかしいってか気まずいけど、それくらいならな」
妹「じゃ、じゃあ二つ目ね?」
男「おう」
妹「…」
男「…」
妹「…」
男「…」
妹「…んぅ」
男「言えよっ!」
妹「あ、ごめん。恥ずかしくて…」
男「恥ずかしいって…どんな内容なんだよ」
妹「ん、ごほん!」
男「よし」
妹「えっと…その、あのね?んっと…」
男(妙にモゴモゴしてるな)
妹「…き」
男「き?」
妹「き、キスしよっ!」
男「ふぇっ」
妹(うわああああああ言っちゃったぁあああ)
男(え?え?キス?え?妹だぞ?実の妹だぞ?)
妹(あうううお兄ちゃん今何考えてるかな恥ずかしいかな)
男(いやいや落ち着け実の妹だしそういうのはダメだろ?いやでも父さんとも話したけど俺のこと好きなのかもしれないし)
妹(でもこれ通ったらお姉ちゃんにかなり差つけれるのに)
男(でもこんなこと言うってことは好きなんだよな?そうなんだよな?え?俺その好意に漢として応えるべきなの?ん?あれ?)
妹(お兄ちゃんと添い寝しながらキスしたら絶対ただじゃ済まないよおお)
男「…よし」
妹「!」
今回はここまでです
こっちのSSはやっぱ楽しいですね。書き始めると止まらないー
いいところで終わりやがった
乙
本当にいい所で止めたなwww
0時以降、起きてたら更新します
待ってる
すいません、力尽きて寝ちゃいました…
今日こそ更新したい
まぁ、無理だけはせずにまったり書いて
気長に待ってるからさ
いきます!
男「やっぱダメだ。悩んだけど」
妹「え…」
男「何だかんだ言っても俺達は実の兄妹なんだし、そんなのはダメに決まってるだろ」
妹「キスだけならいいじゃん!」
男「ダメダメ」
妹「ケチ」
男「へいへい」
妹「クズ」
男「何とでも言えばいいさ」
妹「ゴミ」
男「効かん効かん」
妹「カス」
男「…」
妹「塵芥」
男「どこでそんな難しい言葉を」
妹「ゲス」
男「ゲスは違うような」
妹「…ミジンコ」
男「もう言うことないんだろ」
妹「ああーん!お兄ちゃんのケチ!ゴミ!クズ!」
男「あーもう、泣くなって」
妹「泣いてないし!」
男「キスは諦めろ」
妹「うー…」
男「他のことならいいよ」
妹「…じゃあ、添い寝してる時に」
男「時に?」
妹「抱きしめて寝て」
男(これ限りなくアウトなような)
妹「これならいいよね?」
男「…微妙」
妹「ダメ。もう譲れない」
男「んー…」
妹「いいじゃん。これくらいなら大丈夫だって」
男「何が大丈夫なのか分からんけど」
妹「そんな無茶なお願いじゃないよね?」
男「まあ、キスよりかはハードル下がったけど」
妹「そもそも私を独りにしたお兄ちゃんが悪いのに」
男「…はあ。分かったよ」
妹「やったー!お兄ちゃん大好きー!」
男「ちょっ、姉さんに聞こえるぞ」
妹「お姉ちゃんとはライバルだもんね」
男「妹ちゃん、姉さんのことライバルって思ってたんだ…」
妹「あ」
男「ん?」
妹「ちゃん付けで呼ばないでって言ったじゃん」
男「いいじゃん別に」
妹「よくない!」
男「でも妹ちゃんは俺のことお兄ちゃんって呼ぶじゃん」
妹「それはそれ、これはこれ」
男「ワガママだなー」
妹「許してにゃーん」
男「可愛い。許す」
妹(ちょろい)
男「可愛いのわかったからさ、そろそろ寝ようぜ」
妹「あれ、もうそんな時間だっけ」
男「うちはご飯遅いからなー」
妹「お兄ちゃん、シャワーしなくていいの?」
男「あっ」
妹「私はお兄ちゃん帰ってくる前に入っちゃったし、ささっと行ってくれば?」
男「そうするよ」
妹「じゃ、まったり待ってるねー」
ーーーーーーーーーーーーーーー
男「あー、サッパリした」
妹「ふぁ…もう眠いよ」
男「じゃあ寝るか」
妹「そうしよ」
やったー!更新だ!
男「…」
妹「…」
男「…」
妹「…お、お兄ちゃん、先にベッド行ってよ」
男「あ、え、俺?」
妹「えっと、こういう時は男の人からじゃ」
男(妹ちゃんどんな知識ついてんだよ)
妹「ほら、早く早く」
男「じゃ、じゃあ失礼しまーす」モゾモゾ
妹「じゃ、じゃあ私も失礼しまーす…」
男「…」
妹「…お、お兄ちゃん」
男「おおおおおう、なななんだなんだ?」
妹「…こっち向いてよ」
男「…恥ずかしい」
妹「私も恥ずかしいよ!」
男「…せめて、目線合わないようにするか」
妹「そうしよ。恥ずかしくて死んじゃう」
男「よっ…」モゾモゾ
妹「…」
男「…」
妹「お兄ちゃん」
男「…ん」スッ
妹「んぅ…」ギュッ
男「…」ギュッ
妹(お兄ちゃん…お風呂上がりでいい匂いする…)
男(妹ちゃん…大っきくなったな)
妹(…落ち着く…)
男「…」サワサワ
妹「ん、な、なに?」
男「…いや、髪サラサラだなーって」
妹「お風呂入ってからあんまり時間経ってないもん」
男「女の子って、皆こんな感じなの?」
妹「だと思うよ。髪は女の子の命だし」
男「…凄いな。じゃあ皆綺麗だ」
妹「…お兄ちゃん、私は?」
男「…妹ちゃんは、可愛い、かな」
妹「じゃあ、お姉ちゃんは?」
男「姉さんは綺麗だな」
妹「うー…何で差が出るの」
男「綺麗に見られたいの?」
妹「普通そうだと思うよ」
男「女の子なら可愛いって思われたいって考えると思うけどな」
妹「…何でだろ。私、普通じゃないのかな」
男(…多分、ライバルの姉さんを意識してるんだろうな)
妹「ね、お兄ちゃん」
男「ん?」
妹「私お姉ちゃんみたいに綺麗になれる?」
男「なれる。絶対になれる」
妹「なんか、自信有り気だね…」
男「今でこんな可愛いんだし、そのうち綺麗になるよ」
妹「…でも、努力って必要だよね?」
男「そりゃそうだろ」
妹「…じゃあ、努力する」ズイッ
男「あれ、目線合わしたら恥ずかしいんじゃ」
妹「…んっ」チュ
男「!」
妹「…いひひ」
男「妹ちゃん、努力って」
妹「今の、ファーストキスだよ?」
男「妹ちゃん…」
妹「これでまた一歩、大人に近づいたね」
男「…努力の仕方、間違えてるぞ」ギュ
妹「…お兄ちゃんも、私の気持ち分かる様になってきたよね」
男「何となくだけどな」
妹「…お兄ちゃん?」
男「ん?」
妹「好きだよ」
男「…今は、『そうか』としか言えないよ」
妹「…残念。まだ大人じゃなかったね」
見てるよ
男「それは、俺が大人じゃないって意味で?」
妹「いひ、秘密だよ」
男「気になるな」
妹「…ねね」
男「告白ならさっき聞いたぞ」
妹「撫でて」
男「お願い、2つまでだろ?」
妹「可愛い妹のワガママだよ」
男「…そっか。じゃあ、たまには甘やかしとくか」ナデナデ
妹「んぅ…」ギュッ
男「…」
妹「…」
男「…なあ」
妹「…」
男「俺さ、やっぱり妹ちゃんとは付き合えない」
妹「…」
男「兄妹だし、それに…」
妹「…スー」
男「…」
妹「…」
男「…寝てるし」
妹「…ん」
男「…姉さんも、俺のこと好きなんだっけ」
男「妹ちゃんもこんなだし…」
男「俺、どうしたらいいんだろ」
男「…父さんに相談しようかな」
男「…いや、ほんとに悩んだ時だけって言ってたしな…」
男「はあ…」
男「…俺も寝ようかな」
男「…おやすみ、妹ちゃん」
妹「スー…スー…」
男「…ちゃんとしないとな」
いつもより短いですが今回はここまでです
明日も更新できれば更新します
乙!
いいッスねぇ〜
期待
かわいい
0時以降更新します!
まったり待機
いきます
【お姉〝様〟】
男「…ん」
男「くぁ…朝か」
男「んー…6時半か」
男「早めに準備しとこっかな」グッ
男「…」
妹「…んぅ~」
男「妹と一緒に寝てるの忘れてた…」
妹「…スー…」
男「思いっきり抱きついてるし」
妹「ん…」
男「これ引き剥がしたら起きるよな、さすがに」
妹「…スー…」
男「そーっと…そーっと…」
妹「…」
男「もうちょっと…」
妹「…お」
男「お?」
妹「…お兄ちゃん…」
男「あれ、起きてる?」
妹「…スー」
男「気のせいかな?」
妹「…スー」
男「…いや、これは嘘眠りだな」
妹「…んー」
男「あと10秒以内に起きなかったら無理やり引き剥がすぞー」
妹「…んー」
男「…3」
妹「ちょっ、カウント早いよ!」
男「おはよう」
妹「あっ」
男「ほら、起きろ起きろ」
妹「…まだ6時半じゃん」
男「たまには早起きもいいぞ」
妹「んぅ…もう少し寝るー」
男「…じゃ、俺は支度するかな」
妹「え、もう少し抱きついてたい」
男「約束の期限はもう終わりね」
妹「ケチ」
男「はいはい」
妹「ゴミ」
男「何とでも言え」
妹「クズ」
男「…」
妹「カス」
男「…あの」
妹「塵芥」
男「メンタル来るからやっぱやめてください」
妹「ケチ!」
男「分かった分かった。また今度な」
妹「言ったよ?言ったからね?」
男「しまった、謀られた」
妹「じゃあ金曜の夜ね!」
男「はぁ…」
妹「…お兄ちゃん」
男「ん?」
妹「私の寝るの、嫌?」
男「そんなわけないだろ」
妹「じゃあ、今のため息はなんで?」
男「…なんだろな」
妹「教えて」
男「…あー、なんていうかな」
妹「…」
男「そういうところはまだ大人じゃないなって感じ」
妹「…なんか、ストレートに実感した」
男「妹ちゃんまだ高校生なんだし、焦ることないと思うけどな」
妹「お兄ちゃんは大人な女性の方が好きなんだよね?」
男「いや、別にそんなことないけどな…」
妹「好きな年代は?」
男「年代…まあ、同い年±1くらいかな」
妹「それだと確実に20超えるよね?」
男「19から21まで出し、確実ではないけどな」
妹「でも、その年ならもう私みたいなガキンチョな部分てあんまり無い訳だよね」
男「そうなのかな…知らないけどさ」
妹「つまり、私みたいに幼さが残るガキは眼中に無いってことだよ!」
男「いやそんなことないって…」
妹「だから早く大人の女性みたいに綺麗になりたいの」
男「…それはあれか」
妹「?」
男「俺のために、ってこと?」
妹「うん」
男「…もし、俺が姉さんと結婚したらどうするんだよ」
妹「…その時は、私がお姉ちゃんに負けたってことだよ」
男「…」
妹「私とお姉ちゃんじゃ、色々差があるもんね」
男「妹ちゃん」
妹「なに?」
男「前にも言ったし身に染みてると思うけど、俺たちは実の兄妹だぞ」
妹「知ってる。前に言われた。身にも染みてる」
男「さっき姉さんと結婚したら~とか言ったけど、そんなのあり得ないんだぞ?」
妹「うん」
男「叶わぬ恋ってやつだろ」
妹「…別に」
男「ん?」
妹「結婚できることが幸せじゃないじゃん」
男「…でも、結婚てのが恋人同士のゴールなんじゃないのか」
妹「私はそうは思わないよ?結婚なんてただの通過点」
男「じゃあ、妹ちゃんの考えるゴールは?」
妹「…一緒に死んで、一緒の墓に入ること」
男「…」
妹「苦しい時も一緒、悲しい時も、嬉しい時も、辛い時も、死ぬ時も一緒。私の考える最高の幸せだよ」
男「…そっか」
妹「私の考える幸せは、兄妹じゃ辿りつけないの?」
男「いや、そんなことないよ」
妹「だから、私は諦めないし、お兄ちゃんのために必死で努力するの」
男「…妹ちゃん、自分で自分のことまだ子供だって思ってる?」
妹「うん。お姉ちゃんにはまだまだ及ばないね」
男「もう十分大人だよ。姉さんにも引けを取らないくらいに」
妹「でも、綺麗じゃないよ?」
男「それは歳のせい」
妹「20越えなきゃ大人って言えないじゃん」
男「それは身体的な問題」
妹「???」
男「17歳で、恋愛についてそんな考え方してるの妹ちゃんくらいだな」
妹「私、変なのかな?」
男「変だけど、変じゃない」
妹「意味分かんない…」
男「いずれ分かるんじゃない?」
妹「テキトーだね…」
男「そんなもんだよ」
妹「…お兄ちゃん、私諦めないから」
男「うん。頑張れ」
妹「お兄ちゃんの為に頑張ってるのに、それをお兄ちゃんに言われると変な感じするね」
男「…じゃ、そろそろご飯食うか」
妹「…私は、もう少し寝るね」
男「そっか」
妹「…最後に、キスしていい?」
男「ダメ」
妹「はぁ…ケチ」
男「キスはそんな軽いもんじゃないの」
妹「…うん」ポフッ
男「あと40分くらいは寝れるけど、寝坊しないようにな」
妹「お母さん起こしてくれるし大丈夫ー…」
男「…さて、ご飯くうかな」
妹「…おやすみー」
男「おやすみ」
男「母さん、ご飯ある?」
母「あれ、今日早いわね」
男「たまたま早起きしちゃって」
母「パンでいい?」
男「ああ、それくらいなら自分でやるよ」
母「いいから、あっち座ってなさいって」
男「じゃあ頼むよ」
母「…ひっひっひ」
男(なんだあの不吉な笑い声は…)
男「…あ、姉さん」
姉「…おはよ」
男「おはよ。姉さんも早起きだね」
姉「…寝れなかったもん」
男「へー、珍しいね」
姉「…昨日、妹と一緒に寝たって?」
男「…あ、うん」
姉「…ふーん」
男(ヤバい、これはヤバい)
母「はい」
男「あ、ありがと」
姉「…お母さん」
母「ん?」
姉「私と男、今日休んでいい?」
母「何で?全然元気じゃない」
姉「ちょっと耳貸して」
母「はい」
姉「ゴニョゴニョ…」
男(あの頑固者の母さんが許す訳ないだろうに)
母「…なるほどね」
姉「いいよね?」
母「ええ、もちろん」
男「うぇっ!?」
姉「じゃあ男、ついてきて」
男「あ、ご飯がまだ…」
姉「じゃあ早く食って。5分以内ね」
男「う、うん…」
姉「…」トントントントン
男(めっちゃ貧乏ゆすりしてるぅ)
姉「まだ?まだなの?」
男「もうちょっと待ってよ」
姉「…」カタカタカタカタ
男(今頃ベッドで棒切れみたいになってる父さんみたくなるのかな…)
姉「はい、終わったね?」
男「あ、うん」
姉「お母さん、今日だけ洗い物お願いしていい?」
母「もちろんよ」
男(何か耳打ちしてからあの母さんが妙に聞き分けいいなあ…)
姉「男、私の部屋来て」
男「は、はい!」
今回はここまでです
表題であるお姉様展開まで行ってないですが気にしない
続きを早く頼む
おつ
いいねえ
乙
なんだろう、男を取り合いしてるssの筈なのにほのぼのする.....
今日も頑張って更新します
ロンパスレと何とか釣り合いとりたい所
あと男の年齢は実際は19です。間違えちゃいました。。。
男「姉さんの部屋なんか久々だね」
姉「…」
男「最後に来たのいつだっけ?」
姉「…」
男「あ、1週間前だったっけ?あはは」
姉「…」
男「あ、あはははは…」
姉「男」
男「は、はい!」
姉「昨日、妹と一緒に寝たでしょ?」
男(さっきも聞いたような)
姉「何で妹とは一緒に寝るのにお姉ちゃんとは一緒に寝てくれないの?」
男「なんでだろ」
姉「…やっぱり」
男「?」
姉「お姉ちゃんより、妹の方がいい?」
男「姉妹に優劣なんてつけれないって」
姉「ほんと?ほんとに?」
男「当たり前じゃん。どっちも可愛いし」
姉「でも妹の方が若いよ?」
男「別に若い方が好きってわけじゃないし」
姉「ピッチピチの女子高生だよ?」
男「姉さんもピッチピチの女子大生じゃん」
姉「まだ幼さの残る初々しい乙女だよ?」
男「ある意味姉さんの方が子供だと思う」
姉「むふ、そうかそうか…」
男「?」
姉「じゃあ、お姉ちゃんと一緒に寝よ?」
男「あ、それとこれとはまた別っていうか」
姉「…やっぱり妹の方が」
男「分かった!じゃあ今日の夜ね!今日の!」
姉「やったー!男大好きー!」
男(なんか同じようなくだり昨日も見たような)
姉「で、話戻すけど」
男「あ、話それてたんだ」
姉「妹と一緒に寝ただけ?」
男「…」
姉「もしかして…エッチなこととか」
男「無い。断じて無い!」
姉「必死なのがむしろ怪しいけど」
男「姉さん。とりあえず俺の話をちょっと聞いて」
姉「じゃあ1分間だけね」
男「いい?俺と妹ちゃんは実の兄妹だよ?」
姉「そうだね」
男「血縁者同士でそんなことするわけないじゃん」
姉「男が妹のこと好きだったら関係ないかもね」
男「さっき姉妹に優劣なんて無いって言ったよね?」
姉「嘘かもよ?」
男「嘘じゃない。断じて嘘じゃない」
姉「…はい、1分」
男「みじかっ」
姉「今の男の話を聞いた上でのお姉ちゃんの結論を言います」
男「あ、はい」
姉「どうも嘘くさい。信憑性が無い」
男「そんな無茶な」
姉「ただ、姉妹に優劣は無いっていうのは信じたい!」
男「だから、そうだって」
姉「そこで」
男「ん?」
姉「それを今証明してもらうね」
男「どうやって?」
姉「…むひひ」ズイッ
男「ちょ、近いよ」
姉「昨日、妹にしたことと一緒なことをお姉ちゃんにすること」
男「…姉さん、昨日俺と妹ちゃんに何があったか実は知ってるんじゃないの?」
姉「そんなことないよ?」
男(目が嘘だって言ってるんだけど)
姉「…ね」
男「ん」
姉「早くしてよ」
男「やっぱり知ってるんじゃ」
姉「…あ、分かった」
男「?」
姉「んっ」チュッ
男「っ!」
姉「昨日、『妹の方から』キスされたから何もできなかったんだ」
男「…やっぱり知ってるんじゃん」
姉「勘だよ、勘」
男「…何か、昨日で吹っ切れてさ」
姉「何が?」
男「キスくらいなら、ギリギリセーフかなって思った」
姉「…じゃ、もっかい」
男「でも、キスってそんな軽いものじゃないのも事実」
姉「ケチ」
男「それ、昨日も言われたよ」
姉「…妹とは、ほんとにキスまで?」
男「うん。それまで」
姉「…はあ。良かったぁ…」ボフッ
男「あれ、知ってるんじゃなかったんだ」
姉「勘だもん」
男「にしては確信あったみたいだけど」
姉「…男に、『エッチなこととか』って聞いた時焦ったよね?」
男「うん」
姉「男が焦ってごまかす時って、嘘は絶対つかないの知ってるし」
男「あれ、そうなんだ…」
姉「男が赤ちゃんの時から見てるもん」
男「自分でもそんなの知らなかった」
姉「でね、エッチなことはしてないなら、キスまではしてるかなーと思って」
男「…それだけ?」
姉「うん。だから、勘だって」
男「もし妹ちゃんとキスしてなかったらどうしたの?」
姉「その時はお姉ちゃんが妹より一歩リードしたってことになるかな」
男「…やっぱ、取り合いみたいなのしてるんだ」
姉「妹はライバルだもんね」
男「姉さんは、妹ちゃんより自分に魅力無いって思ってる?」
姉「…何、急に変な質問して」
男「いや、さっき妹ちゃんに妙に劣等感抱いてるような気がして」
姉「…」
男「…聞かない方が良かった?」
姉「…ううん。事実、妹には負けてると思ってる」
男「…」
姉「妹の方が若いし、女の子らしい可愛さがあるし、初々しさがあるし…」
男「妹ちゃんみたくなりたいんだ」
姉「そうかも。妹が羨ましい」
男(…妹ちゃんと同じような感じだけど、真逆だ)
姉「でも、お姉ちゃんには妹に無い魅力があると思う」
男「ずいぶん自信ありげだね」
姉「女の最大の魅力である身体はお姉ちゃんの方が成長してるし」
男「そりゃね」
姉「自分で言うのもなんだけど、年相応の大人っぽさがお姉ちゃんにはあると思う」
男「たまに幼児化するけどね」
姉「そ、それは別!」
男「でも、それはそれでギャップで可愛いけど」
姉「えー…そう映るんだ」
男「あれ、嫌なの?」
姉「そういうの何て言うんだっけ、ギャップ萌えだっけ?」
男「そうそう」
姉「それさ、意外な一面を見て可愛いって思うんだよね」
男「まあそうだね」
姉「お姉ちゃんからしたら、そんな一面見られたくないの」
男「恥ずかしい一面?」
姉「そう。男は可愛いって思うの?」
男「うん」
姉「でも、お姉ちゃんはそう思われるの嫌なの」
男「知られたくない一面を知られるから?」
姉「それもあるし」
男「あるし?」
姉「普段とはほぼ逆の一面を見て、それを可愛いってさ。なんていうか…その」
男「?」
姉「普段のお姉ちゃんは可愛くないんだ?って思っちゃう」
男「うーん…」
姉「まあ、こんな考え方するのお姉ちゃんだけだと思うけど」
男「でも、ギャップ萌えってそういう恥ずかしい一面以外にもあるよ」
姉「例えば?」
男「さっき姉さんは自分のこと年相応の大人っぽさがあるって言ったけど、未だに一人称がお姉ちゃんなとことか」
姉「あっ」
男「大人な女性とか言っておきながら、そういうところは子供っぽいよね」
姉「確かに…」
男「そういうのも、可愛いって思われる一因だと思うよ」
姉「うーん…そういうのもあるのかー…」
男「まあ、姉さんには姉さんの魅力があるってことだよ」
姉「…あ」
男「ん?」
姉「結局いつお姉ちゃんって呼んでくれるの?」
男「あれ、姉さんの方がしっくりくるって前にも言わなかったっけ」
姉「お姉ちゃんはお姉ちゃんって呼ばれる方がお姉ちゃん的にしっくりくるの!」
男「あー、ややこしい」
姉「一回お姉ちゃんって呼んでみて?」
男「…お」
姉「お?」
男「お姉ちゃん」
姉「んううぅううぅうう」ゾクゾク
男「な、なに?」
姉「男ぉー!可愛いいぃいー!」ダキッ
男「ちょちょ、急に抱きつかないで!」
姉「ね、今のもギャップ萌えだよね?」
男「あ、確かに」
姉「んぅー…すっごいキュンキュンしたぁ…」
男「でもやっぱりお姉ちゃんって呼ぶの恥ずかしいかな」
姉「えー」
男「結局姉さんが一番しっくりくる」
姉「…じゃあ、少しずつ慣れてこう!」
男「え、どうやって?」
姉「とりあえず、お姉様って呼んで」
男「いやいやいやいやいや、それは違う」
姉「なんで?」
男「お姉ちゃんって呼ぶよりハードル高いから!」
姉「いいから、一回お姉様って呼んでみて?」
男「…お」
姉「お?お?おぉ?」
男「お、お姉様…」
姉「…あはぁ…」
男「すっごく恥ずかしいんだけど」
姉「すっごく良かったよぉ」
男「お姉様は金輪際無しね!」
姉「もう一回、もう一回だけお願いぃ」
男「ダメ。ってかやだ」
姉「ケチぃ」
男(さっきから語尾がトロけてる)
姉「んぅ…やっぱ、お姉ちゃんさ」
男「なに?」
姉「男のこと大好き。食べちゃいたい」
男「…アウト」
姉「妹には絶対負けないからね!」
男「俺に言われても…」
姉「というわけで寝よ?」
男「あれ、俺も?」
姉「妹にしたことと一緒なことしてって言ったじゃん」
男「あれ、でも今日の夜は…」
姉「それは別。これはこれ。あれはあれ」
男「謀られた…」
姉「お姉ちゃんあんまし寝てないから眠いんだよね」
男「まあ、俺も早起きしたからちょっと眠いけど」
姉「じゃあWinWinだね!はい寝るよ!」ポフポフ
男「はあ…はいはい」ボフッ
姉「…早く」
男「え、何が?」
姉「妹に抱きついたんでしょ?」
男「やっぱり知ってるんじゃん!」
姉「はい、引っかかったね」
男「…」
姉「カマかけただけなのに」
男「…謀られた…」ギュッ
姉「むひひー」
男「はあ…おやすみ」
姉「ん、おやすみ」ギュ
男「ていうか今寝て夜寝れるの?」
姉「大丈夫でしょ。多分」
男「テキトーだね…」
今回はここまでです
面白くなってきたぜ
おつ
もう姉が可愛いすぎて最高
でも妹を悲しませたくないのもまた事実
こっちは明日更新します。多分。
予定繰り上がりました…明後日更新します
投下していきます
ーーーーーーーーーーーーーーー
男「ん…」
男「…もう13時か」
姉「…んぅ」
男「姉さんよく寝てるなー…」
男「…あ」
男「そういや今日父さんも休んでるんだっけ」
男「…枯れ果ててないといいけど」
男「ちょっと様子見てみようかな…」
ーーーーーーーーーーーーーーー
男「父さーん」
父「…」
男(果ててる…真っ白に燃えそして尽き果てている…っ!)
父「何シリアスな顔してんだ」
男「あ、死んでたかと思ったよ」
父「物騒なこと言うなよー」
男「声に生気が無いんだけど…」
父「遊園地の時の1.5倍はあったな」
男「恐ろしい、恐ろしすぎる」
父「で、何でお前家にいんの?」
男「あー…なんか今日は休んでいいって」
父「…ははーん」
男「…」
父「で?どっちだ?姉か?妹か?」
男「姉さん」
父「お盛んだなぁ…もうそこまで行っちゃったかあ…」
男「ちょっ、誤解すんなって!」
父「いやいいぞ隠さなくても」
男「いやいや隠すも何も、絶対にそこまではやらないから!」
父「ふっふっふ」
男(嫌な笑みだなほんと)
父「結局姉を取るのか?」
男「いや、そんなんじゃないけど」
父「ん?姉が好きだから今日一緒に休んだんじゃないのか?」
男「んー…何か、姉さんが母さんにちょこっと耳打ちしたら」
父「学校休むことになったって?」
男「うん、そんな感じ。姉さんも何か訳ありな感じしたし。ていうか断れない雰囲気だったから」
父「まったあのババアか。俺のおらんとこで好き勝手しやがって」
母「あれ、姉は?」
父「まっマイハニィー!ぐっもーにん!ぐっもーにん!」
母「もう昼なんだけど」
男(うわぁ…何か惨めだ)
母「で、男。姉と一緒じゃないの?」
男「ああ、まだ寝てるよ」
母「ああん?」
男(やばい、キレる!)
父(男、ここは父さんに任せとけ)
男(おお!父さんが頼もしく、輝いて見えるっ!)
父「母さん、姉は今な」
母「黙って」
父「アッハイ」
男(あれが大黒柱か…あれが…)
母「何で姉と一緒に居てあげないのよ」
男「あー、起こすの悪いかなって」
母「…ちょっと真剣に話しましょうか」
父「あー、じゃあ父さんは外に」
母「あなたもここに居て」
父「アッハイ」
男(弱すぎる…)
母「…あなた、これ」
父「こっこれは!」
男「あれ、父さん禁煙したんじゃ」
母「真剣な話の時だけ、OKしてるの」
父「…」シュボッ
男(久しぶりにタバコ吸ってるとこ見る気がするなあ…)
母「で、あなた姉の気持ちわかってるのよね?」
男「う、うん」
母「じゃあ何で一緒に居てあげないのよ。まさか嫌いなの?」
男「まさか、姉さんを嫌いになるなんてとんでもない」
父「じゃあ、そばに居てやるべきだ。それが漢だろうが」
男(何かキャラ変わった)
母「あの子ね、母さんになんて耳打ちしたと思う?」
男「さ、さあ…」
母「『妹に先越されちゃったから、今日で追いつきたい』って」
男「…何か凄い複雑な気持ちになったんだけど」
父「男、お前がどっちか絞れない気持ちも分かる」
男「あ、うん」
父「けどな、そうだとしても女性の気持ちを最優先に考えろ。何か行動する前に女性を最優先するって気持ちになれ」
男「えーっと…」
母「あなた、さすがね」
男「つまり、今日の場合学校休んで昼に起きてリビングに来る前に…」
母「横で寝てる姉を見て、そこに留まるべきだったわね」
男「…でも、その考えで行くとさ」
母「ん?」
男「今日朝起きた時に横にいる妹を見て、そこに留まるべきだったってことに?」
父「…お前、妹とも…」
男(あっ、これ言わない方が良かったかも)
母「…あなた、どっちもひいきするつもりなの?」
男「え、えっと…」
父「あいつらの気持ちは分かってるんだろ?ならここで決めろ。今すぐ」
男「…」
母「兄妹の恋愛がおかしいなんてそんな問題は今関係無いわよ」
男「…」
父「あいつらの幸せの為にも、今決めることが」
男「決めない。そんなの決めたく無い」
母「んなっ」
男「俺はそんな気持ちで姉さんや妹ちゃんと一緒にいるわけじゃない」
父「…じゃあ、どういう気持ちだ?」
男「…ただ、血の繋がった姉弟、兄妹として仲良くしたい」
母「…あなたは仲良くしてるつもりでも」
男「あっちはそうは思ってないと思う。けど俺の気持ちは変わらない。…と思う」
父「…」ジュッ
男「どっちかを取るとか、そんなのおかしいだろ。姉さんも妹ちゃんも、弄ばれてるだけじゃないか」
父「…だそうだ、母さん」
母「うん、文句無しね」
男「…何そのテストしてたみたいな口ぶり」
父「テストしてた訳じゃないけどな」
母「男を試したのよ」
男「それはテストしてたって言うんだよ!」
父「まあ、お前の好きなようにしろってことだ」
母「あなたがどっちを選んでも、それは男が決めたことだから。誰も何も言わないわ」
男「だから、どっちを選ぶとかないって…」
父「…そう言ってられるのも今のうちかもしれんぞ」
男「えっ」
母「今は別に愛してないかもしれないけど、感情が芽生えちゃったらそうも言ってられないわよ」
男「…」
父「…その時は相談しろよ」
男「…そんな心配いらないよ」
母「強情ね…」
男「もうそろそろ姉さん起きるだろうし、部屋戻るね」
父「頑張れよ」
母「応援してるわ」
男「大きなお世話っていうか、ありがた迷惑っていうか」
ーーーーーーーーーーーーーーー
男「…姉さん、まだ寝てる?」
姉「…スー…」
男(良かった。起きてたら怒られてたろうな)
男(…)
男(父さん達はあんなこと言ったけど…)
男(姉さんか妹ちゃんに恋をするなんてとても考えられない)
男(実の姉弟なんだし、そんな感情がめばえること自体がおかしいんだけど)
男(…)
男(…何で姉さんや妹ちゃんは、俺のこと好きになったんだろ)
男(そこがとことん分からないんだよね…)
男(…もしそれが分かったら、俺も姉さんと妹ちゃん好きになってしまうのかな)
男(確かに2人とも可愛いし、性格いいし、スタイルいいし…)
男(あれ、実は俺の姉と妹って割と完璧なんじゃ)
男(いや待て落ち着け。完璧だからって何だ。自慢の姉と妹ってだけだ)
男(いやいやもっと落ち着け。そもそも姉さんと妹ちゃんを『可愛い』って思うこと自体変じゃね?)
男(あれ?普通こういうのってあり得ないんだっけ?あれ?)
男(…もしかして)
男(もしかして…俺姉さんと妹ちゃんのこと好きなのか?)
姉「…ん」ゴロッ
男「!」
今回はここまでです
0時以降、できれば更新します
全裸で待機(カイロ装備)
まだ全裸待機してくれてたなら嬉しいです
いきます
姉「んぅ…おはよ」
男「お、おはよう」
姉「あれ、今何時?」
男「まだ昼だよ。14時くらい」
姉「んー…もう少し寝よ」
男「お腹空いたし、ご飯食いに行かない?」
姉「まだ眠いー」
男「ダメ」
姉「おやすみ」
男(こんなだらしないの好きかと思ってしまったのか…)
姉「…スゥ…」
男「寝るの早っ」
姉「…」
男「起きろー」
姉「…ん」
男「お?」
姉「…スー…」
男「寝とるんかいっ」
姉「…」
男「…仕方ない、姉さんが絶対に起きる技使うか」
姉「…んー…」
男「いいの?ほんとにやるよ?いいの姉さん?」
姉「…スゥ…」
男「くらえっ」バッ
姉「ん…さむっ」
男(あっ、やばい胸ちょっと見えてる)
姉「男ぉー、布団返してー」
男(いつの間にボタン外してたんだよ!)
姉「…男ー」
男(姉さん結構胸大きいからか?はちきれるからか?)
姉「…ははーん」
男(あれ?ていうか姉さん起きてね?俺胸凝視してね?)
姉「男ぉ、触りたい?」ギュッ
男「うわああ!」
姉「むひひ、今胸見てたよね?」
男「いやいやいやいや実の姉の胸なんか凝視するわけがないだろ?そうだろ?そうだよな」
姉(自分に言い聞かせてるし…)
男「断じて見てない。断じてね!」
姉「…男が焦ってる時は」
男「ああそうだった!嘘ついてる時は俺焦ってるんだった!」
姉「支離滅裂すぎてよく分かんなくなるから、とりあえずお姉ちゃんの話聞いて?」
男「姉さん、俺は断じて見てない。断じてね」
姉「今さら落ち着いても意味無いよ?」
男「違うんだあああああ」
姉「まあまあ、とりあえず話聞いて?責めたりしないから」
男「う、うん…」
姉「男、お姉ちゃんの胸見てたんだよね?ていうか今も」
男「いやほら、俺も男だからね。見ちゃうよそんなの」
姉「もっと見ていいよ?」
男「えっ」
姉「男なら全然構わないし」
男「いやいやいやいや」
姉「…ていうか、見て欲しいかな」
男「えっえっ」
姉「男が小学生の時以来だっけ?裸見せるの」
男「昔のことなんか覚えてないって」
姉「あの時から比べるとさ、お姉ちゃんすっごい成長したよね」
男「まあそりゃもう、立派な女性になられまして」
姉「…ホラ、身体なら妹に勝ってるから」
男「…」
姉「妹には無い魅力だよ」
男「…まあ、そうだね」
姉「男、興味無い?お姉ちゃんの身体」
男「…」
姉「あるよね?ホラ、もっと色んな所見ていいよ?」
男「…いや、いいよ」
姉「…なんで?」
男「姉さんの魅力はそれだけじゃないから」
姉「意味分かんないよ。お姉ちゃんの身体そんなに魅力無い?」
男「そんなこと言ってるんじゃないんだって」
姉「言ってるよ。お姉ちゃんは、妹には何も勝てないの?」
男「そうじゃない。もっと違うことを言いたいんだよ」
姉「…なに」
男「姉さんの一番の魅力はそんなとこじゃないよ、って言いたい」
姉「…」
男「自分でも言ってたけど、やっぱり大人の一面があるところが姉さんの…」
寝落ちした上に予定が入って24時間くらい放置しちゃいました
サクッといきます!
姉「…そんなの、ただのごまかしだよ」
男「…自分で否定したら意味ないじゃんか」
姉「自分でも自信無いから否定してるの」
男「自分で言っておいて?」
姉「…なんていうかさ、ただ言っただけっていうか、それっぽいこと並べただけっていうか」
男「テンプレ通り、って感じかな」
姉「そんな感じかも」
男「って言うけど、実際姉さん大人っぽいとこあるよ」
姉「例えば?」
男「具体例まで言えって言われたら困るけど、たまに見せる言動はやっぱ大人っぽいよ」
姉「んぅ」
お姉ちゃん可愛い
男「…さっきさ」
姉「?」
男「父さんと母さんと話してきたんだ」
姉「うん」
男「姉さんか妹ちゃんか決めろ、って言われて」
姉「…何て答えたの」
男「決めるもクソも無いって言ってやったよ」
姉「…そうなんだ」
男「姉さんと妹ちゃんが俺のこと好きなのは知ってる。けど、それに応えることはできないよ」
姉「こんなに頑張ってるのに、報われないんだ」
男「そういう言い方をしたらアレだけど、俺は単純に姉さんとは姉弟として過ごしていきたいからさ」
姉「…」
男「…例え報われても、俺たちは結婚できないんだよ?」
姉「知ってる…」
男「…だからさ、これからは普通の姉弟として」
姉「ヤダ」
男「うぇっ」
姉「男がそう考えてても、お姉ちゃんがそれに従う義理なんかないもん」
男「いや、それはそうだけど…」
姉「今日の朝とか、あんなやり取りでもうお姉ちゃんは大満足だよ」
男「…」
姉「…男のこと好きだから。お姉ちゃんは、男の為なら何でもできるよ」
男「…うん」
姉「妹だってそう。男の言うことなら何でも聞くだろうし、嫌がらない」
男「…うん…」
姉「…報われなくたっていいよ。男に嫌われないならそれでいいから」
男「…俺が姉さんを嫌いになるなんて、絶対に無いよ」
姉「信じるよ?」
男「うん。絶対」
姉「じゃあ、誓いのキス」
男「うぇっ」
姉「ん…」
男「ちょっちょっ、タイムタイム」
姉「んぅ…焦らすね」
男「焦らすとかじゃなくてさ、キスはおかしいでしょ。普通ゆびきりとかさ」
姉「まあ本音言うとキスしたいだけ」
男「やっぱし」
姉「じゃあ、いい?」
男「ダメ」
姉「むぅ」
男「キスはそんな軽いものじゃないんだって」
姉「じゃあいつキスしてくれるの?」
男「…余程のことが無いとね」
姉「んー…残念」
男「あ、話逸れた」
姉「あ、逸れてたんだ」
男「父さん達と話してきたって言ったよね?」
姉「うん」
男「あの後、ちょっと考えたんだけど…」
姉「うんうん」
男「もしかしたら姉さんとか妹ちゃんのこと好きなんじゃないか、って思っちゃったよ」
姉「うぇっ!?」
男「二人共可愛いしスタイルいいし性格いいし…って考えてたらさ」
姉「うんうん!」
男「姉妹をそんな風にべた褒めするのって普通はおかしいんだよ。だから好きなのかなって」
姉「じゃあ、何しても問題無いね!」
男「いやいやあるから。ありまくりだから。あと好きなのかもしれないだけだから」
姉「ケチ」
男「それ妹ちゃんに言われた」
姉「ゲス」
男「ゲスは違うよね」
姉「ヘタレ」
男「ヘタレ…」
姉「根性無し」
男「ヘタレに近いものがあるね」
姉「童貞」
男「童貞で悪いか!童貞でぇ!」
姉「好きかもしんないならキスくらいいいじゃん!」
男「ダメ」
姉「うぅうー」
男「ダメなものはダメ」
姉「…あ」
男「?」
姉「ほんとに好きなのかどうか確かめてみようよ」
男「どうやって?」
姉「こうやって」ギュッ
男「急に抱きつかれても」
姉「どう?ドキドキする?」
男「大きい胸が当たってドキドキする」
姉「そういうのじゃなくてー!」
男「だってー」
姉「くぅ…」
男「やっぱり、恋愛対象としては見てないんだよ」
姉「…まあ、それでもいいんだけど」
男「さっき言ってたもんね」
姉「うん。今みたいなやり取りが一番幸せ」
男「なら良かった」
姉「…ね、やっぱりさ」
男「?」
姉「キスしない?」
男「…一回だけね。一回だけ」
姉「やった!」
男「ていうか何でそんなにキスしたがるのか…キス魔じゃあるまいし」
姉「さっきお姉ちゃんからキスしたんだし、今度は男からね」
男「あ、え、俺から?」
姉「当たり前じゃん」
男「え、あ、じゃあとりあえず目を閉じて」
姉「うん」
男「…」
姉「…」
男(姉さん…こんな色っぽかったんだな)
姉「…ん」
男「…」チュッ
姉「んぅ」
男(頬赤らめて、ちょっとてらてらした唇尖らせて…)
姉「ん…ん」
男(…何か、興奮してきた)
姉「ん…ぷは」
男「姉さん…」
姉「…」
男「…いい?」
姉「…うん、いいよ」
ガチャ
男「!」
姉「あっ」
妹「…お兄ちゃあぁぁん」
男「お、おかえり…」
妹「…」
男「あの、この、それはその」
姉「…お先にね、妹」
妹「…!」
男「ちょっ、姉さん」
妹「…」ズカズカ
男「い、妹ちゃん」
妹「お兄ちゃん、口閉じて」
男「?」
妹「んっ」チュッ
男「!」
妹「ん…ちゅ、れろ…」
男「ん、んぐ」
妹「…」チュルル、グチュッ
男「ん、ちょ、妹ちゃん!」バッ
妹「…いひ、べろちゅーしちゃった」
姉「…んぅ」
男の理性しょっぺー...
今回はここまでです
おぅ…素晴らしい…
ちょっと放置しちゃいました
今日の0時以降に更新したい
まだパンツは脱がんぞ!
>>148
んじゃズボンもちゃんと履いとこうか
どうも、遅くなりましたが投下します
妹「お姉ちゃん、かなり離しちゃったね?」
姉「べろちゅーとキスなんてそんな大差ないからね」
妹「いひひ、やるのとやらないのじゃ全然違うよ」
姉「…男」
男「ちょっ、ストップストップ!」
姉「…」
男「とりあえず落ち着いてくれよ…」
姉「…何でお姉ちゃんの時はしてくれないの?」
男「いや、だから」
姉「男、妹の方が好きなら無理しなくていいんだよ?」
男「そんな事言ってるんじゃないんだって」
妹「お姉ちゃん、その言い方はずるいよ」
姉「ずるいの?」
妹「ずるい。お兄ちゃんに『どっちも好き』って言わせようとしてる」
男(あえて突っ込まないけど『好き』って言う前提なのな)
姉「そんなことないよ?」
妹「あるよ。誘導尋問みたいなもんじゃん」
男「ええーい、一回俺の話を聞け!」
姉「その前に」
男「…なに」
姉「何で妹ちゃんには無抵抗でべろちゅーされるのに、お姉ちゃんは断固拒否なのか」
男「それどころじゃないからだよ」
姉「…まあ、そうだね。さっきいい雰囲気だtらのにね」
妹「…お兄ちゃん」
男「いや、その」
妹「私の時はそんなの無かったのに」
男「ええい、話を聞け!話を!」
妹「話じゃなくて、言い訳だよね?」
男「何でもいい、とりあえず聞け!座って聞け!」
妹「はいはい」ポフッ
男「そもそもさ、何で俺を取り合ってそんな仲悪くなってるんだよ」
妹「え、そんなことないよ」
姉「うん」
男「いやいや、さっき険悪な雰囲気だったけど」
妹「お兄ちゃんが絡むとああなるね」
姉「うん。男が悪い」
男「えっいやまあ俺も悪いけど」
妹「お兄ちゃんが大好きだから。険悪にもなるよ」
姉「ね」
男「…ちょっと提案があるんだけどさ」
妹「なに?」
男「キスとかさ。もうやめよう」
姉「えっ…」
妹「えっえっ、嫌だ。絶対嫌だ」
男「そもそもな、血の繋がった者同士でこんな事するって事自体おかしいんだって」
姉「…でも」
男「ん?」
姉「さっき、男も乗り気だったよね」
男「…あれは、その」
妹「さんざん自分で『姉弟でそんなのはあり得ない』とか言ってたのに」
男「…うん。何かね。うん」
姉「お姉ちゃんでちょっと興奮しちゃったの?」
男「…」
妹「…男だからとか、そんなのは関係無いからね」
男「…それでも、そういう行為はもう一切しない」
妹「結局流されちゃうんだし、意味ないじゃん」
男「いや、ここに誓う」
妹「じゃあもうべろちゅーしないの?」
男「しない」
姉「お姉ちゃんとエッチなキスは?」
男「しない!」
妹「添い寝は?」
男「…えー、しない」
姉「ナデナデは?」
男「…ギリギリセーフ」
妹「やっぱお兄ちゃん意思弱いんだしさ、そういうのやめたほうがいいと思うよ」
男「…かもしれないけど、それでもこういうのはやっぱりダメなんだよ」
姉「…ふーん」
男「…何?姉さん」
姉「んっ」ドンッ
男「痛っ」
姉「…こうやって押し倒して、無理やりキスしたらどうなっちゃうの?」
男「…どうもならない」
妹「じゃあ」グイッ
姉「あっ」
妹「眼前まで迫られて、上目遣いで誘っても?」
男「何も起きない。絶対に」
姉「意外に意思固いね。今だけ」
妹「…そんなことされたら、困っちゃうんだけどね」
男「…父さんと母さんは認めてくれてるけど、やっぱり間違ってる」
姉「…」
妹「でも、諦めないからね?」
男「…」
妹「お兄ちゃんも、いつか好きになってくれるって信じてるよ」
姉「お姉ちゃんもね」
男「…期待しないほうがいいよ」
姉「…せめて、お姉ちゃんって呼んでほしい」
男「考えておくよ」
妹「じゃあ、私もちゃん付けやめてね」
男「妹ちゃんももう高校生だしな。ていうか、そろそろどいてほしい」
姉「んぅ…何か、喪失感というか、なんていうか」
妹「やるせない、って感じだよね」
男「…ちょっと、部屋で一人にさせてもらっていい?」
妹「寛大な心でOKしてあげる」
男「あはは、ありがとうな」
ガチャ
姉「…何か、変だったね」
妹「凄い思い詰めてる感じしたよ」
姉「男はさ、多分普通の関係を望んでるんじゃないかな」
妹「ごく普通の、漫画みたいな?」
姉「多分ね。お姉ちゃんはそんな関係からもう少し仲が良いってくらいでいいんだけど」
妹「私は恋人として過ごしたいなー」
姉「…お姉ちゃん達もちゃんとしないとね。知らず知らずのうちに男苦しめてたみたいだし」
妹「…」
姉「男が苦しむのなんか見たくないから」
妹「私は、それでもお兄ちゃんにアタックするよ」
姉「…妹」
妹「お兄ちゃんとお姉ちゃんが何て言おうと、好きなものは好きだもん。諦めない」
姉「…そんなの、お姉ちゃんも一緒だよ」
妹「…お姉ちゃん、さっき私と同じようにお兄ちゃんの気持ちがこっちに向くの期待してたじゃん」
姉「…」
妹「お姉ちゃんも諦めきれてないんだよ。私は自分に嘘なんかつきたくない」
姉「…さっき、男が『期待しないほうがいいよ』って言ったの覚えてる?」
妹「うん」
姉「あの時、男凄く辛そうだった。あんなの見たら、もう今までみたいなことできない」
妹「…知ってるよ」
姉「それでも、男に…」
妹「たくさん、たくさん努力するよ」
姉「それが男を苦しめるって分かってても?」
妹「…お兄ちゃんが吹っ切れば、苦しみからは解放されるって思ってる」
姉「そんなの、妹の勝手な考えだよ」
妹「それでも!私はお兄ちゃんが好きだもん!何て言われても、諦めたくないもん!」
姉「…」
妹「お兄ちゃんがほんとに辛そうな表情してたの知ってるよ?私達がこんな風になるって分かってて言ったんだと思う」
姉「…うん」
妹「…でも、お兄ちゃんが、グスッ、好き、だから…」
姉「…うん…」
妹「嫌だよ。絶対に、絶対に嫌だ」
姉「…」
妹「うっ、うっ…」ギュッ
姉「…お姉ちゃんも、諦めたくないよ。お姉ちゃんも男が大好き」ギュ
妹「…知ってる…」
姉「でも、けじめをつけなきゃ」
妹「嫌だ、嫌だよ…」
今回はここまでです
補足しますが、姉妹二人とも血縁同士の恋愛がダメだからとかは全く眼中に無いです。
単純に男が苦しむからもう諦めようってことです。
何で男が苦しむの?って話ですね。
ネタバレになるので秘密です。
次回で分かりますが、姉は男のあの一言で理解しています。妹はそれに次いでようやく理解した、って感じです。
次回投下した分を読んで、もう一度今回のを見直すと面白いかもしれません。
そんな上手く書けませんが。。。
言い忘れましたが、エロ展開は皆無です。
どこぞのエイプリルフールは忘れましょう
今日は特に予定も無いはずなので起きたら更新します
やったぜ
すいません、急用入ったので夜中か明日の夕方更新します!すいません!
20時か21時頃投下します
はよ
2回もバックれちゃいましたが、今度こそまったり投下していきます
いざ書こうと思ったら何書こうとしてたか全く覚えてない状況なのでかなりまったりになりそうです
エンジンかかればサクサクいくと思うので…
すいませんほんとすいません
【悪夢】
男(…)
男「…はあ…」
男「無理やりとは言え、何とかなった…」
男「…なってないかな」
男「姉さんも妹ちゃんも、辛そうだったしな」
男「あの二人にとって俺は生き甲斐だったのかまでは知らないけど…」
男「まあ、俺も俺でひどいことしたんだよな…」
男「…でもあのままだと、俺も死にそうだったしな」
男「二人には悪いけど、これが最善策だったからな…」
男「…」
男「…自分であれだけ言っておいて、俺が好きになってるんだもんな…」
男「…情けない…」
男「どっちかを取れなんて言われて選べるわけないし…」
男「そもそも変なんだよな」
男「急に二人とも妙にアプローチしてくるし…」
男「全部あの日が原因だよな」
男「姉さんが急に『ちゃん付けで呼んで』って言ってきて」
男「妹ちゃんが『ちゃん付けで呼ばないで』って言ってきて…」
男「で、二人ともブラコンだって発覚して」
男「その次の日にいきなり出かけるんだもんな」
男「絶対何かおかしいんだよな…」
男「…って思いながらも、俺が二人共好きになっちゃってるし」
男「このままじゃダメだと思ってあんなこと言ったけど…」
男「結局ムダな気がするんだよな。妹ちゃんにも言われたけど俺意思弱いし」
男「ナデナデしてって言われたらなんだかんだしちゃいそうだし、押されたら負けそうだし」
男「…っていうか姉さんと妹ちゃんに一瞬邪な考え抱いちゃったしな…」
男「…あんなこと言っておいて、こんなんじゃダメだよな」
男「しっかりしないと」
男「姉さんと妹ちゃんの為にも、俺がしっかりしないとダメなんだ」
男「…俺も辛いんだから、おあいこなんだし」
男「今まで通り」
男「うん。今まで通りやってけばいいんだよ。普通の家族に戻ればいいんだ」
男「皆それで幸せになれる」
男「…」
男「…幸せに、なれるかな」
男「いや、幸せにするんだ。俺がしっかりしないと」
男「…やっぱり俺、意思弱いな」
男「やるって決めて、すぐ折れるし」
男「ってか、そもそもこんな事言ってる時点でアレなんだけど」
男「ネガティヴな思考はやめよう」
男「しばらくギクシャクするかもしれないけど、それだけだし」
男「1ヶ月もすればきっと慣れるだろ」
男「…いや!」
男「慣れさせよう。ポジティヴに考えないと」
男「…とりあえず、明日朝普通に『おはよう』って言って…」
男「…んで」
男「…まあ、何とか話が広がるだろ…」
男「はぁ…疲れたな」
男「姉さんと妹ちゃん、今何話してるんだろな」
男「…姉さんは気付いてる風だったかな?」
男「妹ちゃんは分かってるけど分からないようにしてるっていうか…」
男「…まあ、あの言動から二人共辛いってのがよく伝わってくるな」
男「…俺って、そんな大事な存在なのかな?」
男「だとしても、こんなこと続いたら俺が持たないんだよな…」
男「自分勝手な考えを一方的に押し付けちゃったけど…やっぱ怒るよな」
男「…」
男「…怒られても構わないか」
男「これが普通だもんな。皆異常だったんだし」
男「…やっぱ怖いな…」
男「いやいやもう考えるのはよそう。もう寝てしまおう」
男「…」
ーー翌日の5時ーー
男「…ん~…」
男「……ん…」
男「…」
男「………」
男「うわあああああああ!」バッ
男「はっ」
男「…」
男「…あっ、夢か…」
男「変な夢だったな…」
ガチャッ
妹「お兄ちゃん、どうしたの!?」
男「あ、えーっと…おはよう」
妹「おはようじゃなくて!今何か叫んだよね?」
男「あー…ちょっと悪夢をば」
妹「…何だ、夢か…」
男(何あのつまんなそうな顔)
妹「どんな夢だったの?」
男「いや、家で家族皆でテレビ見てる夢だったんだけどさ…」
妹「うん」
男「父さんが急に『今から隠し子を紹介します!』とか言って」
妹「か、隠し子?」
男「そう。んで玄関から男の子が入ってくんの」
妹「変な夢だねー」
男「で、妹ちゃんと同い年の弟らしい」
妹「へぇー」
男「そいつが急に俺に飛びかかってくるところで目が覚めた」
妹「えっ、何で飛びかかるの?」
男「いや分からん…何の脈絡も無く急にだったし」
妹「変な夢だね、ほんとに」
男「目覚めちゃったよ」
妹「ふ、ふーん…」ムズムズ
男「?」
妹「…あ、あー…あの、私まだ眠いしもうちょっと寝るね!」
男「う、うん…」
妹「じゃ!」
男「…」
男「…あー…ムズムズしてたのそういうことね…」
男「やっぱり、何かぎこちなかったな…」
男「でも、普通に会話できてたよな?」
男「この調子なら大丈夫そうかな」
男「…まだ5時か」
男「もう少し寝よっかな…」
男「…あ、ドア開けっ放しじゃん」
男「よいしょ…」
男「ん?」
男(ドアの裏に何かいる!)
男(そーっと…そーっとドア閉めて…)
男「…あっ」
姉「…」
男「何してんの、姉さん」
姉「いや、男が叫んでたし…」
男「部屋入ればよかったのに」
姉「妹いたからね」
男「妹ちゃんいても関係ないでしょうに…」
姉「…いや、その」
男「?」
姉「昨日、喧嘩しちゃったの」
男「えっ」
姉「お姉ちゃんも妹も何か抑えきれなくなっちゃって、それで…」
男「…とりあえず、部屋入ろうよ」
姉「うん…」
バタン
男「喧嘩って…やっぱり俺のアレが原因で…」
姉「ううん、違うよ?
男「ええ?」
姉「正確には男そのものが原因かな」
男「もっとタチ悪いじゃん…」
姉「いや、うん。この話はこれで終わりね!」
男「えっ」
姉「…」
男「…昨日確かに約束したけど、喧嘩したってなったら別だよ」
姉「でも」
男「姉さんと妹ちゃんがピリピリしてるのなんか見たくないしさ」
姉「…じゃあ、今日の夜妹と相談に来るね」
男「あれ、喧嘩してるんじゃないの?」
姉「してるけど、仲直りするんだからそんなの関係ないの」
男「そ、そうなんだ…」
姉「じゃ、お姉ちゃん部屋に戻るね。何しちゃうか分かんないから」
男「あ、うん」
姉「おやすみ」ガチャ
男「…まだ2時間くらい寝れるかな…」
男「…」
男「…」
男「…ダメだ。眠くない」
男「もう母さん起きてるかな…」
男「1階行ってみよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
男「…」
男「やっぱまだ寝てるのかな」
男「カーテン開けよ」
男「んー…太陽がまぶしい…」
男「…ん」
男「母さんの車無いじゃん」
男「あれ、どっか行ってるのかな」
男「まあいいや。朝ごはん作るかな」
男「えー…パンと…ベーコン…卵にウィンナー…」
男「あとは適当にスープでも作ってー…」
男「よし、サクッと作ろう」
ーーーーーーーーーーーーーーー
男「うん。美味い」
男「我ながら美味。至極美味である」
男「あー…幸せな朝だなー…」
男「なんだかんだ二人共怒ってなかったし…」
男「…二人共喧嘩してるんだった」
男「全然幸せじゃない」
男「朝ごはんになったら二人共無言なのかな」
男「まさかそんなひどい喧嘩って訳でも無いと思うけど…」
男「…俺が原因らしいし、俺が何とかしないとな…」
ガチャ
男「あ、母さん帰ってきたかな」
母「男、早いわね」
男「うん。起きちゃった」
母「そうそう、面白い話があるわよ」
男「?」
ーーーーーーーーーーーーー
ーー7時ーー
妹「んぅ…お母さんおはよー…」
母「おはよ。ご飯あるわよ」
妹「ん…」
姉「あ…おはよ」
妹「…」
姉「…」
男「いでぇ!」
姉「?」
妹「お兄ちゃん、リビングで何してるの?」
???「あはは、おもしろーい!」
男「いや、ヘディングはやばいって!」
???「あははは!」
男「あいだだだ!」
妹「…誰、あの娘」
姉「さあ…けど可愛いね」
男「ちょっ父さん!ニコニコしてないで助けろよ!」
父「いやー、微笑ましいなあ」
男「微笑ましくないから!痛いから!」
???「お兄、とったりぃー!」
男「あーやられたー。うわー」
???「ダメ」
男「えっ」
???「リアリティーが無いよ。真剣にやって?」
男「アッハイ。スイマセン…」
妹「何か怒られてるよ」
姉「そして落ち込んだね」
妹「お母さん、誰なの?」
???「あっ、妹!」
妹「えっ」
姉「知り合い?」
妹「いや…うーん…」
???「覚えてないの?」
妹「う、うん…」
母「幼稚園で一緒だった幼馴染ちゃんよ」
妹「うぇっ!?」
幼馴染「思い出した?」
妹「思い出した思い出した!久しぶりだねー!」
姉「幼馴染ちゃんって…」
母「姉の友達の妹ね。ややこしい」
幼馴染「あ、お姉の友達ですか?」
姉「あ、うん」
幼馴染「いつも姉が世話になってます」
姉「いえいえ、そんなそんな。私の方こそお世話になってます」
妹「で、何で幼馴染ちゃんがここに?」
幼馴染「あー…その…」
父「家庭の事情でな。ちょっと預かることになってるんだ」
妹「そうなんだ…ごめんね、そんなこと聞いちゃって」
幼馴染「ううんいいよ!」
男「で、何で俺が演劇の練習に付き合わされなきゃならないんだ?」
姉「演劇?」
男「演劇部なんだってさ」
妹「へぇー」
幼馴染「いやー、身近に練習できる男の人いなくてですね」
男「だからって9歳離れた兄の役なんていきなりできるか!」
姉「それは無茶だね…」
幼馴染「リアリティー無い人はダメですよ?」
男「しかもさっきタメ口だったし」
幼馴染「演劇のことになると何かそうなっちゃうんですよ。この前も部長にタメ口聞いて死んじゃうかと思いました」
妹「曲者だね…」
姉「まあ、ある意味ね」
幼馴染「じゃ、お兄さん!」
男「…」
妹「お兄ちゃん、呼ばれてるよ」
男「あ、俺?」
幼馴染「お兄さんって言ったらお兄さんしかいないでしょ!」
男「あーうん、まあそうなるのかな」
幼馴染「途中まで道一緒ですし、学校行きません?」
男「いいよ。そろそろ出ようかと思ってたし」
幼馴染「お姉さんはいいんですか?道一緒だと思いますけど」
姉「あー…お姉ちゃんは遠慮しておくね」
妹(くうう。お兄ちゃんの反対方向の高校選んだ自分を恨むしかない…)
幼馴染「じゃ、お兄さん」
男「ん?」
幼馴染「行きましょう!」グッ
妹「」ピクッ
姉「」ピクッ
男(あっまずい)
幼馴染「どうしたんですか?黙りこんで」
男「あー…ほら、会ったばっかでいきなり手を組むのはまずいよ」
幼馴染「いいじゃないですか。お兄さんかっこいいですし」
男「いやいや、そういう問題じゃなくて」
妹「」ピクピク
姉「」ピクピク
男(こういう問題だろおおおお)
幼馴染「大丈夫ですって」
男「いやいやいやいや」
妹「…お姉ちゃん、ちょっと話が」
姉「うん。お姉ちゃんも話がしたいところだったよ」
男(悪夢だ。今度は本物の悪夢だ)
今回はここまでです
バックれた分として長めにしました
というよりは途中からサクサクサクサク書けたので勢いで投下しただけなんですが…
幼馴染はいらなかった…
男の子じゃなくて安心
乙乙
幼馴染よりも妹友とかの方がいいと思う。いろいろとややこしいから
>>189
後の展開に幅を効かせる為に登場させました
とは言っても先の事なんて全く考えず書きながらどんな話にしようかな、って考えてるのでどういう扱いになるか分かりませんが(-_-)
>>191
次回からそうすることにします
自分も訳分かんなくなっちゃってきたので
0時以降更新します!
頑張っていきましょう。英材
妹友「とりあえず行きましょうよ」
男「…」チラッ
妹「ガルルルルルル」
姉「グルルルルルル」
男(獣のようになってらっしゃる…)
妹友「どうしたんですか?」
男「とりあえず行こう。この場から離れよう」
妹友「はい!」
母「男ってモテるのね」
父「父として誇らしいな。はっはっは」
妹「全然誇らしくないよ」
父「うっ」
姉「何かあーいうの嫌」
妹「ね。ちょっと部屋行こっか」
母「ちょっと。学校は?」
妹「休む」
母「…仕方ないわね」
姉「私は今日休みだし」
母「単位大丈夫なの?」
姉「余裕だから休みなの」
母「ならいいけど」
父「はっはっは。父さんは仕事に行くかな」
母「はい、お弁当」
父「ありがとう、マイハニー」
母「いいのよダーリン」
妹「あの呼び方なんとかならないかな…」
姉「時代を感じるね」
母「さて、私はテレビでも…」
姉「とりあえず私の部屋でいい?」
妹「うん」
【一家の太陽妹友サマー】
男「で、いつまで腕組んでるの?」
妹友「え、分かれ道までですけど」
男「…あの、言いにくいんだけど」
妹友「何ですか?」
男「あんまりあの二人の前でこういうことしないでほしいかな」
妹友「?」
男「あー…その、あの二人俺のこと好きだから」
妹友「えっ、兄妹ですよね?」
男「うんまあそうだけど」
妹友「何か怒ってるなーと思ったらそういうことなんですか」
男「で、あまりにもアプローチしてくるもんだからさ。そういうのはやめようって昨日話し合ったばっかなんだよ」
妹友「アプローチって…キスとか?」
男「キスとか」
妹友「えっ、あの、そのもしかして」
男「いや、そこまでは行ってない」
妹友「さすがにそこまで行ってたら引いてましたよ」
男「あれ、キスはセーフなんだ」
妹友「私もお姉にキスとかされましたよ」
男「なかなか複雑な」
妹友「私はそういう趣味ないのでそんなでしたけど…」
男「そういや、お姉さんは今どこに?」
妹友「それぞれ別の家に引き取られたみたいで。隣町って聞いてます」
男「あれ、意外にアバウトだね」
妹友「帰ってきたら急にでしたから。その時もうお姉は連れてかれてたみたいで」
男「そうなんだ。さみしくない?」
妹友「隣町ですから会おうと思ったら会えますし、今は妹もいますし、お兄さんもいますし」
男「そっか。なら良かった」
妹友「そういや、何で妹とお姉さんはお兄さんのこと好きなんですか?」
男「さあ…何か急にって感じだったかな」
妹友「前からそういう素振りとかは?」
男「無かったかな…いつも通りだったし」
妹友「いつも通りというと…」
男「妹ちゃんが急に出かけようとか言ってきたり、姉さんが甘えてきたり」
妹友「がっつりじゃないですか!」
男「え、そうなの?これが普通だったから」
妹友「お兄さん鈍感ですね…」
男「いや、まさか家族がそんなこと考えてるなんて思わないでしょ」
妹友「まあ、そう言われればそうですけど」
男「それでだんだん俺も好きになってきちゃって」
妹友「二人とも可愛いですもんね」
男「で、このままじゃダメだってことでそういうのはもうやめようってことにした」
妹友「辛い選択ですね」
男「二人には悪いけど、やっぱり家族だから」
妹友「…確かに、そんな中私があんなことしたら怒りますね」
男「うん。だから控えてほしい」
妹友「分かりました。そうします」
男「っていうか、何で急に腕組んできたの?」
妹友「かっこいい人見るとついつい」
男「危ない癖だな…」
妹友「と言ってもある程度仲が良い人だけですよ?」
男「俺、会ってから数時間だけど?」
妹友「一緒に演劇の練習したじゃないですか」
男「え、あれ仲の良い証拠なの?」
妹友「嫌いな人とそんなことしますか?」
男「いややらないけどさ」
妹友「そういうことです」
男「意味分からんけど納得しておく」
妹友「そうだ。今度一緒にお姉のとこ行きましょうよ」
男「いいけど、何で俺?」
妹友「もちろん妹もお姉さんも一緒でですよ」
男「何も起こらなきゃいいけどな…」
妹友「大丈夫ですって。お姉とお姉さん友達なんですよね?」
男「確かそう言ってたな」
妹友「なら大丈夫ですよ。何も心配はいりません」
男(逆にフラグな気が)
妹友「あ、私こっちです」
男「おう」
妹友「…」
男「…」
妹友「…腕、離したいですか?」
男「離さなきゃ学校行けないじゃん」
妹友「まあそうですよね。はい」パッ
男「次の日曜にでもお姉さんのとこ行こうか?」
妹友「色々話も聞きたいですし、その方がいいですね」
男「じゃあ帰ったら二人に話しといてくれ」
妹友「分かりました」
男「んじゃ、また家で」
妹友「はい。あっ」
男「ん?」
妹友「また練習付き合ってくださいね!」
男「あー…たまにね」
妹友「じゃあ!」
男「うん。ばいばい」
ーー姉の部屋ーー
姉「とんだ曲者だね」
妹「どうしよう。お兄ちゃんとられちゃう」
姉「かと言って止める権利もないし、そういうことはしないって決めたばっかだし」
妹「もう禁破っちゃおうか」
姉「ダメ」
妹「うー…じゃあ妹友とお兄ちゃんが仲良くしてるの黙って見てるの?」
姉「いや、それもダメ」
妹「じゃあどうするのさ」
姉「…まあ、男が何とかしてくれるよ」
妹「テキトーだねー…」
姉「男を信じてるもん。むしろ適当だよ」
妹「ふーん…」
姉「…」
妹「…あのさ」
姉「うん」
妹「ごめんね。昨日言い過ぎちゃった」
姉「いいよ。お互い様だし」
妹「お兄ちゃんのことになるとどうしても熱くなっちゃうから…」
姉「諦めたくないのは分かるけど、大好きな男の為だから」
妹「うん。我慢する」
姉「妹も成長したかな?」ナデナデ
妹「お姉ちゃんよりは大人だよ?」
姉「お姉ちゃんそんな子供っぽいかなー…」
妹「たまに凄い子供っぽくなるよ」
姉「あれだよ。ギャップ萌え」
妹「お姉ちゃんだと破壊力抜群だね」
姉「男には効いてないと思うけどね」
今回はここまでです
乙
乙乙
寝なかったら更新します
おつ
さりげなく柿混ぜてもバレないですかね。ちくわ大明神的な。
投下します!
妹「そういや妹友のお姉ちゃんってお姉ちゃんの友達なんだっけ?」
姉「ごめんすっごくややこしい」
妹「妹友の姉さんは、私の、お姉ちゃんの、友達なんだっけ?」
姉「うんそうだよ」
妹「へえー…大学も一緒なの?」
姉「ううん。大学から別々になっちゃった」
妹「大学からって…いつから仲良いの」
姉「中学校からかな。1年の時、席隣だったから」
妹「そうなんだ。どんな人?」
姉「んー…」
妹「…」
姉「んん~」
妹「…」
姉「んんんんんんんん」
妹「長いよ!」
姉「何か口じゃ言いにくくって」
妹「変な人なの?」
姉「まあ、変っちゃ変」
妹「曖昧過ぎて謎が深まるばかりなんだけど」
姉「あー、あれだね。時々暴走する」
妹「ぼ、暴走?」
姉「何か欲望のままに動き出すんだよね」
妹「恐ろしい…」
姉「あと、レズっ気があるみたい」
妹「レベル高いね」
姉「だから、お姉ちゃんたまに襲われそうだったんだよ?」
妹「えっ、キスとかされるの?」
姉「全部防いだよ。何とか」
妹「良かったね、ファーストキスがお兄ちゃんで」
姉「代わりにクラスの子が2、3人犠牲になってた」
妹「あああ…それ、クラスで孤立しちゃうんじゃ」
姉「それが不思議だよね。美人ってだけで許されるもん」
妹「あ、美人なんだ?」
姉「モデルかと思うほどに」
妹「ええ…中学生だよ?」
姉「たまに可愛い中学生いるでしょ」
妹「いやいるけど…」
姉「高校に入って身体が成長してくうちにどんどん綺麗になってって」
妹「なんか凄そう」
姉「高校3年間モテ期だったみたい」
妹「いるんだね…そんな漫画みたいな人」
姉「悲しいのはレズだったってことだけだね」
妹「あ、完全なレズなんだ」
姉「男とかどうでもいいらしいよ」
妹「凄いねー…」
姉「さらに悲しいことに、学校でレズなあの子を受け入れてくれる女子はいなかった」
妹「ああ…悲しいね、ほんとに」
姉「何度愚痴られたか分からないよ」
妹「ほんとに仲良いんだね」
姉「私の中では唯一無二の親友だよ」
妹「でも、お姉ちゃんも可愛いんだしその人みたいにずっとモテ期だったんじゃないの?」
姉「私が?ないない」
妹「いやいや、嘘っぽい」
姉「妹は告白されるの?」
妹「ありまくりだよ。もう鬱陶しいくらいに」
姉「へえ…大変だね」
妹「高校入ってから落ち着いたけどね」
姉「ガード固すぎるから離れてったんじゃない?」
妹「まあお兄ちゃん一筋だし…ってか今は私じゃなくてお姉ちゃんの話!」
姉「あ、話そらしてたのに」
妹「で、どうなの?モテたの?」
姉「うんまあ、モテたけど…」
妹「けど?」
姉「何か、妥協して告白してくるのばっかだったから」
妹「妥協って?」
姉「姉友が凄くモテるでしょ?」
妹「うん」
姉「でも姉友はレズだから付き合える訳ないでしょ?」
妹「うんうん」
姉「じゃあいっつも姉友と一緒にいるあいつでいいや的な」
妹「うわ…サイテーだね…」
姉「そんなんばっかだったよ。中には真剣な人もいたけど」
妹「結局お姉ちゃんもお兄ちゃん一筋だから無駄なんだけどね」
姉「そうそう。断るの慣れちゃった」
妹「さぞかし騒がしい学園生活だったでしょ」
姉「うん。もっとかわいそうなのは他の女子だったけど」
妹「あー、もしかして」
姉「姉友が無理だから妥協して、お姉ちゃんが無理だから妥協して…」
妹「うわあ…最愛な学校だね、ほんと」
姉「ある意味全ての元凶は姉友だけどね」
妹「最初から綺麗なんだし仕方ないよね」
姉「悲しいねー」
>>216
誤字ってました。
>妹「うわあ…最愛な学校だね、ほんと」
↓
>妹「うわあ…最悪な学校だね、ほんと」
妹「綺麗過ぎるのも罪だね」
姉「あ、そういえばなんだけど」
妹「?」
姉「学校休むんなら男と妹友追いかけても良かったんじゃないの?」
妹「あっ」
姉「まあ、もう遅いけど…」
妹「ていうか、それを言うならお姉ちゃんもなんじゃ」
姉「…ほら、お姉ちゃん人見知りだから」
妹「そうだっけ」
姉「初対面だとどんな人でもドギマギしちゃうんだよ」
妹「へー…何か意外」
姉「ていうか知らなかったんだ」
妹「そんなプライベートな一面分かる訳ないじゃん…」
姉「姉妹だったら知ってるかと思っちゃった」
妹「お姉ちゃんも私が嫌いな食べ物とか知らないでしょ?」
姉「え、人参だよね?」
妹「ぶっぶー。ピーマンアスパラ唐辛子でしたー」
姉「そ、そんな複合物あるんだ…お姉ちゃん知らなかった」
妹「連続して言っただけじゃん!」
姉「あ、そうなの?」
妹「お姉ちゃんたまに凄い天然な時あるよね…」
姉「それも萌え要素の一つってことで」
妹「でも、お姉ちゃんだったら…」ギュルル
姉「…」
妹「…お腹鳴っちゃった」
姉「男の前じゃなくて良かったね」
妹「うん…」
姉「何か食べる?」
妹「うーん…ついでに出かけようよ」
姉「あ、いいね」
妹「お姉ちゃんと出かけるの久しぶりだね」
姉「可愛い服買って男驚かせちゃおっか」
妹「うん!」
姉「じゃ、準備しないと」
妹「すぐ着替えてくるね!」
姉「ゆっくりでいいよ?」
ーー一方その頃ーー
妹友「◯◯高校から転校してきました、妹友です!えーっと、前の学校では演劇部やってました!よろしくお願いします!」
男子A「おい、結構可愛くね?」
男子B「俺狙うわ」
女子A「私も演劇部だよ。女子Aって言うの。よろしくね!」
妹友「うん、よろしく!」
女子B「◯◯高校って結構頭いい学校だよね?」
妹友「偏差値だけは高い学校だねー」
女子C「すごーい、頭いいんだー」
妹友「たまたま入れただけだよー」
男子C「◯◯高校って、有名な野球部の?」
妹友「うん、そうらしいよ?」
男子B「へー…じゃあサインとかもらったり?」
妹友「あははっ、もらっても価値無いよ、多分」
先生「はい、静かにしてー」
男子C「やべっ」
先生「じゃ、授業始めるぞー。号令ぇえー!」
男子D「はいきりぃーつ!」
妹友「えっえっ、なにこれ」キョロキョロ
女子C「妹友ちゃん!早く立って!」ボソボソ
妹友「あっうん」ガタッ
先生「転校生の…妹友か。ちょっと立つの遅いぞ」
妹友「す、すいません」
男子B「先生ー、初めてで反応しろってのが無理だと思います」
先生「まあそうか…」
男子D「先生、礼していいですか?」
先生「おう」
男子D「はいれえぇえー!」
「「「おはようございまーす」」」
男子D「はい。着席」
妹友(あ、着席は普通なんだ)
女子A「面白いでしょ?うちの号令」
妹友「こんな特殊なの初めてだよ」
先生「ん、妹友ってどっかで聞いた名前だな」
妹友「あっその、気のせいだと思います!」
先生「ん~…あっ」
男子C「何か思い出したんですか?」
先生「姉友さんの妹か!」
「誰?」
「えっ知らないの?」
「雑誌に出てた人だっけ」
先生「姉友さんはな、学生でありながらモデルという素晴らしい人だ」
女子B「先生がファンなだけでしょ?」
先生「まあそれもあるが」
男子A「え、あの姉友の妹なんだ!」
妹友「う、うん…」
女子B「通りで可愛いわけだよー」
女子C「すごーい、お姉ちゃんオシャレだよね?」
妹友「そ、そうなのかな…」
男子A「見込み通りだよ」
男子B「本気で狙うわ」
女子A「いいなあー、お姉さんがモデルなんて」
妹友「…全然、そんなことないよ」
女子C「お姉ちゃんに似てるって言われない?」
妹友「…たまに…」
男子C「モデルと姉妹なんて…それだけで勝ち組じゃん」
男子E「そんなことないだろ。羨ましいけど」
妹友(…もうやだ、こんなの)
女子B「モデルのお姉ちゃんいたらすっごい自慢できるよね」
妹友(お姉ばっかり。私がいないみたいじゃん)
今回はここまでです
誤字は暖かい目でスルーしてください
>>217
名前欄ちゃんと見つけたぞ!
男子Bレギュラー化の予感
おつ
よもや柿入れたの気づかれるとは…
0時以降起きてたら更新します
待ってた
すいませんばっくすいしてました
今日中か夜中に更新します
はぁ...
どうも、お久しぶりです。
この度は申し訳ございませんでした。
遅れた理由としては、いつも通り予定が入っただの寝落ちだのでして…
今度からは、今回のように明らかに更新の目処が立たない時は宣言しないようにします。
本当に反省しております。3日間何の報告も無く、本当に申し訳ございませんでした。
では、いきます。。。。
ーーその日の夕方ーー
妹友「えーっと…ただいま、です」
母「おかえりなさい。初めての学校はどう?」
妹友「…あんまし、ですかね」
母「何かあったの?」
妹友「いや…お姉の話題ばっかりで」
母「そういえば、お姉さんはモデルだったわね」
妹友「皆お姉の事ばっかりで。私なんかどうでもいいみたい」
母「そんなことないわよ。むしろそれがきっかけで友達も増えるわよ?」
妹友「でも、何かそういうのあんまり好きじゃないんです」
母「何かあったらすぐ相談してね?」
妹友「はい…ありがとうございます」
母「あ、あと敬語じゃなくていいのよ」
妹友「あー…慣れるまで敬語でもいいですか?」
母「まあ、無理強いはしないけど…」
妹友「?」
母「妹友ちゃんとは本当の家族みたいでいたいから」
妹友「…ありがとう、ございます…」グスッ
母「ふふ、これからよろしくね?」
妹友「なんていうか…ほんとにあったかいです」
母「母の温もり、ってやつかしら?」
妹友「多分、そうです」
母「ほんとのお母さんになれるように、私も頑張るから」
妹友「はい。これからよろしくお願いします!」
母「うん!やっぱり元気な方が可愛いわ」
妹友「えへへ」
母「あ、部屋どこか言ってなかったわね」
妹友「あ、私の部屋あるんですか?」
母「たまたま使ってない部屋あったから」
妹友「すいません、何から何まで」
母「ぜーんぜんいいわよ。もう荷物も運んであるわ」
妹友「荷物まで…ありがとうございます」
母「荷物の整理とかは男に手伝ってもらってね」
妹友「はい」
妹友「うわあ…広いですねー」
母「昔お父さんが使ってたのよ」
妹友「いいんですか?」
母「全然いいわよ。お父さんももう使ってないみたいだし」
妹友「すいません、ほんとに」
母「いえいえ。じゃあ、夕飯になったら呼ぶわね」
妹友「はい」
妹友「ここが新しい部屋かー…」
妹友「こんな広い部屋使ってもいいのかな、ほんとに」
妹友「あ、私のベッドもある」
妹友「ダンボールだらけだなあ…」
妹友「…少しでも片付けよっと」バリバリ
妹友「…」
妹友「…懐かしいなあ、家族の似顔絵」
妹友「小学校の頃だったかな。あははっ、へったくそだ」
妹友「…お母さん、元気かな」
妹友「思えば、この頃が一番楽しかったなあ…」
妹友「学校に友達が一杯いて、お姉と一緒に帰って…」
妹友「帰ったらお母さんが優しく迎えてくれて、お父さんが帰ってきたら遊んでもらって…」
妹友「…もう、本当の家族団らんなんて一生味わえないんだよね」
妹友「…」グスッ
妹「妹友ーっ」
妹友「うわっ、びっくりした」
妹「元気出して。私がいるじゃん」
妹友「あれ…独り言聞かれてたかな」
妹「うん。そんな寂しがらなくていいのに」
妹友「うん…そうだよね。悪い癖なんだ」
妹「本当の家族団らんなんてすぐ味わえるよ!」
妹友「確かに…皆優しいし、家族で仲いいもんね」
妹「うん。お兄ちゃんを中心に、いっつもワイワイしてるよ?」
妹友「私も、混ざれるかな?」
妹「うん。ていうか、もう朝にお兄ちゃんと仲良くなってたじゃん」
妹友「あー…うん」
妹「すぐに慣れるよ。私もいるし」
妹友「うん。ありがと、妹」
妹「いひひ、全然いいよー」
妹友「あ、えーと…今お姉さんいるかな?」
妹「私の部屋にいるよ」
妹友「ちゃんとした挨拶してなかった気がするし、ちょっと話してきてもいい?」
妹「うん。ちょうどよかった」
妹友「?」
妹「私もお姉ちゃんも、妹友に話があったから」
妹友「話って…?」
妹「それは挨拶が済んでからかな」
妹友「気になるなあ…」
妹友「失礼しまーす」
姉「あ、妹友ちゃん」
妹友「あの、まだ挨拶済んでなかったと思ったので…」
姉「いいよいいよ挨拶なんて。それよりこっちおいで?」ポフポフ
妹友「あ、はい」
姉「さて妹友ちゃん。話があるんだけど」
妹友「は、はい…何ですか?」
妹「お兄ちゃんに媚びないこと!」
妹友「こ、媚びる?」
姉「今日の朝みたいに、あんなことしないでほしいかなーって」
妹友「あー…それ、お兄さんにも言われました」
妹「あ、やっぱり」
姉「さっすが男だね」
妹「ていうかお兄ちゃんがそう言わなかったら即刻禁破るよ」
姉「ね」
妹友「あの…ほんとに好きなんですか?お兄さんのこと」
きてた
はよ
姉「うん」
妹「当たり前じゃん」
妹友「あ、当たり前なんだ…」
姉「で、一つ聞きたいんだけど」
妹友「なんですか?」
姉「何で朝腕組んだのかな」
妹友「…あー」
妹「妹友もやっぱ一目惚れしたんでしょ?」
妹友「いや、えっと」
姉「正直に言っていいんだよ?責める訳じゃないから」
妹友「まあその…かっこいいとは思います」
妹「つまり好きってこと?」
妹友「うーん…そこまでは」
妹「信じていい?」
妹友「うん」
妹「だって。お姉ちゃん」
姉「で、朝腕組んだ理由は?」
妹(何かお姉ちゃん必死で怖い)
妹友「えっと…少しでも仲良くなれればと思いまして」
姉「…」
妹「まあ、何でもいいけど」
姉「うん」
妹友「ええっ」
姉「仮に妹友ちゃんが男のこと好きでも、絶対に渡さないからね」
妹友「いや、とりませんよ…」
妹「妹友が取らなくても、お兄ちゃんが選ぶかもだからね」
妹友「そ、そっか。そうだね」
母『ご飯よー』
妹「あ。行こっか」
姉「うん。妹友ちゃんも、ほら」
妹友「あ、はい!」
姉「ごめんね。さっきちょっとキツい聞き方しちゃった」
妹友「いえ、こっちも無神経でしたし…」
ーーリビングーー
母「男遅いわね」
妹「そういえばそうだね」
姉「まさかっ」ガタッ
妹「ちょっ、お姉ちゃん、大丈夫だって。きっともうすぐ帰ってくるから」
姉「だといいけど…」
妹友「ほんとに好きなんですね…お兄さんのこと」
姉「それはそれはもう、食べたいくらいに」
妹「狂おしいほどに」
妹友「まあ確かに魅力あるもんね。かっこいいし、性格いいし」
母「妹友ちゃんも好きなの?」
妹友「いや、私はそんなことないです」
姉「うう、男遅いー」
妹「お姉ちゃん、とりあえずご飯食べようよ」
ガチャ
姉「!」
妹「あ、帰ってきたかな」
父「いえーい!ただいまあいらぶまいはにーしすたーず!」
姉「…」
父「あ…何かごめん」
妹友「あ、おかえりなさいです」
父「おお妹友ちゃん!どう?もう慣れた?」
妹友「うぅん…結構慣れてきたんじゃないかな、って思います」
母「うふふ、なら良かった」
父「マイハニー、今日はたい焼き買って来ちゃったよ」
母「あら美味しそう」
父「あ、そっかもう夕飯だった」
母「明日にでも食べましょう」
父「うんうん、そうしよう」
妹「た、多分もう帰ってくるから…」
姉「うー…男ー…」
妹友「お姉さん、お兄さんがいないとダメみたいだね」
妹「過度なアプローチは禁止になっちゃったから。欲求不満なんじゃないかな」
ガチャ
男「ただいまー」
姉「男!おかえりー!」
男「何か姉さん元気だね」
姉「男いないから寂しかったよー」
男「あはは、ごめんごめん」
妹「遅かったけど、何かあったの?」
男「電車降りたら面倒なキャッチに捕まっちゃって」
妹「あー、あの辺多いもんね」
男「妹友ちゃん、妹ちゃんと姉さんに話したの?」
妹友「あ、まだです」
妹「?」
姉「何かあるの?」
男「いや、今度の日曜に妹友ちゃんのお姉さんに会いに行こうって話」
姉「あ!行こう行こう!」
妹「そういやお姉ちゃん親友だったね」
姉「うん。会うの久しぶりだなー」
男「あ、父さんこのたい焼き食っていい?」
父「妹友ちゃんにちゃんとただいまを言ってからな」
男「俺、ちゃんとただいまって言ったけど…」
父「妹友ちゃんに伝わってなきゃ意味ないからな。ハイやり直し」
男「あー…妹友ちゃん、ただいま」
妹友「あははっ、おかえりなさい」
男「よしっ、たい焼きいただき」
父「待て」
男「あーもう無理。もう食べるね」
父「あっコラ!」
男「どうで父さんにただいま言ってないぞ、とか言うんでしょ?」
父「あっばれた」
妹友「あはははは!」
妹「ね、楽しいでしょ」
妹友「うん、すっごく面白い」
男「父さんがこんなボケるのも久々だけどね」
父「妹友ちゃん来たからな!テンション上がってしまった」
母「あらあら?」
父「ああんマイハニー!そっぽ向かないで!」
姉「妹友ちゃん来て、もっと賑やかになったね」
男「一家の太陽だな」
妹「なにそれ」
男「皆を明るくしてくれる」
妹友「私何もしてないですよ?」
男「でも、結果的に皆楽しく明るくなってるじゃん」
妹友「まあ、そうなんですかね…?」
姉「うん、お父さんこんな面白いの久々だもん」
父「えっちょ、いつもはクソくだらないみたいな言い方やめて」
妹「えっ違うの?」
父「ああん言葉の黒ひげ危機一発!」
妹友「?」
男「多分、キツい言葉が串刺しになってるって言いたいんじゃない?」
父「イエス男!よく理解した!」
男「たまに訳分からない比喩表現するのやめてよ」
父「お前だけだよ。分かってくれるのは」
母「はいはい、もう片付けるよ」
父「あっ、俺まだ食ってない」
母「どっちにしろテーブル空いてないんだし、ちょっと待っててね」
男「じゃあテレビでも見てようかな」
姉「お姉ちゃんも見るー」
妹「じゃ、私は妹友と一緒にお風呂入ろっかな」
妹友「あ、幼稚園以来だね」
父「おっ男、チャンスだぞ」
男「触らぬ神に祟りなし」
姉「行ったらお姉ちゃんが修羅になるよ」
父「くわばらくわばら」
母「お父さん、今夜が楽しみね」
父「あっちょ、今日は3回で勘弁してください」
今回はここまでです
せめてもの謝罪の気持ちということでいつもより少し長めにしました
気にすんな
おつ
生きてます。ただそれだけ
無理せず頑張れ
今日か0時以降、できれば更新します
もしバックれたら木曜日あたりになりそうです
心配せんでも気長に待ってるから好きなときに書きに来いよ
すいません、かなり遅れました
まったりいきます
男「今何時?」
姉「21時半くらいかな?」
男「俺が見たい番組終わってる…」
母「はい」
父「あれ、今日ちょっと少ない?」
母「妹友ちゃん来たから、量分かんなくて」
妹友「あ、すいません…」
父「いいよいいよ、その分晩酌が」
母「増えないわよ?」
父「ダイエットになるし」
母「今日は高カロリーなご飯だけどね」
父「実は帰る前にたい焼き食べちゃったし」
母「たい焼きの袋パンパンだったけど?」
父「ちょっちょっ、マイハニー」
母「うふふ、冗談よ」
妹「あ、お風呂入ろっか」
妹友「う、うん…」
男「…」
姉「どうしたの?」
男「いや、ちょっとね」
姉「ここじゃ言えないこと?」ボソボソ
男「うん」
姉「2階行こっか?」
男「そうしよう。妹達がお風呂上がらないうちに」
母「あら、もう2階に行くの?」
男「うん」
母「明日も学校なんだし、夜更かししないでね」
男「分かってるよ」
ちょっと中断します。。。
ーー男の部屋ーー
男「母さん、妹友ちゃんのこと嫌いなのかな?」
姉「えっ、なんで?」
男「父さんのご飯が少ないのを、どうしても妹友ちゃんのせいにしようとしてるように見えたから」
姉「あー…そういう取り方もできるけど」
男「気にしすぎかな」
姉「気にしすぎだよ。そもそもそういう疑いを持つことがお母さんにも妹友ちゃんにも失礼だよ?」
男「確かに…謝っておいた方がいいかな」
姉「お母さんを疑ってたってことバレちゃうし、黙ってた方がいいんじゃない?」
男「じゃあ、そうするよ」
姉「…」
男「?」
お?
【原点】
父「さっきのあれはないんじゃないのか?」スパー
母「…そうね、ちょっとやつあたりしちゃったかしら」
父「あの娘の家庭の事情が何であれ、妹友ちゃんも家族の一人として考えてあげるべきだろ」
母「…謝っておくわ、あとで」
父「…いや、よけい責任を感じさせることになるんじゃないか?」
母「…」
父「男達と同じように可愛がってあげればいいんだよ。それだけでいいんだ」
母「そうね。それだけのことよね…」
父「…あの娘の両親のことは忘れよう」
母「忘れたくても、忘れられないわ…あの人達は」
父「男達には黙っておこう。きっと妹友ちゃんに話すだろうし」
凄くまったり投下するのでペースかなり遅いです。
1、2時間後に見にくると投下し終わってると思います。すいません。
ーーお風呂ーー
妹「はぁー…気持ちいい」
妹友「ごめんね、私のせいで変な空気になっちゃった」
妹「って言うけどさ、妹友何もしてないじゃん」
妹友「…それは、その」
妹「何かあるんでしょ?」
妹友「うん」
妹「聞かないよ、どうでもいいし」
妹友「ど、どうでもいいって…」
妹「そんなの聞いてもどうしようもないじゃん」
妹友「それはそうだけど…気にならない?」
妹「全く」
妹友「ほんとに?」
妹「ほんとだって…なに、話したいの?」
妹友「いや、そういうわけじゃないんだけど…」
妹「話したくなったら話せばいいよ」
妹友「うん…ごめんね」
妹「で、いつまで頭あわあわにしてんの」
妹友「あっ、忘れてた」シャー
妹(急にこの家に来るなんて絶対何かあったんだろうけど、さすがに話せることじゃないか)
妹友(お兄さんは一家の太陽なんて言ってくれたけど…むしろ暗雲だよね)シャー
妹「楽しみだね、日曜日」
妹友「えっ、うん」
妹「妹友のお姉さん、どんな人なのか凄い気になる」
妹友「変な人だよ。優しいけど」
妹「今日友達からチラッと聞いたんだけど、モデルなんだっけ?」
妹友「…うん」キュッ
妹「お姉さんがモデルだと、コーディネイトとか参考にできていいよね」
妹友「え?」
妹「モデルやってるってことはお金持ちなんでしょ?じゃあご飯とかおごってもらえるじゃん」
妹友「まあ、たまには」
妹「羨ましいなあ、美味しいもの一杯食えるんでしょ?」
妹友「そ、そうだね…」
妹「何か反応薄いけど、どうしたの?」
妹友「いや、今日学校でもお姉の話題になったから」
妹「そうなんだ!じゃあもう友達できた?」
妹友「…うん、多分」
妹「反応も薄いなー、どうしたー?」
妹友「…あんまり、お姉の話好きじゃないから」
妹「…お姉さんのこと嫌いなの?」
妹友「ううん、大好きだよ」
妹「ならなんで?」
妹友「お姉がモデルってバレると、お姉の話題ばっかになるから…」
妹「いいじゃん。それがきっかけで友達増えるし」
妹友「でも、私は『モデルの妹』としてしか見られなくなるし」
妹「考えすぎじゃない?」
妹友「だって、前の学校でもそうだったから」
妹「そんなの最初だけだって」
妹友「だといいんだけどね…」
妹「気にしすぎなんだって、絶対。妹友がそう思うからそう見えるんだって」
妹友「だといいけどね」
妹「ほら。今もそうやってネガティブに考えてるでしょ」
妹友「…」
妹「人間皆そうだよ。悪く考えるとほんとにそう見えてくるんだよ」
妹友「そうなのかな…」
妹「最初のうちは仕方ないかもだけど」
妹友「うん」
妹「時間が経てば関係なくなるよ」
妹友「うん…」
妹「それでも学校行くの辛かったら、こっちの学校来ればいいんだし」
妹友「うん…うん」グスッ
妹「大丈夫だよ。絶対。私が保証するから…」
妹友「うん…ありがとう」
妹「…」
妹友「そうだよね、何でもネガティブに考えるすぎだよね」
妹「…」
妹友「妹、ありがと。何かスッキリしたよ」
妹「…」
妹友「ん?」
妹「…」
妹友「妹ー」
妹「…」
妹友「あっ、のぼせてる!」
妹「…」
妹友「やばいやばい」
ーーリビングーー
父「まあ…妹友ちゃんもそのうち忘れるだろ」
母「そうね…私も気をつけるわ」
妹友「あのあのあの!妹が!」
父「ちょっ、裸」
妹友「あっ、その、えっと」
母「とりあえずお父さんは黙ってて」ビターン
父「はうっ」
妹友「あの、妹、のぼせちゃって!」
母「とりあえずバスタオルで体くるんでくれる?」
妹友「あっ、はい!」
母「あと妹友ちゃんも隠したほうがいいわよ」
妹友「あっ」
姉「なになになに?どうしたの?」
妹友「あっあっ、その、えっと」
男「?」
姉「男!ダメ!」
男「えっなんで?」
母「冷たいタオル作らなきゃ…」
姉「何でお母さんもそんな冷静なの!」
男「ちょっ、姉さん、何で隠すの」
姉「分かってて聞いてるよね?」
妹友「あわわわわ」
母「ふう、これでいいわね」
男「姉さーん」
姉「むう…うるさい!」ギュッ
男「あっちょ、抱きつくのは違うって!」
姉「頑なに覗こうとする男が悪い」
男「分かった、後ろ向いてるから!」
妹友「えっと、えっと」
母「妹友ちゃん、風邪引くわよ?」
妹友「えっと、バスタオルでくるめばいいんでしたっけ?」
母「もう全部終わったわ」
妹友「あれ?あれ?」
姉「とりあえず体拭いて服着て!」
妹友「あっはい!」
男「あ、そういうことだったんだ」
姉「こっち向かないでね、絶対」
男「分かってるって…」
父「ん…あれ、寝てた?」
母「もう少し寝てて」ビターン
父「あうっ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
男「あー、妹のぼせてたんだ」
妹「そうみたい…へくしっ」
妹友「急に返事無くなるからびっくりしたよ…へくしっ」
姉「二人共風邪引いたんじゃない?」
妹「分かんない」
父「いくらなんでもビンタは…」
母「あなたのことだからあれくらいしないと見るでしょう?」
妹友「えっ」
父「いやいやいや。それは誤解だよ」
男「とりあえず、今日は暖かくして寝た方がいいよ」
妹「うー…寒い…」
姉「気をつけないとダメだよ」
男「さて、俺は部屋戻ろっかな」
妹友「私も、早めに寝ます…」
今回はここまでです
まったりし過ぎちゃいました
乙
おっつー
お久しぶりです
春休みが終わってから投下ペースがまた遅くなっちゃいました
とりあえず水曜日、か木曜日に投下します
ダンロンの方は終盤(?)なので先にこっちをば
待ってるぜー
投下します
ーー男の部屋ーー
男「んー…今日は疲れたな」
男「あ、ギャンギャン買うの忘れた…」
コンコン
男「はーい」
姉「やっほー」
男「あれ、どうしたの?」
姉「いや、暇だったから」
男「もう23時だし、寝れば?」
姉「まだ眠くないもん」
男「まあ俺もだけど」
姉「なんかしよ」
男「えー…じゃあゲームでも」
姉「お姉ちゃん負けるから嫌」
男「だから練習しようっていつも言ってるのに」
姉「根本的に楽しくないからね」
男「なら無理強いはしないけど」
姉「なんかお話しよ。お話」
男「いやいきなり言われても」
姉「なんでもいいよ」
男「結構困るよ。それ」
姉「なんか聞きたいこととか無いの?」
男「えー…んー…」
姉「…」
男「あ、ある」
姉「お、なになに?」
男「何で急に『お姉ちゃんって呼んで』なんて言ってきたのかなーって」
姉「そういえばそうだった。お姉ちゃんって呼んで」
男「唐突すぎる」
姉「なんか今更って感じだね」
男「ある日突然言われたからさ。ずっと疑問だったし」
姉「前からそういう思いはあったんだよ?」
男「そうなんだ?全然気づかなかったけど」
姉「ある日妹とそういう話になって」
男「そういう話って?」
姉「『男に姉さんって呼ばれるの嫌だねー』って言ったら」
男「『私も妹ちゃんって呼ばれるの嫌ー』って?」
姉「ドンピシャ!」
男「で、結託したと」
姉「そんな感じだね」
男「意外と普通な理由だった」
姉「そんなもんだよ。理由なんて」
男「じゃあもう一個質問」
姉「どうぞ」
男「何で俺のこと好きになったの?」
姉「あー…いい質問だね」
男「いや、正直これが一番不思議なんだけど」
姉「いつからだろ。えーと」
男「えっ、そんな前なの?」
姉「うん。『男のこと好きなんだ』って気づいたのは高2の時」
男「あれ、割と最近だね」
姉「でも、意識し始めたのはもう少し前だったんだけど…」
男「曖昧だね」
姉「お姉ちゃんが高校入ったくらいからかな?」
男「その頃何かあったっけ?」
姉「あったよ。盛大な事件が」
男「えー…なんだろ」
姉「私が高校に入ったってことで、手作りのお菓子とか色々くれたよね」
男「あー!あったあった!」
姉「入学式終わって家に帰ったら男と妹がエプロン着てて、凄い違和感感じたの覚えてるよ」
男「懐かしいなー」
姉「ちょうど4年前くらいかな?」
男「その時俺が中3だったから、それくらいだね」
姉「あれでキュンときちゃった」
男「えっ、かなり曖昧なんだけど」
姉「詳しく話そっか?長くなっちゃうかもだけど」
男「どうせならちゃんと全部聞きたいかな」
姉「えーっとね、どこから話そっかな」
男「入学式終わったくらいからでいいよ」
姉「そうだね。4月7日だったかな」
ーー4年前、4月7日ーー
姉「ただいまー」ガチャ
男「姉さん、おかえり!」
姉「…なにそのエプロン」
男「入学祝いってことで、手料理でもご馳走しようかなーと」
妹「思いましてね!」ヒョコッ
姉「あれ、妹も?」
妹「お兄ちゃんと昨日から計画してたんだー」
男「こう見えても結構料理できるから。期待してていいよ!」
姉「う、うん…ありがと」
妹「はいはい、座って座って」
姉「どうしたのほんと?入学くらいでお祝いなんて」
男「姉さんが高校生になったんだから、ちゃんとお祝いしないと」
姉「ええ…意味分かんないよ」
妹「はい、まずは前菜!」
姉「…」
男「おっ、嬉しすぎて固まっちゃったぞ」
姉「前菜って、野菜スティックなんだ…」
妹「いや、あのね、そのね」
男「うん。時間無くって」
姉「うんまあ、野菜スティック好きだけど…」ポリポリ
男「タレは自家製だよ」
姉「あ、美味いと思ったら」
妹「昨日サクッと作ったの!」
姉「二人とも凄いね…お姉ちゃん料理できないから」
男「さてさて、お次はお次は~」
姉「えっ、次早いね」
妹「はい、豆腐サラダ!」
姉「おー、ヘルシーだね」
男「サラダ食べてる間に次の料理作るから待ってて!」
姉「うん」
妹「びっくりさせるからね!」
姉「う、うん…」
男「妹ー、バター取ってー」
妹「はーい」
姉(この匂い…カレーかな?)
男「ちょちょいと混ぜて…」
妹「器に盛って…」
男「できた!」
妹「できたよー!」
姉「えーっと、ナン?」
男「と、バターチキンカレー」
姉「バターチキンカレーなんて初めて聞いたよ」
男「ナンをちぎって、カレーを乗せて召し上がれ」
妹「私の方はもうちょっとでできるよ!」
姉「あ、美味しい」
男「でしょ?」
姉「でも、お祝いってカレーなの?」
男「あー…それには訳があってね」
姉「?」
男「妹と話し合った結果、自分が一番得意な料理を作ろうってことになって」
姉「で、カレーなんだ」
男「うん。嫌だったかな」
姉「そんなことないよ。すっごく美味しいし」
男「なら良かったよ。姉さんが喜んでくれればそれでいいから」
姉「…なんか、ほんとにお祝いなんだね」
男「そうだよ。俺も妹も姉さん好きだからさ」
姉「あ、ありがと」
妹「できたよー」
男「ずっと気になったけど、それなんなんだ?」
妹「これは桃モッツァレラです!」
姉「桃モッツァレラ…?」
男「合うのか、それ」
妹「合うよ!すっごく美味しいよ!」
男「いや、カレーと合うのかなって…」
妹「か、カレーは何にでも合うから!」
姉「と、とりあえず一口食べるね?」
妹「どうぞどうぞ」
姉「…」モグモグ
妹「…」
男「…ちょっと、俺も一口だけいい?」
妹「いいよ」
男「…」パクッ
姉「…お」
男「…」モグモグ
姉「美味しい!」
妹「やったー!」
姉「なんていうか、すごいねこれ」
妹「でしょでしょ?新感覚でしょ?」
男「凄い…この味…凄い…」
姉「男がすっごい感動してるよ」
妹「自信作だから」
男「これ、レモンの皮か?」
妹「うん」
男「何でこれこんなに美味しいんだろ…不思議だ」
妹「ささ、お姉ちゃん」
姉「?」
妹「もっと食ってもっと食って」
姉「あ、二人も食べようよ。お姉ちゃんだけじゃ何か申し訳ないから」
男「いいよいいよ、今日はお祝いだし!」
妹「そそ!お姉ちゃんが喜んでくれればそれでよし!」
姉「で、でもこんなに食べれないよ」
男「…じゃあ、もう一口…」
妹「あっ、じゃあ私もナン一口!」
姉(…二人とも、こんなに仲良かったんだ)
男「あー、やっぱ美味い」
妹「お兄ちゃんのこれも美味しいよ」
姉(あんまし輪に入れなかったから、私だけ除け者だと思ってた)
今回はここまでです!
夜中気力があれば更新します
無理ならば明日で
楽しみ
ちょっといいことあったので気力バリバリです
投下します
ここで設定をちょっと見直しておきます。メモみたいなものです
男 19歳 大学1年
姉 20歳 大学2年
妹 16歳(今年で17歳設定) 高2
ーーーーーーーーーーーー
姉「うー、お腹いっぱいだよ」
妹「喜んでもらえて良かった!」
男「美味しかった?」
姉「うん、二人共こんな料理できるなんて知らなかった」
男「姉さんの為に練習したんだよ。母さんに教わりながら」
妹「大変だったねー」
姉「そうなんだ…ありがとう…」
男「でもまだお祝いは終わりじゃありません!」
姉「えっ?」
妹「はい!プレゼント!」
姉「えっえっ、いいよそんなの」
男「まあまあまあ」
妹「せっかくなんだし」
姉「いやでも」
男「まあまあまあ」
妹「はい、開けて開けて」
姉「じゃ、じゃあ…ごめんね?ほんとに」
男「謝ることじゃないって!」
妹「そうそう、私達がお姉ちゃんを祝ってあげたいからなんだし」
姉「うん…ありがと」
男「じゃあ俺のから」
妹「いやいや、ここは私のから」
姉「じゃあ、妹のから開けるね」
男「俺が最後か…不安だな」
妹「トリは責任重大だからね」
姉「どんなものでもお姉ちゃんは嬉しいよ?」
男「いやー、どうかな」
妹「わら人形とか嬉しくないでしょ?」
姉「それはさすがに」
妹「そういうことだよ」
男「まるで意味が分からんぞ」
姉「なんか開けるの怖くなってきたよ」
妹「大丈夫!絶対喜ぶから!」
姉「あ、開けるね…」パカッ
男「ん?」
妹「いひひ、どう!?どう!?」
姉「…可愛い…!」
妹「やったー!」
男「ぬいぐるみかー…」
姉「お姉ちゃんの大好きなススーピー!」
男「あれ、姉さんススーピー好きなの?」
姉「うん、大好き」
妹「お姉ちゃんの部屋入ったら分かるよ」
男「そういや姉さんの部屋入ったことないなぁ…」
姉「そうだっけ?」
男「姉さんが中学入って以来かな?」
姉「あれ、そうなんだ」
男「まあ、レディーの部屋にずかずか入り込む訳にもいかないからな!」
妹「お兄ちゃんは時たま私の部屋来るけどね」
男「お前が暇つぶしに呼んでるからだけどな」
姉「へー…そんな仲良かったなんて知らなかった」
男「今度姉さんも一緒にゲームとかしようよ」
妹「ゲームはやめた方がいいよ。イライラするから」
姉「なんで?」
妹「お兄ちゃんに勝てないんだもん!」
男「はっはっは、キャリアの差だよ」
姉「あー…納得」
妹「ね、そろそろお兄ちゃんのプレゼント開けよ」
男「あ、話そらしてたのに」
姉「そういえば気になるね」
妹「お兄ちゃんに女心が分かるかなー?」
男「た、多分喜んでくれるよ…多分」
姉「プレゼントなんて気持ちが大事なんだし、どんなものでも嬉しいよ」
妹「いひひ、楽しみ楽しみ」
男「あー、緊張してきた」
姉「そんなこと言われたらお姉ちゃんまで緊張してきたよ…」
妹「気になる気になる中身はなんじゃろな?」
姉「あ、開けるよ?」
男「う、うん」
ピンポーン
男「ん?」
姉「お客さんかな」
妹「うー、いいところで」
姉「ちょっと行ってくるね」
男「うん」
ーーーーーーーーーーーー
姉「はーい」ガチャ
???「あっ、あの…男くんいますか?」
姉「あ、いるけど…」
???「あの、呼んできてもらってもいいでしょうか」
姉「うん。あ、名前だけ聞かせてもらえる?」
女「男くんの同級生の女です」
姉「じゃあ、ちょっと待っててね」
ーーーーーーーーーーーー
姉「男、女ちゃんって娘来てるよ」
男「あ、女か…」
妹「なになに、お兄ちゃん。彼女?」
男「そんなんじゃないって…ただの友達」
姉「とりあえず行って来なよ」
男「うん。すぐ戻るから!」
妹「…」
姉「…」
妹「…ね、お姉ちゃん」
姉「なに?」
妹「その女って人、可愛かった?」
姉「うん」
妹「そっか。ありがと」
姉「…」
妹「そっか…お兄ちゃんの彼女かー」
姉「…どうしたの?」
妹「ううん。お兄ちゃんももうそんな歳なんだなーって」
姉「もうすぐ高校生だもん。彼女くらい欲しいんだと思うよ」
妹「うん。それは分かってるけど」
姉「?」
妹「彼女ができたら、あんまり遊べなくなるのかなーって思って」
姉「男はそんな性格じゃないよ」
妹「分かんないよ。この前そういう話してたもん」
姉「えっ」
妹「…お兄ちゃん、『彼女ができたら、姉さんとか妹ちゃんともあんまり遊べなくなるかもな』って」
姉「…そう、なんだ」
妹「『姉さんも妹ちゃんも可愛いから、彼女が嫉妬しちゃうかも』って…」
姉「…」
妹「私ね、彼女ができたとか関係無くお兄ちゃんと遊べなくなるのが凄く嫌」
姉「それは、ワガママなんじゃないかな」
妹「分かってるよ。けど、お兄ちゃんが好きだもん」
姉「それは、兄弟として?」
妹「うん。そうだと思う」
姉「お姉ちゃんも、男とあんまり話せなくなったりするのは嫌だけど…」
妹「お姉ちゃん、お兄ちゃんのこと好きじゃないの?」
姉「好きだよ」
妹「…お姉ちゃんは、お兄ちゃんのこと本当に好きなんだよね」
姉「…それは、どういう意味?」
妹「お姉ちゃん、しょっちゅうお兄ちゃんのことチラチラ見てるんだもん」
姉「…そんな見てないよ」
妹「ねえ、お兄ちゃんのこと好きなんだよね?」
姉「それは、どういう意味でかな」
妹「もちろん、男女として」
姉「…そんな訳ないよ。だって、姉弟なんだよ?」
妹「でも、私もお兄ちゃんを好きかもしれないよ。気づいてないだけで」
姉「…お姉ちゃんはそんなことないよ。男のことが本当に好きだったら、今こんなに冷静でいられないもん」
妹「…そっか。そうだね」
姉「…」
妹「…」
姉「男、遅いね」
妹「うん」
姉「プレゼント、開けていいかな」
妹「…分かんない」
姉「…いいや、開けちゃお」
妹「いいの?ほんとに」
姉「男には後で謝っておくよ」パカッ
妹「…手紙?」
姉「と…なんだろ、これ」
妹「とりあえず、手紙読んでみようよ」
姉「えーっと…
『姉さんへ
高校入学おめでとう!
姉さんは優しいし面白いし可愛いからすぐ友達できるよ!
最近あんまり話したり遊んだりできなかったから、これを機にまた昔みたいに妹ちゃんと3人で遊んでいけたらいいなと思ってるけど、姉さんは嫌かな?
でもお近づきの印として絶対姉さんが喜ぶプレゼントを入れておいたから!
きっと泣いて喜ぶよ!
まあ、泣くまではいかないと思うけど(笑)
姉さんのことあんまり分からないから、こんなプレゼントしか用意できなかったけど、そこは弟ってことで許して!
男より』…」
妹「絶対喜ぶプレゼントって…さっきと言ってること違うね」
姉「なんだろ…」ガサガサ
妹「やけに包装が厳重だね」
姉「あと1枚かな」ガサガサ
妹「…何これ、錆びてるね」
姉「…男…」
妹「キーホルダーかな…なんか見たことあるけど」
姉「…グスッ」
妹「お姉ちゃん?」
姉「…ありがとう…グスッ、ほんとに、ありがとう…」
妹「???」
男「ごめん、遅くなっちゃった!」
妹「あ、お兄ちゃん…」
姉「男っ」ギュッ
妹「あっ」
男「ちょっちょ、どうしたの姉さん?」
姉「…プレゼント…」グシュッ
男「…いいプレゼントでしょ?」
姉「うん…ありがとう…凄く嬉しかった」グスッ
妹「???」
今回はここまでです
気になる
夜、時間があれば更新します!
どうも、時間ありました。
今から投下していきます!
姉「あれ、どこで見つけたの?」
男「1ヶ月前から、ずーっと公園掘り返してた」
妹「あ、そういえば毎日土まみれだったね」
男「大変だったよ…公園の土の色変わるレベルで掘り返してたから」
姉「…う…」
男「う?」
姉「うわああああああん」
妹「あ、泣かした」
男「えっいや」
姉「男、ありがと!ほんとに嬉しいよ!」
男「あ、うん。もう失くさないでね」
姉「うん!一生の宝物だよ!」
妹「ねね、結局それ何なの?」
姉「男に初めてもらった誕生日プレゼントのキーホルダー。ちっさい頃だけどね」
妹「それが何で公園にあるの?」
男「姉さんが雨の日に落としちゃったんだよ。めっちゃ豪雨の中に」
姉「うん。で、泥に埋もれちゃったの」
妹「公園に落としたってのを覚えてるのが凄いね…」
男「落としたの見えてたんだっけ?」
姉「うん」
妹「あれ、じゃあ拾えばよかったんじゃ」
姉「拾おうとしたんだけど、近所の人に『危ないからすぐに帰りなさい!』って言われて」
男「川とか増水やばかったもんね」
妹「あちゃー…それじゃ仕方ないね」
姉「男に初めてもらったプレゼントだったから、すっごく大事にしてたのに」
妹「でも、返ってきたね」
姉「うん!もう絶対失くさないよ!」
男「なんだかんだサプライズ成功してよかったよ」
妹「どうだった?今日のプレゼント!」
姉「うん、すっごく嬉しかったよ!」
男「姉さんが俺のプレゼント勝手に開けるまでがサプライズって気づいてた?」
姉「えっ」
妹「えっ??」
男「女に手伝ってもらえるよう頼んどいたんだよ。いつでも家のインターホン押せるように」
姉「えっ、ほんとに?」
男「うん。ていうか、あんな手紙目の前で読まれたら恥ずかしいじゃん」
妹「全然知らなかった…」
姉「それだけの為にあの娘呼んだの?」
男「うん」
姉「謝っとかないと」
男「大丈夫。親友だから」
妹「何々、彼女?彼女?」
男「違う違う。親友な」
妹「ふーん…」
姉「…」
ーーーーーーーーーーーーーーー
姉「…というわけで好きになりました」
男「えっ」
姉「あれ?分かんない?」
男「ごめん全く分かんない。乙女にしか理解できないと思う」
姉「まあ、一番の原因は女ちゃんのせいかな」
男「え、女のせいなの?」
姉「なんか、うーん…」
男「???」
姉「多分ね、あの日以前から男のこと好きだったんだと思うの」
男「うん」
姉「で、あの日予想外のプレゼントもらって…」
男「うんうん」
姉「男に彼女いると誤認して、嫉妬して」
男「好きなことに気づいたと?」
姉「そんな感じかな」
男「なんか、複雑な過程だね」
姉「本来家族同士で恋愛なんてあり得ないはずなんだけどね」
男「科学じゃ証明しきれないこともあるんでしょ」
姉「だね。妹のこと大好きな姉もいるくらいだし」
男「え、姉さんが?」
姉「ううん。妹友ちゃんのお姉さん」
男「あー…」
姉「あの娘凄いよー、ほんとに妹友ちゃんラブだから」
男「その人に日曜会いに行くんだよね…妹友ちゃん大丈夫かな」
姉「大丈夫だよ。妹友ちゃんもお姉さん大好きだから」
男「あ、そうなんだ」
姉「まあ、妹友ちゃんの方はラブじゃないみたいだけど」
男「姉さん、今もその人と大学一緒なんだっけ?」
姉「うん。今は来てないけど」
男「えっ」
姉「ほら、妹友ちゃんうちに来たでしょ?」
男「そっか。普通学校に行ける元気なんか無いか」
姉「妹友ちゃんは強い子だよ、ほんとに」
妹「たまに脆い部分も見せるけどねー」ガチャッ
男「あれ、妹ちゃん」
姉「体大丈夫なの?」
妹「うん。寒い」
男「全然大丈夫じゃないだろ…寝た方がいいぞ」
妹「何かお姉ちゃんとお兄ちゃん楽しそうに話してたから」
男「だからって起きてちゃほんとに風邪引くぞ?」
妹「大丈夫大丈夫」
姉「ていうか、そんな薄着じゃ寒いよ?」
妹「確かに…へくちっ」
男「んじゃ、布団入ってろよ」
妹「はーい…」モゾモゾ
男「あ、俺の布団?」
妹「んぅ…」
姉(あ、いいなあ)
男「姉さんも羨ましそうな目で見ない」
姉「お姉ちゃんも入っていい?」
ちょっと中断します!
ちょうど1時間ですね
再開します
妹「いいよー」
姉「やったー」モゾモゾ
男「あ、俺の許可は無しなんだ」
姉「男が許してくれない訳ないもん」
妹「お兄ちゃん優しいもん」
男「まあいいんだけど」
姉「あー、落ち着く」
妹「もふもふしてるー」
男「んで、妹友ちゃんが弱い部分を見せるって?」
妹「うん。妹友のお姉さんのことになったらだけど」
姉「え、そうなの?」
男「何かよく分からないな」
妹「学校でさ。他の人にモデルの妹って立ち位置で見られるのが嫌なんだって」
姉「むしろ自慢できると思うけど…」
男「有名人の子供と同じような感じなんだと思うけど」
妹「お姉さん狙いで妹友に近づく男もいたりするんじゃない?」
男「あー…なるほどね」
姉「私と似たような感じだね」
男「姉妹揃って悩みを抱えてるんだな」
妹「なんとかしてあげたいね…」
男「俺たちがどうこうできる問題じゃない気もするけどな…」
姉「でも、できる限りのことはしてあげないと」
男「解決できる問題ならいくらでも手を貸すけどね」
妹友「あ、あの…」ガチャッ
妹「あ、妹友」
男「寝てなくて大丈夫なの?」
妹友「だ、大丈夫です…くしゅん!」
姉「妹友ちゃんもこっちおいでよ」
妹友「で、でもお兄さんの布団ですし」
妹「大丈夫大丈夫。お兄ちゃん優しいから」
男「狭いと思うけど…」
妹友「ですよね…」
男「これ羽織ってなよ」
妹友「あ、ありがとうございます」
妹「あ、いーなー」
姉「…スー…」
妹「あ、お姉ちゃん寝ちゃった」
男「眠くないって言ってたんだけどな…」
妹友「あの、なんていうか、色々心配かけてるみたいで…すいません」
妹「妹友が気負うことないよ。悩んでるなら放っておけないもん」
男「何かあったらすぐ妹ちゃんに相談するといいよ」
妹「あれ、お兄ちゃんは?」
男「妹の方が妹友ちゃんの気持ち分かってあげれるだろ?」
妹「私じゃ解決できないこともあるよ」
妹友「あの…ほんとに、ありがとうございます。昨日今日知り合ったばっかりなのに」
男「この家に済むからには家族なんだし、放っておけないからね」
妹「うんうん…くぁ」
男「眠いんなら寝ていいぞ」
妹「お兄ちゃん寝れないじゃん」
男「俺はどこでも寝れる」
妹友「私も眠いので…部屋戻りますね。お兄さん、コートありがとうございます」
男「…ストップ!」
妹友「え?」
妹「?」
男「妹ちゃん、一緒に寝てやって」
妹「え?うん、いいけど」
妹友「?」
男「ここで俺たち3人が寝ちゃったら妹友ちゃんかわいそうだし」
妹友「いえ、私は全然大丈夫ですよ?」
妹「…やっぱりノー!」
男「えっ」
妹「私が妹友の部屋で寝ちゃったら、お兄ちゃんがお姉ちゃんと一緒に寝ることになるじゃん」
男「まあそうだけど、一緒の布団に入るとは言ってないぞ?」
妹「信用できない!」
男「えー…」
妹友「や、やっぱり私部屋戻るね?」
妹「妹友、ストップ!」
妹友「?」
妹「ここで寝て?」ポフポフ
男「え、俺のベッド?」
妹友「???」
妹「私はお兄ちゃんと雑魚寝するから」
男「…それだと姉さんキレるぞ?」
妹「先に寝ちゃったから仕方ないね」
男「そもそも床で寝るとか風邪引くって」
妹「部屋から布団だけ持ってくるよ」
妹友「妹、凄い発想だね」
妹「ココが違うよ、ココが」トントン
男(猿みたいに頭頂部トントンされてもなあ…)
妹「という訳で布団持ってくるね!」ガチャッ
男「…しょうがないかー…」
妹友「えっと…」
男「嫌だろうけど、今日は俺のベッドで寝ていいよ」
妹友「いやいや、全然嫌じゃないですよ!」
男「なら良かった。姉さん起こさないように静かにね」
妹友「あっ、すいません」
男「…ほんとに辛いことあったら、すぐ相談してね。できることなら何でもするから」
妹友「…お兄さん、ほんとに優しいんですね」
妹「持ってきたよー」ガチャッ
男「おう」
妹「ん…何やらいい雰囲気?」
妹友「ううん、ちょっとお話してただけだよ」
男「いい雰囲気ってお前…1分くらいだぞ」
妹「お兄ちゃんしたたかだからねー」
男「いやいや、そんなことないって」
妹友「じゃあ、おやすみなさい」
男「うん、おやすみ」
妹「おやすみー」
男「…なんだこの枕。可愛いな」
妹「はい、布団」
男「…一枚しかないけど?」
妹「え、くっついて寝るんだし一枚でいいじゃん」
男「雑魚寝とは一体」
妹「んー…あったかい」
男「んじゃ、失礼します」
妹「はいいらっしゃい」
男「暖かいな、この布団」
妹「お母さんオススメの布団だよ」
男「いいなこれ…俺も買おうかな」
妹「寒くなったら私の部屋来ればいいじゃん」
男「色んな意味でそういう訳にはいかん」
妹「お姉ちゃんにバレないようにすれば大丈夫だよ」
男「約束だろ?」
妹「…うー」
男「ほら、もう寝ろ」
妹「…もう少しそっち行くね」ズイッ
男「おう。おやすみ」
妹「うん。おやすみ」
今回はここまでです
おつ
今週はちょっとキツいかも?
でも恐らく木曜か金曜か土曜に更新します
不定期更新な上に間隔が長いので自分でも前回の流れとか細かい設定忘れちゃったりするんですよね…
初期や中盤と口調が違うと感じたらそのせいです
遅れました。
誰も見てないと思うけど投下します!
ーーーーーーーーーーーーー
男「ふぁ…」
妹友「あ、おはようございまふ…」
男「…土曜なんだし眠いんなら寝てもいいんじゃない?」
妹友「生活習慣崩したくないので…」
男「妹も姉さんもまだ寝てるし」
妹友「前の家だったら、私がお姉を起こす役だったんですよ」
男「そういや俺も前はそんな役目だったなー」
妹友「それから癖になっちゃって」
男「まだ6時だけどね…」
妹友「かくいうお兄さんも早起きですけどね」
男「なんか目覚めちゃったし」
妹「ん~」
男「あ、起こしちゃったかな」
妹「んぅ…」
男「起きなかった」
妹友「お姉さんもよく寝てますね…」
男「姉さんは寝ることが一番幸せらしいから」
妹友「実際はお兄さんと居ることが一番幸せだと思います」
男「あー…かもね」
妹友「今日、何か予定あるんですか?」
男「あるけど、何かあったの?」
妹友「また演劇の練習付き合ってもらおうと思ってました」
男「あれって練習になってるのか?」
妹友「あそこまで真剣に付き合ってくれたのお姉とお兄さんくらいですよ」
男「まあ、普通ならあういうの苦手な人多いだろうしな」
妹友「お兄さん、一緒に演劇しません?」
男「しません」
妹友「えー、顔立ちいいからモテると思いますよ」
男「苦手なんだよな…人前で何かするっていうの」
妹友「そうなんですか…残念です」
男「妹そういうの好きだけどな。この前は自分から応援団とかしてたし」
妹友「おお!今度誘ってみますよ」
男「演技力までは知らないけどね…」
妹友「声量がまず大事ですからね、演劇は」
男「ちっさい声でボソボソやられても聞こえんからな」
妹友「そういえば、お兄さんの用事ってなんですか?」
男「ん?」
妹友「ほら、さっき予定あるって」
男「あー、昔の友達に会いに行くんだよ」
妹友「へぇ…」
姉「それって、あの娘じゃないよね?」
男「あ、姉さんおはよ」
姉「おはよ!」
妹友「おはようございます。今起きたんですか?」
姉「ううん、5分前くらいから」
男「一言言えばいいのに…」
姉「何か気まずくって」
妹友「あ、すいません…」
姉「いやいや、謝ることじゃないよ!」
男「素直に起きればよかったのに」
姉「で、昔の友達って誰?あの娘?」
男「いやさ、あの娘って誰のことなのか…」
姉「お姉ちゃんの入学祝いの時の…」
男「あ、女?」
姉「そう!その娘!」
男「違う違う、男友達だよ」
姉「ふーん…?」
男「絶対信じてないよね」
妹友「昔の友達って、引越しちゃったりしたんですか?」
男「ううん、別の高校に行っただけ」
姉「中学まで一緒だったんだ」
男「うん。この前久々会ったからさ」
姉「今日遊ぼうって感じで?」
男「そんな感じで」
妹友「へぇー…」
姉「そういえば、女ちゃんとはもう?」
男「別の大学行ったから、しばらく顔すら見てないかな」
姉「そうなんだ、よかった」
男「いや、別に好きとかそんなのは無かったけど」
妹友「仲良かったんですか?」
男「んー…他の女子よりは仲良かったかな」
姉「ふーん…そうなんだ…」
男「いやいやいや、特に何もないって」
姉「まあそれは後で聞くとして」
男「まだ引っ張るんだ…」
姉「何で妹が男の横にいるのかな」
男「ん?」
妹「スゥ…」
妹友(あ、修羅場かも)
姉「こういうことはしないんじゃなかったのかな…?」
男「いやいやいや、やましいことは何一つないから」
姉「信じられない」
男「ほら、俺のベッドじゃ3人も寝れないから」
姉「詰めれば寝れるよ?」
男「暑いじゃん…」
姉「まあそれは言い訳だよね?」
男「いや、これが最善策だったからさ」
姉「最善策?」
男「じゃあ、姉さんと妹ちゃんをベッドで寝させれば良かったの?」
姉「うーん」
男「それだと妹友ちゃんと寝ることに」
姉「ダメ」
男「無理してでもベッドで3人で寝れば良かった?」
姉「あ、それで良かったね」
男「妹友ちゃん一人で床で寝させるの?」
姉「あっ、ダメ」
妹友「あの、何かすいません…ほんと」
男「ううん、いいよいいよ」
姉「妹友ちゃんが気にすることじゃないから!」
妹友「な、ならいいんですけど」
男「まあ、これが最善策だったってこと」
姉「じゃあ、お姉ちゃんと一緒に寝るのも最善策だよね?」
男「そうなるね」
姉「じゃあ今日も男の部屋に全員集合ね!」
男(やっぱりこういう流れになってしまった)
姉「一緒に寝れること以上に、色んな話できて楽しいし」
男「親睦を深めるのはいいことだよね」
妹友「私も、色んな昔話聞きたいです」
姉「これといっておもしろい昔話なんてないよ?」
男「俺たちは聞き飽きるほど話してるからじゃない?」
姉「あーまあそうかもね」
妹友「そういえば、3人とも喧嘩とかしたことあるんですか?」
男「俺はない…かな。多分」
姉「妹と何回かあるよ」
妹友「やっぱり、姉妹間って喧嘩しやすいんですかね」
姉「んー…どうだろ」
妹友「私も、結構お姉と喧嘩すること多くって」
男「姉さん、そんな妹ちゃんと喧嘩してたっけ」
姉「男関連でしか喧嘩してないよ」
男「あー…ごめん」
妹友「すぐ仲直りするんですけど、お姉好きだからあんまり喧嘩したくなくって…」
姉「お姉ちゃんも一緒かな。けど喧嘩するほど仲が良いっていうし」
男「ていうか、何で急に喧嘩の話?」
妹友「いや、明日お姉の家に行くじゃないですか」
きてた!乙
前回無言で終わっちゃいましたが今日は更新します
喧嘩<ステゴロ>
してねーじゃねーか!
すいません、いつも通りです、すいません!
iPhoneの不具合やら用事やら仕事やらでゴタゴタして何もできませんでした
色々片付いて暇な時間も増えたので、これからはまともに投稿できそうです
まずは投稿すると言っておきながら投稿しないのをなんとかしようと思います
楽しみにしてるので更新頑張ってください!
火曜日、怪しいです。
多分この言い方が一番取りっぱぐれない気がしたので…
気長に待ってるから大丈夫よ
夏バテしなくて良かった。
投下します!
男「うん」
妹友「また喧嘩しないかって思いまして」
姉「久々に会うんだよね?なら大丈夫じゃないかな」
男「逆に積もり積もったものがあって喧嘩するかもよ?」
妹友「だからちょっと不安でして」
男「やばくなったら止めるからさ」
姉「お姉ちゃんもいるから大丈夫だよ」
妹友「すいません…迷惑かけます」
男「そういえば、家はどこなの?」
妹友「電車で20分くらいですかね…多分」
姉「結構遠いんだね」
妹友「ほんと離れ離れになってしまって…寂しいです」
男「辛いだろうけど、俺たちもいるから」
姉「ね。頑張ろうね!」
妹友「うぅ…ありがとうございます!」
妹「わぁああぁっ!?」ガバッ
男「おうわああああ!」
妹友「えっ、どうしたの?」
姉「男…まだ朝なんだから」
男「心臓止まるかと思った…いや冗談抜きで」
妹「ん…はっ」
妹友「悪い夢でも見たの?」
妹「お兄ちゃんにキスしたら死んでた」
男「怖っ」
姉「イケない夢だね、妹?」
妹「夢くらい自由に見てもいいじゃんー」
男「いやまじで急に大声出すのはやめてくれ」
姉「男もね!」
男「いや俺は不可抗力じゃん…」
妹「じゃあ私も不可抗力だよ」
男「にしてもキスしたら死んだって…ほんとにひどい夢だな」
妹友「唇に毒でも塗ってあったんでしょうか?」
妹「いや、なんていうか…どんなのだったかな」
姉「グロい感じ?」
妹「うん」
妹友「えっちょ、やめてやめて」
男「あ、そういうの苦手なんだ」
妹友「そういう映画見てからダメになっちゃったんですよ…」
妹「あ、思い出した」
妹友「ひぃ!」
姉「どんなのどんなの?」
妹「口が縦にも横にも開いて…折り紙のパックンみたいな」
姉「うんうんうん」
妹「で、食べられちゃって」
姉「おおお!」
男(姉さんそういうの好きなのかな…)
妹友「…あ、終わりました?」
妹「うん。あ、耳塞いでたんだ」
妹友「聞くのもおぞましいです」
姉「お姉ちゃんはそういうの大好きなんだけどなー」
男「見かけによらずって感じだね…」
姉「非現実過ぎるのが好き」
妹「んぁ…私眠いし、もうちょっと寝るね」
姉「お姉ちゃんも寝よっかな…早起きしすぎたし」
男「俺は朝ごはん食べようかな」
妹「おやすみ」スゥ
姉「りぴーと」スゥ
男(なんだよりぴーとって…)
妹友「あ、私がご飯作りましょうか?」
男「お、妹友ちゃん料理できるんだ?」
妹友「簡単なものならですけど」
男「朝だし、適当でいいよ」
妹友「じゃあ、キッチン借りますね!」
男「俺は着替えてから行くよ」
妹友「はーい!」トタタタ
男「えー、服、服…」ゲシ
妹「スゥ…」
男「あ、蹴っちゃった」
妹「んー…」
男「寝つき良くてよかった」
姉「見たよ?」
男「うひぃ!」
姉「大声出すと妹起きちゃうよー」
男「だからびっくりさせないでって…」
姉「そんなびっくりさせたつもりないんだけど…」
男「あっちょ、今の妹ちゃんには言わないで」
姉「むひひひひ…」
男(あ、悪い笑い声が)
姉「どうしよっかなあ」
男「この前の約束は守ってね」
姉「でも、妹と添い寝してたし」
男「うぅ」
姉「どうしよっかなあ~」
男「…」
姉「…ま、いっか」
男「えっ」
姉「なんていうか、そういうのは良くないなーって思って」
男「というと…」
姉「男と約束したのもあるし、それに」
ライン♪
男「…どうぞ続けて」
姉「いや、見ていいよ」
男「じゃ、じゃあ失礼して…あ」
姉「誰から?」
男「妹友ちゃんから。ご飯できたって」
姉「話なんていつでもできるし、ご飯食べてきていいよ」
男「え、でも姉さんは?」
姉「お姉ちゃんはまだ眠いから…ふぁ」
男「気になるなあ…」
姉「妹友ちゃんせっかく作ってくれたんだし、早く行かないと」
男「そうだね…じゃあまた後で」ガチャ
姉「うん」
姉「…」
姉(…やっぱり、ライバルなのかなー…)
姉(妹友ちゃんとは約束したけど…結局男次第だもんね)
姉(…あー…モヤモヤするなあ)
姉「…」
姉「…スゥ」
ーーーーーーーーーーーーー
男「ごめんごめん、姉さんと話してたから」
妹友「あ、そうだったんですか。寝ちゃったのかと」
男「おお、美味しそう!」
妹友「そんな、簡単なものですよ?」
男「このスクランブルエッグにこだわりを感じる」
妹友「私はちょっとチーズ混ぜるんですよ」
男「いいねえー」
妹友「パン焼いておきましたし、レタスとベーコン、あとスクランブルエッグ挟んで食べてください」
男「おお…おしゃれ」
妹友「コーヒーでいいですよね?」
男「うん」
妹友「お兄さんはブラック?」
男「あー、砂糖入れてほしいかな」
妹友「分かりました、すぐ持って行きますね」
男(なんかできすぎて怖い)
妹友「はい、コーヒーです」コト
男「かなり慣れてるね…」
妹友「前の家にいる時は、毎朝こんな感じでしたから」
男「そっか、なら慣れるね」
ーーーーーーーーーーーーーー
男「ごちそうさま。美味しかった…」
妹友「そんなおおげさな」
男「朝ごはんなんてほとんど自分で作ってたからさ」
妹友「あれ、そうなんですか?」
男「母さん、朝はコーンフレークとかで済ましてるから」
妹友「作ってくれないんですか?」
男「弁当作るので精一杯って言ってた」
妹友「そっか、3人分もあったら無理ですよね」
男「うん。俺たちもそれ分かってるから、無理は言わないようにしてるし」
妹友「親想いなんですね」
男「ここまで俺を育ててくれたんだし、俺ももう大人だしさ」
妹友「すごい、立派ですね…」
男「まあ、姉さんの受け売りなんだけどね」
妹友「お姉さん、しっかりした人なんですね」
男「うん。…あ」
妹友「?」
男「ちょっと姉さんと話してきていい?」
妹友「いいですよ。何かあったんですか?」
男「うん、ちょっとね」
妹友「私はここでテレビでも見てますね」
男「うん」
男「姉さーん」ガチャ
姉「スー…」
男「寝てる…」
男「いや、眠いって言ってたしな…」
男「気になるけどそっとしとこう」ガチャ
ーーーーーーーーーーーーーー
男「ふう」ガチャ
妹友「あれっ、早いですね」
男「寝てた」
妹友「ああ、まあまだ朝ですもんね…」
男「まあ話なんていつでもできるからいいけど」
妹友「そういえば、何の話なんですか?」
男「え、うーん…」
妹友「あ、話せないならいいですけど」
男「…うんまあ、話せないかな」
妹友「そうですか…なら、これ以上聞きませんね」
男「うん」
妹友(気になるなあ…)
男(さすがに妹ちゃんを蹴ったなんて言えない)
妹友「そういえば、予定って何時からなんですか?」
男「ん、10時からだよ」
妹友「3時間も暇なんじゃ…」
男「そうなんだよね…9時くらいに起きようと思ってたんだけど」
妹友「あの、よければなんですけど」
男「?」
妹友「その…妹とか、お姉さんとのお話聞かせてもらっていいですか?」
男「ん、思い出話?」
妹友「そうそう、そうです」
男「んー…思い出かぁー…」
妹友「あまりにも仲良いから、気になってですね」
男「まあ、兄弟を好きになる家族くらいだしね」
妹友「私もそんな感じなので…」
男「あ、俺が中学の時なんだけど」
妹友「はい」
男「妹ちゃん、一時期いじめられてたんだよ」
妹友「ええっ!?「
男「俺が中学生だから、妹ちゃんが小学生の時かな」
妹友「っていうか、こんな話しちゃっていいんですか?」
男「妹ちゃんには秘密ね。もう克服してるはずだけど」
妹友「重い秘密ですね…」
男「いじめって言っても軽いものなんだけどね。物隠されたりとか、軽く悪口言われたりとか」
妹友「まあ、小学生のいじめですしね」
男「でも、小学生だったらそんなのでも深く傷ついちゃうんだよ。まだ自分をコントロールできないから」
妹友「そっか…小学生だったら、辛いですよね」
男「妹ちゃん、いっつも学校から帰ってきたあとは楽しそうだったんだけどさ。ある日急に元気無くなっててさ」
妹友「お兄さんが最初に気づいたんですか?」
男「いや、その変化に最初気づいたのは姉さん」
妹友「へぇ…」
男「妹ちゃんその頃から強い子だったからさ、できるだけ表に出さないようにしてたみたい」
妹友「それでもお姉さんは気づいたんですね…凄い」
男「で、姉さんが俺に相談してきたの。『何とかしてあげよう』って」
妹友「いい兄妹ですね…」
男「で、いじめをしてる本人達に会って直接注意しようってことになって」
妹友「親に相談したりとかでも良かったんじゃなかったんですか?」
男「妹ちゃん、なんでかは分からないけど母さんには知られたくなかったらしいんだよ」
妹友「でも、言わない訳にはいかないですよね…」
男「うん。そこは俺と姉さんも最後まで悩んだよ」
妹友「結局言ったんですか?」
男「いや、言ってない」
妹友「ええっ」
男「妹ちゃんが言ってほしくないって言ってるし、言ったらまた傷つくかなって思ったからさ」
妹友「優しいんですね…」
男「今思うと、言うべきだったんだろうけどね。真っ先に」
妹友「ですね」
男「で、本人達に注意して、いじめは治まったみたいなんだけど」
妹友「まだ解決してなかったんですか?」
男「うん。そのいじめっ子達が『何チクってんだよ!』みたいな感じでまたいじめ出したらしくて」
妹友「小学生とは思えないですね…ほんとに」
男「でも、それには俺と姉さん気づかなったんだよ」
妹友「えええっ」
男「妹ちゃん、これ以上心配かけたなくて黙ってたんだよ」
妹友「ほんとに強い子だったんですね…妹」
男「で、自分でなんとかしたみたい…」
妹友「えええええ」
男「悪口言われても対抗して、いじめっ子の方がビビってたって言ってた」
妹友「凄い…小学生とは思えないですね」
男「それ聞いた日に、俺は泣きながら妹ちゃんを撫で続けた」
妹友「訳分かんないです…」
男「うん。俺も感動しすぎて訳分かんなくなってたっぽい」
妹友「まあ、実際感動しますね…」
男「姉さんも妹ちゃん抱きしめて『よくやったね、妹。凄い。ほんとに凄いよ』って言ってた」
妹友「うぅ…いい話ですね…グスッ」
男「後から聞いた話だけど、そのいじめっ子は中学も一緒だったらしいけど、妹ちゃん視界に入るたびに目そらしてたらしい」
妹友「相当怖かったんですかね…」
男「さあ…細かいことは聴いてないからね…聴けないし」
妹友「ほんとに凄い話ですね…」
男「で、この話をした上で一つ気になることがあるんだよ」
妹友「なんですか?」
男「妹ちゃんさ、中学入ってからモテだしたらしいんだよ」
妹友「まあ、妹可愛いですもんね」
男「でも、全部断ってるらしいんだよ」
妹友「ふんふん」
男「未だに付き合ったことないんだよ」
妹友「ええ…意外ですね」
男「で、妹ちゃん…その、俺のこと好きじゃんか」
妹友「そこはどもるとこじゃないと思います」
男「妹ちゃんが俺のこと好きになったの、中学あたりじゃないかなー、と思って」
妹友「確かに、辻褄あいますね」
男「姉さんが俺を好きになったのは高校上がった時らしいけど…妹ちゃんは知らないからさ」
妹友「そんな気にすることなんですか?」
男「いや、ある日急に俺のこと好きだとか言われたら気になるよ」
妹友「まあ、そうかもしれませんね…」
男「妹友ちゃんも、お姉さんがいつ男嫌いなったのか気にならないの?」
妹友「あ、そう言われれば気になりますね」
男「でしょ。今度妹ちゃんに聞いてみようかな」
妹友「教えてくれますかね」
男「さあ…分からない」
妹友「妹、なんか謎が深いですね」
男「そう言われればそうなんだよな…」
妹友「今度根掘り葉掘り聞いてみたらいいんじゃないでしょうか」
男「教えてくれるかな」
妹友「お兄さんにメロメロなんですから大丈夫じゃないですか?」
男「なんかそういう利用して聞くのも嫌だけどなあ…」
妹友「利用してるという訳ではないと思いますよ?」
男「うーん」
今回はここまでです
おつですー
今日か金曜か土曜か来週の火曜あたり更新します
待ってるー
おつつ
どうも、今iPhone4から書き込んでおります
いつも使ってるiPhoneが壊れまして、今更新ができない状態です
今使ってるiPhoneから更新できないでもないですが、スペック低すぎてアプリが落ちたりするのでまともに更新できないので控えてます
7/31に修理する見込みなので、早くて金曜日、土曜日あたりに更新します
気長に待ってる
どうも、直りました!
遅くなると思いますが夜更新します
投下します。。。
妹友「あ、私妹に関して1つ気になることがあるんですよ」
男「なに?」
妹友「私と同い年なのになんで胸にこんな差が出るのかなぁと」
男「…人それぞれじゃないかな」
妹友「いやいや、私妹より身長高いんですよ?」
男「あー、妹ちゃんは身長じゃなくて胸に栄養いったからじゃない?」
妹友「…いや、違いますね」
男「というと?」ズズー
妹友「お兄さん、揉んでますね?」
男「ぶぐはっ」
妹友「あ、図星なんですか…」
男「いやいやいやいやいやいや違うから。断じて違うから」
妹友「やっぱり、好きな人に揉まれるとホルモン集中して発達しやすくなるんじゃないでしょうか」
男「ちょっとそれっぽい理由だけど違うから」
妹友「まあ確かに変な理由ですね」
男「違うってそこじゃないからね」
妹友「いや、揉んでるんじゃないですか?」
男「揉んでないよ…」
妹友「怪しいですね…」
男「確かに揉まれると大きくなるって話は聞くけどさ」
妹友「ですよね?」
男「遺伝もあるだろ」
妹友「遺伝…ですか」
男「うちの母さんはあんまり言いたくないけど巨乳だし」
妹友「そうですね」
男「姉さんも割と巨乳だし」
妹友「確かに…」
男「妹ちゃんもそれに倣って巨乳なんじゃないかな」
妹友「ぬぐぐぐぐ」
男「でしょ」
妹友「…確かに、お姉も貧乳でした…」
男「ほら、正解じゃん」
妹友「いやでもですよ?」
男「ん?」
妹友「あの年であの大きさはおかしいですよ」
男「いや、そういう子もいるじゃん」
妹友「天は二物を与えずって嘘だったんですか」
男「妹友ちゃんだって二物与えられてるじゃん」
妹友「えっ」
男「ルックスいいし、性格いいし」
妹友「そんなのどこにでもいますよ!」
男「ということは天は二物を与えずなんて嘘ってことじゃないかな」
妹友「ぬぐぐぐぐ」
男「それに胸の大きさなんて大事なわけじゃないでしょ」
妹友「いやいや、モテる大要素じゃないですか」
男「俺は胸なんか気にしないけど」
妹友「えっ、そうなんですか?」
男「別におっぱい星人なわけじゃないし…」
妹友「お兄さん、セクハラです」
男「散々胸の会話しといて何を今更」
妹友「まあそういう人もいますけど、巨乳が嫌いって人はいないですよね」
男「うんまあ、聞いたことないね」
妹友「でも貧乳は嫌って人いるじゃないですか」
男「うん」
妹友「そういう意味では、私は妹よりモテないということになるじゃないですか」
男「ていうか何、モテたいの?」
妹友「え?」
男「あまりにも固執するからさ」
妹友「うーん…別にチヤホヤされたい訳じゃないですね」
男「じゃあそんな気にしなくていいんじゃ」
妹友「なんていうか、もし私がある人を好きになったらですよ?」
男「うん」
妹友「その人が『貧乳は無理だから』とか言ったら私オシマイじゃないですか」
男「ぶふっ」
妹友「何笑ってんですか」
男「いやごめん、今の男性の声真似が面白かった」
妹友「ああ…先輩の受け売りです」
男「飲み会で使えるよ、それ」
妹友「いや、まだ未成年ですし…」
男「ああそっか。そうだった」
妹友「話戻していいですか?」
男「はいどうぞ」
妹友「貧乳が無理だなんて言われたら私どうしようもないじゃないですか。胸なんて三日三晩で大きくなる訳でもないですし」
男「いやー、もしそんなことをどストレートに言われたら付き合わなくて正解じゃない?」
妹友「えっ、なんでですか」
男「だって人が気にしてるコンプレックスをズバッと言うんだし。しかも女の子相手に」
妹友「ん…まあ確かに」
男「その人のことが好きなら尚更ダメージ大きいしね」
妹友「うーん…好きな人だから我慢できるって子もいるんじゃないでしょうか」
男「妹友ちゃんは後者?」
妹友「…わかんないです」
男「だよね。実際に体験しなきゃわかんないし」
妹友「そんなシチュエーション嫌ですけどね」
男「まあ、体験しないことが望ましいね」
妹友「…あ、体験できる方法ありますよ」
男「というと?」
妹友「演劇の練習みたくお兄さんがやってください」
男「えっ」
妹友「私が告白しますから、とりあえずさっきみたいなセリフでフってください」
男「ここだけ聞くとドMもいいとこだよ」
妹友「私Mじゃないです!」
男「アッハイ。スイマセン。」
妹友「じゃあとりあえずやってみましょう。やるからには真剣にですよ?」
男「細かい設定は?」
妹友「アドリブで」
男「うーん…」
妹友「告白してフるだけですしそんなのいらないでしょ」
男「まあそうだね」
妹友「心の準備はいいですか?」
男「えっ、そんな気構えるの?」
妹友「当たり前じゃないですか。私泣くかもしんないですよ?」
男「いや余計にやり辛くなったんだけど」
妹友「お兄さんの演技力次第ですよ」
男(演劇部だけあってテキトーにやったら怒られそうだしな…)
妹友「じゃあ行きますね?」
男「OK」
妹友「はいスタッ!」
男「…」
妹友「…せ、先輩…」
男「…妹友ちゃんじゃないか。部活は?」
妹友「ぶふふっ!」
男「…」
妹友「あっスイマセン。なんか無駄にイケボで笑っちゃいました」
男「自分で真剣にやるって言ってそれはないよ」
妹友「いやお兄さんもちょっとウケ狙いましたよね?」
男「そうでもしないと恥ずかしいから」
妹友「素のまんまでいいですよ」
男「それは演劇って言わないんじゃ」
妹友「お兄さんは演劇部な訳でもないですし、素の方がいいと思います」
男「それ先に言って欲しかったなー…」
妹友「スイマセン…」
男「でもまあ、素のままなら気楽かな」
妹友「そうですよね!じゃあ気を取り直していきましょう!」
男「オッケー!」
妹友「はいスタァアッ!」
男「…」
妹友「…せ、先輩。あの…」
男「妹友ちゃん。こんな時間にどうしたの?」
妹友「…そ、その。どうしても伝えたいことがあって…」
男「ふむ…愛の告白かな?」
妹友「はいカット!カットカットカット!」
男「えっ」
妹友「ムードぶち壊しですよ」
男「あれ、失言だったかな」
妹友「思いっきり失言ですよ。実際の告白でそんなこと言ったら終わりますよ?」
男「そ、そうなんだ…」
妹友「もっとなんていうかこう…濁す感じでいきましょう」
男「というと…」
妹友「お兄さんは私が告白するの分かってますけど、あえて分からないフリをするってカットで」
男「あーなるほどなるほど」
妹友「じゃあいきますね?」
男「うん」
妹友「はいスタァアアァアッ!!!」
男「ちょ、ちょっと」
妹友「…なんですか」
男「いやいや、朝なんだし、そんな大声出さない方がいいって」
>>381
誤字修正。
>妹友「お兄さんは私が告白するの分かってますけど、あえて分からないフリをするってカットで」
↓
妹友「お兄さんは私が告白するの分かってますけど、あえて分からないフリをするって感じで」
妹友「あっ、そうですね。スイマセン」
男「演劇のことになると熱くなるんだなあ」
妹友「そうなんですよ。やっぱり好きなことには熱中しちゃうんです」
男「まあ、演技自体は静かなものだから。スタートだけ静かにいこう」
妹友「そうしましょう」
男「準備OK」
妹友「はいスタっ」
男「…」
妹友「…あ、あの…先輩…」
男「あれ、妹友ちゃん。どうしたの?」
妹友「その…話したいことがあるんですけど…」
男「また?妹友ちゃんは話したがりだね」
妹友(えっちょっと私そんな設定なんですか)
男(アドリブアドリブ)
妹友「は、はい…先輩と話すの、好き、ですし…」
男「そうなんだ。今日は何の話かな?またお花の話?」
妹友「い、いえ…今日は、しし、真剣な話ですっ!」
男「真剣な話…なにかな」
妹友「そ、その…えっと…」
男「…」
妹友「あ…あのですねっ…」
男「…勇気を出して」
妹友「せ、先輩っ!私と付き合ってください!」
男「!」
妹友「い…言っちゃった…」
男「…えっと」
妹友「あ、あの、返事今すぐじゃなくてもいいので!」
男「…いや、今返事するよ」
妹友「えっえっ、い、今ですか!?」
男「うん」
妹友「あっ、ええと、その…」
男「…ごめん」
妹友「!!!」
男「…俺、貧乳な子は嫌いなんだ」
妹友「…」
男「…」
妹友「…グスッ」
男「えっ」
妹友「ひぐっ…えぐっ」
男「えっちょ、それは演技なの?違うの?」
妹友「うぅ…うわぁああぁああ」
男「ちょっちょ、ごめん!真剣すぎた!」
妹友「ぐすっ…ぐすっ」
男「ご、ごめん。こんな泣くと思ってなかったから」
ギシッ
男「?」
妹「…お兄ちゃん…」
男「妹ちゃん!妹友ちゃんが」
妹「ごめん。聞きたくない」
男「えっ」
妹「…どいて」
男「ちょっ、俺の話を聞いt」
妹「どいて!!!」
男「………」
妹「妹友、行こ」
妹友「えぐっ…ひっぐ…」
妹「…お兄ちゃん」
男「…すまん」
妹「しばらく、話しかけないでね」
男「…」
妹「妹友、大丈夫?私の部屋行こ?」
妹友「うぅ…」
妹「…最低」
男「…妹ちゃん…」
妹「話しかけないでって言ったよね」
男「…ごめん」
今回はここまでです
乙、俺は貧乳派なんで妹友ちゃん貰います
そうなるだろうなとは思ってたがワロタ
貧乳はバッドステータスだったか
じゃあ、妹友は貰っていきますね
ここまで兄の評価を落とすための妹友の策略
じゃあ俺はクラスメイトBをもらってく
間違えた。クラスメイトBじゃなくて男子Bだった(愕然)
!?
お久しぶりです。
こっちも日曜までに何とかします
待ってる
待ってるぞ
こっちの方も遅れてしましました。
木曜、0時超えて金曜に投下します
寝落ちしちゃいました…今日更新します
待ってる
いきます!
男(まさか泣かせることになるとは思ってなかったな…)
男(妹ちゃんまで怒らせちゃうし…)
男(ていうか、妹ちゃんいつ起きたんだろ)
男(とりあえず謝った方がいいよな…妹ちゃんにも誤解されたまんまだし)
男(…あ、用事忘れてた…)
男(…こんな時に遊んでる場合じゃないな)
男(何て言って謝ろう…)
ーーーーーーーーーーーーーーー
妹「大丈夫?」
妹友「うん…ちょっと落ち着いてきた」
妹「そっか。よかった」
妹友「ごめんね、心配かけて」
妹「いいよいいよ、気にしないで」
妹友「もしかして私のせいで起こしちゃった?」
妹「ううん、水飲もうと思ってたらあの場面に出くわしただけ」
妹友「そうなんだ…」
妹「にしてもお兄ちゃん最低だね。妹友泣かせるなんて」
妹友「え、あ、それは…」
妹「いいよ言わなくて。思い出したらまた泣いちゃうよ?」
妹友「あ、うん…」
妹「お兄ちゃん好きだけど、さすがに妹友泣いてるの見たら私も許せないよ」
妹友「そ、その、妹」
妹「なに?」
妹友「その…お兄さんは別に悪くないよ」
妹「えっ」
妹友「…でも、原因は言いたくないかな…」
妹「…そっか。なら、今は妹友を信じとこっかな」
妹友「うん。…あとできれば、その」
妹「?」
妹友「お兄さんのこと、許してあげてね。私が言うのもなんだけど」
妹「…妹友が言うんだもんね。そうする」
妹友「良かった…」
妹「私もちょっとカッとなってたかな。お兄ちゃんが泣かすようなことするはずないもん」
妹友「お兄さん、いい人だよね」
妹「…」
妹友「優しいし、かっこいいし、面白いし。やっぱり学校でもモテモテなのかな?」
妹「…やっぱり気になる」
妹友「え?」
妹「妹友、実はお兄ちゃんのこと好きだよね?」
妹友「…そんなことないよ。前にも話したよね?」
妹「あの時は好きじゃなかっただけかもしれないじゃん」
妹友「そんなのこじつけだよ」
妹「まあそう言われればそうだけど、そんな感じするもん」
妹友「そんなことないよ。確かに最近話す機会も増えたけど」
妹「…別に、私とお姉ちゃん気遣ってくれなくてもいいんだよ」
妹友「えっ」
妹「私達、親友だよね。…やっぱり、そういうのは隠さないでほしい」
妹友「…」
ガチャッ
男「…ちょっと、いいか」
妹「お兄ちゃん」
妹友「あ…」
男「口聞くなって言われたけど、それでも謝っとこうと思って」
妹「もういいよ。許してあげる」
男「えっ」
妹友「あ…その、ごめんなさい。私が悪いのに」
男「いやいや、俺も悪かったよ」
妹「…」
男「…そんな睨まないでくれよ。俺だって泣かせちゃうとは思ってなかったんだよ」
妹「いや、それはいいよ。誤解だって分かったから。分かってないけど」
男「いやどっちだよ」
妹「お兄ちゃん、最近妹友と仲良いよね」
男「ん、そうか?確かに話す機会は増えたかもな」
妹友「あ、あの」
妹「お兄ちゃん、妹友のことどう思う?」
男「え、いやどうって」
妹「そのまんまだよ。どう思うか」
妹友「妹!」
妹「…」
妹友「もうやめてよ。そんなこと聞いて何になるの?」
妹「妹友が言わないから悪いんじゃん」
妹友「言わないも何も、そうじゃないって何度も言ってるじゃない!」
男「ちょ、ちょっと待て。落ち着け二人共」
妹友「何で信じてくれないの?親友じゃなかったの?」
妹「…親友でも、信じれない」
妹友「…妹…」
男「…妹友ちゃん、落ち着いて。怒ってもどうしようもないよ」
妹友「…」
男「妹ちゃんも。妹友ちゃんが信用できないのか?」
妹「…バカ!ふざけんな!」
男「んなっ」
妹「お兄ちゃんが好きだから心配してるんだよ!?何で分からないの!」
男「ちょ、ちょっと待てって」
妹「…バカ。死んじゃえ…」グスッ
妹友「い、妹…」
妹「…妹友も。何なの?ハッキリしてよ」
妹友「…」
男「…妹ちゃん。俺が悪いなら謝るから」
妹「…もう、いい」
妹友「妹、落ち着いて…。誰が悪いってことじゃないんだよ?」
妹「分かってる。けど、なんかもう…誰も信じられない」グスッ
ガチャッ
姉「…妹?何で泣いてるの」
男「姉さん」
姉「…男、ちょっと来て」
男「けど、妹ちゃんが」
姉「いいから」
男「…分かったよ」
姉「妹友ちゃん、妹頼むね」
妹友「あ、はい…」
ーー姉の部屋ーー
姉「…で、何したの?」
男「…いや、正直に言うと何もしてない」
姉「ほんとに?」
男「しいて言うなら、ちょっと妹友ちゃんの肩持ったくらいだけど」
姉「セクハラじゃん…」
男「物理的じゃないからね」
姉「まあ知ってるけど」
男「じゃあ言わないでよ…」
姉「てっきり、妹の顔踏んだのバレたのかなと」
男「いや、そんな様子じゃなかったかな…あの二人の間で何かあったのは確実だけど」
姉「その何かは分からないの?」
男「いや、全く。横で聞いてる俺も何がなんだか」
姉「んー…とりあえず、妹の部屋行こっか」
男「そうしよう。また喧嘩するかもしれないし」
姉「まずは事情を聞かなきゃね」
ーー妹の部屋ーー
姉「妹、入るよー」
妹「…」
姉「泣き止んだ、かな?」
妹「…うん。ちょっと落ち着いた」
男「とりあえず、何があったか聞かせてくれるか?」
姉「うん。まずはそこからだね」
妹「…妹友が、お兄ちゃんのこと、好きなのかなって…」
男「えっ」
妹友「…お兄さん目の前にして言うのもなんですけど、違います」
姉「…」
妹「私、信じれなくて。なんでだろ。お兄ちゃんとられちゃうかもしれないからかな」
姉「分かるよ、妹。私も同じ気持ちだもん」
男「ちょっ、姉さん」
妹友「いえ、元はと言えば私がいるのが悪いんですし」
姉「けど、それでも妹友ちゃんを信じるべきじゃないの?」
妹「…」
姉「親友なんでしょ?どんなに疑ってても、信じてあげるのが親友なんじゃないかな」
妹「…そう、だけどさ」
姉「じゃあ、信じてあげよ。お姉ちゃんも妹友ちゃんを信じるから」
妹「………うん」
姉「妹友ちゃんも」
妹友「は、はい」
姉「自分がいなければよかったなんて、そういう発言はしないこと」
妹友「…で、でも」
姉「お姉ちゃん、妹友ちゃんと仲良くなってきたと思ってたのに。…さみしくなるから」
妹友「…すいません…」
姉「…色々あったけど、湿っぽいのはこれで終わり!誰も悪くない!」
男「…妹ちゃん」
妹「…ごめん、今は一人にしてほしい」
男「…そっか。分かった」
姉「私も部屋戻るね。妹友ちゃんは?」
妹友「私も、部屋に戻りますね…」
男「…」
姉「男」
男「ん、うん。俺も部屋で本でも読んでよっかな」
姉「…妹」
妹「…」
姉「一人で抱え込まないでね。お姉ちゃん達はいつでも味方だから」
妹「…うん」
妹友「…」ガチャッ
男(妹友ちゃんも…妹ちゃんも、心配だな)
姉「男、ちょっとだけ話いい?」
男「え、また?」
姉「すぐ済むから」
男「うんまあ、いいけど」
姉「じゃあ、部屋…」
男「?」
姉「後で、部屋来てね」
男「あ、うん」
姉「じゃあね」ガチャ
妹「…」
男「…二人共、行っちゃったな」
妹「うん」
男「ちょうどいい機会だし、少し話そっか?」
妹「…うん」
男「先に話しておくけど、俺は妹友ちゃんそういう目で見てないからな」
妹「知ってるよ。お兄ちゃんだもん」
男「なんだそりゃ」
妹「でも、妹友がお兄ちゃんのこと好きなのは事情だと思う」
男「妹ちゃん、それは」
妹「確かにもう済んだ話だよ?けど、絶対そうだよ」
男「何か確信があるのか?」
妹「うん。親友だし」
男「…でも、妹友ちゃんが俺を好きになる理由なんかあるのか?」
妹「分かんない。けど…」
男「けど?」
妹「お兄ちゃんと妹友がリビングで話してた内容次第で分かるかもしれないよ」
男「…妹ちゃん、実は聞きたいだけじゃないのか?」
妹「ううん、妹友の真意が知りたいだけ」
今回はここまでです。
そろそろラストに向けて考えていこうと思います
おつ!
今日(火曜日)更新します。
夕方~夜になるかな?
|-`)
あと少しで投下します!
投下します!
こい!
男「真意ねえ…」
妹「真意とまでは行かなくても、妹友が泣いた理由が分かればいいよ」
男「いや、それは俺にも分かるような分からないような」
妹「なんで泣かした本人が曖昧なのかな…」
男「泣かすような一言を言う流れにはなってたけど、それで泣いた理由は分からん」
妹「ごめん、余計わかんない…」
男「あ~…妹友ちゃんのコンプレックスに関わる話だよ」
妹「…ああ、胸?」
男「何で分かんだよ…」
妹「一緒にお風呂入った時私の胸チラチラ見てたし」
男「あ、なるほど」
妹「…で、お兄ちゃんがそれを指摘しちゃったの?」
男「いや、妹友ちゃんからそういう話してきてだな」
妹「うん」
男「てか待て。これ結局話すことになってるじゃん」
妹「根幹であるコンプレックスの話題ってことは分かったからもういいんじゃない?」
男「ああまあそうかもね…ってかもう気分戻ったの?」
妹「え、うん」
男「立ち直り早いな」
妹「そんなことどうでもいいから」
男「えっと…妹友ちゃんが妹ちゃんに比べて貧乳だってことをコンプレックスにしててだな?」
妹「うん」
男「で、もし好きな人に『貧乳は無理だから』とか言われたらどうしようって言ってたの」
妹「うんうん」
男「俺はそんなこと言う男はロクな奴じゃないから付き合う必要ないよね?って言ったんだよ」
妹「そしたら?」
男「『実際に言われてみないと分からない』って言われたから、じゃあ演劇のノリで言われてみようってことになって」
妹「あ、そういえば一回そんなことしてたね」
男「そう。だからやってみたんだよ」
妹「ああ…だから一階から妹友の変な掛け声聞こえてたんだ」
男「やっぱり聞こえてたのか」
妹「そりゃあれだけ大きな声ならね」
男「起こしちゃったか」
妹「うんまあいいけどね。それから?」
男「で、結構本気な感じで『貧乳は無理だから』って言ったら…」
妹「泣いちゃった、と」
男「そう。そこで妹ちゃんが来た」
妹「ああ…お兄ちゃん別に悪くないね」
男「いや、何も考えずに本気で言った俺も悪いよ」
妹「でも、泣くとは思わなかったでしょ」
男「ああ、まあな」
妹「…」
男「で、これで妹友ちゃんの真意が分かるの?分からないだろ」
妹「分かるよ」
男「え」
妹(やっぱり妹友、お兄ちゃんのこと好きなんだ)
男「いや、全く分からないんだけど…」
妹「…妹友に直接聞いた方がいいよ」
男「直接、か」
妹「うん」
男「…妹ちゃんは、もう大丈夫だよね?」
妹「…もうちょっと、大人になる」
男「そっか。それが聞ければ安心だ」
妹「ということで…」
男「ん?」
妹「んっ」チュッ
男「あ」
妹「なんか、キスするの久しぶりだね」
男「そうだっけ」
妹「うん」
男「大人になるんじゃないのか?」
妹「大人はキスするでしょ?」
男「そんなしょっちゅうしないけどな」
妹「うん。だからここぞという時にしかしないよ」
男「…」
妹「名残惜しい?」
男「いや、今の短時間でちょっと大人になったかなって」
妹「高校生だもん。育ち盛りだし、すぐ成長するよ」
男「早すぎだろ…」
妹「お兄ちゃんももっと大人にならないとね」
男「俺はもう十分大人だろ」
妹「女の子の気持ちも分からないようじゃねえ」
男「姉さんと妹ちゃんなら大体分かるんだけどな」
妹「じゃあ、妹友の気持ちも分かってあげてね」
男「なんか、さっきとは打って変わって態度違うな…」
妹「AB型だもんね」
男「いや関係ないだろ…」
妹「…妹友としっかり話して、お兄ちゃん、しっかり考えてね?」
男「そこまで言うんなら、妹友ちゃんの真意とやら教えてくれてもいいんじゃないの?」
妹「…ダメ」
男「気になるな…」
妹「すぐ分かるよ」
男「…じゃあ、妹友ちゃんのとこ行くよ」
妹「うん」
男「妹ちゃん、もう泣かないようにな」
妹「こんなことなければね」
男「いや、俺が泣かしたつもりはないけど…」
妹「間接的にはお兄ちゃんが原因だし」
男「なんか訳分からなくなってきた…」
妹「すぐ分かるよ」
男「ならいいけど…じゃあ」ガチャ
妹「うん」
バタン
妹(お兄ちゃんが鈍感なのが一番の原因かな…お兄ちゃんのせいにする訳ではないけど)
ーーーーーーーーーーーーーー
コンコン
男「妹友ちゃん、入っていい?」
妹友『えっ、あ、ちょっと待って下さい!』
男「あ、うん」
男「…」
男(なんか凄いガチャガチャ言ってる…片付けてるのかな)
男「…」
ガチャッ
妹友「あ、どうぞ!」
男「う、うん」
妹友(妹と何話したんだろ…けどここに来るってことは…?)
男「そういや、妹友ちゃんの部屋入るの初めてだっけ?」
妹友「え、あ、そうですね。多分」
男「荷物片付いたんだ。綺麗な部屋だね」
妹友「正直、前の家より綺麗ですよ」
男「…もうこっちの家には慣れた?」
妹友「そう、ですね。最初に比べたら、ですけど…」
男「そっか。まあゆっくり慣れればいいよ」
妹友「で、あの…」
男「ん?」
妹友「えっと、何か話があるんじゃないですか?」
男「ああ、うん。そうなんだけど」
妹友「?」
男「…あー…妹ちゃんと話したんだよ」
妹友「えっと…何を、でしょうか?」
男「その…妹友ちゃんが泣いたくだり」
妹友「あ、そうなんですか…」
男「ごめん。妹友ちゃんが話してなかったから、極力言わないでおこうと思ってたんだけど」
妹友「いや、いいですよ。妹にはいずれ話そうと思ってましたから」
男「あの話?」
妹友「いえ、その…私が泣いた理由、ですね」
男「…聞いていいか分からないけどさ、その泣いた理由は教えてくれる?」
妹友「…」
男「…嫌ならいいんだよ。俺も話したくないことは聞こうと思わないから」
妹友「妹に、そそのかされたんですか?」
男「まあ、それもあるけど。俺が知りたいってのもあるから」
妹友「妹は気づいてましたか?」
男「うん」
妹友(やっぱり…)
男「妹ちゃんは言わなかったけど、多分…その、妹友ちゃんから言わせようとしてる感じがした」
妹友「!」
男「んで、妹友ちゃんの気持ちをしっかり理解しろって。しっかり話して、しっかり考えろって」
妹友「…」
男「真に迫る言い方だったかな。…だから、それほど大事なことなんだと思う」
妹友「…そうですね。大事なことです」
男「だからこそ、話したくなかったら話してくれなくてもいい」
妹友「…お兄さんは、それでいいんですか?」
男「…それを聞いて、俺たち皆がどうなるか、だけどね」
妹友「…」
男「言いにくくしてる訳じゃない。けど、妹ちゃんのあの言い方はそれくらい重みがあったから」
妹友「妹のこと、何でも分かるんですね」
男「大体、だけどね」
妹友「お兄さんは、妹にそう言われて危機感を感じ取ってるんですか?」
男「分からない」
妹友「えっ」
男「けど、妹友ちゃんが泣いた理由には妹ちゃんにあれだけ言わせる何かがある、ってことだけ」
妹友「…じゃあ、やっぱり話さない方がいいですね…」
男「…」
妹友「…けど、やっぱりお兄さんには伝えておきたいです」
男「妹友ちゃん…」
妹友「1つだけ、約束してもらっていいですか?」
男「うん。いいよ」
妹友「今から話すこと、誰にも言わないでください」
男「…分かったよ」
妹友「もし聞かれたら、『何も聞いてない』って口裏合わせてください」
男「分かった。約束するよ」
妹友「…」ギュッ
男「…どうしたの。手繋いで」
妹友「私、お兄さんが好きです」
男「…それは、演技じゃないよね?」
妹友「本心です。その…ずっと、ずっと前から」
男「ずっと前って…」
妹友「お兄さんは覚えてないでしょうけど…私、昔よくこの家に遊びに来てたんですよ」
男「そうなんだ…」
妹友「小学校に上がった時に、引っ越しちゃいましたけど…実は、中学生の頃にも一回来てるんです」
男「えっ、妹ちゃんはそんなこと言ってなかったけど…」
妹友「私の両親と、妹の両親は仲が良かったみたいなんですよ。それで」
男「あ、なるほど…」
妹友「その頃も、一度会ってるんですよ?」
男「そ、そうだっけ」
妹友「しかも話してるはずなんですけどね」
男「…ごめん。全然覚えてない」
妹友「…」
男「いやその…ほんとに覚えてないんだ」
妹友「…許しません」
男「そんな」
妹友「許してほしいですか?」
男「え、まあ許してもらえるなら」
妹友「…一回」
男「?」
妹友「一回だけ、キスしましょう」
男「…キスって、そんな軽いものじゃないんだよ?」
妹友「分かってます」
男「…」
妹友「…それで、忘れます。今までの気持ち、全部」
男「妹友ちゃん」
妹友「お兄さんは何も言わないでください。…ただ、目をつむってくれてるだけでいいです」
男「…」
妹友「…元々、妹やお姉さんの間に私が入り込める隙間なんてなかったんです」
男「…そんなことは」
妹友「後から急に私が来て。妹とお姉さんはお兄さん大好きで…」
男「…」
妹友「お兄さん、言ってくれましたよね。私は一家の太陽だ、って」
男「…うん」
妹友「全然、そんなことありませんでした。暗雲どころか、一家を引き裂く存在でしたね」
男「…違う」
妹友「私…なんか、全部失った気がします。お姉も、家族も、親友も…」
男「…妹友ちゃん」
妹友「…うっ…うぁあぁぁ…」
男「妹友ちゃん!」
妹友「わた、わたしが…ぐすっ、いるからぁ…」
男「…」ググッ
妹友「んっ…痛いです、お兄さん…」
男「妹友ちゃん、まだ、全部失ってなんかないだろ」
妹友「でも、でも」
男「君のお姉さんは遠くにいるだけだ。俺はここにいる。姉さんもいる」
妹友「でも…私がいたら」
男「…俺たちは、一回でも妹友ちゃんを邪魔者扱いしたか?」
妹友「…」
男「妹ちゃんも、君が嫌いな訳じゃない」
妹友「…妹は、あんなことしないと思ってた…」
男「俺のせいだ」
妹友「えっ」
男「俺が不甲斐ないから、妹ちゃんがそんなことしたんだよ」
妹友「い、いやっ、お兄さんは」
男「…泣き止んだかな?」
妹友「え」
男「一旦落ち着こう。妹友ちゃん、相当自分を責めてたから」
妹友「あ…その」
男「君は悪くない」
妹友「で、でもお兄さんも悪くないです!」
男「いや、結果的に妹友ちゃんを追い詰めてしまったのは俺だからさ」
妹友「そんな」
男「一回だけ」
妹友「…?」
男「…」チュッ
妹友「!」
男「約束は守るからさ」
妹友「は、はい…」
男「俺も、俺なりに考えてみる。妹友ちゃんは、もう一回妹ちゃんと話してほしい」
妹友「…妹と、ですか」
男「不安なら、俺も一緒に行くよ。けど」
妹友「?」
男「今回は、できれば妹友ちゃんが独りで、妹ちゃんと真剣に向き合ってほしい」
妹友「…はい」
男「妹友ちゃんと妹ちゃんは確かに親友だけど…ちょっとヒビが入ってるみたいだからさ」
妹友「…お兄さんは、妹の真意、分かるんですか?」
男「いや、分からないよ」
妹友(…良かった)
男「妹ちゃんは君の真意が分かる。君は妹ちゃんの真意が分かる。紛れもない親友だよ」
妹友「…」
男「だからこそ、仲直りしてほしいのかな。また皆でワイワイ話したいじゃん」
妹友「…そう、ですね…」
今回はここまでです
妹と妹友がお互いどういう風に仕向けてたか分かると面白いかもです。
うむ、なんか妹友とのエンドも見たくなってしまったな…
保守
次、更新できるとしたら水曜日~土曜日あたりになりそうです。
了解!
途中で中断しますがとりあえず投下します!
期待
男「さてと、俺は部屋に戻るよ」
妹友「あ、はい」
男「あ、そういえば」
妹友「?」
男「明後日には妹友ちゃんのお姉さんに会いに行く日だね」
妹友「そういえば、そうでしたね」
男「…」
妹友「…」
男「あー、その」
妹友「皆で、行きたいですね」
男「うん。それが言いたかった」
妹友「ちょっと落ち着いたら、妹と話してきます」
男「うん。俺も姉さんと話してくるよ」
妹友「なんていうか、その。すいません。色々迷惑かけちゃって」
男「いや、迷惑なんかじゃないよ。それに、俺が不甲斐ない結果だから」
妹友「…私、ネガティヴな思考をしがちなんですよ」
男「うん?」
妹友「そういう風に考えて、勝手に自分で結論決めるからダメなんですよね」
男「まあ、最愛のケースをイメージするのは悪いことじゃないけど」
妹友「だから、今日を機に明るく生きていこうと思います」
男「…うん。それがいいよ」
妹友「妹にも前に言われました。深く考えすぎだって」
男「相手が自分のことをどう思ってるか、だね」
妹友「はい。勝手にそういう見られ方をしてると思っちゃって」
男「俺たちもそういう感じで見てたの?」
妹友「いえ、お兄さんは一方的にですけど面識ありましたし、妹は昔からの親友でしたから」
男「あ、そっか」
妹友「お姉さんだけは最初ちょっと苦手というか、話しかけにくい面はありました」
男「今はそんなことないよね?」
妹友「はい。今は全然大丈夫です」
男「なら良かった」
妹友「…明後日、楽しみですね」
男「俺も、初めて会うけど楽しみだよ」
妹友「それまでに、色々気持ちの整理しておきます」
男「うん」
妹友「えーと、なんていうか…今日は、ありがとうございました」
男「いや、感謝されることはしてないけど…」
妹友「うーんまあ、それしか言葉にできないです」
男「じゃあ、なんとなく理解しておくよ」
妹友「そういうことにしましょう」
すいません、一旦中断します
遅くなりましたが再開します!
>>441
誤字修正。
>男「まあ、最愛のケースをイメージするのは悪いことじゃないけど」
↓
男「まあ、最悪のケースをイメージするのは悪いことじゃないけど」
なんか前にも間違えた気が…
男「じゃあ、またね」
妹友「はい」
ガチャ
妹友(ついにお兄さんに告白しちゃったなあ…)
妹友(というか、妹と話した時点で気付いてたと思ってたけど…)
妹友(まさか、分かってた上で聞きに来た?)
妹友(…いや、お兄さんはそんな人じゃないし)
妹友(でも、私の思惑はバレてなかったみたいだし良かった)
妹友(…妹は気付いてるんだよね)
妹友(…)
妹友(あー、なんか最低だな、私)
妹友(…死にたくなってきた)
妹友(…)
妹友(…お姉に会わす顔、ないなあ…)
ーー男の部屋ーー
男(妹ちゃんと話してた時まさかと思ったけど、妹友ちゃんまで俺のこと好きとはなあ…)
男(妹ちゃんが言ってた『ちゃんと考えてね』ってこの事だったのか)
男(確かに、ちゃんと考えなきゃだな)
男(妹友ちゃんだけじゃなく、これを機に妹ちゃんと姉さんのことももう一回しっかり考えないとな)
コンコン
男「ん?」
姉「ちゃお」ガチャ
男「あ、姉さんか」
姉「私と話すの忘れてたよね?」
男「いやいやそんな」
姉「隠さなくても大丈夫だよ、バレてるし」
男「怖っ」
姉「まあそんなくだらないことはいいの!」
男「ヒステリックだなあ…」
姉「女の子ってそういうものじゃないの?」
男「キャラ作りなら似合わないからやめた方がいいと思う」
姉「お姉ちゃんショック。悲しい」
男「カタコトってもはやキャラというかなあ」
姉「カタコトじゃないもん!」
男「安定しないから普通に話そう?」
姉「そうする。話しにくいし」
男「そういや姉さんの話って?」
姉「あー、えっと、さっき妹友ちゃんと話してたよね?」
男「うん」
姉「あれって、やっぱり…」
男「んー…多分想像通りかな」
姉「!!!」
男「えっ、そんなショック受けなくても」
姉「んぅ~…」
男「なに、ジロジロ見ても何もないよ?」
姉「ん」チュ
男「ん!」
姉「やっぱり」
男「いやいやいやいや」
姉「妹友ちゃんとキスしたでしょ?」
男「えっ」
姉「妹ともキスしたね」
男「えっちょっと怖いんだけど」
姉「…あー…当たっちゃった」
男「?」
姉「はぁ…」
男「あっ、まさか」
姉「カマかけただけだよ。分かる訳ないもん」
男「えーと…なんていうか、ごめん」
姉「いや、謝ることじゃないよ」
男「けど、なんていうか、ちゃんと理由があるんだよ」
姉「でもそれは教えてくれないよね?」
男「まあ、さすがにそれは」
姉「…なんか、お姉ちゃんだけ置いてかれてない?」
男「いや、誰がリードしてるとか無いと思うけど」
姉「ならいいけどさ」
男「ちょうどさ、俺もそろそろちゃんと考えなきゃって思ってて」
姉「というと?」
男「俺としては今の状態が一番好ましいというか、一番楽しいんだよ」
姉「うん」
男「けど、誰かと真剣に付き合うってなったらそうもいかないからさ」
姉「うーん…」
男「仮に妹ちゃんと俺が付き合ったら、姉さんは今のままでいれる?」
姉「…無理だね。お姉ちゃんなら多分しばらくショック受けるかも」
男「だから、悩んでるってわけ」
姉「やっぱり、迷惑かけちゃってるね」
男「いや、迷惑とかは違うと思うよ」
姉「分かってるんだけど、なんていうかな…」
男「まあ、言いたいことは分かるよ」
姉「男は最終的に誰か選ぶってことだよね?」
男「うーん…それすら分からない」
姉「というと…」
男「今のままでいくかもだし」
姉「あー」
男「…なんか、かなり複雑なんだよね」
姉「…男がどういう選択しても、お姉ちゃんは受け入れるよ」
男「姉さん…」
姉「男が悩んだ末に選んだ結果なら、皆そうだよ。受け入れてくれるから」
男「…そうだと分かってても、辛いよ」
姉「…そもそも選ぶ前にも、男が本当に好きな人がいるかどうかだよね」
男「…」
姉「いや、ひどいことを言う訳じゃないよ」
男「うん、分かってる」
姉「私達の中の誰かが好きだって、勝手に思ってたから」
男「今は何とも言えない、かな」
姉「うん。分かってる」
男「やっぱり、姉さんと俺って似てるよね」
姉「え、そう?」
男「俺と同じこと言ったりするからさ」
姉「そうだっけ?」
男「姉さんは俺の考えてること分かるっていうけど、考え方が似てるからだと思う」
姉「うーん」
男「だから、俺が今かなり悩んでるのも分かってくれてるんだと思う」
姉「それは、妹もだと思うよ?」
男「…妹ちゃんの前じゃ言えないけどさ、姉さんは妹ちゃんより俺のこと理解してくれてるって思ってる」
姉「…」
男「妹ちゃんをけなす訳じゃないからね?」
姉「分かってるよ」
男「…この際だし、俺が前々から姉さんに思ってること言おうか?」
姉「それは、お姉ちゃんが傷つくこと?」
男「かもしれない」
姉「…聞く」
男「いや、そんな身構えなくてもいいと思う」
姉「まあ、一応ね」
男「姉さんは、自分より相手を優先するタイプだな、って思ってさ」
姉「お姉ちゃんが?」
男「うん。薄々思ってたけど、俺がこの前決心した時あったよね?」
姉「うん」
男「あれで確信付いた」
姉「そうなのかなー…」
男「逆に、妹ちゃんはある程度自分を優先する所がある。極度じゃないけどね」
姉「あ、それはちょっと分かるかも」
男「姉さんは献身的、妹ちゃんはちょっと自己中心的かな」
姉「自己中心ていうと悪口に聞こえるよね」
男「さっきも言ったけど、けなすつもりはないからね」
姉「うーん…でもそう言われればそうなのかな?」
男「まあそれなりに当てはまるって程度に考えてもらえばいいよ」
姉「…男はどっちがタイプ?」
男「え」
姉「いや、参考までに聞こうかなって」
男「いやいや、その2択は選べるものじゃないでしょ」
姉「そうかなー」
男「そういえば、自分のタイプっていまいち分かんないんだよね」
姉「お姉ちゃんのタイプは男だよ?」
男「俺は…やっぱ分かんないなあ」
姉「じゃあお姉ちゃんと妹は?」
男「前にも話したけど、姉妹に優劣なんて付けれないよ」
姉「…じゃあ、単純に女の子の魅力だけで見て」
男「…いや、姉妹って考えちゃうからやっぱり決められない」
姉「うーん…モヤモヤするなあ」
男「そんなに気になる?」
姉「うん。あ、妹と妹友ちゃんを出し抜きたいとかそういう訳ではないよ?」
男「?」
姉「実際、男の中では優劣付いてると思っちゃうから」
男「そんなことないよ」
今回はここまでです。
10月は更新しなかったってことで今月は頑張りたいですが…期待しないでください。すいません。
おつ、がんばれー
なぜかスーパー銭湯に行きたくなって
何でだろうと読み返して……コテか!!
サブミリナル怖い
保守☆
お久しぶりです。
今週のどこかで更新します
おつー
保守
保守
保守
このSSまとめへのコメント
幼馴染みのとこで読むの萎えた
続きが気になるです!