※初SSです。機能もいまいち理解できてないです。ご指摘があれば改善していきます
※海未ちゃん主人公で、ファンタジー世界なRPG風に進めていきます。安価で戦闘を進めたり、選択肢を決定したりします。
至らぬ点も多いかと思いますが、お付き合いいただければ幸いです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421145165
海未(私が今立っているのはA-RISEの3人が天下を牛耳る国、通称idleの首都)
海未(そして私はその支配体制を覆そうとするレジスタンスの一人)
海未(発起人の高坂穂乃果と、その親友南ことりと共に、支配者の潜む官邸へ向かっています)
穂乃果「海未ちゃん、海未ちゃんってば」
海未「…ん?どうしました穂乃果」
穂乃果「どうしました、じゃないよ!ことりちゃん、もうポイントに着いたって!私たちの合図ですぐに突入できるってさ!」
海未「…そうですか」
海未(正直のところ、私は迷っています)
海未(確かに、A-RISEの支配者の下では弱肉強食の世界が横行しています)
海未(しかし、今ここで反乱を起こすのは…只のテロではないのですか?)
海未(私たちの反抗は、弱きを助けることではなかったのですか…?強きを挫くのは支配者のやっていることと同じではないのですか?)
海未(そんな疑念が、穂乃果を見る私の目のフィルターとなっているのです…)
海未「…穂乃果」
穂乃果「なに、海未ちゃん。もう始めちゃう?」
海未「…本当に始めていいのでしょうか」
穂乃果「………………。おじけづいたの、海未ちゃん?」
海未「あなたは言いました。みんなで叶える物語にしよう、後からそんな風に記録されるようにしようと。…そこには、彼女たちは含まれないのですか?」
穂乃果「うん。買い物と同じだよ。今まで好き勝手やってくれた分、どこかでツケを払ってもらおうって」
海未「……そんな」
穂乃果「…そんな甘い覚悟の人に、私の背中は預けられないなぁ」
穂乃果「ってな訳で、今までありがとう海未ちゃん。もう用済みだよ」
海未(穂乃果は腰に携えていた剣を抜きました。その磨かれた刃に写った穂乃果の顔に、弱きを助け強きを挫く正義のヒーローの面影はもうありません)
海未(一瞬うろたえてしまいましたが、これで私のやりたいことが…やらねばならないことがはっきりしました)
海未(…親友を王道へ呼び戻せ、と)
しえん
海未「…そうですか」
穂乃果「なら、話は早いね。逃げ出される前に仕留めるよ」
海未「果たして、穂乃果にできますか?この私を打ち倒すなど」
穂乃果「できるよ。海未ちゃんに負け続けた穂乃果はもう卒業したんだ」
海未(はっきり言って、剣の腕なら穂乃果には負けません。そして、ことりは官邸の電力施設の制圧で別行動)
海未(この状況なら、確実に穂乃果を拘束できます)
海未(多少手荒くなりますが、仕方ありません。穂乃果と戦います!)
海未「…後悔しても遅いですよ」
海未(私の行える行動は
1,直接攻撃[剣] 2,間接攻撃[弓]
3,防御 です)
※一つ下…行動選択、コンマ一桁目の数字で行動成功か失敗か判定(以後[行動値]と呼称)
9~7…穂乃果行動失敗
6~3…どちらも行動成功
2~0…海未行動失敗
直接攻撃間接攻撃の説明は後程
1
穂乃果「私は止まれない!覚悟して海未ちゃん!」キィン
海未「………!いつもとは…何か違う…!?」ギリギリ
海未(つばぜり合いで…押し切られる…!)
穂乃果「たぁぁあっ!」
海未「うぐっ…!」
海未(剣を叩き伏せられて、小手を決められました…。幸い、利き手ではなかったのですが…)
海未…体力9→7
穂乃果…体力8→8
海未(…しかし、わかりません。穂乃果に力負けすることは今までなかったのに)
海未(何か、種がある…?)
一つ下…行動選択123&行動値判定コンマ一桁
1,直接攻撃[剣]
2,間接攻撃[弓]
3,防御
※補足
行動が失敗した場合、
行動値0&9→ダメージ3
行動値1&8→ダメージ2
行動値2&7→ダメージ1 の判定となります
両者行動成功した場合、
防御を選択→両者ノーダメージ
片方が直接攻撃、片方が間接攻撃→間接攻撃のみ有効
片方が間接攻撃、片方が魔法攻撃→魔法攻撃のみ有効
片方が魔法攻撃、片方が直接攻撃→直接攻撃のみ有効
両者同じ攻撃→両者にダメージ1
ちなみに、穂乃果は直接攻撃しか行いません
2
海未「…いつの間にか腕を上げたようですね」
穂乃果「ことりちゃんと誓ったんだもん。絶対に弱い人がしいたげられない世界を作るって!」
海未「……昔のあなたなら、皆平等に喜びを分かち合える世界を作ると言ったと思いますが…」
穂乃果「……!」
海未「…ふ。まだ心に残ってるものがあるみたいですね…!」ヒュッ
穂乃果「あっ…!」バスッ
海未…体力7→7
穂乃果…体力8→6
一つ下、行動選択123&行動値判定コンマ一桁
1,直接攻撃[剣]
2,間接攻撃[弓]
3,防御
※補足
防御の行動を取った時も行動値が012789だとダメージが発生します
2
海未「あなたもまだ迷ってるのでしょう?なら、考え直す時間はあります」ヒュッヒュッ
穂乃果「ないよ…!こうして海未ちゃんといがみ合ってる間にも、誰かが誰かを食い物にしてるんだから…!」カキンカキン
海未「それで彼女らを倒して…今度は穂乃果が食い物にされるのですよ…!」シュバッ
穂乃果「それでも!私は絶対倒す!妹を見殺しにしたあの3人を…!」カンッ
海未「!」
海未(なんて無茶苦茶な身のこなし…!剣を振り抜いたまま前進するなんて…!)
穂乃果「はぁっ!」
海未「ううっ…!」
海未(膝を切られてしまいました…。痛みはまだ回ってきてませんが…いつ支障になるか…)
海未…体力7→5
穂乃果…体力6→6
一つ下行動選択123&行動値判定コンマ一桁
1,直接攻撃
2,間接攻撃
3,防御
すみません修正です
海未…体力7→6
安価は下です
もういっちょ2
海未(このままでは…)
穂乃果「海未ちゃん。…そこまでして私を止めたいの…?もうボロボロだよ?諦めてもいいんだよ?」
海未「…止めたいですよ。私の全てをかけても」
穂乃果「私が何を言っても聞いてくれないんだね。…頑固なんだから」
海未「お互い様ですよ。自分を曲げないのは!」
海未(…くっ。弓を支える手に力が入らない…!ブレる…!)
カツッ
穂乃果「もう満足に弓も引けないじゃん!海未ちゃん!」ザッ
海未「あぐぅ…!」
海未(膝を執拗に…!)
穂乃果「海未ちゃん、苦しそうだね。膝をつけば楽だよ」
海未「降参なんて…しません…!」
穂乃果「そっか。…じゃあ、次で終わりにするから」
※穂乃果は次のターン、フィニッシュ技を使用します。ダメージは5。攻撃タイプはどれにも含まれません。行動値の判定も変更されます。
海未…体力6→4
穂乃果…体力6→6
一つ下行動選択&行動値判定コンマ一桁
行動選択↓
1,直接攻撃[剣]
2,間接攻撃[弓]
3,防御
行動値判定↓
9~5→穂乃果行動失敗
4~2→両者行動成功
1、0→海未行動失敗
1
1
スマヌ……
穂乃果「集中だよ…私…集中集中…!」
海未「…!まさか…!」
海未(八相の構えをしてまぶたを閉じる穂乃果の剣から、自らの影すらかき消すくらいの光が放たれて…大気を熱していきます)
海未(ようやく穂乃果の強さの原因が判明しました。…どこの誰に教えてもらったか知りませんが、魔法を修得しています)
穂乃果「…海未ちゃん、覚悟!」
海未「くっ…ぅうっ…」
海未(私が剣でうけ止めても、穂乃果の光は私の傷を焼き、私の刃を穿ちます。握力が熱と振動で限界に達した時、私の剣は空高く舞い上がりました)
穂乃果「…穂乃果を止めくれるのは海未ちゃんだけだと思ってたよ。だから、いなくなってさみしいけど…私は止まれないから」
海未(激しい光のせいで全く見えませんでしたが、私の胴を焼き切る感覚は鮮明に感じられました)
海未(…そして、私の命運もここまでというのも…)
穂乃果「……止めて、ほしかったな」
「穂乃果ちゃん!まだなの~!?」
穂乃果「あ、かよちゃん。…イヤーなタイミングで来ちゃったね」
「あっ…結局倒しちゃったんだ…」
穂乃果「うん…。…手厚く葬ってあげて。…私は始めるから」
「わかったよ。…こっちはまかせて」
穂乃果「ありがとね」
今日はここまでにします
まさか、チュートリアルで死亡する海未ちゃんw
安心を、このチュートリアルは負けイベントですから
乙です。待ってます。
海未ちゃん死なせちゃってゴメンよ‥。
海未(…ここはどこでしょうか)
海未(…穂乃果に敗北した後の記憶は、ありません。ただ、私は死ぬのだと、本能が受け入れてしまったことしか覚えてません)
海未(しかし、何故か私は生きています。医療用のベッドに横たわる感覚と、古びた蛍光管の光はしっかり私の脳を刺激してます。そして、穂乃果の剣がかっさばいた私の体には傷一つありません)
海未(…さて、どうしたものでしょうか。私は…生かされたのでしょうか)
海未(…とりとめのないことを考えてると、何者かが私のいる部屋に来たようです。足音からして、一人ですね)
「さてさて、人手不足もここまで来たわね。まさか私が医療チームに駆り出されるなんて」
海未「………………」
「ん?あなた…2日前から意識のなかった…」
海未「2日…?」
「そうそう、2日。ちょうどクーデターの直後に連れてこられたのよ。全く、ウチは病院じゃないってのに」
海未(入ってきた女性は笑っているんだか不満気なのかわからない様子で言葉を続けます)
海未(この金髪碧眼の女性…名前を絵里というみたいですね。逆さまの名札が彼女の性格を表してます)
海未「……あの」
絵里「あ、いいのよいいのよ。何もいわなくても。あなたはたぶんすごく面倒くさいことに巻き込まれただけだから」
海未「だから、その…」
絵里「…だって、あなたをウチの警察署まで連れてきたのは、クーデターの主要メンバーだし」
海未「…名札、逆さまですよ?」
絵里「へ?あ、ああ。ごめんなさい。こちとら事態の収束にてんやわんやでまともに寝てないのよね」
海未「で、先ほどの話、詳しく聞かせてください。クーデターと、私を連れてきた人間について」グッ
絵里「そ、そんなに迫らなくても。ひとまずこれを食べて落ち着いて」
海未「チョコレート?」
絵里「私の秘密のお菓子よ。流通機能もマヒして食料もなかなか手に入らないのよ?感謝しなさい」
海未「……穂乃果…」
海未(…あなたの望みは、こんなことなんですか?)
海未(絵里から2日間で何が起きたかを聞くことができました)
海未(穂乃果たち…Printempsと名乗る3人組はA-RISEを拘束し、その権力に群がってた上流階級の人間を粛清。首都から追放してしまったとのこと)
海未(そして、私が今いる警察署は追放された人間の難民キャンプにあるらしい、です。絵里はその警察署の署長、のようですね)
絵里「全く、首都の警備どうなってるのかしらね。こうして大して出世もしてない私が反抗作戦の指揮をとるなんて、連中平和ボケしすぎだわ」
海未「反抗作戦?」
絵里「ええ。追放されたメンバーとPrintempsに反感を覚えた人たちが決起するって。でも、ズブの素人しかいないのよ。戦闘経験があるのは警察部隊の私と部下くらいなのよね」
海未「………………」
絵里「あなた、剣士よね?荷物に剣あったし。都市戦が想定される今回なら十分に活躍できるわ」
海未「…私に協力しろ、ということですか?」
海未(……私が戦う…?…いえ、確かに穂乃果を、ことりを連れ戻したいのは今も同じです)
海未(…しかし、今までの支配体制に反抗心を抱いていたのも事実です。…その者たちの手伝い、をするのは気が引けます)
海未「…一つ気になるのですが」
絵里「ん?どうしたの?」
海未「Printempsのメンバーです。高坂穂乃果と南ことりは把握してます。…3人目についてです」
絵里「あなた彼女たちの知り合い?」
海未「…まあ」
絵里「なるほどね…。…あなたを連れてきたのはその二人のいずれでもない。小泉花陽っていう、…あれは魔導士ね」
海未「魔導士…」
海未(魔法…穂乃果の使った技…私のケガの消失…魔導士…)
海未(勘がよくなくても想像がつきます。全てその魔導士の成したことだと)
海未(私を生かした理由は腑に落ちませんが、あったこともない人間の心理など推し測ることはできません。捨て置きましょう)
絵里「あと、こんなものを一緒に置いていったわ」
海未「…指名手配書?」
海未(その手配書…星空凛という女性の写真が載ってます。満面の笑みからは想像もできない凶悪犯らしく、懸賞金までかかってます。なんでも、大きな勢力の盗賊団のリーダーだとか)
海未「…私は知りませんよ?」
絵里「そう…。私もこの立場じゃなきゃバウンティハンターになったのにね。まあ、ただの忘れ物ってことで」
絵里「懸賞金…とまでは言わないけど、今回の作戦の恩賞は出すわよ。どう?悪い話ではないと思うんだけど」
海未(…一応、この不安定な情勢で2日もかくまってもらったのは恩義に感じています。この絵里という方も権力至上主義の俗物ではないようですし)
海未(…彼女に協力する、と考えれば、この依頼を受けてもいいのかもしれませんね)
どうする?→一つ下選択
1,申し訳ないですが、お断りします
2,受けた恩は返させていただきます
3,報酬はいくら出せますか?
2
海未「受けた恩は返させていただきます」
絵里「あら。チョコの味がお気に召したかしら」
海未「いえ、この情勢で安全な場所にかくまっていただいたので」
絵里「そ、そう…」
海未「…意外とずれていらっしゃるんですね、署長さんは」クスクス
絵里「も、もう!からかわないの!」
海未「…改めまして、園田海未です。微力ながら反抗作戦に馳せ参じます」
絵里「署長の絢瀬絵里、一同に替わって園田さんのご助力に感謝します。…よろしくね」
海未「はい、こちらこそ」
海未(作戦開始…にはまだ時間があるようです。私の隊員データ登録が終わるまで時間が空いてます)
海未(少しキャンプ内を回りましょう)
どこへ行こう?→一つ下場所選択
1,学校(避難所)
2,市場(物資保管所)
3,銀行
4,教会
1
海未(この施設は…学校、ですね)
海未(絵里署長の話では住居に困った人たちが一時避難する場所として使用されてるとか)
海未(行ってみましょう)
「今なんていった!?A-RISEは終わりだって!?」
「あの魔女の毒気にやられたの!?」
「違うよ!これからは弱い人も強い人も手を取り合って」
「話にならないわ!この子はもうだめよ!」
海未(廊下に響き渡る怒号。子供たちが…Printempsの出現について話しているようですね…)
海未(何だか…胸が苦しくなります)
「ねぇ、先生はどうなの!?」
「先生?先生はみんなが仲良くしてくれればそれでいいよー」
「先生は悔しくないの!?私たちのA-RISEがあんな不気味な魔女に…!」
「大丈夫よ。私たちのツバサちゃんでしょ?あんじゅちゃんでしょ?英玲奈ちゃんでしょ?負けても何度でも挑み続けるわ」
「勝つまで、ね」
海未(勝つまで、ですか…)
海未(今の私に、そんな克己心が残ってるのでしょうか。穂乃果の強さと…自分の信念の正統性のなさに尻込みしてるのではないのでしょうか)
「だから、みんなの元気をA-RISEに届けないとね!」
「うん!そうだね先生!だから元気の魔法をかけて!」
「いいわよいいわよ!はい、にっこにっこにー!」
「…あら、見かけない顔ね。反抗作戦の傭兵の方?」
海未「…まあ、そんなところです」
「…頑張りなさいよ。私の分まで」
海未「はい。…先生は?」
「…子供たちの世話できるの、私しかいないのよ。本当は反抗作戦、参加したいけど。…落ち着いたら、一旦故郷に戻るつもりだけどね」
海未「お気をつけて。子供たちの中にも、今までの支配に疑問を持ち始めた子もいるみたいなので」
「ありがと、美しい剣士さん」
海未(赤いリボンの先生は申し訳なさそうな顔をして子供たちの所へ戻っていきました)
海未(支配者を崇拝する私の憎むべき相手ながら…なぜか、彼女の無事を祈ってしまう私がそこにいました)
絵里「さて、準備はできたわよ」
海未「はい、署長」
絵里「署長はやめて。あなたは私の部下じゃないわ。絵里でいいから」
海未「わかりました」
絵里「それでね。あなたのデータベースができたから確認して」
海未「はい」
※海未のステータス
・体力(0になると戦闘不能)…9
・技量(相手より技量が高いとダメージup)…9
・敏捷(相手より敏捷が高いと行動値で有利になる)…8
・特性(固有スキル)…一閃(相手が行動失敗した時、自分の行動の効果が2倍になる)
・武器…剣、弓
・属性…海(氷と魔)
※属性について
魔法攻撃には属性が付いており、弱点ならばダメージ追加、得意&同一ならばダメージ減算
↓対応表はこちら(→の方が劣勢)
炎→森→地→雷→氷→炎…
光→魔→幻→闇→光…
海未「…果たして、計った意味はあるのですか?」
絵里「隊員の状態を把握するのも隊長の仕事よ。わかりやすいようにデータ化したの」
海未「そうですか」
絵里「って、しれっと私のデータ見ないでよ!」
絵里のステータス
・体力…8
・技量…10
・敏捷…7
・特性…制圧(行動失敗した次のターン、行動失敗しない)
・武器…狙撃銃
・属性…水(闇と氷)
絵里「…もう!意外に傍若無人なのね…!」
海未「…私の相方はそうでもしないと乗りこなせないじゃじゃ馬でしたから」
絵里「…そうなのね」
海未(絵里は敢えて触れてこないのですね。…まあ、好都合ですけど…)
絵里「作戦開始したら、私と海未でツーマンセルよ。いい?」
海未「指揮官が指令室を離れていいのですか?」
絵里「言ったでしょう?人手不足だって。私も立派な戦闘員なのよ」
海未「…じゃあ、守らないといけませんね」
絵里「お願いするわ」
今日はここまでにします
更新遅くて申し訳ないです
乙
チュートリアル見たけど0~3しか出てないとか本格的なイベント戦やね(白目
属性が二つ合わさってるのってポケモンみたいで面白いな
続き待ってます
乙。待ってます!
今来た支援
楽しみにしてる
しえん
体調崩して寝込んでました…申し訳ない
短いですが再会します
海未(絵里に連れてこられたのは陸橋の上。辺りには人はおろか物もないです)
海未「…ポイントは本当にここであってるのですか?人の気配もしませんよ?」
絵里「ええ。それでいいのよ。本来なら監視の目が光ってる場所だから」
海未「…?」
絵里「私の部下がデモ隊を煽って暴動を起こさせてるわ。相手も人手不足になるくらいの規模でね」
絵里「それで、要所の監視が薄くなった所で私たち突入部隊の登場。占拠された施設を接収するって手筈よ」
海未「暴動…ですか。警察がデモを煽るなんて、世も末ですね」
絵里「まあ、私たちははぐれ者だけどね。大半の警察官はPrintempsに鞍替えして安息を得てるし」
海未「…それでも絵里はA-RISEに忠誠を誓うのですか?」
絵里「あら。一度だって私は彼女らに忠誠を誓ったことなんてないわよ。私がこっち側にいるのは、上からの命令で仕事してるだけだから」
海未「仕事に律儀なのですね。感心しました」
絵里「あなたにはそう見えるのね。…実際はお金のため、なんだけど」
海未「…お金?」
絵里「そう、お金。私には買わなきゃいけないものがある。署長の給与でも二十年はかかる莫大な金額の、大きな買い物」
海未(…でも、絵里の目にはギラついた光なんてなく…。むしろ、愛する人へのプレゼントのために無心で働くロマンチックな印象を受けました)
絵里「…海未には関係のない話ね。ごめんなさい。本題に入るわ」
海未「…買えるといいですね。絵里の素敵なプレゼント」
絵里「…ありがとう。素直に応援してくれる人は初めてよ」
待ってた。
またも体調を崩してしまいました…
再開します
海未「…それで、具体的な作戦は?」
絵里「陸橋の下に線路が走ってるのはわかる?」
海未「暗くて良く見えませんが…列車用の信号は光ってますね」
絵里「そう、列車。管理が行き届いてない今なら、一つの駅を奪い返すのは簡単だから」
絵里「そして、この線路は街の郊外もそうだけど、都心部まで入り込めるのよ。強襲するにはいい脚になる」
海未「なるほど。電撃作戦ですね。夜中に始めたのも襲撃発覚までの時間のロスが大きいから、でしょうか?」
絵里「まあ、そんなところね。あと、単に目立ちたくないだけ」
絵里「じゃあ、次に奪還までの手順を説明するわ」
海未「はい」
絵里「あと数分で貨物列車の運転手の交代で、列車が駅に止まる。私たちの最初の行動は、列車から出てきた運転手と交代する運転手の二名を狙撃することよ」
海未「…穏やかじゃないですね」
絵里「このご時世ならおとがめなんてないわよ。勝ったものが勝者。今も昔も変わらない」
海未「…そう、ですね」
海未(変わらない、ですか。穂乃果の成したことは、何も変えていないのですか?)
海未(…やめましょう、こんな無意味な考えは。敗者の私に語る資格などないのですから)
絵里「海未にはまず、観測役をやってもらうわ。周りに不確定要素はないか、実際に弾が当たったかどうかを見てて」スチャ
海未「双眼鏡…。まあ、駅側は明かりがあるのでこれでも見えますが…」
絵里「今見たら駅には交代する運転手しかいない。外さなければ騒ぎにならないわ」
海未「…でも、絵里のその銃にはスコープが付いてないですよね?大丈夫なんですか?」
絵里「武器も品不足なのよ。このプルバップの狙撃銃だって、単に珍しいからって武器庫のコレクションにあったやつなのよ?正規の武器なんてありません」
海未「…ちなみに、狙撃の腕の自信は」
絵里「ダメだったら正面から奪いに行くわよ。そのための剣士さんでしょ?」
海未(はぐらかしたということは…自信はないんですね。…正面突破の準備をしておきましょう)
絵里「来たわね、列車」
海未「はい。まだ交代の運転手はホームに来てません」
絵里「了解。運転席から出たら即撃つわ」
海未(絵里のまとう空気が一変しました。お話好きな女子の印象はどこへやら、背筋も凍るくらいに殺気立って簡易照準器を覗いてます)
海未(そして、言葉通り運転手がホームに足を付けた途端、私の隣で耳をつんざく破裂音がしました)
絵里の狙撃の成否→一つ下コンマ一桁判定
・0~4→成功
・5~9→失敗
ほい
海未(弾丸は目に見えなかったのですが、確かに運転手に当たりました)
海未(しかし狙いが甘かったのか、運転手の命を一発で奪うまでには至りませんのたうち回って苦しむ姿が映ります)
海未「絵里、仕留めきれてません!」
絵里「…うーん。私はやっぱり殺し屋じゃないのよね。急所は…撃てないわ」
海未「で、でも、作戦は」
絵里「わかってる。…海未、駅まで降りて制圧に向かって。私は出てきた交代の運転手に鉛弾をプレゼントするわ」
海未「……はい」
海未(狙って外した。当てられなかったのではなく、わざと急所を逸らした)
海未(…まさしく彼女は警官です。言葉では命は軽いと言っておきながら、彼女は人の命を深く重んじている)
海未(…だからこそ、そんな優しくて強い心の持ち主だからこそ、私の力を貸してあげたいと思いました)
海未(陸橋を下り、ホームまで駆け抜けます。周りは真っ暗で状況は確認出来ませんが…警報も鳴らないので襲撃が知れ渡ってはいないのでしょう)
海未(程なくして大きな銃声がまた響きました。視界の遥か遠くに赤い飛沫が描かれ、列車にそのまま投射されます)
海未(でも、ホームに近づけば近づくほど生々しい悲鳴が聞こえて…)
海未(ホームに到着した時には、私の血の気も引いていました。絵里の命を奪わないという信条は、余計な苦痛を与えているのでは…?)
海未(…絵里のためとはいえ、…こんなに苦しんでいる人を放置するなんて…。私の描いた誰も苦しまない世界にしようという信条は…?)
海未(…私は、どうするべきなのですか…?)
海未の選択→一つ下選択
1,運転手さん、一緒に列車に乗ってもらいます
2,私にはどうしようもない、捨て置きます
3,いっそ途切れた方が楽、ですよね…?
1
海未「運転手さん、一緒列車に乗ってもらいます」
海未(とはいっても私にこの者たちの苦痛を取り除く術はありません。せいぜい絵里から渡された鎮痛剤を打ってあげることくらいしか出来ません)
海未(でも私たちの行き先になら…私たちの敵のいる場所ならば、その手段をもつ者もいるでしょう)
海未(…運転手さんを列車に乗せて、ホームで周囲を最終確認します。誰もいないのは明白ですが…)
絵里『海未!応答しなさい!海未!』
海未「絵里…?何を慌てて…。怒鳴らなくても無線は聞こ」
絵里『列車に乗ってはダメ!トラップよ!』
海未「…え?」
海未(絵里の通信の途中で列車はひとりでに進み始めました。もちろん運転手さん方に列車を動かせる力は残ってません)
海未(トラップ…?)
絵里『列車の貨物は爆弾よ!私たちのキャンプまで入り込んで爆破する気なのよ!』
絵里『しかもオート運転だから止まらない!運転手も私たちを欺くための偽装なの!』
海未「…え?」
海未「…そんな…!」
海未(列車は凄まじい加速で私の視界から消えて…しばらくした後、闇夜の空に膨大な光が放たれました)
海未(遅れてやってきた轟音を耳にして、私は膝を付いてしまいました)
絵里「…やってくれるわね…!こんなテロリスト染みた戦略、今までなかったわよ…!」
海未「…ごめん、なさい…」
絵里「…いいえ、あなたに責はないわ。どっちかっていうと、こんな情報を早く掴めなかった私と部下のミスよ」
海未(落ち込んだ私を慰めようと肩を叩く手が…すごく辛く感じました)
海未「…私の勝手な判断で…生きられたはずの命が、無駄に散ってしまいました……」
絵里「…運転手のこと?…敵に情けをかけるなんて、戦士としてどうかしらね」
海未「…あなたもそうだったでしょう…?」
絵里「ただの警官よ、私は。私に命の奪う権利はないだけ」
絵里「でも、一つだけ言えるのは…犠牲なくして勝利なし。必要な犠牲だったと諦めて前を向かなきゃ、Printempsには勝てないんじゃないの?」
海未「………………」
絵里「…さて、作戦を練り直さなきゃね。もうこの街はやつらの手のひらの上ってわかったし」
海未「…絵里は…何も思わないのですか?人が死んでるんですよ…?」
絵里「…この内乱で、私は部下の大半を失ってるの。田舎で恋人が待ってるコ、来週子どもが誕生日だったコ、起業が決まって喜んでたコ」
絵里「みんな最期は口を揃えて言ったわ。『署長は憐れんじゃダメです…』って。『署長が守るのは人じゃなくて街』だって」
絵里「…私に求められるのは結果だけ、ってことよ。警官やってる動機がお金だから、当然といえば当然だけど」
海未「………………」
「お金、ですか」
絵里「誰!?」
「うーんと、この前会いましたよね」
絵里「あなたは…!」
「街の見回りに来ました、小泉花陽です。お久しぶりです、絢瀬署長」
海未「あなたが…私を…」
花陽「初めまして、なのかな。海未ちゃん。穂乃果ちゃんから話は聴いてるよ」
海未「…そうですか」
花陽「そんな怖い顔しないでよぉ」
絵里「…で?わざわざお出迎えしてくれるなんて、ただの偶然じゃないわよね?」
花陽「うーん。偶然なんだけど、ね。爆撃の効果を計っておこうと思った道中で署長を見かけて」
絵里「あいさつにって?随分余裕なのね」
花陽「そうだね。できれば私たちの仲間になってくれないかな?お金なら出すよ?」
絵里「…残念ね。もう退職金で目標額には達するのよ。この任務を終えればすぐにね」
花陽「考え直してほしいなぁ。署長が任務失敗したら退職金もなくなっちゃうよ?」
絵里「……実力行使ってわけ?」
絵里「海未。立って。来るわよ」
海未「は、はい」
海未(…絵里の言う通りかもしれません。私は誰の思いも受け取ってはいませんが…成さねばならないことがあるのは同じ。悲しんだままで立ち止まるのは行けません)
海未(ならば、戦います。まずは、目の前の恩人を救うために)
※花陽のステータス
・体力…8
・技量…8
・敏捷…6
・特性…耐久(防御選択時、自分の行動失敗枠-2)
・属性…土(地と闇)
※花陽の行動は三種の魔法(地属性攻撃、闇属性攻撃、体力回復) 防御です。直接攻撃と間接攻撃は使用しません。
海未の行動→一つ下選択&コンマ一桁行動値判定
1、直接攻撃(剣)
2、間接攻撃(弓)
3、防御
行動値↓(敏捷:海未8>花陽6)
9~6→花陽行動失敗
5~2→両者行動成功
1、0→海未行動失敗
花陽の行動→一つ下コンマ二桁目判定
9、8→回復魔法(体力 2)
7~5→攻撃魔法(地)
4~2→攻撃魔法(闇)
1、0→防御
ほい
選択肢忘れてたからやり直しお願いします…
2
あ
スミマセン、海未ちゃんの行動が選択されてないので一つ下で
※↑↑訂正入りましたのでこれで判定します
花陽「海未ちゃん、引いてくれないかな。私が用があるのは署長なの」
海未「なんのつもりかは知りませんが、絵里が敵というのであれば敵です。私は矛となり盾となります」
花陽「…そんなことしてほしくて助けたんじゃないんだけどなぁ…。…悪いけどちょっと痛い目見てもらうよ」
海未「いいんですか?二対一ですよ?」
花陽「…簡単には負けないよ!」
海未「…!」
海未(弓を引いたと同時に地震が…!狙いが定まらない!)
花陽「魔法はね、たくさんの人を従えるための術なの。小細工なんて通用しないよ?」
海未(…地面が割れて石つぶてが飛んでくる…!)
花陽「それ!」ダンッ
海未「うぐぅっ!」
海未(急所はよけましたが…何発も当たってはいけませんね…)
海未…体力9→8
絵里「魔法…これが…。始めてみたわ」
花陽「さて、絵里ちゃんにも見せてあげるよ。私たちの力と覚悟を!」
絵里の行動→一つ下選択&コンマ一桁行動値判定
1、間接攻撃(狙撃銃)
2、防御
行動値判定↓(敏捷:絵里7>花陽6)
9~6→花陽行動失敗
5~2→両者行動成功
1、0→絵里行動失敗
花陽の行動→一つ下コンマ二桁目判定
9、8→回復魔法
7~5→攻撃魔法(地)
4~2→攻撃魔法(闇)
1、0→防御
1
絵里「」スチャ
花陽「む、無言で構えるのぉ!?」
絵里「」パーン
花陽「いっ…危ないよぉ」
絵里「…!」
絵里(岩の盾…?いつの間に?…いや、手品みたいに手から出したのね)
花陽「これは返すよ!」
海未「絵里!危ない!」
絵里「!!っっ!」
絵里(受けた弾をそのまま跳ね返した…!?…もろにもらっちゃったわね…)
絵里…体力8→6
※絵里の特性「制圧」により、次のターン絵里は行動失敗しません。
花陽「うーん、思ったより強くないかも。穂乃果ちゃんもおおげさだなぁ」
海未「…もう勝った気ですか。あなたは」
絵里「ダメよ挑発に乗っちゃ。冷静にね」
・海未の行動→一つ下選択&コンマ一桁行動値判定
1、直接攻撃(剣)
2、間接攻撃(弓)
3、防御
・行動値判定…前ターンと同じ
・花陽の行動→一つ下コンマ二桁目判定
※判定は前ターンと同じ
・絵里の行動→二つ下選択&コンマ一桁行動値判定
1、間接攻撃(狙撃銃)
2、防御
・行動値判定↓
9~6→花陽行動失敗
5~0→絵里行動成功(攻撃タイプの三竦み無視で攻撃)
・花陽の行動→二つ下コンマ二桁目判定
※判定は前ターンと同じ
1
1
海未「…そうですね。落ち着いて隙を探りましょう」
海未(…彼女の身を守るのは所詮岩石。斬れないものではないです)
海未(ならば多少強引にでも剣撃を決めれば…)
海未「やはりここは剣の出番ですね!」タッタッタッ
花陽「…!速い!迎撃できないよぉ!」
海未「それ!」ブンッ
花陽「きゃっ!」
海未(転ばすだけなら峰打ちで十分です。彼女は尻餅をついて姿勢を崩しています)
海未(決めるなら、今…!)
花陽「けど、私の魔法は鎧にもなるよ!剣だって弾いてみせるよ!」
海未「穂乃果から聴いてませんか?私に剣術で勝ったことはないって」
花陽「どんな達人だって、不可能は不可能です!」
海未「…そうですか。私は達人ではないのですけどね」ザンッ
海未(私の突きは彼女の喉元に深々と突き刺さります。邪道とも言えるこの一撃は最も殺傷力の高い剣撃ですから。鎧で守ってない部分に刺されば致命傷は免れません)
花陽「っ…は……!」
海未「私は戦士です。邪道にだって手を染めます」
花陽…体力8→1(行動失敗ダメージ3×海未特性一閃による補整2 技量ダメージ1)
今日はここまでにします
不定期&遅筆で誠に申し訳ないです…
おいついた
まってるよ
リアルが落ち着いてきたので再開します
生存報告もなしで申し訳ない…
※
絵里「海未、下がって。後始末は任せて」
海未「絵里…あなたにできるのですか?人を殺めることが」
絵里「私は警官よ。殺めるのが仕事じゃない」
海未(絵里は銃のマガジンを交換して、首に剣が刺さったままの花陽に銃口を向けました)
海未(そして、そのまま引き金を引きました)
タンッ
絵里「麻酔弾よ。…公妨の容疑で拘束させてもらう」
海未(絵里の放った弾丸は花陽の手に刺さり、やがて彼女は動かなくなりました)
花陽…体力1→0
絵里「…しかし魔法、か。恐ろしいわね。喉に剣を突き刺されて生きてるんだもの」
海未「……ええ。私は本気で命を奪う気でした。…なのに」
“まあ、とどめは刺せないよね”
海未「!?」
絵里「…麻酔が効いてない?」
海未「…!いえ、そうではなさそうです…!」
海未(彼女の身体を振り返って見ると、…そこには大量の砂とコンクリートに刺さった剣しかありませんでした)
絵里「もう無茶苦茶ね。やってられないわ」
“うーん、署長のことはあきらめよっかな。これからこの街に必要なのは署長みたいな人なんだけど、仕方ないよね。頑固すぎるよ”
海未「逃げるのですか!?」
“うん。また海未ちゃんとは会いそうだし”
“あと、ちょっとなめられちゃったかもしれないから、私の力をもう少しだけみせてあげるね”
“戦いは苦手なんて言わせないよ”
海未(彼女のどこから聞こえてくるかわからない声が途切れると、列車が一台ホームに入ってきました)
海未(ドアが開いて中から出てきたのは…)
絵里「…何、これ?羊?」
海未「……いえ、これは…アルパカ、ですね。彼女が繰り出したものでしょうか」
絵里「に、しても…」
海未「何て数ですか!?列車にぎゅうぎゅう詰めですよ!?」
絵里「…ハラショー」
海未「これは…逃げた方が賢明ですね!」
海未(愛嬌などみじんも残ってない、まかまがしいオーラの獣がどっと押し寄せてきたらそりゃ逃げますよ!)
海未(どこから聞こえてくるかわからない彼女の声が途切れると、列車が一台ホームに入ってきました)
海未(そして、ドアから出てきたのは…)
絵里「…何、これ?羊…?」
海未「いえ…アルパカ?にしてはやけに筋肉質…」
絵里「に、しても…」
海未「何て数ですか!列車にぎゅうぎゅう詰めですよ!?」
絵里「…ハラショー」
海未「これは逃げた方が賢明ですね!」
海未(愛嬌なんてみじんも残ってない獣がどっと押し寄せてきたら、そりゃ逃げますよ!)
>>101は没です、すみません
絵里「海未、先にホームを出て駐輪場へ向かって!使えそうなバイクがあったはずだわ!」
海未「は、はい!」
絵里「私は少し足止めしてから行くわ!」
海未(私が列車に背中を向けると、即座な強烈な光が後方から発せられました。数少ないフラッシュバンを使ったのでしょうか)
絵里「もったいないけど、これも!」
海未(後ろからはちゃんと絵里の足音は聞こえてます。しかし、私が屋外に出た瞬間音は途絶えました)
海未(先程遠くで聞こえた轟音が間近で鳴り響いたのです。赤色の光が辺りを照らします)
海未「え、絵里!?」
絵里「海未!上よ、上!受け止めて!」
海未「上!?」
海未(…まるで、映画のヒーローみたいにガラスを突き破って絵里は飛んできました)
海未(しっかり絵里を抱き止めると、警察署で見たユーモアのある笑顔を見せてくれます)
絵里「ふぅー。プラスチック爆弾って初めて使ったけど、すごい威力ね。こんなに飛ばされるとは思ってなかった」
海未「…本当に、無茶な人ですね」
絵里「ま、結果オーライよ。しばらく駅舎は使い物にならないわ」
絵里「…さて、これからどうしましょうか」
海未「そうですね…敵はあまりに強大です」
海未(絵里が運転するバイクの後ろで夜の街を眺めながら、どうにもなりそうにないことを考えてました)
絵里「まあ、あれよね。魔法。あれの対処法がない限りなんにもできないわ」
海未「そう、ですね。…魔法に対抗できるのは魔法しかない、ですよね」
絵里「あと、人手?私たち警察部隊とあなただけじゃ足りなすぎよね」
海未「仲間をもっと呼び込まないと…」
絵里「そうそう」
絵里「……あ、一つだけ朗報」
海未「何ですか?」
絵里「魔法と人手、どっちも確保できるかもって話」
海未「…?」
絵里「カンダーランドって知ってる?かなり辺境の村なんだけど」
海未「…地図上は」
絵里「あそこって、何かスピリチュアルな話の発祥だったり、寺社が多いとこだからもしかしたら魔法も取り扱ってるのかも」
海未「は、はぁ」
絵里「魔法を悪用して世間を揺るがしてるってタレコミ入れたら、私たちに力を貸してくれそう…てのも考えられない?」
海未「え、ええ」
絵里「……私は警察部隊の指揮を採らなきゃいけないから一緒に行けないけど…」
絵里「海未が本当に勝ちたいなら、試して見るのもアリじゃない?」
海未「………………」
海未「…そうですね。一人でじたばたするよりかは、幾分かマシかと」
海未(安全のため仕方なく抱きついた背中が、すごく頼りに思えます。少しボケた部分のある絵里ですが、他人のことをこうも考えられる人間はそうそういません)
海未(…本当に欲しかったのは、絵里のような仲間なのかもしれません)
海未「…私がPrintempsを倒そうと戻ってきた時、あなたはまた協力してくれますか?」
絵里「…私って、イエスマンなのよね。仲間の頼み事を断ったことってないかも」
絵里「…ええ。待ってるわ。海未が私を頼ってくれるのを」
海未「……ありがとう、ございます」
海未(…事態が好転するとも思えない絶望的な状況ですが、絵里の存在が私を安堵させてくれます)
海未(だから、私は一歩進みます。道は拓けると信じて)
本日はここまで
定期…までとは言えませんが、なるべく期間を開けずに更新していきたいと思います
おもちろい!
遅くなりました、再開します
海未(私たちの決起作戦のあと、数日が経ちました)
海未(私の次の目的地…カンダーランドまではかなりの距離があり、それなりの準備が必要なのです)
海未(まず、交通の手段が徒歩というのが最大の障害です。一応列車は通っているのですが…もうすでに交通機関はPrintempsの手中にあると推測できるので危険です。列車の乗っ取りも考えましたが、目立ってしまうのと、また不要な犠牲が出てしまうので諦めました)
海未(次の問題が、物資の不足です。私自身は荷物をあまり持たないので携帯できる食糧と水さえあれば、身体一つで旅できますが…)
海未(その物資さえ用意できないというのが、今の難民キャンプの現状です。先の爆弾列車のせいで主要施設が吹き飛び、混乱を窮める状況でしたから…)
海未(…その混乱を鎮める手伝いをしていて、気づけば数日経っていたというのが、私がまだ出発していない最大の原因です)
絵里「ありがとうね、海未。本当なら私一人でやらないといけない仕事だったのに」
海未「礼にはおよびませんよ。絵里は私の仲間ですから」
絵里「こんな情勢じゃなきゃもっと一緒に遊んでられたのになぁ」
海未「まあ、決着がついたらそうしましょうよ」
絵里「そうね。楽しみにしてる」
絵里「あと、これ。反抗作戦の報酬と治安維持協力の謝礼。…まあ、今お金がまともに機能してるかどうかは不安だけど」
海未「ありがたく受け取ります。持ってて役に立たない訳ではなさそうですし」
絵里「キャンプの外なら普通に通用しそうだけど。物資なら何やらはそこで揃えた方が良さそうだわ」
海未「そう、ですね」
絵里「うん。……じゃあ、お別れね。…必ず戻ってきてよ」
海未「はい。必ず」
チュッ
絵里「…ダスビダーニャ」
海未「」
海未(不意に絵里は私の額にキスをして、何事もなかったかのように派出所に入っていきました)
海未(ただ私は茫然として、彼女が行ってしまったと気づくまでしばらくかかりました)
海未「さて、難民キャンプともお別れですか」
海未(何だかんだで親切ししてくれた人が多かったので名残惜しいですが…)
「あんた、待ちなさい!」
海未「あなたは…」
海未(川を渡る橋で呼び止められました。振り返るとキャンプでお世話になった人が…)
海未「ドクター…私に何かご用で?」
「ドクターはやめてって言ったでしょ!?真姫よ真姫!西木野真姫!」
海未(キャンプで治療をしていた医者の一人、西木野真姫ドクター)
海未(まだ医者としては駆け出しで、雑務や簡単な救護ばかりしていたような気がしますが…絵里や私の怪我の手当をしてくれたのは彼女です)
海未(少なからず、感謝の意が起きます)
真姫「あんた、ホントに一人で行くの?」
海未「ええ、絵里には警察署長としての仕事がありますので」
真姫「外はすごく危ないのよ!?近頃この付近でも盗賊が現れるって話だし!」
海未「盗賊…」
海未(まあ、私はそれなりに腕が立つので盗賊の下っぱに遅れをとるとは思ってませんが)
海未(しかし、頭をよぎったのはあの指名手配書)
海未(…星空凛という名前のボスのことです)
海未(絵里に星空凛について聴いて見ると…)
絵里『聴く話だと、彼女の確保作戦に投入された軍の特殊部隊が全滅したとか。わかるのはそれくらい。目撃件数が少な過ぎて半ば都市伝説になってるわ』
海未(…と、人とは思えない逸話を聴かされて少しゾッとしましたね)
海未(まあ、都市伝説と遭遇するなんて万に一つもないですが)
真姫「ちょっと、聞いてるの!?」
海未「え?ああ、すみません。少し考え事をしてました」
真姫「だから、あんた一人じゃ危ないから私が付き添ってあげるって言ってるのよ」
海未「いえ、私は大丈夫ですよ?それなりに腕は立ちますし、旅には慣れてますし」
真姫「もしものことがあったら大変じゃない!一人じゃ助けも呼べないのよ!」
海未「それはそうですけど…」
海未(ドクター真姫、なかなかおせっかいというか。気持ちは嬉しいんですが、…正直一人の方が気楽というか)
海未(そもそも、ドクターの真意が掴めません。彼女にはキャンプの患者の治療をするという使命があるはずですが…)
海未「でも、なぜドクターが私の付き添いを?あなたは戦闘員ではないでしょう?返って危険ではないですか?」
真姫「そ、それは…」
海未(…ふと、彼女の背負ったバッグに目がいきました。明らかに中身は医療キットではないですね)
海未(スリングの通された短機関銃と弾倉、そしてメインのスペースはほとんど空と見えます)
海未「少なくてもその装備では最低限の自衛しか出来ませんよ?」
真姫「で、でも」
海未「……何か、隠してませんか?」
海未(いえ、彼女はいい人だと知ってるので何か企みがあるとは考えてないのですが…。隠し事とか、モヤモヤするのは嫌なのでカマかけて見ましょう)
真姫「……………しいのよ」
海未「?すみません、もう少しはっきり言ってください」
真姫「だ、だから、隣町までいくなら、ついでに連れてってほしいって言ってるのよ…!」
海未(……。つまり、護衛をよろしくって事、ですよね?)
海未(彼女には恩義もありますし、先を急ぐ旅ではないですが…)
海未(…護衛、するとなると私には荷が重いような気もします。もしもの際、守りきれないかもしれません)
海未(さて、どうしましょうか)
<<116→安価選択
1,お安いご用ですよ
2,すみません、あなたを守れる自信がありません
3,それなりの報酬は用意してくれますか?
1
海未「お安いご用ですよ。ドクターからのお願いなら慎んでお受けしましょう」
真姫「だからドクターって言うのやめなさいよ!胡散臭い博士みたいじゃない!」
海未「すみません。では…真姫。道中のお供をさせていただきますね」
真姫「……………」//////
海未「…もしかして正面きって頼むのは恥ずかしかったですか?」
真姫「…!!…もうっ、余計なこと言わなくていいから!」
海未(…素直になれなくて遠回りなことをやってしまうのが彼女です。学や技術が良くても、人との距離感がわからないとドクターは勤まりませんよ?)
※真姫のステータス
・体力…6
・技量…9
・敏捷…7
・特性…再生(2以上のダメージを受けた→体力1回復。体力0の時は適応外)
・武器…短機関銃、格闘技
・属性…火(炎と魔)
今日はここまで
リリホワの話のつもりが、BiBiのメンバーを落としてく海未ちゃんの話になってますねw
海未「しかし、どうして隣町まで?キャンプも人手不足でしょう?」
真姫「…お使いよ。薬が切れかかってるから材料を調達してこいと」
真姫「そんなじゃなきゃ現場から動かないわよ。…私だって人を助けたいのに…」
海未「でも、真姫のその仕事も人を救う立派なものですよ?」
真姫「そんなのはわかってる!…でも、これっていわば戦力外通告ってことなのよ…!」
真姫「…悔しい……!人の命を思う心は誰にも負けないつもりなのに…!」
海未「…真姫……」
海未(彼女はまぶたを強く、強く閉じて、溢れる涙を必死でせき止めてます)
海未(…思いの強さが必ずしも力になるとは限らないのは、私も良く知ってます。あの時、穂乃果を止めることが出来なかったから…)
海未(だから、私は真姫に共感を覚えます。非力さに自暴自棄になってふてくされることがないように、手を引いてあげたくなります)
海未(真姫に全力で協力しましょう)
海未「ならば、すぐに仕事を終わらせましょう」
真姫「………………え」
海未「あなたがふてくされて失った時間で、救える命があるんです。結果しか見てくれないというのなら、結果を出せばいい」
真姫「海未……」
海未「上手な努力のやり方は教えてあげますから、一緒にがんばりましょう?」
真姫「…うん」
海未(…これでいいんです。私こそ時間を無駄にしてると言われても、私がやりたいのは人助けなんです。穂乃果を止めることだけじゃないんです)
真姫「あなたって、ホント変わってるわよね。会う人会う人におせっかい焼いてる気がするんだけど」
海未「…それが、私の理想ですから」
真姫「…意外と、私たちって似た者同士なのかも」
海未「そうですね…。…私ってそんな風に見られてるんですか?」
真姫「まあ、ほとんど署長の盛った話なんだけど」
海未「絵里…いらない話をして…」
このSSまとめへのコメント
思ってたのと違った
更新待ってる
ゲームブックぽいな
はよ
期待している