幼なじみ「これ。お弁当作り過ぎちゃったんだけど、良かったらあげる」
男「……」
幼なじみ「ありがたく思いなさいよ。この私の手作りなんだから」
男「いや、遠慮しとく…」
幼なじみ「えっ…」
男「飯なら足りてるし…ごめん、ありがとう」
幼なじみ「………あ、あっそ…」
幼なじみ「………」
幼なじみ「ねぇ」
男「ん」
幼なじみ「帰るわよ」
男「ああ、俺今日用事あるから。先帰ってて」
幼なじみ「……」
男「……」
幼なじみ「…いつ終わるの」
男「だいたい5時とか…」
幼なじみ「……あっそ。あ、別に待つつもりとか一切ないから。勘違いしないでよ」
男「うん」
男「よし終わった」
男「5時半か…思ったより長引いたな」
男「さっさと引き上げよう」
男「幼なじみは…」
男「……いや、待たないって言ってたし。居ないよね……居る訳ないか」
男「…」
…
幼なじみ「…っくしゅん!」
幼なじみ「うぅ…」
幼なじみ「(まだかな…)」
翌日
男「……」
男「…あれ?」
男「……風邪?」
男「へー…珍しい」
男「……」
男「(帰りがけに一応寄ってみよう…お隣さんだし)」
男「……」
「…はい…けほっ…ケホッケホッ」
男「! あ、お、俺だけど!大丈夫?」
「…!」
男「一応蜜柑なんか持ってきたけど…」
「こ、来ないで、帰って」
男「えっ…」
「あんたの顔見ると頭痛くなんのよ。じゃ」
ぷつっ
男「あ……」
男「……」
男「嫌がられた…?」
男「……(…結構ショック)」
男「……」
男「…早く治ると良いな」
男「………」
幼なじみ「……」
幼なじみ「うつしちゃったら駄目よね…」
幼なじみ「……蜜柑食べたい…」
幼なじみ「…げほっ!ごほっ、ごほっ…ぉぇ…」
幼なじみ「う、うぅ…男…」
男「今日は来れるかな」
男「行ってきま…」
幼なじみ「……」
男「!?」
幼なじみ「ふん。何よそれ。まるで幽霊を見たような反応じゃない」
男「な、治った…?」
幼なじみ「当然よ、あんな軽い風邪長引く訳ないでしょ」
男「………」
幼なじみ「ほら、美少女の私がわざわざ玄関の前で待っててあげたんだから感謝……きゃあっ!?」
男「馬鹿風邪引くだろお前いつから待ってたの」
幼なじみ「あっ、ちょ、ちょっと、あっ、あっ…あっ」
男「とりあえず家来い」
幼なじみ「や、やぁ!ぁぁ!待って!待って!準備が!心の準備が!」
幼なじみ「…」
男「…」
男「ぶり返すよ」
幼なじみ「…」こくり
男「待っててくれたのは嬉しいけど…」
幼なじみ「べ、別にそういうのじゃないからね…げほっ」
男「……」
幼なじみ「あっ…え、ええと……」
男「無理はするなよ」
幼なじみ「…」こくこく
幼なじみ「これじゃ遅刻じゃない…」
男「あんなに冷え切ってたのによく言うよ」
幼なじみ「で、でもあんたも遅刻して…」
男「俺は良いの。どうでも良いから」
幼なじみ「……」
男「何かあったら言ってよ」
幼なじみ「うん…」
男「……」
幼なじみ「……」ちら
幼なじみ「ん…ー… げほっ!!」
男「!!」
幼なじみ「……平気。平気だから」
男「…そう…」
幼なじみ「……」へへ
幼なじみ「……」
男「……」
幼なじみ「けほ」
男「…!」
幼なじみ「ゴメン。ウソ」
男「何だよ…もう」
幼なじみ「心配し過ぎよ。ばか」
男「心配し過ぎて損する事はない」
幼なじみ「ばーか」
男「もう本調子だね」
幼なじみ「どーいう意味よぉ」
男「別に?」
幼なじみ「生意気よ。男の癖に」
男「あははは」
幼なじみ「ふん」
幼なじみ「寒…」
男「……」
幼なじみ「きゃっ、な、何触ってんの!?」
男「風邪引くのとどっちが良い?」
幼なじみ「それは………そ…そうね……」
男「しょうがない…我慢して」
幼なじみ「仕方ないものね…うん…仕方ない…」
男「………」
幼なじみ「……も、もうちょっと近づいて…」
男「………」
幼なじみ「………へへ」
…
男「ゲホッ!ゲホッゲホッ!」
幼なじみ「ごめんなさい、ごめんなさい…あ、冷えピタ取り替えるね…」
男「べ、べつに幼なじみは悪くな、ごほっ!」
幼なじみ「(つきっきりで看病するからね…)」
こういうの好き
いいね
こういうこと言っちゃアカンのやろうけどこいつら体弱すぎだろといつも思うわwwwww
SSだから問題ない
幼なじみ「んー…」
男「……」
幼なじみ「将来の進路ねぇ……ね、あんた書けた?」
男「まだ」
幼なじみ「はん。やっぱりね」
男「幼なじみは?」
幼なじみ「私?私はね…ほら。まともな職についてお金を貯めるの」
男「……まともだね」
幼なじみ「そう。まともよ。一方であんたの計画性のなさときたら」
幼なじみ「そうやって考えもなしに生きてフリーターなりに落ちぶれんのが目に見えてるわ」
男「…」
男「将来ねぇ」
幼なじみ「それで私は適当な年齢になったら結婚でもしようかしら」
男「………」
幼なじみ「あんたみたいな駄目人間とじゃないわ、もっとずっとまともで、素直な人とね」
男「知ってるよ」
幼なじみ「…、……」
男「職業……いや…その前に大学…文理選択……はぁ…面倒くさい」
幼なじみ「ね、ねぇ、あんたって結婚とかどう思ってんの?」
男「独身で良いよ」(今の話聞いててもどうせ無理そうだし…)
幼なじみ「…」
幼なじみ「……あっ、そう言えば最近孤独死が増えてるわよね」
男「文系…理系……あーどうしようホント」
幼なじみ「それで身寄りもないからどことも知れない場所に埋葬されて」
男「国語は得意だけど。…そういう問題じゃないか」
幼なじみ「そんな悲しい事にならないようにって意味でも結婚って大切だと思わない?ねぇ」
男「あ、先生。あの…」
幼なじみ「……」
幼なじみ「はーあ」
男「どうしたの」
幼なじみ「私ってつくづく完璧な人間よね」
男「…確かにそうだけど…」
幼なじみ「家事をそつなくこなせて料理も上手」
男「あ、料理。料理は重要だよね多分」
幼なじみ「でしょでしょ。えへへ……それで、計画を立てるのが得意だから金銭管理も出来る」
男「うん」
幼なじみ「愛想もよし、礼儀もよし。オマケにこんなに可愛いもの。最高の優良物件ね」
男「性格は少し難があるかもね。ははは」
幼なじみ「べ、別に、それはあんたに対してだけだから!普段は…」
男「はいはい」
幼なじみ「もう!ちゃんと聞きなさいよ!」
幼なじみ「…」
男「……」
幼なじみ「…何うとうとしてんのよ」
男「いや…そんなこと…」
幼なじみ「あのねぇ、だらしない生活送ってると…」
男「……………」
幼なじみ「…」
幼なじみ「本当に世話が焼けるんだから……はぁ…」
幼なじみ「………」
幼なじみ「ふふっ」
幼なじみ「私が居ないと駄目ね…」
男「…………」
男「……あっ」
男「やべ」
男「ほ、放課後かよ」
男「帰……あれ?鞄…が…ない?」
男「えっ、嘘、ちょ、えっ」
幼なじみ「あはは、ばーか」
男「」
幼なじみ「ん。鞄。まったく慌てすぎよ…ふふっ…あはははっ、きゃはははは!」
男「酷い…」
幼なじみ「居眠りする方が悪いの♪」
男「…ぐう」
幼なじみ「あーあ、面白かった。さ、帰るわよ」
男「分かったよ…」
幼なじみ「だいぶ暗いわね」
男「ごめん」
幼なじみ「はぁ?まさか勘違いしてる?私はイタズラする為にあんたを待ってただけだから」
男「ごめん」
幼なじみ「…そ、その…えっと…」
男「……」
幼なじみ「あの…だから…ちが…」
男「……」
幼なじみ「…」
男「……」
幼なじみ「…か、考え過ぎでしょ。いくら暗いとはいえそんな…」
男「……」
幼なじみ「ちょっと…何か喋りなさいよ…」
男「……」
幼なじみ「ねぇ…喋って…喋ってよ……お願い…」
男「……」
幼なじみ「………」ぐす
男「……」
幼なじみ「…」ごしごし
男「……」
男「……じゃ」
幼なじみ「…ばいばい」
いいよ、好きだからこそ臆病なのがさ
幼なじみ「…おはよ」
男「…おはよう」
幼なじみ「……ねぇ」
男「……」
幼なじみ「頭に虫ついてる」
男「……え?えっ、!?」
幼なじみ「……」
男「どこ、どこ」
幼なじみ「……ぷっ、あはははは!引っかかった!」
男「」
幼なじみ「もう、ほんと馬鹿!あはは、あはははっ」
男「ち、ちょっと…」
幼なじみ「ふふふっ、くすくすくす」
男「……」
男「…」ふふ
幼なじみ「…」ぱああ
幼なじみ「やっと笑った」
男「笑うよこんなの。しかも似た手で引っ掛けて」
幼なじみ「あんたが単純なだけ。でしょ?」
男「……ありがとう」
幼なじみ「べっつにあんたにお礼言われても全然嬉しくないけどね」
男「……」
幼なじみ「……」ドキッ
男「………」
幼なじみ「」ドキドキ
男「……あ、遅刻しそう…早く行こう」
幼なじみ「(…いくじなし…)」
男「……」
幼なじみ「…まーたまどろんでる…」
男「あ、う、うん」
幼なじみ「……昨日寝れなかったの?」
男「いや…違う…」
幼なじみ「……」
幼なじみ「…ん」
男「…?」
幼なじみ「誰も見てないわよ」
男「えっ……あっ 待っ…」
幼なじみ「いいからおとなしく寝なさい」
男「………、……」
幼なじみ「イチコロじゃない……ふふふ…」
幼なじみ「……ふああ」
男「……」
幼なじみ「眠気をうつされたかしら…」
男「……」
幼なじみ「…男……」
男「………」
幼なじみ「………」
はよ
男「お邪魔します」
幼なじみ「ん」
男「……」
幼なじみ「ふん。あんまりジロジロ見回さないでよ」
男「…あ、ヒーター変わってる」
幼なじみ「そうそう、あれボロかったから…何で覚えてんのよ!」
男「…動かし方全然分からないなぁ」
幼なじみ「も、もう!あんたがウチに来るのって久しぶりな筈なのに、どうしてくつろいで…」
男「このぬいぐるみまだあったんだ。へー」
幼なじみ「きゃあああああ!!しまい忘れたああ!」
男「だいたい久しぶりって言っても2、3ヵ月じゃん」
幼なじみ「それは…そうだけど…」ぬいぐるみモフモフ
男「……」
幼なじみ「で、でも、その、異性の部屋なんだから少しは…」モフモフ
男「とは言っても見慣れてるし。確か中学辺りまではよく遊びに来てたよね」
幼なじみ「……うん」モフモフ
男「……」
幼なじみ「……」モフモフ
男「ゲームしてて良い?」
幼なじみ「…だめ」モフモフ
男「何でここに来てまで宿題…」
幼なじみ「うるさいわね。どーせ家じゃはかどらないクセに」
男「それは……はい」
幼なじみ「それにここなら私が分かんないとこ教えてあげられるでしょ?むしろ感謝して欲しいくらいだわ」
男「はいはい…あ、ここ分からない」
幼なじみ「い、いきなり?ちょっと不安……」
幼なじみ「……」モフモフ
男「……」
男「…駄目。ここも無理」
幼なじみ「……ねぇ。まさかとは思うけど」
幼なじみ「わざと分からないフリして私に接近したいだけなんじゃないの?」
男「………」
幼なじみ「ふん。バレっバレなんだから。下心丸出しで醜い…」
男「………」
幼なじみ「…で?どれ」
男「ん、ごめん…解けたわ。ほら」
幼なじみ「…」
男「…よし終わった!」
幼なじみ「!良かったわね」
男「ありがとう」
幼なじみ「べ、べつに。私特に何もしてないし…」
男「これで肩の荷が降りたよ。ほんと」
幼なじみ「………」へへ
男「さーてゲームゲーム」
幼なじみ「…」
男「……」
幼なじみ「……」モフモフ
幼なじみ「………ねぇ。…つまんない」
男「ん、あとちょっと」
幼なじみ「あのね、そもそも人の家に上がりこんどいて一人ゲームって何なのよ」
男「んー…俺は幼なじみの部屋に居ると安心出来ると言うか…ゆっくり出来ると言うか」
幼なじみ「あ、あん…しん?」
男「そう。家族みたいな感じ」
幼なじみ「…安心……家族………。へへ……え、えへ…」
男「親しき仲にも礼儀ありって言われたらそれまでだけどね」
幼なじみ「ふへへ……あっ…!そ、それ!それよ!それが言いたかったの!」
男「あっそ……よし!そこ!っしゃ!」
幼なじみ「んもう!ゲームやめなさいよ!やめてってばぁ!!」モフモフモフモフ
幼なじみ「はぁ…はぁ…」
男「……」
幼なじみ「……」
男「……」
幼なじみ「私よりゲームの方が良いの…?」
男「まさか、幼なじみが一番大切だよ」
幼なじみ「……へ」
男「……」
幼なじみ「え……え…と……」
男「……あれ?俺今なんて言った…?」(ゲームに夢中だったせいで)
幼なじみ「あう…あぁぅ」
男「あの…幼なじみ?とんでもない事言っちゃった気が…何だろう…」
幼なじみ「やだ…恥ずかしい…やだぁ…ぁぁぁ」
男「……」
幼なじみ「…お、覚えてないの」
男「ゲームに集中してて…」
幼なじみ「…」
男「あの」
幼なじみ「…思い出さなくて良いから」
男「でも」
幼なじみ「駄目!駄目ったらダメ!」
男「…怒らなくても」
幼なじみ「怒ってないわよ!」
男「とりあえずお茶飲んで」
幼なじみ「怒ってないからね……ん……」
男「……あ、やべ、そのコップ俺のかも」
幼なじみ「!!?んぐ、げほっ!げほっ!!げほげほっ!!!」
男「…あ…嘘。俺のはこっちだから合ってた。ごめん」
幼なじみ「うおえ……もう…あんたって人は…!」
男「本当にごめん」
幼なじみ「うぅ…なんで私ばっかりこんなに意識させられて……」
男「……あれ。もうこんな時間か……そろそろ帰ろうかな」
幼なじみ「」
幼なじみ「ちょ、待って、待って…今一人にしないで。一人にさせられたら、その、む、むり、無理」
男「…?分かった」
幼なじみ「……」
幼なじみ「……」ぽー
男「…どうしたの?」
幼なじみ「(もしこのまま夜ご飯を一緒に食べる事になって)」
男「おーい」
幼なじみ「(お風呂も入る事になって)」
男「……」
幼なじみ「(一緒に…寝……寝………)」
幼なじみ「」ばたっ
男「幼なじみ…!?」
幼なじみ「はい。出来たわよ」
男「!」
幼なじみ「がっつかないの。いくら私の料理が美味しいからって」
男「いや 本当に美味しいんだよ!本当!」
幼なじみ「そ…そう…?」
男「いただきます」
幼なじみ「どうぞ。おかわりもあるから」
男「…幼なじみは?食べないの?」
幼なじみ「私はおかわりの為に待機してんの」
男「一緒に食べようよ」
幼なじみ「別に気を使わなくても良いわ」
男「…その、一緒に食べたい」
幼なじみ「…」
幼なじみ「は、はい」
男「もう食べられない」
幼なじみ「食べ過ぎ」
男「幸せ」
幼なじみ「はん。ずいぶんとハードル低いわね」
男「十分…」
幼なじみ「(……私も…しあわせ)」
「ただいま……あら?男君!」
男「あ…どうも…お邪魔してます、お久しぶりです」
「うふふ…ちょうど良かった、二人とも、ケーキあるわよ?」
男「!いただきます!」
幼なじみ「あっ…ちょっと!!もう、ママ!」
…
幼なじみ「……」
幼なじみ「何で別々の部屋なのよ……」
幼なじみ「……」
幼なじみ「…隣の部屋に男が…」
幼なじみ「あぁもう…!」
幼なじみ「寝れるワケないじゃない…こんなの…」
幼なじみ「………おはよ…」
男「おはよう……大丈夫?」
幼なじみ「…」こくこく
男「…」
幼なじみ「……」ふらふら
男「(大丈夫じゃなさそう…)」
幼なじみ「今日は良い天気ね」
男「そうだね」
幼なじみ「この時期にしては暖かいらしいし」
男「ふーん」
幼なじみ「お出かけするにはもってこいかも」
男「確かに」
幼なじみ「……」
男「……」
男「……どっか行く?映画館とか何か」
幼なじみ「…私、今日は機嫌が良いから特別に付き合ってあげる」
男「はいはい。じゃ、10分で支度よろしく」
幼なじみ「えっ……ちょっと!ま、待って!無理!無理無理!」
男「行こうか」
幼なじみ「うん」
男「……」
幼なじみ「…? 何」
男「その服……可愛い」
幼なじみ「!」
男「と、とにかく、さっさと出発しよう」
幼なじみ「…へへ…えへへ……う、うれしくなんてないんだから…」
男「……」
幼なじみ「こ、混んでる…」
男「まあそうだろうと思ってた」
幼なじみ「…あれ?男?ど、どこ」
男「こっち。はぐれないように」
幼なじみ「あっ……手……」
男「幼なじみは身長高くないからこうしないと」
幼なじみ「……」かぁぁ
男「何見る?」
幼なじみ「(手…もう離すんだ…)」
男「幼なじみ?」
幼なじみ「あ、ううん……男の見たいもので、いい」
男「……じゃあこれ」
幼なじみ「」
幼なじみ「わ、私がホラー苦手って知っててやってるでしょ!?」
男「ごめん、冗談。あはは」
幼なじみ「意地悪……もう広告だけでも怖いのに…」
男「これは?」
幼なじみ「…許可する」
男「どうも」
幼なじみ「あ、せ、席は隣だからね!」
男「?そりゃそうだけど」
幼なじみ「…」
幼なじみ「……」
男「……」
幼なじみ「映画が始まる前のこの雰囲気、何か良いわよね」
男「それ凄く分かる」
幼なじみ「ふふっ、スクリーン見てるだけでも楽しい」
男「……」
幼なじみ「♪」
男「(癒やされる)」
男「面白かった」
幼なじみ「そうね」
男「……」
幼なじみ「…」ぐきゅるるる
男「…お」
幼なじみ「!!」
男「何か食べるか」
幼なじみ「あ、い、今のは違うから!」
男「そこで良い?」
幼なじみ「違うってば!ねぇ!」
男「…何が?」
幼なじみ「だから、今の…」ぐきゅるるる
男「……」
幼なじみ「……やだぁ…いやぁぁぁ」
男「今さら気にしないけど」
幼なじみ「もう無理…やだ…」
男「だから大丈夫だって」
幼なじみ「あんたには分からないわよ……サイアク…」
男「……」
男「あ、大盛り?それとも普通?」
幼なじみ「大盛り…」
男「分かった」
男「ごちそうさま」
幼なじみ「…ごちそうさま」
男「何か他にしたい事とかある?」
幼なじみ「…」ふるふる
男「…ならもう帰ろう」
幼なじみ「………」こくり
男「まだ引きずってるの?」
幼なじみ「聞かないで…」
男「…」
幼なじみ「……」
男「今日は楽しかったよ」
幼なじみ「……、…まるでもう今日はおしまいみたいな言い方じゃない」
男「あはは…確かにまだ2時だけど…」
幼なじみ「……」
幼なじみ「あんたの家…行きたい」
男「俺の家?」
幼なじみ「…ワガママばっかりだけど……行きたい」
男「いや、そんな事ないよ…良いよ」
幼なじみ「……」
男「ガシャポンウォーズでもする?」
幼なじみ「」こくり
男「(おとなしくなったって事は……眠いんだろうな)」
幼なじみ「……」
男「(帰ったら寝かせてあげよう)」
男「ただいま」
幼なじみ「……」
男「眠い?寝る?」
幼なじみ「うるさい…」
男「布団なら用意出来るよ」
幼なじみ「…私を寝かせてから襲うつもりでしょ…」
男「……」
幼なじみ「そんなの見え見えなんだからぁ…」
男「…よし…ほら、横になって」
幼なじみ「ん…んーん……」
幼なじみ「………」
男「早い」
幼なじみ「………」
男「いつまでこうしてられるんだか」
幼なじみ「………」
男「幼なじみも随分遠くなったなぁ」
幼なじみ「………」
男「今さら昔の約束…なんて言うのも何だし」
幼なじみ「………」
男「せめて今ぐらいは一緒に居たいけど」
幼なじみ「………」
男「中学あたりから見違えるように変わったよね……ついでにそっけなくなった」
幼なじみ「………」
男「…」
男「……」
幼なじみ「………」
男「(…好きな人とか居るんだろうな)」
幼なじみ「………」
男「(……)」
男「(頑張れ)」
出直す
そろそろ幼はデレる必要があるようだ
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おれ、好きよ
頑張れ!