穂乃果「あなたのことだけ見つめていたい」 (55)

ラブライブ!のssです
楽しい話ではないので、苦手な方は閲覧を避けていただくようお願いします。

また、このssには元ネタとなっている作品があります。途中で気づく方もいらっしゃると思いますが、ネタバレはご遠慮ください。

最後に、誤字、脱字、辻褄の合わないところなどがあればできるだけ脳内補完をよろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420078062

穂乃果(私は、絵里ちゃんのことが好き)

海未「では今日はそろそろ終わりにしましょうか」

穂乃果(いつからかは分からないけど、顔も、声も、性格も、仕草も、全部ひっくるめて絵里ちゃんが大好き)

海未「ふぅ、少し疲れたわね……」

ことり「お疲れ様~」

凛「かよちん、真姫ちゃん!今日はラーメン食べて帰ろ!」

真姫「また行くの?」

花陽「真姫ちゃん来られないの……?」

真姫「い、行くわよっ!」

穂乃果(今は告白する勇気がないけど……いつかできるといいなぁ)

希「ラーメンええな~」

凛「じゃあ今日はみんなで行こうよ!」

にこ「今日はマ……お母さんが早く帰ってくるから行けるわよ」

海未「私も行けます。穂乃果とことりと絵里はどうしますか?」

ことり「今日は行けないの……」

穂乃果「穂乃果もお店の手伝いしなきゃ!!うぅ、ラーメン食べたいよぉ……」

絵里「私も少し用事を片付けなきゃいけないから……ごめんなさい」

凛「そっかー……」

海未「今度はみんなが行けるときに行きましょう」

絵里「ええ、ありがとう。じゃあね」フリフリ

バイバーイ マタアシター

穂乃果「ことりちゃん、帰ろ?」

ことり「ごめんね穂乃果ちゃん……ことり、被服室に行かなきゃいけないの」

穂乃果「衣装?」

ことり「うん、きりがいいところまでやっておこうと思って」

穂乃果「そっか……絵里ちゃんは?」

絵里「私は生徒会の仕事を片付ける予定よ」

穂乃果「家に帰るのは穂乃果だけか~」

ことり「ごめんね」

穂乃果「ううん、気にしないで!二人とも、ファイトだよっ」

絵里「穂乃果もしっかりお手伝いするのよ?」

穂乃果「分かってるよぉ」

絵里「ふふっ、頑張ってね」ナデナデ

穂乃果「うんっ、ばいばい!!」

ことり「また明日ね~」

絵里「じゃあね」

穂乃果(絵里ちゃんに頭撫でてもらっちゃった……えへへ)

部室
ことり「……絵里ちゃんって上手だよね、すごく気持ち良かったよ♪」

絵里「机、ちゃんと拭いておかなきゃね」

ことり「こんなところでしてるのがバレたら……大変だもんね?」

絵里「ええ」

ことり「あ、絵里ちゃんリボン曲がってる……よしっ、直った~」

絵里「ありがとう、ことりもはやく制服着ないと風邪引くわよ?」

ことり「もー……半分くらいは絵里ちゃんが脱がせたのに」クスッ

ことり「ねぇ、絵里ちゃん」

絵里「?」

ことり「また……しようね♪」

穂乃果の部屋
穂乃果「つかれた~」ボフッ

穂乃果(絵里ちゃんが応援してくれたから頑張れたのかも……なんちゃって)

穂乃果(……いつからこんなに絵里ちゃんのことばかり考えるようになっちゃったんだろう)

穂乃果(絵里ちゃんは、穂乃果のことどう思ってるのかな)

穂乃果「……絵里ちゃん」ボソッ

穂乃果(うう……なんか恥ずかしくなってきた!!)バタバタ

ドンドン! オネーチャンウルサイ!

穂乃果「」ピタッ

穂乃果「……寝よう」

ことり「穂乃果ちゃん、海未ちゃん、あのね」

穂乃果(ことりちゃんが絵里ちゃんと付き合い始めたという話を聞いたのは、それからちょうど一週間後だった)

海未「ことりと絵里が……驚きました」

ことり「二人には言っておかないとって思ったの。でも他のみんなにはまだ内緒にしててほしいな。そういうのを良く思わない子もいるかもしれないから……」

穂乃果(海未ちゃんとことりちゃんが何かを話しているけど、私の耳には何も入ってこなかった)

穂乃果(大好きな絵里ちゃんと、大好きなことりちゃん)

穂乃果(二人とも私には大切で、欠かせない存在)

穂乃果(だから私はーー)

穂乃果「おめでとう、ことりちゃん!」ニコッ

穂乃果(精一杯の笑顔で、親友を祝福した)

ことり「ありがとう、穂乃果ちゃん!」

ことり「絵里ちゃんと付き合っても私は私だから……変わらずに仲良くしてくれたら嬉しいな」

海未「当たり前です!」

穂乃果「うん!私達はずっと一緒だもんっ」

穂乃果(……)

穂乃果(それからは、ことりちゃんから色んな話を聞いた)

ことり「あのね、この間絵里ちゃんと遊びに行ったとき……」

ことり「寝てるときの絵里ちゃんがね……」

ことり「絵里ちゃんが言ってたんだけど……」

穂乃果(絵里ちゃんの話をすることりちゃんはとても幸せそうで、うまくいっているんだということが嫌でもよく分かった)

ことり「あ、ごめんね?ことりばっかり話しちゃって……」

穂乃果(だけど、穂乃果は二人を応援するって決めたから)

穂乃果「ううん!もっと聞きたいな~、ことりちゃんの惚気♪」

ことり「もー、穂乃果ちゃんっ!」

穂乃果(無理やり笑顔を作って、ことりちゃんと自分を誤魔化し続けた)

廊下
ことり「……あ」

絵里「……」

ことり「絵里ちゃ」

絵里「もう、遅いわよ」フフ

希「だって先生がなかなか離してくれなかったんやもーん」

絵里「全く、希を独占していいのは私だけなのに」ギュッ

希「っ//えりち、ここ廊下……」

絵里「いいじゃない別に。誰も見てないわよー?」

希「もうっ、そういう問題やないの!」

絵里「えー」


ことり「……」

ことり「かーえろ」

これは…

海未「ことり、今日は絵里と帰らなくて良かったのですか?」

ことり「うん、たまには三人で帰りたいもん♪」

海未「ふふ、そう言われると嬉しいですね」

穂乃果「……」

海未「穂乃果?」

穂乃果「あ、どうしたの?海未ちゃん」

海未「大丈夫ですか?」

ことり「どこか痛いの?」

穂乃果「ぜんっぜん大丈夫だよ!」

ことり「何かあったら何でも言ってね?」

穂乃果「うん、ありがとう」ニコッ

海未「………」

穂乃果(言えるわけないよ……)

ことり「あっ、絵里ちゃんからメール……今からご飯でもどう?だって。帰るときに誘ってくれたら良かったのに~」

海未「ラブラブですね」クスッ

ことり「うんっ、ラブラブ♪」

海未「急いで帰ったほうがいいのではないですか?」

ことり「そうだね……ごめんね?二人とも」

穂乃果「気にしないで大丈夫だよ~」

海未「そうですよ」

ことり「ありがとう……また明日ねっ」タタッ

穂乃果「……」

海未「穂乃果」

穂乃果「なぁに?」

海未「今から、穂乃果の家に行ってもいいですか?」

穂乃果「海未ちゃんから遊びのお誘いなんて珍しいね~!」

海未「少し聞きたいことがありまして」

穂乃果「? うん、いいよ」

穂乃果の部屋
穂乃果「それで、聞きたいことって?」

海未「……単刀直入に言いますね。穂乃果は絵里のことが好きですか?」

穂乃果「絵里ちゃん?うん、大好きだよ!海未ちゃんもことりちゃんも他のみんなもだーい好き!」

海未「そういう意味ではなく、恋愛対象として好きかということです」

穂乃果「え……?」

穂乃果(正直、焦った。まさか海未ちゃんに気づかれていたなんて)

穂乃果(騙せることなら騙し通したい。純粋で、馬鹿な穂乃果のままでいたかった)

穂乃果「そんなわけないじゃん!だって絵里ちゃんはことりちゃんと……」

海未「人を好きになるのに、誰かと交際しているというのは関係無いでしょう」

穂乃果「……っ」

海未「もう一度聞きます。あなたは、絵里のことが好きですか?」

穂乃果(海未ちゃんの真っ直ぐな視線が、私の身体を貫く。海未ちゃんはもうほとんど確信してるんだ)

穂乃果(どっちみち、もう隠し切れない)

穂乃果「……好きだよ」

海未「……そうですか」

穂乃果「でも、どうしようもないんだよ」

穂乃果「絵里ちゃんのことは好きだけど、ことりちゃんだって大切な幼馴染だもん。そんな二人が恋人同士で、ことりちゃんがあんなに楽しそうに絵里ちゃんの話をしてて、そこに私の入る隙間なんてない。それは分かってるよ」

穂乃果「だけど、辛いんだ……」

穂乃果「私はμ'sのリーダーでことりちゃんの親友だから、絵里ちゃんのことを好きになっちゃいけないし、笑って応援してあげなくちゃいけないのに、笑おうとするたび胸が痛くなるの」

穂乃果「ねぇ海未ちゃん。穂乃果はどうしたらいいのかな……」

穂乃果(一度話し出してしまったら、もう止めることはできなかった。隠していた自分の本当の気持ちはどんどん溢れてきて、海未ちゃんは黙ってそれを聞いてくれた)

海未「……穂乃果」

穂乃果(全てを聞き終わったあと、海未ちゃんは優しい声で私の名前を呼んだ)

海未「私は、絵里の代わりになることはできません。それに、穂乃果の胸の痛みを取り除くこともできません」

海未「ですが、穂乃果が泣きたいときに、胸を貸すことはできます」

穂乃果「……!」

海未「人を好きになるというのは、決して悪いことではありません。同じグループでも、その人が他の人を好きだったとしてもです」

海未「穂乃果はこういうときになると自分を押さえこんでしまいますからね。別に我慢することはないんですよ?泣きたいときには、思い切り泣けばいいんです」

海未「そのときは、私がいつでも胸を貸します。私だって穂乃果の親友ですから」

穂乃果(そう言って、海未ちゃんは私を抱き締めた)

穂乃果「う……うみちゃ…うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!!!!!!!」

穂乃果(海未ちゃんは暖かくて、優しくて、私は海未ちゃんの胸の中でたくさん泣いた)

穂乃果(泣いて、喚いて、叫んで、ようやく落ち着いた頃に、ことりちゃんと絵里ちゃんが付き合いだしてから一度も泣いていなかったことに気づいた)

海未「……落ち着きましたか?」

穂乃果「うん、ごめんね」

海未「謝ることはありませんよ」

穂乃果「海未ちゃんのおかけで、すっごくすっきりした!」ニコッ

海未「それは良かったです」フフ

穂乃果「海未ちゃん大好きっ!!」ギュッ

海未「まったく、世話の焼ける幼馴染ですね……」ナデナデ

海未「では、そろそろ帰りますね」

穂乃果「うん、今日は本当にありがとう」

海未「また何かあったらいつでも言ってください」

穂乃果「海未ちゃんが珍しく優しい……!」

海未「珍しくとはなんですか!」

穂乃果「えへへ、冗談だよ~」

海未「……まぁ、減らず口を叩ける程度には元気になったということにしておきます」

穂乃果「うん!明日からはいつも通りの穂乃果だよっ」

海未「無理はしないでくださいね。……では、おやすみなさい」

穂乃果「うん、おやすみなさい!」

穂乃果(去っていく海未ちゃんが見えなくなるまで見送って、私は部屋に戻った)

次の日

穂乃果「おっはよー!」

海未「おはようございます」

ことり「おはよう♪穂乃果ちゃん、今日は元気だねっ」

穂乃果「私はいつも元気だよ~」

海未「その元気を少しは授業に回してほしいものです……」

穂乃果「今日は寝ないもん!」

海未「普通は毎日寝ません!!」

穂乃果「もー、海未ちゃん朝からうるさいよぉ」

海未「うるさいとはなんですか!」

ことり「まぁまぁ海未ちゃん、落ち着いて、ね?」

海未「ことりは穂乃果を甘やかし過ぎです!」

穂乃果「海未ちゃんが厳しすぎるんだもん!ね、ことりちゃん!」

ことり「あはは……」

海未「まったく……そもそも穂乃果はいつもいつも」

穂乃果(穂乃果、今日はちゃんといつも通りにできてる……海未ちゃんのおかげかな)

穂乃果「よーし、学校まで競争だよ!」ダッ

海未「あっ、穂乃果!待ちなさい!まだ話は終わっていませんよ!」

ことり「えぇっ!?ま、待ってよ~」

学校
ことり「……」カキカキ

ことり「……」チラッ

穂乃果「すぅ、すぅ……」スヤスヤ

ことり「……」クスッ

穂乃果「あ、パンの妖精さん……」ガタッ

ことり「!?」

穂乃果「……」

先生「……高坂、寝言で立ったついでにここに入る英単語言ってみろ」

穂乃果「えーっと……あはは」

海未「……」ハァ

ことり「……」カキカキ

ことり「……穂乃果ちゃん」コゴエ

穂乃果「……?」

ことり「これだよ」トントン

穂乃果「!……○×です」

先生「……正解。パンの妖精に会うなら授業中以外にしてくれよ」

穂乃果「ごめんなさい……」

穂乃果「ことりちゃん、ありがとう」コソッ

ことり「どうしたしまして」ニコッ

穂乃果「ふぅ、さっきはことりちゃんがいてくれて本当に助かったよ……ありがとね、ことりちゃん」

ことり「穂乃果ちゃんのためだもん!」

海未「授業中に寝るのでは飽きたらず、寝言まで言うとは……もう怒る気も起きません」

穂乃果「えへへ……それでね、海未ちゃん」

海未「なんですか?」

穂乃果「ノート見せ 海未「ませんよ」

穂乃果「……ことりちゃぁぁん」

ことり「はい、どうぞ♪」

海未「ことり!?」

穂乃果「ありがとうことりちゃん……大好き!」

ことり「……ことりも穂乃果ちゃんのこと、だーいすきだよっ」

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部活
穂乃果「たのもー!」バン

真姫「誰によ」

穂乃果「もー、真姫ちゃんったらつれないんだからー……あ、海未ちゃんは日直だから少し遅れるって」

希「穂乃果ちゃん、聞いたで~?今日の授業中、寝言言いながら立っちゃったんやろ?」

穂乃果「な、なんでその話を……」

希「なんでやろなー?」

凛「穂乃果ちゃんなんて言っちゃったの?」

希「パンの妖精さん、やったっけ?」

穂乃果「そこまで知ってるの!?」

凛「じゃあ凛は猫の妖精さんになる!」

にこ「じゃあにこはハートの妖精さんにこ~」

凛「ちょっと寒くないかにゃ~」

にこ「……」ゴスッ

凛「痛いにゃ」

花陽「私はお米の妖精さんがいいなぁ~」

希「うちはワシワシの妖精さんやね」

真姫「悪い妖精じゃない……」

希「そんなこという子には……ワシワシやで?」

真姫「や、ちょ、希っ!やめなさいよ!!」

凛「真姫ちゃんは……トマトの妖精さん!」

にこ「ぷっ」

真姫「……」バキッ

にこ「痛いにこ」

穂乃果「ことりちゃんはチーズケーキの妖精さんだね!」

ことり「うんっ」

絵里「みんなで盛り上がって楽しそうじゃない。何の話?」

穂乃果「みんなを妖精さんに例えたら何になるかなーって話だよ!」

絵里「妖精……?どうして?」

凛「穂乃果ちゃんの寝言だよ」

絵里「寝言?」

凛「うん!穂乃果ちゃん授業中に『パンの妖精さん』って言いながら立っちゃったんだって~」

穂乃果(絵里ちゃんがそれを聞いて吹き出した。うぅ、恥ずかしい……)

絵里「私も穂乃果の寝言、聞いてみたかったわ」

穂乃果「え……//もー、からかわないでよ絵里ちゃん!」

絵里「ふふ、ごめんごめん」

穂乃果(絵里ちゃんににこりと微笑みかけられて、思わず私の心臓の音が早くなる)

穂乃果(だめだよ、落ち着かなきゃ。絵里ちゃんはふざけて言ってるだけだもん)

ことり「……絵里ちゃんはなんの妖精かなぁ」

にこ「堅物生徒会長の妖精さんね」

凛「ミトメラレナイワァ」

絵里「ちょ……もうっ!」

希「えりちはチョコレートが好きやから……チョコレートの妖精さん、かな?」

絵里「ハラショー♪それなら可愛いわね」

花陽「チョコレート……パンと合いそうですね」

真姫「穂乃果もよくチョコパン食べてるしね」

絵里「なら私は穂乃果と相性抜群ってことかしら」フフ

穂乃果「……っ//」

穂乃果(なんでもない一言に自分だけドキドキして、喜んで、それが余計に恥ずかしくなる)

穂乃果(悪循環だよぉ……)

凛「海未ちゃんは弓道の妖精さんかにゃー?」

穂乃果「あはは、凛ちゃん、海未ちゃんは妖精さんというか鬼 海未「今日は穂乃果のみ特別メニューにしましょう」

穂乃果「海未ちゃん!?いつからそこに……」

海未「たったさっきです。穂乃果だけ外周100周という特別メニューを組みました。早速始めましょう」ニコッ

穂乃果「100は多すぎるよぉ……ことりちゃぁぁぁん……」

ことり「まぁまぁ海未ちゃん」

海未「今回ばかりは許しませんっ」

穂乃果「やっぱり鬼だよ!」

練習後
海未「……というわけで、明日は一日オフにします。柔軟は忘れずにやってくださいね」

凛「遊ぶにゃー!!!」

希「焼き肉行くで~」

穂乃果「わーい!!」

海未「そこの三人!ちゃんと話を聞きなさい!!」

穂乃果「海未ちゃんは来ないの?」

海未「う……行きます」

穂乃果「ことりちゃんは?」

ことり「ごめんね、明日はちょっと……」

穂乃果「そっか……」

真姫「私も明日は家にお客さんが来るから行けないわ」

凛「じゃあ今日ラーメン食べに行くにゃ!」

真姫「ヴェェ!?」

花陽「行こっ、真姫ちゃん!」

真姫「し、仕方ないわね」

希「えりちも来れないん?」

絵里「ええ、実は亜里沙が今日の朝から熱を出して……明日は私が家にいなきゃいけないのよ」

希「そっかぁ。お大事にね」

絵里「ありがとう」

海未「では、今日は解散とします」

穂乃果(海未ちゃんのその一言で、その日の部活は終わった)

穂乃果の家
穂乃果「ただいまー」

雪穂「おかえり、お姉ちゃん」

穂乃果(雪穂の顔を見て、今日の帰りに絵里ちゃんが言っていたことを思い出した)

穂乃果(正直、聞かないほうがいいかもしれない)

穂乃果(でも、どうしても確かめたかった)

穂乃果「雪穂~」

雪穂「なに?」

穂乃果「今日亜里沙ちゃん学校休みだった?」

雪穂「普通に来てたよ。なんで?」

穂乃果(……っ)

穂乃果「そっか。ううん、何でもない!」

穂乃果(それだけ言って、自分の部屋に続く階段を駆け上がった)

穂乃果(やっぱり、二人で遊びに行くんだろうなぁ)

穂乃果(自分の部屋のベッドに飛び込んで、真っ白な天井を見上げた)

穂乃果「自爆、かな。あはは」

穂乃果(付き合ってるんだもん。当たり前だよね。こんなので落ち込んでたらまた海未ちゃんに心配かけちゃう)

穂乃果(ことりちゃんが幸せそうなんだから、穂乃果も喜ばなくちゃ)

穂乃果母「穂乃果ー、雪穂ー、ご飯できたわよー」

穂乃果「はーい!!」

次の日

凛「これより、μ's学年対抗ボウリング大会を開催します!」

穂乃果「手加減はしないよ!」

にこ「3年の威厳にかけて負けるわけにはいわないわ!」

穂乃果(私達は今、近くのボウリング場に来ていた)

穂乃果(学年別に分かれて、ビリの学年が1位の学年にクレープを奢るっていうルールでね……負けられないよ!)

希「カードがうちに告げるんよ。この勝負、うちらが勝つって」

海未「勝負と言われては、勝つ以外に道はありません」

花陽「凛ちゃんの足手まといにならないように頑張らなくちゃ……!」

凛「それじゃ……いっくにゃー!!」

某水族館

ことり「わぁ~!このお魚さん可愛い♪見て見て、絵里ちゃん!」

絵里「そうね、可愛いわ」

ことり「この水族館、一回来てみたかったんだよね」チラッ

絵里「有名だしね」

ことり「うんっ!……このお魚さん、ちょっと穂乃果ちゃんに似てるかも」フフ

絵里「……」

ことり「……絵里ちゃん、さっきからスマートフォンばっかり気にしてるね」

絵里「そんなことないわ」

ことり「誰とメールしてるの?」

絵里「亜里沙よ」

ことり「……そっかぁ」

穂乃果「海未ちゃんと私の手にかかれば、ボウリングなんて余裕だよっ」

海未「にこ、希……体力が足りませんね」

にこ「くっ……あともう1ゲームあれば勝てたのよ……!」

希「えりちのいない穴は大きかったってわけやね……」

花陽「なんとか2位になれたよ……」

凛「……希ちゃんがバテちゃうのはなんとなくわかるにゃ」

にこ「ちょっと凛あんた今どこ見て言ったか教えなさいよ」

凛「ひゅ~ひゅ~」

花陽「凛ちゃん、口笛吹けてないよ……?」

穂乃果「よーし、クレープ食べて、焼き肉食べに行こーっ!」

皆「おーっ!」

店員「ご注文を繰り返させていただきます。ーーと、ーーでよろしかったでしょうか?」

ことり「はい、大丈夫です」

店員「かしこまりました。少々お待ちください」ペコッ

ことり「……今日は楽しかったね」

絵里「ええ、そうね」

ことり「水族館なんて来たの久しぶりかも」

絵里「私も。何年ぶりかしら」

ことり「本当に?」

絵里「……何が言いたいの?」

ことり「今日絵里ちゃんがずっとメールしてたの、希ちゃんでしょ。バレてないと思った?」

絵里「……」

ことり「……ねぇ、絵里ちゃんーー」

穂乃果の部屋
穂乃果(今日は楽しかったなぁ……)

穂乃果(ことりちゃんと絵里ちゃんと真姫ちゃんが来られなかったのは残念だけど、久しぶりにあんなに大人数で遊んだし、クレープも奢ってもらったし)

穂乃果(海未ちゃんがあそこまで本気になってボウリングやるところもなかなか見られないよ)クスッ

穂乃果(……ちょっと前までは一人で部屋にいるといつも絵里ちゃんのことを考えてたのに、今はそうでもないや……まだ好きなことには変わりないけど)

穂乃果(……はやく忘れないとだよね)

穂乃果(でも海未ちゃんに話して、少しだけ気持ちに余裕ができた気がする……やっぱり人に相談するって大事なことなんだね)

穂乃果(相談……他のみんなだったらどうするんだろう。誰かに聞いてみようかな)

穂乃果(あ、もうこんな時間……明日も練習だし、早く寝なきゃ!)

穂乃果「おやすみなさーい……」パチッ

次の日

海未「ワン、ツー、スリー、フォー……花陽!少し遅れていますよ!」

花陽「は、はいっ!」

海未「穂乃果は少し早いです!」

穂乃果「はい!」

……………

海未「……はい、少し休憩にしましょうか」

穂乃果「つーかーれーたー……」ドサッ

ことり「お疲れ様、穂乃果ちゃん。はいタオル♪」

穂乃果「ありがとぉぉ、ことりちゃん」

海未「各自水分補給はしっかりとしてくださいね」

皆「はーい」

穂乃果(休憩中、疲れて寝転がっている私の目に写ったのは、タオルで汗を拭っているにこちゃんだった)

穂乃果「にこちゃーん」

にこ「なーに?」

穂乃果「にこちゃんは、自分が欲しい物を違う人が持ってたらどうする?」

穂乃果(……物じゃないけど。にこちゃんがなんて答えるか、少しだけ興味があった)

にこ「何よ、急に」

穂乃果「にこちゃんならなんて答えるかなーって」

にこ「そうねぇ……」

にこ「何としてでも手に入れるわ!」

穂乃果(にこちゃんは、自信満々にそう答えた)

にこ「それくらい強気じゃなきゃアイドルなんて務まらないにこっ」

穂乃果(何としてでも、か。穂乃果にはできそうにないや)

穂乃果(でも、にこちゃんらしいなぁ)

また踏み台で自担カプを輝かせる系か
せめてオチのカプだけでも書いとけやゴミ

穂乃果「にこちゃん、流石だね!」

にこ「当たり前よ!……ねぇ、穂乃果」

穂乃果「ん?」

にこ「あんたが何を悩んでるのかは知らないし聞かないけど、自分の本当の気持ちに素直になるのが一番だって、にこは思うわ」

にこ「どれだけ時間をかけてもいいから、悩んで悩んで悩み倒して、自分が本当にしたいことをすればそれでいいんじゃない?」

穂乃果「自分が、本当にしたいこと……」

にこ「それで失敗したって、慰めてくれる人があんたにはいっぱいいるじゃない」

穂乃果「にこちゃんとか?」

にこ「……まぁ、そうね」

にこ「別に、急いで結論を出す必要なんてないのよ」

希「にこっち~!ちょっと来てもらってええ?」

にこ「今行くわ!」

にこ「じゃ、頑張んなさい」

穂乃果「うん!にこちゃん、ありがとう」

穂乃果(……にこちゃんに相談して良かった)

穂乃果(別に、無理をして絵里ちゃんのことを忘れようとしなくてもいい)

穂乃果(心から応援できなくても、今はいいんだよね)

穂乃果(たくさん悩んで、私なりの答えを出せばいいんだ)

海未「そろそろ再開しますよ」

穂乃果「よーし、後半も頑張るぞー!」

部活後

穂乃果「今日も頑張った頑張った~」

凛「疲れたにゃ……」

海未「今日は急ぎの用事があるので、先に失礼しますね」

穂乃果「えっ、そうなの?お疲れ様~!」

ことり「また明日ね~」

海未「お疲れ様でした!」

バタン

絵里「今日中に先生に提出しなくちゃいけない資料があって生徒会室に行くから、ついでに部室の鍵も私が返しておくわね。希、悪いけど付き合ってもらえる?」

希「うん、ええよ」

にこ「悪いわね、頼むわ」

凛「真姫ちゃん、かよちん、今日はどこ行く?」

真姫「ヴェェ!?今日も行くの?」

花陽「私、欲しい本があって……本屋に行きたいな」

凛「うん、いいよ!真姫ちゃんも来るでしょ?」

真姫「本屋には私も用があるし、行こうかしら」

凛「じゃあ行くにゃ!」

花陽「お疲れ様でしたっ!」

真姫「お疲れ様」

凛「いってきまーす!」

バタン

絵里「ふふ、ほんとに仲良しねぇ」

希「仲良しなのはええことよ」

絵里「そうね」フフ

にこ「じゃ、にこも妹達のご飯作らなきゃいけないし帰るわね」

穂乃果「ばいばい!」

ことり「また明日ね、にこちゃん」

絵里「お疲れ様、にこ」

希「ほななー、にこっち」

にこ「お疲れにこ~」

バタン

穂乃果「よしっ、着替えおしまい!ことりちゃん、帰ろ?」

ことり「うんっ!」

穂乃果「絵里ちゃん希ちゃん、お疲れ様!」

ことり「お疲れ様~」

絵里「ええ、また明日ね」

希「お疲れさ~ん」

穂乃果「お腹空いたよぉ……」

ことり「今日も頑張ったもんね♪」

穂乃果「うん!今日のご飯は何かな~」

ことり「何だろうね~……あれ?」

穂乃果「どうしたの?」

ことり「家の鍵、部室に忘れてきちゃった……」

穂乃果「えぇっ!?」

ことり「ちょっと取ってくるね!穂乃果ちゃんは先に帰ってて?」

穂乃果「ううん、穂乃果も行く!もう暗くなるし、ことりちゃんに何かあったら大変だもん!」

ことり「穂乃果ちゃん……!ありがとう」

穂乃果「急いで戻ればまだ開いてるかも……行こう!」

ことり「うんっ!」

穂乃果(ことりちゃんと走って学校に戻ると、部室の電気はまだ点いていた)

穂乃果「ことりちゃん!まだ鍵閉まってないよ!良かったね~」

ことり「うん!良かっ……」

穂乃果(穂乃果の少し前にいたことりちゃんは、部室のドアを開けた瞬間固まった)

ことり「……」

穂乃果「ことりちゃん……?」

ことり「……嘘」ドサッ

穂乃果(ことりちゃんが目を見開きながら鞄を落とした)

穂乃果「ことりちゃん!どうした……」

穂乃果「の……?」

穂乃果(部室の奥で、絵里ちゃんと希ちゃんがキスをしようとしていた。私達に気づいた希ちゃんが慌てて絵里ちゃんから離れる)

希「えっとな、これは違うんよ。その……」

穂乃果(しどろもどろになる希ちゃん。絵里ちゃんはことりちゃんと付き合ってるのに、どうして希ちゃんと……?)

穂乃果「絵里ちゃん……」

穂乃果(どういうこと、と言いかけたところで、ことりちゃんが口を開いた)

ことり「なんでまだ希ちゃんといるの!?別れてって、私散々言ったよね!?……昨日だって……っ」

穂乃果(静かな空間に、滅多に聞くことのないことりちゃんの怒鳴り声が響いた)

穂乃果「え……?」

穂乃果(希ちゃん?別れる?)

穂乃果「ことりちゃん……どういうこと?うまくいってるって、ラブラブだって、嬉しそうに話してたよね……?」

ことり「……!そ、そうだよ!うまくいってるよ!昨日だって二人で水族館に……」

絵里「ち、違うの!!希……本当に違うの……!」

希「違うってどういうことなん……?ちゃんと説明してよ、えりち……」

ことり「ふざけないでよ!絵里ちゃんから迫ってきたのに言い逃れするの!?」

穂乃果(目の前で何が起きているのか、さっぱり理解できなかった)

穂乃果(絵里ちゃんはどうして希ちゃんに弁明してるの?絵里ちゃんと付き合ってるのはことりちゃんなんじゃないの?)

希「えりち……?」

絵里「待って!違うの!!私は無理矢理ことりに……!」

穂乃果「え……?」

ことり「無理矢理ってなに!?デタラメ言うのはやめてよっ!ことりそんなことしてない!」

絵里「どの口が言うのよ……!」


ーー

ことり『……絵里ちゃん、しちゃったね』

絵里『……』

ことり『私明日、どんな顔して希ちゃんに会えばいいのかなぁ』

ことり『ねぇ、どう思う……?絵里ちゃんも立場は同じだし、大変なことにならないといいよね……』

ことり『ね、絵里ちゃん。私たち、付き合っちゃおうよ』

ことり『ことりはそれが一番上手く収まると思うな』ニコッ

ーー

絵里「でも、希と別れるのは嫌だった……だって好きだもの」

絵里「だけどバラされるのも怖くて、だからしょうがなく……」

ことり「嘘!!」

穂乃果(絵里ちゃんの言葉を遮るように、ことりちゃんが叫んだ)

穂乃果(絵里ちゃんの言っていることが本当だとしたら、ことりちゃんは……)

ことり「穂乃果ちゃん!」

ことり「ことりのこと、信じてくれるよね!?」

ことり「絵里ちゃんが適当な嘘をついてるだけなの……!」

穂乃果「……っ」

穂乃果(正直、この状況でことりちゃんを信じるのは無理があった)

穂乃果(だけど、ことりちゃんはなんのためにこんなことを?)

ことり「穂乃果ちゃん……?絵里ちゃんが全部悪いんだよ!?ことり一人を悪者にしようとしてるだけ……!」

希「……」

希「……ことりちゃん、さっきから穂乃果ちゃんのことばかり気にするんやね」

希「えりちを脅したことと、何か関係あるんやないの?」

ことり「っそ、それは……」

穂乃果「ことりちゃん……どうしてこんなことしたの……?」

穂乃果「本当のこと言ってくれなきゃ、怒ることも庇うこともしてあげられないよ……」

ことり「穂乃果ちゃん……」

ことり「……」

ことり「絵里ちゃんのこと、好きなんだよね……?」

絵里「え……」

穂乃果「どうしてそのこと……」

穂乃果(海未ちゃんが言った……?ううん、そんなはずない)

ことり「わかるよ。穂乃果ちゃんの……好きな人のことだもん」

穂乃果「……!」

穂乃果(ことりちゃんが、私のことを……好き?)

ことり「絵里ちゃんの話をしてるときの穂乃果ちゃんはいつも楽しそうで、キラキラしてて……怖くなったの。いつか遠くに行っちゃうんじゃないかって」

ことり「だから……」

希「だから自分が付き合おうと思ったん?」

希「穂乃果ちゃんからえりちを遠ざけるために、こんな回りくどい方法で……!」

希「好きだって、一言穂乃果ちゃんに伝えれば良かったのに」

ことり「……めて」

希「振られるのが怖かっただけやろ?」

ことり「やめてっ!!」

絵里「希っ!」

希「……」

絵里「もうやめて……」

希「なんで……っ」

絵里「ごめんなさい……」

穂乃果(希ちゃんの頬を伝う涙を、絵里ちゃんが指で拭う)

絵里「私が弱いせいで希を傷つけてしまったけど」

絵里「……でも、本当に別れたくないのよ」

絵里「愛しているわ」

希「……嬉しい」

絵里「希……!」

希「でもごめんね」

希「私もう、えりちを信じられそうにない」

穂乃果(希ちゃんは、絵里ちゃんから離れると鞄を引っ掴んで、私達の間をすり抜けて走って行ってしまった)

穂乃果(行き場をなくした細い腕は力なく下ろされて、絵里ちゃんはその場にへたり込んだ)

ことり「……穂乃果ちゃんっ!」グイッ

穂乃果「った……!」

穂乃果(突然ことりちゃんに肩を掴まれて、壁に押し付けられる)

ことり「さっきの話、気にしないで!」

ことり「私が穂乃果ちゃんのこと好きとか、そういうの!」

ことり「……ごめんね。特別な関係を期待してるわけじゃないの。親友のままでいいから」

ことり「一緒にいられれば私はそれで……!だから……」

穂乃果(潤んだ瞳で私を見つめることりちゃんから、必死さがひしひしと伝わってきた)

穂乃果「……親友なのに、私の気持ちを知ってて、絵里ちゃんと付き合ってること自慢してたんだね」

穂乃果「つらかったけど、海未ちゃんと、にこちゃんに話を聞いてもらって……少しずつ向き合っていこうって……」

穂乃果「いつかは素直にことりちゃんを応援できたらいいなって……そう思ってたのに」

ことり「違うの!そんなつもりじゃ……!」

ことり「ちょっと間違えただけ……反省してる……っ」

ことり「もう二度としないから……お願いだからずっと親友でいて……」

ことり「親友が駄目なら友達でもいいから……お願い……っ!」

穂乃果(……だけど、私は)

穂乃果「……駄目だよ」

穂乃果(もうたくさんだった)

穂乃果(苦しんで、泣いて、海未ちゃんや、にこちゃんにもたくさん心配をかけて、その結果がこれだなんて)

穂乃果「人の幸せを壊すようなことをしたのに、『ちょっと間違えただけ』だなんておかしいよ……!」

穂乃果「今まで通りになんて無理だよ……ごめん……」

ことり「穂乃果、ちゃん……」

穂乃果「私、もうことりちゃんのこと庇ってあげられない……っ」

穂乃果「……ごめんね」

ことり「……」

ことり「っ……」ダッ

穂乃果(……ことりちゃんが部室を出て行って、残ったのは絵里ちゃんと穂乃果だけ)

穂乃果(絵里ちゃんに声をかけようと近づくと、スカートの裾を軽く掴まれた)

穂乃果「……絵里ちゃん?」

絵里「……私にはもう、何も残ってないわ」

穂乃果(絵里ちゃんがぽつりと呟いた)

穂乃果(絵里ちゃんには、もうことりちゃんも希ちゃんもいない。誰も必要としていない。……誰のものでもない)

穂乃果(ふと、今日にこちゃんに言われたことを思い出した)

穂乃果(『自分の本当の気持ちに素直になるのが一番』)

穂乃果(穂乃果はまだ、絵里ちゃんのことが好きなのかな)

穂乃果(……好き。だって絵里ちゃんの手を振り払おうと思えないし、今だってこんなにドキドキしてる)

絵里「当たり前よね、全部私が悪いんだもの……」

穂乃果(絵里ちゃんが、私を見てる)

穂乃果(あれだけ望んでも私に向かなかったその綺麗な蒼い目が、私だけを見つめている)

穂乃果(絵里ちゃんは今、私を、穂乃果を求めている)

穂乃果(傷ついた絵里ちゃんを慰めることができるのは、穂乃果だけ)

穂乃果(だったら何も、悩むことなんてないよね!)

穂乃果「……ううん。大丈夫だよ、絵里ちゃん」

穂乃果(海未ちゃんが言ってた通り、我慢する必要なんてなかったんだ。もっとはやくこうすれば良かった)

穂乃果(穂乃果に縋る大好きな絵里ちゃんを、優しく抱きしめた)

穂乃果「穂乃果がずーっと、そばにいるから……」ニコッ

HAPPY END

以上で終了となります。
お気づきになった方もいるかと思いますが、元ネタはコミック百合姫2012年1~11月号のなもり先生作の表紙です。
読んでくださった方、ありがとうございました。


もう少し続きがみたかった

セリフとか水族館でメールとかまで同じなのに言われてから気付いたわ

あれは結構面白かったなうよな

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月04日 (日) 04:06:30   ID: vuvNUgmE

デーデッデーww

2 :  ほのえり至高主義者   2015年01月07日 (水) 11:57:40   ID: NICCC7l0

乙面白かった
でも HAPPY END。。。なのか?w

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