アイドルじゃないアタシを見せられるのは、プロデューサーだけなんだけどー。
フレデリカじゃないアタシは、プロデューサーにもそうそう見せられないかなー。

ま、どの姿のアタシも、アタシであることに変わりはないよ。たぶん、ね。

ハイハーイ♪　プロデューサーのご到着ー！　いらっしゃいませご主人さまー！
いやープロデューサーったらすっかりフレちゃんルームの常連客だねー。
まーここに来るお客様なんて一人しかいないんだけどさ。

んーでもプロデューサーもフレちゃんルームに順応するの早いよねー。
最初は目ぇ血走ってたのに、今じゃアタシにリクエストまで出しちゃう余裕綽綽かぁ。

ああ、安心して、プロデューサーは早くないよ？
アタシは早くてもいいけどね。何の話だコレ。

今日のおべべはリーブル・ミニョンかー。これはレッスン前ね。
淡いピンクのワンピ一枚だから、ラクにシちゃえるのがいいよ。

そーそー、元気なのはいいけど、じっとしててー動かないでー。
黙ってれば美人なんだからー。あ、それアタシだ。

早く入れたいからって焦っちゃダメー。
女の子にとっちゃ、上から入れるのって意外と難しいんだ。主に胸のせいで。
特にアタシ、プロデューサーに色々されたから、ココロと一緒に揺れちゃってね。

アタシ、プロデューサーを見下ろしちゃってるよ。フハハハ！　プロデューサーも盛り上がってる？
アタシから真下は見えなくとも、プロデューサーの顔には書いてあるのは見えるぞー。
えーと、なんて書いてあるかな？うーん、書いてないからアタシのルージュで今書いちゃえ！

どうだ！　『ワタシはフレちゃんに骨抜きです！』なんて。
アハハ、骨抜きなのにガチガチだね、おかしいなコレ。でもおかげでイージーゴーイング♪

アタシねー、このカッコでシてるの、結構好みなんだ。
顔は見えるし、アタシも動けるから、たくさん動いてあげたくなっちゃうね。
でもここまででフレちゃん疲れたー……やっぱプロデューサーが動いてよー。
どんぐらい元気なのか、アタシには丸わかりだしね！

何かな何かな、アタシのルージュがどうかしたかー。
あ、そうか。さっきアタシに書かれちゃった仕返しに、何か書こうってワケ？

んーじゃあ問題っ！
アタシが一番キュンキュンするトコに、キュンキュンするコト書いてもらおうか！
当たったら一年分のフレちゃんプレゼントー！

って、ソコ書かれたらアタシからじゃ読めないよー。

そんなに喋って舌噛まないかって？　舌噛んじゃうかもしれない勢いを味あわせてくれるのかー。
期待しちゃうぞ？　いいよいいよ、やっちゃえ、傷なんて舐めときゃ治るんだ。舌だけど。

テキトーなことでも、ぺらぺら喋っちゃうのはね。
アタシのこと、プロデューサーにいっぱい話したくて仕方がないだけだよー。

むむう、プロデューサー、なかなかやるね。これがホントの粘り腰か！
そんなにヤラれちゃ、アタシもせっかくキメたメイクが溶けて、
アタシ……まーたいつものフレちゃんじゃなくなっちゃうよー。

アタシ、そうなると、頭の中がどこか飛んでっちゃって、この舌がうまく回せなくなるからなぁ。
楽しい嘘も地味な本音もごっちゃになって出てきちゃう。
あ、それって元から頭の中にあるコトが漏れ出てるだけじゃん。
じゃあそんなに心配するこっちゃないね。

んーでも、プロデューサー！
不肖フレデリカ、口が回るうちにこれだけ言っておきます！

宮本の部分も、プロデューサーの苗字に書き換えちゃっていいんだよ？



あ、ちなみにプロデューサーが宮本になるのも可ー！
ママに聞いたトコロによると、フランスでは、なんとなんと二人の同時に並べるのもアリらしいよ♪
二倍オトクだね！

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「フンフンフフーン、フンフフー、フレデリカー♪」
「あ、フレちゃんおはよー」
「おはよー志希ちゃん。せっかくの脳ミソが半分寝てるように見えるけど」
「実験で徹夜しちゃってさー。これじゃプロデューサーに怒られちゃうなー」
「アタシもオールしてたよー、ベッドの上でだけど」

「うーん？　フレちゃん、いつもとニオイが違うにゃーん。これじゃ気になって昼も眠れない！
　このニオイの正体を確かめなきゃ！　ちゅ・びあん・じゅーる・あべ・もわー！」
「うえー、もてあそばれるー♪」


（おしまい）



どうあがいてもフレデリカ
HTML行ってきます

疾風怒濤とはこのことか

おまえもうちょっと頑張れただろ