咲子「イブちゃんと結婚式体験」 (29)
◆ひなビタ♪SSです
◆そう言えば11月28日にドラマCD第三弾が発売されたようです
◆更に12月24日にはSDアクリルキーホルダーなどが発売される予定です
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咲子「あっ、結婚式場のチラシが来てる……折角だから読もうかな、えっと…」
咲子「今ならカップルで来たお客様にウェディングドレス・タキシード試着体験、写真撮影も出来ます…ってええっ!?」
咲子「う、ウェディングドレス試着体験……」
咲子「…………」
咲子「同性でダメだとは……書いてないよね?」
咲子「期限は……ら、来週まで、かな」
咲子「…………///」ドキドキ
咲子「……イブちゃん……」
咲子「…………」ピピピ
咲子「……もしもしイブちゃん?私ですけど……」
~翌日~
一舞「おはよーさきこ」
咲子「おはようございます、イブちゃん」
一舞「いやあ、今日も寒いねー」
咲子「そうですねー」
一舞「マフラー一緒に繋いじゃう?」
咲子「えっ……い、イブちゃん、とってもとっても///」
一舞「ま、まぁあたしも恥ずかしいからやめとくけど……///」
咲子「でもとってもとってもぽっかぽかだと思いますっ!」
一舞「2つの意味で、ね…」
一舞「ところでささきこ、昨日急に電話掛けてきたよね」
咲子「ご迷惑でしたか?」
一舞「そんな事はないんだけど……何かと思ったらデートのお誘いだったし!
デートの約束なら今のこういう時間とかでも出来るのにって思ってさ」
咲子「あ、あの、なるべく早く言ったほうがいいかなって思ったので……」
一舞「まぁいいんだけどね、今週末だっけ?」
咲子「はい」
一舞「楽しみだね」
咲子「は、はい///」
一舞「な、なんでさきこが赤くなるんだし///」
イチャイチャ キャッキャッ
まり花(はー、帰ったらりんちゃんとイチャイチャしたいよう……)
凛(ファイトよ、レコード屋……)
~週末~
一舞「お待たせさきこっ!」
咲子「あら、イブちゃんとってもとっても早いですね、まだ30分前ですよ?」
一舞「何言ってるんだし!そんな事言ったらさきこはもっと早くからいたでしょ?」
咲子「そ、それはそうですけど……」
一舞「まぁいいや、さっそく行こ?さきこが誘ってくれたデートなんだもん、長い時間楽しみたいでしょ?」
咲子「はいっ!」
一舞「行きたいとこがあるって言ってたけど、最初からそこ行くの?」
咲子「えーとですね、最初はそこじゃなくて、まずはアクセサリーショップとかに……」
……
咲子「さ、着きましたよイブちゃんっ!」
一舞「えっと、ここって……」
咲子「はい!教会ですよっ!」
一舞「あー……式の見学でもするの?」
咲子「違いますよイブちゃん、これ見てください」ビラッ
一舞「なになに……ウェディングドレス試着体験……えぇっ!?」
咲子「イブちゃん、一緒にやりましょうっ!」
一舞「え、で、でも……」
咲子「大丈夫ですよっ!絶対、大丈夫ですっ!」
一舞「それはまり花の台詞……」
一舞「あー、同性でも出来るのね、これ」
咲子「そうなんですよっ!実際、ほら、あそこでは男性同士のカップルが写真撮ってますし」
一舞「本当だ……」
センパイ!ソノスーツスッゴクニアッテマスヨ!
ナンカイメダヨソレ、ソンナコトイッタラオマエダッテソウダカラナ
セ、センパイ///
一舞(あたしとさきこの結婚式かあ……)
一舞(い、いや、これは体験だから!実際にするかどうかなんて……)
一舞(………………)
咲子「イブちゃん?」
一舞「ひっ!あ、い、いいよ、体験でしょ?申し込みに行こ?」
咲子「えへへへ、イブちゃんと結婚式体験……えへへ……」
一舞(嬉しそうだなあさきこ……)
一舞(正直、あたしも結構……)
咲子「イブちゃんイブちゃん!大丈夫ですって!」
一舞「係員さんに変な顔されるんじゃないかってビクビクしてたし……」
咲子「聞く所によると、同性カップルも多く来てくれてるみたいですよ?」
一舞「そうなんだ……」
咲子「うふふ、まりかちゃんやりんちゃんにも教えてもいいかもしれませんね、きっとしたいって思うはずですから」
一舞「そうかな」
咲子「そうですよっ!」
一舞(二人も、結婚式挙げたいって、思ってるのかな?)
一舞(あたしは……どうなんだろう?)
咲子「うふふ、衣装部屋はあっちですよイブちゃんっ!」
一舞(でも、嬉しそうなさきこを見るのは……)
咲子「うわあ、いろいろなウェディングドレスがありますねっ!」
一舞「どれがいいかなー」
咲子「どうせなら、同じデザインのがいいですね」
一舞「それでもいいけど……あ、これはどう?」
咲子「わぁわぁ、背中が出てて、セクシーなデザインですねっ!」
一舞「そうだしっ!スカートも短めでセクシーでしょ?あたしにはピッタリだと思うんだよね~」
咲子「でも、足を見せるのはちょっと……恥ずかしいです……」
一舞「ううん?さきこの足も綺麗だと思うけど……」
咲子「折角の結婚式なんですから、真っ白なロングスカートがいいと思うんですっ」
一舞「ふむ……まぁ確かに長いスカートの方がウェディングドレス!って感じはするかもねー」
一舞「じゃあこれはどう?割と普通のデザインだけど」
咲子「私はこれがいいと思いますけど、イブちゃんはこれでいいんですか?」
一舞「大丈夫だしっ!あたしはこのスカートのデザインが結構気に入ってるしっ!」
咲子「いろいろな花を象った模様ですねっ」
一舞「あと背中も大きく開いててセクシーだし、うん、これにしよっか」
咲子「はいっ、えっと、着替えは……」
一舞「向こうで係員さんが手伝ってくれるってさ、あと」
咲子「あと?」
一舞「着替える場所は、別々にしない?ほら、さきこのドレス姿、ちょー楽しみだし」
咲子「そうですね、私もイブちゃんのドレス姿、とってもとっても楽しみです」
一舞「ふふふ」
咲子「えへへ」
さきいぶはすけべ
……
ハイ!デキマシタ!
トッテモオニアイデスヨー
一舞「んーと……」
一舞「おおう……結構、似合ってるんじゃない?というかバッチリだしっ!流石あたし……」
一舞「うん、やっぱりウェディングドレスは純白だよねー」
一舞「それにしてもこのかっこ、カタルシスの月を思い出すなあ……あれはスカート短かったけど……」
一舞「さきこも、あたしとおんなじ格好してるんだよね……」
一舞「さ、さきこの、ウェディングドレス……」
一舞「……///」
一舞「な、何照れてるんだしあたしっ!さぁ今から迎えに……」
咲子「イブちゃんっ!」
一舞「え」
一舞「あ、今行こうと思ってたのに……」
咲子「えへへへ、とってもとっても待ちきれなかったので、来ちゃいました!」
一舞「そ、そうなんだ……」
一舞(さ、さきこのウェディングドレス姿……!)
咲子「どうですか?ウェディングドレス、似合ってますかっ?」クルクル
一舞「う、うん、というか……」トタトタ
咲子「イブちゃん?あっ」クイッ
一舞「すっごく、とってもとっても、可愛いよ、さきこ」
咲子「あっ、あっ、イブちゃんっ///」
咲子「そ、そんな事を言うなら、イブちゃんだって、とってもとっても綺麗で……」ギュ
一舞「さきこ……」
咲子「イブちゃんっ……」
一舞「…………」
咲子「…………」
ジーッ…
一舞「ハッ……あ、な、なんか、今ナチュラルにキスしようとしてたしっ!」
咲子「そ、そうですよイブちゃんっ!とってもとっても人前ですよっ!」
一舞「……人前じゃなきゃ、してたよね」
咲子「……はい」
一舞「……あとでね///」
咲子「はい///」
咲子「ほ、ほらイブちゃんっ!教会の前で記念写真撮りましょうっ!」
一舞「うん」
咲子「ふふふ、この格好で外出るって、この格好を誰かに見られちゃうってことですね」
一舞「そ、そう考えると少し恥ずかしいじゃん///」
咲子「えへへへ、イブちゃんっ」ギュ
一舞「あ、さきこっ」
咲子「手、繋ぎましょう?」
一舞「う、うん」ギュ
一舞(あ、さきこの手、あったかい……)
一舞(いや、あたしの手が熱いのかな?)
ジャアシャシントリマスネー
ハイチーズ!
咲子「えいっ」ギュッ
一舞「っ!」
パシャ!
一舞「ちょ、ちょっとさきこ」
咲子「えへへへ、つい……」
一舞「ま、全くもー」ギュッ
咲子「あ、イブちゃん……」
一舞「すいません、もう一枚お願いしまーす」
ハーイ
一舞「今度は、さきこをドキドキさせてやるしっ!」
咲子「うふふ、いっぱい、させてくださいねっ?」
ジャーモウイチマイイキマスヨー
ハイチーズ!
……
咲子「ここの教会、広いですね、ほら、ステンドグラスもありますよっ」
一舞「そうだね、ベタな教会って感じで、結婚式するなら、こういうとこがいいよねー」
咲子「結婚式、ですか」
一舞「うん……」
咲子「…ねぇ、イブちゃん」
一舞「ん、なあに?」
咲子「結婚式の練習、しませんか?」
一舞「えっ?練習?」
咲子「はい」
一舞「…結婚式の?」
咲子「は、はい」
一舞(さ、さきこと結婚式の練習だなんて、それってまるで……)
一舞(まるで……)
一舞(…………)
一舞「い、いいけど……具体的には何するんだし?」
咲子「え、えっと……そうですね、指輪の交換とか、でしょうか」
一舞「指輪?生憎指輪は今は持ってな……」
咲子「はい」スッ
一舞「あ、あれ?さきこ?」
咲子「こんなこともあろうかと、指輪2セット、買っておいたんです、プラスチックですけど……」
一舞「じゅ、準備周到だねさきこ……」
咲子(最初からそのつもりだったとは、言わないよ?)
一舞「じゃあ、一つ貸して」
咲子「はい」
一舞「えっと、左手の薬指に入れればいいんだよね」
咲子「じゃあ、イブちゃん、ど、どうぞ……///」
一舞「う、うん……」
一舞(な、なんでさきこが赤くなってるのさ、そっちから言い出したくせにっ!)
一舞(あ、あたしも赤いかな?さっさと入れた方がいいかな?いやでも、こういうのってゆっくり入れた方が……)
一舞(ああもう、落ち着けあたしっ!指に指輪入れるくらい……)
咲子「……」ドキドキ
一舞「……」ドキドキ
スッ
一舞「い、入れた、よ……///」
咲子「じゃあ、今度は私ですね」
一舞「う、うん、いいよ、入れて?」
咲子「じゃあ、早速……」
一舞「……」
咲子「……」
一舞「……さきこ?」
咲子「い、今入れます、からっ」
一舞(さきこも、緊張してるんだなあ……)
一舞(ふふふ、可愛い……♪)
スッ
咲子「い、入れましたよ……?」
一舞「これ、練習になったのかな」
咲子「あ、あんまり自信無いです……」
一舞「……本当にする時は、もっと手早く入れなきゃね?」
咲子「!」
一舞「その時は、その……あたしが指輪用意するからさ!だから、だから、その」
咲子「イブちゃん……」
一舞「あ、あはははは、やっぱり、おかしい?」
咲子「そんな事無いですっ!私、イブちゃんととってもとっても結婚したいですっ!」
一舞「さ、さきこ、声大きいってば///」
一舞「だから、その、えっとね、あたし、さきこをね、『和泉咲子』にするから、だから……」
咲子「待ってくださいイブちゃん」グイッ
一舞「えっ」
咲子「『和泉咲子』じゃなくって……『春日一舞』、ですよ?」
一舞「な、ななっ、なんでそうなるんだしっ!さきこはあたしのお嫁さんになるのっ!」
咲子「私だってイブちゃんをお嫁さんにしたいですっ!」
一舞「むうう……」
咲子「ぐぬぬ……」
一舞「……ふふふ」
咲子「……えへへ」
咲子「じゃあイブちゃん、最後に、一つだけ……」
一舞「最後に?何だし?」
咲子「え、えっと、この教会で、キス、したいです……///」
一舞「えっ///」
咲子「あ、ダメなら無理しなくても……きゃっ!」ギュッ
一舞「何言ってんのさ、お安い御用だし、さきこっ」
咲子「イブちゃんっ///」
一舞「……ここでまた、こういうことが出来るといいね、今度は練習じゃなくってさ」
咲子「はいっ」
一舞「さきこ」
咲子「イブちゃんっ」
ちゅっ。
~数日後~
まり花「ふぉおおおっ!イブとさきちゃんがウェディングドレス着てるようっ!」
咲子「うふふふふっ、この前撮った写真さんですっ」
凛「み、見てるだけで気恥ずかしくなる仲睦まじさだわ……」
一舞「あ、あたしも恥ずかしい……///」
咲子「まりかちゃん、このウェディングドレス体験、今週までならまだやってますよっ」
まり花「そうなの?りんちゃんりんちゃんっ!早く行かなきゃっ!」
凛「そ、それってデートのお誘い……?」
まり花「そうだよっ?えへへへへっ」
凛「そ、そうなの///」
一舞(りんがちょーニヤニヤしてる)
めう(話に入れないめう)
めう「それにしてもさきき、本当に嬉しそうめう!将来もこのウェディングドレス着るめう?」
咲子「さぁ、それはどうか分かりませんけど、うふふ」
一舞「しょ、将来って……」
まり花「イブ、結婚式には呼んでねっ!」
一舞「だ、だからまだ決まった訳じゃ……///」
凛「あら、貴方、喫茶店とあんな深い関係になっておいてそんな……」
一舞「しないとも言ってないでしょっ!」
咲子「うふふふふ」
咲子(いつになるかは分かりませんけど、私はずっとずっと、イブちゃんからのプロポーズさんを待ってますからね?)
咲子(あっ、でも、私からするっていうのもとってもとっても……)
…………
……
…
~数年後~
一舞「ああやっぱりドキドキしてきた……この格好で皆の前に出るんだよね……」
咲子「うふふ、それどころか指輪交換もありますし、愛の誓いだってありますよ」
一舞「指輪交換は前に練習したけど、愛の誓いはしてないんだよね…練習したほうがよかったかな?」
咲子「大丈夫ですよ、だって、いつも言ってることを言えばいいだけじゃないですか」
一舞「そ、それが恥ずかしいって言ってるんだけど……」
咲子「さあ、イブちゃんそろそろ入場ですよっ!」
一舞「わ、分かってるしっ!さきこ」ギュ
咲子「あ、イブちゃんっ」ギュ
一舞「ふふふっ」
咲子「えへへ」
おわり
お疲れ様でした
12月10日に追加されたポップンカードにはめうめうのカードがあるらしいです
乙めう
おつつめう
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