シンジ「アスカって空気も読めないの?」 (25)
アスカ「は?」
シンジ「だって、特に大した理由もないのに僕達一緒に暮らす事になったんだよ。これはもうアレまで一直線のパターンじゃないか。なのに、アスカときたら僕に何にもしてこないなんてどういう事だよ」
アスカ「……なによ、アレって?」
シンジ「アレって言ったらアレに決まってるじゃないか。僕の股間のロンギヌスの槍はいつでもスタンバイ状態なのに、何でアスカは何にもしようとしないの。こんなのおかしいよ。間違ってるよ。アスカ、ちゃんと空気読んでよ」
アスカ「……は?」
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シンジ「そりゃもちろん、僕だってわかってるよ。アスカはツンデレだし、最初は好感度0から始まってる訳だから、そのままじゃ何にも起こらないって」
アスカ「…………」
シンジ「でも、お約束のラッキースケベはあったし、それに空から降ってくる使徒を倒した事で僕の好感度が一気に上がったじゃないか。もう十分だよ、これ以上気がねする必要なんてなかったはずだよ」
アスカ「…………」
シンジ「なのに、アスカはちっとも空気を読まず、何にもアプローチしてこないんだよ。おかしいよ。一緒に家にいるんだから、やりようなんかいくらでもあったじゃないか」
アスカ「アンタ……頭、大丈夫?」
シンジ「例えば、食事だよ。食事の時にソースを取ろうとして、偶然二人の手が重なっちゃうとかさ」
アスカ「…………」
シンジ「リモコンの取り合いをしてたら、滑って転んでいつのまにか二人で抱き合ってて、あっ/// みたいな展開とかさ」
アスカ「…………」
シンジ「ゴキブリが出てきて、きゃー怖いー、とか言って咄嗟に僕に抱きついちゃうとかさ。一緒に暮らしてるんだよ。いくらでもそういう事が出来るじゃないか。なのに、何でそれをしないんだよ、アスカは。もう少し空気を読んでよ」
アスカ「…………」
シンジ「僕が綾波にお弁当をあげる事で、嫉妬フラグまで立ったんだよ。だけどアスカはそれでもまだ何にもしてこないし」
アスカ「…………」
シンジ「ようやくアスカが行動を始めたのって、綾波が料理の練習を始めてからでしょ。それじゃ遅いんだよ。遅すぎるんだよ」
アスカ「…………」
シンジ「それにやる事が料理の練習ってどういう事さ。夜中にまた忍び込んで僕に抱きついてくればそれで済んだじゃないか。それでアスカルート確定だったのに、何でわざわざ回り道をしちゃったんだよ」
アスカ「…………」
シンジ「おまけに綾波の好感度を上げようと思ったら、自然とアスカの好感度が下がってくんだよ。どういう鬼畜仕様なのさ、これ。もう少し考えてよ」
アスカ「…………」
空気は吸うものだよ
シンジ「大体、綾波も綾波だよ。ラッキースケベからビンタ→笑顔イベントまでこなしたっていうのに、あの後何にもしてこないんだよ、おかしいよ」
レイ「…………」
シンジ「マイナーな味噌汁イベントまで発生させたのに、たどり着いた結論がみんなで料理会って、どうしてこうなった的な展開じゃないか。父さんの事なんかどうでもいいでしょ? そんな倍速スキップしそうなイベントなんか誰が得するんだよ」
レイ「…………」
シンジ「綾波は一人暮らしなんだからする場所には困らないし、僕だけを家に招待してくれればそれで良かったんだ。そうしたら料理も綾波も美味しく頂けたのに、何でそうしてくれないのさ。綾波も空気読んでよ」
レイ「…………」
エロゲ脳
シンジ「真希波だってそうだよ。初っぱなから胸と太ももを強調して登場したくせして、何でその後、一回しか僕の前に出てこないのさ。しかもシリアスシーンで登場とかこんなの詐欺だよ」
マリ「…………」
シンジ「普通、こういうのって、真希波が謎の転校生とかで、それでひょんな事から秘密を知っちゃった僕となんやかんやなイベントがあって、それでいつの間にか仲良くなってベッドに一直線ってのが定番じゃないか。わかるでしょ、それぐらい。巨乳なんだから」
マリ「…………」
シンジ「なのに、僕がどこ歩き回ってもイベント一つも起きないし、完全に時間の無駄だったよ。挙げ句に加持さんとのホモフラグまで立ちそうになってびっくりだよ。あの時、選択肢を間違えてたら、完全に加持ルート確定だったよ。どんなトラップなの、これ」
マリ「…………」
みんないんのかよw
シンジ…エロゲーやり過ぎ
シンジ「大体、可愛くて個性的な子が何人も揃ってるっていうのに、イベントがあまりに少なすぎなんだよ。何でロボット中心にしちゃったんだよ」
シンジ「マヤさんには至ってはフラグの立て方すらわかんないよ。どうやったら攻略出来るのさ。難易度高すぎだよ」
アスカ「…………」
レイ「…………」
マリ「…………」
シンジ「しかも、ようやく綾波との純愛ルートが確定したと思ったら、いきなり好感度0に戻されるっていう鬼畜仕様だよ。完全に無理ゲーだよ。こんなの、酷いよ!」
アスカ「…………」
レイ「…………」
マリ「…………」
シンジ「前の時は前の時で、アスカは勝手にヤンデレルート入っちゃうし」
アスカ「……?」
シンジ「オカズシーンが、おっぱいだけなんてそんなのないよ。しかも病室で一人でするとか、マニア心をどこまでくすぐれば気が済むんだよ。コア過ぎるんだよ」
アスカ「……は?」
シンジ「綾波は綾波で勝手に巨大化ルートに入っちゃうし」
レイ「……?」
シンジ「なんだよ、巨大化って。おまけに全裸だよ。こっちはアスカ以上にレベルが高いじゃないか。あんなのでどうやって興奮しろっていうんだよ。むしろ軽いトラウマになったよ。僕の期待を返してよ」
レイ「…………?」
シンジ「何故かミサトさんとのフラグも立っちゃうし。立ったと思ったら、完全にへし折りに来てるし。あれで無事に生還とか、無茶ぶりもいいとこだよ。全体的に難易度高すぎなんだよ。鬱エンドばっかりじゃないか。もう嫌だよ、僕」
レイ「…………」
シンジ「もうこうなったら、男でもいいやと思ったら、毎回惨殺イベント発生しちゃうし、本当にどうなってるんだよ、これ。どうやっても救われないじゃないか」
アスカ「…………」
レイ「…………」
マリ「…………」
シンジ「そもそも、ハーレムエンドどころか、個別攻略エンドすらままならないんだよ。どう選択しても鬱エンドに辿り着くとか意味わかんないよ。こんなのってないよ」
シンジ「もういい加減嫌になってきて、父さんとの禁断ルートも目指してみたけど、あのクソヒゲ、ちっとも好感度上がらないし、いい加減うんざりなんだよ、僕。最後の最後で気持ち悪いとか言われる身にもなってよ」
アスカ「…………」
レイ「…………」
マリ「…………」
シンジ「どうせ、今回だってきっとろくな終わり方をしないに決まってるんだ。ファイナルインパクトが起きて、それでなんやかんやあって、最後には結局、鬱エンドになるに決まってるんだ」
シンジ「それなら、もういっその事、今すぐ全員をレイプして鬼畜バッドエンドにし――」
アスカ「せやっ!」ビシッ
シンジ「っ!!」
シンジ「あ……」ドサッ
レイ「……気絶してるわ」
アスカ「そうでもしなきゃ、ずっとこのままじゃない、こいつ。それに、シンジのやつ、絶対、普通じゃなかったし。放っといたら本気で襲いかかってきそうな勢いだったわよ」
マリ「意味不明な事、色々呟いていたしね。何があったのさ、ワンコ君……」
ピピッ
マリ「はい……。あー、葛城艦長。砂丘にいた姫は発見、保護したよ。ワンコ君とマークナインのパイロットも一緒」
マリ「うん。全員怪我はない。ただ……ワンコ君がちょっと錯乱気味でね。今は気を失って大人しくしてるけどさ……」
マリ「ああ、うん、違う。……そんな軽度じゃないね。かなりヤバかった感じ。……多分、よっぽどショックだったんだろうね。ひょっとしたら精神崩壊しかけてるかも」
マリ「ああ、うん……。そうだね、そっちのがいいかも……。うん。わかった。それじゃここで待ってるからさ。よろぴく」ピッ
アスカ「コネメガネ。……ミサト、何て言ってた? また閉じ込めるって?」
マリ「うん。まあ、仕方ないよ。ワンコ君がこの調子だしさ」
アスカ「そっか……。そうよね……」
マリ「ああ、それと艦長からワンコ君に一つだけ伝言。起きたら誰でもいいから伝えといてって」
アスカ「何?」
マリ「それがねえ、よくわかんないんだよね。なんか、こう言ってた」
『帰ってきたら続きをしましょう。副長も参加するわ』
予告
時空を越えて果たされた約束。
そこでアラフォー二人の執念が遂に実を結ぶ。
閉じ込められた密室。
防音設備の整った部屋。
いそいそとシャワーを浴びる二人。
その先にシンジが見たものとは?
次回、新劇場版。ヱヴァンゲリヲン、乳(R18指定)
この次も、サービス、サービスゥ!
完
シンアスカって空気も読めないの
見た目はともかく年の差は変わってないからアリだね
ミサトさんアラフォーとか激臭
短髪バアサンは要らんだろwww
男でもいいやと思った時にヤッておかなかったシンジが悪い
シンジの愚痴は正しいw
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