幼「ちっちゃくなって!」
男「幼、何言ってんの?」
幼「身長低くなって!」
男「はぁ…」
男「何で突然そんな事を?」
幼「今、私の事、見くだしてたでしょ!」
男「下を向いてはいたけども」
男「俺が幼の事、見くだしたりするわけないでしょ?」
幼「そう見えたの!」
男「百パーセント、勘違いだよ」
幼「何?生徒会長の命令が聞けないの?」
幼「副会長は会長の命令に絶対服従でしょ!?」
男「無茶言うなよ」
男「ちっちゃくなれって言われても…」
モゾモゾ
男「こうか?こうすれば良いのか?」
幼「そんな、丸まっても可愛いだけだから駄目!」
男「じゃあどうすれば…」
幼「縮んで!」
男「縮めって…無茶言うなよ…」
男「て言うか、生徒会は関係無いよね?」
男「それじゃ、会長命令は関係無いよね?」
幼「むぅ…それじゃ…」
幼「全校生徒の身長低くして!」
男「だから…魔法使いじゃあるまいし、そんな事出来ないよ」
幼「じゃあ、新しい校則作って!」
男「どんな?」
幼「みんな140センチ以下に屈んで歩く!」
男「なんの修行だよ…駄目でしょ、そんな校則」
幼「もう!もうっ!」
幼「私が生徒会長なのに!」
幼「全校生徒から見おろされてるのが、不愉快!」
男「選挙で皆が幼に投票してくれたから選ばれたんだぞ?」
男「変な事言うなよ」
男「選んでくれた皆に悪いぞ?」
幼「むぅー。それはそうだけど…」
幼「もう、飛び級高校生?とか聞かれるの嫌なんだよっ!」
幼「一年生にもこども扱いされる!」
幼「私、もう18歳なのに!」
幼「車の免許だって持ってるのに!」
男「落ち着けって…」
幼「あと、全校集会の時、踏み台準備されるのも嫌!」
男「だって幼、そのままじゃ、演台に隠れちゃうだろ?」
幼「演台小さくして!」
男「幼のサイズに合わせたら、先生達に合わないだろ?」
男「踏み台で、我慢してくれよ」
幼「むむー」
男「そんな事より、ほら、依頼来てるぞ」
男「今日は庶務君と会計ちゃんはお休みだから」
男「二人で頑張ろう」
幼「えぇー。何で庶務君達お休みなの?」
男「休みっていうか、あの二人は先生に手伝いを依頼されてるから」
幼「え?そうなの?私、聞いてないけど?」
男「昨日、言ってただろ?」
幼「…言われてみれば、そうだったかも」
幼「じゃあ、今日の仕事二人で?大丈夫かな?」
男「全部終わったら、飴あげるから」
幼「ん、解ったっ!順番に片付けて行こうっ!」
幼「えへへー。あーめ!あーめ!レモン味?」
男「あぁ、いつものレモン味だ」
幼「わーい。さすが男。私の好きな味を解ってる!」
男(飴に釣られる18歳…ま、いいんだけどな)
・
・
幼「これ、全部?」
男「あぁ、もちろん全部だ」
用務員「手伝わせちゃってすまんねぇ、会長さんに副会長さん」
幼「いえいえ、生徒会ですから!これくらい!」
男「じゃ、片付けちゃいましょうか」
幼「よーし!頑張るぞー!」
男(無理はしないで欲しいけど、まぁ…)
幼「おりゃー!」
グググッ
生徒a「あ!こども会長!俺、手伝いますよ!」
ヒョイッ
幼「誰がこども会長か!」
生徒a「まぁまぁ…副会長!これ、ゴミ捨て場に移動させるんですか?」
男「そうだよー、手伝ってくれてありがとう」
幼「ありがとうa君」
生徒a「いえいえ。お安いご用ですよ!」
幼「つ、次!これだー」
ガシッ
男「幼、それはちょっと大きいよ。もっと小さいのを…」
幼「出来る!このゴミは、私が運ぶー!」
グググッ
生徒b「あ、こども会長だ」
生徒a「丁度良い所に!b、お前も手伝ってくれよ」
生徒b「オッケー」
ヒョイッ
幼「あっ!またっ!」
生徒b「こども会長、無理しないで下さいよ。ははは」
幼「生徒会長に向かって、こどもとは何か!」
幼「でも手伝ってくれてありがとうね、b君」
生徒c「会長、俺も手伝いますよ」
幼「え?何で?」
生徒c「いいじゃないですか。自主的に手伝いたいんですよ」
幼「ありがとね、c君」
生徒c「いえいえ。これ全部移動させちまえばいいんですよね?」
男「うん」
生徒c「ぱぱっとやりましょう!」
生徒d「あ、会長だ!かいちょー!私たちも手伝いますよー」
生徒e「手伝いますー」
幼「dちゃん、eちゃんも。みんな、ありがとう」
生徒たち「お安いご用ですよ、こども会長!」
幼「手伝ってくれるのはありがたいけど、こども会長って言わないで!」
生徒たち(こども会長、ちっちゃ可愛い…皆で守らなきゃ!)
・
・
幼「みんなのおかげで、早く終われました!」
幼「お手伝いしてくれて本当にありがとう!」
ペコッ
生徒たち「会長、お疲れ様でしたっ」
男(やっぱりこうなったか…)
男(これって幼の人望だよなぁ)
男「さ、幼。次の仕事があるよ」
幼「うん。次は何?」
男「次は…」
かわいい
支援
・
・
幼「えー?ここの草むしり?全部?」
男「うん。チア部から依頼があってね」
男「ここを練習場所として使いたいんだって」
幼「そう言えば、チア部から練習場所の申請出てたね」
幼「屋上を解放しようかと思ってたんだけど…」
男「やっぱグラウンドを見渡しながら練習したいみたい」
幼「むー、それは解るけども…」
幼「うー…こう言うの、業者に頼めばいいじゃんかー」
幼「生徒会の仕事じゃないと思うー」
男「まぁまぁ。こう言った雑務を俺らがこなせば」
男「別の事に予算回せるでしょ?」
幼「あぁ、そう言う事か!」
幼「じゃあ、浮いた予算で、ちっちゃい演台作るのも可能って訳だね?」
男「いや、それは…」
ソフト部a「あれ?会長に副会長じゃないですか」
ソフト部b「どうしたんですか?お二人で」
男「チア部から依頼があってね、ここの草むしりをね」
幼「私がやるからには、徹底的に!綺麗さっぱり草の根一つも残さないぞ!」
ソフト部主将「あ、それじゃあソフト部全員でお手伝いしますよ!」
ソフト部主将「皆、良いよね?」
ソフト部員たち「はーい!」
幼「え?みんな、練習あるでしょ?いいからいいから」
ソフト部主将「会長、私たちが自主的にお手伝いしたいんです!」
幼「…」
男「皆、お言葉に甘えて良いかな?」
ソフト部主将「はいっ!皆で頑張ろー!」
ソフト部員たち「おーー!」
幼「みんな、ありがとう!」
・
・
幼「草って袋に詰めると、案外重いなぁ」
グググッ
ソフト部a「あ、会長!私が持ちますよ!」
ヒョイッ
幼「え?あ、ソフト部aちゃん、ありがとう」
ソフト部b「会長、こっちにまだむしってない草がありますよ!」
幼「お、おー!任せろー!」
幼「やー!」
グググッ
ソフト部a(ちっちゃいのに必死で草を抜く会長、可愛い…)
ソフト部b(ちっちゃ可愛い会長を、私たちが守らなきゃ!)
男(やっぱり、ここでもこうなるか…)
・
・
幼「みんな、練習中断してまで手伝ってくれてありがとうっ!」
ペコッ
ソフト部員たち「会長、副会長、お疲れ様でしたっ!」
幼「ソフト部のみんなは、私の事をこども会長と呼ばないから、偉い!」
ソフト部主将(言ったら怒るもんね…言いたいけど)
幼「お手伝いもしてくれるし、練習も頑張ってるし!超偉い!」
幼「よーし!会長権限で…」
幼「ソフト部の部費は3倍にしよう!」
ソフト部員たち「やったー!」
パチパチパチ
男「いやいやいや。幼、今年の予算編成、終わってるし」
男「来年の予算編成には口出せないからね?」
・
・
幼「次は…理科準備室の片付け?」
男「ここはそんなに大変じゃないよ。備品の片付けだけだから」
幼「今日はここの片付けで終わり?」
男「うん、そうだね」
幼「よーし!超頑張るぞー!」
男「幼、慌てて転ばないでよ?」
幼「そんな、こどもじゃあるまいし…」
ガッ
バタッ
男「だ、大丈夫?幼」
幼「…」
男「な、何?立てないくらい辛い?」
幼「…今、パンツ見た?見たでしょ?」
男「見てないよ。大丈夫?ほら」
スッ
幼「うー!絶対見たでしょ!」
ガシッ
スタッ
男「だから、見てないってば…」
ポンポン
幼「頭をポンポンすな!生徒会長に対して、その態度は何か!」
幼「こども扱いは止めて!」
男「頭にゴミが付いてたから、払っただけだよ」
男「さ、片付け始めよう。外もちょっとづつ暗くなってきたし」
幼「お、おー!」
・
・
幼「ビーカー1個も割らずに全部しまえた!」
男「おー。よく頑張ったな、幼」
幼「これで全部終わった?」
男「あぁ、本日の雑務は終了だ」
幼「はー。今日も充実した生徒会ライフだったね!」
男「はい、それじゃ約束通り、コレ」
幼「あ!やったー!飴だー!」
ペリペリ
パクッ
幼「飴の王様だなー。レモン味は」
男「王様かー。まぁ、美味しいよな」
幼「疲れもブッ飛ぶね。仙豆くらい?」
男「言い過ぎでしょ、仙豆は」
幼「ほんとほんとー。ほら、もう踊っちゃうくらい!」
クルクル
ドンッ
男「あ!」
ガッ
幼「あっ!」
バタッ
ドサドサドサッ
幼「お、男…」
男「幼、大丈夫?」
幼「男が庇ってくれたから、私は平気だけど…」
幼「男は大丈夫?」
男「ちょっと背中が痛いだけだよ」
幼「ご、ごめんね、私が浮かれて踊っちゃったから」
男「幼が無事で良かったよ」
幼「…ふふっ」
男「ん?何?」
幼「普段はこんな事、ぜーったい無いのに」
幼「今はほら、こーんなに顔が近いよ?」
男「…」
幼「身長差も関係ないねっ」
幼「ね、今のこの状況、誰かが見たらどう思うかな?」
幼「副会長が会長を押し倒してるーって」
幼「噂になっちゃうかな?」
男「副会長が、会長を身を挺して庇ってるって見えるんじゃないかな」
幼「もう!風情無いなぁ、男は」
男「すまんな、風流を解さないタイプで」
幼「じゃあ、これならどうだっ!」
ギュッ
男「!?」
幼「えへへー。どうだどうだー、副会長!」
男「こ、こうなると、申し開きも出来ないんじゃないかな」
幼「えへへ。そうだよね」
男「ほら、幼、そろそろ」
幼「ん。もう少しぎゅってする」
男「誰かに勘違いされる前に…」
幼「勘違いじゃないもん!」
ギューッ
男「幼…」
幼「ね?もう少しだけ…」
男「でもさ、幼」
幼「何?」
男「棚から落ちてきた本をさっさと片付けて、報告に行かないと」
男「先生が見にくると思うよ?」
幼「むぅー」
男「そんな声出しても駄目です。ほら、立つよ?」
スッ
幼「全く、一体いつになったら、男は私の事を」
幼「ぎゅーってしてくれるのかなー?」
男「ま、まぁ、その内、な?」
男「ほら、幼も立って」
スッ
幼「うんっ!」
ギュッ
スタッ
幼「男、本当にゴメンね?」
男「俺は大丈夫だから。それより、後ろ気をつけて…」
幼「ん?」
ドンッ
男「あっ!」
幼「えっ?」
ガッ
バタッ
男「幼っ!大丈夫か!?おい!幼っ!」
・
・
幼「…ん」
男「幼!目覚めたか!頭痛くないか?」
幼「…んー?なんで男が私の部屋に居るのー?」
男「寝ぼけてるんだな…幼、頭は痛まないか?」
幼「んー?ちょっと痛いー」
幼「あれ?私どうしたんだっけ?」
男「理科準備室の片付け中に」
男「棚の上から落ちてきた本に頭ぶつけて、気絶してたんだよ」
幼「あれ?男が庇ってくれたんじゃなかったっけ?」
男「一回目はな。二回目は間に合わなかった」
幼「あぁ、それで頭痛いのかー」
男「酷く痛むか?病院行くか?」
幼「ん?ここって保健室?」
保健医「そうよー、幼ちゃん」
保健医「眠り姫様が目を覚ますのを」
保健医「二人で待ってたのよー?」
幼「あ、保健医先生。何か、すいません」
保健医「いえいえ。生徒の体調が悪い時こそ、保健室の出番でしょ?」
保健医「…それに、面白い物も見られたしねぇ」
幼「面白い物?何ですか?何でニヤニヤしてるんですか?」
男「…」
保健医「ま、それはナイショ」
幼「むぅー」
保健医「どうやら大丈夫みたいね?」
幼「ちょこっと痛いだけです。大丈夫!」
保健医「良かったわねー、副会長さん?」
男「…そうですね」
幼「ん?どうしてそっぽ向くの?」
男「何でも無いよ、幼」
幼「あっ!もう外真っ暗じゃん!今何時?」
男「もう7時過ぎだよ」
男「帰ろう。立てるか?」
幼「立てるよ、大丈夫大丈夫…」
保健医「…本当にぃ?ちょーっとめまいとかするんじゃない?」
幼「!」
幼「や、やっぱりちょっとめまいがするかも」
保健医「それは大変ー。困ったね、幼ちゃん」
男「…俺がおぶって帰りますよ」
保健医「うんうん。それが良いと思うよー」
幼「…」
保健医「お大事にねー?」
男「ほら、幼。おぶさりな」
幼「う、うん。ありがと、男」
男「それじゃ、保健医先生、お世話になりました」
保健医「はいはーい。また来てねって言ったら不謹慎?」
幼「また来ますよー。ばいばーい」
男「では」
保健医「んふふ。普段は超が付く程冷静な副会長君がねぇ」
保健医「あんなに取り乱すなんてねぇ…」
保健医「残業もしてみるもんだわね」
保健医「…あの二人、さっさとくっついちゃえば良いのに」
保健医「幼ちゃんの恋愛相談に乗るのは楽しいけど」
保健医「ナイショの話しは性に合わないんだよなぁ」
保健医「見てるこっちがキュンキュンしちゃう」
保健医「ま、全校生徒が、付き合ってるって思ってるだろうけどね」
・
・
幼「はー。もうすっかり夜だねー」
男「そうだな。日が落ちるのも早くなってきたしな」
幼「へへー。男におんぶしてもらうのも久しぶりだね」
男「あぁ、中1の時以来じゃないかな」
幼「男の背中、広いねぇ」
男「そうか?」
幼「ウチのお父さんより、ずっと広いよ」
幼「それにすっごく暖かい」
男「…落ちないように、しっかり掴まってろよ」
幼「うんっ」
ぎゅっ
幼「ね。男って、今も身長伸びてる?伸び続けてる?」
男「あぁ、ちょっと伸びてるな」
幼「…今、身長何センチ?」
男「…言っても不機嫌にならない?」
幼「ならない!」
男「3年1学期の身体測定では185センチだったけど」
男「最近、またちょっと伸びてるみたい」
男「多分190くらいじゃないかな」
幼「…」
男「幼?」
バシッ
男「痛っ?」
幼「不愉快!」
男「だから言ったのに…」
幼「もう!もうっ!」
幼「これ以上、私と身長差が開くような事しないで!」
男「俺、別に身長伸ばす努力とかしてないけど…」
バシッ
男「痛っ!」
幼「またしても不愉快!」
男「何が?」
幼「身長伸ばす努力を続けてる私に対するイヤミ!?」
男「いや、だから…伸びちゃうのは仕方ないだろ?」
幼「まったく…何でウチの家系は背が低いんだろうか」
男「幼は幼のままでいいだろう」
男「身長で何かが変わる訳じゃないし」
幼「そう言われて悪い気はしないけど…」
幼「でもやっぱりこども扱いされるのは嫌だよ」
男「俺は幼の事、子供扱いしたりしないぞ?」
幼「そう思うんなら、告白の返事、聞かせてよっ」
男「それは…」
幼「やっぱり、こんなちびっ子じゃ駄目?」
男「…」
幼「私、結構努力してるよ?」
男「知ってるよ」
幼「身長伸ばす努力もそうだけど」
幼「勉強も運動も、一生懸命」
幼「もちろん生徒会の仕事もね」
男「解ってるよ」
幼「私、みんなにこども会長なんて呼ばれて」
幼「何かしようとしても、誰かが手助けしてくれる」
幼「生徒会の仕事も、男と庶務君と会計ちゃんでほとんど片付けちゃうし」
幼「全然役に立ってない、お飾りだよね」
幼「えへへ。自分でも解ってるんだけどねっ」
幼「でも、私なりに頑張ってるよ?」
男「幼、それはちょっと違うよ」
幼「何が?」
男「幼はちゃんと皆の役に立っているよ」
幼「…どんな?」
男「幼は全校生徒の名前と顔、覚えてるよね?」
幼「うん。覚えてるよ?何で?」
男「それはかなり凄い事なんだよ」
幼「そ、そう?」
男「手伝ってくれた人にお礼を言うよね」
幼「お手伝いしてもらったら、お礼を言うの当たり前じゃない?」
男「それをきちんと言えない人も多いんだよ」
男「それに、幼が先頭切って一生懸命仕事してるとさ」
男「皆が手伝いしてくれるだろ?」
幼「それって私を何も出来ないこども扱いしてるからでしょ?」
男「子供扱いじゃないよ」
男「皆が自発的に生徒会の運営に力を貸してくれてるんだよ」
男「それはやっぱり、幼の人望なんだよ」
幼「そうかな?」
男「皆、口ではこども会長って呼ぶけどさ」
男「断言するけど、幼の事をバカにしてる訳じゃないよ」
男「親しみを込めた愛称として、こども会長って呼んでるだけだよ」
男「だから、幼はさ」
男「充分皆の役に立ってるし、支持されてるんだよ」
幼「男…」
男「それに、幼が色んな事に一生懸命だって事はさ」
男「誰よりも、俺が一番解ってるつもりだよ」
幼「そんな事言ってもらえるなんて、嬉しいよ、男」
男「…」
幼「でも…それでも私じゃ男に釣り合わない?」
男「そんな事はないよ、幼」
幼「じゃあ…」
男「…」
幼「…」
ぎゅうっ
男「あ、あのさ、幼」
幼「…何?」
男「…ぅ」
幼「ちょっと!何でそこで黙っちゃうの!?」
ジタバタ
男「ちょ、幼!暴れないでくれ!」
幼「ほら!言いたい事あるなら、言っちゃいなよー!」
ぎゅうっ
男「…幼、あのさ」
幼「お?ついに返事してくれるの?」
男「ん。そう、返事、するぞ」
幼「よ、よし!バッチ来い!」
男「俺の返事はさ、随分前から決まってるんだ」
幼「前っていつ?」
幼「…」
男「俺は幼の事、大好きだよ」
男「ずっと傍に居たいし、居てほしい」
幼「じゃ、じゃあ、お付き合いしてくれるって事?」
男「…いや、堂々と付き合うって言うのは」
男「あとちょっとだけ待って欲しいんだ」
幼「えー?何でさー?」
幼「いいでしょ?お付き合いしても!」
幼「もう高校3年だよ?」
幼「来年大学生だよ?」
幼「ロマンスの一つや二つあっても…」
幼「いや、一つで充分だけども!」
男「落ち着いて、幼」
幼「落ち着いてるよ!…でも大きな声出してごめん」
幼「何でそんなに頑ななの?」
幼「理由聞かないと、納得出来ないでーす!」
男「理由…言っちゃうかな」
幼「言っちゃいなよっ」
男「幼は生徒会長で、俺は副会長」
男「全校生徒の模範になるべき二人がさ」
男「校則に違反するのは駄目でしょ?」
幼「へ?校則?何の?」
男「ウチの学校の校則には…」
男「男女の交際を禁止するってのがあるんだよ」
幼「マジ?初めて知った!」
男「だからさ」
幼「うん?」
男「任期が終わるまで、付き合うってのは待って欲しいんだ」
幼「…男」
男「任期終わってからならさ」
男「別に付き合っても良いんじゃないかなーって」
男「俺が副会長引き受けたのも、幼の傍に居たかったからだし」
幼「それは解ってたけどねっ!」
男「まぁ、今までと変わらず俺は幼の傍に居るからさ」
男「恋人とか、そんなの只の呼び方だろ?」
男「俺たちの関係が変わる訳じゃないと思ってさ」
幼「そうだね。ホントその通りだね」
幼「私たちの関係は変わらないよねっ」
幼「それじゃ私待つよ!」
幼「男が納得して、真剣に私と交際するって言ってくれるまで」
幼「いつまでも待つよ!」
男「幼…ありがとな」
男「本当はこんな事、言うつもりじゃなかったんだけどな」
幼「そうなの?」
男「実は卒業するまで言わないでおこうと思ってた」
幼「じゃあ、何で今言ったの?」
男「その、さ」
男「幼が理科準備室で気絶した時さ」
幼「うん」
男「俺、かなりみっともなく、取り乱しちゃってさ」
幼「あぁ。だから保健医先生がニヤニヤしてたんだね」
男「うん正直自分でも引くくらい慌てたな」
幼「そうなんだ?長い付き合いだけど…」
幼「男が取り乱した姿なんて、見たこと無いよ?」
男「生涯で2度目だ」
幼「2度目?」
男「幼、小6の夏祭りの時にさ」
幼「うん」
男「猫を追いかけてって、神社で寝ちゃった事、覚えてる?」
幼「あー。そんな事あったね」
幼「外で寝るなんて、私、若かったねー」
男「あの時も、半狂乱で祭り会場中走り回ったさ」
幼「半狂乱?マジで?」
男「丁度あの頃、誘拐未遂事件が頻発してたからさ」
幼「そうだっけー」
男「あの時、神社で寝てる幼を見つけた時にさ」
男「俺、実は号泣しちゃってさ」
男「絶対、この子の傍から離れないって」
男「こんな気持ちになるのは、もう二度とゴメンだって」
男「そう思ったんだ」
幼「男…」
男「当の本人は、気持ちよさそうに寝てたけどな」
幼「えへっ」
男「そして、今日だ」
男「幼が気絶した時、俺の心臓止まるんじゃないかと思った」
男「小6の時、傍に居るって決めたのに」
男「傍に居たのに、守れなかった…って」
幼「大げさだよ、男。本が頭に当たったくらいで死んじゃったりしないよ」
男「まぁ、それくらい慌てたって事だよ」
男「それで…思ったんだ」
幼「ん?」
男「何て言うか…後悔したくないなって」
幼「後悔?」
男「言いたい事、言わずに後悔したくないなって」
男「だからさ」
男「俺の正直な気持ち、伝えようと思って」
幼「そうだったのかー。心配かけてごめんっ」
男「いや。胸の支えが取れた気分だよ。言えて良かった」
幼「あー、もうっ。嬉しいなぁっ!」
ぎゅうーっ
男「幼、く、首…締まってるからっ」
男「あと、その…胸が当たってるからっ!」
幼「当ててるんだよっ!わーざーとっ!」
ぎゅうっ
?「そこの君、ちょっといいかな?」
男「ん?」
?「ちょっとお話し聞かせて貰っていいかな?」
男「何ですか?」
?「君、高校生?」
男「そうですけど…何でしょう?」
幼「あ!警察官さんですか?」
警官「そうだよー。僕はお巡りさんなんだ」
幼「お仕事ご苦労様です」
警官「二人は兄妹かな?」
男「いえ、違いますけど…」
警官「…お嬢ちゃん、ちょっと待っててね」
幼「え?私ですか?」
警官「今、おじさんが助けてあげるからね!」
幼「助ける?」
警官「そのお兄ちゃんは悪い人じゃないかな?」
警官「お嬢ちゃんのお父さんが呼んでるからーとか言われてない?」
幼「…」
男「あの、僕ら同級生で、彼女ちょっと具合が悪くてですね」
警官「同級生?いやいやいや無いでしょう」
男「…幼、我慢して。我慢だよ」
幼「…男、ちょっと降ろして」
男「我慢だよ?」
スタッ
幼「…お巡りさん、ちょっと良いですか?」
警官「何かな?お嬢ちゃん」
幼「私が着てる服、どう見えます?」
警官「ん?あぁ、近所の高校の制服に見えるね」
警官「あれ?あの高校、付属の小学校とかあったっけ?」
幼「わ・た・し・は!高校3年生です!18歳です!」
幼「生徒会長だし!車の免許だって持ってるし!」
幼「こどもじゃないですからっ!」
ガサゴソ
幼「ほら、これ!生徒手帳と、運転免許証!」
警官「ははは、そんな馬鹿な…」
男「…」
幼「…」
警官「…アレ?」
幼「どうですか?」
警官「ちょ、ちょっと待ってね」
警官「…」
警官「これ、お姉さんのじゃないよね?」
幼「どう見ても、私の写真でしょ!」
警官「あ、あの…ごめんね?お嬢さん」
警官「ちょっと勘違いしてしまって…」
警官「すみませんでした!」
幼「私にじゃなくて、男に謝って!」
警官「二人とも、本当に申し訳ない事を…」
警官「すみませんでしたっ!」
・
・
幼「また小学生に間違われた!不愉快!」
男「まぁまぁ。取りたてホヤホヤの免許が役に立ったな」
幼「この為に取ったと言っても過言じゃないよ!」
幼「まったく…もう!」
男「幼、もう歩ける?大丈夫?」
幼「あ、うん。ここまでおぶってくれてありがとね」
男「まぁ、会長を補佐するのが副会長だからな」
幼「それじゃ、帰ろうか!」
男「そうだな。腹も減ったし」
幼「男、まだ飴持ってるんでしょ?」
男「飴で腹は膨れないけど、持ってるぞ」
幼「一個ちょうだい!」
男「うん。ほら」
幼「ありがと」
ペリペリ
パクッ
男「俺も食べようかな」
ペリペリ
パクッ
幼「この飴、神様が作ったんじゃないかなー」
男「言いすぎだろ。uha味覚糖の社員が作ったんだよ」
幼「それじゃあ、uha味覚糖の社員が神様と言う事に?」
男「ならないでしょ、そんな事には…」
幼「そうかなー。こんなに美味しいのになー」
男「飴舐めながら家に帰るってさ」
男「なんだか、子供の頃に戻ったみたいだな」
幼「そうだねー」
幼「!」
幼「あ、あのさー、男」
男「ん?何?」
幼「昔みたいに、手、繋いでも良い?」
男「…」
幼「だめ?」
男「…今日だけ、な?」
幼「うんっ」
ギュッ
幼「男の手、暖かいね」
男「そうか。幼の手も暖かいよ」
幼「うんっ!へへー」
ギュッ
男「…」
・
・
幼「そろそろ家に着くね」
男「そうだな」
幼「その角、曲がったら家見えるね」
男「そうだな…」
幼「もう飴、溶けて無くなっちゃったよ」
男「俺もだよ」
幼「…」
幼「うっ…」
男「ん?どうした?幼?」
幼「あ、頭が…クラクラする…」
ヘタッ
男「お、おい!幼!大丈夫か!」
幼「今だっ!」
男「?」
ガシッ
チュッ
男「んなっ…」
幼「えへへっ!ファーストキスはレモンの味だったねっ」
男「おい!今のはずるいぞ!」
男「俺の事、待っててくれるんじゃなかったのかよ!」
幼「もちろん待つよ!」
幼「でも、今、ちょっとだけ我慢出来なかったー」
男「あ、あぅ…お前、そんな…今の、あ、あれだろ」
幼「私がうずくまれば、男がしゃがみこむだろうと思った!」
幼「40センチの身長差をカバーする為の作戦、大成功!」
幼「こうでもしないと、私からちゅー出来ないもんねっ!」
幼「ジャーン!ジャーン!孔明の罠だー!」
男「そ、そうだぞ。今のは完全に罠だろ…」
幼「見事に引っかかったね!」
男「ぐぅ…」
幼「もう一回、ちゃんとしたいなー」
幼「あの角を、曲がる前に、ね?」
幼「それだけで、色々頑張れるから」
幼「今度は、男からして欲しいな」
男「…」
幼「一回でいいから、ね?」
男「…解ったよ」
男「取り敢えず立って、幼」
スッ
幼「ありがと」
ギュッ
幼「よいしょっと」
男「…初めては、俺の方からと思ってたのに」
幼「早いもの勝ちです」
男「…それじゃ、幼。目瞑ってくれる?」
幼「ん…」
?「ちょっとそこの君?」
男「はい?」
?「こんな時間に、こんな薄暗い路地で、何してるのかな?」
男「あ、あの…それは…」
?「ん?その子は君の妹かな?」
男「違いますけど…いや、あの、これは違うんです」
?「不審人物発見!ちょっと話しを聞かせてもらおうか?」
幼「…」
幼「あのー、あなたは本物のお巡りさんですよね?」
警官b「そうだよ、お嬢ちゃん。ちょっと待ってて…」
幼「わ・た・し・は!高校3年生!」
幼「正真正銘18歳だーーーーー!」
警官b「え?いやいやいや、それは無いでしょ?」
幼「もーーーーっ!今、超良い所だったのにっ!」
警官b「えっ?」
男「幼、落ち着いて!お巡りさん、すいませんっ」
警官b「はっ?えっ?」
男「彼女が18歳なのは本当なんです」
男「幼、ほら、免許証出して…」
幼「もう!もうっ!一日に二回も職務質問なんてっ!」
男「落ち着いて、幼!」
幼「男っ!生徒会長として命じるっ!」
男「な、何?」
幼「そのお巡りさんをやっつけて!」
男「そ、そんなの、無理に決まってるでしょ!」
幼「もうっ!生徒会長なのに!」
警官b「ちょ、ちょっと二人とも、話しを…」
幼「もーうっ!私以外の世界中の人間、縮めーーーーっ!」
おわり
だけど
ちょっとだけ続く
幼の家
幼「今日、ちゅーした!」
妹「え?マジで?」
妹「男さんもついに決心したかー」
幼「私の方から強引にした!」
妹「えー?どうやって?」
幼「ふふん。偉大な姉を褒め称えても良いよ?」
妹「こども会長はー、一体どうやってー」
妹「身長差40センチの壁を乗り越えたのー?」
幼「私の事をこども会長って呼ぶな!」
妹「そんな事はどうでもいいから!」
妹「どんな感じだったの?」
妹「やっぱその胸を使って誘惑したの?」
幼「ふふん。羨ましいだろー!」
幼「身長は伸びなかったけど、胸はそこそこ大きくなったからね!」
妹「別にー。私の方が身長高いし!」
幼「1センチだけね?」
妹「1.5センチです!」
幼「サバ読むなー!」
妹「読んでませんー!」
幼「保健医先生に聞いて、知ってるんだから!」
妹「ぐぬぬ…保健医先生め…」
妹「ま、まぁ、私の彼氏は度量が大きいからね!」
妹「子供体型でも良いって言ってくれたし!」
幼「はいはい。優しい彼氏様だこと」
幼「そういえばさー」
幼「ウチの高校、男女交際禁止なんだってよ?知ってた?」
妹「へー?そうなんだ」
幼「生徒会長の妹が、校則を無視するとはねー?」
妹「そんなの私には関係ないし!」
妹「そんな事より、どんな感じでキスしたの?」
幼「実は今日ねー」
・
・
男の家
弟「兄貴、何か変だな、何かあった?」
男「べ、別に何もない」
弟「…幼さんと何かあった?」
男「は?な、何言ってんだお前」
弟「やっぱり何かあったんだなー」
男「な、何も無いって、言ってるだろ!」
弟「兄貴さ、嘘つくと、鼻の穴がヒクヒクするって知ってた?」
男「嘘つくな!」
弟「まぁ、それは嘘なんだけど」
弟「図星突かれた時、大声出すのはホントだぜ?」
男「ぐ…」
弟「正直に言いなって」
弟「どうせ隠し事なんて出来ない性格なんだから」
男「…今日、幼とキスした」
弟「マジで?いつも言ってる校則はどうした?」
男「孔明の罠に引っかかった…」
弟「へぇ…珍しいな、兄貴がそんな隙見せるなんて」
男「色々あったんだよ…色々な…」
弟「色々ねぇ…」
弟「キスだけ?」
男「あぁ…キスだけだ」
弟「ま、俺たち兄弟にはアレの問題があるもんな…」
男「そう言う事だ」
弟「俺、手術受けるぜ?」
男「!」
弟「金、そろそろ貯まるし、父ちゃんも良いって言ってくれたし」
弟「兄貴はどうすんの?」
男「俺は…」
弟「彼女に『小さい』って言われたくないからさ」
男「そ、そうか…」
弟「兄貴だって、俺ほどじゃないけど、小さいだろ?」
男「…ちゃんと考えるさ」
弟「ホント、ちゃんと考えた方が良いと思う」
数ヶ月後
男「幼、本当に良いんだな?」
幼「もうっ!何回同じ事聞くの?」
幼「高校卒業したんだから、問題無いでしょ?」
幼「今日は…覚悟して来たんだから!」
男「解った…」
チュッ
・
・
・
・
・
・
・
・
・
幼「ちっちゃい…?」
男「…」
ゴソゴソ
幼「あ、あれ?何で布団に潜っちゃうの?男?」
男「ダメダッタ。ヨソウイジョウノダメージダ」
幼「え?何?声が小さくて聞こえないよ?」
男「チイサイッテイワナイデクレー」
幼「ちょっと!布団から出てきて!男!ねえってば!」
ユサユサ
男「ダメダー」
幼「大きな声で、ちゃんと話してよっ!」
男「勘弁してくれ、幼…もう、あと二ヶ月こう言うの無しで!」
幼「何で二ヶ月なんだよー!」
幼「私が今日と言う日をどれだけ待ってたと思ってるのー?」
男「でも今日はもう、俺、立ち直れない…」
幼「そんな事はなーい!」
幼「おりゃーー!」
グイッ
バサッ
男「…」
幼「そんな、ダンゴムシみたいに丸まっても可愛いだけだから!」
幼「ちっちゃいって言った事、気にしてるんだよね?」
幼「傷ついたよね、ごめんなさい」
男「…」
幼「でも聞いて、男」
幼「男は、私の事、ありのまま受け入れてくれるんだよね?」
幼「身体がちっちゃくても、良いんだよね?」
男「うん…」
幼「なら私も、男の事、ありのまま全部、受け入れるから!」
幼「ちっちゃい事なんか気にしないから!」
男「…」
幼「大体さぁ」
幼「大きい方が良いかどうかなんて、誰が決める事なの?」
幼「男の事を受け入れる、私じゃない?」
男「…」
幼「私はそのままで良いと思うよ」
幼「その…初めて実物を見たもので」
幼「つい、ちょっとちっちゃいなんて言っちゃったけどさ」
幼「そのままで良いよ、男」
幼「大きい方が良い、なんて、漫画の見過ぎだよ」
幼「私、身体が小さいから、あまり大きいと駄目だと思うし」
幼「大好きな男となら、どんな形でも幸せになれると思うし」
幼「だから、ね?」
幼「良いでしょ?」
男「そ、そうか…そうか?」
幼「…手術とか受けたりしないでね?」
男「…」
幼「ね?」
男「解った…」
幼「それじゃ、改めて…」
ぎゅうっ
男「おう」
幼「私はもう生徒会長じゃないけど」
幼「これからも、末永く私の傍に居てね、男っ」
男「こちらこそ、幼」
チュッ
ホントにおわり
これで終わりです
支援くれた人どうもありがとう
やっぱり長いのは向いてないですね
次スレは
幼馴染「それでは第8回鍋会議を始めます!」
ってタイトルで立てると思います
では。
あれ…この流れどこかで…
気のせいか?
あ、乙乙ー!
面白かった!
また生で書きこみ、立ち会えた。副会長はちっちゃいの、彼氏かー。
おつです。
あ、あれ……?
デジャブ……が、おかしいな……
と茶番はここまでで
おっつー
読んでくれた人、本当にありがとうございます
男の弟と、幼馴染の妹が以前書いた
幼馴染「ちっちゃい……」の2人です
あっちの2人とは違う結末にしましてみました
乙です
乙
よくお前ら覚えてんな
弟と妹か。
台風の話、書いたことありますか。
続きが気になった作品でして。
間違っていたら、すみません。
なるほど、やっぱりか
>>123
男「台風だなぁ」幼馴染「そ、そうだね」
男「台風だなぁ」幼馴染「そ、そうだね」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/storage/1340197675.html)
の事ですかね?これなら自分が書きました
続き…書いてみましょうかね
今、書き溜めてるのが5個くらいあるんで、その後でなら
5!?
もしかして全て幼馴染か?
ありがとうございます。ファンでして。
毎度楽しみに読ませてもらってます!
5個・・・だと
乙
この人って作家だっけ?
作家だったら本が買いたい
毎度乙
>>130
確か作家じゃないって書いてたと思う
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