小町「雪乃さんの誕生日にいたずらメールを送ってみた」
小町「雪乃さんの誕生日にいたずらメールを送ってみた」 - SSまとめ速報
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・前作ですでにキャラ崩壊済み
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── 12月24日晩 病院のロビーにて
八幡「おーい、今来たぞ……ハァハァ」ダッシュ
娘・息子(以下 子供)「お父さん、遅ーい!」
八幡「す、すまん。何とか帰りの新幹線に間に合った……ハァハァ」
娘 「妻の出産予定日に京都に出張とかあり得ない。」ジトー
八幡「(このジト目、雪乃そっくりで怖いのだが……)」
娘 「それにクリスマスイブなのに泊まりの予定だったとか娘的にポイント低すぎ」
八幡「(しかも小町の口癖まで伝染してしまっている……)」
息子「何こんな日に仕事してるの?」
八幡「(な、何も言い返せない……)
息子「昔、専業主夫志望だなんて言ってた割りにすっかり社畜に成り下がってんじゃん」ジトー
八幡「(む、息子の目が腐っているだと…… orz ついに俺のが伝染してしまったか……)」
八幡「ところで、お前らお母さんの病室にいなくてよかったのか?」
娘 「お母さんならもう分娩室に入っているよ」
八幡「えっ? もう生まれるのか?! それを早く言え!」
息子「正確に言うと分娩室の中にある陣痛室って控室みたいなところにいるよ」
娘 「子宮が全開大になるまで、そこでマッサージとかして待機しているよ」
八幡「そ、そうか。で、分娩室どこなんだ?」
娘 「ほら、お父さん、こっこっち。早く行くよ」スタスタ
息子「お母さん、ずっと『八幡マダー』ってずっとうなされていたよ……」ガクブル
子供「お母さん、機嫌悪かったよー」ニヤニヤ
八幡「うっ……」ゾクッ...
息子「ところで、赤ちゃんってどれくらいお腹の中にいるんだっけ?」スタスタ
八幡「俗に10か月と10日って言うな」スタスタ
娘 「10か月と10日前って、確か……」スタスタ
八幡「2月14日だな」
子供「あっ!」ピタッ...
子供「……………………」(白目)
八幡「分娩室ってここでいいのか?」
子供「……………………」(白目)
八幡「お前ら、どうした?」
子供 ……ハッ!
子供「ここだよ……」スタスタスタ
八幡「おう。入るぞ」
── 分娩室内にて
雪乃「うー、う゛ー……」
八幡「今着いたぞ!」
雪乃「は、はちま~ん♡」スクッ!
看護師「比企谷さん、急に立ち上がらないでください。楽な姿勢をとってください」
雪乃「はちま~ん♡♡♡」ダキッ
八幡「おい、抱き付いてきたらさすったりマッサージしたりできないだろ」///
雪乃「は、八幡♡ 早くさすってもらえないかしら♡♡♡」/////
八幡「お、おう……/////」サスサス
雪乃「はっちまん♡、はちまん♡、フンフンフ~ン ♪」/////
子供「(何この甘い空気)」
息子「ね、姉ちゃん……」(白目)
娘 「め、目の毒よ。出ましょう……」(白目)
息子「う、うん……」
── 分娩室前廊下にて
息子「ね、姉ちゃん……。さっきの話なんだけど……」
娘 「何の話?」
息子「あの……、その……。10か月と10日前の話なんだけど……」
息子「あれって、『あの日』だよね……?」
娘 「あなたも同じこと考えてたようね……」
息子「うん……。何か思い出しちゃいけないこと思い出しちゃった気がして……」
娘 「や、やめましょう。そんな話」額押さえ
息子「姉ちゃん、お母さんと同じ仕草しているよ……」
娘 ハッ!
娘 「や、やめて! それよりあなたもお父さんのような目をしているわよ」
息子「う、嘘だろ……。やめてよ!」
娘 「もう、この話はやめ! 売店で冷たいもの買って頭冷やそう?」
息子「う、うん……」
── 遡ること10か月と10日前のバレンタインデーの日
雪乃「はっちまん♡、はちまん♡、フンフンフ~ン ♪」/////
息子「ただいまー」ドタドタ
雪乃「おかえりなさい」
息子「何かいい匂いするね」クンクン
雪乃「今、チョコを作っているところよ」
息子「どれどれ……」
雪乃「手洗いとうがいは?」
息子「あっ……。今してくる」
息子「ところでお母さん、ケーキのスポンジがないんだけどこのチョコクリームは何に使うの?」
雪乃「……………………/////」ポッ
息子「(何か聞いてはいけないことを聞いてしまったような気がする)」
息子「手洗いとうがいしてくるね」スタスタ
雪乃「クーキッン クーキッン クーッキーーン あなた(八幡♡)にー とどけー こいのあじ――― ♪~」/////
娘 「ただいまー」スタスタ
雪乃「おかえりなさい」
娘 「ねえ、お母さん。台所貸して?」
雪乃「あら、あなたもチョコを作るのかしら」
娘 「うん」///
息子「へー、姉ちゃんもチョコ作るんだー。ラッキー!」
雪乃「あなたの分は無いわ!」
娘 「あなたの分は無いわよ!」
息子「嘘だろ……」orz
雪乃「ところであなたはいったい誰に渡すのかしら」
娘 「お父さんにだよ♡」///
雪乃「えっ? 誰?」
娘 「お父さんにだよ/////」ポッ
雪乃「何ですって?!」ゴゴゴゴゴ
雪乃「あなた、やめなさい。私の八幡がお腹壊したらどうするの?」
雪乃「その板チョコをそのまま渡しなさい」
娘 ブチッ!
娘 「ちょっとお母さん、それどういう意味!」ゴゴゴゴゴ
雪乃「そのままを言っているのよ」ギロリ
息子「(何この修羅場。俺、息すらできないよ)」
息子「(気配を消して空気になりたい)」ガクブル
娘 「お母さん言っていたよね。『手作りチョコを贈りたい人ができたら作り方を教えてあげる』って」ギロリ
雪乃「ええ、言ったわ。」
雪乃「でも、あなたの作ろうとしているものは手作りチョコではない」
雪乃「出来合いのチョコを溶かして固め直しただけ」
雪乃「それは偽物よ」
娘 「何それ、ひどい!」涙目
雪乃「昔、あなたのお父さんはこう言ったわ。『俺は本物が欲しい』と」
雪乃「だから、私は本物の手作りチョコを作るわ。あなたのような偽物ではなくて」キリッ
娘 「何を言ってるのか意味が分からないんだけど……」
雪乃「だから私はカカオ豆を炒るところから始めたわ。ここまで半日仕事だったのだけれど何か?」ドヤッ
娘 「ず、ずるい! そ、それって、専業主婦だからできることでしょ」
娘 「私は私のやり方でやる。お母さんには絶対負けないから!」ゴゴゴゴゴ
息子「(ね、姉ちゃん、何地雷踏んじゃってんの?)」
息子「(お父さん、お母さんのご機嫌取りのために人生ゲームするときわざと小さい目が出るようにルーレット回してんの知ってるよね?)」
雪乃「あなたごときが私に勝てると思っているのかしら」ゴゴゴゴゴ
娘 「望むところよ! お父さんのハートは私が射止めるから」ゴゴゴゴゴ
息子「(ね、姉ちゃん正気かよ)」
息子「(人生ゲームの結婚イベントの時、『あなたの隣に乗せようとしている女性は一体誰なのかしら』って嫉妬する
お母さん相手に何やってんだよ)」
── それから2時間後
八幡「ただいまー」
雪乃「は、はちまーん♡」ダキッ
娘 「お父さーん♡」ダキッ
息子「(何これ。いったいどこのハーレムなの?)」[壁]д・)チラッ
八幡「な、何したんだ?」
雪乃・娘「はいっ!」
八幡「あー、チョコか」
八幡「ありが……」
八幡 ウッ!
雪乃 バチバチ (#-_-) ・・・☆・・・(-_-#) バチバチ 娘
八幡「(雪乃が嫉妬するから今年はチョコを会社に置いてきたのだが……)」
八幡「(これはただならぬ雰囲気……)」
八幡「(そういえば、息子はどこにいる)」キョロキョロ
息子 ( ゚д゚ )ハッ!!
息子 [壁])≡サッ!!
八幡「(おいっ!)」
雪乃・娘「さぁ、食べて」ニコニコ
八幡「いや、まだ着替えが……」
雪乃・娘「た・べ・て」ニコニコ
八幡「(何これ。俺毒殺でもされるの)」
雪乃・娘「さあ」ニコニコ
八幡「(こいつらやっぱり親子だわ。この氷の微笑はどうにかなんないの)」
八幡「わかった、わかった。せめて上着だけでも脱がさせてくれ」
── チョコ完食後
雪乃「どちらがおいしかったのかしら」
娘 「どっちがおいしかったの」
八幡「どっちもうまかったぞ。さすが2人とも親子だな」
娘 「それって引き分けってこと」ニヤリ
八幡「まあ、そういうことだな」チラリ
雪乃 ムスッ
娘 「それじゃあ、私の勝ちだね、お・か・あ・さ・ん」ニヤニヤ
雪乃「あなた、その程度で勝ったつもりかしら」フッ
娘 「へっ?」
雪乃「あなた(息子)、そこにいるのはわかっているわ。出てらっしゃっぃ」
雪乃「チョコクリームの入ったボウルが台所にあるからここに持ってらっしゃい」
娘 キョトン...
息子「はい、これ」
息子「(カカオから作ったチョコと板チョコを溶かしたチョコが引き分けの時点で姉ちゃんの勝ちのはず)」
息子「(でも、お母さんはずいぶんと余裕だ。何かこのチョコクリームに秘策でもあるのか?)」
雪乃「はい、八幡♡」ニコッ
八幡「(このボウルの中に顔を突っ込んで舐めろとでも言ってんのか、こいつ)」
八幡「これをどうしろというんだ……」
雪乃「これは……」パァー
八幡「(雪乃は右手の人差指でクリームをひと掬いすると満面の笑みでこう言った)」
八幡「(その笑みには恥じらいのようなものも感じられた)」
八幡「(少女の頃を思い出させるようないたずらっぽい笑みに俺は思わず惚れ直してしまった)」
雪乃「こう使うのよ……」ススッ
そういうなり雪乃は俺の唇にルージュを引くようにチョコクリームを塗った。
そしていきなり唇を奪ってきた。
八幡・子ども「なっ…………」
雪乃「八幡にも早くしてほしいのだけれど……/////」ポッ
八幡「(雪乃はもうひと掬いすると今度は自分の唇に白く細い指を這わせた)」
八幡「お、おい……」
子供「……………………」(白目)
息子「ね、姉ちゃん……」
娘 「目、目の毒よ。部屋に戻って勉強するよ、あなたも」アセアセ
息子「う、うん」アセアセ
雪乃「ねえ、八幡♡ まだまだクリームはたくさん残っているわ♡♡♡」
── 再び分娩室前廊下にて
娘 「冷たいもの飲んでスッキリした― ♪」
息子「姉ちゃん……。やっぱり『あの時』に出来た子どもだよね……」
娘 「な、何言ってんの。せっかく忘れたのに」ドヨーン...
息子「俺、正直複雑だよ……。素直に喜べないっていうか……」
娘・息子「(仕込んだ日が特定できたうえにシチュエーションまで想像できちゃうもんなー)」
娘 「うん……。いや、何言ってるの」
娘 「かわいいきょうだいが増えるんだよ」
娘 「あなた、弟か妹が欲しいって言ってたでしょ」
息子「そうだね」
娘 「そうよ」
八幡「おい、お母さん分娩室に入るぞ。早く!」
子供「はーい、今行くよ!」
── こうして比企谷家に新たな家族が増えた。
しかし、当の本人に誕生の秘話が明かされることは無かったのであった。
雪乃「はっちまん♡、はちまん♡、フンフンフ~ン ♪」/////
─完─
お粗末さまでした
html化の依頼出してきます
楽しませてもらった、乙!
また書いてくれ
厳密には受精から9ヶ月くらい
砂糖吐いた
大切なところが抜けている気がしたが気のせいだろう
乙
ティヒヒヒヒヒヒ
最高
甘~い…だか、それが良い
乙
面白かった
乙
あれの続きがきてたとは
おつ
このSSまとめへのコメント
本物が欲しい(笑)