事務所

光「はぁ…」


モバP「よーしよし、いいこいいこ」ﾅﾃﾞﾘﾅﾃﾞﾘ


ペロ「にゃう…」ｺﾞﾛｺﾞﾛ


光「…………」ｼﾞｰ


モバP「ふう…飽きた。ほらキーボードから退け」ﾍﾟｼﾍﾟｼ


ペロ「チッ…」ﾉｿﾉｿ


モバP「さて…ん？」


光「っ…！」ｿﾜｿﾜ


モバP（急にどうしたんだ？）


モバP（まあいいか、仕事やろ）ｶﾀｶﾀ


光「むぅ…」

光（いや…ダメだぞ南条光！そんな顔しちゃいけない）


光（Pさんはアタシたちのために仕事してるんだから、遊んでるわけじゃないんだから！）


モバP「あー…これどうするんだったっけ」ｶﾀｶﾀ


光（でも…アタシがこの事務所に入ったばかりの頃は）


モバP『実はモバPのPはペダン星人のPだったんだー！』


光『な、なんだってーーッ！？』


モバP『行くぞヒカル！真のレイオニクスのチカラを見せてやるぜ！』


光『くっ…！やるしかないのか！』


光（なんてことも出来たのに…）

モバP「あっ、数字間違えた…くそう！くそう！」


光（今じゃ忙しくて…そんなことしてられない）


光（人気が出て、ファンの人も増えて、いいことなんだけど…）


モバP『ごめんな…大きな仕事とってこれなくて』


光『そんなことないよ！どんなことでもしっかりやっていれば必ず自分に返ってくるんだ！』


モバP『…そうか、そうだな。よし！なんか食べに行くか！腹が減っては戦は出来ぬ！』


光『うん！』


光（やっぱり…ちょっとさみしい）

モバP「ん？光ー！」


光「っ！な、何！？」ﾄﾞｷｯ


モバP「今日は麗奈と晴とダンスのレッスンがあっただろ？もうすぐ時間だぞ、準備してそろそろ行った方がよくないか？」


光「あ…うん……そうだね、行って来る」


光（なんか…変に期待しちゃったから…足が重い）ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ


光（前は…別に来なくてもいいのにレッスン観にきたりしてたのにな）ﾁﾗｯ


モバP「ふーむ」ｶﾀｶﾀ


光（背中あんなに丸めちゃって…姿勢悪くなるよPさん）


ガチャッ

ああ、この3人ってことはあなたか

とんでもねぇ、待ってたんだ

千川ちひろ「うーん」


モバP「ちひろさんも数字間違えましたか？」


ちひろ「いや、そんなパソコン初心者じゃないんで…って、そういうことじゃなくてですね」


モバP「悪かったですねパソコン初心者で…で、なんなんですか」


ちひろ「なんだか…最近光ちゃんの元気がないような気がして」


モバP「あー…言われてみると…そうですね。最近コミュニケーションもとれてなかったですし…ちゃんと向き合えてなかったな…」


ちひろ「まあ、わかってるならいいんですけど、それにプロデューサーさんが原因かどうかはわからないですしね。学校とか友人関係のことかもしれないですし」


モバP「それにしても…ってことですよ。よし、そうと決まれば、ちゃちゃっと終わらせますか」


ちひろ「そこ…数字間違えてますよ」


モバP「ぐぬぬ…」

更衣室

光「ふぃ〜」


結城晴「もうダメだ…脚上がんねえ腰痛い」


小関麗奈「ぷっなっさけないわね〜」


晴「膝笑ってんぞレイナ」


麗奈「わ、笑ってないし！武者震いよ！」


晴「はいはい…光ねーちゃんはさすがだな」


光「へ…何か言った？」


晴「あー…体力あるなーって」


光「そりゃーけっこう鍛えてますから！」ｼｭｯ


晴「言うと思った…」

麗奈「それはそうといい加減着替えてよ。もうアンタだけなのわかってる？」


晴「うへー…体怠い…麗奈ねーちゃんお着替えさせてー」ｸﾞﾃｪ…


麗奈「こずえか…だいたい子ども扱いされるの嫌がってたでしょうが」


晴「今はもう子どもでいい…というかこずえでいい…ふわぁ」


麗奈「いいから、早く着替えて！帰れないでしょ！」


晴「ったく、とんだ真面目ちゃんだぜ。イタズラ好きが聞いて呆れる」ﾔﾚﾔﾚ


麗奈「ぐぁああ！なんなのアンタ！！鬱陶しいわね！」


光「…………」ﾎﾞｰ


晴「……」ﾁﾗｯ ﾒｾﾝｸｲｯ


麗奈「……」ｺｸｯ

麗奈「ねえ、ヒカル」


光「ん、なんだレイナ？」


麗奈「実はプロデューサーの上着になんやかんやイタズラしたんだけど、回収するの忘れてたわ」


光「何やってるんだよ！？しかもなんやかんやって何だ！」


晴「あーそういえばオレもプロデューサーの机になんやかんやイタズラしてたんだった」


光「晴まで！？」


麗奈/晴「「まっいっか」」


光「よくないよ！もー！アタシが回収してくるから！後でお説教だぞ！」ﾀﾞｯ


麗奈「はぁー全く世話が焼けるわ」


晴「レイナは何だかんだでいいやつだよな」


麗奈「はぁ？何言ってんのアンタ。上着にイタズラしたのは本当よ。多分ワイシャツの背中の部分が真っ黒になってるはずよ」


晴「越えちゃいけないライン考えろよ！？」


麗奈「越えちゃいけないラインを越えるのが楽しいんじゃない！アーッハッハッ！ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…」

事務所

光「えっと…プロデューサーの上着は…」


つ上着


光「あった…この上着の裏だな」ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ


光「これでよし…あとは机」


光「Pさんは…いないのか。じゃあ、今のうちに」


光（うーん、特に何もないような）ｶﾞｻｶﾞｻ


光（そもそもここは輝子とぷちギノガのテリトリーだし、そうそうイタズラなんか…）ﾊｯ


光「おのれ晴騙したなー！」ｶﾞﾝｯ


光「痛〜〜〜ッ」


光（うう…机の天井に頭ぶつけた）

光「ハァ…何やってるんだアタシ」


ターイプスピードゥ！


光「メール…晴とレイナから」


晴『騙してごめんな光ねーちゃん』


麗奈『先に帰るからプロデューサーに謝っておいて』


光「レ〜イ〜ナ〜！！」


光「晴は許したけど…レイナめ、今度会ったら絶対許さねえ！」ｷﾞｭｯ


光「って…うわ、思わず上着についてた黒い紙を…手が真っ黒だ。洗いに行かないと…」

洗面所

ばちゃばちゃばちゃばちゃ！


光「はぁ…」


光（今日はなんか一日調子が悪かった…）


光（いや、おかしくなったのは学校終わって事務所に来てからだから半日くらい…？）


光（事務所に来てレッスンして帰る。もちろん仕事もあるけど）


光（……それだけになっちゃったな）


モバP『おう光、レッスンどうだった？』


光『今日は全然ダメだったよ…』


モバP『まあ、そういうときもあるわな。けど、そこで腐っちゃいけないぜ』


光『うん！絶対克服してみせる！』


モバP『その意気だ！俺はいつもお前を応援してるからな！』


光『うん！…えへへ』

光（結局Pさんには会えなかった…）


光「……」ｼﾞﾜｯ


光「ッ……だめだめ、さみしいからって泣いてたら！こんなのヒーローじゃないぞ！」ｺﾞｼｺﾞｼ


光「よし！今日は宿題もあるし、早く帰ろう！」


たたたっ…

　＿
｜鏡｜
　￣

　＿
｜Ｐ｜ﾇｯ
　￣

　＿
｜　ミＰ ｽﾀｯ
　￣

モバP「すまない光…寂しい思いをさせてしまっていた。ただでさえ親元を離れて暮らしてもらっているというのに……」


モバP「もはや手段は選んでいられない。財布は薄くなるが……」ﾋﾟﾎﾟﾊﾟ


モバP「もしもしちひろさん……」

モバP「というわけで明日から温泉ロケだ」


依田芳乃「ほー…これはそなたたちの慰安も兼ねているのでしてー？」


モバP「ん？そういうわけではないな」


芳乃「そうですかーそれは少し残念でしてー……」


モバP「まあ…君の担当にはそれとなく伝えておくよ、背中流させてやれって」


芳乃「それはよきことでしてー」ﾎｸﾎｸ


麗奈「それアタシたちだけ？」


モバP「いや、蘭子ちゃんにかな子ちゃん…あとは何人か枠があるが、それは他のプロデューサーと話し合いだな」


晴「オレは？」


モバP「お前はこの前オーストラリア行ったろ今回は留守番」


晴「チッ」


モバP「舌打ち禁止」

光「…………」


モバP「あと、光」


光「な、なに！？」


モバP「光は別件で一緒に来てもらいたいんだけど」


光「え…？お仕事？」


モバP「やー…違うな、ごく個人的に遊園地にでもと思って」


光「そ、それって…」ｶｧｧ


芳乃「ほー」


麗奈「これはこれは」ﾆﾔﾆﾔ


晴「オレたちは席を外した方がいいかな？」ﾆﾔﾆﾔ


モバP「そりゃお前は留守番だしな」


晴（´・ω・｀）

モバP「で、どうする光？まあ、急だし都合が悪いなら…」


光「行く！」


モバP「おっふ…びっくりしたぁ」


光「ああぅ…ごめん」


モバP「気にするな。よしよし、それじゃあ光も一緒に行くか！」


光「うん！」ﾆｺﾆｺ

光（なんだかよくわからないけど…でも）

光（すっごく嬉しい！）


モバP（ふむふむ、よかったよかった）

晴「な、なぁ…」ｸｲｸｲ


モバP「なんだ袖引っ張って」


晴「オレ本当に留守番なの…？」


モバP「……行きたいの？」


晴「う…」

晴（いや…でも、光ねーちゃんは…）ﾁﾗｯ


光「〜♪」


晴（二人っきりの方がいいんだろうな……）


光（……晴？）


晴「やっぱり…いいや」


光「…………」

光「ねえPさん」


モバP「うん？」


光「晴も…一緒じゃダメかな？」


晴「ッ！！」


モバP「光がいいならな」


光「全然いいよ！」


晴「本当に…いいのか光ねーちゃん？」


光「もちろん！一緒に楽しもうね！」


晴「光ねーちゃん！」ﾀﾞｷｯ


光「晴…ちょっと苦しい…」ｷﾞｭﾑｰ


モバP（どうせこうなると思ってすでに手は回しているのだ。はるちんを仲間はずれになどするはずがないだろう）ﾌﾌﾌ

モバP「さあ！明日は光と晴と全力で遊ぶぞ〜！職権乱用万歳！」

光/晴「「ｷｬｯｷｬｳﾌﾌ」」


モバP「ｱｰｯﾊｯﾊｯﾊｯ」


麗奈（全く、カンシャしなさいよヒカル。アタシのおかげでPのヤツと一緒に……）


ﾈｴﾈｴPｻﾝ!ﾄﾞｺｲｸﾉ?

ｿﾚﾊｲｯﾃｶﾗﾉｵﾀﾉｼﾐﾀﾞﾅ

ｴｰ!

ﾅﾝﾃﾞﾓｲｲｹﾄﾞｼﾞｪｯﾄｺｰｽﾀｰﾉﾛｳｾﾞ!ﾋｶﾙﾈｰﾁｬﾝ!


麗奈「一緒に……」


麗奈「…………」


麗奈「……あれ？」


麗奈「これアタシ仲間はずれじゃない！？」


芳乃「そなたは温泉で邪気をお清めするように言われてましてー」ｽｯ


つ黒く染まったワイシャツ


麗奈「ああああああああ！！」


おわりん

当初はのっけから光と遊園地でジェットコースター乗ったりヒーローショー観たりとただただ遊ぶ内容でしたが
あまりにもやおいちゃんだったのでこういう感じになりましたとさ……

それでは
ありがとうございました

乙倉ちゃん

ぷちギノガでワロタｗｗ
確かにキノコだけどもｗｗｗｗ