姉「弟くんに存在を否定されすぎてつらい」(155)
姉「ほーら、朝だよー」
弟「…」ムクリ
姉「あら、意外とあっさりお目覚め」
弟「…」ゴソゴソ
姉「わわっ、着替えるなら言ってよねぇ~」
弟「…」
姉「下で待ってるよっ」バタンッ
姉「はぁぁぁぁ」
姉「今日もコミュニケーション失敗かぁ…」
姉「つらい…」
母「姉ちゃん、どうしたの?」
姉「母さん、弟くんいつになったら心開いてくれるのかな…」
母「もうあれから2週間経ったのね」
姉「でも一言も返事すらしてくれないよぉ」
母「慌てずにいつも通り接してたら認めてくれるわ」
姉「だといいんだけどねぇ…」
ー回想 2週間前ー
弟「ただいま」ガチャ
姉「おっかえりぃ」パタパタ
弟「…あんた誰?」
姉「弟くんのお姉ちゃんだよ?」
弟「いやいや!!うち、母さんと俺しかいないから」
姉「今日、やっと帰って来れたんだっ」ギュッ
弟「おい、やめろ!!離せ!!」
姉「ずっと会いたかったんだよぉ」ギュー
弟「聞けよ!?」
母「あら、あなたたち何やってるの?」
弟「母さん、変な女が家に…」
母「ただいま、姉ちゃん」
姉「母さんおかえりー」
弟「え、マジなの?!」
姉「だから最初から言ってるのにー」
母「弟、今までずっと隠してきてごめんなさい」
母「この子はうちの本当の家族よ」
弟「説明を要求するっ!!」
母「生まれつき身体が弱い子でね」
母「ずっと遠くの空気のいい場所で過ごしてきてたの」
母「そこでずっと私達と離れて過ごしてきたわ」
母「でもいつか会える弟のためにずっと頑張ってきて」
母「やっと体調も改善されて今日戻ってこれたのよ」
弟「…でも今頃ってどうなんだよ」
弟「言ってくれたらよかったのに…」
姉「あたしが止めたんだよ」
姉「弟くんに会うまで自分を隠してってね~」
弟「…」
母「だからこれからは姉と一緒に過ごしていきましょうね」
弟「…分かった」
姉「お姉ちゃんだよっ!!よろしく!!」
弟「部屋に戻ってるわ」トコトコ
姉「あ、あれ?」
母「まだ時間が必要ね…」
姉「あ、あたし頑張るよっ」ブンブン
母「まだそこまで身体丈夫じゃないんだから無理はしないようにね」ニコ
姉「はーいっ」
-回想終わり-
母「きっとあの日からずっと現実を受け止められてないのね」
姉「つまり、あたしは存在を否定されてるわけだよね?」
母「そうね…」
姉「でもね母さん、あたしは諦めないよっ」
姉「今までいれなくたって血の繋がった弟くんだし!!」
母「あなたは優しい子ね」ナデナデ
姉「19歳、頭を撫でられてるの図」ポワーン
母「もうそんな年になったのねぇ…」ニコニコ
-夕方ー
弟「ただいま」
姉「おかえりマイブラザー!!」ガバッ
弟「…」スッ
姉「きゃんっ」ベチャ
姉「うぬぬ…避けるとは卑怯な…」
弟(卑怯…?)
弟「何か飲み物ないか…」
姉「お姉ちゃんが取ってきてあげようっ」
弟「やっぱいらね」トコトコ バタン
姉「うぬぬぅ…」
母「あら、今日の晩御飯はおいしそうね」
姉「へへっ、頑張っちゃった」
弟「…」モグモグ
姉「弟くん、おいしい?」
弟「…」モグモグ
姉「あん、いけずぅ」
弟「ごちそうさま」ガタッ トコトコ
姉「まだ残って…」
姉「うぅ…」ショボン
母「元気出して、ね?」ポンポン
-深夜-
弟「もうこんな時間か」
弟「そろそろ寝るかな」ゴソゴソ
姉「きちゃったっ!!」バァン!!
弟「!?」
姉「今から寝るところ?」
弟「…」
姉「一緒に寝よ?」ゴソゴソ
弟「なんでだよ…?」
姉「弟くんのぬくもりを堪能したいから!!」
弟(変態?)
姉(初めて答えてくれた!!嬉しい!!)
姉「さぁおいで~」パタパタ
弟「…」
姉「ほら、寝ないと明日に響くよっ」グイッ
弟「うわっ」ボフッ
姉「あー暖かいなぁ…」
弟「んだよ…」
姉「…」
姉「すぴーすぴー」
弟「寝るのはえぇ?!」
姉「おとうとくぅん…」ギュッ
弟「…」
姉「…」
弟「幸せそうな顔しやがって…」プイッ
弟(でも、いきなり姉だと言われても)
弟(受け入れられるわけねぇだろ…)
弟「他人にしか見えないんだよ」
弟「うぜぇだけだ…」
-翌日-
姉「朝だよ、おっきろーい!!」ボフボフ
弟「…」ムクリ
姉「昨晩はお楽しみでしたね?」
弟「…」ゴソゴソ
弟(意味分かって言ってんのか?)
姉「意外といい体してるなぁ」ジロジロ
弟「…」バサッ
姉「わぷっ」
弟「でてけ」ドンッ
姉「あうちっ」ドシーン
姉「と、言うわけで今日も撃沈でした」ズーン
母「あらあら」
母「どんまい」グッ
姉「頑張るっ」グッ
母「今日はあなたも大学あるんでしょ?」
姉「あーそうだったぁ」
母「ほらほら、慌てなくてもいいから準備しないと」
姉「はーい」
姉「ふぃ~」
姉友「やっと終わったね」
姉友「もうお昼だけどどうする?」
姉「カフェいこ、カフェ!!」
姉友「おっけー」
姉「今日こそは倒してみせるんだからっ」
姉友「もうやめなよアレは…」
姉「だって飲みきればタダなんだよ!!」
姉友「飲みきれず、ずっとお金払ってるから意味ないじゃん…」
姉「と、いうわけできました」
姉「タライコーヒーをお願いしますっ」
店員「か、かしこまりました…」
姉友「私はケーキセットで…」
店員「しばらくお待ちください…」パタパタ
姉「ふっふっふ、あの顔がさらに驚愕になるのだ…」
姉「くっふっふ…想像しただけで口が苦くなるわぁ!!」
姉友「これで本気だからこの子は困るのよねぇ…」
姉「あのさ、うちの弟くんの事なんだけどさ」
姉友「うん、どうなった?仲良くなれた?」
姉「相変わらず存在否定され続けてるのさぁ…」ショボン
姉友「どうせあなたの事だから何も考えず突っ込んでるんでしょうね」
姉「あれ、慰めてくれるのかと思ったら駄目出し?」
姉友「しょうがないねぇ…」
姉友「じゃあひとつアドバイス」
姉「だから姉友大好きっ!!」
姉友「いつも押しっぱなしだろうからたまには逆の行動してみたら?」
姉「それで弟くんのハートをゲット?」
姉友「その言い方だと弟さんを惚れさせようとしてるみたい」
姉「さすがにそれはないわん」
姉友「まぁ押しても駄目なら引いてみな、よ」
姉「退く…惹く…挽く…轢く…」
姉友「段々漢字が物騒になってるし…」
店員「おまたせしましたぁ」
ドンッ!!
姉「来たな悪魔の飲み物めっ?!」
姉友「ばかっ!!すみません…」
店員「いえいえ、ごゆっくりぃ…」ニ、ニッコリ
姉友「この年で常識がなってなさすぎでしょあなた…」
姉「ぐびぐび…」
姉友「ラッパ飲み!?!??!?」
-教室-
弟「はふぅ…」
友1「なんだ、おつかれじゃねぇか」
弟「家でまったく落ち着けなくなったんだ」
友1「例のお姉さんか?」
友2「家族増えたのに喜んでないからおかしいと思ったけど」
友2「何かあったの?」
弟「どうしたも何もずっとベッタリと粘着されてるんだわ…」
友1「粘着だと…なんかエロいな」
友2「友1は死んでいいよ」
読んでます!
弟「ありゃどう考えてもうざいレベルだ」
友2「でも、今まで離れてたんだから」
友2「スキンシップしたくなるんじゃないかな」
弟「あんな調子で来られてもうぜぇだけだ」
友1「実の姉ちゃんならもうちょっと優しくしてやっても良いんじゃね?」
弟「優しく、ねぇ…」
弟(つけあがられても困るんだがな…)
友1「じゃあ俺に姉ちゃんくれ」
弟「好きなだけ持っていってくれ」
友1「代わりにやかまシスターあげるわ」
弟「悪いがアレだけは拒否させてもらう」
友1「くそっ、なんで誰も受け取ってくれないんだ!!」
友2「いや、自分の妹あげようとしないでよ」
友1「妹?ただの壊れたスピーカーだと思うんだが」
弟「肉親をスクラップ扱いかよ…」
友2「兄弟姉妹いるだけいいと思うけどなー、ボクいないし…」
弟「友1と兄弟みたいなもんじゃん」
友1「ただの腐れ縁だよ、な?」
友2「…うん、そうだねぇ」
弟「コイツが女なら友1は今頃爆発させてるんだけどな」
友2「ボクは男だよ!!何度言ったら分かるのっ!!」
友1「女だったらもっといらねぇ…うっとおしさが増すだけだ」
弟「こいつ…幼馴染属性は嫌いなのか!?ありえんっ!!」
友1「姉ができて喜んでないお前も大概おかしいよな」
弟「あんでだよ?」
友1「一人っ子はそんなもんじゃね?」
友2「ボクもそう思うな、普通嬉しがると思う」
弟「それ、実際体験してないから言えるんだっての」
弟「しかもあんな粘着系女子に毎日ベッタリされてみろよ?」
友1「泣いて喜ぶね」
友2「泣くまではいかないけど逆にベッタリしたくなるね」
弟「お前らどうかしてるぜ…」
弟「はっ!?まさかあの女にすでに洗脳されてるんじゃ…」
友1「厨二乙」
友2「…」
弟「お、どうした?性転換考えてるのか?」
友2「なんでそうなるんだよっ!?」
友1「こいつが考えてるときって大体エロい事か少女チックな事だぜ?」
友2「どっちもちっがーうっ!!」
弟「結論、兄弟姉妹はいなくてもよい」
友1「マジレスするとそれには同意だな」
友2「えー、いてもいいでしょ~」
弟「きめぇ、半径5ミリ以内に近寄るな」
友1「超接近可能すぎるw」
友2「でも、接してると色々考え方変わると思うけどなぁ…」
友1「13年いてまったく変わる事のなかった俺が通りますよ」
弟「そんなもんかね…」
-自宅-
弟「ただいま…」
シーン
弟「あれ?」
弟(もう帰ってきているはずなんだけど)
弟(いつもすぐ出てくるはずだが…)
姉『おっかえりー!!我が弟よーっ!!』
弟(って感じで毎日あったのに)
弟「急に静かになると怖いな…」
弟「奥にいるのか…」トコトコ
-リビング-
弟「…」
姉「…」ボー
弟(いるじゃねぇか)
姉「あ、おかえり…」
弟(なんか顔色がえらい悪いような…)
姉「どうしたの?そんなところで立ち止まって…」
姉「うっ!!うぇぇぇ」デロデロ
弟「ちょ!?」
弟(いきなり吐きやがった?!)
姉「うぇぇ…ごほっごほっ」
弟「お…おいっどうしたんだ…」
弟(身体、まだ完全に治ってないとか言ってたっけか…)
弟「病院行くか…?」
姉「ト…トイレに…」
弟「ちっ…支えてやるよっ」グイッ
姉「あ、ありが…うぇぇぇぇ」デロデロ
弟「うひぃぃぃぃぃ」ベチョベチョ
姉「はぁはぁ…」
弟「しっかりしろ…」サスサス
姉「うぅ…弟くんはやっぱり優しいなぁ…うぇぇぇぇ」デロデロ
弟「これはやっぱり弱い身体のせいか?」
姉「んーん…」
弟「じゃあなんでこんななってんだよ…」
姉「飲みすぎた…」
弟「は?」
姉「いやね、10分以内に飲んだらタダのコーヒーあってさ」
姉「頑張って飲みきれたんだけど…」
姉「ただでさえ弱い身体に無理な負荷かけたわけで」
弟「…」
姉「中身が全部逆流してきちゃった」テヘッ
弟「…」バタン
姉「さすがに呆れられちゃったか…うぇぇぇ」デロデロ
-リビング-
姉「やっと落ち着いたよ…」フラフラ
姉「あれ?さっき吐いちゃったところ掃除されてる」
姉「テーブルの上にお水の入ったコップ…」
姉「弟くん…ありがと…」
ーリビングからすぐ出た廊下ー
弟「…」
弟(理由は何であれ弱ってる奴そのままにできるかよ…)
弟(本当にめんどくせぇヤツ…)
-浴室前の洗面所-
弟「風呂入ろうと思ったら誰か入っている…」
弟「出るまで部屋戻っておくか…」
ガチャ
姉「あれー?」
弟「!?!!?」
姉「お風呂入りに来てたのかな?一緒に入る?」ピチョピチョ
弟「ち、違う…」バタン
弟(モロに見てしまったじゃないか…)
-数分後 弟の部屋-
ガチャ
姉「弟くんあがったよー」
弟「…」
弟(ダメだ…さっきのシーンが浮かんでくる…)
姉「弟くん?」ジー
弟「くぁwせdrftgyふじこlp;」ダダダッ
姉「何語??」
姉「顔赤かったけど大丈夫かな?」
支援
-深夜-
弟「今日はロクでもない事ばかりだった…」
弟「…ねよっ」ゴロン
ガチャ
ゴソゴソ
姉「今日も失礼しまーすっ」
弟「…」
姉「もう寝ちゃってたかな?」
姉「まぁいいや」
姉「今日はありがとね」ナデナデ
弟「…」
姉「無駄な心配させちゃったね」
姉「もう身体は平気なんだ」
姉「でも、あたしバカだから無茶ばかりするのね」
姉「それで迷惑かけちゃった」
姉「ごめんね…おやすみ」
弟(ホントにバカだなこいつは)
今日はここまでですよっと。
また同じぐらいの時間に。
乙です
-翌日-
姉「今日の朝飯はハムエッグとトーストとシーザーサラダ!!」
弟「…」モグモグ
母「相変わらず弟は食べるの早いわねぇ」
姉「早食いは体によくないよ!!」
弟(昨日バカ飲みしたヤツの言える台詞じゃねぇ…)
弟「ごっそさん…」ガタッ テクテク
姉「あ、今日は全部食べてる…」パァッ
母「あらあらよかったわね」
姉「暇だからきちゃった!!」バンッ
弟「…」
弟(休日のこの時間まで来んのかよ…)
姉「なんかしよう!!」グイグイ
弟「1人にさせてくれ」バシッ
姉「あ、うん…」トボトボ バタン
姉(引いても止めてくれないじゃないっ、姉友のばかっ)
弟「あれ、やけに素直だったな?」
弟「小腹がすいたな」ガチャ
弟「埃しかないぞ…」
姉「お姉ちゃんが何か作ってあげようか?」
弟「うおっ!?」ガタガタッ
弟「んがっ!!」バイ~ン
姉「あはは、頭に鍋ってコントみたい」
弟「…」テクテク
姉「あ、お腹すいたんじゃなかったのー?」
弟「?」キョロキョロ
弟(コンビニ行こうと外出てから視線を感じる…)
箱?「こそこそ…」ガタガタ
弟「…」
弟(どう見ても家にあった箱なんだが)
弟(さっきまで大人しかったのはフェイクか…?)
弟「何がしたいんだあいつは…」
箱「こそこそ♪」←箱のまま移動が楽しくなってきた
-公園-
弟「結局こんなところまで来てしまったか…」
箱「こそこそ~」ガタガタ
弟(もう無視しよう…)
女「あ、弟くんだー」
弟「女か、何してんだ?」
女「遊んでるに決まってんじゃん」ブラーン
弟「おい、高二が遊具で遊ぶな」
女「いやぁ懐かしくなっちゃって」カシャカシャ
箱(むむっ、あの子は彼女?)ワクワク
弟「家、この辺だったか?」
女「公園の裏あたりだよ」
弟「すぐそこか」
女「学校以外で君見たのは久しぶりだなぁ」
弟「確かにそうだな」
女「なんだか嬉しいなっ」
箱(普通に親しそうだっ)
箱(でも、なんかそういう関係じゃなさそう)ショボーン
女「えっと…あの箱は知り合い?」
箱(じー)
弟「箱は箱だろ?無機物に知り合いとかねぇわ」
女「いや、中の人ね」
女「さっきから揺れながらずっとこっち見てたし」
女「気になって仕方なかったんだよねぇ…」
弟「マジうぜぇ…」
箱(じー)
女「やっぱ知ってる人なんだね?」
弟「すまんが俺はあれには触れたくないから行くわ…」トコトコ
女「あ…弟くん…あーあ、行っちゃった」
箱(弟くんいなくなっちゃった)
女「あの…」
箱「…はっ」ビクッ
箱「アタシハ秋田メロンノ妖精ダヨ~」←裏声
箱「恥ズカシガリ屋ダカラ姿ハ見セラレナインダァ~」←裏声
女「ぶふっ…秋田…メロン…」←ツボった
女「えっと、妖精さん」
女「弟くんに嫌われているんですか?」
箱「…そうかも」
女「何かあったんですか?」
箱「…」ゴソゴソ バッ
姉「お姉ちゃんなんかいらないのかな?」
女「え?」
姉「弟くんは望んでないのかもしれない…」
女「弟くんのお姉さんなんですか?」
姉「そうだよー、最近帰ってきたんだよ」
女「今まで見たことなかったけど別に暮らしてたんですか?」
姉「体が弱くてね、最近まで遠くで療養してたの」
女「そうですか、へ~」
姉「ところで君は弟くんの彼女かな??」
女「うぇっ?!」
姉「あれ、やっぱ違うのかな?」
女「ふ、普通のクラスメートなだけですよぉ…」
女「知り合ったのは中学からですけどね」
姉「ほぉほぉ…ふむふむ…」ニヤニヤ
姉「まぁ頑張るんだよ」ポンポン
女「え、ななな何をっ!?」
姉「じゃあねぇ~お姉さん帰る~」パタパタ
姉(わっかりやすい子っ♪)
女「こう言うのは失礼だけどだいぶ変な人だ…」
-リビング-
弟「あ~眠い~」
母「寝たらいいじゃないの」
姉「毛布いる?」
弟「自分の部屋で寝る」バタン
姉「あぅ…」
姉「今日もスルーされちゃった」
母「あの子ったら…」
姉「怒ったらダメだよ、母さん」
姉「でも、無理に歩み寄ってるからダメなのかな…」
姉「友達にも言われたんだけどさ」
姉「押してもダメなら引けって」
母「それは恋愛の時使うものよ」
姉「マジデスカ」
母「下手したらあとで逆に嫌われたりするからおすすめしないわ」
姉「もうダメだ吊ろう…」
-姉の部屋-
姉「恋愛の時に使うって言われた件について」
姉友『私はあなたが突っ込みすぎるから』
姉友『抑えろって意味で言っただけよ』
姉「うぬぬ~」
姉「で、でもちょっとだけ引いてみたよっ」
姉友『結果は?』
姉「変化なしであります、司令官」
姉友『とりあえずあなたの頭の中身をどうにかするべき』
姉「仲良くなりたいだけなのになぁ」
姉友『そうだねぇ…』
姉友『もしかしたら心の底では認めてるんじゃないかな』
姉「あたしは無実だー!!」
姉友『真面目に話してるのにこの子は…』
姉「すいません、調子に乗りました」
姉友『あなたは存在自体が調子に乗りすぎでしょう』
姉「それはさすがにグサッときたよ?!」
姉友『自然体のままで接するのが一番いいのかもね』
姉「自然体っすか」
姉友『変化球は刺激するだけかもしれない』
姉友『きっかけがあればすぐ仲良くなれると思うな』
姉「ありがとう心の友よ!!」
姉「今度会ったら全身ちゅーしてあげるっ」
姉友『それやったら前髪ぱっつんにしてやるから』
姉「うそですごめんなさい!!ぱっつんだけは勘弁をっ?!」
姉「ところで…なにやら騒がしい声がそちらから聞こえてますけど?」
姉友『あぁ…従妹よ…ノリノリで漫画を読んでるらしいわ』
姉「何それ仲間に加わりたい」
姉友『これであなた加わったらここが魔境になるからやめて…』
従妹『ねーねー、電話の相手誰ー?』
姉友『げ、じゃあ今日は切るわ、バーイ』ガチャ
姉「姉友の従妹ちゃんの声、聞いた事があるようなないような…」ウムゥ
-次の日 自宅ー
母「あら…」
姉「母さん、どうしたの?」
母「あの子お弁当忘れてるわ」
姉「あらら、届けてこようか?」
姉「今日は講義ないしっ」
母「お願いできるかしら?」
姉「まっかせて!!お昼前ぐらいに行っても大丈夫だよね?」
母「問題ないと思うわ」ニコ
姉「母さんは安心してお仕事行ってきていいよー」
母「はぁい」パタパタ
母「いってきます」
姉「いってらっしゃーいっ」
パタン
姉「ふむ…」
姉「お昼までお菓子でも作るかな!!」
姉「弟くんに毒み…じゃないや、試食してもらおっと」カチャカチャ
姉「お砂糖きれてる…予備ってどこ置いてるんだろう」ゴソゴソ
姉「お、ザラメ発見」
姉「ザラメだけにザラザラ~…っと言うわけにはかないですよねーっ!!」
姉「とか言ってる間に見つけた」ゴソゴソ サラサラ…
姉「塩を少々~」パッパッ
姉「…」
姉「悪霊退散っ!!」バサァッ!!
姉「あ、やば…床汚しちゃった…」
姉「やれやれ…無駄な時間使っちゃったよ」
姉「でも、塩蒔きたくなるのは誰でもあるよねー?」
姉「こ~ねこ~ね…ぺたんぺたんっ」ペタンペタンッ
姉「クリクリッと…できた!!」
姉「じゃ~ん、弟くんの顔クッキー♪」
姉「これは世に出せば話題の3dお菓子として世間を騒がれるな…」
姉「だがこれは弟くん専用の毒見クッキーである!!」
姉「あ、毒見って普通に言っちゃった」テヘ
-数十分後-
チーン
姉「でーきったたたっでーきたったたでーきーたー♪」
姉「お姉ちゃん毒性…じゃないや、特製クッキー!!」ジャーン
姉「できるまでの道のりは長かった…」
姉「実質2時間程度ですけどねぇ」
姉「帰ってきたら弟くんに食べてもらおうっと」
姉「さてと…そろそろ学校にお弁当届けに行かなくちゃ」ゴソゴソ
-正午 学校-
キーンコーンカーンコーン
弟「よっしゃ、昼飯だ!!」ガタッ
友1「お前弁当だろ?何で立ち上がったんだよ?」
弟「つい勢いで…」ガタガタ
友2「相変わらず弟くんは面白いねぇ」
弟「うるせぇ、女みたいな顔しやがってっ」
友2「それ、今関係なくない!?」
弟「あれ?」ゴソゴソ
友1「どうした?」
弟「弁当忘れた…」
友2「あらら、お金ある?」
弟「サイフ今日持ってきてねぇわ…」
友1「トイチでいいなら貸すぜ」
弟「いらん、帰れ」
弟「しかしどうするか…」
姉「弟くんの教室はここだなっ!!」ガラッ
弟「ちょ」
友1「もしかして噂のお姉さん?」
弟「もしかしなくてもそうだ…」
姉「いやぁ探した探した」トコトコ
友2「堂々と進入しすぎでしょ…」
クラスメート「あれ誰のお姉さん?」
クラスメート「弟の姉らしいぜ、ちょっと可愛くね?」
姉「はいは~い、ちょっと通してねぇ」トコトコ
友1「まったくの恥じらいもなく進入中」
友2「弟くんこっちですよ」フリフリ
弟「おい!!いらんことすなっ?!」
姉「おぉ、可愛い…?男友達だっ」
友1「やっぱりそう見えるんだな、コイツは…」
友2「くっ、男なのに…」
姉「はい!!忘れ物!!」
弟「…」グイッ
姉「わわっ」ズルズル
弟「どういうつもりだ?」
姉「お弁当忘れてたから届けにきたんだけど?」
弟「いい加減にしろ!!」
姉「お、弟君…?」
弟「いつもいつも人の周りをうろちょろと…」
弟「うっとおしいんだよっ!!」
弟「こんなところまで来やがって…」
弟「人が拒否ってんのにズカズカと踏み込みやがって」
弟「そういうのうざいんだよ!!」
弟「もう俺に関わるなっ!!」
姉「ご、ごめん…」
姉「お姉ちゃんバカだからつい無茶しちゃって…」ニ、ニコ…
弟「もうどうでもいいから帰れ」
姉「せめてこれだけはっ」スッ
弟「帰れ!!」
姉「…うぅ」トボトボ
弟「なんなんだよクソッ…」
友1「戻ってきたか」
弟「んだよ?」
友2「いくらなんでもさっきのは言いすぎじゃないかな」
弟「普通に考えてこんな所に来る奴がおかしい」
友2「わざわざ届けてくれたのに…」
弟「知るかよっ」
弟「そういえば弁当、アレごと帰しちまった…」
友1「弟は実にばかだなぁ」
-リビング-
弟「…」ガチャ
姉「あ、おかえり~」
弟(全然元気じゃねぇか)
姉「ねぇねぇ、お菓子作ったんだけど食べてよっ」
弟「いらねぇ」
姉「いいから、美味しくできたんだよっ」グイッ
弟「触るんじゃねぇ!!」
バシッ!!
姉「あぅっ」ドサッ ゴチン
姉「い…った…」
弟「もう俺に関わるなって言っただろっ!!」
弟「何でいつもいつもいつも…」
弟「俺の近く来るんだお前はっ!!」
弟「俺にとってお前なんか…」
弟「最初からいなかった人間なんだよっ!!」
姉「!?」
弟「知らない間に来て、姉ですだって?」
弟「今更遅いんだよボケッ!!」
弟「俺の家族は二人だけなんだよ!!」
弟「お前なんかしらねぇよ!!」
弟「もう俺に視界に入るんじゃねぇっ!!」
弟「今すぐ消えろっ!!」
姉「弟…くん…」
弟中学生だっけ
弟「…」
姉「あたし…君にとっていらない子だったんだね…」
姉「ごめんね…不快にしてごめんね…」
姉「もう見えないところに行くから…」
姉「ごめん…ね…」ポロポロ
バタン
弟「くそっ」
>>74
あー、そういやその辺書いてなかったですね。
一応、高1あたりで見てやってくださいな。
弟「…落としちまったな」スッ
弟「…」モグモグ
弟「うまいじゃねぇか…」
弟「母さんの娘なだけあってこういうのはうまいんだな」
弟「うめぇ…」モグモグ
弟「なんだこのクッキー、食べだしたら止まらねぇんだけど」モグモグモグ
弟「…なにやってんだろうな、俺」
かわいそうに・・④
弟「よく考えたら昼の弁当食ってなかったわ…今頃だけど食おう」モグモグ
弟「それにしてもこのクッキーの形…俺の顔?」
弟「人に見られたら色々勘違いされるだろjk…」
弟「面白いのは認めるよ…うん…」
弟「別に嫌いって訳でもないし…」
弟「なんて言うのかな…わかんね…」
弟「その内戻ってくるだろ」
弟「単純そうだし、あいつ」
-1時間後-
弟「…」ウロウロ
弟「戻ってこねぇ…」
弟「外出る前に部屋に行ってたみたいだから」
弟「マジで出て行ったのかあいつ…」
弟「母さんになんて言おう…」
弟「初めて引っぱたかれるかもしれんな…」
弟「普段、絶対怒らない人だから余計にこえぇ」ガクブル
-2時間後-
弟「そろそろ母さんが帰ってくるな…」ウロウロ
弟「俺のせいじゃないぞ…」
弟「あいつが勝手に出て行っただけだ…」
弟「…消えろって言ったけどな」
弟「…」
弟「あぁくそっ!!分かってんだよ!!」
弟「俺がすべて悪いんだよっ!!」ガチャ バタンッ
さすがに言い過ぎでひく…
-住宅街-
弟「どこ行きやがった…」キョロキョロ
弟「あいつならこういう時どこに…」
弟「分かるわけねぇよ!!」ガンッ
弟「あいつの事何も分かんねぇんだから!!」
弟「駅前とか行ってみるか」
弟「ダメなら土手付近だ」ダダッ
-ショッピング街-
姉「どうしよう」
姉「見えない所に行かなきゃ…」
姉「…よく考えたら知り合いなんてほとんどいないぜぃ!!」
姉「オワタ…オワ…タ…」ガックリ
姉「仕方ない…姉友に…」カコッ カコカコ
姉「やっぱやめよう…迷惑かけられないよぉ」パタン
姉「これはもう野宿しかないっ」
姉「最高にフリーダムな生き方するよ!!」テクテク
姉「うん、道具も何もないから無理でしたね」
姉「ホントに困ったんがー!!」
姉「…魔法使いは出てこなかった」
姉「このネタ分かる人いるのかな?」
姉「って脱線しとるがなっ!?」
姉「…はぁ」
姉「弟くん、本格的に存在否定してきちゃったし」
姉「マジ泣きたい、あたし…」
姉「ハイテンションじゃないと泣くかもしれないもんね」
姉「実際出る時泣いてましたが何か?」
姉「あっ」コソ
母「♪~」
姉「つい隠れちゃった…」
姉「母さんごめんよ」
姉「あなたの娘は今日から家出するんだ」
姉「…いや違うだろ」
姉「短い間でしたがありがとう?こんな時なんて言うべきなんだろう??」テクテク
姉「むぅ…」
イケメン「ねぇねぇ、お姉ちゃん何してるの?」
姉「ん?あたし?」
イケメン「君以外いないよぉ、暇なら一緒にお食事とかどうよ?」
姉「人生半分オワタ式なあたしですが…」ドヨーン
イケメン「おいおい…何があったよ?話してみ?」
イケメン(こういう時の女って押しに弱いんだよねー)ニヤニヤ
イケメンンンンンンン
姉「弟くんに完全否定されました終わり人生が」
イケメン「説明になってないぞおい!?しかもそれで終わりかよ?!」
姉「いやなんかもう…どうでもよくってね…」
イケメン「俺と遊んでたら忘れるって、行こうぜ」グイッ
姉「はぁ…どうしよ…」トコトコ
幼女「ふぇぇ、おにぃさんごういんだよぉ」グイグイ
イケメン「…なんでオレ幼女掴んでるの??どこ行ったんだ…」
幼女「ようじょでよかったらおはなしきくよー」
-土手-
弟「結局見つからなかったか…」ドサッ
弟「あれはいくらなんでも言いすぎだったろう…」
弟「俺と仲良くしたかっただけなのに…」
弟「現実なんだよなあいつがいる事は…」
弟「間違いなく俺の姉…」
弟「お前は今、どこにいる…?」
弟「…」
ドサッ
弟「…」
姉「あ~どこも行く所なかったぁ」
姉「お金もないし、知り合いもいなかったし…」
弟「そうか」
姉「あ、普通に視界に入っちゃったね…ごめん」
弟「いや…もういいんだ」
姉「えっ?」
弟「勢いとはいえ、すごくひどい事を言ってしまった」
弟「ごめん」
姉「うぅん、いいんだよ」
姉「あたしだって弟くんの迷惑考えてなかった」
姉「ただ今までずっと離れてたから」
姉「お姉ちゃんとして優しくしたかっただけなんだ」
弟「あぁ…」
姉「昔からずっと帰れたら弟くんと何しようかなって」
姉「想像しながら元気になれるよう頑張ってた」
弟「…」
姉「弟くんに会った時はすごく嬉しかった」
姉「抱きしめてギュッてしてちゅーしそうになった」
弟「それは是非やめてくれ…」
姉「踏みとどまりました!!今思うと残念!!」
弟「そのやっときゃよかったって言い方と顔やめれ!!」
弟「要するに俺と仲良くしたかっただけなんだろ?」
姉「うん」
姉「でも消えないといけないらしいのです」ショボン
弟「もう消えなくていい…むしろちゃんといろ」
弟「お前を…姉ちゃんを否定しねぇ」
姉「っ!!もう一回言ってっ!!」ズイッ
弟「やっぱりうぜぇ…」
レス飛んだ?
姉「だって初めて言ってくれたもん!!」
姉「もう一回聞きたい!!」
弟「もう帰るぞっ」プイッ
姉「うーうー」
弟「そのうーうー言うのやめなさい」
姉「ヴーヴー」
弟「携帯のバイブの振動かと思った」ゴソゴソ
>>95
いえ、飛んではないです。
書き溜め投下してるために途中追加とかしてるので若干流れがおかしいところあるだけです。すいません
姉「もう一回だけでいいからお願いっ!!」
姉「お願いはお空のお星様にっ!!」
弟「うるせぇ!!」
姉「弟くぅん…」ウルウル
弟「ほら、帰るぞ…姉ちゃん」スッ
姉「うんっ!!えへへ…」ギュッ!!
弟「力入れすぎ痛い痛い」
姉「んっ…」ズルッ
弟「おい、何してんだ」グイッ
姉「な、なんでもない…よ」ヒョッコヒョッコ
弟「…足の動きが不自然」
姉「!?」
姉「あ、足からカニが生えてきてエビが頭の中で高速回転してるせいだよ??」
弟「何だその謎の暗号、想像したら怖すぎるんだが」
弟「にしても、分かりやすすぎるだろ…」
弟「どこかで捻ったか?」スッ
姉「さっすが弟くん、優しいわん」
姉「途中で転んじゃってねぇ」
弟「…さっき突き飛ばした時やったか?」
姉「!?」
弟「だから、分かりやすすぎるんだっての」
姉「弟くんが分かりすぎるんだよっ!?」プンプン
弟「そんな変なキレ方されたの初めてだ…」
弟「突き飛ばして悪かったよ」グイッ
弟「肩、貸す」
姉「できたら背中かしてほしいなって…おんぶ~♪」
弟「断る」
姉「胸でも良いよ!!」
弟「胸って…前だからお姫様抱っこか…?」
姉「いえす!!」
弟「これが姉なの、やっぱ認めたくねぇ…」
弟「あーあとさ…」
姉「うん?」
弟「クッキー…うまかった」
姉「落としたの食べたの?」
弟「もったいなかったし食った」
弟「食べだしたら止まらなかったし」
姉「それは捨てちゃったらよかったのにぃ」
姉「でも、えへっ…ありがと弟くん♪」
-リビング-
姉「ごめん!!今日ご飯作るって言ったのにぃ」
母「別にかまわないわよ」ニコニコ
弟「いただきます」
弟「もしゃもしゃ」
姉「あたしもいただきまーすっ」
姉「もきゅもきゅ」
母「よく食べる子達でよかったわ」ニコニコ
姉「弟くん、しょうゆ取って~」
弟「ん」スッ
姉「ありがとー」ジョバー
姉「うわっ!?かけすぎたっ!!」
弟「手ぇつけてないから代えてやる」スッ
姉「ありがたや~」
母「あら、いつの間に…」
母「うふふ」ニコニコ
ー浴室ー
弟「ふぅ~」ザパァ
弟「今日だけで色々あったな…」
弟「色々っつーかすべて同じ件だけど」
弟「あれでよかったんだよな…」
弟「むしろ俺としてもなんだか嬉しかった」
姉「失礼しますっ!!」ガラッ
弟「おわぁ!?」
弟「…なんのつもり?」
姉「弟くんの身体洗いに来たつもり!!」
弟「何これ、結局ウザい!!」
姉「さぁユァバデーを見せなさいっ」
弟「せっかくだけどあれだ」
弟「もう洗った後だわ」
姉「オゥ、シット!!」ガクリ
弟「何でさっきから中途半端に英語なんだ?」
姉「せっかくなので湯船に浸かろうっ」バシャー
弟「おい、服!!つーか入ってくるな!!」
姉「さすがに裸は恥ずかしいでござる…」モジモジ
弟(数日前出てきた時、普通に全裸だったよな?)
弟(しかも羞恥のかけらもなかった…)
姉「エッチなのはいけないと思いますっ」
弟「何も言ってないし、してないがな」
姉「あー服が張り付いて気持ち悪いわぁ」ビチョビチョ
弟「当たり前だ、さっさと脱いでこい」
姉「ほーい」ガラッ
弟「あ、言い方まずった気がする…」
姉「脱いできたよ!!」ガラッ
弟「やっぱり裸でも気にしてねぇ!?そしてはえぇよ?!出る!!」バシャー
姉「ありゃ?どうしたんだろう?」ザパー
弟「…はぁ」
母「なにやらお楽しみでしたね?」
弟「おわぁ!?かかか母さん!?!?」
母「ホントに仲良くなったのね」ニッコリ
弟「あれはちょっと度を越してる…」
母「ずっと一人ぼっちだったからね、嬉しいのよ」
弟「そうだな…多少はもう何も言わない事にしたよ」
母「じゃあ次は母さんの出番かしら?」
弟「何する気?」
母「お風呂に突撃する気~」
母「じゃあちょっと乳繰り合ってくるわねぇ」
弟「乳繰り合うって、あんた…」
バタン
弟「マジで入っていきやがった…」
姉『うわっ!?か、母さん!?』
母『母さんも入れてね~』
姉『母さんってそういう冗談する人だっけ?』
母『ホントはいたずら好き~』
姉『ひゃあっ、胸揉まないでよぅ…』
母『ずっと病院生活だった割には成長してるわっ』
弟「自分の部屋に戻ろう…」トコトコ
-深夜-
弟「おっと、またこんな時間か…」
弟「寝よう…」ゴソゴソ
弟「はっ」
弟(そういえばこのパターンは…)
バァンッ!!
姉「来たよっ!!」
弟「ですよねー」
姉「…一緒に寝てもいい?」
弟「今日はやけに遠慮がちだな」
姉「ほら、強引にするとまた怒られちゃうし…」ショボーン
弟「どうせ来ると思ってたから気にすんな」
姉「そっか、ひゃっほーい」ゴソゴソゴソ
弟「変わり身はえぇ!?」
弟(今更なんだが…)
弟(寝る時だけは俺抵抗したことなかったなぁ)
姉「やっぱり人のぬくもりって落ち着く~」ギュー
弟「そいやずっと1人だったんだっけか」
姉「お友達とかいたけど夜はさすがに1人だからねぇ」
弟「でもそろそろ1人で寝るようにしてくれ」
弟「さすがに色々やばいから」
姉「お姉ちゃん、嫌い…?」ウルウル
弟「やっぱうぜぇ…」
本日はここまで。
続きはまた夜になると思います。
>>115
こんな夜更けまで乙!
そうですか。
弟がなんなんなんなん
姉「やっぱり戻ってきてよかったっ」
弟「そうか」
姉「弟くんも母さんも優しいし」
姉「父さんいないのは残念だけどね…」
弟「しょうがないさ…」
姉「事故で死んじゃったんだよね…」
弟「あぁ…会った事あるのか?」
姉「結構あるよー、暇見て来てくれてたぁ」
姉「大きな手で頭撫でてくれたのは今でも覚えてる」
姉「『お前はいつも笑っていろ』って言われたっけな」
弟「俺も言われたわ」
弟「『お前は泣くな、ずっと笑っていろ』って」
姉「父さん、見てくれてるかな…」
姉「あたしたちがちゃんと笑えてるのを…」
弟「見てるさ…きっとな」
弟「さてと、いい加減寝ないとな」
姉「そうだねっ」ギュッ
弟「さすがにちょっと苦しいんだが…」
姉「あ、ごめんね」フッ
姉「背中合わせになったほうがいい?」
弟「そのままでもかまわん」
姉「でも離れろって言わないんだね?」ニヤニヤ
弟「うぜぇ…」
弟「今日は何してもいい」
姉「あ、そうなんだ…へへっ」
姉「じゃあ~こっち向いて~」
弟「んぁ?」クルッ
チュッ
弟「おおおまっおおまおまっ!!」
姉「ほっぺにちゅーいただきっ」
姉「口は好きな人にあげなさ~い」
姉(あのクラスメートの子とかねっ)
弟「やかましい!!」
姉「じゃあおやすみぃ」
弟「ったく…おやすみ」
姉「これからも楽しい毎日が続くんだ…」
姉「えへへ…」
-後日-
姉「きちゃったっ!!」
弟「学校にまで来るなと言っただろ、バカ姉!!」
姉「バカってひどいっ」ウルウル
友1「知らない間にすごい仲良くなってるな」
友2「良い事だよ」ニコニコ
女「でも、平気で学校入ってくるのはいいの…?」
姉「弟君、逃げないでよっ」ギュ
弟「こんな公衆の面前で抱きつくなアホ!!」
女「お姉さんって弟くん好きなのかな?」
友1「それ別の意味だと普通に犯罪だろ…」
姉「可愛い弟くん♪」スリスリ
弟「どうしてこうなった…」パチッ カコカコカコ…
弟「『【誰か】姉が俺に粘着しすぎてつらい【助けれ】』…と」
姉「弟くんに存在を否定されすぎてつらい」 おわり…?
一応、本編は終わりでございます。
また続き…というか関連のss書くつもりでやってたので気になりそうな部分をわざと残しておきました。
引き続きおまけ投下しちゃうけどよろしいかな?よろしいよね?
おk!
おまけ
女「従妹が部屋から出ていかなすぎてつらい」
注意・名前変えてます。
姉友→女 女→従妹
それだけ。他は出ない。内容、ただの掛け合いのバカ話なので。
従妹「ふんふーん♪」ペラッ
女「ねぇ」
従妹「なに、女ちゃん?」
女「なんでずっと私の部屋にいるの?」
従妹「なんでだろう?」
女「おい、従妹しっかりしなさい…」
従妹「え?もっこりしろ?」
女「言ってない!!できない!!」
女「とりあえず用ないなら出て行ってくれないかな?」
従妹「だが断る」ペラッ
女「話中は漫画読むのやめなさい」
従妹「まだ見てない漫画だったから気になって気になって」ペラッ
女「そんな事は聞いてないから…」
女「読むのはやめて話聞いてよ」
従妹「聞いてるよ~漫画トークだよね?」
女「聞いてないじゃないの?!」
従妹「これ、次の巻ないの?」
女「単行本だしまだ次出てないよ」
従妹「そっか残念だぬーん」ボフンボフン
従妹「そういえば女ちゃんのパジャマかわいい」
女「偶然出会えてね、買っちゃったんだ」
従妹「よこせぃ!!」グイグイ
女「伸びるからやめて!!」ゲシゲシ
従妹「自分だけいいもの手に入れて~くやちぃ~」
女「って、違うっ!!出て行けっていってるのっ」
従妹「出目金?」
女「言ってないから!!どんな聞き間違いだよっ?!」
従妹「ここ居心地いいんだもぉん」
女「どこがよ、しかもあんた自分の部屋あるじゃない」
女「そっちのほうが居心地よさそうだけど?」
従妹「あっちには魔物が住んでるんだ…」
女「甲子園じゃないのよ…」
従妹「いいなぁ、ほしいもの自由に買えてぇ」
女「まぁ一応バイトしてるし」
従妹「ブーツとかほしいんだよねぇ」
女「あんたもバイトすれば?」
従妹「自分に鞭打ってまでお金ほしくないもん」
女「じゃあ頑張ってお金貯金して貯めなさい」
従妹「えー」
従妹「そういえばもうすぐ誕生日なんですよ」
女「そういえばそうだったね」
従妹「プレゼント期待していい?!」
女「ご両親に期待しなさいよ」
従妹「あんな家畜…鬼畜絶対しょっぼい物しかくれないし」
女「自分の親に家畜はいくらなんでもひどすぎる」
女「まったく、あんまり無茶言わないの」
従妹「くっ、女ちゃんも洗脳されてるのかっ」
女「洗脳て…」
従妹「ちぇ~、バイトしようかな…」
女「いい所見つけたら教えてあげるから頑張りなさい」
従妹「マジ?本気の真剣白羽取りと書いてマジ?」
女「長いよ!?」
従妹「でもさすがです女ちゃん、愛してる」ガバッ
女「暑苦しいから離れなさいっ」グイグイ
従妹「そういえばお姉ちゃんや」
女「従姉だけどね」
従妹「しゃらーっぷ!!」
従妹「何か相手をずきゅーんってさせる方法知らない?」
女「日本語でおk」
従妹「相手を振り向かせる方法知らない?」
女「知らない」
従妹「所詮、喪女か」
女「誰が喪女だこら」
女「好きな人でもいるの?」
従妹「いるかもしれないし、いないような気もしないでもない…」
女「誤魔化し方が雑だし適当すぎ」
従妹「それで方法知らない?」
女「その前に何かアタック仕掛けたりした?」
従妹「フットボールタックルなら済みー」
女「何で腰から下攻めてるのよ…」
女「ってそのアタックではなくて…」
従妹「振り向いてもらうためにあれこれするほうでしょ?」
女「分かってるのに何故ボケたの…?」
従妹「女ちゃん律儀にツッコんでくれるから楽しくてっ」テヘ
女「あんたねぇ…」
従妹「毎日アタック仕掛けてるけどひどいんだよ」
従妹「全部華麗にスルーで撃沈」
女「それ、気づいてないだけじゃない?」
従妹「そうなんだよ、ニブチンなんだよ」プンプン
従妹「あ、ニブチンってポコ 女「あーっ!!あーっ!!」
従妹「ポコ・ア・ポコ」
女「音楽で『少しずつ』って意味の言葉だっけ」
従妹「そうそう」
従妹「いや違うって、似てることない?ポコチ 女「言うなぁぁぁぁ!!」
女「はぁはぁ…」グッタリ
従妹「え!?女ちゃん、私見て興奮してる…?」ドキドキ
女「そんな趣味はないわよ」
従妹「でも実はこっちにはあったのだ…」ツツツ
女「ちょ…好きな人いるって言ったじゃない!!寄るなっ!?」
従妹「うん、いますよ、ここにぃ~」ガバッ
女「だから抱きつくなってのっ」ボフン
従妹「あうっ、枕攻撃結構効くぅ!!」バタリ
女「このバカ従妹はもうちょっと大人しくできないの…」
女「…もうあんた出て行け」グイグイ
従妹「あれ、相談は?」
女「自分で相談しといてグダグダトークしかしない子には」
女「何も教えない」グイグイ
従妹「ごめんって~いや、マジで」
女「ちなみにそれ毎日聞いてるから」
従妹「そうだっけ?」
女「今後は入り口には部屋にいない時も鍵閉めることにする」
従妹「戸締りは完璧だね!!」
ガチャン
従妹「マジ閉め出された」
従妹「普段、そこまではじけないから調子に乗っちゃった」
従妹「うーん、どうしよっかな…」
従妹「弟くんをどうやって気づかせようかなぁ」
従妹「いっそ押し倒してチューしちゃうか?」
従妹「むーん」
女(全部丸聞こえなんだけどな…)
女「でも、本当に好きな人いたのねぇ…」
女「…」
女「弟くん?」
女「いや、聞き間違いでしょさすがに…」
女「偶然あの子の弟さんと同じ名前だけよね…」
カラカラカラ
従妹「きちゃった」
女「」
従妹「やっぱり相談に乗ってよー」
従妹「もうふざけないからさー」
女「まさか窓から入られるとは思わなかったわ…」
従妹「自分の家だし、進入口は確保してるよっ」ブイッ
女「窓から入るバカはいないでしょ…」
従妹「…」クイッ スッ
女「無言で自分指差して手を上げるな」
女「で、相談はいいの?」
従妹「え、聞いてくれるの?やっほーい」
女(気になる事あるし)
従妹「では早速…」
従妹「イカチョコってあるけどあれおいしいの?」
女「…」スッ トコトコ
ガチャ バタン
従妹「あれ?出て行った?」
従妹「なんでわたしの部屋にいるの?」ガチャ
女「聞きたい?」
従妹「聞きたいけど相談に乗ってからにしてください」ドゲザー
女「本気で聞いてほしいなら最初からボケないでよ」
従妹「ごめんごめん、それだけ女ちゃん信頼してるんだよ」
女「そう、でもここから出ないから」
従妹「なぜだ!?」
女「あんたがやった事してるだけだからね」
従妹「どうしてこうなった」
従妹「マジでここ魔物いるんだって!?」
女「それ、私ってオチじゃないよね?」
従妹「…」フイッ
女「無言で目をそらすな!!」
従妹「あのね、押し倒してちゅーしてもいいと思う?」
女「それ、今から…?」
従妹「?」
女「あれ…あぁ!!相談の事ね!!はいはい!!」
従妹「何を勘違いした、女ちゃん」
従妹「でも真面目な話」
従妹「女ちゃん来てくれてよかった」
女「ん?」
従妹「こうやって気兼ねなく相談できるしね」
女「8割方まったく違う話題だけどね」
従妹「ほっほっほ…」
女「笑って誤魔化すな」
従妹「実は走ってる時の吐息でした」
女「走ってないでしょ!?分かりにくすぎるわ!!」
女「そしてまた話がそれたって言う」
従妹「でっていう」
女「…」
従妹「出て行かないで!?次はどこ行く気だったの!?」
女「もう疲れたから寝るのよ…」
従妹「ふざけすぎてごめん!!もうやらないからっ」
従妹「もう…相談も…いいから…」
女「…」
従妹「寝ます…」ゴソゴソ
バタン
グスグス グスグス
女「何でこうなったんだっけ…」
女「もう…面倒な子だよ、ホント」
女「真似してみるか…」
従妹「ぐすぐす」
従妹「そりゃ怒るよね、あそこまでしたら」
従妹「一緒に住めて嬉しかったのは本当なんだもん…」
カラカラカラ
女「…」ストッ
従妹「…へ?」
女「き、きちゃった…」
従妹「女ちゃぁぁぁぁん!!」ガバッ
女「リアクションなかったのが少し悲しい」
従妹「ごめんごめん、すごく驚いたよっ」
従妹「あの女ちゃんがこんな事するんだもん」
女「んで、話は終わりでいいの?」
従妹「あ、ううん!!聞いてほしい」
女「はいはい」
従妹「どのタイミングで襲えばいいと思う?」
女「おい従妹、その発想はとりあえず変えなさい…」
ぐだぐだend
これで本当に終了です。
見てくれた方たちに感謝を。そしてメリークリスマス。
乙
ボケがしつこすぎてイライラしたけど
それ以外はよかった
乙乙
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