男「平和純全二盃清一」女「」 (295)

 一一二二三三七七八八九九九 九

男「親だから48000に積み棒が……っと」カリカリ

女「リーチもドラもなしの出アガりで数え役満……!?」

男「今ので俺が+312.3か……」

女「ま、まだまだこれから!」

男「いやこれ以上の二人打ちは不毛だろ、いい加減諦めろ」

女「まだだ、まだ終わらんよ!」

男「どっから出した、そのグラサン」

女「いいから早くぅ!」

男「あのな、積み棒の数見てから物言えよお前」

——現在東一局十八本場終了。

闘牌開始から三時間弱、親は男から一度も動かず……ッ!


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男「とにかく、麻雀は終わり!」

女「それでも男ですか! 軟弱者!」

男「お前に配慮した結果だけど!?」

女「……ぶー、じゃあ別のゲームする?」

男「別のゲームねぇ……」

男(ポーカーはさっきやった。アレも二人だと不毛だな。こいこいもやった。四月で200文超えることもあるんだな、アレ)

男「つーか、なんでギャンブル系のテーブルゲームばっか?」

女「だって男得意でしょ?」

男「ゆえに一度も負けてないのだが」

女「だから! 今日こそ賭け事で男に勝ちたいの!」

男「お前の負けず嫌いはどうにかならんのか」

男(とはいえこいつ弱いからなぁ。勝たせるにも手抜いたら絶対怒るだろうし)

コンコン

妹「兄さん、良いですかー?」

男「おう」

妹「あ、兄さん麻雀やってたんですか」

男「おっ、差し入れとは気が利くな」

女「ありがとー妹ちゃん。妹ちゃんが送ってくれた食料資源であと十年は戦える」

男「どれだけ居着く気だ」

妹「……」

男「ん、どうした?」

妹「……あの、私も混ざっていいですか?」

男「なるほど、三麻か。二人打ちも飽きてきたところなんだ。そうするか」

妹「ありがとうございます」

バンッ

姉「待ちなさい!」

男「ノックはしようぜ。心臓に悪い」

姉「私も参加するわ。麻雀は四人でやりたいでしょう」

男「まぁ、それはもっともだ」

男(四人ならさすがに女一人ボロ負けもなさそうだし)

妹「じゃあ、姉さん対面どうぞ」

姉「ありがと。……ふむふむ、上家が女ちゃんで下家が男ね」

女「それじゃ始めようぜぇ、昔馴染み同士によるとんでもねぇ戦争ってヤツをよぉ!」

男「待て待て。まずはルール確認からな。25000持ちの120000返しで、ノーテン親流れ……」

姉「待って」

男「今度は何?」

姉「せっかく麻雀やるなら、賭ける物があった方が良いわよね?」

男「姉ちゃん、違法賭博は犯罪だぞ」

姉「金品なんて賭けないわよ」

妹「よかった……」

姉「麻雀よ、麻雀。しかもプレイヤーは女。なら賭けるものは自ずと分かるでしょう」

女「……ッ! 恥を知れ、俗物!」

男「?」

姉「ふふふ、女ちゃんは気付いたみたいね? そうよ、脱衣麻雀よ!」

男「いや、それ下手したら金品よりマズくないか?」

女「そうよ、男も居るのに……ハッ」

妹「!」

姉「そうね、男も居る。けど男も含めて私たちは十年以上の付き合いだし、互いの裸だって一度二度じゃないくらい見てるんだから特に問題はないと思うの。勝っても何もないと味気ないし、金品なんか賭けるよりずっと健全だと思わない? それに普通のルールでやったらやっぱり男が強いと思うから、少しイレギュラーな要素を入れた方が楽しめると思うんだけど、どうかしら?」

女「ユニヴァァァス!」ガシッ

妹「……わ、私も、それでいいと思います」

姉「賛成多数で脱衣麻雀に決定です」

男「どうなってんの、これ」

男(仕方ない。口で姉ちゃんには勝てん)

男「……じゃあ、ルールはどうするんだ?」

姉「ご心配なく。それはもう考えてあるわ」

女「姉さんさすが、頼もしい!」

男(なぜ既にルールを用意している)

妹「では、姉さんの考えたルールをお願いします」

姉「ルールは大きく分けて二つだけ! 少し特殊だけれど」

姉「まず一つ目『点数は全員0からスタート』よ」

男「0から? プラスマイナスで表すってことか」

姉「いいえ、点数表記は全てマイナス。つまり得点は減少の一方通行よ!」

女「なんと!?」

妹「和了しても得点は増えないってことですか?」

姉「そういうこと。和了は他のプレイヤーへダメージを与えるだけ。ノーテン・チョンボの罰符も同じ」

男「リーチ棒は?」

姉「当然回収できないわ。リーチのリスクは上がっていると言っていいわね」

女「あんな物飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ」

男「1000点バカにすんなよ、お前」

姉「で、二つ目のルール」

姉「『-10000点毎に脱衣』よ」

男「……10000点毎か。-10000の倍数ジャストでも脱ぐのか?」

姉「そうよ。ちなみに、-2000から親ッパネ直撃で-20000になったりしたら、もちろん二枚脱いでね」

女「……親の役満が直撃したら四〜五枚はふっ飛ぶと」

妹「あの……ちなみにどこまでが衣服に入るんですか?」

姉「簡単に言えば『胴部にまとっている』ものに限るわ。つまりシャツやジャケット、スカートやズボン、あとは下着などね。髪留めやネクタイ、靴下や手袋はカウントしません」

男「結構シビアだな」

姉「頑張って脱がして靴下片っぽだけじゃ嫌でしょ?」

女「グゥレイトォ!」

男(ということは俺は現在『パーカー』『Tシャツ』『アンダーシャツ』『ジーンズ』『パンツ』の五枚を着てることになるのか。事実上の持ち点50000点ってところだな)

姉「当然だけど、それ以上脱げなくなったらトビ扱いよ」

姉「ただし、全員の順位が決まるまで……つまり三人トビまでゲームは続行するわ」

男「大まかにはそれだけ?」

姉「えぇ、後は普通の麻雀と変わらないわ。一応細かいルールはまとめておいたわ」

・ノーテン罰符場3000
・チョンボ罰符満貫払い
・ノーテン親流れ
・頭ハネあり
・食い断あり
・後付けあり
・途中流局は九種九牌のみあり(親の連荘扱い)
・同順での食い代えなし
・五本場から二翻縛り
・カンドラは即乗り
・カン裏あり
・赤牌あり
・人和は倍満払い
・流し満貫は鳴きが入っても有効

以下、認めている役
【一翻役】
・門前清自摸和 ・立直 ・平和 ・断ヤオ ・一発 ・役牌 ・一盃口 ・嶺上開花 ・ハイテイ ・ホーテイ ・槍カン
【二翻役】
・ダブル立直 ・オープン立直 ・三色同順 ・一気通貫 ・チャンタ ・三暗刻 ・七対子 ・対々和 ・三色同刻 ・混老頭 ・小三元 ・三カンツ
【三翻役】
・混一色 ・純全帯 ・二盃口
【六翻役】
・清一色
【役満】
・天和 ・地和 ・大三元 ・四暗刻 ・国士無双 ・緑一色 ・清老頭 ・四カンツ ・字一色 ・四喜和 ・九連宝燈 ・八連荘
【ダブル役満】
・四暗刻単騎待ち ・純正九連宝燈 ・国士無双十三面待ち

女「同じだ……!」

男(だからなぜ用意している)

姉「ルール説明はこのくらいかしら」

女「一通りは把握できました!」

妹「私も大丈夫だと思います」

男「まぁ、基本は普通の麻雀だからな」

男(脱衣を除けば)

姉「じゃあ、早速始めましょうか」

女「それでは! マージャンファイト、レェディィ!」

妹「ゴー、と」コロコロ

男(……とりあえずいつも通りやるか)

東一局平場 親:女 ドラ:發

・女配牌
 六七七八�����678南中

親の女、いきなりのタンピン三色2シャンテン!

女(配牌で2シャンテン! こりゃ、凄すぎて戦争にならないぜ)

女(とりあえず南!)タンッ

がっ、ここで……ッ!

妹「ポン!」

男(あ、地和消えた)

姉(客風の南を鳴いた……?)

妹、早速攻めに入る

女初打へのポンッ……!

女「いきなり仕掛けるねー、妹ちゃん」

上家の妹の鳴きにより……女の手番。

 六七七八�����678中 六

女(あ、六萬来た! もう1シャンテン!)

女(中、行っちゃえよ!)タンッ

妹「ポン!」

姉(もう2鳴き……)

妹、速攻、二連続ポンッ……!

女の驚異的スピードに呼応するかのように

まるで初心者のような一鳴き連打……!

女「!」

しかし女の勢いも止まらず……

 六六七七八�����678 �

女(来た、八筒! 無駄ヅモなし!)

高めッ! 三色確定の八筒を引き入れる!

急所を連続で仕留め、理想的なタンピン三色聴牌!

女(妹ちゃんが早そうだけど、ここは……)

女「リーチ!」

女 0→-1000

そして即リー! このハイリスクルールで戸惑うことなく即リー……!

しかし、同時に

妹「ポン!」

妹、加速……ッ!

女「え……一発消し?」

姉「というか、3鳴き目よ」

男「ツモ番来ねぇ……」

そう、3鳴き……ッ!

姉と男のツモ番を待たず、怒涛の3鳴きッ!

女「妹ちゃん、飛ばしすぎだよー?」

女「さーて、私のツモは……ありゃりゃ」

そして、ここで妹の勢いが勝ったか、女、アガれず……ッ!

女「一筒いらないよ」タンッ

妹「ロンッ!」バッ

 ���� ��� 中中中 南南南 �

妹「チャンタ混一中、満貫です」

女「嘘ッ!?」

女 -1000→-9000

満貫払いにより、女……開始間もなく一枚目脱衣が目前……ッ!

男「見事な速攻だったな」

姉「私と男なんてツモさえしてないわよ」

妹「配牌が良かったので、飛ばしてみました!」

男「賢明だな。女も三順目で張ってたから完全にスピード勝負だった」

女「もう-9000……リーチしたら即脱衣……」

女「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものは」

姉「……さて、次は私の親番ね」

むずい

とりあえずここまでで。

高度な読み合いとかは期待しないで、ゆるく見てくれるとうれしいです。

支援
少し麻雀知ってれば楽しめる感がいいね

東二局平場 親:姉 ドラ:�

・姉配牌
 一一二三四七����246白

姉(2シャンテン……悪くない配牌だけど、さっきの速攻を見ると油断は出来ない)

姉(それにこれじゃ平和三色ドラ1ってところ……リーチなしじゃ満貫も怪しい)

姉(それじゃ男を剥くことができない……なんとかして男の点を削らないと!)

そう、実は脱衣を進言した姉の発言は方便……!

姉の目的は男を剥き、合意の上で自身の慰み者にすること……ッ!

男に気づかれず、とても自然にこの環境を作り出した……悪魔の所業……!

まさに策士、ここまでの手際は鮮やかの一言……!

姉(……まぁ、ここは様子見ね)

が、その姉が親のこの局、意外にも先ほどとはうって変わって静かな進行……

そして十一順目……

・女手牌
 三三三九九������西西 �

またも女が聴牌ッ……!

女(やった、ドラが三枚でツモなら三暗刻!)

だが、出アガりは役無しの手……

リーチをかければ満貫確定だが、それには一枚の脱衣が必要……ッ!

女(……ど、どうしよう。脱げばアガれる可能性は高くなるけど……)

脱いで、リーチをしたために避けられず振込み、更に脱衣ということも十分ありえる……!

女(よく考えたら私セーターの下シャツ二枚着てるし……よーし、行こう! 慎ましくな)

女「リーチ!」

女 -9000→-10000

姉「女ちゃん、これで-10000よ」

女「分かってますっ!」ゴソゴソ

女、アガるため、脱衣ッ……!

妹「まぁ、セーター一枚ですから、何って訳でもないですね」

男(いや、脱ぐというアクションが重要なんだぞ妹よ)

女「さぁて、せっかく脱いでまでリーチしたんだもん」

女「いたぶって! いたぶって! ごめんなさいと言わせてやるぅっ!」

男「あ、ちなみにロンな」バッ

 五五五��99白白白南南南 �

男「南白三暗刻ドラ赤、跳満だ」

女「え?」

女 -10000→-22000

姉「女ちゃん」

女「あぁうぅ、分かってますよぉ!」ゴソゴソ

妹「もう二枚目……!」

男「早々にシャツ一枚だな」

女「うぅ、次アタったら下着も覚悟しないと……」

男(うむ、悪くない)

姉(マズいわね、男のペースになったら計画は総崩れよ……)

次局は男が親……ッ!

姉としてはなんとしてもその流れは食い止めたい……

なんとかして男が剥かれる展開を作り上げたい……!

姉(なら次局、出鼻を挫く!)

>>19
姉の手牌の二筒は一筒の間違いです。

確認ミスですみません

乙 脱衣麻雀してみたいわ

てか八連荘って初めて聞いたけどそんなのがあったんだな

あと関係ないけど>>4の120000点返しってやばくね?

>>24
oh……

オカ20000のつもりでした。ごめんなさい

まぁ、本編関係ないんでスルーしてくれるとありがたい

東三局平場 親:男 ドラ:東

・姉配牌
 三���������北北北

姉へと、幸運が舞い込む……ッ!

姉(来た! 配牌で混一2シャンテン……)

さらに自風の北が暗刻のため、混一色に仕上げれば既に満貫は確定している!

ダマでも満貫、一通が加われば跳満……まさに脱がせる配牌ッ!

姉(この手なら男を剥ける! いや、剥くっ!)

女(……やば、七種九牌なんだけど)

妹(5シャンテン……)

この東三局、風は姉へ吹いている……ように思われた

だが、運には偏りがある……

確かにこの局、姉の早アガりが濃厚……

ただそれは、男の配牌を除けばの話ッ!

・男配牌
 一一二三四四五六七九九東東東

非情……ッ!

あまりに非情……ッ!

男、既に聴牌ッ!

しかも混一連風ドラ3で倍満が確定の手!

姉混一色が安く見える非情の混一色!

がっ……ここで……ッ!

男「……」タンッ

妹(……え?)

女(?)

姉(どういうこと……?)

……男、まさかのドラ連風東切り!

姉(連風の東……初順なのに絞らないってことは……まさかもう張った?)

姉(……いや、さすがにそれは無いはず)

そして、北家姉のツモ番……

 三���������北北北 �

一通への急所……二筒を引くッ!

姉(よし、1シャンテン)

跳満濃厚……!

しかも男は聴牌を捨てている……

絶好のチャンス……ッ!

男「……」タンッ

そして……

ここで男、再び打東……!

妹(嘘……連打……?)

姉(対子落とし? どうしてそんなことを……)

女(やった、裏目ったね)

姉を混乱させる連風対子落とし……ッ!

姉(小手返しでごまかしてはいるけど、明らかにツモ切りじゃない……)

姉(最初から対子で抱えていて……落としたというの?)

不穏……

男、大物手狙いの気配……!

そして姉の第二ツモ……

 ����������北北北 �

当然のごとく有効牌……!

ダマでも跳満の一通聴牌ッ!

姉(凄く予定通りなのに……逆に嫌な予感がする)

姉(……でも、ここは張るしかないっ!)

姉、七筒切りのダマテン!

安目がつくが待ちの広い七筒切り……

三筒、六筒、九筒待ち……ッ!

男「……」タンッ

姉(え……)

妹(どうして……)

女(ぷぷっ、ご愁傷様っ。盛大に裏目ったね)

男、当然三枚目の東切りッ……!

この異様さ、姉だけでなく妹も確信……

男は大物手……!

姉(大丈夫、私はもう張ってるんだから……ここでは引けない……)

そして姉のツモ番。

もし九筒をツモれれば、ツモ一通混一北の跳満……

親の男に6000のダメージ……!

姉(こいっ……九筒……ッ!)

がっ……ダメッ……!

姉(くっ、九萬かぁ……そうそう一発では来ないわよね)

姉、ツモ切りをしようとする、その時……!

姉「ッ!」キュピーン

一筋の閃光……

あってはならない最悪の予感が姉の脳裏を掠める……

姉(い、今のイメージは……)

姉(まさかとは思うけど……)タンッ

姉、悩んだ末、打北……ッ!

まさかの混一色を蹴り……

聴牌すら捨てた……

そう、ベタオリ……ッ!

わずか三順目でベタオリ……ッ!

そして直後の男のツモ……

姉の脳裏のイメージは

あろうことか、具現……ッ!

男「あーあ、流石に天衣無縫とはいかねぇかぁ……」

バンッ

男「ツモ」

 一一一二三四四五六七八九九 九

男、九萬ツモ……

姉「嘘でしょ……」

妹「これって……」

女「は?」

……九連宝燈、和了ッ!

妹 0→-16000
女 -22000→-38000
姉 0→-16000

姉(直前のツモ……)

姉(あのとき安易にツモ切りしていたら……-48000)

姉(四枚脱衣……どう脱いでも下着は確定だったわね)

だが三人が一枚ずつとはいえ、脱衣に変わりはない……

姉「さて、じゃあルール通り脱ぎましょうか」ゴソゴソ

妹「……仕方ないですね」ゴソゴソ

女「うぅ、三枚目……」ゴソゴソ

男(いい絵や……)

姉「まぁ上着の下はセーターだし、私はどうってことないんだけど」

妹「私もまだブラウスありますし」

女「スパッツが無かったら即死だった……」

男(……惜しむらくは露出度に変化が無いことか)

とはいえ、男が大きくリードしたことには変わらず……

男、連荘……!

とりあえずここまで

続きは帰宅後に投下予定

>>24
八連荘はルールによるけどだいたいは親番のとき八回以上連続で和了したら
八回め以降役満になるって役だね。
難易度は多分天和ぐらい高い

>>32

流石にこの順目ならスーワン切るでしょ

>>37
ここは麻雀をみるところじゃない、脱衣を見るところだ




って>>1が言ってた気がする

この男なら神域に届きそうな気もしなくもない乙

リーチした稗で上がったときはリー棒は払わないんじゃね?ってのは無粋か

>>38

俺は失念していた…
結果ではなく、過程にこそ意味があるのだという事を

東三局一本場 親:男 ドラ:1

・妹配牌
 二二三四八八��55789

妹、明らかに安手だが配牌2シャンテン……!

妹(行ける! 兄さんの親を流せる……!)

がっ、再び絶望を押し付ける無情の言葉……!

男「ダブルリーチッ!」

男 0→-1000

姉(……早いっ!)

女(本気で殺りに来てる……!)

男、躊躇いのないダブルリーチ……

それは恐怖の宣言であると同時に……

男に初めて生まれた隙だった……!

妹(行ける!)

そして、男の初打に対し……

妹「チー!」

男(何……?)

いきなり鳴く……!

しかも鳴いたのは六索!

そして打六筒……ッ!

姉(速攻で男の勢いを殺す気ね……!)

女(さっきみたいに上手く行けば……!)

そしてさらに……

妹「ポン!」

女の捨て牌八萬を拾う……!

連続で鳴き、1シャンテン……!

なお、怒涛の鳴きは止まらず……!

妹「ポン!」

姉の二萬を鳴くッ……!

これで3鳴き……

一局目と同じ、3鳴き……ッ!

男(マズいな、早くアガらないと……!)

にわかに親流れの気配……!

ここで男のツモ……

男(……くっ、掴まされたか)

手にするは……赤五萬……ッ!

当然男のアガり牌では無い……!

男「くそっ……」タンッ

妹「ロンッ!」ズバァンッ

三四55 二二二 八八八 678 五

妹「断ヤオ赤赤、一本場で4200です」

男 -1000→-5200

ついに男、初失点……!

男「参ったな、親が流れたか」

妹(点数的なダメージは少ないけど、これで兄さんの勢いは殺した)

妹「次は私の親ですね……」

姉「ちょっと待って」

女「どうしました?」

姉「一旦休憩にしましょう。お手洗いに行きたいの」チラッ

妹(……!)

女(……!)

妹「じゃあ私、お茶のおかわり持ってきますね」

女「私も手伝うね」

男「ん? じゃ俺も……」

姉「男は座ってなさい」

男「え?」

妹「兄さんはトップなんですから、楽にしてていいですよ」

男「いや、でも」

女「いいから」

男「……お、おう」

とりあえずここまでで。

>>38


>>40
その辺は処理が面倒だったのでルールの内ということでお願いします

姉「ということで作戦会議よ」

妹「いいんですか、三人共闘なんて……」

女「とはいえ、あの男を裸に剥くのは一人じゃ難しいのも事実ね」

姉「そう、というか三人でベストを尽くしてようやく互角って所よ。悲しいけど」

女「でも今妹ちゃんが男の勢いを止めたんだし、男も無敵じゃないよ」

姉「ええ、でもだからこそこの流れを絶やしたくはないわ。だから……」

妹「次からは三人協力。手段は選ばず全力で、ですか」

姉「平たく言えばそうね。男に勝つためにもここは共同戦線を張りましょう」

女「……うーん、それってどうなの?」

妹「なんか卑怯じゃないですか?」

姉(くっ、二人ともフェアプレーの精神を持っているだとぉ……?)

姉(ダメよ。なんとしても男を剥いて弄ぶわ……)

姉「卑怯とは言うけど、そもそもルールに反してはいないのよ? 私たちがやるのは有利な状況になったプレイヤーを集中的に狙って状況を五分に持ち込むだけ。通常のプレーでも意図して起こしうることなの。それに男のツモ運は常軌を逸してるわ。三人このまま裸に剥かれてしまうのよ、それでもいいの?」

女「それは……困るけど」

妹「……うーん」

姉(あと一押しか)

姉「……男の裸」

女「!」

妹「!」

姉「見たくないの? 今まで一度二度ならず見ているのは事実だけどそれは小学生くらいまでの話。中学上がって以降は無駄にマセやがって一つ屋根の下の私が事故を装って風呂場に入ろうとしてもすべて完璧にかわす始末。男の裸体を見ることができるのは今日以外無いかもしれないのよ!」

女「ユニヴァァァス!」

妹「……わ、わかりました」

姉(チョロいわ)

女「で、姉さんは男を脱がせればそれでいいんですね」

姉「当然。というか男を剥き終わったら私の目的の半分は達成ですもの」

女「うん、もう半分はあえて聞きませんが」

妹「なんか勝っても負けても大変なことになりそうですけど……」

女「まぁ、私も男に一回痛い目見せるのが目的だし、いいか」

姉「じゃ、これから……」

ここに、女性三名の共同戦線が構築……ッ!

男に未来はあるのか……!?

妹「兄さん、お茶のおかわり持ってきました」

女「お茶菓子もねー」

男「おう……なんか悪いな」

妹「いえいえ、兄さんはトップですから気になさらず……」

姉「さー、どうぞ男」

男「……まさか何か盛ってないよな」

妹「どうしてそうなるんですか」

姉「たかがゲームで、そんなことしないわよ」

姉(……くっ、その手があったか!)

女「それじゃ、続き行きますか」

今日のところはここで終了。

まぁ共闘も立派なイカサマですが、温かく見逃してあげてください。

東四局平場 親:妹 ドラ:三

ここで、不測の事態……

・妹配牌
 一一一七�����49東西白

先程は軽かった妹の手、急に失速……

配牌4シャンテンまで失速……!

妹(嘘……配牌が悪い……)

男から直撃を奪った流れをインターバルが切ってしまったのか……

妹、早くも低調……!

妹(諦める訳にはいかない……少し強引だけど)タンッ

そして初打四索……!

男(初打中張牌か……)

女(行けっ)タンッ

続く女、打一萬……!

妹「カン!」

そして妹迷わずカンッ……!

高速の大明カンッ……!

男「大明カン……随分飛ばすな……」

妹「そうでもしなきゃ兄さんは倒せないでしょ?」

男「どうだかな……んじゃ、新ドラ開けるぞ」カチャ

姉「!」

女「!」

妹(行けるっ!)

新ドラ表示牌は、なんと九萬ッ……!

妹のカンツに丸乗りッ……!

男(やるな……)

妹「では嶺上牌を……」

妹、嶺上をツモッ……

妹(! これならっ……!)

そして妹打九索……ッ!

姉(お願いっ)タンッ

さらに姉が打三筒……!

妹「ポンッ!」

流れるように2鳴き目……!

そして、打西!

その直後の女……

女(殺人的加速だッ……)タンッ

九筒を捨てる……!

当然……

妹「ポンッ!」

妹が副露ッ……!

続けて七萬を捨て……

姉(これでっ……)タンッ

妹「ポンッ!」

姉の東を鳴く!

言うまでもなく4鳴きッ……!

男のツモを待たず、早くも捨て身の裸単騎……!

男「オイオイ、脱衣麻雀だけに裸単騎ってか。こんなヤケになっても勝てねぇぞ」

妹「勝てないかどうかは、これをかわしてから言ってください」

男「へぇ……」

妹、いつになく好戦的……!

……確かにこの裸単騎、かなりの大物手

既に対々連風ドラ4で倍満である……!

だが相手は男……

果たして直撃なるのか……!

男(確かに、少しは警戒せざるを得ないか……)

男(あの東……明らかに王牌から嶺上で引っ張ってきた牌だ)

男(つまりこの4副露、初手の大明カンの前は成立する確証さえなかったということ)

男(運は確実に妹に向いている……)

そして男のツモッ……

・男手牌
 三三三四五六七九北北北南南 南

男(現物の七萬切りで九萬単騎に持っていけるが……)

男(九萬はドラ表示牌の一枚が見えているからあと二枚……)

男(対して九萬切りなら二萬、四萬、五萬、七萬、八萬の五面待ち)

男(あるいは字牌を切って嵌張を維持する手もあるが……)

男(裸単騎相手だとリスクが高いか……)

やや時間をかけ、男の出した牌は……

男「……」タンッ

九萬ッ……!

攻めることを止めない九萬切りッ……!

妹「……ッ」

男「……その様子じゃ、アタってないみたいだな」

だが、まだ妹のツモがある……!

妹がツモ和了すれば、親倍満の8000オール!

一枚とはいえ男を脱がすことが可能……!

妹「……!」

がっ、ダメッ……!

妹のツモ、西……

惜しくも2鳴き目で捨てた西……ッ!

当然ツモ切りッ……!

男「……待ちを誤ったな」

妹「まだ分かりません……ッ」

そして同順、男のツモ……!

男(ハズレか……まぁ、この牌はさっき切られてるから平気だが)

そして男、ツモ切りッ……

姉「!」

女「!」

男の捨て牌……白……!

妹「……兄さん、それロンです」バッ

男「何ッ……!?」

白 東東東 ��� ��� 一一一一 白

妹「対々連風ドラ4……親倍で24000……!」

男 -5200→-29200

男(馬鹿な、白は前順で女が切ったはず……)

男(この順で切ったのは西だ。フリテンだから待ちを変えてはいない……つまり)

男「……俺を狙い撃ったのか」

妹「はい、その通りです」

妹「言ったでしょ、兄さんを倒すにはこれくらいしないと、って」

男「やられたよ。分かった、脱ごう」ゴソゴソ

姉(よっしゃあっ!)

女(妹ちゃんが優秀だったことをこれほど嬉しく思ったことはないっ!)

妹(脱がせた……私が兄さんを……)

男、パーカーとTシャツを脱衣ッ……!

アンダーシャツにジーンズというラフな姿になる……!

姉(あと少し……あと800で男が……フヒヒヒヒ)

女(イケる……! この調子なら……)

男(……さてと、俺も警戒が足りなさすぎたな)

男(この様子じゃ三人とも俺を狙ってくるか……)

男を脱がせた勢いに乗るか……妹、連荘……!

今日はここまでで。

男が脱げても正直嬉しくないよね……

>>63
全く嬉しくない
男無双がいいな

根本的に男が脱ぐって誰得って話しだからね
続きに期待

東四局一本場 親:妹 ドラ:8

・妹配牌
 �������12239發

やはり勢いは妹ッ……

配牌で純全二盃2シャンテン……

妹(やった、配牌で跳満から倍満まで見える……!)

流れから言って現在優位は……妹ッ!

誰もがそう考えるこの状況……!

だがやはり恐ろしいのは男の配牌……

倍満直撃後の男の手は……

・男配牌
 一四七����19東白發中

男(おいおいマジか……)

失墜……!

ありえない……

亜音速で失墜ッ……!

まさかの十三不塔聴牌状態……!

当然十三不塔を採用していないこのルールでは、限りなくゴミ手……!

ここまでの勢いは間違いなく死んでいる……!

男(さてと、八種八牌でしかも風牌は一枚だ? 狂ってるぜ……)

男に勝ちの目はもうない……

そう思わせるに足る配牌……

死神の配牌……!

だがこの後男のツモ……

予期せぬ方向へ傾く……!

・男手牌
 一四七����19東白發中 西

 一七����19東西白發中 北

 一����19東西北白發中 南

なんと、三連続で引く……!

国士への急所……残りの風牌……!

無駄ヅモなく、国士無双2シャンテン……!

なんという強運……!

あっという間に死神の配牌は変貌……

男、再び舞い戻るか……!

そしてその三巡後、

・妹手牌
 �������122399 3

妹、聴牌……!

妹(よし、まずまずのスピード……)

高目なら平和純全二盃口で跳満の手……!

さらにリーチすれば倍満……

まさに絶好のチャンス……ッ!

ここで妹……

妹「リーチッ!」タンッ

倍満狙いのリーチを選択ッ……!

妹 -16000→-17000

男(しまったな……妹は相変わらず勢いがある……)

男、国士2シャンテンとはいえ危機的状況……

倍満直撃で3枚脱衣すらあり得る崖っぷち……

そう、一見そう見えるが……

この状況、実は逆……!

妹の手は確かに高目がアタれば倍満……

男を全裸に剥きうる手……!

だが、安目なら……

裏を考えなければリーチ平和一盃口の5800で収まり

男は一枚脱衣に留まる安手……!

そして運の悪いことに高目はヤオ九牌である一索……

国士を目指す男からは出るはずのない牌……!

つまりこの倍満は、徒花……ッ!

実りなき倍満ッ……!

そして同巡の男……

・男手牌
 一���19東南西北白發中 九

ついに九萬を引く……!

男(やっと1シャンテン……)

男(妹は既に張ってる……間に合うのか?)タンッ

男、打二筒……!

当然アタらず……ッ!

妹(兄さんはまだ張ってないみたい……)

妹(けど、油断はできない……可能な限り早くアガりたい……!)

そして妹のツモ……

もし一発で一索を引き入れ、裏が加われば……

親の三倍満……!

12000オールで男を二枚脱がすことが可能……!

二枚ともなれば男はパン一確定……ッ!

猶予なきパン一……ッ!

妹(……!)

がっ、引けずッ……!

妹のツモは男の現物七萬……

とんだ無駄ヅモ……!

妹(一巡でも早く和了しなきゃいけないのに……ッ!)タンッ

男(よし、一発ツモは無かったか)

そしてこの巡、男のツモ……

・男手牌
 一九��19東南西北白發中 �

来たる! ……一筒!

男(……やっと来たな!)

二筒は既に通った牌……

もちろん男は躊躇わず聴牌……!

国士無双十三面待ちッ……!

もはや明らか……

優位は既に男のもの……

リーチした妹、絶体絶命……!

そして妹のツモ……!

妹、一索以外のヤオ九を掴めばダブル役満直撃……!

-64000を受ければ、即七枚脱衣……全裸は免れない……!

妹(お願いっ……)チャッ

妹(……!)

妹「ツモッ……!」

 ������1223399 1

妹、ツモ和了……!

しかも高目の一索……ッ!

紙一重で国士をかわし、高目の一索をツモッ……!

そして待望、裏ドラの確認……

妹「……残念ですね」

しかし、裏は乗らずッ……!

結局妹の手、リーチピンヅモ純全二盃の倍満手……一本場で8100オール……!

女 -38000→-46100
姉 -16000→-24100
男 -29200→-37300

女「結局私脱ぐんじゃん!」

姉「まぁ、ルールだから仕方ないわね」

姉(……それに男は脱衣でいよいよ露出度大幅アップ……。妹ちゃんよくやったわ……!)

男(というか俺、どっちから脱ぐべきなんだ……?)

姉「ほら、さっさと脱ぎなさいな……」

男「うっさいな。つーか姉ちゃんも一枚脱衣だぞ!」

姉「? もう脱いだわよ。ほら」

男「え……セーター重ね着?」

姉「私寒がりなのよねー」

男(き、汚ぇっ!)

女「ほら、さっさと脱いだ脱いだ!」

男「だからお前も……」

男振り向くと、女は既に上半身下着のみッ……!

女「この風、この肌触りこそ戦争よ……」

そして意外と巨乳……ッ!

服の上からでは微妙に分からなかった事実に触れ、男思わず目を逸らすッ!

女「どうしたの? ブラ姿くらいで興奮した?」

男「……バカ言ってんじゃねぇよ」

男(し、仕方ない、女も従ってるんだ。ルールはルールだ脱ごう)ゴソゴソ

男、結局アンダーシャツを脱ぐことを決断……!

姉(ありがとう、脱衣麻雀……!)

妹(腹筋割れてたんだ……)

女(すごい、さすが運動部……)

男(これ以上は無理だ。メンタルが持たん……!)

男(早々に全員トバしてお開きに……)

男(待てよ……全員トバすって、よく考えたら……)

男(全員すっぽんぽん……ッ!)

男(アカン、無理だ。耐えれるか)

男(だが三人トビまで継続するルール……)

男(しまった、こんな重大なことになぜ気づかなかった、俺!?)

男、動揺……!

倍満直撃など比べ物にならない程に動揺ッ……!

そして興奮醒めやらぬまま迎える妹の親継続、二本場ッ……!

とりあえずここまで。

そういえば昨日の投下分まで「巡目」が「順目」になってました。割とどうでもいいかもしれませんが。

>>64
>>65
申し訳ないですが、脱げちゃいました。
まぁ、女も脱げたのでトントンってことで……

男には桃源の地獄か

東四局二本場 親:妹 ドラ:白

・妹配牌
 一二三�����6789西西

妹、再び勢いづく……

配牌で聴牌ッ……!

妹「ダブルリーチッ!」

妹 -17000→-18000

そして躊躇ないダブリー!

男に先んじるダブリーッ!

妹(役なしでもダブリーで裏まで加味すれば満貫まで見える……)

妹(兄さんを……ぬ、脱がせるッ!)

そしてその男のツモ……

・男配牌
 三四六七����23334 二

先程の局で勢いを取り戻したのか……

配牌タンピン三色聴牌!

男(くそっ、なんで女が対面なんだよ……)

男(顔上げたら……その……視界に入っちゃうだろ!)

男(いかん、無心だ。何も考えるな……)タンッ

男、動揺を隠せず……

真っ直ぐ五筒を打牌……!

妹「ロンッ!」

男「ッ……しまった!」

 一二三�����678西西 �

妹「ダブリー一発です……!」

妹「裏は乗りませんが……二本場で6400!」

男 -37300→-43700

男、痛恨の振り込みッ……!

これで男、全裸までの猶予が残り6300……!

絶体絶命ッ……!

姉「さぁ……男。脱ぎなさい……そのジーンズを」

姉(男のパンツ男のパンツ男のパンツ……)

女「この妹ちゃん凄いよぉ!」

妹「あと一枚でトビ、ですね……」

男(……俺は、バカかっ!)

男(何を女の下着くらいで動揺しているっ!)

男(このままでは3人の前でフルチンだぞ!)

男(迷うな、俺! これはゲーム、勝つための戦いだっ!)

男、ジーンズを脱衣……!

パン一……!

絶体絶命のパン一ッ……!

姉「……はぁ……はぁ、はぁっ……」

姉(あと一枚ッ……あの薄布一枚先がシャングリラッ……!)

女「いやー、もう完全に妹ちゃん無双だねぇ……」

妹「このまま押し切ります……!」

男「……いや」

男「妹、諦めろ。お前には無理だ」

妹「……パンツ一枚で何を……」

妹「!」キュピーン

妹(今のは……何? ……さ、殺気!?)

男「さぁ、東四局三本場からか……」

追い込まれた男、果たしてその運命は……!

今夜はここまで。

>>81
平和ないの?

12600だと-49900になるがww

12200だな

処女膜は衣服に入りますか

>>85
>>86
>>87
すいません。適当に頭を發か中に変えて下さい。ミスばっかか!

>>88
男の皮余りが入るなら入るんじゃないかな?(適当)

東四局三本場 親:妹 ドラ:4

・妹配牌
 344556778899東北

なんとここで、妹配牌で混一聴牌ッ……!

ダマでも跳満確定の好配牌……!

妹「私には無理、ですか……」

妹「その発言は撤回して貰いますよ!」

妹「ダブルリーチッ!」タンッ

妹 -18000→19000

そして妹、打北……!

強気のダブルリーチッ……!

これで倍満確定……!

ツモれば8000オールで直撃せずとも男は全裸ッ……!

そして男のツモッ……

男「ダブルリーチか……」

男「だから、俺は無理だと言ったんだ」

妹「……何が言いたいんですか」

男「お前の運は今下がり調子……」

男「こんなときにリーチして退路を絶つなんて下策なんだ」

妹「下がり調子……? 何を言ってるんです、兄さん」

妹「二連続で初手聴牌のどこが下がり調子だって言うんですか」

男「……違うな。本当に流れが向いているなら、さっき俺が振り込んだときに裏ドラが乗ったはずだ!」

妹「!」

男「一枚でも裏が乗れば俺は残り500! 雀頭に乗れば残り100だった!」

男「脱がしきれないまでも、安手のツモで間違いなく脱がせる圏内だ! 当然リーチすらできない!」

妹「……そんなの、ただの負け惜しみでしょう」

男「そう思うか? だが現に……」

バッ

男 -43700→-44700

男「こうしてリーチできる!」

妹「なっ……兄さんもダブルリーチ!?」

男「……その様子じゃ当たってないみたいだな」

妹「……ッ」

男「まぁ、俺が振らなくても自分で持ってくればいいさ」

男「引けるだろ? 乗ってるなら……」

妹「……え、えぇ。引きますよ」

そして妹のツモッ……!

仮に東を引けば、その時点で男の全裸は確定……ッ!

妹(来てっ……)

妹の引いた牌は……!

妹「……」

白……!

東は引けずッ……!

妹「くっ……」タンッ

男「やっぱり引けなかったか」

妹「まだっ……」

男「まだ、何だ?」バッ

 一二三四五六白發發發中中中 白

妹「えっ……」

男「ロンだ。ダブリー一発混一小三元發中」

男、おもむろに裏ドラを確認……

男「裏ドラは……一萬だな」

ドラ表示牌は紛れもなく九萬……!

妹「嘘……」

男「十一翻で三倍満。24000だ」

妹 -19000→-43900

妹、なんと一気に三枚の脱衣……!

姉「なんてこと……」

女「アンタって人はー!」

妹「……ルールは、ルールですからね。三枚……脱ぎます」ゴソゴソ

男(よし、まずは妹の親を流した……)

妹、まずカーディガンに手をかける……

次にタイツを脱ごうとし……

妹「……!」

慌てて男に背を向けた

妹「……」ゴソゴソ

妹「ふぅ……」

男(惜しいな……)

さて、これで二枚だが……

ここで妹、一瞬動きを止めた。

男(あぁ……ブラ姿にはやっぱ抵抗あるんだな)

が、自分でも確認した手前、ブラウスを一気にたくし上げる……!

妹「……」バッ

妹、上半身はブラ一枚に……!

女「おっ、妹ちゃん可愛いー」

姉「意外と美乳だったわね」

男「……」

男(……あまり長時間見ない方がよさそうだな。今はパン一だし)

そして戦いは次のステージ、南場へ移行……!

とりあえずここまでで。

男の百点棒が万点棒になってそうだ

南一局平場 親:女 ドラ:�

姉(妹ちゃんの親番は流れた……)

姉(女ちゃんは肝心なところでアガれないことが多い……)

姉(ここが正念場ね……)

姉(私はアガる……ッ! アガって男を弄ぶッ!)

・姉配牌
 一一二九九��699東東發

姉、配牌で七対子1シャンテン……ッ!

しかもヤオ九を重ねると混老頭まで見えるなかなかの手!

姉(行けるわ……ダマでも跳満まで伸びる。七対子なら防御も堅い……!)

そして姉のツモ……

 一一二九九��699東東發 西

早速ヤオ九牌……!

これを重ねれば混老七対ドラドラの跳満聴牌ッ……!

姉(ここさえ乗り切れば勝ち! その後は……ムフフフフフ……)

だが、男のツモ番……

男「……ところで姉ちゃん。少し不公平じゃないかな」

姉「ん? 不公平って何が?」

男「いや、みんな下着姿なのに姉ちゃんだけ厚着なのはさ……」

ズバッ

男 -44700→-45700

男「ちょっと平等じゃないだろ?」

男、四萬切りのリーチ……!

残り僅かな点数を惜しみなくリーチに費やす!

男「だから少し涼しくなってもらう」

男、姉狙いを宣言……!

姉「へぇ……挑発する余裕なんてあるんだ」

姉「言っておくけど私は簡単には振らないわよ」

とはいえ、男はダブルリーチ……!

安牌は現物の四萬ただ一つ……!

姉(平気よ……冷静になれば放銃はないはず)

そして妹、打西……

女、打一筒……

いずれもアタらず……!

そして姉のツモ番……ッ!

 一一九九��699東東發西 西

引いたのは安牌の西……!

姉(……くっ)

二枚の安牌を確保できたものの……

せっかくの聴牌を崩す必要がある……!

姉(ここは無難に西を打って様子見……?)

姉(でもそうしたら次に聴牌できるのっていつ?)

姉(ベタオリして流局までかわし続けられる保証は?)

姉(かといってここで六索を打ってアタったら目も当てられない……)

姉、予想外に葛藤……!

普通に考えればダブルリーチは大概が運……

安牌が無いことはザラなのだから、諦めて好きな牌を切ればいい……

だが、なまじ安牌があればこそ……

悩む……!

聴牌を崩すかどうか……

必要の無かった葛藤……!

安牌を切るという選択肢を与えられたがゆえに……

一時の逃げに走りたいという甘えが生まれる……ッ!

姉「……」タンッ

結局、姉は跳満を捨てる……

安牌……打西……ッ!

姉(大丈夫よ、ここは回してもまだ七対の1シャンテン……)

姉(待てばチャンスは来る……)

がっ、その直後の男……

男「あらら、一発ツモはなかったな……」タンッ

あろうことか、打發……!

姉(嘘でしょ……張っていれば、勝っていたというの……?)

激しい後悔……!

押し寄せる止めどない後悔……後悔……後悔ッ!

だがっ、まだ耐える……

姉(違うわ、六索がセーフとは限らないもの……)

姉(私の判断は正しいはず……!)

がっ、次巡男……

男「また引けなかったか、残念だな」タンッ

あっさりと六索打牌……!

姉(……な、なんで)

当然ながら男はリーチ中……

つまり偶然……!

あざ笑うかのような偶然……!

逃げようとした姉を臆病者と罵るかのような、ただの偶然……!

そして2巡後の姉……

 一一九九����99東東南 北

ついに安牌を失う……ッ!

姉(くっ、こんな……こんなはず)

姉(やはり混老を生かすために中張牌を切るべき……?)

姉(けどそうやって安直に切ってアタったら……)

焦る姉……!

冷静さを欠いた姉は……

あろうことか……

姉「くっ……」

生牌……南を切る……!

男「おいおい、姉ちゃん……簡単には振らないんだろ?」

姉「え?」

男「ロンッ!」

 ���������東東南南 南

男「ダブリー混一チャンタ一盃口南ドラ1」

姉「なんで……」

男「さて裏は……と」スッ

カチャリ

姉(! 表示牌北……ってことは……)

男「悪ぃな姉ちゃん。また三倍満だ」

姉 -24100→-48100

姉、痛恨……!

下手に逃げに走ったばかりに、振り込む……

痛恨の三倍満……ッ!

姉「くっ……わかったわよ。二枚ね……」ゴソゴソ

姉、セーターを脱ぎ……

そしてその下のシャツまで脱衣……!

豊満なバストが露わになる……!

しかもあと2000足らずでジーンズも脱衣……!

男と同様、後が無い……

上下下着姿ッ……!

女「……おおっ、姉さんスゴいですね……ちなみいかほどで?」

姉「Fよ」

妹「!?」

女「うっ、負けた……2カップも……。せめてEくらいだと思ってたのに……」

妹(これが……ヤムチャ視点ですか)

男(……いったいFってどのくらいなんだ? アルファベット使うなよ実感わかねぇよ)

姉「大丈夫よ二人とも。今は小さくても、男に育ててもらえば」

女「!」

妹「!?」

男(?)

男「さてと、次は姉ちゃんの親だぞ」

姉「え? ……あ、うん」

いよいよ勝負も大詰め……

姉親の南二局が始まる……!

今日のところはここまでで。

おつですー



脱がさないと話が進まないとはいえ咲も真っ青なオカルト麻雀だなwww

男はワシズ並みだな

鷲巣も超えてるレベルだろこれ
ヒトラーレベル

積み込み上等のサマありなんだろ、自動卓じゃないし

>>112
鷲巣は越えてるかもしれんがワシズは越えてないだろ

南二局平場 親:姉 ドラ:東

・女配牌
 ���777東東東南南南南

ここにきて、親流れの女に不意に大物手……!

女(な、なんで今更……!)

幸運の女神の気まぐれか……

男を討てとの天啓か……

謎の四暗刻1シャンテン……!

そして女の初巡ツモ……

 ���333東東東南南南南 東

女(ドラがかぶった!?)

女、驚愕のドラ4……!

女(でもこれ……手が高すぎるよね?)

そう、男の残り点数は僅かに4700……

四カンツや四暗刻のような役満をアガる必要は全くない……!

むしろ安手でも直撃なら致命傷……

さらに大物手は手変わりしづらく防御力にも難がある……

つまりこれはハイリスクミドルリターンの微妙な配牌……!

無用の役満……!

女(でも……)

だが、女……

女「カン!」

暗カン……!

セオリーはどこ吹く風……

手をさらに膨らます暗カン……!

男「ドラ4……だと?」

ここまで一度も和了していない女に大物手……

奇妙……何かのズレを覚える男……!

そして開かれる新ドラ表示牌……

姉「!」

妹「北……」

なんと丸乗り……!

女ドラ8を手にする……!

だが、このドラ8……すぐに意味を失うこととなる……!

女(嶺上牌は……)

女「!」

女「カン!」

女、再びカン……!

さらに……

女「カン!」

続けてカン……

女「カン!」

男「……」

姉「……」

妹「……」

気付けば女、四暗刻四カンツ聴牌ッ……!

不要な豪運……

明らかなオーバーキル……!

男「おいおい。女……スッタンなら暗刻で抱えた方が和了しやすかったと思うぞ」

女「……嫌よ。……私は打点で妥協しない」

女「元々この勝負だってアンタに勝つために始めたんだから……」

女「アンタを散々な点数でトバして、私の言うことに逆らえないようにしてやるわ……!」

男「勝手にルールを追加すんなよ」

男「……ったくだからお前はいつになっても勝てないんだよ!」

女「うるさいっ! 今日こそは私は、アンタを超えてみせるっ!」

男「つーか、トリプル役満という時点でツモで4800024000……姉ちゃんも確定で全裸なんだが」

女「直撃なら問題ないわ!」

姉「……いいわよ女ちゃん。男を脱がすためなら私のことは気にしないで」

女「姉さん……!」

姉(男と同時に全裸になれるなら、もうそれでベストじゃない!)

男「けどまぁ、四カンツ聴牌の時点で防御力はガタガタ……」

男「俺に振り込まないでアガれるか?」

女「アタらなければどうということはない!」

そして、男の第二ツモ……

・男手牌
 一三九九�������12 二

嵌二萬を引き当て、純全三色一盃口聴牌……

男(表ドラは乗ってないが……リーチすれば五枚出る)

男(ここはリーチすべきか……?)

男「リー……」

キュピーン

男「……!」

男(そこか……!)

男、突如聴牌を捨て、打二筒……!

男「……どうやらアタってないみたいだな」

女「いつまでも、そうかわせないよ」

そして女のツモ……

女「私のこの手が真っ赤に燃える!」

女「当たり牌を掴めと轟き叫ぶ!」

女「ばぁぁぁくねつ!」

男「はよ引け」

女「……はーい」

男(……もっとも、絶対に当たり牌は来ないがな)

女(……ッ)ゾクッ

女(何ッ!? 今の感覚……!)

女が山に触れた瞬間感じた感覚……

冷気……

紛れもない死の感覚……!

山の死……救い無き死……!

故に……引けず……!

そのままツモ切り……!

そして二巡後……

男「ツモ!」

 一二三九九�����123 九

男「純全三色……満貫だな」

妹 -43900→-45900
女 -46100→-48100
姉 -48100→-52100

女「……!」

女(私の待ち……一筒を全部抱えてる!)

男「やっぱりな……当たり牌なんだろ? 一筒」

女「……二巡目で張ってたのに、わざわざ一盃口を捨ててかわしたのね」

女(途中まで明らかに私の流れだったのに……なんて強運……!)

姉「で、私はジーンズを脱衣と」ゴソゴソ

女「姉さん、あと一枚の猶予もないですね……」

妹「まぁ、私たちも猶予があるかと言えば疑問なんですが」

男「まぁ、次の親は俺だしな」

男(さっさと全員トバしてとっとと退散しよう)

男(後でチキン野郎とののしられようと、それが一番平和なはずだ……)

ついに男の親番……

南三局、突入……!

一旦ここまでで。

>>124跳ね満です

>>127
もうミスはないと信じていたのに……泣けてきた。
これからはちゃんと見直しします許してください。

・男手牌
一二三九九�����111 九

のツモ純全に変更で……ほんとごめんなさい。

南三局平場 親:男 ドラ:6

・男手牌
 二三三四五�����239 4

男、やはり勢い止まらず……!

二巡目でタンピン三色聴牌……ッ!

男(俺の残り点数は4300……)

男(今なら満貫をツモ和了されてもかろうじて生き残れる……)

男(がっ……)

男「リーチッ!」

男 -45700→-46700

男(もう一度アガられるなんてことがなければ問題ない!)

強襲のリーチ……!

リーチタンピン三色の満貫手……!

ツモや一発、裏ドラによっては倍満まであり得る……!

そうなれば、全員が一枚脱衣……

いよいよ絵面が危うさを増す……ッ!

だが、ここで……

妹「チー!」

妹、男のリーチ牌九索を鳴く……

一発消し……!

しかも……

妹「……」タンッ

打、一萬……ッ!

言うまでもなくド安目……ッ!

男「……。……ロン」

 二三三四五�����234 一

男「リーチ平和……2900かよ!」

妹 -45900→-48800

拍子抜け……!

倍満すらあり得た男のリーチ……

まさかの平和のみ……!

妹「……さて、そろそろ兄さんの豪運も陰ってきたみたいですね」

男「たかが一度安目で止めたくらいで……」

姉「でも、このリーチで男の猶予は4000を切ったわ……」

女「つまり、満貫ツモで即全裸よ」

男(つーかもう3対1がデフォみたいになってるじゃねぇか)

男、勢いを削がれたか……

戦いは一本場へ持ち越し……!

今日はここまでで。

これから一回推敲挟むことにしました。更新ペースは落ちますが、流石にこれ以上ミスばっかだとアレなので……

南三局一本場 親:男 ドラ:中

先ほど男の手を読み切った妹……

・妹配牌
 二三四五�����白中中中

その配牌、まさに好調……!

ドラの中を暗刻に手堅い三面張1シャンテン……ッ!

満貫ツモで男を脱がせるこの状況において、これほど適した手はない……!

そして妹のツモ……

 二三四五�����白中中中 二

いきなりの聴牌……!

三面張を生かして軽い満貫手……!

妹(勝てる……!)タンッ

当然、白切り……

ここにきて流れは妹へ傾倒……

したように思えた……!

がっ……

男「ポン」

妹「……え?」

女(男が……鳴いた?)

姉(門前じゃ間に合わない程に手が悪い……? あの男が?)

不穏……

常に門前で手を作ってきた男、不意の副露……!

すぐさま妹のツモ……

妹(ここで引ければ勝ち……!)

しかし、入らず……!

妹(まだ大丈夫……あの鳴き、兄さんはまだ張ってないはず)

妹(三面張なんだからすぐにツモれる……)

そして同巡の姉のツモ……!

姉「!」

姉が掴むは……三筒!

姉(妹ちゃんの当たり牌……!)

姉(もし男が鳴いてなければ、これは男のツモ……)

姉(これを読んでわざわざ副露したっていうの……!?)

姉(偶然って可能性もあるけど……)

やはり不穏……

底知れぬ男の動き……ッ!

そして姉は打九索……!

がっ、またもや……

男「ポン」

妹(嘘……)

女(なんで……)

姉(まさか……)

不穏な空気の中、直後の妹のツモは……

妹(……くっ)タンッ

やはり引けず……!

しかし直後の女……

九筒をツモ……ッ!

女(え? 九筒って妹ちゃんの……)

女(男が鳴かなかったら妹ちゃんのツモ……?)

やはり妹の当たり牌がズレる……!

姉(やっぱり、女ちゃんが掴まされた……)

姉(男はそこまで読んでいるというの……?)

それが事実であれば……

まさに悪魔……ッ!

悪魔の所業……!

失った流れを強引に引き寄せる……

人ならざる行為……ッ!

そして……

男「ツモッ!」

11西西西北北 999 白白白 1

男、放銃・妹ツモ和了の危機をサラリと脱し……

あっさりツモ和了……ッ!

男「白混老混一対々……親ッパネだ」

妹 -48800→-54900
女 -48100→-54200
姉 -52100→-58200

流れをはねのける……!

これが、男の豪運ッ……!

妹「まさか兄さんが門前を放棄するなんて……」

女「男って滅多に鳴かないもんね……」

姉「妹ちゃんの手をかわすためにわざわざ鳴いたのね……」

姉「二人ともこれで後が無いわね……」

妹「あ、そういえば脱ぐんでした」ゴソゴソ

女「元から後なんてあって無いようなもんだったと思うけど……」ゴソゴソ

これで全員が下着のみ……!

もはやどこにも、一枚の猶予すらないッ……!

男(終わらせよう……そしてバックレよう……)

まさに最高潮、南三局二本場へ……!

南三局二本場 親:男 ドラ:四

この土壇場……

ギリギリの時……

・女配牌
 二二三三四四五六七八九九九

女、まさかの配牌で清一色聴牌……!

女(また来たよ、変な強運……!)

だがこの強運、今度は訳が違う……!

四暗刻1シャンテンは確かに幸運だったが所詮は単騎待ち……

和了できる牌は三枚のみ……!

現に男にすべて囲われ、実ることはなかった……!

だが、今度は違う……!

女(こ、この清一……六面待ちだ……!)

そう、この清一は一萬、二萬、四萬、五萬、七萬、八萬の六面十七枚待ち……!

単騎待ちとは比較にならないほどアガりやすい……!

更にドラが二枚で既に倍満が確定……

待ちの広さゆえ、鳴きが無ければ地和すら容易にあり得る手……!

しかも染め手は本来捨て牌で待ちがバレやすいが……

配牌で張っている以上、その心配は皆無……!

まさに理想的配牌……!

男にトドメを刺すにふさわしい配牌ッ……!

女(勝ったわ……これは天啓よ!)

キュピーン

男「……!」

だが、それが天啓ならば敢えて抗う悪魔の豪運の持ち主は……

ここにきてとんでもない事を言い出す……!

男「……この勝負、俺の勝ちだ」

姉「!」

女「!」

妹「!」

姉「……まさか、天和だなんて言わないわよね?」

男「まさか。そこまで強運じゃないさ」タンッ

男、打五筒……!

男「だが見えた」

男「はっきりと俺が勝つイメージがね」

女「ふんっ、そんな恥ずかしいハッタリ……今に後悔するよ?」

男「さぁ、どうだろうな」

女(バカにしてるわね……)

そして初巡、女のツモ……

女(今に見てなさいよ……私が地和で男を葬って……)

ピタッ

女、不意に硬直……!

女(何……この既視感……?)

女(さっきの局? その前……?)

女(いや、もっと前に感じた感覚……)

女(一体これって……)

女、躊躇いつつツモ……!

しかし当然……

女(同じだ……)

アガれず……!

女(このアガれない感覚……私はいつ……)

女「……」

キュピーン

女「ッ……そうだっ!」

女、思い出す……!

そのイメージッ!

しかし既に男のツモ番……!

女「妹ちゃん、止めて!」

妹「無理です、鳴けません!」

男「……ツモ」

女「……!」

その手は役満の一覧に名を連ねない……

なぜならそれはリーチもドラも無しに……

必ず数え役満に達する至高の染め手……

その名は……

 ������������� �

 逆 大 車 輪 !!

男「平和純全二盃清一」

男「数え役満だ」

姉「」

妹「」

女「」

妹 -54900→-71100
女 -54200→-70400
姉 -58200→-74400

変則脱衣麻雀、三人トビにより決着ッ……!

勝者は……男ッ……!!



長いプロローグだったぜ・・・!

とりあえずここまで。

まだ続きます。

>>149
こっから本番(意味深)だよな?

乙ー
第一部脱衣麻雀編の次は何が続くのか

そらもう雌犬3匹とのねっとりとしたアレよ

男(よし、これで三人同時トビ!)

男(ったく、苦労したぜ中途半端に脱げないように全員の持ち点を調整するのはよぉ……)

男「よし、んじゃ終わりだな……」

男(さっさとズラかって夕飯の支度でもしよう……)

男「……。……あれ……俺のジーンズはいずこ」

姉「ねぇ、男。まさかこれで終わるわけないでしょ?」

男「は? だって三人トビで決着ってルールじゃ……」

妹「……はい、麻雀はもう終わりですね」ゴソゴソ

女「でもね、肝心なこと忘れてるよ、男は」ゴソゴソ

男「……ッ」

男「……ど、どういうこった」

姉「……仮に男が脱衣麻雀ゲームをプレイしていたとして、麻雀に勝ったらそれでゲームを閉じるかしら?」ゴソゴソ

男「……待て待て待て」

姉「家に帰るまでが遠足、二周するまでが魔界村、ご褒美CGで抜くまでが脱衣麻雀よ!」

男「おとこはにげだした!」

女「しかしにげられない!」

男「羽交い締めだとぅ!?」

妹「観念してください」

姉「……大丈夫よ、痛くないから」

女「抱き締めたいな、男!」

男(考えろ、考えろ、考えるんだ! ここから脱出する術を!)

男「実力行使ッ!」ダッ

女「させるかぁっ!」プニュッ

男「……!?」

男(なんだよこの背中の感触は……! 俺から理性を奪っていくっ……!)

男(素数を数えろ……素数は誰にも)

女「ぎゅっ、と」プニュップニュッ

男(こんちくしょおがぁぁ!)

姉「ねっ、男だって本当はエッチなことしたいでしょ」ツンツン

男「胸を突くなっ」

男(くそっ、全員全裸はマズい……! 目のやり場に困るとはまさにこれ!)

男(耐えろ、俺! 必ず突破口はあるっ!)

女「んー……」ピトッ

女「男、ちょっと脈が速くなってるねぇ……」スリスリ

男(どこだ突破口ぉぉぉ!)

姉「やっぱり。普段は硬派な男も、本音はそういう事したいのねぇ……」

男「この状況で脈が変わらんならソイツはホモか死人だ」

男「いいから離せって!」

女「離して欲しいなら無理矢理振りほどけばいいじゃん……」

男「くっ……」

女「男の腕力なら三人束になっても余裕でしょ?」

姉「でもそうしない……やっぱり期待してるんじゃない?」

男「違うっ!」

姉「そう? 下半身の方が正直そうだけど……」

男「!」

妹「……」

女「……わぁ」

男(離脱したくないと思っているのか、俺の本能がッ!)

男(やめろ早まるな考え直せ、男! 相手は女と姉妹だぞ! 何を欲情するか大馬鹿者!)

男(お前が住んでいるのは二十一世紀の日本だ! 天照大神様がいらっしゃる日の本の国でお天道様に顔向けができないような行いをするか恥曝しが!)

男(……あ、もう日暮れてるわ。……って関係あるかアホンダラァ!)

男(何を本能如きに流されそうになっている! 人は理性の結晶だ! 自分一人の心一つ手綱を取れずになにが大和男児かぁぁぁ!)

男(例え女三人が全裸で迫ってこようと明鏡止水の心ではねのけてこそ男ではないのか! 自分を失うな! 信じろ! ビリーブマイセルフッ!)

男「……。……」プスプス

姉「随分耐えるわね……」

女「耳元で愛の言葉を囁いてみますか……」

女「……男……私、男になら何されても平気だよ?」スリスリ

男「……。……ッ」

姉「若干反応アリね。じゃ、私も……」

姉「……男、別にここで三人を抱いても誰もあなたを不実だなんて責めないわ……私は男にすべてをあげたいの……」

男「……ッ! ……」

女「脈が更に上がってきましたよ……」

妹「じゃ、じゃあ私も……」

妹「……兄さん……私の処女、貰って下さい……」

男「……グフッ! ……」

女「おぉ、妹ちゃんのが一番効いてるなぁ……ちょちショック」

姉「でもまだ理性にしがみつくか……ならこちらも手段を選ばない……」

今日はここで終わりです


……そこで問題だ! この危機的状況でどうやってあの誘惑をかわすか?

3択—ひとつだけ選びなさい

答え�ハンサムの男は突如明鏡止水の境地に達する
答え�親が帰宅してきてラブコメ展開に
答え�やっちゃう。現実は非情である

3

だが男爆発しろ

4 妹だけをやる

1

1

1

3一択だろ

3

4 妹だけやっちゃう

おぉ、メシ食って戻ってきたら予想以上に票が割れている……つーかこんなに読者居たのか、ありがとう

なんで妹推しが二人もいるのかとか色々言いたいことはあるが、とりあえず流派東方不敗志願者が多くて個人的にはすごく嬉しいぜw

ただ……これは一体どうすりゃいいんだ?

明鏡止水するために水のひとしずくを男にみせてやろう

分岐でオナシャス

>>172
分岐は面倒……というか初投稿で不慣れなんで収拾つかなくなりそうな気がします。

現に既に四回ほどミスしてるので、今回はナシで。

つーか、何故安価指定とか、票をまとめられる様にしなかっのかと。
出した本人が迷ってんじゃしょうがないじゃん。

これから安価でいいと思われ

(これってストーリーを決める投票とかじゃなくて単なる次回予告の煽りだと思ってた)

>>174
ごもっともで申し訳ない。

再度ageます。
以下5レスで>>161の三択。

関係ないレス・123以外の解答はノーカンでその下。同票があれば面倒ですが少し分岐します。

3

1で!

1

1

3

1

1確定ですね。

明日の夜あたりで投下します

部屋に戻ってAVで抜く

>>185
(……実はGガン好きなんてマイノリティだと思って�を最初から用意してたことは黙っておこう)

>>159
天照大神の親父、イザナギもイザナミと近親相姦しとるからセーフや(ニッコリ)
天照も近親相姦せんかったら産まれんかったんやで(マジキチスマイル)

瞬間、男……

幻視……!

緩やかな時の流れ……

薄暗い洞の中で……

落下する水滴を目で追える……

集中の極み……

心が曇りなく澄み渡る……

ポチャン

男(見えた! 見えたぞ! 水の一滴ッ!)

明鏡止水……!

フッ

女「え……?」

姉「男が……消えた?」

女「嘘!? だって私が羽交い締めに……」

妹「何が……」

男「ここかっ!」バッ

男、隠された衣類を発見……!

姉「嘘……どうやって!?」

男「さてと、室内とは言えこの季節にパン一は冷えるからな……」ゴソゴソ

女「待てッ!」スカッ

女(はっ、速い!)

男「三人とももう服着た方がいいぞ? 暖房してるとはいえ、格好も格好だからな」ゴソゴソ

妹「ちょ、ちょっと兄さん」スカッ

妹(嘘……目で追えない!?)

男「んー、もう五時か。女とは昼はさんで打ってたのになぁ……時間経つのって早い」ゴソゴソ

男「んじゃ、俺は夕飯の支度してくるわ」スタスタ

姉「待ちなさい、男っ!」スカッ

姉「な……なんて理性の力……」

女「まさかこの状況から逃げるなんて……っていうか理性云々の次元じゃない気がするんですが」

姉「えぇ、なんか金色のオーラみたいなのも出てたわね……」

妹「兄さんは臆病です……」

そして夕食……

男「さてと、なぜかいつもより早く支度が終わったな」

男「……つーかなんで女も居るんだ?」

女「居ちゃ悪い?」

男「少なくとも夕飯をたかるなら確認を取れよ。……ったく」

男(と、言いつつ多めにメシ作ってる俺も俺か)

妹「今に始まったことじゃないでしょう?」

姉「そうよ。今日は全裸まで拝んだじゃない」

男「なんの関係があるんだよ、それ」

姉「家族同然ってことよ」

男「全裸を見せ合う家族ってなんだ」

姉「少なくとも他人には見せないでしょう」

男「まぁ、それはもっともかもしれないが」

男「まぁ、なんでもいいや。多めに作ったんだし」

男「冷めないうちに食べようぜ」

妹「……そうですね。いただきます」

女「いただきまーす」

姉「……いただきます」

男「いただきます」

姉(……おかしい、なんでここまで冷静でいられるの?)

姉(いつもの男なら私たちの全裸がフラッシュバックして冷静に受け答えなんかできないはず……)

女(明らかに何かしらの精神的変革を遂げているわね……)

妹(しかも精神だけでなく肉体にも影響するレベルで、ですね)

女(というか貞操の危機で精神に変革をきたすってどんな状況よ!?)

姉(分からないわ……でも一つ確かなことは、もう生半可な誘惑で男は落ちないってこと)

妹(元々力ずくっていうのは無理だったわけですし……)

女(中学から剣道部だからね……線は細いけどやっぱ筋力は異常よ、アイツ)

姉(確かに脱いだら引き締まってたわね……あぁ、悔しい)

妹(……しかも今日は動きに全く無駄がありませんでした)

女(……今なら素手でデスアーミー倒すかもね)

姉(それが冗談じゃなくなってそうなのが問題よ……)

男「……さっきから何コソコソ喋ってんだ?」

女「ガールズトークよ。男は入れません」

男「ったく……。とりあえず喋ってばっかいないでメシ食ってくれよ」

男「シェフとしては感想が聞きたいんだぜ?」

女「はいはい、いつも美味しい男印の家庭料理ですよ……」パクッ

女「!」

女(……こ、これ)

妹(なんの変哲もない麻婆豆腐かと思ったら……)

姉(全く違う……!)

この麻婆豆腐、見た目からして一般的な麻婆豆腐と違っていた……!

豆腐はさいの目に切らず木綿豆腐を荒く手で千切り……

肉は挽肉を使わず、角切りの牛肉にしてある……

そして鮮やかな青ネギに山椒と唐辛子が香り高い風味づけ……

妹(完全に市販のタレを使ってない……!)

そう、いつもの男の料理ではない……

進化していた……!

加速度的に……!

姉(手で千切られた豆腐にはタレが絡みやすくなり、逆に角切りの肉にはうま味が閉じこめられる……!)

女(市販のものを使わないことで、両方のうま味を殺すことなく引き立てている……!)

女「お、美味しい……今までのどの麻婆豆腐より……!」

男「ははっ、褒めすぎだぜ」

男「まぁ、そう言ってくれんのが何よりだな」

姉「コレをあの短時間で作ったっていうの……!? 他の料理も完璧に?」

妹「精神の変革は料理にまで影響するんですね……おかわり下さい」

女(男がどんどんハイスペックになっていく……)

姉(まぁ、これは純粋に嬉しいけど……本当に底が知れない)

妹(よく男は胃袋から掴めって言いますけど……これ完全にこっちが掴まれてませんか?)

女(気にしちゃダメ)

こうして日曜の夜は更けていった……

はい、とりあえずここまでです。

エロが欲しい方が居ればifストーリーとして�を投下します。


麻婆豆腐参考:「どっちの料理ショー」(日本テレビ/ハウフルス)



エロよりもこの流れで続きを頼む

月曜日の朝、通学路……

男「……」

友「オッス、男!」

男「……あ、友か……おはよう」

友「おいおい、どうした? 全然覇気がねぇぞ?」

男「いや、別になにもない」

友「なにもない、ってこたぁねぇでしょうよ」

男「うっせーな。昨日ちょっと麻雀打っただけだっての」

友「麻雀ねぇ、その手の勝負事で無敵のお前さんがどうして憂鬱全開なのよ」

男「知るか。少なくともお前には言わん」

友「ひでぇな、オイ」

男(……昨日の妙な集中力は一体何だったんだ?)

男(今朝起きたらまだすげぇ疲れてるし……)

男(朝飯も大方いつも通りだったな……なぜか姉ちゃんはホッとしてたが)

女「おはよー、男」

男「お……おはよう」

女「いやぁ、昨日は大盛り上がりでしたねぇ……」

男「よくもそう、いけしゃあしゃあと物が言える……」

女「なによー、厳然たる事実じゃない」

男「そりゃあ……まぁ、そうだけどな」

友「……あれ、ってことは昨日男が麻雀打ってたの女ちゃん?」

女「と、姉さんと妹ちゃんね」

友「うお、なんつービジュアルの卓……はっ、まさか脱衣麻雀!?」

男「んなわきゃねぇだろタコ」

男(くそっ、バカの癖に無駄に鋭いっ!)

友「ははっ、だよなぁ。もし本当に脱衣麻雀やってたらお前に腹パンかましてるね、俺は」

男「アホか、返り討ちだ」

男(真実言ったら発狂モンだな、これ)

友「つーかお前と脱衣麻雀とか相手が脱ぐだけの作業になっちまう」

男「そこまで圧倒的じゃねぇよ」

男(意外と苦戦すんだわこれが)

女「そーそ、昨日なんか妹ちゃんが男をあと一枚の所まで追い詰めたんだから」

友「……あと一枚?」

男「あぁ、あと10000な。いやぁ、あせったぜ……倍満直撃でリードがパァになってさ」

友「へぇ、やるな妹ちゃん」

女(……セェェェフ)

男(セーフじゃねぇよアホ!)

女(いやぁ、つい、うっかり)

男(マジで発言気をつけろよ)

男(昨日のことが露見したら俺はヤリチン野郎の烙印を押されちまう)

女(まぁ、事実なんだから受け止めよーよ)

男(事実無根だけど!?)

男(つーか、どの口がそれを言うんだよ!)

女(この口よ! 昨日耳元で愛を囁いたこの!)

男(分かったから閉じろ! フラッシュバックすんだよ!)

女「……」

女(……ふむ、やっぱ元に戻ってんのね。嬉しいような残念なような)

友「さっきから何コソコソ喋ってんの?」

男「……別に、大したことじゃねぇよ」

友「そか?」

男(とにかく、しばらくはポーカーフェイスを意識しなくては……)

とりあえずここまでで。

エッチな展開に需要がないとは意外や……こっぱずかしい文章書かなくて良いのは気が楽だけど。

教室

ガヤガヤ

男「おはよう」

友「オーッス、みんな!」

チャラ男「オッスオッス」

DQN「おぅ、おはよう」

友「チャラ男、これ一昨日の……」

チャラ男「バッ……いきなりかよ! お前こういうのはコッソリ渡せ!」

DQN「あ? 何それ?」

チャラ男「……お、DQNも見たい? ホラ」チラッ

DQN「! おっ……これマジ物か……?」

友「マジもマジ! 本当に無しゅ……」

チャラ男「オイだから声デカいって!」

DQN「おっしゃ、これ借りるぜ?」

チャラ男「あら、どうした、男?」

男「……いや、なんでも」

友「あ、そっか〜。お前も借りたいんだろ?」

チャラ男「おろ? 男もやっぱこういうの興味ある?」

男「……遠慮しとく」

男(残念だが借りたところで俺の家では見れねぇからなぁ、色々な意味で)

女「ほぅほぅ、ムッツリは健在ですな男殿」

男「うるせー」

?「まぁ、私としては大っぴらに下品な話題を振り撒く人より、ムッツリさんの方がいいと思うけど?」

男「おっ、委員長か」

女「あ、委員長おはよー」

委員長「おはよう、女。あと男」

男「ついでか俺は」

委員長「まだ挨拶するだけマシと思って欲しいわね」

男(相変わらず高圧的やな)

委員長「誉め言葉と受け取っておきます」

男「心を読むなよ」

女「ニュータイプはエスパーではありません」

委員長「いいじゃないちょっとくらい」

男「しかもつまみ食い感覚ときた」

女「委員長はいつもそんな感じだよ……」

委員長「……あら? 女って昨日男の家に居た?」

女「え!? あ、そう……だけど」

委員長「なにしてたの?」

女「普通にテーブルゲームとか……」

委員長「……本当に普通に?」

男(いや、なぜそんなことに突っかかる)

委員長「そこに疑問があるからよ」

男「大したことじゃないと思うんだが……」

委員長「私の勘が大したことだと言ってるわ」

女「本当に何も無いって……」

キーンコーン

委員長「あ……っと。……みんな、席に着きなさい!」

男「おっと、もう朝礼か……」

女「ほっ……」

委員長「……」キュピーン

女友「ふぅ、危ないところだった……」

男「ん? 女友じゃねぇか」

男「お前が遅刻ギリギリなんて、珍しいこともあるもんだな」

女友「あぁ、今朝はちょっと、な」

女友「というか君にも関係のあることだぞ」

男「俺にも?」

女友「剣道部の臨時ミーティングだよ。昨日の夜決まったから先生と部長と副部長の私だけ臨時に集まったんだ」

男「……なんか厄介事か?」

女友「君が首を突っ込めばなんでも厄介事だろう?」

男「この優等生を捕まえて、まるで問題児扱いか」

女友「まったく、よく言うよ」

女友「まぁ、それでなくても厄介事に違いはないんだが……」

男「じゃあもったいぶらないで言ってくれよ」

委員長「……男、いい加減喋るのやめなさい。朝礼よ」

男「おっと、悪ぃ悪ぃ」

委員長「私が隣の席だってのに良い度胸ね、本当」

女友「すまない男、まだ私も詳細は知らないんだ……この話は明日の部活の時にでも詳しく話すさ」

男「……おう、分かった」

担任「あー、起立……」

その放課後……

友「男ー!」

男「どうしたアホ丸出しのツラして」

友「いきなりひでぇなオイ! 元からだよ!」

友「んで、男今日部活無いだろ?」

男「あぁ、そうだけど」

友「んじゃさ、ちょち付き合ってくれね?」

男「ん、ゲーセンか?」

友「いや、囲碁将棋部の部室」

男「は?」

脱衣将棋⁉

友「いやさ、お前が昨日リアル美少女麻雀やってたっつー話をDQNとチャラ男にしたらさ」

友「『ソイツはうらやまけしからん。麻雀で得をしたなら麻雀で痛い目にあってもらう』って話になって……」

男「話飛びすぎだろ」

友「丁度囲碁将棋部の部室に旧テーブルゲーム部の備品の全自動卓が起きっぱなしになってるらしいから、それで対決するんだと」

男「俺の意向を聞かずにそこまで話を進める辺り、やっぱバカだろお前ら」

友「んで参加する?」

男「当然。売られた喧嘩は買うぜ」

友「おっし、んじゃ行こうぜ」

友「チャラ男とDQNがもう準備してるんだ」

囲碁将棋部部室……

チャラ男「来たか、男!」

DQN「遅ぇぞコラ」

男「あれ? 今日囲碁将棋部の部活ねぇのか。なんで空いてんだ?」

チャラ男「いやぁ俺ってさぁ、囲碁将棋部の部長と仲良いわけよ」

チャラ男「だからちょいとお願いして開けてもらったの。感謝してくれよ〜」

男「相も変わらず顔が広いこって」

DQN「……んじゃあ、とっとと始めんぞ」

チャラ男「ちょっと待てっ! まずは賭ける物を決めようよ」

男「賭けるってお前、違法賭博は犯罪だぞ?」

男(……つーか、なんか昨日も見た流れだな)

友「誰も金賭けるとは言ってないだろ」

男「じゃあどうすんだ?」

友「ここは『ドキッ! 男だらけの脱衣麻雀』で……」

DQN「殴んぞアホ」

友「冗談だって! もぅ、真に受けるなよ」

DQN「テメェのアホはどこまで本気か微妙だろうが」

DQN「大体テメェの貧相な身体を見せられるなんざ罰ゲームだ」

友「ひでぇ!」

チャラ男「それ遠回しに男の身体ならオッケーって言ってる感じ?」

DQN「まぁ、否定はしねぇ」

男「しろよ」

チャラ男「……じゃ俺の提案な!」

チャラ男「ビリが一位に駅前のラーメン屋『昇龍軒』の海鮮ラーメンをおごるってのでどーよ?」

友「なにいっ! 『昇龍軒』の海鮮ラーメン!?」

DQN「『昇龍軒』って、あの店長の兄ちゃんが筋骨隆々の?」

チャラ男「そう、あの『昇龍軒』」

男「海鮮ラーメンか……一度だけ食ったが確かに美味かったな」

DQN「ただ値段がな……」

チャラ男「そーよ、一番小さい『弱』でお値段2000円。大盛の『強』だと3000円!」

友「そして最近追加された最大サイズ『滅』」

チャラ男「え、んなのあんの? いくらよ?」

友「……知らない」

男「ん、なんでだ? 覚えてないのか?」

友「いや……値札に『時価』って……」

男「……あぁ」

チャラ男「……えー」

DQN「……マジか」

……

チャラ男「……んじゃ決まりだな。『昇龍軒』の海鮮ラーメン(滅)を賭けて勝負!」

友「本気なのかよ!」

DQN「シャレんなんねぇぞオイ」

男「俺は負けねぇから別にいいけどな」

ラーメンを賭け、男たちの聖戦が幕を開ける……!

と、今日はここまで。聖戦と書いてジハードと読もう。

中昇竜……

友「じゃあルールはどうする?」

チャラ男「あまり時間をかけるのもなんだしな……」

チャラ男「東風戦で行こうぜ」

DQN「なるほど、それならすぐに終わるな」

男「まぁ、場合によるとしか言えねぇけど」

男(昨日みたくトビ無しだと延々続くからなぁ)

友「他には?」

チャラ男「普通に25000持ちの30000返し、ウマ無し、焼き鳥無し、トビあり、アガりやめアリで」


男(その他は大体>>10の基本と同じだ。念のため)

まず席決め……!

男から見て上家がDQN、対面がチャラ男、下家が友となる……!

そして起家決め……

起家は友……!

友「悪いなお前ら……この勝負、東一局で終わっちまう……」

男「なるほど、早々に親がトンで終了か」

チャラ男「三連続チョンボじゃねーの?」

DQN「サマはすんなよ」

友「お前ら俺をバカにすんのも大概にしろよチクショー」

東一局平場 親:友 ドラ:�

・友配牌
 二三四��22334668發

友(ほらみろ! 配牌でタンピン三色1シャンテンじゃない)

友(お前らのアホ面にガツンと跳満かまして、海鮮ラーメンを見せ付けて食ってやる!)

が、ここで友……あることに気付く……!

友(……あらやだ奥さん)

友(これ、よく見たら緑一色4シャンテンじゃありませんの)

友(……ふっふっふ、そうか。神は俺を最強にしないと気が済まないってわけか)

友、すぐに打四筒……!

そして一巡して友のツモ番……

友(さーて、八索か發辺りが……)カチャ

 二三四�22334668發 �

友(……)

友(ダメダメ、まだ二巡目だよ。焦ったら負けるんだ)

友、ツモ切り……!

そして更に一巡後

 二三四�22334668發 �

友(……)

友(こういうこともある。無駄ヅモと裏目を乗り越えた先に役満があるのさ)

友、ツモ切り……ッ!

そして更に一巡後……

 二三四�22334668發 �

友(……無限ループって怖くね?)

そして六巡目……

 二三四�22334668發 4

友(来たよ来ましたよ。やっと有効牌ッ!)

友(タンピンで張ってりゃ高目だったなんて気にしちゃいけないぜ)

友、ようやく打二筒……!

友(さぁ、3シャンテンだ!)

友(まだ六巡目、問題ない。何も問題ない)

チャラ男「そらっ!」タンッ

友(おっと六索がおいでですよ)

友「ポンッ!」

友(さぁ、これで2シャンテン……早速見えてきましたよ役満くん)

友、打四萬……!

DQN「おっと、ロンだぜ。そいつ」

友「はい?」

五六������西西發發發

DQN「發ドラ赤……5200だな」

友    25000→19800
チャラ男 25000
DQN  25000→30200
男    25000

友、軽く振り込む……!

まずはDQNがリード……!

友「バカな、發が枯れていた……だと?」

男「……發? 六索鳴きってお前まさか……」

DQN「緑一色狙いやがったな……」

カチャッ

チャラ男「……これ、タンピンならアガれたんじゃね?」

DQN「だな。欲出すからだ」

友「うるせぇな! 役満の夢見ちゃ悪いかよコノヤロー、安手でアガりやがって!」

DQN「あ? ハッ倒すぞ」

友「ひぃぃぃ、ごめんなさいぃっ!」

チャラ男「……さて、と。次は俺の親だな!」

東風は短期決戦……

一度流れた親は二度と回ってこない……!

故に、この5200も侮れない点差となりうる……!

迎えるはチャラ男親の東二局……!

今日はここまでで。東風なんでそんな長い話にはならないと思います。

乙ー

東二局平場 親:チャラ男 ドラ:八

・チャラ男手牌
 五五八八九�����99東發

チャラ男(……ドラがかぶってるし対子ばっか……重めの手かぁ)

チャラ男(まぁ、七対か対々がいいとこかね〜)

チャラ男「……そらよっ」タンッ

チャラ男、打九萬……!

チャラ男(まっ、東風だしアガるのが重要ね)

チャラ男「……ん?」

チャラ男(あぁ……この卓ってたしか……)

チャラ男「……」ニヤッ

そして七巡目……

・チャラ男手牌
 五五八八����99東東發 �

チャラ男、七対子聴牌……!

チャラ男(發も三枚生きてるし……まぁ、普通にダマ聴かな〜)タンッ

チャラ男、打七筒……!

親のチャラ男七対ドラ2の9600を張る……

生牌發単騎の手堅い七対子……!

チャラ男(それに俺の記憶が合ってるなら……連荘できればかなり有利なんだよね……)

そして、一方の男……!

・男手牌
 五六六七���225668 六

何故か予想外に不調……ッ!

男(……配牌は567の三色が見えたが……)

男(被りに被ってまったく伸びないな……対子場か)タンッ

男、打九筒……

男(まぁ、アガれないようなら食い断か対々辺りに手を変えた方が無難かもしれない……)

その二巡後……

チャラ男「おっし、ツモー」

 五五八八����99東東發 發

チャラ男「ツモ七対ドラドラ……親満だぜぇ」

チャラ男、發を引き当て4000オール……!

友    19800→15800
チャラ男 25000→37000
DQN  30200→26200
男    25000→21000

東風では大きい12000ゲット……!

チャラ男「んじゃ、連荘だねぇ……」ジャラッ

友「なんか、ヒドい対子場だったな」ジャラッ

男「俺、最後まで2シャンテン止まりだったぜ」

チャラ男「そうなの? こっちとしてはラッキーだねぇ」ジャラッ

DQN「珍しいな、男が荒れるなんて……」

チャラ男(予想通り……!)

チャラ男(そして多分これで成功だ……!)

何やら謀略のチャラ男親継続……

一本場へ……!

今日はここまでで。なるべく毎日更新したいところですね……

東二局一本場 親:チャラ男 ドラ:7

チャラ男(さて、問題はこの局……)

チャラ男(この局さえ凌げれば勝ちが一気に近づく)

・チャラ男配牌
 一二四六��345799東南

チャラ男(……索子の伸びに期待しつつ平和手ってとこか)

チャラ男(上手く行けば234の三色まで見えるね)

チャラ男(安くてもとにかく早い手だ)

チャラ男、堅実……ッ!

一方、先程三色を逃した友……

・友配牌
 三九������白白中發發

今度は混一2シャンテンの好手……!

友(ふっ、やはり時代は俺だった……)

友(しかもこの手大三元まで見えるじゃないですか、やーだー)

友(これはアガレなかった緑一色の恨みを晴らせって言ってるとしか思えん)

友(見てろよお前ら、きっちり役満叩き込んでやるからな……!)

そして一巡目友のツモ……

 三九������白白中發發 中

友(……俺ってば罪なヤツ。だって最強なんだもん)

友、いきなり待望の中引き……!

友(大三元は決まったも同然だな。悪い、みんな)

だが、巡り巡って十巡目……

 �������白白中中發發 8

友(……あれ? なんでだろう)

友の手、まったくの膠着……!

1シャンテンから動かず……!

友(なんで誰も三元牌を切らないんだよぉぉぉ!)タンッ

チャラ男「おっと……」

チャラ男「その八索ロン!」

友「は?」

 二三四���3456799 8

チャラ男「安目だねぇ。平和ドラ1……2900か」

友    15800→12600
チャラ男 37000→40200
DQN  26200
男    21000

友「バッキャロー! 何アガってんだぁぁ!」

DQN「うっせぇよ!」

男「ったく2900程度で大袈裟だろ」

チャラ男「いや、この場合……」

チャラ男「……手牌はっと」

カチャッ

男「混一七対1シャンテンか。確かに良い手だが」

DQN「まぁ、間違いなく役満狙いだろ」

チャラ男「残念だねぇ、本当」

男「……」

男(いや、友の動きは別に不運だっただけでおかしなところはない)

男(むしろ気になるのはチャラ男……)

男(あの平和三色の手で躊躇なく安目をアガったか……)

男(高目の二索は一枚も見えてないのに……)

男(……まぁ、大したことじゃないか)

そしてチャラ男二連荘の二本場へ……!

とりあえずここまで。

東二局二本場 親:チャラ男 ドラ:北

・男配牌
 一一一二四五六六八九�79

ここに来てようやく男に大物手の予感……

萬子の嵐……ッ!

男(よし、不調っぽかったがそれなりに立て直したかな……)

男(門清アガれば跳満以上……)

男(ここから流れを掴む……ッ!)

男、得意の染め手で反撃なるか……!

一方、連荘で好調のチャラ男……

・チャラ男配牌
 六七�����44688東南

チャラ男(一見すると高目の順子手が早い……)

チャラ男(それこそ678の三色とかを目指す平和手がベスト)

チャラ男(けど、今回は……!)タンッ

チャラ男、なんと順子手の要、七萬切り……!

チャラ男(こっちが正解のはずだろ……?)

不穏なチャラ男の動き……

だが、まだそれに気が付く者は居ない……!

そして三巡目……

 六����44688東南南 東

なんとチャラ男の手、浮いていた字牌が被る……

あっという間に対子手が濃厚……ッ!

DQN「……」タンッ

チャラ男「そいつをポンッ!」タンッ

・チャラ男手牌
 ���44688南南 東東東

チャラ男、連風の東を鳴き、六萬切り……!

チャラ男(よし、このスピードなら……)

勢いに乗るチャラ男……

そして男のツモ番……

 一一一二四五六六八九9西北 北

男(ドラが被ったか……無駄に切りづらくなったな)

男(ツモの流れによっては門清は捨てて食い混一とかも視野に入れないと……)

男(……にしても、いつもなら急所の三萬七萬辺りを引ける所なんだがなぁ)

男(まぁ、ツモ運も悪いわけじゃない……)

男(焦りが一番の敵、ってとこだ)

だが、そうこうしているうちに十一巡目……

友「……くそ、進まない」タンッ

チャラ男「それだ、ポンッ」タンッ

 4488南南南 ��� 東東東

チャラ男、ついに聴牌……!

連風込みの対々……満貫確定の手……!

男(二鳴きか……さすがにもう張ってると見ていいな)

DQN(調子に乗らせたかねぇが、俺の手はまだ2シャンテン……仕掛けることもできねぇ)

そして男のツモ……

・男手牌
 一一一二四五六六八九北北北 一

男(くそっ、まだ引けない……)

男(それになぜかどんどん手が重くなっていく……)

男(食い下がるにもDQNが三萬や七萬を落とす気配がまったく無い……)

男、珍しく染め手での立ち往生……!

男(さっきも対子場だったな……くそ、嫌な流れだ)

そしてその二巡後……

チャラ男「ツモッ……!」

 4488南南南 ��� 東東東 4

チャラ男「対々連風……満貫だ」

友    12600→8400
チャラ男 40200→52800
DQN  26200→22000
男    21000→16800

チャラ男、まさかの三連荘ッ……!

点棒は五万点台に突入……!

チャラ男「いやぁ、悪いねぇ」

チャラ男「この分じゃ、ラーメンはいただきかな」

DQN「マズいぜ。友のヤツがトビかねねぇ……!」

男「まぁ俺たちの財布にダメージはないからそれは正直どうでもいいが……」

友「どうでもよかないだろ! 友達じゃないかぁ」

DQN「……そうなのか?」

男「……俺に聞くなよ」

友「お前らいい加減にしろよ、泣いちゃうぞ」

男「……まぁ、せっかくタダで食えるラーメンをみすみすチャラ男に食われるのは癪だな」

DQN「ソイツはごもっとも」

チャラ男「じゃ、次の局に入ろうか」

友「ちくしょぉぉ! 絶対ラーメン食ってやるかんな!」

男「……」

男(待てよ……)

男(今の局の賽の目は右10……)

男(そして東二局平場の賽の目は自5……どちらも対子場だった……)

男(それにそういや今の局、配牌最初の2トンって……)

男「……」キュピーン

男(……可能性は高いな)

男、チャラ男の策に気付いたか……!

闘牌の舞台は三本場へ……ッ!

東二局三本場 親:チャラ男

男(まずは賽の目……)

男(こいつが明暗を分ける勝負の鍵ッ……!)

ポチッ

コロコロコロッ

賽の目は……

……自9!

男(来たな……!)

そして配牌……

・男配牌
 一二八八���5668發中

男(この時点じゃ確定ではないが……)

男(方針は決まった……!)

ドラは九萬……

三本場開始……ッ!

一巡目、男のツモ……

男(俺の予想が正しいなら、おそらく最初の八巡くらいまでが勝負……)

・男手牌
 一二八八���5668發中 8

引き入れるは八索……!

男(よし……思ったより早そうだな)

男(……なら、こうだ……!)タンッ

そして男、ここで打一萬……

辺張を崩す……!

そして三巡目……

 八八���156688發中 發

發を引き入れ

その二巡後……

 八八���56688發發中 發

暗刻となる……!

順調な手作り……!

男(……ラッキーだ。門前で張れるに越したことはない)

男(俺が気付いた事をチャラ男が知る前に先手を打たなければ……)

そして七巡目……

 八八���56688發發發 7

聴牌……ッ!

だが……

男(くっ……予想外の牌が来たな……)

男(本来なら急所の牌……軽く引き入れてリーチ發に裏を期待する所……)

男、ここで悩む……

男(普通は両面の八索切りか一盃口狙いの五索切り)

男(だが対子場の今、おそらく四索や七索より……)

男(六索切りのシャボ……八萬八索の方が出やすい)

男(だが四索は生牌、七索も俺の手の一枚しか見えていない……七枚待ちだ)

男(対する八萬と八索はドラ表示に一枚出てる……残り三枚)

男(くそっ、下手に七索なんか掴むよりツモ三暗刻って明確な理由付けができる六索や八索の方がよかった……)

男(……まぁ、仕方がない。チャラ男に警戒されるのを避けよう)

男(今はまだ俺が仕掛けに感づいていることを知られないほうがいいからな)

男「リーチ!」タンッ

男 16800→15800

男、即リー……ッ!

八索切りの両面待ちを選択……!

友(やべぇ、男のリーチ入っちまった!)

友(アイツの手が直撃したらさすがにトビ回避は無理!)

友(レッツ、ベタオリ!)

チャラ男(意外だな……対子場でもこの巡で張ってくるなんて)

チャラ男(捨て牌から察するに筒子か……いや、索子の高め辺りが本命かね〜)

チャラ男(五巡目まで中を絞ったってことは対子手の可能性もあるなぁ)

チャラ男(まぁ、いい具合に現物が浮いてるし……しばらく回そう)

DQN(ヤバいな……男のリーチなんて直撃したら俺でもトビかねねぇ)

DQN(しゃーねぇ、この局は降りよう)

DQN(……男がアガれば次は親番だ。チャンスはある)

なんとここで友とDQNがベタオリッ……!

いつもの男の火力を知るがゆえ、トビの危険を感じた二人の行動……!

そしてチャラ男は様子見……

男、警戒により出アガりが封じられる……!

そして、一発のかかった男のツモ……

男(ここで引けりゃそれで御の字……)

男(来いっ……!)

がっ、ダメ……ッ!

引き入れたのは北……

生牌……!

男(くそっ、早くアガらないと安牌が増えていく……!)タンッ

焦る男……

しかし……

DQN「っと、男の現物か……」

DQN「そらっ」タンッ

男、アガりきれず流局……!

・男手牌
 八八���56678發發發

・チャラ男手牌
 四四��44799西西白白

結局かわし続けたチャラ男も七対聴牌……

友    8400→6900
チャラ男 52800→54300
DQN  22000→20500
男    15800→17300

不発……!

まさかの男のリーチ不発に終わる……!

友「思ったよか安手だったな、男」

男「チャラ男の親流したかったんだよ……両面でアガりきれないとは思わなかった」

DQN「そりゃ警戒するでしょうよ、他でもないお前なんだから」

チャラ男「まぁ、こういうこともあるさ」

チャラ男「っていうか悪いねぇ、四本場だわ」

DQN「ったく、すぐに引きずり下ろしてやんよ」

男(……アガれはしなかったが)

男(予想は確信に変わったぜ。この対子場は意図的だ……)

男(本気で叩き潰す……ッ!)

決意の男、ほのかに金色の光を帯び始める……

チャラ男を止められるか、勝負の四本場……!

とりあえずここまで。

一週間も更新が空いてしまうとは……

おつん

東二局四本場 リーチ棒:1 親:チャラ男

注目の賽の目……

カチッ

コロコロコロッ

目は……自5!

男(またか……なんて運だよ)

男(とにかく、ほぼ間違いなく今回も対子場だ……)

男、確信……!

男が確信した対子場のカラクリはこの自動卓にあった……

実はこの自動卓、洗牌に癖がある……!

通常の全自動卓に比べ洗牌が甘く、先に穴へ落とした牌が固まってしまうのだ。

男(配牌までやるタイプの古い卓によくある欠陥だ……)

男(まさか通常の卓でここまで洗牌が甘いとは思わなかったが……)

そして、対子場を仕掛けたのはチャラ男……!

男(チャラ男はその洗牌の甘さを利用した……多分前から知っていたんだろう)

男(おそらくは357の数牌を時間差で穴に落として一カ所に固めた)

そうして生まれた……

仕組まれた対子場……!

男(東二の一本場だけ対子場じゃなかったのは一局目はまだ仕掛ける気がなかったからか……)

男(大方その前の局で卓の癖を思い出し、安目でさっさとアガって連荘したんだ)

男(思えばチャラ男だけ牌を穴へ落とすのに少し時間をかけていたのもそのせいか……)

男「……ふぅ」

男(……詰めが甘いな。俺に気付かれる前に止めれば勝てたかもしれないのに)

男(……てめーは俺を怒らせた)

ドラは八筒となる……

闘牌……開始!

・男配牌
 一六九��124南西北白中

男(九種九牌か……)

男(まぁ、牌勢なんて犬にでもくれてやる……)

男(順子ができないなら作らなければいい)

瞬間、男……幻視……!

ポチャン

水の一滴……!

男(見えたぜ……勝利のイメージがっ!)

一方のチャラ男……

・チャラ男配牌
 六七八九����6東東白白發

すでにこの配牌……!

チャラ男(配牌で2シャンテンか、悪くないな)

チャラ男(普通ならチャンタを狙いたいところだけど……)

チャラ男(今は七筒が入りにくい……ドラ3もあるから役牌で充分だ)

そして二巡目……

友「……くぅ、なんて手の悪さだ」タンッ

チャラ男「ポンッ!」

・チャラ男手牌
 七八九����白白發 東東東

チャラ男、二翻ゲット……!

親ッパネが見える連風副露……ッ!

DQN「ったく、勝ってるヤツはノリノリでいいねぇオイ」

チャラ男「じゃあDQNもアガればいいじゃん」

DQN「お前のそのセリフ、結婚した女の言う『早くこっちにきなよ』と同じ臭いがする」

チャラ男「……どういう意味?」

DQN「できたら苦労しねぇって意味だよドアホ!」

さらに五巡目……

 七八九����白白發 東東東 白

なんと白、暗刻……!

チャラ男(これで連風白ドラ3の跳満確定……)

チャラ男(スピードも申し分ないね)

チャラ男(この局で決着かな)

チャラ男、發切りの聴牌……!

七筒、九筒待ち……!

チャラ男(もっとも、七筒は出づらいし九筒も二枚見えてる……)

チャラ男(けど發も二枚見えてるからね、待ちは変えていったほうが良いかな)

だが、様子見とはいえ跳満聴牌……!

状況はチャラ男圧倒的有利ッ……!

加えて次巡チャラ男のツモ……

 七八九����白白白 東東東 �

なんと、四枚目のドラ……!

チャラ男(カンドラが一枚でも乗れば親倍……)

チャラ男(ツモでも友をトバせる……!)

チャラ男(可能性は低いが嶺上でも即終了だっ……!)

チャラ男「カンッ!」

友「うげっ、ドラ4かよ!」

DQN「クソッタレ!」

男「……」

まずカンドラ即乗りのルールに従い、新ドラを開く……!

新ドラ……一筒!

チャラ男(乗らなかったか……しかもこれで九筒が枯れた)

チャラ男(あとは嶺上か……)

チャラ男、注目の嶺上ツモ……ッ!

チャラ男「……」

引いたのは二索……!

チャラ男(これはいい……)

チャラ男(男の現物だし、まだ二枚ある……)

チャラ男(こいつでしばらく様子見かな)タンッ

チャラ男、打九筒……!

男「……ロン」

チャラ男「は?」

男「だからロンだよ。その九筒……」

チャラ男「何言ってるんだよ」

チャラ男「この九筒はラス牌で……八筒は四枚壁……」

男「本当に……四枚壁は絶対安全か?」

チャラ男「……!」

男「もう一度だけ言うぜ、ロンだ!」

 一一九�19東南西北白發中 �

友    6900
チャラ男 54300→21100
DQN  20500
男    17300→51500

チャラ男「国士無双……だと……」

友「さすが男ぉ! 俺たちに出来ないことを平然とやってのけるッ!」

男「やれやれ、三枚目の九筒が出た時はヒヤッとしたぜ」

DQN「なんつー強運だ……」

チャラ男「あー、東と白がすぐ刻子になったから考えもしなかった……」

男「……過信と慢心は隙を生む」

男「下手に小細工をするから、俺が早くに聴牌することを考えないッ」

チャラ男「……!?」

DQN「小細工、だぁ?」

友「何ぃ、サマでもしてたってのか!?」

男「……まぁ、サマって程じゃあない。ちょっとした仕込みさ」

……

友「くそっ、きたねぇじゃねぇか!」

DQN「まぁ、汚ねぇのは確かだが……サマと言えるかっつーと微妙なラインだわな」

男「まぁ役満放銃したことだし、今回は不問でいいだろ」

男「これからは卓上で軽く洗牌した上で全員同時に落とそう」

チャラ男「……」

チャラ男「……どこで気が付いたんだよ」

男「……最初の方、局の終わりにわざわざ友の手牌を開けて喋ってただろ」

男「あの時は友が役満目指してたから気にならなかったけど、よくよく考えたらあの時に友の手牌に注意を引きつけて357の数牌を集めてたんだなって、そう考えた」

男「あと、二本場で開門位置が右10……DQNの前になっただろ?」

男「そのときの配牌、最初の2トンだけに五萬三筒七索……俺の配牌の357牌が全て入ってたんだ」

男「それで後から入れた牌が固まりやすい場所はDQNの前の山だと思ったのさ」

DQN「それだけで、かよ。やっぱバケモンだなお前」

チャラ男(壁牌の偏りにあの短い時間で気が付いたってのかよ……)

チャラ男(なんてヤツだ……)

男、チャラ男を破り一気にトップ浮上……ッ!

続くはDQN親の東三局……!

とりあえずここまでで。

おつ

おつー

東三局平場 親:DQN ドラ:中

DQN(さて、卓内のもう1セットも洗牌し直したから対子場は解消したはず……)

DQN(つまりこっからが本番ってワケだ)

DQN(……んで、チャラ男の親は流れたがやっぱ男が強いな)

DQN(だが俺はみすみす負けるような甘チャンじゃないぜ……)

DQN(男を倒してトップに立つ……ラーメンを食うのは俺だっ!)

・DQN配牌
 二六七�12334569南發

DQN(なかなかの配牌……)

DQN(索子を伸ばして一通……いや混一もいけそうだ)

DQN(平和を見て行くか染め手にこだわるかが問題か)

DQN(ここはこっちだ……!)タンッ

DQN初打は南……

どちらかと言えば平和系を目指す一打……!

そして先程役満をアガった男……

・男配牌
 四五六����789東東東 中

まさかの配牌で聴牌……!

DQN危機一髪ッ……!

男(地和は無かったか……)

男(中はドラ……出やすさで言えば一筒の方がいいな)

男(そしてトップとはいえ……)

男「ダブルリーチ!」

男 51500→50500

男(手を緩める俺じゃない……!)

友「ダッ、ダブリーかよっ!」

チャラ男「流れを完全にモノにしてるねぇ」

DQN「くそっ、アガらせるかよ……」

そして、その二巡後……

・DQN手牌
 二六七�123345689 �

DQN、幸運……ッ!

男の当たり牌……

浮いた一筒が対子になる……!

DQN(よし、いい1シャンテン……!)

DQN(七索を引ければ両面で軽い平和一通だ……!)

紙一重……本人も気づかぬ内に、ダブリーをかわす……!

そして六巡目……

・DQN手牌
 六七��123345689 八

DQN、聴牌……!

DQN(平和がつかない辺待ちの方か……)

DQN(まぁ、張れないよりマシだぜ)

DQN「リーチッ!」

DQN 20500→19500

チャラ男「追っかけリーチ!?」

友「おい、男に追っかけリーチなんて自転車でF1カー追うようなモンだぞ!」

DQN「いぃや、違うぜ」

DQN「男はダブリーしたのに六巡目まで来てやがる……」

DQN「かなり無理な形で張った……間違いねぇ!」

DQN「勝負だ、男!」

男「望む所ッ!」

DQN、攻勢に出る……

強気の追っかけリーチ!

そして男のツモ……

男(一発で直撃したらこの点差でも危うい……)

男(勝負ッ……)

男が引くは……

男「現物だったな……」

三索……!

DQNのリーチ牌……!

DQN(……くっ、まぁアガられなかっただけマシだ)

この勝負、DQNが連荘出来なければ三万点以上の点差を抱えたままラス親の男へと回る……

そうなれば、跳満直撃でも逆転不可……!

男の勝利はほぼ確定する……ッ!

DQNとしては絶対に避けたい展開……!

そして翌巡のDQNツモ……

DQN(来てくれ……いや)

DQN(来いっ……!)

一発のかかったDQNのツモ……!

DQN(……っ!)

DQN「ツモ!」

 六七八��12345689 7

DQN「リーチ一発ツモ一通!」

DQN「裏は……六萬っ!」

友「乗った!?」

チャラ男「男とリーチ合戦で勝っちゃうとは……」

DQN、執念の跳満ツモ和了……!

友    6900→900
チャラ男 21100→15100
DQN  19500→39500
男    50500→44500

男との点差、僅かに5000……!

DQN「男、ダブリーの待ちはなんだったんだ?」

男「お前が二枚囲ってたよ。一筒だ」

DQN「……! 一筒……だと?」

DQN(紙一重だった……)

DQN(もし三巡目で一筒が被らなかったら……)

DQN(いや、もし染め手を目指していたらアタっていた……)

幸運のDQN、逆転なるか……

勝負は一本場へ……!

取り敢えずここまでで。

諸事情あって今まで更新できませんでした。すみません。

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