魔物使い「俺は旅を終えたら武者修行の旅に出すって決めていたんだ!」
金髪嫁「あんた馬鹿じゃないの!?もう魔王も魔物もいないのよ、平和の世の中で時代錯誤もいいところよ!」
魔物使い「時代錯誤ってついこの間のじゃねえか!」
魔物使い「そもそもこっちはお前の言うとおり王位を譲渡して、最大限の譲歩してんじゃねえか!」
金髪嫁「いやぁぁぁ!最大限ですって!?あんたそれには両手を上げての大賛成だったじゃないの!」
魔物使い「お前に合わせてやったんだよ!空気読んだんだよ!」
金髪嫁「大体、過去の話を持ち出すなんてあんたちょっとずっこいのよ!」
魔物使い「過去て、それもほんの前の話じゃん」
魔物使い「そもそも、学問てなにをやらせたいんだよ?」
金髪嫁「建築学を中心にそれに準じた幅広い知識を学ばせたいと考えているわ」
こんな感じでどうですかね?
天空子供の魔王討伐後における今後の身の振り方に対する夫婦討論です。
支援の花火を上げるッ!!
ゆくゆくは蒼髪嫁も...
金髪嫁「荒廃の時代も終わって各国はこぞって内政に力を入れているわ、特に破壊された家屋や建築物の再構築はもの凄いスピードで進もうとしているの」
魔物使い「そんなの木こりの専売特許だろ?そっち方面のやつらが小さい頃から培ってきた匠の技にまかせておけばいいのさ」
金髪嫁「もはや個人のカン・コツの世界じゃないわ!」
金髪嫁「建築という、今後最も重要な世界で効率的なノウハウを生み出し、その分野におけるテクノクラートへ切り込んでいく事があの子達にとっての最適な道なのよ」
魔物使い「わからん!日本語で頼む!」
金髪嫁「そんなことも解らないような、あんたみたいな大人にならない為に学問を学ばせるべきなのよ!」
魔物使い「主人に対して偉そうな口を聞くんじゃない!そもそもあの子達ってなんだ!?娘にもやらせるつもりか!」
金髪嫁「当然よ!もう力=強さの時代じゃないの、脳みそ筋肉の偉そうな男共に負けない能力を身につけるべきなのよ!」
魔物使い「娘は旅の所為で女の子らしいことをなにもさせてやれなかったんだ!これからは料理や家事を教え込むべきだろう!」
金髪嫁「女の子らしいってなによ!あんたの固定観念を押し付けないで頂戴!」
ヘンリーとは親友でも、ヘンリーが住んでいる国と仲良くするにはやっぱり外交視点って所に哀愁を感じる
そもそも出来の良い子供を作るためには元宿屋の娘の子供じゃなくて富豪の娘を選ぶべき
そこら辺は関係ないような気がする
>>6
「あんたみたいな……」
それは旦那に言っちゃいけない言葉…
息子は建築や軍備に興味を持ちそう。娘は父親譲りの魔物使いの才能的に、農耕や牧場のような一次産業に興味を持ちそう。
魔物使い「このわからずやが!」
金髪嫁「わからず屋で悪かったわね!・・・どうせ、あんただって>>8の言うようにあっちを選べばよかったて思ってるんでしょ!?」
魔物使い「・・・・・・」
金髪嫁「・・・ごめんなさい、言いす・・・
魔物使い「ああ!そうだよ!お前と違って、あの子だったら常に一歩引いて、しっかり旦那を立ててくれただろうよ!」
金髪嫁「キィーーー!なんですって!ぶっ飛ばしてやるわ」ツカミッ
魔物使い「ちょっ・・・おまっ、武器はいかんて!!」
金髪嫁 魔物使い「「ぁ」」
金髪嫁「・・・・・この杖」
魔物使い「ああ、あの子達が俺たちの石化を直してくれた杖だ」
魔物使い「寂しかっただろうなぁ。物心ついて、おとんもおかんも側にいなくて」
金髪嫁「・・・・ええ、きっと必死に探し回ってくれたんでしょうね・・・」
金髪嫁「・・・本当に私たちには勿体ないくらい優しい子になってくれてた」
魔物使い「そうだな・・・」
―――――魔物使い 回想
魔物使い「―――――」ボワーン
魔物使い「―――あれ?俺はいったい・・・」
息子 娘「「おとーさーーーーん!!!」ダキッ
魔物使い「・・・ひょっとして君達は」
息子「息子です!お父さん!」
娘「娘です!おとうさん!」
魔物使い「・・・ぁぁぁあああああ・・・・」ガシッ
魔物使い「こんな立派になって、寂しかったろう、寂しかったろぅ」ブワッ
息子「とっても寂しかったけど、妹は偉かったんだよ。ずっと泣かずに我慢してたんだよ」
娘「んーん、お父さん。お兄ちゃんのが偉かったんだよ。」
娘「わたしがすっごく寂しくて泣きそうになっても、だいじょうぶだいしょうぶしてくれたの」
魔物使い「うわーーーーーー」ボロボロ
息子「泣かないでお父さん、どこか痛いの?」
娘「だいじょうぶ、だいじょうぶ」ポンポン
―――――回想終わり
子の心親知らず
魔物使い「・・・お前も覚えているか?あの時のこと」
金髪嫁「ばかね、忘れるはずがないじゃない」
金髪嫁「・・・今でも鮮明に覚えているわ・・・」
―――――金髪嫁 回想
金髪嫁「――――――あれ?わたし・・・あれ?」ボワワーン
魔物使い「・・・・・・・おかえり」
息子 娘「「うわーん!おかーさーーーーん」タックル
魔物使い「やっぱりどんな強がっていても母親に会えたら泣き出すんだな」
金髪嫁「・・・・・あなたたち」
息子「わーん、息子だよぅ」ダキッ
娘「えーん、えーん、娘なのぉ」ダキッ
金髪嫁「ああぁぁぁぁ―――ぁっぁぁ」ブワッ
金髪嫁「ごめんなさぃ・・淋しい思いをさせて本当にごめんなさい・・・」ギュッ
息子「違うの、ボクはお母さんに謝らなくちゃいけないのっ」
息子「お父さんが、カジノの景品所のお姉さんと仲良かったから、あの人が新しいお母さんになるって勘違いしてたの。ごめんなさいお母さん」
娘「ごめんなさいおかーさん。わたしも もんすたーおじいちゃんのところのお姉ちゃんが新しいママになるっておもってたのぉ」
息子 娘「「うわーーーん、ごめんなさい おかーさーん」」
―――――回想終わり
え…? (;・ω・)
カジノは、最強クラスの武器を手に入れるためで、モンスター爺さんの所に行かなきゃ戦力を整えることすらできないからね、仕方ないね。 ぜっ全部嫁の為だし…(震え声)
金髪嫁「・・・改めて思い返すと・・・だんだん腹が立ってきたわ!」
金髪嫁「ほんとにあんたって人は、昔から見境なく色んな女にちょっかいだすんだから!」
魔物使い「え?なに、いまそんな空気だっけ?」
金髪嫁「やっぱりあんたには任せておけないわ!あの子達の進む道は私が責任をもって決めます!」
金髪嫁「>>11も言ってくれているように、息子は建築学、娘は農耕学に精通した優れた人間になって も ら い ま す からねっ!!」
魔物使い「・・・優れた人間ってなんだ?」
金髪嫁「そんなの決まってるじゃないの、博識で、頭の良い・・・」
魔物使い「キチッと答えろやッ!」バシッ
金髪嫁「・・・ヒィッ!」ビクッ
魔物使い「お前にとって優れた人間ってそんなんなのか?」
数年間仕方ないとはいえほっといちまったんだし、それを取り戻すぐらい遊んであげてえよなあ。
8年間は長いわ…
魔物使い「そりゃ、お前が叩き込みゃ、子供たちゃご機嫌伺って怯えながらも必死に勉強するやろなぁ」
魔物使い「お前に褒められる為にライバル仰山作って、色んなヤツを敵視しながら天辺目指していくんやろなぁ」
魔物使い「それが優れた人間か?」
魔物使い「・・・・・・ちゃうやろ?」アン?
魔物使い「・・・息子は言うとったわ」
―――――旅は辛いことも多いけど、家族一緒ってだけで僕は幸せ
魔物使い「・・・娘も言うとったわ」
―――――旅が終わったらお母さんの喜ぶこと、うんとしたげるんだ
魔物使い「・・・>>25がゆうてんことをよう見てみいや」
魔物使い「今までやりたくてもやれんかった愛情を目一杯注いで、素直に健やかにスクスクと成長するんを見守らなイカンとちゃうのんかぁぁぁぁ!!!!」
けど武者修行の旅に出すとなっても成長見れないよな
やはり子守にサンチョ同行か
金髪嫁「・・・ハァ?あんた女癖の悪さの話題出されて、怒って叫んで話題変えて、誤魔化そうとしてない?逆ギレもいいとこだわ」ジトッ
金髪嫁「正論並べて、調子のいいこと言って置きながら>>29みたいにあんただって息子を放り出そうとしてんじゃ・・・」
魔物使い「バカヤローーーーーー!!」ブンッ
金髪嫁 ―――――パシッ
魔物使い「なっ、親父さん直伝の不意打ちビンタが・・・止められただと?」
金髪嫁「そんなの娘の私に効くわけないでしょうがッ!このバカっ」ペチン
金髪嫁「・・・・・でも、ごめん。私もちょっと間違ってた」
魔物使い「・・・・・・・お前・・」
金髪嫁「だってホラ、私こんな性格じゃない?思い始めたら一点しか見えなくなっちゃうのよ」
金髪嫁「さっきは頭に血が上って言い返しちゃったけど・・・」
金髪嫁「>>29の言葉、あんたの言葉・・・・・・・胸に響いた」
↑修正 誤>>29> 正>25
正>>25
金髪嫁「・・・私たち子供ン別れてから、結婚の時再会するまでずっと会えなかったじゃない?」
魔物使い「・・・うん」
金髪嫁「別れてからスグの頃は次会ったらこれしたい、あれしたい色々思ってたけど」
金髪嫁「なかなか会えなくて、いつまで経っても消息すら掴めなくて」
金髪嫁「気がついた時には“あんたが無事に生きていてさえくれればそれだけでいい!”って思うようになってたんだ」
金髪嫁「神様にそうお願いしてたから、無事に再会できただけで私は十分です。あんたが私を選んでくれなくても決して恨みませんって教会で約束したの・・・ほんとよ」
金髪嫁「あー、ほんっとダメだなぁー私。今は当たり前のようにあんたが居て、当たり前のように子供たちと一緒に過ごすことができて・・・」
金髪嫁「いっちばん大切なこと忘れてた」
金髪嫁「だから―――――思い出させてくれてありがとう
―――――も一度気づかせてくれてありがとう」
金髪嫁「―――――――あなたの事を愛しています」ギュッ
魔物使い「・・・・・俺もだよ」ギュッ
魔物使い「・・・・・俺たちも子供たちと一緒に成長していかなきゃな」
金髪嫁「・・・・ええ」
魔物使い「いけない、いけないもうこんな時間だ・・・そろそろ」スタッ
――――――――――パラッ
金髪嫁「あら?なんか落ちたわよ」
魔物使い「あっ!それは」ビクッ
金髪嫁「なになに・・・・・素敵お店『パフパフ娘』ポイントカードぉ?」メラメラ
金髪嫁「あんた、最近コソコソしてると思ってたら!なにイヤらしいことしてんのよ!!」
魔物使い「ちょ・・違ッ!落ち着け・・ホラあれだ!奴隷王子の奴がほら」
金髪嫁「人の所為にしてんじゃないわよ!!!!この浮気ものッ!!!」
魔物使い「ヒィッ」
こんな痴話喧嘩が出来るほど平和になって本当に良かったなあ…
――――――ガチャ
息子「もうお父さんたち、仲が良いのも程々にしてよ。」
息子「ご飯で出来たから呼びに来たのに朝からプロレスごっこなんてよく飽きないね」
娘「二人ともすっぽんぽんだぁ」
金髪嫁 魔物使い「「これは違うんだ(のよ)」」
息子「弟か妹が出来るのも時間の問題だね。な?妹」
娘「そうだね、お兄ちゃん」
――――――――――the end
乙
乙
奴隷時代も読んでみたい
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