初ssですが最後まで見ていただけたら幸いです
シンジ「まだ観てないしいいよ、いつ行く?」
アスカ「あんたバカァ?今すぐに決まってるじゃない」
シンジ「今からって…もう夜の10時じゃないか…こんな時間に上映してるかな?」
アスカ「なんでわざわざ映画館まで行かなきゃなんないのよ!」
シンジ「でも映画館に行かなきゃ観れないじゃないか!」
アスカ「まったく…ホントにバカね。いい?私たちは関係者なのよ、完成したらdvdで貰えるに決ま
ってるじゃない。」
シンジ「そうなの?僕は貰ってないけど…」
アスカ「男ならつべこべ言わない!」
ギャーギャー
ガチャ
ミサト「あなた達何騒いでるの~?静かにしなさい」
シンジ「あっ、ミサトさんお帰りなさい」
アスカ「あら、ミサトお帰り。今からエヴァq観るんだけど、一緒に観る?」
ミサト「あら、いいわね。エビチュ取ってくるからちょっち待ってって~」トコトコ
ガサゴソ
シンジ「これで準備よし、再生っと」ポチ
巨神兵『ギャー ドガーン ガシャーン ズギャーン』
シンジ・アスカ・ミサト「……………………………………」
ミサト「何これ……?」
シンジ「ディスク違うんじゃないの………?」
アスカ「そんなはずないわ!!最後までとりあえず観るのよ!!」
『終わり』
シンジ・アスカ・ミサト「あっ、終わった……」
『追跡班、両機の現在位置を報告』
シンジ・アスカ・ミサト「あっ、始まった……」
『8・7・6・5・4・3・2・1・・・・燃焼終了!』
『2ダッシュ、最終ブースターをジェットソン。再突入保安距離を確保』
『強奪成功。帰投するわ』
シンジ「えっ、いきなり何で宇宙にいるの?コード4a?目標物?強奪??」
アスカ「訳わかんない……何がどーなってるのよ!」
ミサト「確か破の予告では…………………」
『レイとシンジを取り込んだまま凍結されるエヴァ初号機
廃棄される要塞都市
幽閉されるネルフ関係者
ドグマへと投下されるエヴァ6号機
胎動する8号機とそのパイロット
ついに集う、運命を仕組まれた子供たち
果たして生きることを望む人々の物語は何処へと続くのか?
次回 ヱヴァンゲリヲン新劇場版q quickening
さぁ~て、この次もサービス、サービスゥ!』
ミサト「だったわよねぇ……」
『ここは…どこですか?』
『碇シンジ君…でいいのよね…?』
シンジ(見れば分かるでしょミサトさん……当たり前じゃないですか…)
『なんなんですかこれ?はずしてくださいよもう……!』
アスカ「何あのdssチョーカーって。私でもあんな悪趣味なチョーカーは着けないわ」
『面会終了。彼を隔離室へ』
シンジ「冷たすぎですよミサトさん……」ボソッ
ミサト「私はこんなに老けてないわよ!!!!」エビチュグシャ
『碇シンジ君。あなたはもう……何もしないで』ギロッ
シンジ「ひっ」ガクガク
『アスカ!良かった!やっぱり無事だったんだね!アスカ……あうっ』
シンジ「…………」ブルブル
『嘘だ!!だってここにいるでしょ!ミサトさんの分からず屋!もういいよ!』
シンジ「ホントだよ!!一から全部説明しろよ!!エヴァの呪縛?ヴィレ?単語だけ言われても分らな
いだろ!!」バンバン
アスカ・ミサト「ひっ」ビクッ
『僕は君と会うために生まれてきたんだね』
シンジ「渚君は優しいなぁ」グスッ
アスカ「ホモホモしくて観ててゾッとするわ!!」
『何してたんだ僕は…』
『あああああああああああああああああ!!!!』
シンジ「僕は何をやってもダメなんだ…ぼくはなにをやってもだめなんだ…ボクハナニヲヤッテモダメナンダ…
」ブツブツ
アスカ「ちょっとバカシンジ大丈夫?」
ミサト「シンちゃん落ち着いて、これは映画なのよ。って聞こえてないか…」
『違う!槍があれば、全部やり直せる…世界が救えるんだ!』
ミサト「ぷっ、槍があればやり直せる」ケラケラ
シンジ「……………」
『……女に手を上げるなんて、最っ低……』
アスカ「あたしに何してくれんのよバカシンジ」ドカッ
シンジ「うっ………」
シンジ「……………………」グスッ
ミサト「あーあ、やっちゃった……」
『そんな顔をしないで。また会えるよ、シンジ君』ベッチャ
シンジ「うあああああああああああああああああああああああ」ポロポロ ゲホゲホ オエッ
ミサト「うぁっ、結構グロいわね~」ホロヨイ
『ガキシンジ・・・助けてくれないんだ。私を』
『ここじゃあl結界密度が強すぎて助けに来れないわ』
『リリンが近づけるところまで移動するわよ』
シンジ「l結界濃度とかなんなんだよ……何一つ分からないよ………」ボソッ
『生きる気力を失ったまま放浪を続ける碇シンジ
たどり着いた場所が彼に希望を教える
ついに発動する補完計画
ファイナルインパクト阻止のため、最後の決戦を挑むヴィレ
空を裂くヴンダー!赤い大地を疾走するエヴァ8+2号機
次回、シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
さぁ~て、最後までサービス、サービスゥ』
アスカ「最後の最後まではっきりしない映画だったわね。内容も意味わかんないし…ってバカシン
ジ?あんた大丈夫?」
シンジ「………………」ボー
ミサト「シンちゃん‼シンちゃん‼ 」ユサユサ
シンジ「………………」ボー
ミサト「急いでネルフへ連れて行くわよ。アスカ手伝って‼」
アスカ「ったく…」
〜ネルフの病室(第一脳神経)
リツコ「何をどうすればこんな状態まで酷くなるの‼ミサト‼」
ミサト「えっと…シンジ君とアスカと私の三人でエヴァqを観て………終わったらこんな状態になっ
てて…………」
リツコ「シンジ君にエヴァqを観せたのミサト⁉」
ミサト「まさかこんな内容だったなんて知らなかったのよ……… 破の予告と全然違かったし……」
リツコ「観せてしまった事実は変えようがないわ。いい、シンジ君は今ショックで心を閉ざしてし
ているの。もはや生きる希望すら失っているから、こうして栄養剤を注入しなければ、簡単に餓死
してしまうわ」
ミサト「治るのよねリツコ‼‼」
リツコ「正直に言うわ、明日急に治ることもあれば、一生このままかもしれない。つまり、分から
ないってことよ」
ミサト「そんな………」ヘナヘナ
アスカ「ふんっ、こんな甘ったれほっときゃいいのよ」
ミサト「アスカ!!!!」
リツコ「時間が治してくれるのを期待するしかないわね」
ミサト「シンちゃん…………」
ーーー翌日〜シンジ病室〜
プシュッ
ミサト「シンちゃんお早う〜。今日も暑いけどいい天気よ」
シンジ「」スースー
ミサト「シンちゃんが戻ってくるまで、なるべく部屋綺麗にするように頑張るわ。手料理も楽しみ
にしてるわね………………………………あっ、もう仕事の時間だから行くわね。帰りにまた来るわ
…」
シンジ「」スースー
プシュッ
プシュッ
アスカ「バカシンジ‼このアスカ様がわざわざ来てやったわよ‼」
シンジ「」スースー
アスカ「へぇー、私を無視するなんて随分偉くなったわね。」
シンジ「」スースー
アスカ「今日は暇だし、することないからこの部屋に居てやるわ。感謝しなさい」フンッ
シンジ「」スースー
〜シンジ夢の中〜
シンジ「僕を1人しないで‼」
シンジ「僕に構ってよ‼」
シンジ「僕に優しくしてよ!!」
アスカ「……………嫌」
シンジ「アスカ!!助けてよ!!アスカ……アス…カ………」
〜シンジ病室〜
アスカ「……………………」
アスカ「………………暇ね」
アスカ「そろそろ帰ろうかしら…」
シンジ「…………sカ」
アスカ「ん?何か聞こえたような?まぁいいわ、じゃあねシンジ、気が向いたらまた来るわ」
ーーー 1週間後
ミサト「シンちゃんの容態はどう?」
リツコ「この1週間、これといった変化は見られないわ」
ミサト「そう……………」
リツコ「毎日シンジ君のお見舞いに来るのはいいけど、あなた最近顔色が良くないわよ」
ミサト「シンちゃんがいないから、またレトルトの生活に戻っちゃって…………それにお酒も……
……」
リツコ「このままだとあなたまで入院することになるわよ………まさか、アスカもレトルトしか食
べてないの?」
ミサト「アスカは料理を習うとかで 、友達の家で食べているわ」
リツコ「ならいいけど……アスカの体調管理も仕事の内なのよ、しっかりしてね」
ミサト「分かってるわよ……」
〜シンジ病室〜
アスカ「久しぶりねバカシンジ。また暇になったから、来てやったわよ……感謝しなさいよね…」
シンジ「」スースー
アスカ「最近、ヒカリに料理を習ってるの……あんなめんどくさいこと、毎日よくやってたわね」
シンジ「」スースー
アスカ「とっとと目、覚ましなさいよね……部屋がぐっちゃぐっちゃで迷惑してんのよ……早く掃除しに戻って来なさいよ……おいしいもの作ってあっと驚かせてやるんだから…」ポタッ ゴシゴシ
〜シンジ夢の中〜
シンジ「なにか役に立ちたいんだ。ずっと一緒にいたいんだ!!」
アスカ「じゃぁ、なにもしないで。もう側に来ないで。アンタ、私を傷つけるだけだもの」
シンジ「そんなこと言わないでよ!!アスカじゃなきゃダメなんだ!!」
アスカ「嘘ね!!あんた私に逃げてるだけでしょ!!」
アスカ「お父さんもお母さんも、ファーストもミサトも怖いからでしょ。だから私に逃げてるんで しょ。それが1番楽だものね」
シンジ「そんな訳ないよ!!みんなみんな怖いよ。でもアスカと一緒にいると安心するんだ!!楽しい んだ!!僕とずっと一緒に居てよ!!」
アスカ「………………イヤ」
〜シンジ病室〜
シンジ「うっ…………」ゼーハーゼーハー
アスカ「シンジ…?シンジどうしたの?ちょっと待ってて、直ぐにリツコを呼んで来るから!!」バタバタ
プシュッ
シンジ「」スースー
リツコ「薬が効いたようね。とりあえずは大丈夫よ」
アスカ「全く手間のかかるバカね」
リツコ「ハァー。アスカ、あなたはシンジ君が治って欲しいと思ってるの?」
アスカ「あったりまえでしょ、バカシンジは私の専属主夫なのよ。毎日不便で仕方ないわ!!」
リツコ「そう……シンジ君に優しくしてあげてね」
アスカ「なら私はもう帰るわ。じゃあねリツコ」スタスタ
プシュッ
リツコ「あの子も素直じゃないわね」クスッ
ーーー翌日〜シンジ病室〜
アスカ「………………」
シンジ「」スースー
アスカ「なんでだろう?シンジを見てると私もねむ…く…」スヤスヤ
〜シンジ夢の中〜
アスカ「キライ」
アスカ「アンタのことなんか好きになるわけ無いじゃない」
アスカ「もうあっち行ってて」
シンジ「そんなこと言わないでよ!!」
シンジ「僕の何処が嫌いなんだよ⁉」
アスカ「全部…近寄らないで。さよなら」
シンジ「待ってよアスカ!!!!アスカァァァァァァ」ポロポロ
〜シンジ病室〜
シンジ「……………sカ」ポロポロ
アスカ「んっ」パチ ゴシゴシ
シンジ「……………アスカ」ポロポロ
アスカ「………シンジ!?」
アスカ「なんで泣いてるの?シンジ!?」オロオロ
シンジ「……………アスカ………アスカ……………待っ……てよ」ポロポロ
アスカ「シンジ!?私ならここに居るわよ。泣いてないでとっとと起きなさいよ‼」
シンジ「」スースー
アスカ「………………………」
アスカ「……ここに居るわよ」ダキッ
ーーー翌日
チュンチュン
アスカ「……………」ムクリ
シンジ「」スースー
アスカ「また寝ちゃったようね」
アスカ「またねシンジ」
プシュッ
〜シンジ夢の中〜
シンジ「なんだろう…安心する………人の温もり………」
シンジ「1度感じたことがある気がする…」
シンジ「……無くなった……………」
シンジ「……僕は1人だ…………」
〜ミサト宅〜
アスカ「参号機の起動実験?」
ミサト「そっ、松代でね」
アスカ「別にいいけど…いつからなの?」
ミサト「急で悪いんだけど明日から1週間なの」
アスカ「ってことは、夕方には出発じゃない!」
ミサト「そゆこと、準備しといてね」
アスカ「少し出掛けてくるわ。後でねミサト!」
ミサト「遅れないでね、アスカ」
〜シンジ病室〜
プシュッ
シンジ「」スースー
アスカ「…………」ギュッ
アスカ「明日から松代に行ってくるわ。しばらく来れないけど元気にしてんのよ、バカシンジ」
シンジ「」スースー
アスカ「……またね」
〜シンジ夢の中〜
シンジ「ここはどこ?」
シンジ「真赤な海………」ムクリ
シンジ「ア…アスカ?」
アスカ「」
シンジ「アスカしっかりして‼」ユサユサ
シンジ「それにどうしたの?左目と右腕…」
アスカ「気持ち悪い…触るな!」ゲシッ
アスカ「あんたの所為で、世界はめちゃくちゃよ!!」
シンジ「僕は何もしてないよ!気がついたらこうなってたんだ!」
アスカ「自分が何をしたか憶えてないなんて最低ね…」スクッ
シンジ「待ってアスカ!どこへ行くの?」
アスカ「知らない。あんたには関係ない」
シンジ「僕も一緒に行くよ」
アスカ「来るなって言ってんでしょ」バキッ ドカッ ベキッ
シンジ「ぐぁっ」
アスカ「…」スタスタスタ
シンジ「……アス…カ………置いてか…ないで……」バタッ
〜シンジ病室〜
シンジ「……はっ」
シンジ「知ってる天井だ…」
〜ネルフ本部〜
冬月「第三の少年が目覚めたようだぞ。見舞いに行かなくていいのか碇?」
ゲンドウ「全てシナリオ通りだ。問題ない」
冬月「運命を仕組まれた子供か…悲惨なものだな」
ゲンドウ「我々の計画までもう少しだ」
〜松代司令室〜
ミサト「カウントダウンを再開」
オペレーター「カウントダウンを再開」
ミサト「ふぅ、これでリツコに引き継いで問題なさそうね」
リツコ「お疲れ様」
ミサト「あらリツコ早かったのね」
リツコ「今さっきマヤから連絡があったのだけど、シンジ君、目覚めたそうよ」
ミサト「本当に!?」
リツコ「えぇ、よかったわねミサト」
ミサト「よかった。本当によかった」ポロポロ ゴシゴシ
ミサト「よしっ、こんな仕事とっとと終わらせるわよ!!」
リツコ「だからと言って手抜きはダメよ」
ミサト「分かってるわよ~♪」
リツコ(心配だわ…)
prrrrrrr prrrrrrr
アスカ「守秘回線?ミサトから?」
pi
アスカ「どうしたのミ『グッドニュースよ!!』」
アスカ「うるっさいわね、どうしたよの?」
『シンちゃんが目覚めたそうよ!!』
アスカ「バカシンジが?本当に⁇」
『アスカ、できる限り圧縮して早く帰るわよ!!頑張ってね』
アスカ「はいはい。じゃ切るわね」
pi
アスカ「……よかった…」
〜参号機プラグ内〜
『lcl電荷』
『シンクロ率問題なし』
アスカ「殴って悪かったな…早く会いたい……って集中集中!」バシバシ
ガコッ ダッダッダッダッダッダッダッダッダッ
ウフッ アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
アスカ「ヒッ!」
〜松代司令室〜
オペレーター「プラグ深度100オーバー」
オペレーター「精神汚染濃度も危険域に突入」
ミサト「何故急に!?」
オペレーター「パイロット、安全深度超えます!」
リツコ「引き止めて!!このままでは搭乗員が人でなくなってしまう!!」
ミサト「実験中止!!回路切断!!」
オペレーター「ダメです!体内に高エネルギー反応!」
リツコ「まさか…」
ミサト「使徒が?!」
ドッガーン
~本部司令室~
冬月「被害状況は」
青葉「不明です。仮設ケイジが爆心地の模様。地上管理施設の倒壊を確認。」
冬月「救助および第3部隊を直ちに派遣。戦自が介入する前に全て処理しろ」
青葉「了解」
日向「事故現場南西に未確認移動物体を発見。パターンオレンジ。使徒とは確認できません。」
ゲンドウ「第一種戦闘配置」
冬月「碇」
ゲンドウ「総員、第一種戦闘配置だ。修復中の零号機は待機。初号機は直ちに出撃させろ」
~シンジ病室~
シンジ「…松代で爆発事故?」
黒服1「そうだ。碇シンジ君。」
黒服2「すぐにケイジへ向かうようにと碇司令からの指示だ」
シンジ「…分りました」
~初号機プラグ内~
『第5戦車中隊、18号防衛線に展開終了』
『主電源延長ケーブルの接続作業は後2分で完了予定』
『支援機動打撃部隊を配置完了。支援航空部隊は別命あるまで待機』
シンジ「あの…松代の爆発事故と今回の出撃は関係あるんですか?」
シンジ「それに、ミサトさんはどこですか?」
日向「葛城一佐は今本部にいないだけだ。それに作戦系統に問題はない、現在は碇司令が直接指揮を執っているよ」
シンジ「父さんが?」
青葉「東御付近で映像を捉えました。主モニターに回します」
冬月「やはりこれか・・・」
ゲンドウ「活動停止信号を発信。エントリープラグを強制射出」
マヤ「ダメです。停止信号およびプラグ排出コード、認識しません」
青葉「エントリープラグ周辺にコアらしき侵食部位を確認」
日向「分析パターン出ました!・・・青です」
ゲンドウ「エヴァンゲリオン3号機は現時刻を持って破棄。監視対象物を第9使徒と識別する」
『目標、接近』
『地対地迎撃戦、用意!』
『阻止部隊、攻撃開始!』
シンジ「え、まさか…使徒?これが使徒ですか?」
ゲンドウ「そうだ、目標だ」
シンジ「目標って、これは…エヴァじゃないか。…そんな」
『目標は第2次防衛ラインを突破!第5、第6小隊攻撃開始』
ゲンドウ「目標は接近中だ。おまえが倒せ」
『目標は依然健在、戦車部隊による攻撃を再開する!』
シンジ「でも、目標って言ったって…人が乗ってるんじゃないの…?」
マヤ「参号機ってアスカが乗ってるんじゃ…」ボソッ
青葉「バカっ!」
シンジ「アスカが!?アスカが乗ってるんですか!!!!??」
ゲンドウ「構わん。そいつは使徒だ。我々の敵だ」
参号機「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉ」ドガッ
シンジ「ぐはっ」
ブチッ
日向「アンビリカルケーブル切断!」
バキィィン バキィィィン
青葉「初号機atフィールド最大展開!!」
シンジ「や…やめてよアスカ!」
ゲンドウ「無駄だシンジ、早く殲滅しろ」
シンジ「できないよ!!アスカを殺すなんてできないよ!」
ゲンドウ「でなければお前が死ぬぞ」
シンジ「いいよ!殺すよりはいい!」
ブゥン ガクッ
マヤ「初号機、活動限界です!予備も動きません!」
参号機「ぐおぉぉぉぉぉぉ」グチャ
シンジ「くはっ……」ブシャー
青葉「シンジ君!」
シンジ「アスカを…返せ!!!」
マヤ「動いてる…活動限界のはずなのに…」
冬月「暴走か…?」
青葉「分りません…一体何が、初号機に起こっているのか…」
マヤ「プラグ深度、180をオーバー!もう危険です!」
日向「やめるんだ!シンジ君!ヒトに戻れなくなるぞ!!」
シンジ「僕がどうなったっていい、世界がどうなったっていい、
だけどアスカは…せめてアスカだけは、絶対助ける!!」
シンジ「アスカ、どこだ!」
アスカ「シンジ?」
シンジ「アスカ!」
アスカ「もういいわシンジ。私はもうだめっぽいもの」
シンジ「ダメだ!!もう二度とアスカを離さない」
アスカ「えっ?」
シンジ「だから今、助ける!!」
マヤ 「そんな…形状制御のリミッターが消えています!解析不能!」
シンジ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
シンジ「アスカ!!」
アスカ 「ん…あっ…」
シンジ「うぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!アスカぁっ!手をっ!!」
シンジ「来いっ!!!」
加持 「数が揃わぬうちに初号機をトリガーとするとは…碇司令、ゼーレが黙っちゃいませんよ」
冬月 「やはり、あの二人で初号機の覚醒は成ったな」
ゲンドウ「ああ。我々の計画に辿り着くまで、あと少しだ」
(抱き合うシンジとアスカ)
シンジ「アスカ、今までごめん。もう、離さないよ」
アスカ「ごめんね。あんな酷いことしちゃって」
シンジ「いいんだ、もう。これでいいんだ」
冬月「この世界の理を超えた新たな生命の誕生。代償として、古の生命は滅びる…か」
マヤ「15年前と似ている!? まさかサードインパクトが…」
(mark.06の放った槍に貫かれる初号機)
日向「いったい何だ!?」
カヲル「さあ、約束の時だ。碇シンジ君」
カヲル「今度こそ君だけは・・・幸せにしてみせるよ」
つづく
次回予告
『シンジを取り込んだまま凍結されるエヴァ初号機
廃棄される要塞都市
幽閉されるネルフ関係者
ドグマへと投下されるエヴァ6号機
胎動するエヴァ8号機とそのパイロット
ついに集う、運命を仕組まれた子供達
もはやエヴァqを観た件はどうでもよくなった>>1
果たして生きることを望む人々の物語は何処へ続くのか』
次回 「エヴァq観るわよシンジ!後編」
quickening
さぁ~て、この次もサービス、
サービスゥ!
これで書き溜め分終了です。後編にご期待下さい。最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
乙だ!!
乙です!
後編期待してます
おつ
>>1です 後編執筆中ですw ってかほかの板で展開がこれにそっくりなのあったw
ぱくりじゃないです・・・
おk
>>1です。おまたせしました!!
まだ書き終わってないんですけど、途中までゆっくり投下していきます
シンジ「前回のあらすじ!」
ミサト「アスカの誘いでエヴァqを観てしまい心を閉ざしてしまった碇シンジ。
夢の中でアスカに拒絶され続けたシンジは目覚め、
無我夢中で第9使徒から助け出す。
突如現れたmark06。果たしてシンジの物語は何処へ続くのか?」
~医務室~
シュコーシュコー
シンジ「……はっ」
シンジ「…知らない天井だ……」
~ヴンダー休憩室~
prrrrrrrprrrrrr
pi
リツコ「はい、私です。」
サクラ『検体bm-03が目覚めました』
リツコ「了解。予定通りテストを行って下さい」
サクラ『了解しました』
リツコ「第三の少年が目覚めたそうよ、葛城艦長」
ミサト「…そう………」
リツコ「あまりうれしそうじゃないわね?」
ミサト「まさか映画のようになるなんて思わなかったからよ…」
ミサト「かと言って、艦長である以上罪人にやさしく接することはできないし…」
リツコ「そうね……しかし洗脳と記憶操作をしたから、これからも映画通りになる確率は低くなったわ…」
ミサト「ええ、フォースだけは絶対に起こさせないわ!」
~ネルフ~
冬月「14年前に上映された新劇場版ヱヴァンゲリオンqを見た時はヒヤリとしたぞ」
ゲンドウ「ああ、どうやら加持リョウジが我々の計画を流したようだ」
冬月「こちらの手の内がバレバレだが、大丈夫なのか?」
ゲンドウ「……問題ない。我々は我々の計画を進めるまでだ。シナリオを書き換える必要はない」
冬月「まあいい、私はお前についていくだけだからな」
~医務室~
サクラ「私の言葉が理解できますか?」
シンジ「ここは…どこですか?」
サクラ「これが誰か、わかりますか?」
シンジ「…僕、ですけど……」
サクラ「私が誰か分りますか?」
シンジ「…誰ですか?」
サクラ(記憶操作は成功のようやわ)
シンジ「確かアスカを助けて……」
シンジ「あの…アスカは?みんなは何処ですか?」
pi
サクラ『もしもし、はい、どうやらうまくいったようです。はい、分りました。失礼します』
サクラ「仮称碇シンジさん。副長から説明があるそうです。今から面会室へ移動してもらいます」
シンジ「(副長?誰だ?)………分りました…」
~エヴァパイロット控室~
マリ「うん、うん分かった~」pi
アスカ「なんだって?」
マリ「わんこ君が起きたって」
アスカ「わんこ君って誰よ?」
マリ「姫の王子様、碇シンジ君のことだにゃ~」
アスカ「王子様って/// まぁ普段ならひっぱたたいているとこだけど、今日は特別に許してやるわ」
マリ「照れてる姫もかわいい~」ウリウリ
アスカ「ったく……ってかなんでわんこ君なのよ?」
マリ「姫の話を聞いてなんとなく、姫にしっぽを振るわんこってな感じがしたからかな?」
アスカ「理解に苦しむわ…」ハァ
マリ「それで、艦長が面会室に二人で来いだってさ」
アスカ「あっそ、じゃとっとと行くわよ」タッタッタッ
マリ「ま、まってよ~姫~」スタスタ
~ヴンダー廊下~
マリ「すっかり見失っちゃった……」キョロキョロ
マリ「この辺あんまり歩いたことないから道分らないのに……」
マリ「…あれ?誰か廊下で寝てる………って姫!!??」
ダダダダダダ
マリ「ちょっと大丈夫?姫、姫!!!」
~アスカ精神世界~
式波「あんた誰よ?」
惣流「あたしよ」
式波「何わけわかんないこと言ってんのよ、あんたb惣流「バカァ?」」
式波「!!」
惣流「そんなに驚くことないでしょ?あなたはあたしで、あたしはあなたなんだから……」
式波「…どういう意味よ?」
惣流「そのままよ」フッ
式波「なんでそんなにボロボロなのよ?」
惣流「う~ん、説明すんの面倒だからあたしの記憶あげてもいいんだけど…」
惣流「いろいろ支障をきたすって言うか……」
惣流「まぁいいわ、しばらくあんたの体借りるから。あと、変に思われないようにあんたの記憶貰ったから」
式波「何勝手にしてんのよ!!」
惣流「ん、じゃあね~」スタスタ
式波「ちょっと、一から全部説明しなさ……い…よ……」
~ヴンダー廊下~
マリ「姫!!姫!!!!」
アスカ「……っもう、うるさいわね…」
マリ「姫!?大丈夫?」
アスカ「へーきよ、へーき」
マリ「で…でも、医務室で診てもらった方がいいんじゃないかにゃ?」
アスカ「ヘ・イ・キ!!久々にシンジに会えると思って舞い上がっちゃったみたい」
マリ「……うん、早くわんこ君に会いに行くにゃー」
~面会室~
シンジ「これが初号機…?」
リツコ「ええ。初号機は現在、本艦の主機として使用中。ゆえにパイロットは不要です」
シンジ「ホントにいらないんですね…」
リツコ「それと…あなたの深層シンクロテストの結果が出ました」
リツコ「シンクロ率は0.00%。仮にあなたがエヴァに搭乗しても起動しません」
サクラ「そっか~。よかったですね、碇さん」
リツコ「…とはいえ、先に突如12秒間も覚醒状態と化した事実は看過できないけどね…」
リツコ「それと、シンジ君にチョーカー型の発信機を付けさせてもらいました」
シンジ「…何がどうなってるのか訳わかんないですよ!」
リツコ「混乱するのも無理ないわ。少尉」
サクラ「はい!」
リツコ「彼に官姓名を」
サクラ「はい!えっと、今更ですが碇さんの管理担当医官、鈴原サクラ少尉です。よろしくです」
シンジ「あ、はい…でも、鈴原って…トウジの?」
サクラ「はい。お兄ちゃんがお世話になりました。妹のサクラです」
シンジ「妹!?お姉さんじゃなくて?」
サクラ「はい。妹です。ふふ…」
シンジ「妹…?なんで…」
アスカ「あれから14年経ってるのよ。シンジ」
シンジ「! アスカ!!!よかった無事だったんだね。」
シンジ(この会話……どこかで…。それに、アスカのこの感じ……)
マリ「やーやー、こんにちはわんこ君!」
シンジ「……誰ですか?」
マリ「あちゃー、そっか私はわんこ君のこと姫から聞いて色々知ってるけど、わんこ君にとっては、はじめましてか~」
マリ「私はマリ。真希波・マリ・イラストリアス。マリちゃんって呼んでね~」
アスカ「何がマリちゃんよ!まったく…」
アスカ「…まぁいいわ。少し三人で話したいから、サクラとリツコは席を外してもらえるかしら?」
リツコ「ええ、わかったわ。少尉行くわよ」ガタッ
サクラ「はい!」スタスタ
プシュッ
シンジ「…あ……あのさ」
アスカ「あによ?」
シンジ「アスカはいつ戻ってきたの?」
アスカ「あれからすぐよ」
アスカ「初号機が宇宙に封印される前にリツコ達が私だけ密かにサルベージしてくれたの」
シンジ「そっか…僕宇宙にいたんだ……」
マリ「初号機が姫のこと助けたらしいんだけど記憶にある?」ニヤニヤ
シンジ「えっ?そうなんですか?マリちゃ……マリさん」
マリ「もう、マリちゃんでいいのに、つれにゃいにゃ~」
マリ「それと、私も自称14歳だから敬語なんて使わないでいいよー」
シンジ「何も覚えてないです……」
マリ「『なんとかしなさいよバカシンジー』っていう姫の叫びが届いたのかにゃ?」
マリ「助けがなかったら、たぶん姫死んでただろうし…」
シンジ「アスカ……」ウルウル
アスカ「なんでそこで泣くのよ!」
シンジ「命がけで助けてくれたのかと思うとうれしくて…」
シンジ「…ところでさ………その……………聞こうか迷ってたんだけど………左目の眼帯どうしたの?」
アスカ「シンジが助けてくれた時の使徒にちょっとね。気にすることないわ」
シンジ「…ごめん」
アスカ「謝らないで!あんたはあたしを助けた。それでいいのよ」
シンジ「……うん」
シンジ「あと…十四年経ったのにアスカは眼帯以外変わってなにのはどうして?」
マリ「エヴァの呪縛らしいよ~」
シンジ「呪縛…ですか?」
マリ「そう、わんこ君もエヴァの呪縛にかかってると思うよ。一生年をとらないんだって」
シンジ「…」
シンジ「………ごめん二人とも、たくさん聞きたいことがあるんだけど……」フラフラ
シンジ「…その、色々あり過ぎて疲れちゃったから、どこかで寝たいんだけど……」
アスカ「……わかった、手配させる」
シンジ「ありがとう、アスカ」
~隔離部屋~
シンジ「」スースー
カチャ ピッピッ プシュッ
アスカ「」スタスタ
アスカ「…」
アスカ「ふふっ、どうやらシンジはどこの世界でも相変わらずのようね」
シンジ「」スースー
アスカ「さてと、少し驚かせてやりますか」ドッコラショ
アスカ「シンジあんたがあたしにしたのと、同じことをしてやるわ」
アスカ「…まっ、殺しはしないけどね」ニヤッ
グッ
シンジ「…………うっ」
シンジ「……」
アスカ「あれっ起きない?」
アスカ「ならもう少し強く…」
ググッ
シンジ「くっ………」ヒューヒュー
スタスタスタ アレナンデロックカイジョサレテンノヤ!! プシュ
シキナミタイイ!! シンジサンニナニシテンノヤ!?
アスカ「…ちっ、見つかったか……」
~アスカ精神世界~
式波「ちょっと、いい加減あたしの体返しなさいよ!!」
式波「いつまでもあんたの思い通りにさせないわよ!!」
式波「うりゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
~隔離部屋~
アスカ「……つっ、どうやら今日はここまでのようね。なかなかやるじゃない。あたし」フラッ
サクラ「何言ってんのや……はよ止めなさい式波大尉!!」
バタッ
チュッ
サクラ「式波大尉!?……って///」
シンジ「(なんだ…息が苦しい…)…………ん……」
シンジ「!!!!!!!!!!!!!!!!」
シンジ「…んー!んんー!!」カァァ
アスカ「……ん…」
アスカ「ん!!!!!!!!!!!!!!!」ボッ
ガタッ
アスカ「ぎゃあああああああああああああ」バシッ
シンジ「げふっ」
シンジ「…」キゼツ
シーン
アスカ「あっ」
サクラ「……あの…」
アスカ「……きゃっ、あんたいつからそこにいんのよ!」
サクラ「最初からです…それより式波大尉、殺人未遂で拘束します」
アスカ「はぁ?あんたバカァ?あたしが誰を殺そうとしたってのよ!?」
サクラ「とぼけたって無駄ですよ。全部見てたんですから…」
ガチャン
アスカ「…止めなさいよ、さっさと外して!」
サクラ「外しませんよ…それ……」
pi
サクラ『…もしもし、艦長ですか。式波大尉を碇シンジ殺人未遂で拘束しました……。』
サクラ『はい……了解しました』
サクラ「式波大尉、今から艦長室へ連行します」
今日はここまでです。また明日書きます!
期待
22時くらいに再開します!
続きが気になるね
支援
~艦長室~
アスカ「だ~か~ら~、なんであたしがバカシンジを殺さなきゃなんないのよ!!」
ミサト「監視カメラを確認したところ、たしかにシンジ君の首を絞めていたわよ」
アスカ「…うそ………」
ミサト「覚えてないの?」
アスカ「コネメガネに連絡が来て、シンジの所へ向かおうとして…気が付いたらバカシンジと……」
アスカ「……キ……スしてたのよ//」ボソッ
リツコ「これが映像よ」
『ググッ』
『シンジ「くっ………」ヒューヒュー』
アスカ「そんな……」ヘナヘナ ペタッ
マリ「…姫……、ただの照れ隠しだと思ってたけど、殺したいほどわんこ君のこと嫌いだったの?」
アスカ「ばが、そんなわけないでしょ!!」グスッ
リツコ「…アスカ、とりあえずあなたの部屋に外からロックをかけて拘束させてもらうわ」
ミサト「混乱を避けるため今回のことは極秘とします」
ミサト「では、鈴原少尉。アスカを部屋へ連行して」
サクラ「はっ! では式波大尉」
アスカ「あたしは知らないわよ!!…うっ……うっ…」ポロポロ
プシュ
ミサト「どうしてあの部分を見せなかったの?」
マリ「あの部分?」
リツコ「これよ」
『アスカ「ふふっ、どうやらシンジはどこの世界でも相変わらずのようね」』
『アスカ「シンジあんたがあたしにしたのと、同じことをしてやるわ」』
『アスカ「…まっ、殺しはしないけどね」ニヤッ』
マリ「…なにこれ?」
マリ「どこの世界?同じこと?」
リツコ「…あくまで推測にすぎないのだけど、アスカは解離性同一性障害の可能性があるわ」
リツコ「つまり、普段のアスカとは別の人格のアスカが存在してるってこと」
リツコ「しかし判断には情報が少ない…しばらくは様子を見るしかないわね…」
マリ「…今までそんなことなかったのに……まさか使徒の影響?」
リツコ「その可能性もゼロではないわ」
ミサト「とにかく、今アスカとシンジ君を会わせるのは危険すぎる…」
マリ「そんな……ようやく会えたのに…」
~アスカ自室~
アスカ「…」
アスカ「………一体どうなってんのよ」
アスカ(あれは夢じゃなかった…?」
アスカ「…………会いたいよ……バカシンジ…」
アスカ「…うっ………うっ…」シクシク
―――翌日
~隔離部屋~
シンジ「………ん」ムクリ
シンジ「もう10時か…」
シンジ「この部屋は窓がないから、時間の感覚がなくなっちゃいそうだ…」
シンジ「…朝ごはん作らなきゃ!………ってここは家じゃないんだった…」ハア
マリ「グッモーニンわんこ君♪」
シンジ「わっ!!!いつからそこに居たんですか!?」
マリ「んーとねー、1時間位前かにゃ~?」
マリ「わんこ君があまりにも気持ちよさそうに寝てたからさ~、見とれちゃった」
シンジ「…もう、からかわないで下さいよ…」
マリ「ところでさ、みんなで朝ごはん食べない?」
シンジ「ええ、いいですよ」
マリ「よーし、レッツラゴー♪」
シンジ(陽気な人だな……マリさんって悪い人じゃないんだ…)
~特別室~
シンジ「…」パクパク
マリ「…」パクパク
ミサト「…」パクパク
リツコ「…」パクパク
シンジ マリ ミサト リツコ(……気まずい…)
シンジ(何話せばいいんだろ…)
マリ(…姫がいないからチャチャ入れることもできないにゃ…)
ミサト(…何か質問してくれないかしら…)
リツコ(耐えられないわねこの空気…)
シンジ マリ ミサト リツコ「ごちそうさまでした」
シンジ「……あの」
ミサト「なにシンジ君?」
シンジ「アスカはどうしたんですか?」
ミサト(やっぱり来たわね)
リツコ「アスカは今あるテストを受けているのよ」
シンジ「…そうですか」
シンジ「あと……いまさらなんですが、ここってどこなんですか?」
シンジ「昨日から綾波もいないし…」
ミサト「シンジ君いまから話すことを、落ち着いて聞いてね」
シンジ「…はい」
ミサト「ここはヴンダー。私たちヴィレの浮遊型戦艦で、ネルフの敵対組織です」
シンジ「ネルフと敵対…?」
ミサト「ネルフが起こそうとしているフォースインパクト阻止がヴィレの目的です」
リツコ「綾波レイは第10使徒を倒すため、自爆して戦死したわ…」
シンジ「………………」
シンジ「……そんな………嘘だ!!!」
ミサト「現実を受け入れなさいシンジ君!!」
リツコ「正確には『シンジ君の知っている綾波レイは戦死した』だけどね…」
シンジ「………どういうことですか…?」
リツコ「綾波レイは複製体だった。つまりクローンで、綾波レイは何人も存在するの…」
ミサト「シンジ君の知っている綾波レイは私たちヴィレ側についたわ…」
ミサト「でも、そのほかの綾波レイ達は現ネルフについたわ…」
シンジ「……今のネルフには誰が残ってるのですか?」
リツコ「碇ゲンドウ、冬月コウゾウ、綾波レイよ…」
シンジ「……ははっ、父さんは何をしようとしてるんだ……」
ミサト「シンジ君。あなたはもう一つ知らなくてはならないことがあるの」
リツコ「これを見て」ピッ
シンジ「何もかも真っ赤だ…」
マリ「これが今の地上だよ」
シンジ「!!!!!!!!!」
リツコ「あなたがアスカを助けようとした結果、ニアサードインパクトが起こり、サードインパクトのトリガーとなってしまった…」
シンジ「………そんな…」
シンジ「僕は知らないよ!!ただアスカを助けたかっただけだ!!!」
マリ「うん…確かにわんこ君のおかげで姫は助かったにゃ…」
マリ「でも、家族、友人、恋人を失った人から見るとそうはいかないにゃ…」
ミサト「シンジ君、申し訳ないけど表向きではあなたを罪人として扱うわ」
ミサト「本当はこんなことしたくないんだけど、ヴィレをまとめるためには、そうするしかないの…」
シンジ「……ミサトさん………どうして僕をサルベージしたんですか…」
シンジ「いっそのこと初号機に眠らせておくか、殺してくれればよかったのに………」
パシーン
シンジ「っつ…」
マリ「姫の気持ちもしらないで!!!何言ってんだ!!!!!!」
シンジ「マリさん……」
リツコ「そう…シンジ君をサルベージすることにヴィレの誰もが反対した……」
リツコ「ただアスカは必死に私の所に頼みに来たわ……」
リツコ「お願いだから初号機から出してあげてって何度も何度も……あのアスカがよ」
シンジ「アスカ……」
マリ「ここまで言えば、あとはどうすればいいか分かるよね、わんこ君」
シンジ「……はい…」フラッ
バタッ
ミサト「シンジ君!?」
リツコ「大丈夫、気絶しているだけよ。無理ないわ、いっぺんにこんなこと言われた誰でも混乱するもの…」
~隔離部屋~
シンジ「………はっ」
マリ「お目覚めかな?わんこ君」
シンジ「……僕は…」
マリ「話してる時に気絶したんだにゃ」
シンジ「…そうですか」
シンジ「…………あの…アスカのテストっていつ終わるんですか?」
シンジ「アスカと話したくて…」
マリ「あのさぁ、わんこ君。姫とチュウしたときのこと覚えてる?」ニヤニヤ
シンジ「…そ……その…………」
シンジ「なんか寝苦しいなと思って…そしたらどさって来て…」
シンジ「…///」カァァ
マリ(姫が首を絞めてたことには気づいてなかったか…)
マリ「そっか、じゃあね~姫のわんこ君♪」
シンジ「マリさん、テストは…?」
マリ「ん~わからにゃ~い」ジャアネー
~監視部屋~
プシュッ
マリ「お疲れ~」
サクラ「真希波さん!お疲れ様です」
マリ「姫の様子どう?」
サクラ「……ダメです。食事を全く食べてくれません」
マリ「一口も?」
サクラ「はい…碇さんに会えないことが相当堪えてるようです…」
マリ「ん~少しと話たいんだけど…どうすればいいかにゃ?」
サクラ「真希波さんなら問題ないと思います。…これがパスコードです」
マリ「ありがと~じゃあね~」タッタッタッ
プシュ
~アスカ自室~
ピッピッピッ プシュ
マリ「やっほー」
アスカ「……なによ…コネメガネ…」
マリ「聞いたよ~ごはん食べてないんだって?」
マリ「ちゃんと食べなきゃお肌に悪いよ~」
アスカ「…あんたには関係ない」
マリ「わんこ君に話したよ、今のこと全部」
アスカ「!!」
アスカ「ふんっ、どうせ『僕を殺してくれ~』みたいなこと言ってたでしょ?」
マリ「さっすが姫!なにもかもお見通しのようだにゃ」
アスカ「バカシンジの考えそうなことだわ」
マリ「わんこ君ね、姫に会いたいって」
アスカ「…………そう……」クルッ
マリ「…姫?」
アスカ「出てって」
マリ「泣いてるの?」
アスカ「…いいから」
マリ「……またね姫…」
プシュッ
アスカ「…バカシンジ………シンジ……」ポロポロ
アスカ「どうすればいいの、あたし……」
―――翌日
~隔離部屋~
シンジ「…」
シンジ「…」
シンジ「……暇だ…」
シンジ「…」ボー
プシュ
シンジ「!!」
サクラ「こんにちは碇さん」
シンジ「こ…こんにちは」
サクラ「葛城艦長からの預かりものです」スッ
シンジ「sdat!?」
サクラ「では、私はこれで失礼します」
プシュッ
シンジ「…これ動くのかな?」カチカチ
シンジ「あっ、動いた。暇つぶしにはちょうどいいか…」カチッ
シンジ「~♪」
―――翌日
~監視部屋~
サクラ「式波大尉もう3日間何も食べてませんよ。もう限界です…」
マリ「これ以上説得しても無意味か…」
マリ「よしっ…」
~隔離部屋~
シンジ「料理を?」
マリ「そっ、姫なんか実験で出て来れないらしくて」
マリ「そこで、わんこ君に姫が好きだったものを作ってほしいんだけど…」
シンジ「…でもここじゃ、調理器具も材料も…」
マリ「こっそりここから調理室へ行くよ」ボソッ
シンジ「えっ?」
~ヴンダー廊下~
マリ「…」スタスタ
シンジ「…」スタスタ
シンジ「…変装するまではいいとしても…なんで女装なんですか?」コソコソ
マリ「わんこ君って女の子みたいじゃん?だから♪」
シンジ「恥ずかしいですよ…」モジモジ
マリ「ほら、もっと自然に振る舞わなきゃ……あっ」
マリ「や…やっほーミドりん」(棒)
ミドリ「やっほー…ってその子だれ?」
マリ「えーと、最近こっちへ異動になった子なんだー」アセアセ
シンジ「…」ドキドキ
ミドリ「ふーん、またね~」
スタスタ
マリ「セーフ……ね、大丈夫だったでしょ?」
シンジ「自信なかったんですか…?」
~アスカ自室~
ピッピッピッ プシュ
マリ「ちわー真希波運送でーす」
アスカ「…」
マリ「無視なんてひどいにゃ」
アスカ「なんの用?」
マリ「姫と晩御飯食べようと思って持ってきたよ」
アスカ「いらない…」
マリ「え~今日のはご馳走なのに。もったいない」
マリ「じゃいいや、いっただきます」パクパク
マリ「おいしー、このハンバーグ。それに付け合せの人参のグラッセがまたなんとも」パクパク
マリ「姫~たべないの~?ほれ、あ~ん」
アスカ「いらない…」
マリ「お願い!!!一口だけ!!!」
マリ「一口食べてくれればいいから!!!」
パクッ
アスカ「これ…」
マリ「あーなんだか急におなか一杯になっちゃったにゃ。私の分もあげるよ。じゃあね~」
プシュ
アスカ「」モグモグ
~艦長室~
ミサト「アスカの様子はどう?」
リツコ「あれから変化は見られないわね…シンジ君と会えなくてかなり参ってるようだけど…」
ミサト「どうすればいいのかしら…」
リツコ「ミサト…アスカをシンジ君に会わせてみたらどう?」
ミサト「!!」
リツコ「確証はないけど、アスカの別人格はシンジ君に会ったときに出現するのだと思うの」
リツコ「だからあえて会わせて、別人格が出てきたところで拘束、尋問ってのはどう?」
ミサト「…何もしないよりかは、ましか…」
ミサト「いいわ、やってみましょう」
―――翌日
~隔離部屋~
シンジ「やっとテスト終わったんですか」
サクラ「はい、今から式波大尉の部屋に行きましょう」
シンジ「はい!」
~アスカ自室前~
コンコン
シンジ「アスカ入るよ」
プシュッ
アスカ「…バカシンジ?」
ダキッ
アスカ「ふえっ」
アスカ(変な声でた…)
シンジ「ごめん…ごめんね……」ポロポロ
アスカ「…な…なんで……泣いてんのよ」グスッ
シンジ「そういうアスカだって…」
アスカ「泣いてない!!」
シンジ「ごめん……………ふふっ」
アスカ「なにがおかしいのよ?」
シンジ「なんでもないよ」
………………………………………
………………………………
シンジ「…空から降ってきた使徒の日の夜みたいだね」
アスカ「…そうね」
シンジ「なんでアスカはあの日、僕の部屋に来たの?」
アスカ「…秘密」
シンジ「そっか」
シンジ「……今日ここで寝てもいいかな?」
アスカ「変なことしたら殺すわよ…」ニヤッ
シンジ「し…しないよ!!」ゾクッ
~監視部屋~
リツコ「寝たわね二人とも…」
ミサト「私の知らぬ間に一緒に寝てたなんて……」
リツコ(仮説が正ければ、ここらで出てくるはず………)
~アスカ自室~
アスカ「」スースー
シンジ「」スースー
アスカ「」ムクリ
アスカ「久しぶりね、シンジ」
~シンジ夢の中~
ザザーン ザザーン
シンジ「ここは?」
シンジ「赤い海だけ…何もない……」
シンジ「前にも来たっけ…」
シンジ「アスカに拒絶され続けたんだよな、あの時…」
アスカ「バカシンジ?」
シンジ「アスカ!!?お、驚かさないでよ!」
シンジ(なんだ?まるで普段の…)
シンジ「……右腕のけが治ったんだね…」
シンジ「それにその左目…いつから眼帯にしたの?」
アスカ「あんたバカァ?右腕なんてけがしてないわよ!!」
アスカ「眼帯だって前からよ!!」
シンジ(どうなってんだ……前と全然違う……)
~アスカ自室~
アスカ(うーん、シンジの言う通りに、このシンジにあっちのシンジの記憶あげるか…)
アスカ「…」ナデナデ
シンジ「ん……」モゾモゾ
アスカ(えーと…この辺にチクッと)
アスカ「えいっ」
今日はここまでです!!
明日いつ再開?
乙
>>1です
明日ってか今日も22時くらいに書きます!
全然書けてない・・・
今日はあまり進まないかも・・・
~シンジ夢の中~
シンジ「痛っ」
シンジ「なんか頭に…」
『エヴァシリーズ、リリス、渚カヲル、初号機覚醒、戦略自衛隊、第一脳神経科、弐号機覚醒、ロンギヌスの槍、太平洋、人類補完計画、エヴァンゲリオン参号機、フォースチルドレン、s2機関、ゼルエル、アラエル、サキエル、加持リョウジ、スイカ畑、葛城ミサト、十字の首飾り、ダミーシステム、3人目の綾波レイ、アダム、精神汚染、自己嫌悪、i need you、浅間山、アンチatフィールド、エヴァンゲリオン量産型、ジェリコの壁、タブリス、ゼーレ、思考ノイズ、知恵の実、生命の実、生命の樹、ユニゾン………………………………………』
シンジ「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
~アスカ自室~
シンジ「うわあっ」ガバッ
アスカ「きゃっ」
アスカ「急にどうしたのよ!?」
シンジ「……ハアハア」
シンジ「………ごめん、変な夢見ちゃって…」
アスカ「あっそ、次騒いだら二度と目が覚めないようにしてやるからね!」
シンジ「ごめん…」
………………………………………
………………………………
シンジ「…」
シンジ「……眠れないや…」
アスカ「」スースー
シンジ「さっき見た夢にいたアスカは、いつものアスカだった…」
アスカ「」スースー
シンジ「…いつも?何言ってんだ僕は?いつもとは違うアスカ?」
シンジ「いつもとは違うアスカってなんだ?」
シンジ「…考えるのはよそう…」
――――朝
『nジ』
『シンジ』
『シンジ!!!』
シンジ「………はっ」
アスカ「まったく、いつまで寝てんの!!」
シンジ「……ごめん…」
アスカ「朝ごはん食べにいくわよ!」
~特別室~
シンジ「…」パクパク
アスカ「…」モグモグ
シンジ「…」カチャ
アスカ「…食べないの?食欲ない?」
シンジ「……あのさ」
アスカ「なに?」
シンジ「変なこと聞くけど、君は誰?」
アスカ「はっ?」
シンジ「アスカには違いないんだけど、アスカじゃないよね?」
アスカ「……精密検査する?記憶喪失でもした?」
シンジ「昨日の夜思い出したんだ…あの日アスカは僕に言ったんだ」
シンジ「『特別にアスカでいいわよ、あたしもあんたのことバカシンジって呼ぶから』って」
シンジ「変な違和感を感じた時のアスカは僕のことをシンジって呼んでた」
シンジ「いつもの違和感を感じないアスカは、僕をバカシンジって呼んだ」
シンジ「…今のアスカは…」
ドッガーン
ウ~ウ~
シンジ「なんだ!?」
『全艦第一種戦闘配置!初号機保護を最優先!』
ガタッ
シンジ「アスカ!!!」
アスカ「またあとでね、バカシンジ。フフッ」タッタッタッ
アスカ「…アスカ。君は……」
サクラ「碇さん!!準備できました!!こっちへ……きゃあああ」
ガッチャーン
???「どこだい、碇シンジ君?」
シンジ「……エヴァ零号機…? どうして僕の名前を?」
ズキッ
シンジ「っつ……」
シンジ「…………くん?」
~ヴンダー廊下~
アスカ「8号機!もう行けるでしょ!」タッタッタッ
マリ「もちのろ~ん♪今やってるよ、姫」
マリ「それより、昨日の夜はどうだった?わんわん、にゃんにゃんしたの~」ニヤニヤ
アスカ「うっさい!!あんたなんかに教えるもんですか!!!」タッタッタッ
マリ「ありゃりゃ~あやしいにゃ~?」ニヤニヤ
アスカ「違う!そんなことより、とっとと倒す!!」
マリ「仰せの通りに~おっひめさま~♪」
シンジ「…カヲル君?」
???「なぜ僕の名を……」
カヲル「一体どうして…まぁいい、その方が話も早い」
カヲル「碇シンジ君。僕と一緒に世界を創り直そう」
カヲル「楽しかったあの頃に戻りたいだろう?」
シンジ「…そんなことできるの?」
カヲル「できるよ…二人ならね。さぁ共に行こう!!」
シンジ「…うん!!」
カヲル「乗るんだ!碇シンジ君!!」
サクラ「碇さん!!」
シンジ「!?」
サクラ「勝手もいいですけど、エヴァにだけは乗らんでくださいよ!ホンマ勘弁してほしいわ・・・」
サクラ「きゃあああ!」
~ヴンダー廊下~
アスカ「逃がすな!コネメガネ!」
マリ「合点承知!」
マリ「的を~狙えばハ・ズ・さないよぉ~♪ヘーイ、カモォ~ン♪」
ドガン ビチャッ
マリ「よっしゃー!」
マリ「!?」
マリ「やっぱし・・・『アダムスの器』か!?」
マリ「挨拶くらいしてけおらぁー!!」
アスカ「……どうしてこう、うまくいかないのかしら…」
すみません。今日はここで終わります。
明日完結させます!!!
乙
乙
よっしゃ、行くぜえええええええええええ
~ネルフ病室~
シンジ「はっ…」
アヤナミ「こっちへ」
シンジ(綾波とは違う綾波か…)
………………………………………
………………………………
アヤナミ「ここ」
シンジ「なんだ・・・?エヴァ?」
ゲンドウ「そうだ」
シンジ「父さん・・・」
ゲンドウ「エヴァンゲリオン第13号機。お前とそのパイロットの機体だ」
シンジ「カヲル君…」
ゲンドウ「時は満ちた。その少年とこのエヴァに乗れ。話は終わりだ」
シンジ「ちょっと待ってよ父さん!まだ聞きたい事とか、話したいことがいっぱいあるんだ!父さーん!!」
ガタン
カヲル「シンジ君…なぜ僕の名を知っているんだい?」
シンジ「…わからない。でもなぜか知っているんだ」
カヲル(……そんな…ありえない!他の世界に干渉するなんて…)
カヲル(まさか!!!)
カヲル「ふふっ、おもしろいね。リリンは…」
シンジ「……さっき、世界を創り直すって言ってたけど、どうすればいいの?」
カヲル「簡単さ、二人でドグマの爆心地にある2本の槍を手にすればいいんだ」
シンジ「…僕がこれに乗ればいいの?」
カヲル「いいや、二人で乗るのさ。2本の槍を持ち帰るには2つの魂が必要なんだ。そのために、13号機はダブルエントリーシステムになっているんだよ」
シンジ「そうなんだ…じゃあ行こうカヲル君!!」
カヲル「その前に、そのチョーカーははずさせてもらうよ」スッカチッ
シンジ「あっ…」
カヲル「…これは元々、僕を恐れたリリンが作り出した起爆装置なんだ」
シンジ「なら、そんなもの早く外しなよ!!」
カヲル「だめだよ、これは心拍数・体温を感知しなくなったら爆発するようになっているのさ」
シンジ「カヲル君…」
カヲル「二人でリリンの希望となろう」
~エヴァンゲリオン13号機内~
シンジ カヲル「エヴァンゲリオン第13号機、起動!」
~ヴンダー~
青葉「信号機ました!新型エヴァの起動を確認!」
ミサト「おいでなさったわね…」
シンジ「あれには誰が乗っているの?」
カヲル「mark09の事かい?アヤナミレイだよ。援護のためにね、ヴィレの動きを警戒しているのさ」
シンジ「そんなの、僕らだけで十分だよ…綾波じゃないのに…」
アヤナミ「綾波じゃ、ない…?」
シンジ「壁が…」
カヲル「ああ、全てインフィニティのなりそこない達だ」
カヲル「君は気にしなくていい」
カヲル「もうすぐリリスの結界だ。メインシャフトを完全にふさいでいてこの14年間誰の侵入も許していない」
シンジ「まるで大きな蓋みたいだ・・・」
カヲル「大丈夫さ。これを突破するための13号機だからね。二人ならできるよ」
シンジ「うん・・・」
カヲル「集中して息を合わせよう…」
カヲル「行くよ、シンジ君…」
ガラガラガラ
シンジ「やった!」
ドッサーン
カヲル「ついたよ。セントラルドグマの最深部。サードインパクトの爆心地だ」
シンジ「これがリリス…?」
カヲル「…だったものだ。その躯だよ」
シンジ「ミサトさん…命がけで守っていたのに…」
シンジ「ん?あれは…エヴァ?」
カヲル「そう。エヴァmark06。自律型に改造され、リリンに利用された機体のなれの果てさ」
シンジ「あそこに刺さってるのが目標物?」
カヲル「そう、ロンギヌスの槍とカシウスの槍さ」
シンジ「この13号機にあっちのパイロットと来て、すればよかったんじゃないの?」
カヲル「いや、リリンの模造品ではムリだ。魂の場所が違うからね。さ、始めるよ」
ガシャンガシャン
カヲル「…ちょっと待って、変だ…」
シンジ「どうしたのカヲル君?」
カヲル「おかしい…二本とも形状が変化して揃っている…」
シンジ「早く槍を抜こうよ。そのためにきたんだから…うわっ!!」ドガッ
シンジ「なんだよこれ!?」
シンジ「二号機…アスカ!?」
シンジ「何すんだよ!アスカ!」ガキーン ガキーン
アスカ「シンジ!あんたまさかエヴァに乗ってんの!?」
シンジ「そうだよ…世界を元に戻すんだ!」
アスカ「なんであんたは毎回毎回、サードを起こそうとするの!!」
ドガーン
アスカ「援護射撃、いっつも遅い!」
マリ「めんごめんごー!」
マリ「『アダムスの器』さん、せめて…足止めはさせてもらうにゃん♪」
アスカ「やああああああああああああ!!!」ガキーン
シンジ「なんで邪魔するんだ!あれは僕たちの希望の槍なんだよ!?」
アスカ「あんたこそ!余計なこと!するんじゃないわよ!シンジ!何回サードインパクトを起こせば気が済むの!?」
シンジ「違う!槍があれば、全部直せる…世界が救えるんだ!」
アスカ「………今回のシンジはかなり厄介ね…」
シンジ「何言ってんだよ!訳わかんないよ!!!」
ガキーン ガキーン ガキーン
シンジ「カヲル君も手伝ってよ!」
カヲル「カシウスとロンギヌス、対の槍が必要なんだ…なのにここには同じ槍が二本あるだけ…」
シンジ「カヲル君!」
カヲル「そうか…!そういう事か…リリン!」
………………………………………
………………………………
マリ「ゼーレの残念パイロットさん!聞こえてるでしょー?『アダムスの器』になる前にそっから出た方がいいよー」
アヤナミ「ダメ。それは命令じゃない」
マリ「堅物だな~。あんたのオリジナルはもっと愛想があったよん」
アヤナミ「オリジナル・・・?別の私・・・」
アスカ「どうりゃあああああああああ!!」バキーン
シンジ「うわあああっ」
アスカ「でええええええええいいい!!!」
シンジ「カヲル君、どうしちゃったんだよ!」
アスカ「うおおおおおおおおおおおお!!!」
シンジ「アスカ…!お願いだから邪魔しないでよ…!!」
アスカ「おとなしくやられろ!大バカシンジ!」
アスカ「っ!こんな時に…!コネメガネ!スペア!っきゃあああああああ!!」
シンジ「はあ…はあ…今のうちに槍を!」
アスカ「…後で往復ビンタ100発決定ね……」
マリ「スペア、行くよー!」
カヲル「・・・やめようシンジ君。嫌な予感がする・・・」
シンジ「どうしてだよカヲル君!?何のためにここまで来たんだよ!」
カヲル「もういいんだ。あれは僕らの槍じゃない…」
シンジ「そんな!!…もう世界を直す方法はないの?」
ウィィィン ガチャ
カヲル「操作系が……!!」
シンジ「なんだよこれ!! ……まさか…」
カヲル「ダミーシステム!」
ガシン ガシン
アスカ「ヤバい、コネメガネ!妨害物は片付いてる!aa弾の使用を許可!」
マリ「待ってました!虎の子よん♪」バンバン
マリ「atフィールドがない!?まさか、この機体・・・」
カヲル「やられた……」
アスカ「やめろ!バカ!!」
シンジ「止まれ!!止まれよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ゲンドウ「始めよう・・・冬月」
シンジ「ヱヴァmark06…?パターン青?」
アスカ「まずい!第12の使徒がまだ生き残ってる!コネメガネ!3番コンテナ!」
マリ「あいよー!」
アスカ「サードインパクトの続きが始まる前に・・・こいつを片づける!」
アヤナミ「・・・これが命令」
シンジ「使徒!?」
アスカ「でやあああああああああ!!」
マリ「姫ー、無駄玉はやめときなよ。あれ全部コアだから。あたしらじゃ手の打ちようがにゃいよ」
マリ「それに、最後の使徒を倒したところで鬼が出るか蛇が出るか・・・気になるじゃん?」
アヤナミ「これは・・・これは・・・私?」
アヤナミ「私は・・・何?」
シンジ「どうなってんだよこれ!?カヲル君!」
シンジ「カヲル君!」
カヲル「まさか第一使徒の僕が13番目の使徒に落とされるとは…」
シンジ「何言ってるの?カヲル君!」
カヲル「始まりと終わりは同じというわけか…さすがリリンの王。シンジ君の父上だ…」
マリ「dssチョーカーのパターン青!?無いはずの13番目?ゲンドウ君の狙いはこれか…!」
ゲンドウ「死海文書の契約改定の時が来ました。これでお別れです」
ゲンドウ「あなた方も魂の形を変えたとはいえ、知恵の実を与えられた生命体だ」
ゲンドウ「悠久の時を生きることは出来ても、われわれと同じく訪れる死からは逃れられない」
ゲンドウ「死を背負った群れの進化を進めるために、あなた方は我々に文明を与えてくれた」
ゲンドウ「人類を代表し、感謝します」
ゲンドウ「死をもって、あなたがたの魂をあるべきところへ帰しましょう」
ゲンドウ「宿願たる人類補完計画と、定款された神殺しは私が行います。ご安心を」
キール「我らの願いは既にかなった。良い。すべてこれで良い。人類の補完。やすらかな魂の浄化を願う」
アスカ「こいつ!疑似シン化形態を超えている!」
マリ「覚醒したみたいね…アダムスの生き残りが!」
シンジ「なんだこれ…」
シンジ「なんなんだよこれ…」
シンジ「僕のせいなのか…」
シンジ「僕が槍を抜いたから…!」
カヲル「フォースインパクト。その始まりの儀式さ」
シンジ「カヲル君!首輪が!」ドゴーン
シンジ「うわっ!ミサトさん!?」
ミサト「atフィールド最大!このままエヴァを封じ込めて!主砲斉射用意!極射弾装填!なんとしてもフォースの発動を食い止めるのよ!撃てー!!」
北上「やられました!主砲に直撃!」
ミサト「アダムスの器か!」
ヒデキ「中央部に被弾!損害不明!」
スミレ「舵が効きません!落下します!」
リツコ「アダムスの器…ヴンダー本来の主!初号機から本艦の制御を奪い返すつもりだわ!」
アヤナミ「なぜ…?リンクが回復しない」
マリ「よっと」
マリ「あっちゃ~、こいつはしっちゃかめっちゃかな状況ねぇ…」
アスカ「改2で13号機を!ヴンダーは8号機よろしく!!」
マリ「ラジャ!」
北上「アダムスの器、排除できません!」
ヒデキ「主制御システムに未確認データが侵入!」
青葉「艦のコントロールが乗っ取られていきます!」
ミサト「くっ」
マリ「ブルー!?ゼーレがやりそうなことだにゃ!」
ドガーン
アヤナミ「誰!?」
マリ「古い知り合いってとこなにゃ?」
青葉「下部ブリッジより報告。8号機、アダムスの器と会敵!」
ミサト「頼むわ、マリ・・・!」
アヤナミ「こんな時、アヤナミレイならどうするの・・・?」
マリ「さあね~、自分がしたいようにすればいいんじゃない?」
プシュッ
マリ「これで…コアを!」
マリ「こいつ!全身がコアか!時間もない……ごめん!8号機!!」
スミレ「制御システム回復!」
ミサト「全艦緊急発進!目標のエヴァをただちに追跡!」
リツコ「艦長!主機が復元されるまでは無理よ!」
ミサト「シンジ君…!」
シンジ「僕のせいなのか…僕が、僕が…」
カヲル「君のせいじゃない」
シンジ「えっ」
カヲル「僕が第13の使途になってしまったからね。僕がトリガーだ」
シンジ「どうしよう…ねえ、どうしよう…カヲル君、僕はどうしたらいいの…?」
カヲル「魂が消えても願いと呪いはこの世界に残る。意志は情報として世界を伝い、変えていく。いつか自分自身の事も書き換えていくんだ」
カヲル「ごめん。これは君の望む幸せではなかった。ガフの扉は僕が閉じる。シンジ君が心配することはない」
シンジ「カヲル君…カヲル君が何を言っているのか分からないよ!」
カヲル「シンジ君は安らぎと自分の場所を見つければいい」
カヲル「縁が君を導くだろう」
カヲル「そんな顔をしないで。また会えるよ、シンジ君」
シンジ「カヲル君!!」ベッチャァァ
アスカ「ガフの扉が閉じない!!」
アスカ「このままだと……」
シンジ「……もう嫌だこんな世界…」
シンジ「消えてなくなっちゃえ……」
シンジ「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
アスカ「やばっ」
アスカ「フィールド全開!!」
ザーン ザザーン
???「また失敗のようだね…」
???「ホントにさ、毎回思うんだけど、あんたって死神かなんかなわけ?」
???「ひどいなもう…」
???「だってあんたが毎回毎回起こしてるんだもん!!」
シンジ(……死んだのかな僕…)
シンジ(…天国だといいなぁ………ここ)
シンジ(…無理か、あんなことしちゃったし……)
???「と…ところでさ、なんで向こうのアスカがここに居るの?」
シンジ(…アスカ!!?)
???「仕方ないじゃない!!入れ替わる前に向こうが滅んじゃったんだから…」
???「なに?あんた、あたしに帰れって言うの?」
???「そ、そんなんじゃないよ…」
???「もう……ただでさえ一人でも大変なのに、二人だなんて…」ボソッ
???「「なんですってぇ~」」
???「ひっ…………そ…その…アスカが二人も存在して大丈夫なのかな?」
???「さあね、まぁいいんじゃないの?」
???「ここでは、あたしたちが神様みたいなもんだから、あたしたちがオッケーならいいんでしょ?」
???「そうかな…」
???「あ~あ、今回は今までとかなり違かったから期待してたんだけどなぁ……」
???「あそこに転がってるやつのせいで台無しよ!」
???「自分のatフィールド使うことになるなんて…」
???「この、バカシンジいつまで寝てんの!?さっさと起きろ!!」ベシッ
シンジ「げふっ……………………ここは?」
碇シンジ「覚えてる……いや、識っているだろ僕?」
シンジ「僕がもう一人…?」
惣流「確かにあんたにあげたはずよ!こっちの記憶を…」
シンジ「……あれは…ただの夢じゃなかったのか………」
シンジ「…向こうは?」
碇シンジ「滅びたよ…」
シンジ「やけに冷静だね」
碇シンジ「まぁね」
シンジ「…………アスカも二人…」
式波「あら、リアクション薄いわね?」
シンジ「もうこれくらいで驚かないよ…」
式波「それもそうね…」フフッ
惣流「…そうだ!!あんた達、往復ビンタ100発の刑よ!!!」
碇シンジ「な…なんでだよ!!!」
惣流「女に手をあげた罰よ!」
碇シンジ「それは僕ではない僕がやったことだよ!!」
惣流「問答無用!100発歯くいしばりなさいよ!!」
式波「いいえ、二人で合計200発…バカシンジ達は二人で合計400発よ」
惣流「そうね…じゃ、行くわよ」ジリジリ
式波「ええ」ジリジリ
碇シンジ「か…勘弁してよーー」
シンジ「えっ、えっ?」
バシーン バシーン バシーン バシーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
式波「200発も叩くと結構疲れるわね」ハァハァ
惣流「…たしかに……」
シンジ「……60発あたりから、痛みを感じなくなったよ…………」ヒリヒリ
碇シンジ「二人ともヒトじゃないんだから…もう少し手加減してよ……」ヒリヒリ
式波「それはあんた達も一緒でしょ?」
……………
…………………
…………………………
碇シンジ「今回はこれまでと大きく違った世界だったね」
惣流「そうね、今までは全部だめだったから、今回のルートのどこかで成功できるかもね…」
式波「今までってどれくらい経験してきたのよ?」
碇シンジ「何回位だっけ?」
惣流「う~ん1000超えてから数えるのやめたけど……3000位かしら?」
シンジ「そんなに…」
式波「今回と今までって具体的にどう違うの?」
碇シンジ「う~ん、ざっくり挙げると、アスカの名字、真希波、エヴァmark06以降かな?」
式波「えっ?名字違うのあたし?なんで?」
惣流「そっ、初めてよこんなの。こっちのあたしは惣流。そっちが式波」
……………
…………………
…………………………
シンジ「これからどうするの?」
碇シンジ「新しいルートの攻略ってとこかな?」
惣流「次はあんたの番よ!あたしは疲れたわ!!」
碇シンジ「わかってるよ…」
惣流「でも、向こうのシンジが来て助かったわ。こっちのシンジがいない時でも不便じゃないもの」
式波「ダメよ!!こっちのバカシンジはあげないわ!!!」
シンジ「ア…アスカ……」カァァ
碇シンジ「式波を少しでも見習ってくれれば…」
惣流「なんか言った?」ギロッ
碇シンジ「いえ、なんでも…」
碇シンジ「じゃあ、そろそろ行くよ」
シンジ「がんばってね僕」
惣流「少しでも攻略して来るのよ!!!」
式波「けがすんじゃないわよ…」
スッ
シンジ 惣流 式波「いってらっしゃい…」
マリ「にゃっ!」
シンジ 惣流 式波「!!!!!!!!!!」
終劇
予告
ミサト「輪廻から抜け出せないでいる碇シンジとアスカ。
たどり着いた場所が彼に希望を教える。
ついに発動する補完計画。
サードインパクト阻止のため、動き出すシンジとアスカ」
次回、シンジ「なんちゃらかんちゃら~」アスカ「どうたらこうたら~」
さ~てこの次もサ~ビス、サ~ビスぅ
終わりです!!
最後の予告は有名なのもらったの使わせてもらったw
eoeとqを絡めたのを書きたいと思って始めたら、めっちゃ長くなってしまった…
次はギャグありでほのぼのしたのを書きたい…
最後までありがとうございました!!!!!!
乙
乙
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