北斗「温泉に入りたいって?」冬馬「ああ」 (22)
北斗「いきなりどうしたんだ?」
冬馬「最近俺たちライブで疲れ気味だからリフレッシュをしたほうが良いと思ってな」
冬馬「こんな涼しい時期には入ってみたいだろ、温泉」
冬馬「しかも今は時期的に紅葉とか見れるぜ」
北斗「確かに冬馬の言うとおりちょっと疲れが溜まってるからな…」
冬馬「そうだろ、だからみんなで行かないか?」
北斗「まあ気分転換にはちょうど良いな」
北斗「わかった、今度の休日4人で行こうじゃないか」
北斗「俺が予約とかをしておくよ」
冬馬「サンキュ」
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休日
ブオオオオオオン
翔太「温泉とは気が利くね、リフレッシュにはちょうど良いや♪」
静「私も誘ってくれるなんて嬉しいわ!」
冬馬「マネージャーには世話になっているからな」
北斗「恩返しのようなものですよ、一緒にゆっくりしましょうよ」
静「ええ!」
北斗「ところで旅館までまだ時間があるのでバスが到着するまで何かしませんか?」
冬馬「じゃあスマブラやろうぜ!」
翔太「いいね、やろうやろう!」
静「暇つぶしにはもってこいね」
北斗「手加減はしないぞ」
2時間後
翔太「冬馬君、そんなところに消火栓置かないでよ!」
冬馬「うるせぇ! お前こそ投げからのアッパーやめろ!」
北斗「二人とも、まだそんなことで喧嘩しているのか」
シュウウウウウウウ
静「あ、もう着いたようね」
静「やっぱゲームをやってると時間が早く過ぎるわね」
冬馬「じゃあ降りるとするか、続きはまた後でな」
翔太「次は負けないからね」
温泉旅館前
冬馬「この近くでは紅葉が見れるらしいな」
北斗「それが目当てで来る人もいるみたいだね」
静「私たちも行く?」
冬馬「そうだな、途中で歩いたりなんか見たりして疲れが溜まったら温泉で一気に取ればいいしな」
翔太「一理あり」
北斗「なら荷物を置いて散歩でもしようか」
静「そうね」
ヒラヒラヒラヒラ
冬馬「もみじとかがたくさんあるな」
静「綺麗ねぇ~」
ヒラヒラヒラヒラ
北斗「見てごらん翔太、イチョウだよ」
翔太「たくさんあるねぇ~」
冬馬「これ見てると和むっていうか、落ち着くな」
翔太「そうだねぇ~」
静「日本でしかこういう光景は見られないからね」
静「日本人に生まれてよかったわ」
翔太「ほんとだねぇ~」
猿「ウキッ!」
翔太「まったくだねぇ~」
4人「…えっ?」
猿1「ウキッ!」
猿2「ウキキッ!」
猿3「ウキキキキッ!」
静「さ、猿!?」
北斗「何でこんなところに?」
冬馬「創世記だ…創世記だあああああああああ!」
猿たち「ウキャー!」
ワアアアアアアアアアア!
猿「キッキィ☆」
翔太「またね~」
冬馬「あー、それにしてもびっくりした」
冬馬「俺たちが持ってたお菓子が食べたかっただけか」
静「食べてる姿、かわいかったね☆」
翔太「一匹北斗君にメロメロだったね」
北斗「俺にとってはメス猿でもエンジェルちゃんさ…って締まらないな、これじゃあ」
冬馬「あー、クタクタだ、早く入って汗流そうぜ」
静「そうね」
旅館
冬馬「さぁて、男湯にレッツゴーだ」
翔太「見てご覧北斗君、エンジェルちゃん達だよ」
北斗「何!?」クルッ
婆達「ゆっくり浸かろうかしらね」
幼女達「わーい!」
北斗「………」
翔太「そんな捨てられた子犬のような顔をしないでよ」
静「それじゃあ私はこれで」
冬馬「またな」
露天風呂
カポーン
冬馬「見ろ翔太、北斗、俺たちしかいないぞ!」
翔太「貸しきり状態だね」
北斗「流石にこの時間帯では入る層はまだいないか、夜に増えていくんだろうね」
冬馬「とりあえず入るか」
北斗「その前に体を洗え、基本だぞ」
二人「はーい」
ザバアアアアン
冬馬「あああああああ、生き返るぜええええ」
翔太「親父臭いよ」
冬馬「そうだなぁ」
北斗「さて、俺も入るとしようか」
冬馬「タオル入れるなよ」
北斗「入れないよ」
ザバアアアアン
北斗「ふぅ…」
翔太「生き返るねぇ」
冬馬「だな」
翔太「きてよかったね」
北斗「ああ」
冬馬「だな」
北斗「………」
翔太「………」
冬馬「………」
翔太「ねぇ、この沈黙何?」
北斗「いざ入ったはいいが特に話すことはないからな」
冬馬「温泉でしか話せない会話なんて思いつかないな、普通の日常会話で十分だしな」
翔太「温泉でしか話せない会話って何だろうね?」
冬馬「なんだろうな?」
将太「例えば男同士の風呂についてとか?」
北斗「俺は野郎の風呂シチュは正直NGだ」
翔太「そう? 僕は面白いと思うけど」
冬馬「俺は風呂とかのシチュエーションはどうでもいいや」
翔太「えっ!? 冬馬君、数あるシチュの中でもトップに君臨する風呂をどうでもいいというの?」
冬馬「いやどうでもいいだろ」
北斗「見損なったぞ冬馬、あの男のロマンをどうでもいいなんて!」
翔太「失望したよ冬馬君、全国の風呂シチュ大好きな人たちに謝ってよ!」
冬馬(な、なんだこの状況…、何もしてないのに、俺が悪いのか?)
冬馬(とりあえず話にあわせておこう…)
冬馬「冗談だ、本当は風呂に興味がある、むしろ大好きだ」
北斗「冬馬、お前にそんな変態的な趣味があったなんて…」ジトー
翔太「むっつりスケベ」
冬馬「おまえらあああああああああ!」
冬馬「もう怒った、これでも喰らえ!」バシャアアアアアアン!
北斗「うわっ、お前いきなりかけるな!」
翔太「マナー違反だよ! 温泉で遊んじゃダメだよ!」
冬馬「うるせぇ! 俺を馬鹿にした罰だ!」
冬馬「オラオラオラオラァ!!」バシャアアアアアアン!
北斗「くっ、いい加減にしろよな…流石の俺も切れたぞ!」
翔太「やられたらやり返す、それが孤高なる木星の流儀だよ!」
オリャリャリャリャリャリャリャリャ!
バシャアアアアアン
トリャアアアアアアアア!
バシャバシャ
ウキイイイイイイイイイイ!
バッシャアアアアアアアアアアアアアアアン!
三人「ウキィ?」
猿軍団「…」
翔太「な、なんでお猿さんたちが…」
北斗「この子達も温泉が大好きなようだね…」
冬馬「新世記だ…新世紀だあああああああああ!」
猿軍団「ウキャアアアアアアア!!!!!」
翔太「お湯かけられて怒っているようだよ」
北斗「どうする冬馬」
冬馬「…面白ぇじゃねえか、いいぜ、貴様らまとめてかかってこいよ!」
冬馬「俺たちの本気を…ジュピターの力を見せてやるよ!」
翔太「わかった、来てよお猿さんたち♪」
北斗「君たちの全力を見せてもらおうか☆」
猿軍団「ウキャアアアアアアア!!!!!」
ジュピター「おりゃああああああああああ!」
ウキャキャキャキャキャキャキャキャキャ!
ギャアアアアアアアアアア!
静「男の子って元気があって良いわねぇ~、正直うらやましいわ」
静「しかし温泉ってホント凄いわね、生き返るわ~」
静「なんか10歳若くなった気分ね☆」
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冬馬「そんなことが昔あったんだ」ヴヴヴヴヴヴ
娘「馬鹿じゃないのか~」ヴヴヴヴヴヴ
冬馬「まあな、だが今となってはいい思い出だ」ヴヴヴヴヴウ
娘「そうなのか~」ヴヴヴヴヴヴ
冬馬「ところで娘たち二人はどこだ?」ヴヴヴヴヴヴ
娘「アホ毛双子姉貴共ならまだ露天風呂じゃないか?」ヴヴヴヴヴヴ
冬馬「アホ毛がアホ毛言うのか?」ヴヴヴヴヴヴ
娘「親父だってアホ毛だろ」ヴヴヴヴヴヴ
冬馬「それもそうだ、みんなアホ毛だな」ヴヴヴヴヴヴ
キャアアアアアアアア サルウウウウウウウウウ
娘「なんだ? 姉貴たちの声だ」ヴヴヴヴヴヴ
冬馬「猿に遭ったようだな、ここら辺はよく出るからな」ヴヴヴヴヴヴ
娘「そうなのか~」ヴヴヴヴヴヴ
冬馬「それにしてもこのマッサージチェアの座り心地良いな」ヴヴヴヴヴヴ
娘「そうだな~」ヴヴヴヴヴヴ
冬馬「今度はまたあの二人をよんで一緒に来ようかな」ヴヴヴヴヴヴ
娘「そうしなよ~」ヴヴヴヴヴヴ
冬馬(それにしてもたまに来る温泉も悪くないな)ヴヴヴヴヴヴ
冬馬(この安らぎがいつまでも続くと良いな)ヴヴヴヴヴヴ
冬馬「さて、また入るとするか」
娘「そんなにたくさん入るとふやけるぞ」ヴヴヴヴヴヴ
冬馬「いいさ、せっかく来たんだから楽しまないと」
冬馬「それに思い出はたくさん作ったほうが良いからな」
娘「ふ~ん、それもそうだな」ヴヴヴヴヴヴ
冬馬(あの頃の思い出はもう作ることはできない…)
冬馬(だけどその代わり、この娘たちと一緒に新しい思い出を作ることができる)
冬馬(静、あなたの分まで楽しい思い出をたくさん作っておくよ)
冬馬(そしていつか二人で思い出についてゆっくり話そうじゃないか)
終わり
おいいきなりジョバさん死んだことになってるじゃねえか
おいおい、一言も死んだとは言ってないぜ
ちなみにこれの続編
冬馬「今日はスパイスからのカレーを作るぜ」
冬馬「今日はスパイスからのカレーを作るぜ」 - SSまとめ速報
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記憶喪失書いた人か
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