モバP「巣立ち雛」 (57)


光「(○月※日。雨)」



光「(その日、アタシはあいつと出会った)」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1369397840

ザァァァァー…


P「クーラーがモバコイン投入式になったってマジですか」

ちひろ「はい。1時間300モバコインと、大変お求めやすい価格で……」

P「一体誰が払うんです?」

ちひろ「それはもちろん、プロデューサーさんが」

P「はい!?」

P「こ、これから梅雨に入るってのに……」

ちひろ「電気代もバカになりませんから」

P「外見てくださいよ、どしゃ降りですよ?絶対ジメジメしてきますって」

ちひろ「そうですね」

P「除湿も、必要ですよね?」

ちひろ「そうですね」

P「だったらクーラー入れましょうよ!」

ちひろ「そうですね」ニコッ

P「(ちひろさんから、モバコインを払おうとする気がまるで感じられない……)」

P「(あくまでも、俺に払わせるつもりか……!)」

ちひろ「ふぅ。ちょっと暑くなってきましたね〜」パタパタ

P「(あ、あんなに胸元広げてアピールしても、俺は屈しないからな!)」ゴクリ

P「(そうだ、絶対に屈し……)」


ガチャッ


光「プロデューサー、大変だ!大変だーっ!」

胸元アピールだって!?(歓喜)

P「どうした光、そんなに慌てて」

光「ほら、こいつ!帰ろうとしてたら、玄関の端っこに……!」

麗奈「ちょっと!先に見つけたのはアタシでしょ!?」

光「こいつを助けたのはアタシだ!」

P「待て待て、一体何が……ん?」



ちひろ「……ハンカチに、鳥が包まれてますね」

光「雨に打たれて、すごく弱っててさ……でもまだ、生きてるんだよ!」

光「一体どうしたらいいんだ、プロデューサー!?」

—————

———




ガチャッ

P「………」

ちひろ「あ、お帰りなさいプロデューサーさん」

光「プロデューサー、あの鳥……」

P「あぁ。足に軽いケガをしていたようだが、命に別状はないそうだ」

光「その段ボールって、巣箱?」

P「まぁな。無いよりはマシ程度だが」

麗奈「……全然動かないんだけど。ホントにこいつ、生きてるわけ?」

P「さっきまで衰弱してたんだ、今はそっとしといてやれ」

光「そ、そっか……でもこの暑さじゃ……」

P「む……」

麗奈「て言うか、何でクーラーつけないのよ?暑苦しいわね」パタパタ



ちひろ「………」ニコッ

P「ク……クソォォォォォ!!」チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリン

焼いて食おうぜ

ゴォー…


光「なぁなぁ、コイツどうするんだ?」

P「あぁ、それはだな……」

ちひろ「私が預かりますよ」

P「え?」

ちひろ「光ちゃんと麗奈ちゃんには、この鳥の飼育は難しいでしょうし……」

ちひろ「プロデューサーさんの家は、確かペット禁止のはずでしたよね?」

P「え、えぇまぁ、そうですけど……」

ちひろ「ここ数日預かるだけでしたら、私の方で何とかなりますから」

流石に有料クーラーは引くわ…

いくら絞る気だ!?

P「じゃあ、ちひろさんにお任せすると言うことで」

麗奈「そうよね〜、確かに南条やアンタに任せてたら、一日経たずに死なせちゃうものね」

光「そ、それってどういう意味だ!」

P「ハイハイ、そこまで。もう遅いし、お前達もそろそろ帰るんだ」

光「……はーい」タタタ


ガチャッ

バタン

P「ふぅ……ようやく帰ったか。やれやれ」

ちひろ「それで、どうだったんですか?」

P「愛護センターには連絡しておきました。保護での飼育なら良いそうです」

ちひろ「そうですか。じゃあやっぱり……」

P「えぇ。こいつは——」





「………」

光「(○月△日。雨)」

光「(今まで書いたことなんて無かったけど、今日から日記をつけることにした)」

光「(あいつと出会ってから、今日で二日目)」

光「(昨日は全然元気がなかったけど、大丈夫かな……?)」


ガチャッ

光「おはよー、プロデューサー!」


ワイワイ キャイキャイ


光「!?」

千佳「わぁー……かわいー♪」

麻理菜「ふーん、この鳥が事務所の前でねぇ」

麗奈「このレイナサマが見つけてあげたのよ。でなければ、きっと死んでたわ!」ドヤァ

仁奈「何ていう鳥なのです?」

P「あぁ、そいつはツバメだ」

麻理菜「ツバメって……あの、屋根に巣をつくったりする?」

P「そうだ。体格から見るに、このツバメは……」

光「プロデューサー!」

P「おう、光」

光「も、もう元気になってるのか!?」

P「そうだなぁ……エサを食べられる位には、何とかってトコだ」

千佳「エサって?」

P「これだ」スッ

仁奈「?……タッパーですか?」

P「麻理菜さん、フタを開けてくれませんか」

麻理菜「私が?別にいいけど……」


パカッ

ウニョウニョウニョウニョ…


麻理菜「」

千佳「」

麗奈「」

仁奈「」

光「うわぁ……」

P「どうです、ぶっといでしょう?新鮮なミルワームなんです」



\ギャアアアアアアアアアアアアアアア/

千佳「み、みみみ、み……みみみみずぅ……!?」ガタガタ

麗奈「な……な、何なのよこれぇぇぇぇ!?」

P「ミミズじゃないぞ、ミルワームだ」

麻理菜「何で私に開けさせたの!?ねぇ、何で私に開けさせたの!?」

P「え、だって長野出身ですよね?色々虫を食べたりするそうですし、平気だと……」

麻理菜「あ、あれはちゃんとした料理だから!って言うか、長野県民皆が虫を食べてる訳じゃn」

仁奈「ま、麻理菜おねーさんっ!……手に!手に!」



\イヤアアアアアアアアアアアアアアア/

麻理菜「こ、今度やったらサーフボードぶつけるわよ!?」ハァハァ

P「やめてくださいしんでしまいます」

仁奈「……あのエサしか、食べやがらないのですか?」

P「いや、そんな事は無いぞ。ヒナの頃から、他にハエやトンボだって食っちまうからな」

麗奈「げぇ……」

光「ちょっと意外だなー」

千佳「こんなにカワイイのに……」

P「流石に好物だけ食うと、栄養が偏って体を壊すからな」

P「だから大体は他のエサ……例えば、すり餌とかも与えなきゃいけないんだ」ゴソゴソ

千佳「すり餌って?」

P「昔からある鳥の餌さ。他にペット用のサプリメントや、ドッグフードなんかでも良い」

麗奈「犬じゃないのにドッグフードまで食べるわけ?」

P「あぁ、ふやかしたものだけど……ほら、これがすり餌」コトッ

麻理菜「さ、最初からそれ出せばよかったじゃない!何なの!?」

光「ね、それアタシにもやらせてよ」

P「お、やってみるか?」

光「うん」

P「こう、ピンセットでつまんでだな……そうだ」


パクッ


光「あ、食べた!」

麗奈「ホントに虫、食べるのね……」

P「麻理菜さんもどうです?やってみt……いたっ!いだだだだだ!!」ガスガス

光「(○月☆日。曇り)」

光「(一昨日も昨日も、あいつはアタシの出したエサを綺麗に食べてくれた)」

光「(他の皆は忙しいか、エサを気味悪がって誰もやりたがらない)」

光「(だから事務所にいる間は、アタシとプロデューサーが面倒を見ている。エサをやる位は平気だ)」

光「(そろそろ名前も考えてやらないと……)」



友紀「ふーん……この鳥が今話題の、ウチのマスコットね〜」

光「とても食いしん坊なんだー」

友紀「うーん、この……なんと言いますか。ペンギンみたい」

友紀「名前は付いてるの?」

光「ううん、まだ……」

仁奈「フン五郎なのですよ」

光「フン五郎!?」

仁奈「もしくはフン太郎、フンの助、ぴよ子、コトリ……」

光「な、なんでフンが付くんだよ!」

仁奈「あ、光は昨日あの場にいなかったから知らねーのですね」

光「?」

パクー

バササッ


光「あっ!」


チョコン


友紀「お、おぉ!?……あたしの肩に、乗った?」

光「エサを食べたら、飛んで……って、もう飛べるようになったのか!?」

仁奈「に、逃げるのです、友紀おねーさん!!」

プリッ


友紀「」ボトッ

光「あ」

仁奈「そいつは、エサを食べたタイミングですぐフンをしやがるのです!」

仁奈「だからフン五郎……」



\ギャアアアアアアアアアアアアアアア/

P「いやぁ、麗奈も昨日やられたんだよ。災難だったな、ハッハッハ」

友紀「ハッハッハじゃなぁーい!あたしのユニフォームが〜!」ゴシゴシ

光「プロデューサーはこいつの名前、もう付けた?」

P「名前?……うーん、そうだなぁ。スワローとか?」

光「すわろー?」

P「英語でツバメって意味だ」

仁奈「何の捻りもねーですね」

P「そうか?つーかお前達、名前なんてあんまり拘らない方が……」

友紀「……郎」ボソッ

P「?」

友紀「そいつの名前はつば九郎!うん、間違いない」

光「ツバクロー!?」

友紀「ったく、ホントぐうの音も出ない畜生なんだから……」ブツブツ



光「ツバクローかぁ……カッコいい名前じゃん!」

光「よーし、お前はツバクローに決まり!よかったな、ツバクロー!」

仁奈「仁奈的にはフン五郎で良かろうなのだです」

光「フン五郎じゃない!ツバクローだ!」


ワーワー ギャーギャー


ちひろ「……プロデューサーさん、ちょっと」

P「はいはい」

光「あ!そうだプロデューサー、話が……」

P「あぁ、後でな」

ちひろ「……巣の方なんですけど、見つかりました。事務所のすぐ近くです」

P「……そうですか」

ちひろ「中は空っぽで……もしかしたら皆、巣立った後なのかもしれません」

P「まぁ、実際飛んでますしね。巣から落ちたヒナにしてはデカいなとは思ってましたよ」

ちひろ「では……」

P「……光達には悪いですが、そろそろ——」





麗奈「………」ギリッ

光「(×月★日。快晴)」

光「(ツバクローと出会ってから、一週間近く経った)」

光「(今まで言い出せずじまいだったけど、今日こそはプロデューサーに頼んでみようと思う)」



光「(……アタシは、ツバクローを引き取りたかった)」

光「(ちひろさんには、アタシや麗奈に飼育は難しいって言われたけど……)」

光「(これまでプロデューサーと一緒に世話をしてきたし、飼い方は十分学んだつもりだ)」

光「(……これからもずっとツバクローと一緒にいられるのなら、それで良かった)」

ガチャッ

光「おはよー、ツバクロー!プロデューサー!」


シーン


光「プロデューサー?いないのか?」

光「ツバクロー?……おーい、ツバクロー!」ゴソゴソ





光「……ツバクロー……?」

ジャアアアアアアアア…


ガチャッ

P「あぁクッソ……朝はどうも腹の調子がおかしくなるから困る」

光「プロデューサー!……プロデューサーッ!!」ダッ

P「!?ど、どうした光。こんな朝早く……」



光「ツバクローが……ツバクローが、どこにもいないんだ!」

P「何?」

P「おいおい……マジでいなくなってるのか」

光「どこ行っちゃったんだよ、あいつ……!」

P「(おかしいな……俺が今朝来た時には、ちゃんと……)」



麗奈「朝っぱらから騒々しいわね〜」

P「あれ?麗奈、お前来てたのか」

麗奈「……何よ。早めに来てたら悪いっての?」

光「麗奈!ツバクローを見なかったか!?」

麗奈「は?ツバクロー?……もしかして、フン太郎のこと?」

光「フン太郎じゃない!ツバクローだ!」

麗奈「フン太郎はフン太郎でしょ……で?そいつがどうしたってのよ」

光「あいつ……いつの間にか、いなくなってて……!」



麗奈「あ、そうなの?じゃあ、逃げたんじゃない?」

光「……え?」

麗奈「結局、野生の生き物だったってこと……」

麗奈「あんな段ボールの巣箱で収まるような奴じゃなかったのよ。潔く諦めたら?」

光「……そ、そんな事……!」

麗奈「あるわけないって?」

光「当たり前だろ!!」

P「……まさか麗奈、お前」

麗奈「アンタは黙ってて」

光「麗奈……お前、ツバクローの何を知ってるんだ……!?」

麗奈「………」

光「ツバクローに、何かしたんだろ!?答えろよ、麗奈!!」

麗奈「ううん、フン太郎には何もしてないわ」

光「だからフン太郎じゃなくて、ツバクローだって何度も言って……」



麗奈「巣箱を外に持って行ったら、あの鳥は自分から飛んでっちゃった」

麗奈「……それだけの話よ」

光「」

P「……俺がトイレで唸ってる間に、巣箱を動かしたのか」

麗奈「えぇその通り。他の誰でもない、このレイナサマがね!」ドヤァ



光「どういう事だよ、それ……!」

麗奈「あわよくば……自分が飼うつもりでいたんでしょ?フン太郎」

光「!」

麗奈「図星?って言うかアンタ、知らなかったの?」

光「な、何を……」

麗奈「あの鳥はねぇ、飼っちゃいけない鳥なのよ」

光「………」

麗奈「ツバメは国で保護されてる野鳥だから。勝手に飼ったらダメなの」

麗奈「ケガが治ったら、自然に帰すしかなかったってわけ。分かる?」

麗奈「何をどうしたって、アンタにフン太郎は飼えなかったのよ。絶対にね」

光「だからって……何で!……何でそんな、勝手なことしたんだよ!」

光「アタシ……アタシまだツバクローに、何にもっ……」

麗奈「だってアンタがいたら、絶対手放そうとしないじゃない。だからアタシが直々——」



光「ふざけるなぁっ!!」グイッ

P「待て待て待て、落ち着け!」

麗奈「ケホッ、ケホッ……」

光「っ……」ギリッ

麗奈「………ふん、随分乱暴じゃない。人の胸倉掴み上げて……気は済んだ?」

光「何だと……!」

麗奈「名前まで付けちゃって、勝手に盛り上がってさぁ……バッカみたい!」

麗奈「とんだお笑い草よね!どうせ放してあげなきゃいけなかったのに!」

P「いい加減にしないか!!」

麗奈「」ビクッ

P「……麗奈」

麗奈「な、何よ……アンタだって最初から、逃がすつもりだったくせに……!」

P「!……やっぱりお前、聞いて……」

麗奈「っ……」ダッ

P「お、おい!待つんだ麗奈!」


バタン


光「………」

P「………」

P「……麗奈の言った事は、本当だ」

光「………」

P「ケガが治り次第……いや、今日にでも俺が放す予定だったんだ」

光「………」

P「これ以上世話を続けたら、あのツバメは自然に帰せなくなる」

P「人が与えた餌しか食べないツバメは、外では生きていけなくなってしまうんだよ」

光「………」

光「……どうして」

光「どうしてそれ、アタシ達に教えてくれなかったんだ……?」

P「………」

光「……答えてよ」



P「………あの鳥に、一番懐いてたお前達には……今更とてもこんな事は、言い出せなかったんだ」

光「………」

P「……黙っていて、すまなかった」



光「プロデューサーが謝ったって……ツバクローはもう……」

P「……………」

千佳「ふふふーんふんふっふー♪今日はー魔法少女のー鑑賞会ー♪」ランラン

千佳「タイトルは確か、えっと……まどか、マギ……だっけ?」

千佳「奈緒お姉ちゃんのオススメだし、とっても楽しみ……あれ?」



麗奈「………」ゴシゴシ

千佳「麗奈ちゃん、今日は早いねー。確か昼からだったんじゃ……」

千佳「って、大丈夫?……目、腫れてるよ?」

麗奈「………」

千佳「麗奈ちゃん……?」

〜夕方〜

光「………」グデー





ちひろ「朝から光ちゃん、ずっとあんな状態なんですよ」

仁奈「フン五郎が逃げたのがすげーショックだったみたいです」

麻理菜「重傷ねぇ……ペットロス症候群って奴?」

ちひろ「何とかしてあげられたらいいんですけど……」

友紀「———それでどうしてあたしが選ばれるんです?」

麻理菜「そりゃ光ちゃん以外だと、あなたが一番フンの助と仲良かったし」

友紀「いや、仲良かったなんてものじゃないですよ!?」

友紀「って言うかあの畜生、やたらあたしに爆撃してくるから超敵対してた方なんですけど!」

ちひろ「再起不能に陥るヒーロー。でも誰も救いの手を差し伸べてあげられない」

ちひろ「そんな時、彼女を救ってくれるのは……」

仁奈「まさかのライバルでごぜーますね!燃える展開なのですよ!」

友紀「いやいやいや、いつライバルになったのよ」

麻理菜「つべこべ言わずにさっさと行きなさい」ドン

友紀「ったく……一体あたしにどうしろって言うの?」

光「………」ブラーン

友紀「………」



友紀「ね、ねぇ?お腹すいてない?」

光「………」

友紀「丁度今手元にさ、キャッツ球団特製のねこっぴーまんじゅうがあるんだけど……」

友紀「どう?一緒に食べない?」スッ

光「………」

友紀「ほ、ほら!今ならなんと、このねこっぴーストラップも付いてくるよ!」

友紀「ちなみにこれ宮崎キャンプの売店の限定品でね、すっごいレア……」

光「要らない」

友紀「え〜?ホントに〜?ねこっぴーファンなら垂涎モノよ?」

光「要らない」

友紀「今貰わないと……次、ないよ?だってこれ限定品」

光「要らないってば!」バシッ

友紀「おっかしいなぁ、これに食いつかないなんて……何かの病気?」

ちひろ「誰がホームランスマイルを使えって言いました?」

仁奈「ネコはツバメの天敵ですよ?何考えてやがるですか」

麻理菜「……あなた、フンの助との思い出をねこっぴーで塗り潰すつもり?」

友紀「ねこっぴーで塗り潰したいのはむしろあたしの方ですよ!」



友紀「……あ、良い事思いついた!」

麻理菜「良い事?」

友紀「ちょっと仁奈、着ぐるみ貸してくれる?」

友紀「ふっふっふ……そうだよ、ツバメにはツバメ……!」グイグイ

ちひろ「……それ、ペンギンの着ぐるみですよ?」

麻理菜「上半身までしか着れてない上にキツキツじゃない。ジャミラじゃないんだから」

仁奈「の、伸ばしたり破ったりしたら承知しねーですよ!?」

ちひろ「と言うか、あれで何をやるつもりなんでしょうかね」



友紀「光チャーン(裏声)」

光「………」

友紀「ボクダヨー、つば九郎ダヨー(裏声)」ヘコヘコ

麻理菜「どうすんの、あれ……」

ちひろ「……止めるべきだったでしょうか」

仁奈「あ、あ、ああぁ……に、仁奈の、仁奈のペンギンキグルミが……!」



友紀「モウカナシマナイデ、光チャン」ヘコヘコ

光「………」

友紀「光チャンガソンナダッタラ、ボクマデカナシクナルヨー」ヘコヘコ

不憫…

光「………」

友紀「ボクガイナクナッテモ、ゲンキダシテ」

友紀「……ソレカラ、キャッツモオウエンシヨー」

光「(……ツバクロー……)」





光「………」ジワッ

友紀「(あ、あれ?……泣きそう!?なんで!?)」アタフタ

P「大体は千佳から聞いたよ。お前、ずっと隣の公園にいたのか」

麗奈「………」

P「……あんな事をした気持ちは分からなくもないが、光の方は何も知らなかったんだ」

麗奈「………」

P「今更、こんな事を言う資格なんて俺には無いと分かってるが……せめて、あいつには」

麗奈「分かってるわよ」



P「(……参ったなぁ。こっちも相当重傷だ)」

ガチャッ

P「一体どうすりゃ……」



友紀「光チャーン!ナカナイデー、光チャーン!」ヘコヘコ

光「………」グスッ





P「……はい?」

麻理菜「あ、やば……」

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん?」

仁奈「もう絶対伸びてるです……あまりに惨たらし過ぎるのです……」プルプル

P「……友紀の奴、一体何をやって」


バササッ


P「ん?」

麗奈「えっ……!?」

チョコン

友紀「光チャン!光チャ……えっ?」

ちひろ「友紀ちゃんの頭上に、鳥が……」

麻理菜「って言うか、あれって」

光「……ツバクロー!?」


プリッ


友紀「」ボトッ

仁奈「」



\ギャアアアアアアアアアアアアアアア/

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom