勇者「次元幽閉されて現世に戻れない」 (10)

勇者「今いる世界がなんなのかもわからない」

勇者「でもわかることは、ほかにも次元幽閉された俺がいる?」

時はさかのぼる

魔王「勇者か よくここまできたな」

勇者「とうとう追いつめたな」

魔王「残念だが追いつめられたのはお前のほうだ」

勇者「何をいっている?」

魔王「私はついにお前を[ピーーー]ことはできなかった」

勇者「ええい!何をいってるんだ」
勇者の剣の一撃 魔王の体が引き裂かれたかと思えた

魔王「残念だが完璧な死というものは無理だ」

引き裂かれた魔王は 黒い闇となりそして勇者が引き込まれた

勇者「ぐわああああ」


魔王「私が死んでもかわりがいる・・ぐはっ」
魔王の悲鳴が聞こえた

勇者「ここは?」
勇者が起き上がった・・そこは、ゲートが4つあるだけの暗い空間だった
勇者2「助けてくれえええ」
勇者3「苦しい!!」
勇者4「ゲートに引き込まれる!」

勇者「うわああ引き込まれる・・・」
回想終わり

勇者「俺が分裂したのか?果たしてそっくりの別人か 俺がおかしくなっちまってるのか」

勇者「もう俺が生きてるのかわからんがとりあえずわずかな可能性にかけてみるか」

勇者「しかしなんてきれいな世界だ」

勇者「楽園?」

勇者「天国なはずないよな」

村人「なにやってんだ お前」

勇者「人!?」

村人「ああそうか ここはじめてだったか」

勇者「え?ここはあれか?現世?」

村人「いいや 異なる次元の世界だ」

勇者「えっとじゃあ俺の本当の世界は?」

村人「本当の世界が何かよくわからんが」

勇者「すまん!戻りたいんだ」

村人「困ったなぁ」

勇者「しかしあんたも元の世界があるんじゃないか?」

村人「俺らは次元幽閉されて長いからもう元の世界なんかどうでもいいだよ」

勇者「次元幽閉か そういうのもあるんだな」

勇者「うぐっ・・! くらくらしてきた」
村人「それは、いけねぇ 魔術師に見てもらう」
違う次元の世界は、現世ともかわらない文明だった
言えることは世界が村一つ分しかないこと
まぁこんな奇妙な世界で満足はしたくねぇなぁ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411503225

魔術師の家は素朴な民家だった

勇者「魔術師さん 俺の体の様子がおかしい」

魔術師「次元幽閉の影響としか考えられない」

勇者「やっぱりそうなるのか」

魔術師「分裂とかしたんじゃないか?」

勇者「まぁな」

魔術師「今のお前は、4つの体で一つの命を共有してる」

勇者「つまり分裂した俺が死んだら」

魔術師「お前も死ぬし、ほかのお前がダメージを受けたら少しだけ痛みが伝わるかも」

勇者「なんてこった 他の次元の俺が無事ならいいんだが」

魔術師「ほかの次元のことは稀にしかわからないが」

勇者「何かないのか」

魔術師「ここが現世の断片 つまり現世のはずだったが切り離された次元」

勇者「あとは?」

魔術師「魔界の断片 これは魔界のはずだったが切り離された次元」

勇者「あとはわからないのか?」

魔術師「戦争の時代の断片 これは戦争の時代の一部分が切り離された」

勇者「一部分が切り離されたら歴史がかわるんじゃ?」

魔術師「実際は変わらんな。次元が消えても記録は残る」

勇者「えーと最後が?」

魔術師「終わりの断片 これは世界が崩壊したときの切り離された次元」

勇者「最後のが相当危険そうだ」

魔術師「ああ。今もその次元の奴はかなわぬ生存のために戦っている」

勇者「とにかく自分を助けないと自分が死ぬな」

魔術師「お前さ分裂した自分と出会ったらどうなるか知ってんのか?」

勇者「わからん」

魔術師「その自分と結合する」

勇者「ここでの記憶とかはどうなるんだ?」

魔術師「同時刻に複数の記憶があるわけだからさ」

勇者「えーとつまり」

魔術師「どれがどっちの記憶かもわからないし もう一人の自分とは結合してるから聞くこともできない」

勇者「なるほど、つまり記憶がごっちゃになるってことか」

勇者「とりあえず自分は何者かメモをしておこう」

魔術師「それがいい メモはお前の記憶だ」

勇者「とりあえず違う次元に行き方を教えてくれ」

魔術師「それならこの次元の書を読むんだ」

勇者「これでいけるのか?」

魔術師「うむ 注意点はどこにつくかわからない」

勇者「それと現世にはどうやって戻るんだ」

魔術師「お前がお前だけになったときかな そうすれば元の次元に戻れる」

勇者「よしがんばってみるか」

つDDR

つ《異次元からの帰還》

勇者フリード

っ光霊術 聖

つ エクスカリバー <ヴァカメ

つ魔導書の奇跡


勇者「これが次元の書か」
勇者は次元の書を読んだ
勇者は 次元の狭間に吸い込まれていく

勇者「ここは」
勇者が来たのは魔界の断片だった

勇者「ある意味一番馴染みがあるかもしれないな」

勇者「はやく俺を探さないと」

戦士「なんだ?お前は勇者なのか」

勇者「おう、お前はここの住民か?」

戦士「何を言ってる?魔界に住むわけないだろう」

勇者(次元幽閉されたことに気付いてない奴もいるのか)

勇者「とっとにかく手伝ってくれないか?」

戦士「俺は魔界で魔王を倒さなければいけないんだ」

勇者「それはかなわないぞ」

戦士「なぜだ?」

勇者「ここは次元の狭間、つまり現世ではない。よって魔王には会えない」

戦士「次元幽閉って本当だったのかよ!魔王の野郎!」

勇者「助かる方法はある。俺の持っている次元の書を使えば」

戦士「なるほど」

勇者「お前が分裂してなければ次元の書を読むだけで帰れるはずだ」

戦士「分裂?とにかく読ませてくれよ」

勇者「もう一人の俺を見つけてくれるのを手伝ってくれるなら」

戦士「いいだろう」

1時間後

勇者「魔界には何もないな」

戦士「ああ」

勇者「あそこで誰かとらえられてるな」

戦士「助けてやるか」

???「助けてー」

勇者「あれって」

勇者2「俺!?」

勇者「おいおいあんな雑魚モンスターくらい倒せてもいいだろ」

その時勇者と勇者2の目の前が真っ暗になった
二人が結合されたのである
戦士「起きろ・・!!」

勇者「魔界に来てしまっていて探索してたら村人に出会って魔術師と話して次元の書をもらったらあれ?そうじゃなくて・・」
戦士「どうしちまったんだよ!」

勇者「同じ時間の記憶なのに・・複数ある・・」
戦士「おい!」

勇者「メモが俺の記憶?」
勇者は、急いでメモを取り出した
勇者「現世と似た世界 村人 魔術師 次元の書 自分の今置かれてる状況 助かるためには 自分を助ける」
勇者「つまりあそこの記憶がこうなってー」
戦士「おい!」
勇者「まだごっちゃになってるがなんとか落ち着いた」

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