俺だよ

お前だったのか…

age

苗木「なんで裸に……服は！？」





狛枝「うーん…やっぱり少し小さいなぁ…」ﾊｷﾊｷ

苗木「……！？」ﾋﾞｸｯ!

苗木「えっ…だ、誰！？というか、なんで僕の服着て…」

狛枝「…あ、起こしちゃったかい？
　　　ごめんね、こんなゴミクズに起こされるなんて
　　　そうとう気分を害したはずだよね。」

苗木「い、いいから早く服をっ！」

狛枝「うーん…おこがましいとは思うけど、
　　　結構気に入ってたんだけどなぁ…この服…」

苗木「早くっ！！」///

～苗木・狛枝 着替え中～



苗木「…はあ…とりあえず服は着れたけど…」

狛枝「…」ﾆｺﾆｺ…

苗木「君は一体……何者なのかな…？」

狛枝「…僕みたいなゴミクズ名乗るのもおこがましいことだけど
　　　[超高校級の幸運かつ希望]である苗木誠君に聞かれて
　　　こたえないわけにはいかないよね。」

苗木「そんな肩書きで呼ばなくていいよ……」

狛枝「僕は狛枝凪斗。一応超高校級の幸運らしいけど、
　　　苗木誠くんの足元にも及ばないゴミクズだよ。」

苗木「いちいち自分を劣化しないで…
　　　って、君も希望ヶ峰の生徒なの！？」

狛枝「うん。第77期生だっけかな。」

苗木「そうだったんだ…」

苗木「……」

苗木「…で、なんで僕の服を…？
　　　それにどうやって家に侵入したの…？」

狛枝「アハハッ！そうだよね、そこが気になるよね？」

狛枝「僕は希望の力を何よりも信じてるんだ。
　　　きっとどんな絶望にも希望は打ち勝てるって。」

狛枝「だから希望ヶ峰で最も希望の力が強い
　　　苗木誠君に会っておきたかったんだ。」

苗木「希望の力…？」

狛枝「君は超高校級の希望…
　　　君以上に希望の力を持つ者なんていないからね！」

狛枝「だから君の自宅に押しかけることにしたんだ。」

苗木「そこの考えが急すぎるよ…」

狛枝「それで、適当に探してたら運良く『苗木』って
　　　標札を見つけたからね、侵入することにしたんだ。」

苗木「同じ名字で違う人かもしれないじゃないか…
　　　しかもなんで侵入！？普通にチャイム押してよ！」

狛枝「僕なんかが玄関に立ってたら誰も開けてくれないだろうからね。
　　　だから侵入することにしたんだっ、あははっ！」

苗木「笑い事じゃないって……どうやって入ってきたの？」

狛枝「そこの窓が開いてたんだ。
　　　苗木君…僕なんかが注意するのは
　　　本当におこがましいことだけど寝るときは
　　　鍵を閉めたか確認しないと危ないよ？」

苗木「…現実味のある言葉だね。今度から絶対確認するよ…」

狛枝「あはは、僕の印象は最悪みたいだね！」

苗木「……」

狛枝「服を着てた理由も話した方がいいかな？」

苗木「…一応お願いするよ。」

狛枝「[超高校級の幸運かつ希望]である
　　　苗木誠君の着ている服を着れば僕ももっと幸運に、
　　　なおかつ希望の一部になれると思ったんだ。」

苗木「……」

狛枝「……」

苗木「……」





苗木「…えっ…それだけ…？」

狛枝「うん？そーだよ。ははっ。」

苗木「……」

狛枝「ごめんね…君に会えた途端興奮が収まらなくてね…
　　　君を人生で一番不快な気持ちにさせてしまった
　　　こと謝るよ。本当にごめんね。」

苗木「…まあ…もういいけど…
　　　服を脱がされた以外特に何もされてないし…」

狛枝「…許してくれるのかい？僕みたいなゴミクズのことを？
　　　…すごいなぁ！やっぱり君は僕らの希望だよ！」

苗木(何だかよくわからない人だけど…
　　 通報とかしたら、こっちが危ない気もするし…)

狛枝「感謝の気持ちとして、君の奴隷になるよ！
　　　何でも命令していいよ！」

苗木「え！？い、いや、いいよそんなの！
　　　僕はそういう意味で許すって言ったんじゃないし…」

狛枝「ううん、僕の気がおさまらないからね。
　　　おこがましいけど、勝手にやらせてもらうよ。」

苗木「そ、そんな…」

苗木「…そうだ！奴隷じゃなくて友達とかになろうよ！
　　　うん！それがいいよ！」

狛枝「……それは違うよぉ…」ﾈｯﾄﾘ

苗木「ひっ！？」

狛枝「こんなゴミクズが君と友達になったら
　　　君の存在価値が下がってしまうよ！」

苗木「そんなことないって…」

狛枝「うーん…そうだなぁ……
　　　奴隷って言葉が気にくわないならー…」

狛枝「『召使い』っていうのはどーかな？」

苗木「…どっちみち『友達』っていう
　　　位置付けにはなれないんだよね…？」

狛枝「うん。」

苗木「…じゃあ…奴隷よりはまあ…『召使い』なら…」

狛枝「決まりだね…今日から僕は君の召使いだよ。
　　　宜しくね苗木誠君っ！」

苗木「よろしく……特に何もしなくていいからね？」

狛枝「駄目だよ。どんどんこの体をこきつかってよ！」

苗木「ええ……」

狛枝「さあ！まず何をすればいいかな！？」

苗木「じゃあ…とりあえず今日はもう帰りなよ…
　　　家にいても色々と面倒なことになると思うし…」

狛枝「僕みたいなゴミクズが苗木君の
　　　命令をきけるなんてとても光栄だよ！
　　　じゃあ帰るね！また明日来るよ、はははっ！」ﾀﾞｯ…ﾋﾟｮﾝｯ

苗木「また窓からー、って飛び降りた！？」

窓の下を覗きこむ。

狛枝「希望の朝だよ！あははははっ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ…

苗木「…な、なんだったんだ……」

苗木「しかも……『また明日来るよ』って……」

狛枝「あははははっ！僕は本当に幸運だよ！
　　　苗木君の召使いになれるなんてっ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

狛枝「家も見つけたし服も着れたし、
　　　今日は本当に最高のいちにt」ﾄﾞｶﾞｱｯ!!

ｶﾞｯｼｬｰﾝ!

狛枝「」

自転車男「あ、すんません。」ﾁﾘﾝﾁﾘｰﾝ

狛枝「……いたたた…
　　　まあ、これぐらいどうってことないさ！
　　　僕はあんなに貴重な体験をしたんだからね！」

狛枝「ああ、この不幸を糧として、明日は
　　　どんな希望に巡り会えるか楽しみで
　　　仕方がないよおっ！あははははははっ！！」





自転車男「やべえ奴ひいちまったな…」

～希望ヶ峰学園～
苗木「……」

苗木(狛枝君……この学園内にいるんだっけ？)

苗木(あんまり出くわしたくないなぁ…)

舞園「…どうしたんですか苗木君？」

苗木「…え？」

舞園「悩んだ表情をしていたので…」

舞園「何か悩みがあったら何でも言ってください！
　　　できる限りのお手伝いはしますからね！」

苗木「う、うん、ありがとう舞園さん。
　　　でも、悩みってほどじゃないから大丈夫だよ。」

苗木(それに狛枝君とあんまり関わらせたくないし…)

舞園「狛枝？変わった名字ですね。」

苗木「！？」

舞園「ふふ…私、エスパーですから！」

苗木「……」

舞園「なんて、冗談ですけどね。」

舞園「でも、悩みを抱えてちゃだめですよ？」

苗木「うん、分かったよ。」

霧切「…苗木君、何か悩みがあるようなら私g」

狛枝「あはははっ！ここだね！？苗木君の教室は！」ｶﾞﾗﾗｯ!

生徒たち「！？」

苗木「こっ…狛枝君！？なんでここに…」

狛枝「ごめんね、明日行くって言ったけど
　　　よく考えたら召使いはずっと傍にいないと
　　　意味がないからね。」

苗木「ええ……」

舞園「…苗木君、この人誰ですか？」

苗木「えーっとね…」

狛枝「駄目だよ！苗木君にわざわざ僕なんかの
　　　説明をさせるのは申し訳ないから、
　　　僕が自分で名乗るよ！」

狛枝「僕は狛枝凪斗。
　　　第77期で、一応【超高校級の幸運】だよ。」

舞園「苗木君と同じなんですねっ！」

狛枝「とてもおこがましいけどね。
　　　本当に苗木君に申し訳ないよ…僕なんかと
　　　同じ肩書きを持つことにさせてしまって…」

苗木(ポジティブなのかネガティブなのか
　　 よくわからないよ…)

石丸「君ィ！他のクラスの者だろう！？
　　　早く自分のクラスに戻りたまえっ！」ﾄﾞﾄﾞﾝｯ!

狛枝「うわわっ、…えーと、君はー…」

狛枝「ああ、そうそう！【超高校級の風紀委員】だよね！？」

石丸「む、確かにその通りだ！」

狛枝「それでさっきの女の子、君は
　　 【超高校級のアイドル】舞園さんだよね？」

舞園「はい！…でもどーして知ってるんですか？」

狛枝「僕は超高校級のみんなのことを少しでも
　　　知りたいからね。例えクラスや期が違くても
　　　調べて覚えておくようにしてるんだ！あはは！」

江ノ島「zzZ……ん…？」ﾊﾟﾁ…

江ノ島「ふぁーあ、折角寝てたのに
　　　　うるさくておきちったー。」

狛枝「…おや？君はー…」

狛枝「そうそう！【超高校級のギャル】江ノ島さんだ！」

江ノ島「……誰コイツ…」

狛枝「僕は(ry よろしくね！」

江ノ島「何？あんたも幸運なわけ？
　　　　苗木と一緒で不運そうな見た目してんなー。」

苗木「なっ…」

苗木(気にしてたことを！)

狛枝「…江ノ島さん、それは違うよぉ…」ﾈｯﾄﾘ

狛枝「僕なんかと苗木君を一緒にしちゃ駄目だよ！
　　　僕はただの幸運だけど、苗木君は希望なんだ！」

狛枝「僕にとって、希望ヶ峰にとって……
　　　いや、この世界においての希望なんだよ！あははははぁっ！！」

生徒たち(なんだアイツ…ヤベェ…)

苗木(…みんなが冷たい目で狛枝君を見てる…)

苗木「…こっ、狛枝君！もうクラスに戻りなよ！
　　　次の授業始まっちゃうだろうし！」

狛枝「授業？何をいってるのさ！
　　　今の僕の使命は授業を受けることじゃなくて
　　　苗木君の召使いとして命令を受けることさっ！」

苗木「…えーと…命令だよ。
　　　クラスに戻ってもらってもいいかな…？」

狛枝「もちろんだよっ！じゃあまたあとでね苗木君！」ﾀﾞｯ

苗木「……」

生徒たち「何だったんだ？」

苗木「はあ…次の休み時間にも来たらどうしよう…」

舞園「苗木君、狛枝君とはどこで知り合ったんですか？」

苗木「…朝起きたら、部屋にいたんだ…」

舞園「ええっ！？それって不法侵入じゃないですかっ！」

霧切「ちょっとあいつ捕まえてくるわね。」

苗木「変な人だけど…悪い人ではなさそうだし…」

舞園「何か不思議なオーラを感じますよね…」

苗木「あんまり近づきたくないオーラだけどね、あはは…」

戦刃「困ってるなら…三枚おろしにしてこようか…？」

苗木「い、戦刃さん！？だ、駄目だよ！
　　　気持ちだけ受け取っておくよっ！」

戦刃「そう？ならいいけど…」

age

～ほうかご～
苗木(…休み時間の度にビクビクしたけど
　　 狛枝君はこなかった…良かった……)

苗木「…じゃ、帰ろっかn」
狛枝「お待たせ苗木君！」ｶﾞﾗﾗｯ!

苗木「！！？」

石丸「っ！また君かっ！！
　　　今は放課後だからギリギリ許すが、
　　　他のクラスにはなるべく立ち入ってはいけないぞ！」ﾋﾞｼｨｯ!

狛枝「…そうだよね、僕みたいn」
苗木「い、石丸君ごめん！僕が謝るよ！
　　　狛枝君はナイーブだからあんませめないで…」

狛枝「そんな！？」

苗木「あ、ち、違うよ狛枝君！ナイーブって言ったのはその…」

狛枝「いや、違うよ！僕なんかのために苗木君に
　　　謝らせてしまうなんて…僕は本当に」
苗木「ラチがあかないよ！」

期待

<帰り道>
舞園「……って事があったんですよ！」

苗木「そうなの！？凄いね！」

狛枝「」ﾆｺﾆｺ

舞園「それで、その時はどうしようかと思って…」

苗木「大変だったんだねー…」

狛枝「」ﾆｺﾆｺ

舞園「……」

苗木「……」

狛枝「」ﾆｺﾆｺ

舞園「……狛枝君もどうせなら一緒にお話しませんか？」

狛枝「！？とんでもないよ！僕なんかが
　　　超高校級の二人の会話に入るなんてそんなおこがm」

苗木「…でも、ずっと黙って
　　　後ろからついてこられるのも結構気になるよ…」

狛枝「…そうだね…僕なんかがついてきたら誰でも不快になるよね。」

苗木「いや、そうじゃなくて…」

保守

結局、狛枝君は黙ったままついてきた。

舞園「…あ、じゃあここでお別れですね！
　　　また明日会いましょう、苗木君、狛枝君！」ノシ

苗木「うん、じゃあねー。」ノシ

狛枝「僕なんかが【超高校級のアイドル】である
　　　舞園さんに手をふって貰えるなんてっ！
　　　本当に僕は幸運だなあ！」

狛枝「ここで手をふりかえすのは、おこがましいことだけど
　　　しないのは失礼だから…じゃあね、舞園さん。」ノシ

苗木「なんだか少しずつ慣れてきたよ……」

狛枝「…さあ！帰ろうか苗木君！僕らの家に！」

苗木「…僕……ら？」



<苗木宅>
狛枝「初めまして、苗木君の召使いの狛枝凪斗です。」

苗木両親「」ﾎﾟｶｰﾝ…

苗木「こっ、狛枝君！」

苗木「え、えーっと、違うんだ！ただの友達だから！」ｱﾀﾌﾀ

狛枝「駄目だよ！そんな位置付けn」

苗木「部屋に！部屋に行こう！ね？」ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ

苗木両親「…？」

<苗木誠の部屋>
ｶﾞﾁｬｯ…ﾊﾞﾀﾝｯ!

苗木「はあ…はあ……」

狛枝「あとでまた説明し直してくるね？」

苗木「しなくていいからっ！」

狛枝「それにしても僕は幸運だよ！
　　　苗木君の家に不法侵入という方法をとらずに入れるなんて！」

苗木(どのみち夜中に侵入されそうだからね……)

苗木「それで……なんで家に…？」

狛枝「決まってるじゃないか…君の召使いだからだよ…」ﾈｯﾄﾘ…

苗木「じゃあ命令で、帰っt」

狛枝「僕には帰る場所なんてないんだ。ごめんね。」

苗木「……え？」

狛枝「昨日、隣の家の火災に巻き込まれて
　　　全焼しちゃったんだ！アッハッハ！！」

苗木「！？」

苗木「…ぜ……全焼…？ホントに…？」

狛枝「超高校級である苗木君に
　　　僕みたいなゴミクズが嘘なんてつけないよ。」

苗木「…でも……家族とかは…？」

狛枝「あはははっ！！とうの昔からいないよ！」

苗木「…その…ごめんね狛枝君…別に暗い話題に
　　するつもりは無かったんだ…」

狛枝「そんな！あやまらないでよ！」

狛枝「それに…その絶望を乗り越えて今の僕があるからね。」

狛枝「絶望を乗り越えた先にある希望…
　　　それが見れるなら何でもいいよ…！！」

苗木「…」ｿﾞｸｯ…

狛枝「苗木君にもこの希望を味あわせてあげたいなぁ…」

狛枝「…そうだ！苗木君には一回
　　　【超高校級の絶望】なんてのになってもらおうかなぁ。」

狛枝「そこからまた【超高校級の希望】に戻ったときの苗木君は……
　　　きっと希望なんて言葉じゃ言い表せないほど希望に道溢れて
　　　いるんだろうねぇ……ああっ楽しみだよぉっ！！」ｿﾞｸｿﾞｸｯ!

苗木「それは違うよ！」ﾋﾞｼｨｯ!

狛枝「…！？」

苗木「絶望しなくていい状況なら…
　　　ずっと絶望せず過ごしたほうがいいはずだよ！」

狛枝「あはは…それじゃ希望は輝かないよ…」

狛枝「人は崖があるからこそ空の高さを知るんだ…」

狛枝「何もない平原には何も生まれないんだよお…」

苗木「わざわざ生み出さなくてもいいじゃないかっ！」

苗木「ずっと平原でいつづけることも
　　　僕はひとつの希望の姿だと思うよ！」

狛枝「……」

狛枝「はは…あはは……」

狛枝「あははははははははははあぁっっっ！！！！」

苗木「…！？」

狛枝「さすが苗木君だ！【超高校級の希望】はダテじゃないね！」

狛枝「こんな言葉責めなんかで屈したら
　　　どうしようかと思ってたけど……」

狛枝「そんな心配全然なかったよ！…って、おこがましいよね
　　　僕が苗木君を試すようなマネして…本当にごめんね。」

苗木「…冗談だった…のかな？」

狛枝「…いや、言ってたことは全部本当だよ？」

苗木「……」

狛枝「…苗木君の希望の在り方を否定する気はないよ。」

狛枝「でも、僕の考えは変わらない…
　　　希望は……絶望を乗り越えたとき、最高に輝く…！」

苗木「……」

苗木「狛枝君の過去に
　　　何があったのかハッキリとは分からないけど……」

狛枝「……」

苗木「狛枝君が信じてる道がそれなら、
　　　その道を突き進んだ方がいいのかもね。」

狛枝「…！苗木君…」

苗木「…あ、でも…狛枝君の場合、度がすぎる場合があるから…」

狛枝「わかったよ！程々にすればいいんだね！？」

苗木(本当にわかってるのかなぁ……)

～雑談タイム～
苗木「狛枝君のクラスにはどんな人がいるのかな？」

狛枝「そうだね…皆僕をキチガイって呼んで
　　　白い目で見てくれる素晴らしい人達ばかりだよ！」

苗木(狛枝君……)

狛枝「例えば【超高校級の写真家】小泉さんなんか、
　　　クラス写真を撮るときうまい具合に僕だけ
　　　枠からはじいてくれたんだ！僕なんかが
　　　みんなと同じ写真に写ったら皆の価値が
　　　下がってしまうからね！ありがたいよ、ははっ！」

苗木(……こまえだくん…………)

狛枝「あと【超高校級のマネージャー】の弍大君なんかは
　　　僕の事を見て、『お前がスポーツ選手じゃなくて
　　　良かったわい。』なんて言葉をかけてくれて……」

狛枝「【超高校級の料理人】である花村君は
　　　僕以外の皆にいつも食後のデザートを配ってるのさ！
　　　あはははぁっ！」

苗木(…狛枝君……強いね…)

狛枝「…とまあ、冗談はここまでにしてー」

苗木「冗談だったの！？」

狛枝「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないよ。」

苗木「……」

～じかんけいか～
苗木「んーと……夜だけど…」

狛枝「うん。希望の夜だね、苗木君。」

苗木「……あのさ…もしかして…」

狛枝「？」

苗木「泊まる……とか？」

狛枝「あははっ！流石にそれはないよ！
　　　苗木君の家が汚れてしまうからね！」

狛枝「僕は庭で寝かせてもらうよ！」

苗木「どっちにしろやめてほしいよ！」

～それからそれから～
狛枝「苗木君…それは違うよぉ……」

狛枝「命令として部屋で寝るっていうのは聞くよ。でもね…」

狛枝「ベッドは苗木君が使うべきだよ！
　　　僕は立って寝れるだけで満足なんだ！」

苗木「それは違うよ！いくら狛枝君とはいえ
　　　床で寝させる訳にはいかないよ！」

ﾜｰﾜｰｷﾞｬｰｷﾞｬｰ…

ーつぎのひのあさー
苗木(結局ずっと譲り合ってて、気づいたら寝てたっていう…)ｸﾞｯﾀﾘ…

狛枝「あははは、希望の朝だよぉ…」ﾕﾗﾘ…

<とうこうルート>
苗木「…眠いよ……」ﾃｸﾃｸ…

狛枝「苗木君との登校なんて！希望の朝だよ！」ﾊﾟｱｧ

苗木「復活はや……」

狛枝「ああ、幸せだなあ…こんなに幸せで
　　　希望に道溢れた体験をしたならもう死んでm」
ﾄﾞｶﾞｱｱｱｧｧｧｱｱﾝ!!!

苗木「！？」

隕石らしき物が苗木と狛枝の近くにクレーターをつくりだした。

狛枝「…あはははっ！間一髪だね！」

苗木「な…なにこれ！？隕石…？」

狛枝「苗木君の才能のお陰でぶつからずにすんだよ！」ｱﾊﾊｯ

苗木「よくそんな平然と……」

狛枝「まあ、隕石なら何度か見てるしね。」

苗木「え”……」

狛枝「これも売ればいいお金になるよ？
　　　本当に僕たちは幸運だね！！」

苗木「…いや…いらないよ……」

狛枝「そうかい？じゃあ、僕が使わせてもらうね。
　　　これを売ったお金でまた家を買うんだ。
　　　…まあ、正直僕なんかに家は必要ないんだけどね。」

苗木「ここ…どうしよっか…
　　　警察とかに連絡したほうがいいのかな…」

狛枝「このままでいいんじゃないかな？
　　　とっくにそこのおばさんが警察に電話していたしね。」

苗木「そっか……ならいいや。」

苗木「…って、その隕石ホントに持ち帰るの！？」

狛枝「苗木君の幸運のお陰で手に入れられた隕石だからね…
　　　ありがたく使わせてもらうよっ！」

<電車>
苗木「この時間帯は一番混んでるんだよね…
　　　もう少し早く出れば良かったかな…」

狛枝「……電車を空かせればいいんだね？」

苗木「…え？」



<電車内>
苗木「…凄い空いてる……何で…？」

狛枝「あはは！こんな才能でも役に立てるなんて！
　　　やっと召使いらしいことができて嬉しいよ！」

苗木「狛枝君の……幸運…？」

<希望ヶ峰学園・苗木のクラス>
ｶﾞﾔｶﾞﾔ

苗木「はぁ…」ｶﾞﾗｯ

桑田「おっす苗木！…どした？げんやねーぞ？」

苗木「ああ…ちょっとね…」

狛枝「何だって！？苗木君に元気がない！？
　　　それは大変だ！今すぐに保健室に行った方がいいよ！」ﾊﾞｯ!

苗木「！？自分のクラスに行ったんじゃ！？」

桑田「あっ！昨日の変なやつ……」

>>47訂正
桑田「おっす苗木！…どした？げんやねーぞ？」
↓
桑田「おっす苗木！…どした？元気ねーぞ？」

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狛枝「自分の授業なんかより、苗木君のほうがよっぽど大切だからね」

苗木「大げさだよ……それに具合も別に悪くないし…」

桑田「案外、センパイのせいで顔色悪くなってんじゃねーっすか？」

狛枝「え？ボクのせいで？」

苗木「ち、違うよ桑田クン！」

苗木(本当は10割合ってるけど！)

狛枝「そうだね…確かにボクがいつも近くにいるだけでみんなは不快になるだろうしね…」

苗木「そこまでではないと思うけど…」

狛枝「お詫びとして、今ここで首を吊ろうか？あ、でもそんなことじゃお詫びにもならないなぁ…。あ、そうだ。ボクが死んだら、是非ボクの臓器を売りとばしてよ！裏ルートで売れば、いいお金になると思うからね。アッハッハ！！」

桑田(な、なんだよこいつ…)ﾎﾞｿﾎﾞｿ

苗木(いつもこんな調子なんだ…)ﾎﾞｿﾎﾞｿ

桑田(オメーも苦労してんな…)ﾎﾞｿﾎﾞｿ

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