アイドルマスター シンデレラガールズ 南条光の誕生日SSです
☆ 小関麗奈との絡みメイン。
☆ キャラクターの違和感などは修行不足の表れ……精進します。
☆ 書き溜めあり。一気に投下していきます。
もしよろしければおつきあいください。
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カランコロン
マスター(以下、M)「いらっしゃい」
小関麗奈(以下、麗)「なによ、アンタにしては遅かったじゃない」
南条光(以下、光)「ゴメン、麗奈! ちょっとどんな服にしようか迷っちゃって」
麗「格好? アンタ、そんなこと気にするようなキャラだっけ?」
光「せっかくPたちがお祝いしてくれるんだ。そりゃあ、少しは意識するよ!」
M「お祝い? あぁ、そうか、今日は9月13日か。たしか、光の誕生日だな」
光「さすがマスター!」ニカッ
麗「フンッ! アタシ達が常連とはいえ光の誕生日をおぼえていたことは褒めておくわ」フフン
M(うちの店、気に入ってくれるのはありがたいんだがなぁ)ニガワライ
麗「ま、というわけで、光。誕生日おめでとう」
M「おめでとう」
光「ありがとう、麗奈、マスター!!」ペカッー
麗・M(え、笑顔がまぶしいッ……)
光「でも、今日は事務所の方でパーティを開いてくれるって聞いたよ。なんでお昼前から麗奈とこの喫茶店で?」
麗「い、いいじゃない。今日は土曜日で2人とも仕事が休みなんだし……」ゴニョ
麗「それに、この前いっしょにお昼ご飯食べた時に約束したでしょ……」ゴニョ
光「うん。『最近、2人で遊びに行ってないから、久しぶりにでかけましょ』って麗奈が」
M(あぁ、なるほど。そういうことか……だから、あんなに早く店に来て……)
麗「もう、このレイナサマが特別にお祝いしてあげるんだから、たっぷり喜びなさい!」
光「そうだなっ! ありがとう、麗奈! すごく嬉しいよ!!」ニコッ
麗「・・・・・・ッ!」///
麗「そうよッ、喜び、崇め、奉りなさい!! アーッハッハッハッ!」///
M「そうだぞ、光。ちゃんと喜んでやれ。コイツ、朝一で店に来て、おまえが来るまでずっとソワソワしながら待ってたんだ」ニヤニヤ
麗「アーッハッハッ、ホッ、ゲホッゲホッ……ちょっと! マスター、余計なこt」
M「それはもうまるで、久しぶりに会える彼氏が待ち合わせ場所に現れるのを待つ乙女のようにソワソワと」ニヤニヤ
麗「こらァー、マスタァァー! なに言ってくれてんのよ!!」///
光「そうなのか、麗奈? じゃあ、今日は一緒にデート、楽しもうな!」
麗「」キューン
M(これが若さか……)
M「……ま、とにかくおふたりさん。なにか一杯どうだい?」
光「じゃあ、カフェオレ。ホットで!」
麗「///」ボーッ
麗「……っあ、じゃあ、アタシも同じのを」
M「はいよ。承知いたしました。砂糖はいつもどおりテーブルの上に置いてあるのを使ってくれ」
光「OK!」
麗「コホン。……で、なんでPたちにお祝いされるからって服に迷うのよ?」
光「せっかくパーティ開いてくれるんだからさ、キレイな服着た方がいいのかなって……」
麗「パーティと言っても、事務所にいる人、来れる人だけでやる、ちっちゃなパーティよ。そんなに意識しなくてもいいんじゃない」
光「うん。そう思って、いつもとあんまり変わらない服にしちゃった」エヘヘ
光「あ、でも、いつもよりカッコいいようにはしたんだよ。麗奈ともデートだし、丁度いいよね」
麗「そ、そうね。その新しいスカーフ……カッコいいじゃない」///
M(おっ、照れてる照れてる)
M(しかし、たしかに光のスカーフはカッコいいな。巻き方は完全に昭和のラ○ダーなのに、それがサマになっちまうってのもたいしたもんだ)
麗「でも、光も変わったわね。昔はこういう日でもファッションなんて、ほとんど気にしなかったのに」
光「ははは。そうだったかもね。アイドルやるようになってからだなぁ……どんな服とかポーズが本当にカッコいいのか真剣に考えだしたのは!」
M「はは。そこでカッコいい方に考えるのは光らしいな。もっと可愛くとか、女の子っぽくとは考えないのかい?」
光「う~ん……プロデューサーやファンのみんなからは、そっちもいいって言われるんだけど、アタシはやっぱりカッコいい方が好きかなって」
M「そうか。まぁ、光はどっちでもいけるだろうからな。いろいろやってみるといい」
光「うん! なんだかマスターもプロデューサーみたい」ニコッ
M「さて、お二人とも、カフェオレができたぞ」
光「ありがとう! その前にちょっとお手洗いに行ってくるね」タタッ
麗「……アイツもいつかは可愛らしい女の子の恰好でフリフリするのかなぁ」
M「そういう麗奈も、いつかは可愛い路線になるんじゃあないか」
麗「フンッ! アタシはもう可愛い路線よ!」
M「……アッハイ」
シーーーン
麗「……さてと。イシシ……このカフェオレに、これをこうして」ニヤニヤ
M「あっ、テメェ、光のカフェオレに塩なんて入れやがって!」
麗「クックック……喫茶店なのに、砂糖と塩をテーブルに出してるのが悪いわ」
M「とんだ暴論だよ、コレ!」
テクテク
光「ただいま。今なにか二人で騒いでた?」
麗「そんなことないわ」ジブンノカップニ
M「……」
麗(結局、マスターだって何も言わないんじゃん……)サトウ2ハイ、サッー
光「じゃあ、マスター、カフェオレいただきまーす!」カチャ コクコク
麗(かかった……!!)ニヤ
光「うん! やっぱりマスターのカフェオレは美味しいよ。でも、なんかいつもより甘い……?」
麗「なっ……!? バカな!?」ボソッ
光「えっ!? なにそれ、麗奈? まさか……また??」ジロリ
麗「ちょっと待って。どういうことよ!?」
M「はっはっはっはっはっ」
M「麗奈、君が一人で待っている間、トイレに立ったタイミングで、そのテーブルだけ塩を砂糖にすり替えておいたのさっ!」
麗「ぐぬぬ……」
M「砂糖を塩にすり替えておかなかっただけ、ありがたいと思え! 麗奈のカフェオレだって美味しく飲めるぞ! ふはははははは!」
光「こら! 麗奈! そうやって食べ物や飲み物を粗末にするようなイタズラはしちゃだめじゃないか!」
麗「悪かったわよ! ちぇっ……久しぶりに引っかかる姿が見れると思ったのに……」ブツブツ
M(フフフ……いいぞ。そうやって悔しがる麗奈の表情もいいぞ~)
M「二人とも昼飯はどうするんだ? よければナポリタンでも作ろうか」
光「ホントか、マスター!?」
麗「じゃあ、お願いしようかしら」
光「やった! マスターの作るご飯はなんでも美味しいんだよね」ニコニコ
M(そして、光の正直な笑顔はいつ見ても癒されるな)
M(本人としては“ヒーローとしての真っ直ぐさ”なんだろうが、見てるこっちとしては“元気で健気なヒロインの純粋さ”にも見える)
M(だからこそ、カッコいい光も可愛い光もアリなんだろうなぁ……)
―― お昼過ぎ
光「ごちそうさまでした、マスター!」
麗「また来るわ。それじゃ」
M「おう。それじゃまた。道中、気をつけてな」
カランコロン バタン
光「さて、麗奈、この後どうする?」
麗「光の誕生日よ。なにかしたいとかないの?」
光「そうだなぁ……あっ! 最近、一緒にゲームセンター行ってなかったよね。久しぶりに行こう」
麗「フフ……いいわね。久しぶりにD○Rでどれだけギャラリーを集められるか勝負よ」
光「いいね! やりたい! あっ……だけど、あんまり人目につくことはするなってPさんが言ってたね」
麗「あ~……そういえば……」
光「最近はアタシも麗奈もお仕事がだんだん増えてきて」
モブ1「あっ、もしかして南条光さんと小関麗奈さんじゃないですか!?」
モブ2「ホントだー。すごーい。マジ感動ー」
サインイイデスカー アクシュモオネガイシマスー コレカラモオウエンシテマスー ワーカンゲキー
光・麗奈「・・・・・・」
光「っていうことも増えたからね。あはは」
麗「そうね。DD○はやめときましょうか……」
光「去年の今頃はこんなことなかったのになぁ……」
麗「そうね……。少しずつ、変わっていってるのよね……」
光「麗奈。ゲームセンター行くまえに、そこの公園によってかない? 少し……麗奈と話したくなっちゃった」
麗 ドキッ「い、いいわよ、それでも」///
―― とある公園
光「去年の今頃って、まだアタシたちが組んでから3ヶ月ぐらいしか経ってなかったんだよな」
麗「そうね。正式にユニットを組んだのはまゆと仕事したときだから、ドリームLIVEフェスティバルよね」
光「ふふっ……。あの頃はまだ、ケンカばっかりしてたよね」ニカッ
麗「それは光がアタシの高尚なイタズラを理解しなかったから……」
麗「と言いたいところだけど、あの頃はアタシのやりすぎを止めてくれて助かったわ」
光「へへっ……麗奈にそう言われると、なんだか照れるな」
麗「そういえば、フェスティバルのとき、アタシがPにすごく怒られたこと覚えてる?」
光「そういえばそんなこともあったなぁ……たはは……」
麗「アタシがLIVEに負けたことを光のせいにしたから、Pにめちゃくちゃ怒られたのよね……」ズーン
光「まぁまぁ。お互いにまだまだ下手っぴだったからね」
麗「いえ、あれはアタシが悪かったって、ちゃんとわかってるわ……」
麗「でも、そのとき、光がかばってくれたのよ。『プロデューサー、自分も失敗が多かったし、麗奈もがんばったんだ。だから、許してほしい』って」
光「……そうだったね」テレテレ
光「うん、覚えてる。そのとき、初めて麗奈に言われたんだよね。『助けてくれて、ありがとう』って」ニコッ
麗「そ、そのときから……」///
光「?」
麗「ずっと光には感謝してる」///
光 パァァ「どういたしまして!」
光「こっちだって感謝してるんだよ、麗奈」
麗「へっ!? 何を?」
光「あのとき『助けてくれて、ありがとう』って言われたこと。あの後もずっと一緒にがんばってくれたこと」
光「あの頃はさ、アタシにはあまり仕事がなくて、こんなんで本当に誰かのヒーローになれるかなって心配だったんだ」
光「でも、フェスティバルで麗奈と組んで、二人で一生懸命に練習して。たまにケンカもしたけど、すごく楽しくてさ」
麗「……うん。でも、その分、アタシはひどいことを言ったわ……」
光「麗奈にアタシのせいって言われたのも、不思議と嫌じゃなかったんだよ。麗奈ががんばってたことは誰よりもアタシが知ってたし」
光「アタシも失敗したことがとってもとっても悔しくて、きっと麗奈も同じなんだろうなって思ったら、全然嫌じゃなくてさ」
光「自然とプロデューサーに『許してほしい』って、お願いしてた」アハハ
光「それに麗奈が『助けてくれて、ありがとう』って言ってくれたおかげで、なんだか自分がヒーローになったように感じられて……」テレテレ
光「すごく嬉しかったし……なんだか安心したんだ」
光「あっ、今考えてみると、麗奈を自分の不安をはらすために利用したみたいだ……ゴメン!」ショボーン
麗「……いいのよ、そんなこと」ニカッ
光「やっぱり自分はヒーローとしてまだまだだな……もっと修行をしなくちゃ!」
麗「お互いにね。でも、この1年で光もだいぶヒーローらしくなったんじゃない」
麗「みんなを応援するヒーローとして」
光「うん! あのお仕事は嬉しかったなぁ。だからこそさ、もっとがんばりたいな!」
麗「……1年間でいろいろと変わったこともあるけど、光のそこは変わらないわね」クスクス
麗「ねぇ……この先の1年……いえ、もっともっと、10年後とか……どう変わっていくんでしょうね……?」
光「う~ん……」
光「やっぱり、みんなのヒーローになっていたい! みんなの夢を応援できるような、そうやって夢を守っていけるような、みんなのミカタにね!」
光「……でもさ、やっぱり不安はあるんだ」
麗「不安?」
光「ほら……アタシ……けっきょく、アイドル始めたときからそんなに身長も伸びてなくて……」
麗(うっ……たしかに……)
光「周りには可愛い方もいいって言われるのは嬉しいんだ。でも……」
光「いつか、カッコいいヒーローはあきらめて、可愛いっていうのでいかないと、アイドル続けられなくなるのかなって」
光「ハハッ……ヒーローがこんな弱気じゃダメだよね!」シュン
麗「…………」
麗「……そうよ。光、アンタはヒーローよ」
麗「その真っ直ぐな瞳も、素直な笑顔も、正しいと思ったことをできる優しさも、がんばろうと想い続ける心も、全部!」
麗「誰が何と言おうとアタシにとっては、昔も今も、立派なヒーローなんだから!」
麗「だから、身長なんてなくても大丈夫。自信持ちなさい!」
光「麗奈……」
麗「それに、このレイナサマは強い者のミカタよ! だから、もし光が何かに挫けそうになったら、アタシが引っ張ってあげるわ! 光のライバルとしてね」
麗「だから……これからもずっと私の一番のライバルでいることね! アーッハッハッ!」テレカクシー
光「ライバルでもあり、ミカタでもある……すごくカッコいいよ、麗奈! うん! ありがとう!!」パァァ
麗「ゲホゲホッ」///
光「10年後の自分かぁ……どうなってるかはわからないけど」
光「うん、やっぱり、みんなのヒーローになること、これは絶対に諦めない!」
光「10年後もこうやって麗奈のパートナーでライバルでもあって、ファンのみんなの夢を応援するアイドル・ヒーローになっていたいな!」
麗「……それでこそ、光ね」///
光「よしっ! じゃあ、誓いをたてよう!」
麗「??」
光「これからもアタシと麗奈はお互いのパートナーでライバルであり続けることを、一緒に誓うんだ!」
麗「ちょ、ちょっと恥ずかしい……」
麗「けど……いいわよ。光」
光「それじゃあ、お互いの右腕を正面にかざして、交差させるように組む!」
スッ ……スッ
光「南条光は小関麗奈の最高のパートナーであり最大のライバルであり続けることをッ!」グッ
麗「こ、小関麗奈は南条光の最大のライバルであり最高のパートナーであり続けることを…」///
光・麗奈「ここに誓う!!」
THE END
あまり誕生日っぽくなかったかもしれませんが、光と麗奈への愛は込めました。
光、誕生日おめでとう!!
おつきあいいただいた方、ありがとうございました。
おつおつ!
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