真姫「暑いわ……。暑い……暑い……」 (104)
にこ「暑いよぉ…っ、暑い……ぃぃ…」
真姫「余計に暑くなるから言わないでよ…」
にこ「真姫ちゃんだって……さっき言ってたじゃない……」
真姫「……暑い」
絵里「予想していたとはいえ、この暑さは想像以上ね…」
にこ「はぁ…はぁ……ねぇ、いつまで歩くの……?」
真姫「私に聞かれても……知らないわよ……」
絵里「多分、もう少し先にオアシスがあると思うから…、そこまで何とか我慢して…」
真姫「そんなもの本当にあるの……?」
にこ「見渡す限り360度同じ景色しか見えないんだけど……」
絵里「さすがに砂は見飽きたわね……ごくごく…っ」
にこ「あーーっ!! 一人だけ水飲んでずるーーいっ!! ニコにも分けなさいよ!!」
絵里「えー……」
真姫「ニコちゃんはもう自分の分、とっくに飲みきっちゃったじゃない……ごくごく…」
にこ「ぐぬぬぬぬ……、喉乾いたぁー!! お腹すいたぁー!! 水ーっ!! 水ーっ!!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409746672
にこまきだよっしゃああああああああああああああああああ
!!!!
来たぜ
アンチが来る前にはよ!
お前張り付いてキモいな
にこまき以外のスレ荒らすんじゃねーよ、[ピーーー]
にこ「もう歩けなぁい……やだぁ……」
真姫「……」
スタスタ
絵里「……」
スタスタ
にこ「って置いてかないでよっ!!」
真姫「何よ、歩けるじゃない」
にこ「真姫ちゃんの意地悪ー!! 絵里も意地悪ーっ!!」
真姫「うるさいわね…」
絵里「ニコ、私の分の水を少し分けてあげるからもう少しだけ頑張りましょう?」
にこ「水……うんっ!」
真姫「まったく……エリーは甘いんだから……」
にこ「んくっ……んくっ……」
絵里「倒れられても困るからね…」
にこ「んくんくっ…ごきゅごきゅ…」
絵里「ちょ、ちょっと!! 飲み過ぎよ、ニコ!!」
にこ「あと一滴だけー」
絵里「返しなさいっ、もう!」
にこ「ふはぁ~、生き返ったニコ~」
絵里「なら先を急ぎましょう、早くしないと時間に間に合わなくなってしまうわ」
真姫「本当にあるの…? オアシス……まだ疑わしいんだけど」
にこ「そもそもどこ情報なのよ? 地図なんて持ってたっけ?」
絵里「地図は無いけど……砂漠なら普通、オアシスくらいあるでしょ?」
にこ「…………え?」
真姫「は……?」
ポンコツチカ
これはPKE
52 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2014/08/15(金) 22:58:37.86 ID:tWBoJ/tMO
にこまき以外考えられない
にこまき以外増えて欲しくない
59 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2014/08/25(月) 21:37:09.71 ID:U+p7IcvAo
はいはいにこまき人気に嫉妬するなんて見苦しいぞ
73 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2014/08/26(火) 10:57:23.27 ID:77j2aKs9o
にこまきこそ正義 お前ら邪道の屍なので土に帰ってくれ
18 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2014/08/26(火) 04:57:31.42 ID:77j2aKs9o
俺のきんたまもモザイクかかってるわ
76 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2014/08/26(火) 11:06:13.07 ID:oaNU+v97O
にこまきこそ公式の推しカプにして最古のカプだというのに…w
Blu-rayソング聴け、次のSID読め
にこと真姫関連のカプ推してる人は申し訳ないがにこまきが王道中の王道であることを自覚して欲しい
別に変える必要はないが、そこらへん勘違いしてると色々悲惨だよ
のぞえりで王道僭称してる馬鹿も、新造にわかカプである時点でにこまきより格下であることを肝に命じろ
最近にこまき厨~とかいう荒らしいるけど、にこまきの人気に嫉妬すんなよ見苦しいな
12 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2014/08/26(火) 17:10:15.46 ID:sMhE8B/Ho
にこまきは公式の意向だぞ
認められないならラブライブから離れろ
575 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 10:07:27.86 ID:tSyuKNyeo
>>572
可能性感じないどころかごみと言っても過言ではない
にこまきでいいんだよ
他の人間なんざいらん
581 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 10:51:38.00 ID:tSyuKNyeo
>>580
お前馬鹿だろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
信者とかうんぬんの話じゃねえよ
にこまき以外にはすんなって話してるんだよ
別ににこまきが好きで言ってるんじゃない
にこまきが正義だっつってんだよ
理解してないんなら100年ROMってろハゲ
592 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2014/08/27(水) 11:22:57.91 ID:RJxZM99YO
にこまきの相性がよすぎるってのも問題だよなあ
確かに他キャラと絡ませるのはみたくないってのもわかる
人気見れば一番相性がいいのは間違いないし
11 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2014/08/28(木) 03:49:31.39 ID:pq2bB4/g0
>>10
にわかは黙れ
にこまき以外ありえんわ
53 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2014/08/28(木) 22:25:34.80 ID:pq2bB4/g0
>>52
なんだほのまき厨かよ
くそだな
消えろ屑
55 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2014/08/28(木) 22:29:41.64 ID:pq2bB4/g0
>>53
学校行け引きこもりニート
ポンコツチカはずさない?
アニメ二期のテントシーンみたいにさ、公式に倣って
あとゴミはゴミ箱へ
NGID入れました、スルー推奨
絵里「多分あっちの方よ」
にこ「ま、待て待てぇーーいっ!!」
真姫「どういうこと!? それって何のあてもないのにひたすら歩き回されてたの!?」
絵里「あるわ。オアシスはあるのよ……絶対に」
にこ「どっからその自信が湧いてきてるのか教えてほしいんだけど…」
真姫「まぁ…エリーがそこまで言うならあるのかもね」
にこ「ま、真姫ちゃん!? 暑さで頭がおかしくなっちゃった!?」
真姫「普通だけど、ここまで来てしまった以上…、先に進むしかないでしょ…。信じましょう、エリーとオアシスを」
にこ「ニコは絶対にお断りよっ!! もう帰るっ!!」
絵里「別に帰りたいなら止めないけど……帰り道ちゃんとわかるの?」
にこ「え、えっと……」
ヒュゥゥーー
にこ「……わから、ない…」
絵里「私にもわからないわ」
真姫「この大砂漠で一人で生きていけるの? ニコちゃんは」
にこ「……無理」
絵里「なら一緒にオアシスを目指しましょう」
真姫「オアシスを」
にこ「オアシス……オアシスに着いたら水は…」
絵里「勿論、飲み放題よ。それも時間無制限で」
にこ「…行くわ! さぁ案内しなさい!」
真姫「エリー」
絵里「多分こっちよ」
にこまき厨ってホント馬鹿だな
BiBiのSSってわかんないの?さすがニワカ集団
この面子で何だかんだコミカルになるからBiBiってすごいと思う
でも絵里ちゃんがポンコツというかただのバカになってるよ
━━
ビュゥゥゥゥゥーー
凛「さ、寒いにゃぁぁぁぁ!!!!」
海未「二人ともちゃんと着いてきていますか!?」
希「な、なんとかっ……視界が真っ白で姿は見えんけど、声は聴こえとるよっ!!」
海未「じきに吹雪も弱まるでしょう…、ですのでもう少しだけ耐えてください!!」
希「う、うんっ!!」
海未「凛…? 凛!? 私の声が聴こえてますか!?」
希「凛ちゃん返事してっ!! 近くにおるんやろ!?」
海未「……まさかっ!!」
希「遭難……? 嘘や……、凛ちゃーん!! おーいっ!!」
海未「凛ーー!!」
凛「すぅ……すぅ……」
海未「凛ーーっ!! 返事してくださーい!!」
希「凛ちゃーーんっ!! 生きとるんーー!? 死んどるんーー!?」
凛「すぅすぅ……ふにゃ?」
実際BiBiはにこまき人気で持ってるようなもんだしな、最近の人気投票見ても
需要と供給の話をしてる、わかる?馬鹿はお前
つかあぼーんで見えない、こいつつもNGIDでいいだろ…
凛「海未ちゃん…? 希ちゃん…?」
希「凛ちゃんの声や!」
海未「凛、何処ですか!?」
凛「ここだにゃ……でも…、凛……眠たくなっちゃって……すやすや…」
海未「ね、寝てはいけませんっ!! さぁ私の手を掴んで」
凛「にゃ…」
海未「絶対に離してはなりませんよ」
凛「うん…!」
海未「足場も視界も最悪ですが何とか頂上まで」
希「海未ちゃん海未ちゃんっ!」
海未「希?」
希「ここ、洞窟みたいになっとる! ちょっとここで吹雪が弱まるまで休憩にせえへん?」
海未「…仕方ありません。そうしましょう」
凛「休憩……?」
海未「はい、こっちです。凛」
おう、俺もにこまき好きだけど荒れるようなこと言うなよ、お前が一番迷惑やぞ
ヒェッ
にこまき厨の馬鹿さはワールドクラス
はいはい、ROMりますよ
でも本当のことしか言ってないしな、にこまき人気がなければBiBiが一番不人気
あとゴミはゴミ箱へ
ID:DD0eQ76qo
ID:cFbJE7Fz0
ID:hivDg4GYo
さすがにこまき厨
捨て台詞まで雑魚
アンチ「にこまき好きだけど~」
バレバレだからにこまき騙るのやめたら?
希「ふぅ……」
凛「うぅ……寒かったにゃぁ……」
ガタガタ
海未「本当は先を急ぎたいところですが、この天候では危険過ぎますからね…」
希「凛ちゃん、あんな所で寝たらダメやん!」
海未「そうですよ、死にたいのですか?」
凛「そんなわけないにゃ! でも、寒くて寒くて……目を瞑ったら温かくなって……気持ちよくなっちゃって…」
海未「寒い寒いと思っているから寒いのです! こういう言葉があります……心頭滅却すれば火もまた涼し、と」
凛「これ以上涼しくなりたくないにゃぁーー!!」
希「はい、チョコレート。栄養補給は大切よ?」
パキッ
凛「はむっ…、もぐもぐ……こんな思いするなら凛も真姫ちゃん達みたいに砂漠が良かったにゃぁ…」
海未「あちらもあちらで大変なことには代わりないと思いますが…」
>>23
普通ににこまき好きだよ、同人はほとんどにこまきしか買ってないくらいだし
ただここでこんな争いしてても荒れるだけじゃん
にこまき好きだけど~っていう断りが成り済まし臭い
>>21こいつの言う通り
━━
穂乃果「ふはぁー、気持ちいいねぇー」
プカプカ
ことり「浮き輪持ってきておいて正解だったかも♪」
プカプカ
花陽「良い天気だし、なんだか眠たくなってきちゃうねぇ…」
プカプカ
穂乃果「そうだねぇ……ふわぁ……」
ことり「うとうと…………ふぁっ! ことり、今寝ちゃってた?」
花陽「うふふっ、うん! 気持ち良さそうに」
穂乃果「ねぇねぇ、穂乃果達は準備も万端で海未ちゃん達と絵里ちゃん達の連絡待ちなんだよね?」
花陽「そうだよぉ、でもまだ予定の時間にはけっこうあるから…花陽達はこうしてぷかぷかしてるわけだけど」
ことり「皆、準備進んでるのかなぁ~?」
穂乃果「考えてみれば斬新だよね、これ」
ことり「あれ? 言い出したの穂乃果ちゃんじゃなかったっけ?」
穂乃果「へ? 穂乃果じゃないよ? かよちゃんだよね?」
花陽「違うよ? 花陽はことりちゃんが考えてくれたのかと思ってた」
ことり「ううん、ことりじゃないけど…」
花陽「あれれ…?」
穂乃果「まぁ誰でもいいんじゃない? でも考えた人すごいよね! こんなアイデアなかなか思い付かないよ!」
ことり「ことりも最初聞いた時、びっくりしちゃった!」
花陽「まさか、三点同時中継でラブライブ予選に挑むなんて……目新しさは抜群だよねぇ!」
コラコラ、にこまきオタども
仲間割れはやめるんだ(笑)もうBiBiパートは終わってるぞ
スレ汚しはやめたまえ
荒らしにかまったやつも荒らし
成り済ましに触れないように
穂乃果「えーと、確か……絵里ちゃん達は砂漠で」
ことり「海未ちゃん達は雪山だったっけ?」
花陽「うへぇ……花陽達だけこんなのんびりしてていのかなぁ……?」
プカプカ
穂乃果「まぁいいんじゃないかなぁ?」
ことり「うん……ほのかちゃんのいうとおり……Zzz…」
プカプカ
花陽「そうだねぇ……花陽達は時間になるまでこうしてゆっくり……してて……Zzz…」
プカプカ
穂乃果「くかーくかー……Zzz…」
プカプカ
ことり「すぅすぅ……」
ユラユラ
花陽「Zzz……Zzz……」
ユラユラ
穂乃果「くかーくかー…」
ユラユラ
スクパラ的な感じか
・・・printempsが予想通り平和で笑う
かわいい
━━
にこ「ひゅは……ひゅは……」
真姫「大丈夫…? ニコちゃん」
にこ「なんとか、ね……真姫ちゃんは平気……?」
真姫「まぁ…私はまだいけるけど…、エリーが倒れたわ」
にこ「え…?」
絵里「」
ドサッ
にこ「ちょ、ちょっと!! さっきから静かだと思ったら…」
真姫「エリー、エリー……生きてる?」
ユサユサ
絵里「……へ、へい、き……だけど……?」
にこ「全然平気そうに見えないから…、ほら水飲んで」
絵里「あ、ありが…と……、んくっ…」
真姫「あら? ニコちゃん水なんて持ってたの?」
にこ「これ、真姫ちゃんの水」
真姫「は、はぁぁ!?」
にこ「だってニコのはとっくに空だし、絵里のもさっきニコが全部飲んじゃったし~?」
真姫「だ、だからって!!」
絵里「ご、めんさ……いね……真姫……」
真姫「エリーは全然悪くないわよ! 悪いのはこのっ」
にこ「あっ、あっちに岩影発見~! 絵里をあの日陰に移しましょう! ほら、そっち持って」
真姫「……はいはい」
ユニット別の物語か、面白いな
真姫「よいしょっ、と…」
にこ「熱っ! この岩、熱~いっ!」
真姫「そりゃそうでしょ…、これだけ陽にさらされてるんだから」
絵里「はぁ……はぁ……っ」
真姫「エリー…」
パタパタ
にこ「だらしないわねぇ~」
真姫「エリーがこうなったのニコちゃんのせいでしょ! ニコちゃんがエリーの水をがばがば飲むから」
にこ「そ、それはっ……大体、絵里がさっさとオアシスに連れていってくれてればこんなことにはならなかったのよ!!」
真姫「だからと言ってニコちゃんが他人のモノ勝手に飲んでいい理由には」
絵里「だめ、よ……ケンカしちゃ……」
真姫「エリー……」
パタパタ
にこ「ふんっ!」
絵里「私達だけ…、遅れをとるわけにはいかないわ…」
真姫「起き上がって大丈夫なの…?」
絵里「えぇ…、だいぶ楽になったから…」
にこ「……もう少し休んでおいた方がいいんじゃない? また倒れでもしたら…」
絵里「ふふ…、平気よ……ってニコ!?」
にこ「何?」
絵里「く、首の所に赤い……血が……っ」
にこ「へ…? い、いつの間に怪我なんてっ…、これからライブするのに…」
真姫「ん…? ちょっとよく見せて」
ジーッ
にこ「……?」
真姫「……あぁ、これ血じゃないわ。サソリよ」
にこ「なぁ~んだ! サソリかぁ~まぁ、砂漠だしサソリの一匹や二匹……え? サソリ……?」
真姫ちゃん冷静過ぎ
にこ「きゃ、きゃああああああ!!!!」
絵里「落ち着いて、ニコ! 動いて刺激しない方がいいわ!」
真姫「今、何とかしてあげるから……えっと、虫除けスプレーは…」
ゴソゴソ
絵里「サソリに効くの…?」
真姫「さぁ? でも何もしないよりはマシなんじゃない?」
にこ「は、早く……助けてよぉ……っ……ぐすっ……」
真姫「あったあった……ていっ!」
シューーッ
にこ「ぶふぉっ!? げほっげほっ…!! ちょ…、顔にかかっ、て…っ」
絵里「あ、服の中に入っていったわ」
真姫「しぶといわね…」
シューーッ
にこ「い、いやああああああ!!!!」
にこ「し、死ぬかと思ったわ……」
絵里「刺されなくて良かったわね」
真姫「命の恩人の私に感謝しなさいよ?」
にこ「あんた絶対面白がってたでしょっ!!」
真姫「ニコちゃん」
にこ「……何よ」
ムゥーッ
真姫「これで蚊に刺される心配はないわね」
にこ「……そもそも砂漠に蚊なんているのかしら」
絵里「あら……?」
真姫「どうしたの? エリー」
絵里「向こうにうっすら見えるのって…」
にこ「あ、あれはっ!!」
━━
ビューーーーッッ
海未「……」
凛「雪、やまないねー」
希「時間までに頂上に辿り着くのはちょっと難しいかもなぁ…」
海未「一応、皆に連絡を入れておきましょう。凛」
凛「はいにゃ!」
ピピピッ
凛「…………圏外だにゃ」
海未「でしょうね」
凛「にゃ!?」
海未「さて、充分ではないですが休息もとれたことですしそろそろ出発しましょう」
凛「えぇーー!! まだ外は猛吹雪のままだよー!?」
海未「おさまるまで待っていてはラブライブの本選まで終わってしまうかもしれません」
凛「……なんだか凛達、自殺志願者みたいだにゃ」
海未「死ぬ気になってラブライブを戦い抜く……確かに、似たようなモノですね」
凛「うぇ……」
海未「ん…? そういえば希は…」
希「呼んだ?」
海未「何も言わず離れないでください。心配してしまいます…」
希「ごめんごめん、それより…」
海未「…?」
おいメンバーの3分の2が生命の危機にあるぞ
キン肉マン思い出した、リングのある現地までわざわざいかなあかんとかww
希「この洞窟の奥なんやけど……結構深くまで続いとるみたいなんよ」
海未「ほぅ…」
凛「行ってみる?」
海未「いや、私達は洞窟の奥ではなく頂上を目指さなくては…」
希「でも外は猛吹雪。危険も伴うやろ? それに…、ウチらの目的はライブをするに適した場所を探すこと。なにも頂上に限ったことやないやん?」
海未「確かに、その通りですが…」
凛「面白そうにゃー♪ 凛は外より洞窟探検がいいなぁー!」
希「そうやろ?」
凛「うん! うんっ!」
海未「……わかっているのですか? この中が危険ではない保障なんて一つもありませんよ。何が起こるかわからない分、もしかしたら外より危険度は高いかもしれませんし…」
凛「でも寒いのはもう嫌なのー! 運が良かったらこの洞窟、頂上まで続いてるんじゃないかにゃ?」
希「まぁ可能性はあるかもね」
海未「そんな都合の良いこと…」
希「…で、どうするん? リーダーは海未ちゃんやからウチらは海未ちゃんが決めた方に従うわ」
凛「海未ちゃん…」
海未「……はぁ…、わかりました…」
海未「洞窟アタックです!!」
凛「やったにゃー!!」
希「お、凛ちゃんが元気になった!」
海未「ですが、中は暗いです…くれぐれも単独行動は」
凛「いっくにゃーー!!」
ダダダダダッ
海未「あっ! こ、こらっ」
希「凛ちゃん待って! ダメやって」
前1年生で無人島やってた人?
BiBi人気は絵里もあるだろ…マジでふざけんなよ…
あれはにこまき厨に見せようとしてるただの荒らしだろ気にしなくていい
海未「次勝手な行動を起こしたら本気で怒りますよ?」
ゴツンッ
凛「ぐにゃっ!! 痛いにゃぁ……舌噛んじゃったぁ……。ていうか希ちゃんだってさっき一人で洞窟の奥に」
海未「ごめんなさい、は?」
凛「ごめんなさぁい……ぐすっ……」
希「うわ…、ホントに真っ暗や…」
海未「ライターならありますが、火が小さいです……何か燃やせるモノは」
キョロキョロ
凛「あ、凛良いモノ持ってるよー!」
ゴソゴソ
海未「ではそれに火を」
ボッ
凛「ほいっ」
希「ってそれ……花火やん! それも打ち上げ」
海未「なっ…!?」
凛「危ないから二人とも離れるにゃ!」
ヒューーーーンッ ドーーーーンッ!!!!
凛「ありゃ…」
海未「凛…、貴女は……」
凛「ひぃっ!」
ゴゴゴゴゴゴゴ……
凛「にゃ?」
海未「何でしょう……この音は」
希「あっ、あぁ……」
海未「希…?」
希「今の衝撃で入口が崩れて……」
凛「あ……」
海未「……凛」
凛「ご、ごめんなさいごめんなさいー!!」
希「……こうなってしまったからには、もう奥に進むしか道はないってことやね」
━━
穂乃果「むにゃ……? ふぇ……?」
プカプカ
花陽「えへへ……もう食べられないよぉ……Zzz…」
プカプカ
ことり「うふふふ……サソリが1匹……サソリが2匹…………サソリが1356匹……Zzz…」
プカプカ
穂乃果「ここ……どこ……?」
キョロキョロ
穂乃果「…………?」
プカプカ
穂乃果「…………??」
プカプカ
穂乃果「……え? えぇぇぇぇーー!?」
花陽「ほぇ……?」
ことり「ほのか、ちゃん……?」
ゴシゴシ
穂乃果「た、たたたたたた大変だよぉーーっ!!」
花陽「どうしたの……?」
穂乃果「どうしたもこうしたもないよっ!! 周り見て!! 周りーっ!!」
ことり「周り……? ん~……海が見えるけど……」
花陽「海しか、見えないねぇ…」
ことり「…………」
花陽「…………」
ことり「ふぇ……? なっ、ななな何で!?」
花陽「ど、どどどどどうなってるのぉぉぉぉ!?」
穂乃果「穂乃果達……、寝てる間に流されちゃったんだよ……」
ことり「そ、そんなぁ~っ!!」
花陽「ああぁ…、終わりです……」
ブクブク
穂乃果「諦めるの早すぎっ!!」
ことり「かよちゃんっ、沈んじゃダメぇ!!」
花陽「ぶはっ…! もう…花陽達は遅かれ早かれ海の藻屑になる運命なんですぅ……ひぐっ…」
穂乃果「大丈夫だよ!」
ことり「穂乃果ちゃん…何か方法でもあるの?」
花陽「生きて帰れるのなら何だってしますっ…」
穂乃果「幸いにも穂乃果達にはこの浮き輪があるんだから陸まで泳いで帰ればいいんじゃないかな?」
ことり「えっ……、陸って……」
花陽「ど、何処にあるの……?」
穂乃果「え、えーと……それは……あっち、かなー?」
花陽「……」
ジーッ
穂乃果「ほ、穂乃果だってわかんないよっ!!」
花陽「……」
穂乃果「……」
ことり「く、暗くなってもしょうがないから何か楽しいお話でもしない?」
花陽「そ、それ良いねっ…」
穂乃果「楽しいお話かー、うーん……」
花陽「映画の話とかどうかなぁ?」
穂乃果「あっ、そうだ! この前、観たんだけどね…二人とも知ってるかなぁ?」
穂乃果「ジョーズっていうんだけど」
花陽「……」
ブクブク
ことり「か、かよちゃんっ!!」
ことり「かよちゃん、希望を捨てちゃダメっ!」
花陽「ひゅぇ……花陽は貝になりたい……」
穂乃果「ポジティブに考えようよ! 例えば穂乃果達が海の上で歌って踊ってライブしたらすごく盛り上がるんじゃない?」
ことり「まぁ、インパクトはすごいと思うけど…」
花陽「海の上で踊る……?」
穂乃果「とりあえず今はライブのことだけ考えよう! 私達だけじゃない…、絵里ちゃん達や海未ちゃん達だって危険を省みずライブを成功する為に、予選を勝ち上がる為に頑張ってるんだよ!!」
穂乃果「そんな中、穂乃果達だけ自分の命大事さにライブを放棄するなんてあっちゃいけない!! だからっ」
ことり「うん! 穂乃果ちゃんの言う通りだよ!」
花陽「感動しました! 穂乃果ちゃんこそアイドルの中のアイドルです!!」
穂乃果「ことりちゃん…、かよちゃん…」
ことり「今、私達に出来ることをしよう!」
花陽「浮き輪の上で踊る練習とかどうかなぁ?」
穂乃果「それだー! バランスとるの難しそうだからしっかり練習しておかないとねー」
ことり「それにこの大海原だったらどんなに大声で歌っても誰にも迷惑かからないしね!」
花陽「はっ! もしかしたらここはライブをするのに絶好のポイントなのかもっ!」
穂乃果「よーしっ! 燃えてきたー! まずは浮き輪の上に…よいしょっ、と……わわっ!!」
バシャーンッ
ことり「穂乃果ちゃんっ!!」
穂乃果「ぷはっ! えへへ、失敗しちゃたー」
花陽「は、花陽もやってみま……ひゃっ!? わわわっ!!」
バシャーンッ
穂乃果「ほらほら、ことりちゃんもー」
ことり「えっ、ちょっと待って……きゃっ!!」
バシャーンッ
花陽「ふはっ…! 皆、びしょ濡れだねぇ」
ことり「うふっ、でも楽しい♪」
穂乃果「あははっ! それそれーっ!」
バシャッ
花陽「ぶはっ! んんっ、えぇーいっ!」
バシャッ
ことり「きゃはっ! えいっ、えいっ!」
バシャッ
ちょっと18時間くらい休憩
ポジティブすぎるw
liveで死んでどうするw
乙
アイドルって大変なんだな
>>43
真姫一位のときもにこまき人気のおかげ、感謝しろとかほざいてたキチガイいたからな、気にするな
━━
にこ「あ、あれはっ……ピラミッド!?」
真姫「まぁ砂漠のど真ん中なんだからあってもおかしくないわよね。……実物を見るのは初めてだけど」
絵里「……」
にこ「ピラミッドを背景にライブ……ありね」
真姫「砂漠ってだけでも異質を極めているけれど、ピラミッドまで手に入れたら私達に怖いもの無しよ!」
にこ「珍しく気が合うわね」
真姫「べ、別にっ! 私はμ'sの為を思って!」
にこ「まぁ何でもいいわ、目的地が決まったんだから気合いも入るってものよ! さぁ行くわよ! ニコに着いてきなさいっ!」
真姫「はいはい……先導よろしく……あれ? エリー?」
絵里「……っ」
にこ「どうしたのよ?」
絵里「えっと……いやぁ…、その……」
真姫「……?」
絵里「ピ、ピラミッドはやめておかない…? 私達の本当の目的地はオアシスなわけだし…」
にこ「はぁ?」
真姫「オアシス、ねぇ……あるなら私もそっちの方がいいけど」
絵里「でしょ!? 真姫もそう思うわよね!!」
真姫「あれば、…ね?」
絵里「あ、あるわよ! あるに決まってるでしょ! こ、こっちに」
にこ「その手には乗らないわよ…? それにピラミッドと逆方向じゃない」
絵里「た、確かな情報よっ! ほ、ほら水の香りが…」
にこ「……」
ジーッ
真姫「……もしかして、エリー……怖いの?」
絵里「なっ……そ、そんなわけないでしょ!!」
にこ「なら行こ? ピラミッドに♪」
絵里「わ、私はオアシスに…」
真姫「何処にあるのかもわからないオアシスより、優先すべきは確実に場所がわかってるピラミッドでしょ?」
絵里「オ、オアシ…」
にこ「絵里」
真姫「エリー!」
絵里「……わ、わかったわよ…。で、でも近くにいくだけよ!? 絶対に中に入ったりしないんだからね!?」
にこ「まぁそれは着いてから考えるとして、しゅっぱ~つ♪」
真姫「都合良く水道とか完備してないかしら?」
絵里「うぅ……呪われませんように……呪われませんように……」
ブツブツ
にこ「到着ーっ♪ わぁ~、すごぉ~い!! あ、記念に…、にっこにっこにー☆」
パシャッ
真姫「大きい……すごい存在感ね……」
パシャッ
絵里「……」
にこ「中ってどうなってるんだろ?」
ヒョコッ
絵里「ニ、ニコ!? 中には入らないって話じゃ」
にこ「まだ予定の時間まで余裕あるし、どうせやることないでしょ?」
絵里「あ、あるわよっ! 機材のセッティングとかリハーサルとか他にも色々と」
真姫「まぁ私は興味ないんだけど、ここでダラダラしてても暑いだけじゃない? 中だったら多少はマシだと思うけど」
絵里「真姫まで……」
にこ「ほらほら~! もしかしたら奥の方に特設ステージがあったりして! 財宝でも発見しようものならたちまち大金持ちに……ふふふふ…」
絵里「そ、そんなわけ……」
真姫「ていうかエリーは平気なの?……私、暑くて早く中に入りたいんだけど」
絵里「……あぅ…」
にこ「大丈夫大丈夫~! こんな辺鄙な場所に来るのニコ達くらいだって~」
真姫「エリーが恐がってるのは幽霊とかそういう類のモノじゃないの?」
にこ「そんなの実在しないでしょ~」
真姫「まぁ、その通りね……私達は墓荒らしにさえ用心していれば」
絵里「ま、待って……置いてかないでよ……っ」
━━
凛「あ…、凛の終わっちゃった…」
希「ふっふっふ、またしてもウチの勝ちー」
バチバチバチッ
凛「希ちゃんズルしてないー? 怪しいにゃー」
希「花火でズルなんかいくらウチでも不可能やろ」
凛「それもそうにゃー、あっ、火貰うねー」
バチバチバチッ
希「それにしても凛ちゃんが普通の花火も持ってきてくれとって良かったわー」
凛「備えあれば憂い無しにゃ! よーし、次は負けないよー!」
希「ふふんっ、返り討ちにしてあげる♪」
海未「……あ、貴女達には緊張感というものが備わっていないのですか!?」
凛「海未ちゃんも花火するー?」
バチバチバチッ
海未「しません!! 私達はここに遊びに来たわけじゃありませんから!!」
希「でもな、花火の明かりが無かったら真っ暗で何も見えんくなってしまうやん?」
海未「そ、それは……そうなのですが……」
海未「しかしこうも薄暗い中を歩いていると方向感覚を見失ってしまいそうです……ここまでは一本道で間違いありませんよね?」
希「うん、でも入ってきた時よりも道の幅が広がってきてる気がするから、注意しとかんとはぐれてしまうかも…」
凛「きゃっ!!」
海未「凛、どうしました!?」
凛「い、今…上の方から変な音が…」
希「上…?」
ガサガサガサッ
海未「何かいるのでしょうか……?」
希「暗くて手元の花火だけじゃようわからんなぁ…」
凛「……! そうだ! 海未ちゃん、確か無駄に弓持ってきてたよね?」
海未「はい、念の為に一応…」
凛「これをこうして、こうやって…と、出来た!」
ゴソゴソ
海未「こ、これは……?」
凛「ラブアローシュート・ロケットVer.だにゃ♪」
希「ってそれロケット花火を10本くらい束ねただけやん!!」
凛「海未ちゃんよろしくねー、あっちの方だから!」
海未「ま、待ってください私は」
凛「はい、点火ー♪」
パチッ
海未「り、凛っ! くっ…、こうなったら破れかぶれです! はぁぁぁぁ!!!!」
グググググッ
ヒューーーーーーーーーーンッッ
パァーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!
エボラ熱フラグやん…
スクールアイドルだし大丈夫だろ
バサバサバサッ
希「こ、蝙蝠!?」
海未「こっちに向かって飛んできますっ!!」
希「蝙蝠って光や音に弱いんやないん!?」
海未「下手に刺激してしまって、敵とみなされてしまったのでしょうか…」
凛「きゃあああああ!!!!」
希「あっ! 凛ちゃんが蝙蝠の群れに襲われとる!!」
凛「た、たすけっ、にゃあああああっっ!!!!」
希「海未ちゃんっ、またロケット花火を射てば」
海未「し、しかし…この状況だと凛まで巻き込んでしまう恐れが…」
希「ど、どうすれば……そうや! これやったら」
海未「なるほど…、それでいきましょう」
バサバサバサッ
凛「きゃあああああぁぁぁぁ!!!! 」
海未「凛、こっちに向かって全力で走ってきてください!!」
凛「で、でも入口は封鎖されて」
海未「いいからっ!」
凛「う、うんっ! うわあああっ、蝙蝠も着いてきてるにゃぁぁ!!!!」
ダダダダダッ
海未「希っ!」
希「このネズミ花火に火を付けて……それっ!!」
ポイッ
パーンッ パーンッ パーンッ
バサバサバサッ
海未「ふぅ……奥へ逃げていきましたね…」
凛「うぅっ……怖かったにゃぁぁぁぁ」
━━
穂乃果「よっ、ほっ、はっ!」
花陽「おぉ…、見事に浮き輪の上でバランスをとってる…」
ことり「すごいっ! 穂乃果ちゃん!」
穂乃果「えへへっ! 穂乃果、コツ掴んじゃったかも」
花陽「どうやったの!? 花陽にも教えて!」
穂乃果「いいよ! あのね、浮き輪の内側に重心をもってくる感じで…」
ことり「こ、こうっ、かなぁ……んっ」
ヨロヨロ
穂乃果「おぉー! そうそう、その調子だよ!」
花陽「重心を…内側、に…… ぴゃぁっ!?」
バシャーンッ
穂乃果「ありゃ…」
花陽「ぷはっ…、失敗しちゃ……ぶくぶく……」
ブクブク
ことり「かよちゃんがまた沈んでるっ!」
花陽「ぶほぉっ、た、たすけっ……ぶくぶく……っ」
ブクブク
穂乃果「穂乃果の手に掴まって!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃ……んぐっ、ぷはぁっ…はぁっ、はぁっ……」
ことり「か、かよちゃん……浮き輪が……どんどん萎んでいってる!」
花陽「ふぇっ…!? はわわわっ!!」
プシューッ
穂乃果「空気が漏れてるから早く塞がないと!! ふぅーっ!! ふぅーっ!!」
花陽「し、死ぬかと思いました……」
ことり「この海のど真ん中で浮き輪を失っちゃったら、死んじゃうよね……多分」
穂乃果「ふぅーーっ!! ふぅーーっ!! ふぅーーっ!!」
穂乃果「はい、かよちゃん! 空気入れ直しておいたよ!」
プカプカ
花陽「わぁぁ! ありがとう、穂乃果ちゃん!」
プカプカ
穂乃果「命に関わるからもうプシューッてしちゃダメだよー!?」
花陽「は、はいっ!」
ことり「やっぱり穂乃果ちゃんはいざという時、頼りになるね」
花陽「うんっ、とってもかっこ良かったなぁ…」
穂乃果「て、照れちゃうよ……それより練習っ! …の前に少しだけ休憩しよっか」
花陽「そだねぇ」
ことり「ぷかぷかぁ~♪」
プカプカ
花陽「ぷかぷかしてるの気持ちいいねぇ~~」
プカプカ
穂乃果「うん~~♪」
プカプカ
ことり「ふわぁ~~」
プカプカ
花陽「ゆらゆら揺られていると…また眠くなってきちゃうよぉ…」
プカプカ
穂乃果「うん、穂乃果も…眠く……眠く……? それだーー!!」
プカプカ
花陽「ほぇ?」
穂乃果「よく考えたら穂乃果達、眠ってる間にこんな所まで流されちゃったわけだよね?」
ことり「うん、ぷかぷかぁ~ってしてたらゆらゆら~って」
穂乃果「だったらまた眠って波に身を任せればいいんだよ! そうすれば起きた時には元のビーチに運ばれてるかも!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃんは天才なのぉ!?」
ことり「じゃあことり達はこうやってのんび~りしてればいいの?」
プカプカ
穂乃果「そうだよ、ことりちゃん! 波と一体化する感覚で」
プカプカ
花陽「花陽は波……花陽は波……花陽は並……こんな感じかなぁ?」
プカプカ
穂乃果「うんうんっ、その調子!」
ことり「ふぁぁ~~~~」
ユラユラ
花陽「あぁあぁあぁあぁ~~~~」
ユラユラ
穂乃果「くかー、くかー……」
ユラユラ
ユラユラ……
ユラユラ…………
ユラユラ………………
━━
カツーンカツーン……
絵里「ひぃぃっ……!」
ビクッ
真姫「私達の足音でしょ? 何をそんなに怖がってるのよ」
絵里「も、もう充分でしょ…? 引き返しましょう? ね? ねっ?」
にこ「まだ何も発見してないじゃない」
絵里「これ以上進んだら帰る道がわからなくなっちゃうわよ……」
にこ「真っ直ぐ歩いてるだけだから大丈夫よ」
絵里「でもぉ……」
真姫「あら…? ここから少し下り坂になってるわ。転ばないように気を付けて」
にこ「地下……? いよいよお宝の匂いがしてきたわね」
絵里「お宝って……私達の本来の目的はライブの」
ザッ……ザッ……ザッ……
絵里「きゃぁっ!!」
ビクビクッ
真姫「またぁ?」
絵里「へ、変な音が…聴こえて…」
にこ「また足音でしょ?」
絵里「足音……そうね…、足音のように聴こえるわ……」
真姫「だったら怖がる必要なんか」
絵里「あるわよっ!! だって…、私達……さっきから動いてないじゃない!!」
真姫「え…? ならこの音は…」
ザッ……ザッ……ザッ……
にこ「……う、後ろの方から近付いてきてるように聴こえるんですけど…」
ザッ……ザッ……
絵里「助けてっ……ごめんなさいごめんなさい……っ」
真姫「…………ニコちゃん、ちょっと後ろ確認してくれない…?」
にこ「い、嫌よっ…! 何でニコが…」
ザッ……ザザッ……
絵里「も、もぅ…いやぁぁ……ひぐっ……」
ポロポロ
にこ「……ま、真姫ちゃん」
真姫「……えぇ」
にこ「いっせーのせ、で一緒に振り向くわよ…」
真姫「わかったわ…」
にこ「い、いくわよ……いっせーの……せっ!!」
バッ
真姫「っ!!」
バッ
ザザッ……ザッ
にこ「ひっ…!!」
真姫「う、嘘……でしょ……」
にこ「い、いやああああああああああああああ!!!!!!!!」
真姫「きゃあああああああああああああああ!!!!!!!!」
絵里「な、何…!? 何が起こったの!?」
にこ「いいから逃げるわよっ!!」
絵里「に、逃げるって……そっちは奥じゃ…」
にこ「背後から迫られてるんだから奥に逃げ込むしかないじゃないっ!! 早くっ!!」
グイッ
絵里「ちょ、ちょっと…何なのよぉっ…!!」
真姫「わ、私とニコちゃんの見間違えじゃなかったらっ…」
絵里「なかったら…?」
真姫「ぜ、全身包帯で巻かれた……ミイラが…」
ザザッ……ザザッ……
西木野財団による救助が待たれる
成り済ましとか言ってる奴頭悪そう(粉ミカン)
自演でしょ
わざとにこまき厨を装ったようなレスして
自分でそれを指摘してにこまきアンチの評価を下げる
他のスレでもやってるキチガイだからスルー推奨
一言で要約すると「対立厨」って奴だね?
本格的に死にそうなのはぷらんたんか
ザッ…ザザッ……ザザザッ
にこ「きゃあああああああああああああああ!!!!!!!!」
ダダダダダッ
絵里「ひぃぃっ!! な、何なの!? 何なのよぉぉぉぉ!!」
真姫「知らないわよっ!! いいから早く走って!!」
絵里「ま、待ってよ…!! え? きゃぁっ…!?」
コロッ
真姫「へ? ちょ…、ちょっ」
絵里「な、何でいきなり下り坂になって…きゃああぁぁぁぁ!!!!」
ゴロゴロ
真姫「さ、さっき言ってたじゃないっ…こっち来ないでよっ!! バカぁぁー!!」
絵里「そ、そんなこと言ったってっ、止まらなっ」
ゴロゴロ
真姫「ふぎゃっ!! いやああああああああっ!!!!」
ゴロゴロ
「きゃああああああああ!!!!」 「いやああああああああああああああ!!!!」
ゴロンゴロンゴロンゴロン…
にこ「な、何だか後ろが騒がしい気が」
チラッ
にこ「ってどぅええええぇぇ!?」
絵里、真姫「「きゃあああああああああああああああ!!!!!!!!」」
ゴロゴロ
にこ「や、やだっ、やだぁぁっ!! へぶしゅッ!?!!」
バキッ
絵里、真姫、にこ「「「きゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」」」」
ゴロンゴロンゴロンゴロン…
ゴロンゴロンゴロンゴロン…
「「「きゃあああああああああああああああ!!!!!!!!」」」
ゴロンゴロンゴロンゴロン…
「「「いやああああああああああああああ!!!!!!!!」」」
ゴロンゴロンゴロンゴロン…
「う"あ"あ"ああああああああああああああああ!!!!!!!!」」」
にこ「あぅ……痛ぁ~いっ! もぅやだぁ~!!」
真姫「……随分長い時間転がっていたからかなり深い所まで来ちゃったんじゃない…? どうするのよ……これ……」
絵里「二人とも怪我は無い? 大丈夫?」
真姫「まぁ、なんとか…」
にこ「生きてるのが奇跡的よね…」
真姫「…っ!?」
ガタッ
にこ「…?」
真姫「……」
チョンチョン
にこ「……?」
チラッ
にこ「ッ!?」
真姫「……」
にこ「……」
絵里「……は、早くここから出ましょうっ!!」
真姫「……そうしたいところ…なんだけど」
絵里「だ、だったら落ちてきた道を…」
にこ「あれ、見て…」
絵里「え? あれって……ってええええぇぇぇぇぇ!? ミ、ミイラっ!? さっきの」
真姫「それも今度は一体じゃなくて…」
にこ「ざっと数えただけでも30体はいるわね…」
絵里「ど、どどどどどうするのよぉぉ!? ていうか何で二人ともそんな落ち着いていられるの!?」
真姫「…エリー、人生諦めが肝心よ」
絵里「いやぁぁぁぁ!!!!」
にこ「まっ、ニコはこんな所で死ねないけどね」
真姫「……?」
絵里「何か手があるの…? あるのよね!? そんな余裕かましてるくらいなんだからっ!!」
真姫「もしかしてニコちゃん……ミイラバスターのプロだったり…?」
にこ「そんなわけないでしょ…。何よ、ミイラバスターのプロって」
絵里「じゃ、じゃあどうして…」
にこ「あれよ、あれ! あっちにあるおっき~なアレ♪」
にこ「こっちこっち~♪ 急がないとミイラに食べられちゃうよ~!!」
絵里「こ、これって……」
真姫「巨大な棺…、棺桶……?」
絵里「ちょっと、ニコ!! これでどうやってミイラをやっつけるのよ!?」
にこ「やっつける? そんなのニコ、一言も言ってないんだけど」
真姫「なら何を…」
にこ「この棺の中に隠れていれば襲われる心配はないニコ~♪ やぁ~んっ、ニコってかしこい~」
絵里「……」
真姫「……まぁ他に隠れられそうな場所もないし、そうするしかなさそうね」
絵里「の、呪われないかしら……っ」
真姫「もう手遅れよ」
にこ「ほら二人とも手伝って! 蓋開けるの」
真姫「仕方ないわね……んっ!」
グググッ
絵里「ふっ! はぁっ!」
グググッ
にこ「がんばれがんばれ~☆」
真姫「むぐぐぐぐぐーっ!!」
グググッ
絵里「くっ……重すぎっ…!! っていうかニコも手伝いなさいよっ!!」
グググッ
にこ「えぇ~? でもニコ、そういうんじゃないし~」
真姫「…そういえば私もそういうのじゃなかったわね。柄にもなくバカみたい」
絵里「だ、だったら私だってそういうのじゃないわよ!!」
ザッ…ザザッ…
にこ「ひぃっ…!! あ、あんた達何してるのよ!! 早く開けて中に隠れないとっ」
絵里「だ、だってだってぇっ…、蓋が重すぎて持ち上げられないのよっ…」
真姫「ていうか、これ開かないんじゃない? 二人がかりで力入れてもうんともすんとも言わないんだもの。開ける為には何か別の…」
絵里「鍵とか…? でも鍵穴なんて何処にも見当たらないわ」
にこ「ん? これ何だろ? ボタン…?」
真姫「え?」
『押すと開きます』
にこ「わぁ~! やっぱり今日のニコ、冴えてる~♪」
絵里「ま、待ちなさいっ! ニコ!!」
真姫「そうよっ! いくらなんでも怪しすぎるわよっ!!」
にこ「またまたぁ、有能なニコを妬んでそんな事言って~! うふっ、しょうがないからニコが二人の命の恩人になってあげる♪」
ポチッ
カチッ…
絵里「ひっ……」
にこ「……??」
真姫「な、何も起こらない……? 棺も開かないままよ…」
にこ「えぇ~……」
絵里「ふぅ……ビックリし──」
パカッ
にこ「え?」
絵里「なっ、ちょっ、きゃああああああああああ!!!!」
真姫「ひ、開きますって…、床が開いてどうするのよぉぉぉぉ!!!!」
にこ「いやあああああああ落ちちゃうううううううう!!!!」
ヒューーーーーーーーーン……
━━
海未「随分と奥まで進んできましたが…、まだ先は長いのでしょうか…」
希「ラブライブの予選に間に合うか不安や…」
凛「花火も残り少ないにゃ…」
パチパチッ
海未「……やはり、この洞窟ルートは失敗だったのでは」
希「……ごめんな。ウチが余計なこと言うたから…」
海未「い、いえ……希を責めているわけではなく…」
グゥゥゥゥゥ……
海未「……!?」
希「い、今の音って……」
海未「音というより、声の様な…」
希「あれ? そういえば凛ちゃんは?」
海未「ま、またですか!? あの馬鹿っ!!」
凛「バカとは酷いにゃ!」
海未「あぁ…、近くにいたのですね」
凛「あれ? 海未ちゃんそっちにいるの? じゃあ凛が握ってるのは希ちゃんの手かにゃ?」
希「え?」
凛「でも希ちゃんっていつの間にこんな毛深くなったの? フサフサしてるにゃー! それに何だかいつもより大きい気がするし、時々グゥゥゥゥゥって変な声も…」
海未「……」
希「……ウチはここに……海未ちゃんの隣におるんやけど……」
凛「ほぇ?」
グゥゥゥゥゥ……
凛「やっぱり希ちゃんだにゃー」
希「いやいやっ! ウチ、そんな獣みたいなうなり声出したことないし!」
海未「獣……?」
文句垂れたい気持ちもわかるけど
そうやってここに書き込んで荒らしの片棒担ぐのはおやめになって
なんなら↓をNGワード登録しとくといいざんす
変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲- - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409906850/)
変な艦これ劇場 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404364419/)
変な艦これ劇場
凛「……??」
希「り、凛ちゃんっ…」
海未「凛……いいですか、落ち着いてください……絶対に大声を出したり暴れたりしないでくださいね…」
凛「う、うん……?」
海未「……まずは掴んでいる手をゆっくり離してください。ゆっくりですよ? ゆっくりですよ?」
凛「うん……でも、手離したら希ちゃんが迷子になっちゃうにゃ」
希「やからそれはウチやないって…」
グゥゥゥゥゥ……
凛「離したにゃ」
海未「良くできました。では、足音を立てずに一歩ずつ私の声の方向に向かってください」
凛「ん……一歩ずつ、一歩ずつー……わわっ!」
ヨロッ
凛「ふぎゃっ!」
バタッ
希「……なぁ、海未ちゃん」
海未「…はい」
希「花火の火が消えてからしばらく経って目が慣れてきたやん?」
海未「…そうですね、私もです」
希「……ウチの目がおかしくないんやったら、目の前におるのって…」
海未「…はい、熊ですね」
凛「く、熊ぁーっ!?!! ええぇぇーーっ!!!!」
希「お、大声はあかんって!!」
海未「このっ、大馬鹿凛っ!!」
凛「え、えぇ……だってぇ……」
グゥゥゥゥゥ……!!!!!!!
希「どうやら見付かってしもうたみたいやね……」
凛「凛の人生で一番の大ピンチにゃ!」
海未「……」
文句垂れたい気持ちもわかるけど
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海未「……」
希「海未ちゃん……? 何しとるん? 早く逃げなっ」
凛「まさか足がすくんで動けないのー!?」
グゥゥゥゥゥ……!!!!!!!!!!
希「ひっ!!」
凛「に、逃げなきゃっ!! 食べられちゃうっ!!」
海未「……」
希「海未ちゃんっ!!」
海未「……逃げる? 何処へ逃げるつもりなのですか?」
希「そ、それは……」
凛「決まってるにゃ!! 来た道を戻るしか」
海未「しかし、出口は塞がれていますよ。それに、戻れば戻るほど道は狭くなっていく……追い詰められれば逃げ場もなく、殺されてしまうでしょうね」
希「た、確かにそうやけど……でもっ」
海未「幸いにもここだったら多少は行動の自由がきく……私が熊を引き付けておきます。その間に二人は奥へ…」
凛「そ、そんなっ!!」
希「いくら海未ちゃんといえど危険過ぎるって!!」
海未「私なら大丈夫ですよ」
ニコッ
グゥゥゥゥゥ……!!!!!!!
文句垂れたい気持ちもわかるけど
そうやってここに書き込んで荒らしの片棒担ぐのはおやめになって
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変な艦これ劇場
グゥゥゥゥゥ……
海未「……っ」
希「海未ちゃんと熊が対峙した…」
凛「え? もう退治したの?」
希「…凛ちゃんって何でいつでもアホなん?」
凛「し、失礼なっ!!」
希「……一体、海未ちゃんはどうやってあの熊を撃退するつもりなんやろ…」
凛「あの大きなリュックサックの中にダイナマイトが入ってるとか?」
希「それで自分が犠牲になってリュックサックのダイナマイトもろとも自爆して熊をやっつけるとか?」
希「凛、希……私に構わず先へ」
凛「ダメだよっ、海未ちゃん! そんなのっ、そんなのっ!」
希「いいのです……私一人が犠牲になることで貴女達を守れるのなら」
凛「海未ちゃんっ…、海未ちゃんっ!」
希「さぁ早く! 決して振り向いてはなりません!」
凛「う、うんっ……ひぐっ……」
希「ふふっ……凛、希、愛してましたよ…」
凛「海未ちゃぁぁぁぁぁんっっ!!」
希、凛「「どかーーんっ!!」」
凛「みたいな?」
希「お約束やね」
海未「希、凛、私の荷物を預かっていてもらえますか?」
ズシッ
凛「あれれ? ダイナマイトは?」
海未「はぁ?」
希「まさか素手であの熊と相対する気なん!?」
海未「はい…、ですが大丈夫。心配いりませんよ」
グゥゥゥゥゥ…!!!!!!!
凛「す、すごい迫力だにゃ……海未ちゃんはこれと……」
希「……信じよう、海未ちゃんを」
凛「うん…!」
グゥゥゥゥゥ…
海未「……」
スタスタ
グゥゥゥゥゥ…?
海未「うふふ、怯えなくてもいいのですよ。私達は貴方の敵ではありませんので」
海未「うちの凛を暗闇の中、ずっと守っていてくれてありがとうございました」
グゥゥゥゥゥ…
海未「よしよし、少し驚いてしまっただけなんですよね?」
ナデナデ
海未「もしかしてお母さんとはぐれてしまったのですか? それは大変ですね。でも、大丈夫。私達は貴方の味方です」
グゥゥゥゥゥ…
海未「あ、申し遅れました。私は園田海未。安心してください。すぐにここへ──」
グゥゥゥゥゥ!!!!!!
バシッ!!!!
海未「ぶふぉぉッッ!?!!」
ヒューンッ
凛「あっ!」
希「海未ちゃんが吹っ飛ばされた!」
海未「あ……あぅ……」
グデッ
凛「海未ちゃんっ、しっかりするにゃー!!」
ユサユサ
グゥゥゥゥゥ…!!!!!!!
希「あかん……次はウチらに標的を絞って向かってきとる」
凛「ど、どどどーしよーっ!! まだ死にたくないにゃーーっ!! 痛っ」
ガコッ
凛「にゃ……? こ、これは……希ちゃん!!」
希「ん? あーっ! それは…、トロッコやん!!」
凛「今まで暗くて気が付かなかったけど、こんなのあったんだねー」
希「線路は洞窟の奥へと続いとる……こうなったら一か八か……いや、それしか手は残ってないか」
凛「で、でもこれってちゃんと動くのかなぁ?」
希「ど、どうなんやろ……ん? このレバーは…………イケるかも!」
ガチャガチャ
凛「本当!?」
希「多分……いや、でも……と、とりあえず海未ちゃんの亡骸をトロッコの上に移して」
凛「了解にゃ!」
海未「ま…、まだ……死んでません……」
凛「よいしょっ…、と」
グゥゥゥゥゥァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!
凛「希ちゃんっ、早く早くっ!!」
希「ま、待って…、これをこうしてレバーを……てぇいっ!!」
ガコッ
「トロッコがあったよ!」
「でかした!」
カラ……カラカラ……カラカラカラ……
凛「おぉー! 動いたー!」
希「成功や! やったね!」
グゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!
希「くっ…! マズイっ、追い付かれるっ!!」
凛「にゃふふっ、凛の熱いの…お見舞いしてやるにゃ!」
カチッ
希「おぉ…、まだ残っとったんや、花火」
凛「喰らうにゃーーっ!!」
ヒュッ
グゥゥゥゥゥ…?
ズドドドドドドドーーーーンッッ!!!!
凛「一丁上がりにゃ」
希「初めて凛ちゃんが役に立った」
カラカラッ……キキィィーー……
海未「んっ……何です……? 今の音は……それに、この乗り物は…」
希「まぁ海未ちゃんが吹っ飛ばされてから色々あって、とりあえずウチらはトロッコを手に入れて熊から逃げ切ったってわけ」
海未「なるほど……そうでしたか。それで…」
希「うん?」
海未「これは何処に向かっているのですか…?」
希「……さぁ?」
凛「にゃぁぁぁ!?」
希「どしたん!? 凛ちゃん!」
凛「分かれ道にゃ!!」
『ラブライブ予選会場 ←』『→ (・8・)y-~』
凛「ど、どーしよ、どーしよー!!」
アワアワ
希「そんなん決まっとるやんっ!」
海未「そもそも右は何なのですか……?」
凛「ど、どっち!? どっちなのー!?」
カランカランッッ…キキィィーッッ…
海未「左ですっ! 左ですっ!!」
希「と、言いつつ?」
海未「ひだ……みぎ……っ、ひ、左です!!」
凛「おっけー! 左だねー! よーしっ、……あっ…」
ボキッ
海未「今度は何ですか!?」
凛「……レバーが折れちゃったにゃ、えへっ」
海未「貴方の首の骨を折って差し上げましょうか…?」
ゴゴゴゴゴ
カランカランッッ…カランカランッッ…!!!!
希「ちょっ、めっちゃ速度上がってきとるやんっ!! もうすぐ分岐点に着いてしまうよっ!!」
凛「あわわわわわっ…」
ガコガコッ
海未「……こうなったら」
海未「これを使って、力付くで方向転換しますっ!」
サッ
希「そ、それは……矢!!」
凛「矢っ!!」
海未「はぁぁっ!!」
ポキッ
希「……」
海未「一本の矢はすぐに折れてしまいます。しかし、三本の矢ならっ!!」
ポキッ
希「……」
海未「うぅっ……穂乃果ぁ……っ」
希「どうせやるんなら弓の方を使えばいいんやない…?」
海未「ハッ……なるほど」
凛「……アホだにゃ」
海未「……いきます。振り落とされないよう、しっかり掴まっていてください」
海未「たぁぁぁぁぁっっ!!!!」
ガギィィンッッ
カランカランッッ…!!!! キキィィーッッ!!!!!!!!!!!!!
希「おぉー! 大成功や!! さすが海未ちゃんっ!!」
海未「はぁっ、はぁっ……何とか、なりましたね……」
凛「このまま予選会場まで特急運転だにゃーー!! へ…?」
グラッ
希「なっ…何で!? 道がっ」
海未「無いです……さて、辞世の句を」
カキカキ
凛「お、落ちるにゃあああああああ!!!!」
ガコッ…!!!!
ヒューーーーーーーーン……
凛「うあああああああああたすけてぇぇぇぇぇーーーー !!!!」
希「確かに左に曲がった筈なのにーーーーっ!!!!」
海未「…………さらば、愛しき日々よ」
ヒューーーーーーーーン…………
━━
穂乃果「ん……んんっ……ふあぁ……」
プカプカ
花陽「あ、穂乃果ちゃん起きた!」
ことり「おはよ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「おはよ…、ここは?」
キョロキョロ
花陽「う、海……かなぁ」
ことり「どのくらい眠ってたかわかんないけど、陸地に辿り着くのは無理だったみたいだね…」
穂乃果「そっかぁー、残念ー」
ことり「……」
プカプカ
穂乃果「……」
プカプカ
花陽「……」
プカプカ
ことり「……ねぇ、これからどうしよっか?」
穂乃果「んー、そろそろ予選の時間だから機材のセッティングとかする?」
ことり「そだね」
穂乃果「あっ、そういえば機材って」
ことり「大丈夫だよ! ことりの浮き輪に縛り付けて運んでおいたから」
穂乃果「おぉ…、よく今まで沈没しなかったね…」
ことり「他の皆は準備、順調かなぁ?」
穂乃果「電話してみよっか?」
ことり「じゃあ、ことりは海未ちゃんにかけてみるね」
ピピピッ
穂乃果「なら穂乃果は絵里ちゃんに」
ピピピッ
ことり「……あ、もしもし? 海未ちゃ」
『いやああああああああああああああああああ!!!!!!!!』
ことり「っ!?」
ビクッ
穂乃果「もしもーし、穂乃果だよー! 絵里ちゃん、あのね」
『きゃあああああああああ助けてえええええええええ!!!!!!!!』
穂乃果「へ…?」
穂乃果「こ、ことりちゃんっ!」
ことり「た、大変っ! 海未ちゃん達が」
穂乃果「絵里ちゃん達もよくわかんないけどヤバそうだったよっ!!」
ことり「ど、どうしよう……何かあったんだ……」
穂乃果「助けに行こう」
ことり「え? で、でもことり達、海の真ん中で自分達の命さえ危うい状態で…」
穂乃果「それでも!! 皆がピンチなのにこんな所でぷかぷか浮いてられないよっ!!」
プカプカ
ことり「う、うんっ…!!」
プカプカ
穂乃果「……」
プカプカ
ことり「……あ、あの……どうやって?」
プカプカ
穂乃果「泳ぐっ! とりあえず泳ぐっ!!」
ことり「お、泳ぐの……?」
穂乃果「うんっ! かよちゃんみたいに!」
ことり「へ? かよちゃんみたいって…」
穂乃果「ほら、あっちに」
タースーケーテー……
ことり「あ、ホントだ……でも、あれ……?」
穂乃果「かよちゃんはすっごく仲間想いだよね! 皆が危ないって聞いた瞬間、無我夢中で泳ぎ出して」
タスケテー
ことり「ね、ねぇ……穂乃果ちゃん」
穂乃果「なーに?」
ことり「か、かよちゃん……あれ、泳いでるっていうより…」
穂乃果「??」
ことり「溺れてるんじゃないかなぁ…? ていうか渦潮に飲み込まれてるっ!!」
穂乃果「え、ええーー!?」
グルグルグルグル……ジャバーーンッッ……
花陽「はびゅぅっ…、ぶふぉっ、たしゅけ…てぇっ…!!」
バシャバシャ
穂乃果「か、かよちゃーーんっ!!」
ことり「た、大変っ…!!」
穂乃果「そ、そうだっ! このロープで」
ことり「うん!」
穂乃果「かよちゃんっ! これに掴まってーっ!!」
バッ
グルングルングルングルン……
花陽「ぶばぁっ…ひゅはっ、ロ、ロープロープっ…!!」
ギュッ
穂乃果「よしっ、あとはこのロープを引いてかよちゃんを救出…、わわっ!
ことり「穂乃果ちゃん!?」
穂乃果「うわぁぁっ!! どんどん引っ張られるーーっ!!」
ことり「ことりに掴まって!」
穂乃果「う、うんっ…! ことりちゃっ…うわぁぁぁぁ!!!!」
ことり「きゃぁぁぁぁっ!!!!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃんっ!? ことりちゃん!? も、もういいからっ、ロープから手を離してっ!! 渦潮に巻き込まれちゃうくらいどんくさい花陽のせいで二人までっ」
穂乃果「離さないっ、離さないよっ! 絶対にっ!!」
ことり「ラブライブのステージに9人で立とうって約束したからっ!! 何があってもかよちゃんをっ、皆を助けるっ!!」
花陽「穂乃果ちゃんっ…ことりちゃんっ…」
ポロポロ
ことり「だからっ、かよちゃんも希望を捨てないで!!」
花陽「う、うんっ…!!」
穂乃果「ぐっ…、でもっ…もうっ、だめだぁぁぁっ……うあああああああああああ!!!!」
グルングルングルングルン
ことり「きゃぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ~~!!!!」
グルングルングルングルン
花陽「たしゅげでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
グルングルングルングルン
グルングルングルングルン……
グルングルングルン……
グルングルン……
ごごまで
づぎでおわり
乙
この感じなんか好き
バリツがあれば余裕なのに
━━
「──ちゃんっ!」「──のかっ!!」「ほの──ゃん!」「穂乃果──」「ホノケチェン!」
穂乃果「……ん…、んん……ぁっ、わあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
穂乃果「ハッ! ゆ、夢!? なーんだ、そうだよねー! 渦潮に飲み込まれるなんてそんなまさか」
ことり「夢じゃないよっ!」
花陽「花陽達、渦潮に巻き込まれて……でも気が付いたらこんな場所にいて…、それに」
絵里「大丈夫…? 穂乃果」
穂乃果「え、絵里ちゃん!?」
海未「なかなか目を覚まさないので心配しましたよ」
穂乃果「海未ちゃん!? 何で!? どうしてここに!? ていうか、ここ何処……?」
真姫「私達にもさっぱりよ」
希「ウチら別々の場所におった筈なのに何でかわからんけど、こんな事に…」
穂乃果「そう、なんだ……でも良かったー! 皆、無事で」
にこ「まぁ…、死んでもおかしくなかったんだけど…」
海未「…はい、あの瞬間は死を覚悟していました」
穂乃果「でも皆、こうして生きてる! それで充分だよっ!」
ことり「うんっ…!」
花陽「うぅっ…、涙が……っ……やっぱり皆といると安心するよぉ…」
絵里「怖かった……怖かったよぉ……ひぐっ……うぇっ…」
ポロポロ
希「よしよし、エリチ」
絵里「のぞみぃっ……ぐすんっ……くっすん……」
ポロポロ
にこ「やっぱりビビってたんじゃない…」
真姫「こらっ、ニコちゃん!」
海未「……何と愚かなことをしていたのでしょう、私達は」
ことり「海未ちゃん?」
海未「μ'sは9人……。9人でいてこそ輝けるのです、今回それを痛いほど思い知らされました」
ことり「うん!」
花陽「三点同時中継なんて必要なかったんだね…、うん……私達は私達ありのままのステージを見せるのが一番なんだよ…!」
絵里「そういえばそろそろ予選の時間に…」
海未「えぇ、しかしまだ何も準備が……リハーサルも…」
穂乃果「大丈夫だよ! やろう! やれるよっ、この…私達9人でなら!!」
ことり「穂乃果ちゃん!」
希「うん、きっとやれる! 皆の心が一つになった今やから!」
真姫「私達の…」
にこ「最高のステージを!!」
海未「はい!」
絵里「そうと決まれば中継機材の用意よ! 花陽」
花陽「うんっ!」
穂乃果「ここが何処かなんて関係ない、大切なのは皆の想いだから……。近くにいるからこそ感じられるし、力を貰える」
海未「私達の歌声、私達の舞いを全世界の皆様に届けたい」
絵里「ひとりひとりの想いが重なって、紡がれた……世界でたった一つの私達だけの歌」
穂乃果「届けたい、私達の──この想いを」
「1!」「2!」「3!」「4!」「5!」「6!」「7!」「8!」「9!」
「μ's──、ミュージック──」
「「「「「「「「「スタート!!!!」」」」」」」」」
━━
凛「それでは聴いてください、星空凛で──こどくなへぶん!」
凛「 って何で凛だけこんな天国みたいな場所にいるのーー!?」
「天国ねぇ……まぁ間違いではないかな? こんな所で奇遇ね、μ'sの星空凛さん」
凛「あ、貴女はっ……えーと……そうだ!
あらいずの!」
綺羅「……良かった、知られてなかったらどうしようかと…」
統堂「内心ビクビクしてしまったぞ」
優木「完全に、ホワイトヘヴンサンセット♪」
凛「ど、どうしてA-RISEの人達がここに…?」
綺羅「まぁ…、それは、つまり…」
優木「μ'sの皆さんが目新しさを求めて砂漠やら雪山やら海でライブするって聞いたものだから…」
綺羅「私達も負けてられないなって」
凛「それでここへ…? ってここって何処なの!?」
統堂「すごく悩んだのだ……私達も」
凛「にゃ?」
統堂「人の目を惹き付けられそうな場所は全てμ'sに先を越されてしまったからな」
優木「何を選んでも後手後手……完全にフリテン即リー一発ツモの流れだったわ」
凛「意味がわからないにゃ…」
綺羅「そして…、練習そっちのけで考えた結果……導き出した結論っ、それが!」
統堂「展開的に天界にしよう、と……!!」
優木「ふふっ、あはははっ!!」
綺羅「くくくっ、もうサイコー!!」
凛「…………」
凛「雪山より、寒くないかにゃ?」
━━fin━━
なんだこれ…、さよなら
さよなら
こっちのセリフだよ
乙
お、乙…
おつ
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