――
吹雪「私そんなに食べられません!」
提督「並盛りじゃ少なすぎるだろ」
吹雪「並盛りだって多いくらいです」
提督「見栄張るなって。戦闘中に動けなくなると困るから、中盛りにしておきなさい」
吹雪「見栄なんて張ってません! 女の子は少食が普通なんです!」
提督「それは金剛や加賀たちに喧嘩を売ってるのか?」
吹雪「例を出した司令官の方が失礼です」
――
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――
吹雪「きゃあっ! 司令官、今私の下着見ましたね!?」
提督「いや、過去に遡って2日前のお前のパンツを見ている」
吹雪「ならいいですけど……」
提督「ちなみに緑と白のボーダーだ」ビシッ
吹雪「一昨日はピンクでしたよ」
――
――
提督「吹雪、出撃だ」
吹雪「今日は扶桑先輩たちとご一緒ですね。嬉しいです!」
提督「吹雪にもあいつらとお揃いの主砲を積ませてやりたいんだがなあ」
吹雪「そんな大きいの、私、無理……」
提督「やり直し」
吹雪「……らめぇっ……そ、そんなっ……ぁんっ……おおきいのぉっ……」
提督「うむ」
吹雪「やめません? こういうの」
――
――
提督「吹雪は扶桑たちのどこに憧れているんだ?」
吹雪「大人っぽくて綺麗で強くて……。あとあと、あの艦橋がとても素敵です!」
提督「確かにあの艦橋には惹かれるものがあるな」
吹雪「はい、何とかペガサス盛りみたいでかっこいいです!」
提督「微妙に古いな」
吹雪「なにをっ! ナウなユングにバカウケです!」
提督「哲学的だな」
――
――
提督「お前らが飲んでる燃料ってどんな味がするんだ?」
吹雪「ええー、飲みたいんですか?」
提督「持ってきてくれ」
吹雪「はい」トン
提督「ふむ」クッ
吹雪「どうですか?」
提督「……」
提督「……コカコーラみたいな味だ」
吹雪「それペプシですけどね」
――
――
提督「大和っているだろ?」
吹雪「うちにはいません」
提督「そうだな」
――
――
提督「さて食堂に夕飯でも食いに行くか」
吹雪「貰ってきました」
提督「気が利くな」
吹雪「今日は潜水艦さん方が当番だそうで、一風変わったメニューばっかりでした」
提督「ふむ」
吹雪「燃料弾薬定食とカレー鋼材カレー、どちらがお好みですか?」
提督「カレーで」
デロデロデロデロ
提督「なんだこれ。真っ赤だし、何か出てるし、皿に死って書いてある……」
吹雪「愛されてますね、司令官」
提督「おう」ガキンバキン
ゴフッ
――
――
吹雪「私、手品ができるんです」
提督「ほうほう」
吹雪「ちょっと間宮券貸してください」
提督「ほいほい」ピラッ
吹雪「ちゃらりらりら~~♪」
ヒラヒラ
シュッ
パッ
提督「おお、消えた」
吹雪「ちゃらりらりら~らら~♪」
提督「……」
吹雪「ちょっとだけ、お休みしますっ!」ダッ
提督「……まて!」ダッ
――
――
提督「アニメPVの吹雪は結構主人公してたな」
吹雪「当然です」
提督「魚雷も板野サーカスみたいで見事だったな」
吹雪「当然です」
提督「まぁヒロインは俺だろうけどな」
吹雪「当然です」
――
――
提督「今日は遠征頼む」
吹雪「北鼠ですね!」
提督「ドラム缶は持ったか?」
吹雪「はい!」
提督「軽巡連れてきたか?」
吹雪「はい!」ズルズル
\ナカチャンノイショウ、ヒッパラナイデー!!/
提督「コンディションは?」
吹雪「キラキラです!」ペロリ
提督「ところで、間宮券が1枚減っているんだが」
吹雪「行ってきまぁす!」ダッ
――
――
提督「吹雪、魚雷発射管の整備してやるから外してくれ」
吹雪「はい」コト
提督「ふーむ」
カチャカチャ キュポン
吹雪「んぅ……はずかしぃ……そんな……あっ……見ちゃらめっ……」
提督「んー」
キュッキュッキュッキュッ
吹雪「いやっ……そこだめぇっ……しれい……ぁんっ……ふぁっ……」
提督「何してるんだ吹雪」
吹雪「作業用BGMです!」
提督「やめるんじゃなかったのか?」
吹雪「何となくです」
――
――
吹雪「わぁ、五連装酸素魚雷ですね。嬉しいです」
提督「はっはっは。さっき手に入れてな」
吹雪「そういえば、血走った目の大井さんが司令官を探してましたよ」
提督「そそそそうそうか」
――
――
提督「うーむ、むむむっ」キリリッ
吹雪「どうしましたか司令官?」
提督「悩ましい顔がイケてるかなと思ってな」タソガレー
吹雪「はぁ」
提督「どうかな?」アンニューイ
吹雪「どうしようもないですね」
――
――
提督「燃料が足りない……」
吹雪「出撃のしすぎです」
提督「鋼材が足りない……」
吹雪「建造のしすぎです」
提督「間宮券が足りない……」
吹雪「……」ピィーピュー♪
提督「……」
吹雪「……!」ダッ
提督「……!」ダッ
――
――
吹雪「司令官は海と山、どっちがお好きですか?」
提督「海」
吹雪「ですよね」
提督「海抜と露出度はほぼ反比例してるからな」
吹雪「ですよね」
――
――
吹雪「そういえば、私って今までに何隻出てきました?」
提督「お前は補給した回数を覚えてるのか?」
吹雪「前回の遠征で10721回になります」
提督「なるほど」
――
――
提督「おおう、こりゃまた三式弾ばっかり開発されたな」
吹雪「これ、司令官が通販で買ったTE◯GAの群れです」ヒョイッヒョイッ
提督「こらっ!! 俺の涼月ちゃんと初月ちゃんを粗雑に扱うなっ!!!」
――
――
提督「吹雪、腹を割って話そう」
吹雪「はい」スッ
提督「……なんだこれ?」
吹雪「短刀です。とりあえず腹を掻っ捌いてみてください」
提督「よしきた」
ザシュッ
ブシャァァァァァァ!!!!
ボトッ
吹雪「……」
提督「……」
提督「結構痛いな」
吹雪「……思ったよりバッサリいきましたね」
――
――
提督「でだ。吹雪は何か不満とかないか?」
吹雪「不満ですかぁ……」
提督「ああ、遠慮せずなんでも言ってくれ。できる限りのことは直していくつもりだ」
吹雪「では一つだけ」
提督「おう」
吹雪「早く上半身と下半身くっつけてください」
――
――
提督「まるゆってさ」
吹雪「もしもし、憲兵さんですか?」
提督「無実だ」
――
――
吹雪「鬼さんこちら、手の鳴るほうへー!」
提督「あっはっはっは! まてまてー!」
吹雪「待ちませーん、絶対待ちませーん」
提督「いや、マジで、ちょっと待てってちょちょちょっ」
空母棲姫「……!」
ズギュゥゥゥゥウウウウン!!
提督・吹雪「ひゃああああぁぁぁぁァァァァ……!!」
――
――
吹雪「司令官、その服どうしたんですか?」
提督「ふっ、たまにはオシャレしないとな。似合ってるか?」
吹雪「司令官が居なければ素敵です!」
提督「……ッ!」ブワッ
吹雪「冗談ですから泣かないでください」
――
――
提督「俺の顔ってそんなにダメかね……」
吹雪「そんなことないです!」
提督「そ、そうか?」
吹雪「はい、目を瞑ればイケメンな司令官の姿が目に浮かびます!」
提督「そうかっ」パァッ
――
――
プゥーン
提督「あー、かがうざったいな。吹雪もそう思わんか?」
吹雪「……こちら吹雪です。はい、ええ、司令官がですね――」
提督「誰に連絡してるんだ?」プゥーン
吹雪「加賀さんです」ピッ
ドドドドッッ!!!
バァン!!
提督「ちがっ、蚊! 蚊! 加賀じゃなくて蚊!! Mosquito! zanzara! いやぁん! らめぇ……!!」ズルズル
吹雪「あっはっは」
――
――
提督「はあ、酷い目にあった」
吹雪「司令官の酷い目似合ってましたよ」
提督「吹雪は最近冷たいな」
吹雪「吹雪ですから!」ドヤァ
提督「エターナルフォース吹雪、相手は――」
吹雪「司令官にお相手なんているんですか!?」
提督「……」グスッ
――
――
吹雪「司令官、しりとりをしましょう」
提督「おう、いいぞ」ツルッ
吹雪「きゃっ! 何するんですかぁ!」
提督「へっへっへ、いい尻してんなぁ」ツルツルッ
吹雪「んもうっ! 司令官のすけべ!」ペシコッ
提督「……」
吹雪「……」
提督「なんか違うな」
吹雪「なんか違いますね」
――
――
提督「……」プルプル
吹雪「司令官、何しているんですか?」
提督「ああ、運を溜めてるんだ。第二次サーモン海戦の攻略に備えてな」キューグルグルグル
吹雪「いいからお手洗い行ってください」
提督「うん」こ
――
――
提督「女性はトイレに行くのを花を摘みに行くと言うよな」
吹雪「直接言うのは恥ずかしいですもん」
提督「じゃあ男性は何て言うか知ってるか?」
吹雪「んー……」
提督「……」
吹雪「キノコを摘みに行く?」クイッ
提督「やめろ」
――
――
提督「吹雪、吹雪。ちょっとおいで」チョイチョイ
吹雪「ふぁい、なんれすかしれーかん?」トテトテ
ポスッ
提督「……」
吹雪「……」
提督「……なぜ膝の上に座る?」
吹雪「たまにはいいじゃないれすか♪」パタパタ
――
――
吹雪「くんかくんか」
提督「あの、吹雪さん、何をしてらっしゃるんですか?」
吹雪「しれーかんのにおいをかいれます」スンスン
提督「やめろって、いいから膝から退いてくれ」
吹雪「とってもおちつきます」
提督「膝から退かないなら、俺も吹雪の匂い嗅いじゃうぞ」
吹雪「どーぞどーぞ」
提督「どうぞじゃないっつの」スンスン
提督「うわっ、酒くさっ!」
吹雪「?」スンスン
――
なにこれすごくいい
――
提督「吹雪、正直に答えて欲しい」
吹雪「~~♪」スリスリ
提督「スリスリしてないで聞けって」
吹雪「なんれすか?」スリスリ
提督「お前、誰に呑まされた?」
吹雪「んぅ? よくわかりませんが、しれーかんののみかけのじゅーすをのみました」スリスリ
提督「……」
吹雪「?」スリスリ
提督「……俺のせいか」
吹雪「んふふふふ♪」
――
提督は本当に生物なんですかねえ?プラナリアかなんかか?
――
提督「家内の田舎、逆から読んだら?」
吹雪「かないのいなか~♪」パタパタ
提督「磨かぬ鏡、逆から読んだら?」
吹雪「みがかぬかがみ~♪」パタパタ
提督「新聞紙、逆から読んだら?」カサッ
吹雪「あっ、いま4コマよんれたのにひどいれす!」プンスカ
提督「そろそろ膝から降りて欲しいんだが」
――
これはいいものだ
――
吹雪「……」ズーン
提督「酔いと具合はどうかね、吹雪くんちゃん」
吹雪「……だいぶ冷めました」
提督「そりゃ良かった」
吹雪「……すみませんでした」
提督「まぁ、お互い忘れようじゃないか。俺もあんな所に飲みかけの酒を置いたのが悪いし」
吹雪「……申し訳ありません」
提督「にしても」
吹雪「?」
提督「吹雪はどうして飲みかけの酒に手を出したんだ?」
吹雪「のっ、喉が乾いてただけですっ!」
提督「にしても」
吹雪「ま、まだ何かあるんですか?」
提督「吹雪はやわっこいな」
吹雪「忘れようって言ったばかりじゃないですか!!」ズガガガガァン!!!
――
――
提督「大鳳って居るじゃん」
吹雪「司令官、現実を見てください」
提督「……うん」
――
――
提督「俺、夜戦って苦手なんだよね。駆逐艦も連撃で高火力を出せるけど、こっちの被害もでかいしさ」
吹雪「だから司令官は童貞なんですね!」
提督「演習の夜戦はバリバリするけどな」
吹雪「なるほど、ひとり上手と!」
提督「お前、実は俺のこと嫌いだろ?」
吹雪「私司令官のことすっ――信頼してます!」
――
こんな時間にこんな良いスレを見つけてしまうなんて陰謀だ。
――
吹雪「司令官、お月見しませんか? お酒も千歳さんから頂いてきましたし」
提督「ああ、いいけど吹雪にゃ呑まさんぞ」
吹雪「お酌だけでもさせてください」
提督「わかめ酒?」
吹雪「わかめがないです」
提督「そっかー」
――
――
提督「はぁ、月が綺麗だな吹雪」
吹雪「……ッ!」ビクッ
提督「隣には吹雪。月は綺麗で酒も美味い。こりゃ雪月花ならぬ雪月酒だな」
吹雪「そういう軽はずみな事は、他の娘に言っちゃダメですよ」
提督「何が?」
吹雪「……司令官はデリカシーってものを知りませんよね」
提督「珍味って意味の英単語だろ、それくらい知ってる」
吹雪「司令官のそういう所、嫌いです」ムーッ
――
――
吹雪「青葉さんに司令官の好みの女性を聞いて来て、と言われました」
提督「何でまた」
吹雪「多くの方たちが知りたがっているみたいです~っ」ムスー
提督「何ぶーたれてんだよ。なんかの間違いだろう?」
吹雪「そういう鈍感キャラはいいですから!」
提督「キャラて。そう言われてもなぁ」
吹雪「年齢層とかでも構わないそうです」
提督「んー、強いて言うなら」
吹雪「強いて言うなら?」ドキドキ
提督「揺り籠から墓場まで……かな」
吹雪「……司令官は色情魔っと」メモメモ
――
――
提督「色情魔とは、心外な」
吹雪「……だって! 女性なら年齢関係なく、誰でもいいってことですよね?」ジトー
提督「いや、お前を最初の秘書艦として選んだ時から、死ぬまで一筋と言いたかったんだが」
吹雪「……」
提督「……」
吹雪「……!?」クルッ
提督「後ろ向いても吹雪以外いないぞ」
――
――
吹雪「……えっと」モジモジ
提督「うん」
吹雪「そそ、それって、あの、そういう意味ですか?」モジモジ
提督「うん」
吹雪「私、まだ……レベル80、です……けど」カァァ
提督「うん」
吹雪「それにほら、私なんて――」
提督「……」
吹雪「……?」
提督「……そんなに俺のこと嫌いか?」
吹雪「なんでそうなるんですか」
――
ちょっと吹雪育てて来る!!
――
吹雪「わ、私は司令官の事――」
提督「あー、返事は"その時"になってからでいいから」
吹雪「……はい」
提督「すまんな、返事を聞くのも関係が変わるのも怖いんだ。答えが解っててもな……」
吹雪「……いえ」
提督「その時になって吹雪の気持ちが変わってたら、それは仕方ないことだけど」
吹雪「そ、それはないです!」
提督「まぁ、何だ」
吹雪「はい」
提督「吹雪が飽きるまで、今まで通り隣にいてくれると嬉しい」
吹雪「はい――」
――
――
吹雪「――司令官の為に私、頑張ります!」
――
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i:::::...::::::::::::::;イ:::::::/::/,|r'"´´`:::|::::::::::::|::::::::::::::|-" { ⌒)
i':::::::::::::::::::/ i':::::/゙Y ´ノヾ:::::::r-|::::::::::::|_:::::::::::::| / ̄ ̄
(⌒ヽ. |:::::::/::::-:⌒ゞゾ ゾ |::::::::::::l ヽ::::::::::ト、 / キャラ崩壊注意ですっ☆
ヽ ヽ、 -. |::::人:::/´.i⌒nゝ ___ .|:::::::::::i }::::::::ノT゙1| こんなくだらない物
\ `( }|:::/::::Yヽ.弋ソ , ⌒¨¨ヾ|::::::::::i /::::::::/ ノ__||__ ---- 見てないで寝てくださいね!
. / ⌒ヽ .l/:::::::::::(//) _ (//):::::::::l"´:::::://|_ _ -- ̄ 司令官!!
〈 ´ ̄) V:::::::::::l| 「 } |:::::::::i::::::::/ | |__| |
. ' '⌒) }i゙i::::::::|ヽ、 __ノ /|::::::::i:::::∠ .| |ー-| |
. '. ノ´ {ノ |:::::::| _`ゝ _,,,... ´ |:::::::l|/´,二=:、| /.| |ヽ,__
〉 ∧ |:::::::|::|「::::::::::::::::: ∧ .|::::::/ /:::'"´`ヽ\ .| | | |`ヽ
. / / |:::::::|::||:::::::::::::::::/_ i:::::/ // `ヾ、| | //
下ネタ多くて、ごめん。
依頼出してくる、ごめん。
乙です。
凄く良かったです!続きでも次回作でも予定あったら教えていただけると嬉しいです!
乙でしたわー
>>50
続きはないです。
予定も未定です。
ごめんなさい。
ありがとう。
おつ
テンポ良くてサクサク読めたで
乙。かわいい吹雪が見れて大満足です
乙乙
主人公さんが活躍しててうれしい
乙
良かった
乙。
こういうのいいよな
おつおつ
吹雪スキーの俺としては大満足だった
乙
好きだよこういうの
乙
君はとてもいい仕事をした
実に良かったぞ
加賀さん書いてた人か
乙でした
非常によかった
乙
吹雪は正義
乙乙
やっぱり吹雪は最高だぜ!
奇遇だな、うちの最古参も吹雪なんだ
ありがてぇ
なんか、何とは言えんが良かった
一部のハズレを除いて大体よかった
このSSまとめへのコメント
テンポあって読みやすいし面白い
続編読みたいな