男「友達できるかな…」
幼馴染「どうだろうねぇ。男くん暗いから」
男「…」
幼馴染「かつあげとかされないようにがんばってね」
男「…うん」
男「幼馴染ちゃんはどうなの」
幼馴染「なにが」
男「クラス替え、不安だったりしないの」
幼馴染「うーん、僕は別に…友達いなくてもいいや」
幼馴染「…」
男「…涙出てるよ」
幼馴染「そっちこそ」
男「友達…ほしいなぁ…」
幼馴染「同じく」
男「そもそも友達ってどうやったらできんの?みんなどうやってつくってんの?」
幼馴染「そうだねぇ…聞く友達もいないから」
男「…」
幼馴染「クラスかわっても、よろしくね」
男「こちらこそ」
幼馴染「…はぁ……」
男「…」
幼馴染「がんばって、友達、つくろうね」
男「…うん」
男(ついに新学期が来たわけですが)
男「…」ポツン
男(完全にぼっちである)
男(話しかけるタイミングが見つからないし)
男「…」チラッ
女「…」パラ
男(…隣の席は女子だし、しかも読書してるし)
男「…」ハァ
超しえん
男(…幼馴染ちゃんはどうかなぁ)
男(微妙に心配だなぁ…変な発言とかしてないかなぁ…不安だ)
女「…あの」
男「おっ…ふ」
女「クラス章、ずれてますよ」
男「えぁ、ありがとうございまっ…す…」
男「…」
男(うおおおお喋れた!!クラスの人と喋れたああああよかったああああうおおおおお)
男(ちょっと喋っただけで心臓がやばいあと汗、つか顔あっつ!!)
男(こんなんでやっていけんのかなぁ…俺)
男(というかっさっき挙動不審すぎじゃなかったかなぁ俺…変に思われてないかなぁ)
男(第一印象大事だからなぁ…)
男「…」ウジウジ
キーンコーンカーンコーン
男(なんだかんだで午前の授業が終わった、あれ以来クラスの人と一言も喋れてない)
男(…幼馴染ちゃんのとこ行こう)
男「ど、どうだった」
幼馴染「ん?」
男「友達、できた?」
幼馴染「うーん…あ、なんかね、オカルト研究部に入らないかって誘われ「断った方がいいと思う」
幼馴染「男くんはどうなのさ」
男「僕は…うーん、朝にちょっと喋ったよ」
幼馴染「おお」
男「女子と」
幼馴染「おお!」
幼馴染「何話したの?」
男「えっと、クラス章ずれてますよって」
幼馴染み「チッ、これだから童貞は」
男「…」
男「いいんだよ、これでもすごい方なんだから」
幼馴染「はいはい」
男「がんばるよ、僕」
幼馴染「うん。がんばって友達つくろーね」
男「うん。じゃ、また放課後」
幼馴染「またね」
男(…とは言ったものの)
男(どうやって話しかけたらいいんだろ…趣味?好きな音楽?テレビ?)
男(あんま詳しくないからなぁ…)
男(…あ、そうだ、読書してたから、好きな本とか)
男「…」
女「…」
男(今なら…なんか今なら勢いでいける気がする)
男(…)
男(………)
男「…あ、の」
女「…」
男「あの!」
女「…私?」
男「は、はい」
女「何?」
男「あ、えっと、何読んでるのかなって」
女「あぁ…これね」
女「大した本じゃないから」
男「そ、そうですか」
男「…」
女「…」
男(え…終わり?会話終わり?)
男(結局何読んでるんだ女さんは…)
男(いや、でもしつこく聞くのもなぁ…)
男(…気になる……)
男「…」
男(結局会話が続かないまま放課後になってしまった)
男「…はぁ」
男(会話、続けられるようになりたいなぁ)
男(…帰ろう)
男「…ん?」
男(これ、女さんが読んでた本だよな…ブックカバー一緒だし」
男「…」キョロ
男(誰も、いないよな)
男(…いいよな…本だし…)
男「…っ、てい」ペラ
男「…!」
男「これ…」
幼馴染「おーい」ヒョコ
男「うわっ!?」
幼馴染「何してんの、はやく帰ろ」
男「あ、う、うん」
男「…」テクテク
幼馴染「…あ、ねぇ、さっき何見てたの?」トコトコ
男「え、あー…別に」テクテク
幼馴染「ふーん…まぁいいけど」トコトコ
男(……)テクテク
次の日
男(うーん…思い切って言ってみようかな…でもそしたら勝手に見たことに…)
男(…でもなぁ…)
女「おはよう」
男「…あ」
女「…」
男「え、あ、俺?俺に言ったの?」
女「…そうだけど」
男「お、おはよ」
女「…おはよう」
男「…」
女「…」
男「あ、あのさ」
女「…なに」
男「あの、えっと…」
女「…」
男「…やっぱなんでもない、ごめん」
女「…」
男(うーん…うまく話を切り出せない)
男(コミュニケーション能力…)
女2「聞いた?昨日隣のクラスの男子がカツアゲされたんだってー」
女3「まじかーかわいそー」
女2「ねー、こわいよねー」
男(カツアゲか…今学期はされないように気を付けよう)
男(見た目からして弱そうだからなぁ…見た目も変えたいなぁ)
男(筋トレしようかな…運動部とか…でも体力無いしなぁ)
男「…はぁ」
男(とりあえず不良に絡まれないようにしよう…)
男(昔から不良にはよくからまれるんだよなぁ…)
男「…」チラッ
女「…」
男(…また読書してる)
男(…)
幼馴染「ごめんっ、委員会の仕事があるから…お昼一緒に食べれないや…」
男「いいよ、大丈夫だって」
幼馴染「帰りは一緒にかえろーね」
男「うん」
幼馴染「じゃ、また放課後」
男「いってらっしゃい」
男「…」
男(…便所飯しようかな…)
男(と思ったけど、便所がくさすぎてお弁当食べる気になんないし…)
男(どっかいい場所ないかなぁ…あ、そうだ、校舎裏)
男(たぶんあそこなら誰もいないし、静かでいいや。校舎裏行こうっと)
男(やっぱり。誰もいないや)
男(ここなら「あいつぼっちで弁当食ってたぜー」とバカにさえっることもない)
男「いただきまー…」
不良「おい」
男「」
不良「金出せ」
男「えっ…え?僕ですか?」
不良「他に誰がいるんだよ!」
男「えぇー…」
不良「いいから早く金出せ金」
男「持ってないですって…」
男(ボコられるのはいやだなぁ…誰か…)
不良「てめぇ、早くしろっつって…」
「ちょっと待てそこの不良!」
男「!?」
「白昼堂々何をしている!貧弱な男子生徒から金を巻き上げて恥ずかしくないのか!」
不良「あぁ?なんだテメー…」
男「…」
不良「やんのかコラ!」
「!」
男「あ、危なっ…」
~数秒後~
「勝負あったな」
不良「お…覚えてろ!」
「精子から出直してこい」
男「つ…強い」
「大丈夫か」
男「あ、ありがとうごさいました…女さん」
「」
男「あの…顔隠してもばれてます」
女「…まじか」
男「まじです」
女「いっそ殺してくれ…」
男「なんで!?」
女「頼む…このことは言わないでくれ…」
男「は、はい」
女「…じゃあ…授業始まるから…」
男「…はい……」
男「…」
男(以外だなぁ…女さん、喧嘩強いなんて)
男「…」
女「!?」ビクッ
女「」パッ
男(あ…目、そらされた)
男(…不思議な人だなぁ)
男(もっと、知りたいなぁ)
男(…)
男(…なんだこれ)
幼馴染「へぇー、前話してた女さん、そんなに強いんだ」
男「うん。すごくかっこよかった」
幼馴染「すごいねぇ、見てみたかった」
幼馴染「…ごめんね、一緒にいたらこんなことなんなかったよね」
男「大丈夫だって、幼馴染ちゃんのせいじゃないよ」
幼馴染「…うん…ありがと」
>>32見てcla●nadの智代思い出した
嫌な予感しかしない
幼馴染頑張れ
超頑張れ
同一人物だろ
テスト
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