狂戦士「ムウゥゥンッ！」ﾎﾞｼｭｩｯ

男「さすがにさ、高校卒業するまでに童貞を卒業したいわけだよ」

友「はあ」

男「そのためにはやはりモテなきゃならない」

友「そうか」

男「モテるために必要なもの！挙げてみ！」

友「....顔？」

男「うわーーん！なんでそんな元も子もないこと言うんだ！」

友「いや、お前が挙げろっていったんじゃん」

男「そーんな現実味溢れる意見はいらんのじゃ」

友「現実味がないこと言っててもそれただの現実逃避じゃん」

男「くっ」

友「まあ、コミュニケーション能力も必要だわな、ブスの奴も大体これだけでモテてる例も少なくねえしな」

男「コミュニケーション能力か」

友「面白いと思う奴とは一緒にいたいじゃんか」

男「んじゃ、面白い話をひとつ」

友「ほう」

男「幼馴染みに聞いた話なんだがよ、マックであいつバイトしてるんだわ」

男「それでな？そのバイト先に30代ぐらいの男常連客がいるらしいんだわ」

友「へー」

男「それでそいつ他の女の子の店員にスマイル頼んだらしいんだわ」

男「お持ち帰りで、つて言ってよーーー！haha haha ！！」

男「他の客ドン引きだったんだって！おっさん溜まってるのかしんねーけど自重しろよな！」

男「どうだ！」

友「いや、どうだといわれても」

男「面白いかで何点つけるよ」

友「49点だ」

男「50点満点中ですよねもちろん」

友「なんでだよ、つまんねーっての」

男「くっ....」

友「にしても幼馴染みがいたんだなお前、始めて知ったわ」

男「あれ、いわんかったっけ」

友「ん、そいつと付き合ったらいいんとゃう？」

男「え....」

友「なんだ顔悪いとか？」

男「いや、顔はいいけど....」

友「性格が悪いと」

男「性格もいい」

友「ふーん、そんなスペック高いから遠慮してると？」

男「いや、幼馴染みは男なんすわ....」

友「oh....サーセン」

好きだぜ、俺

男「モテるためには、そりゃモテるやつのマネをする」

男「なんでもまずは真似事から始めるのさ、そこからなにかを盗みだし自分のものに変えていく、と」

友「それはまた違うだろ」

男「あそこにイケメンがいる」

女子1「イケメンくーん！」

イケメン「どうしたんだい？」

イケメン「ん？ほら、頬にジャムがついてるよ」

イケメン「とってあげる」

女子1「きゃー、ありがとう！」

女子1「それでね、それで....」

男「....」

友「なんだよ」

男「ん？ほら、頬にチョコチップついてるよ」

男「とってあげる」ｷﾞｭｰ

友「いててててて！それホクロだ馬鹿野郎！！」ﾊﾞｷｯ

男「おほー！」

男「まったくもってダメじゃないか、この作戦は」

友「始める前からわかってたろお前」