絵里「これであの子と!」 (60)

希「エリチ!タイムマシン持ってきたで!」

絵里「でかしたわよ希!」

絵里「これがタイムマシンなのね……、ってこれどっかの青い狸が乗ってる奴そのままよね」

希「タイムマシンと言ったらこの形状がお約束らしいで」

絵里「まあ私は過去に戻れればそれでいいけど……」

希「探すのに結構苦労したんやで?」

絵里「とういうかどうやって見つけてきたのよ……」

希「まあ細かいことは気にせんといて、エリチの頼みならなんのそのや!」

絵里「希……、ありがとう。このチャンスは決して無駄にしないわ」

希「ええって、それよりはよ行った方がええんちゃう?」

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絵里「そうね……じゃあ早速使わせてもらうわね」

希「そうそう、過去を改変したことを
認識できるのはウチとエリチだけやから思う存分変えられるで!」

絵里「まさにやりたい放題ってわけね。胸が高鳴ってきたわ」

希「ちょっとしたことで未来が大幅に変わっちゃうかもしれないから
くれぐれも気を付けてな?」

絵里「責任重大ってことね……」

希「だからって止める気はないんやろ?」

絵里「ふふっ、当然じゃない。この野望だけは捨てることができないの!どんなリスクがあろうと挑戦するわ」

希「それでこそエリチや!ウチも苦労して探した甲斐があったわ」

絵里「本当にいくらお礼を言っても足りないわね」

希「ええって、エリチの変えようとしてる未来はウチも興味あるし」

絵里「ありがとう、必ず希に素敵な未来を見せると約束するわ」

希「期待して待ってるよ!」

絵里「まかせといて!じゃあ過去に戻って必ず穂乃果と幼馴染になってくるわね!
アデュー!」ヒューン

希「ほんま穂乃果ちゃんのこととなると元気やなぁ」

希「エリチがあの三人の仲にどう踏み込んでいくのか楽しみやなぁ」

希「……そういえば大事なこと言うの忘れてたわ」タラタラ

希「まぁえっか!にこっちでもわしわししにいこう~♪」

~~~~~

絵里「えーっと、どれくらい前に戻れば幼馴染になれるのかしら」

絵里「やっぱり幼稚園から小学生低学年くらいよね」

絵里「とりあえず10年前に戻ればよさそうね!」

絵里「これで幼馴染というだけでいつも穂乃果を
取られる日々とはもうおさらばね……」

絵里「もしかしたら海未達みたいにお泊りっこし合ったりできるかも!」

絵里「それどころか『絵里お姉ちゃん!』なんて呼ばれたりするかもしれないわ!」

絵里「想像しただけで胸が高鳴るわね……、輝かしい未来へ向けて出発よ!」ヒューン

~~~~~
10年前!

絵里「どうやら無事についたみたいね……」

絵里「想像してたよりもあっさりついたわね、というか本当に10年前にこれたのかしら」

絵里「まあいいわ、希を信じて穂乃果を探しに行きましょう!」タッタッタ





絵里「確かここが10年前に穂乃果がよく遊んでいたはずの公園ね」

絵里「穂乃果はいるかしら……、あ!」

ほのか「わーい!ブランコ楽しいな~!」

絵里(い、いたわ!あの天使のような笑顔に、聞くだけで私をときめかせる声)

絵里(私が間違えるはずないわ!確実に穂乃果よ!)

ほのか「漕ぎまくるぞー!」

絵里(まさか本当に10年前に戻れてるなんて!希、疑ってごめんなさい!)

絵里(よしっ!ちょうど一人だしここで声をかけて一気に幼馴染ねっ)

ほのか「~~♪……んっ?」

絵里(行くのよ絵里!勇気を出して……)ドキドキ

ほのか「……ジーッ」トコトコ

絵里(うぅ、いざ実行しようとするとドキドキして動けないわ……)

ほのか「おねえさん大丈夫?さっきから唸ってるけど……」

絵里(あーもう!穂乃果が心配しちゃたじゃない!
それにしても小さい頃からこんなに優しい良い子だったのね……って!)

絵里「ほ、ほほほほ穂乃果!?」

ほのか「ほのかだよ?なんでお名前知ってるの?」

絵里(ど、どどうしましょう!見つかってしまったわ!)

絵里(……どうせ話しかけるのだし好都合ね!このまま穂乃果と一気に幼馴染に……)

絵里(って!どうやって今の私が穂乃果の幼馴染になればいいのよっ!)

ほのか「お姉さんだいじょーぶ?」

絵里(小さいころの私を連れてこないとダメじゃない!
そういえば私ってどこに住んでたんだっけ……)

ほのか「うーん……」

絵里(そもそもこの頃の私が穂乃果と素直に遊ぶかも怪しいわね……
一旦戻って計画を練りしを……ん?)

ほのか「だいじょーぶ?」ナデナデ

絵里「えっ……、あっ、穂乃果?」

ほのか「先生がね、苦しがってる人にはなでてあげるといいっていってたんだ!」

絵里「穂乃果……」ジーン

ほのか「よくなった?」ナデナデ

絵里「ええ、おかげさまでもう元気百倍よ!」

ほのか「良かった!そういえばお姉さんなんでほのかのこと知ってたの?」

絵里「えっ、あー、そうね……」

絵里(どどどどどうしましょう!上手く誤魔化さないと怪しまれるかも……
最悪通報されたりなんてこともありえるわ!)

ほのか「わかった!うちのジョーレンサンなんでしょっ!」

絵里「へっ?」

ほのか「だからほのかの名前知ってたんだね?それなら納得だよ!」

絵里「ええ!そうなのよ!穂むらの御饅頭が大好きでね」アセアセ

絵里(御饅頭は好きだし10年後は常連だし嘘ではないわよね……)

ほのか「えへへ、嬉しいな。ほのかもたまにオマンジュウ作るんだよ!」

絵里「小さいのに偉いわね、ほのかはいい子ね」ナデナデ

絵里(って!流れで頭撫でちゃったけどドン引きされないかしらっ!?)

ほのか「えへへ、今度お姉さんにも食べさせてあげる!」

絵里「本当?嬉しいわ」

絵里(小さくても穂乃果の人懐っこさは変わらないみたいね……)

ほのか「たまにことりちゃんにもあげるけど美味しいっていってくれるんだ!」エッヘン

絵里「凄いわね、そういえば穂乃果は一人で遊んでるの?」

ほのか「そうだよ!ことりちゃんが今日は習い事でいないんだっ」

絵里(こんなかわいい子が一人で遊ぶなんて……誘拐されないかが心配ね……)

ほのか「だから今日は一人でブランコ漕ぎまくるんだー!」

絵里(今思えばなんで私はカメラを持ってこなかったのかしら……
今日の私はどうかしていたわ)

ほのか「ところでお姉さんはなにしてたの?」

絵里「えっ?私?……ちょっと暇だったからお散歩にきてたのよ!」

ほのか「へぇー、じゃあほのかと一緒に遊ぼう!」

絵里「えっ?一緒に遊ぶ?」

ほのか「うん!」

絵里(魅力的な誘いだけど早く帰って計画を練り直さないとダメよね……
それに無駄に未来を変えるのも良くないでしょうし)

ほのか「ダメかなぁ……」シュン

絵里「いえ!全然OKよ!何して遊びたい?」キリッ

絵里(これくらいなら大丈夫よね、それにこんな天使を一人にしてたら誘拐されるかも!
穂乃果の為よ!私欲は捨てなきゃね!)

ほのか「わ~い!ありがとうっ」ギュッ

絵里「ハ、ハラショー!」

ほのか「ハラショー?」キョトン

絵里「えっ、ああ。これはロシア語よ」

ほのか「ロシア?」

絵里「ええ、国の名前よ?日本から見て北の方にある国なのよ」

ほのか「へぇー、そんな国あるんだね!今度ことりちゃんに教えてあげよう!」

絵里(ああ、かわいいわ!)

ほのか「それでお姉さんロシア語喋れるんだ!すごいね!」

絵里「ええ、ロシアに住んでいたことがあってね。結構ペラペラなのよ?」

ほのか「ほぇー、はらしお?だっけ、どんな意味なの?」

絵里「ハラショー!よ日本語でいうと『良い』とか『素敵』みたいなニュアンスね」

ほのか「へぇー、じゃあほのかも使う!はらしょー!」

絵里「ちょっと発音が違うわね、『ハラショー!』こんな感じよ」

ほのか「ええっと……ハラショー!」

絵里「そう!それよ!さすが穂乃果ね」ナデナデ

ほのか「えへへ、はらしょー!ハラショー!」

絵里「上手よ!最高よ!」ナデナデ

ほのか「本当?ロシア語って面白いね!もっとほのかに教えてよ!」

絵里(穂乃果が自分から勉強をしたがってる!?若さってすごいわね……)

絵里「いいわよ、どんなことが知りたい?」

ほのか「うーんとね、じゃあほのかの名前はどうやって書くの?」

絵里「そうね……、ペンや紙があると教えやすいのだけれども……」

ほのか「それならほのかの家にいこうよ!ペンや紙いっぱいあるかも!」

絵里「ちょっとそれはさすがに……、家の方へのご迷惑にもなるかもしれないし」

ほのか「だいじょーぶだよ!ほらいこう!」グイグイ

絵里「ちょ、ちょっとほのか!」

絵里(くっ!引っ張る手が柔らかすぎて振りほどくことなんてできない……!)

~~~~~
こうさかけ!

絵里「何だかんだで来てしまったわ……」

ほのか「ちょっと部屋の御片付けするからまっててねー!」ドタドタドタ

絵里「あっ、行っちゃった……」

ほのママ「穂乃果―?誰か来てるの?」

絵里「あっ……」

絵里(穂乃果のお母さんよね……、だいぶ若いわね)

ほのママ「あら、お客さんかしら?ごめんなさいねちょっと裏に行ってて」

絵里「いえ、そういうわけじゃなくて穂乃果と遊んでて」

絵里(って!子供と遊ぶ高校生ってどうなのかしら……
怪しさマックスじゃないの?)

ほのママ「あら……」ジーッ

絵里「……」タラタラ

ほのママ「そうなのね!ごめんなさいね勘違いしちゃって
穂乃果はどこにいったのかしら……」

絵里「今部屋の片づけしに行ってて……」

ほのママ「そうなの?だから普段から片付けときなさいって言ってるのに……」

絵里(穂乃果のお母さんものんびりした人で良かったわ……)

ほのママ「穂乃果の相手してくれてありがとうね、友達が習い事で
遊び相手がいなくて寂しがってたのよ」

絵里「いえ、私も子供の相手をするのは好きなので」

ほのママ「あら、やっぱりいい子なのね。その制服は音ノ木坂の子よね?
こんないい後輩がいるなんてまだまだ捨てたもんじゃないわね」

絵里「ふふっ、ありがとうございます」

<オカアサーン!オネエチャーン!ドコー!

ほのママ「あら、雪穂が起きちゃったみたいね。ごめんなさいちょっと外すわね?」

ほのママ「バカな子だけどあの子をよろしくね?じゃあね」

絵里「はい!任せてください!」




ほのママ(最初は怪しいと思ったけどいい子そうね
……でもあんな目立つ容姿の子が近所にいたかしら?)

~~~~~
ほのへや!

ほのか「えへへ、おまたせ!」

絵里(ここが子供時代の穂乃果の部屋……)ゴクリッ

絵里(ベットやPCに少女漫画はないみたいね……その変わりに絵本や人形が多いわね
そしてそこら中にシールが貼ってあるわ、この頃から好きだったのね)

ほのか「じゃあさっそく教えてよ!ほのかの名前はどう書くの?」

絵里「いいわよ、えっとね……」

ほのか「なるほどー、こう書くの?」カキカキ

絵里「そうよ!ハラショーよ!」ナデナデ

ほのか「ハラショー!次は挨拶とかおしえて!」

絵里「いいわよ!まずはおはようからね」

ほのか「うんうん!」

絵里(真剣に外国語を勉強するほのか……、とても新鮮ね)



ほのか「つかれたー!」

絵里「お疲れ様、頑張ってたわね」ナデナデ

ほのか「ほのかいっぱいロシア語覚えたよ!すごいでしょっ」

絵里「ええ!すごかったわよ、さすが穂乃果ね!」ナデナデ

ほのか「えへへ、ハラショー!」ギュッ

絵里「ちょ、穂乃果///」

絵里(私はロリコンじゃないのよ、落ち着くのよ……)ドキドキ

ガラララッ

絵里「ひゃっ!」

ほのか「んー?」

ほのママ「穂乃果ー、ご飯よ!あなたも良かったら食べていかない?」

ほのか「わーい!一緒にご飯だ!」

絵里「わ、私は……」

ほのか「ダメ……?」シュン

絵里「いえ、いただきます!」キリッ

ほのママ「ふふっ、いっぱい作ったから残さないで食べてね?」

~~~~~

ほのか「お姉さん、あーん!」

絵里「ほ、穂乃果///」モグモグ

ほのか「ふふ!ほのかのピーマン美味しい?」

絵里「ええ、とっても美味しいわ」ニッコリ

ほのママ「こら!嫌いだからって他人に押し付けちゃダメでしょ!」

ほのか「違うもん!お姉さんに食べてほしかったんだもん!」

絵里「あはは、私はピーマン大好きなんで大丈夫ですよ」

ほのか「わーい!お姉さん優しい!」ギューッ

ほのママ「もう……、すっかり懐いちゃったみたいね」

ほのか「そういえばゆきほはー?」

ほのママ「あんたがかまってあげないから拗ねちゃってね
お父さんと一緒にお出かけしてるわ」

ほのか「えー!じゃあ雪穂の分もほのかがたべていい?」

ほのママ「いいわけないでしょっ!」

ほのか「もう!冗談なのに……お姉さん慰めてっ」スリスリ

絵里「よしよし、大丈夫よ」ナデナデ



ほのか「ごちそーさまでした!ふぅ、おなかいっぱい!」

絵里「ええ、ごちそうさまでした」

ほのママ「大したものじゃなくてごめんね」

絵里「いえ、とても美味しかったです」

ほのママ「そう?それなら良かったわ」

ほのママ「それにしても……」ジーッ

絵里「な、なんでしょうか?」

絵里(怪しまれた!?穂乃果にベタベタしすぎたかしら……)

ほのママ「本当によくできた娘さんよね」

絵里(違ったみたいね……)ホッ

ほのママ「穂乃果もあなたくらい良い子に成長してくれるといいんだけど……」

ほのか「もー!穂乃果はよく伸び代はあるって言われるしだいじょうぶだよ!」

ほのママ「いつ伸びてくれるのか心配で夜も眠れないわよ……」

絵里「ふふっ、でも穂乃果ならきっと大丈夫ですよ。
だってこんなにも素直でいい子じゃないですか」

ほのか「さすがお姉さん!話が分かるね!」

ほのママ「……確かにそうよね。なんだかあなたのこと気に行っちゃったわ
明日は日曜日よね。良かったら今日泊まっていかない?」

ほのか「え?お泊りなの!わーい!お泊りお泊り!」

絵里(さすがに泊りはまずいわよね……、タイムマシンもどうなってるか心配だし)

絵里「すいませんが……」

ほのか「えっ……帰っちゃうの……?」シュン

絵里「お言葉に甘えて泊まらせていただきます!」キリッ

ほのか「わーい!わーい!ハラショー!」

絵里(しょうがないわよね!不可抗力よ!)

ほのか「じゃあお風呂いこー!」

絵里「ほ、ほのかとお風呂!?」

~~~~~
お風呂!

絵里(小さい穂乃果の裸……、穢れのない純白なボディ……)ボーッ

ほのか「わーい!一緒にお風呂はいるとたのしいよね!」

絵里「そ、そうね……」

絵里(私ったら何考えてるのかしら……、こんなにも純粋な子を相手に!)

ほのか「おねえさーん!」モミモミ

絵里「えっ?きゃっ!?」

ほのか「お姉さんのおっぱい大きいね!お母さんよりもあるよっ」モミモミ

絵里「ちょちょちょ!駄目よ触っちゃ!」

ほのか「えー、柔らかくて気持ちいいんだもん!」モミモミ

絵里「こういうことはね?あまりしちゃいけないのよ!」

ほのか「えー?ことりちゃんも良くほのかのおっぱい触って来るよ?」

絵里(ちょ、ちょっと!あの子何してるよの……)

絵里「そ、それは好きな人同士だからいいというか……」

ほのか「じゃあほのかもお姉さんのこと好きだから大丈夫だね!」モミモミ

絵里「もう!そういうことじゃなくて……」

絵里(ほ、穂乃果が私を好きって言いながら胸を揉んでる!?
ここは夢の世界なの!?もう頭がおかしくなりそうでわけがわからないわ!)



ほのか「気持ちよかったねー!」

絵里(ええ、本当にいろんな意味でね……)

ほのか「二人で入るとおもしろいね!またはいろうね!」

絵里「そうね……」

絵里(また入ろう……か)

~~~~~
ほのへや!

絵里「この後はどうする?またロシア語の勉強する?」

ほのか「んー……、眠くなっちゃった……」

絵里(そういえば年齢的に考えるともう寝る時間なのね)

ほのか「おねえさーん!」ギュッ

絵里「えっ!きゃっ」

ほのか「一緒に寝ようねー♪」ギューッ

絵里(嗚呼……幸せすぎて意識が飛びそう……)

ほのか「お姉さんいい匂いするよね……なんだか気持ちいい……」

絵里「そうかしら?嬉しいわ」ナデナデ

ほのか「うん、ハラショーだよ……」

ほのか「明日も……いっぱい……遊ぼうね……zzz」スゥスゥ

絵里「ふふっ、寝顔もかわいいわね」ナデナデ



絵里(さてと……寝たみたいね)ゴソゴソ

絵里(ごめんね、穂乃果。これ以上いると情が移って別れがつらくなるから……)

絵里(ふふっ、もう手遅れかもしれないけどね……、さようなら次は幼馴染として会いましょうね!)コソコソ

ガシッ!

絵里「!?」

ほのか「おねえさんどこいくの?おトイレ?」

絵里(い、いつの間に起きたの!?誤魔化さなきゃ!)

絵里「ええ!ちょっと催しちゃってね」

ほのか「んー……」ジーッ

絵里(何かしらこの見透かすような眼は……)ドキドキ

ほのか「……嘘っぽい!本当のこといってよ!」

絵里(ぐっ……、無駄に鋭いわね。やはり穂乃果は侮れないわ……)

ほのか「もしかして帰っちゃうの……?」

絵里(もう正直に言うしかなさそうね)

絵里「……ええ、どうしても帰らないといけない事情ができちゃったのよ」

ほのか「……泊まるって言ったのに」グスッ

絵里「本当にごめんなさい……、お願いだから泣かないで」ナデナデ

ほのか「……明日もあえる?」

絵里「ごめんなさい、明日はちょっと無理なの……」

ほのか「じゃあ明後日は!」

絵里「ごめんなさい……」

ほのか「うぅ……、じゃあいつなら会えるのさ……」

絵里「ごめんなさい、私遠くへ行かなきゃいけなくなっていつ会えるかは
わからないのよ……」

ほのか「遠く?もしかしてお姉さん引っ越すの?」

絵里「ええ……、とっても遠くにね」

ほのか「遠くってどのあたり?ほのか浅草橋までならいけるよ!」

絵里「ごめんなさい、もっと遠くへ行かないといけないのよ……」

絵里(10年後なんて言えないわよね……)

ほのか「……もしかしてロシアってところにいっちゃうの?」

絵里「! ええ、そうなのよ……、とてもとても遠いところなのよ」

ほのか「そっか……、せっかく友達になれたのに……」

絵里「ごめんなさいね……」

ほのか「ねぇ……また会えるかなぁ?」

絵里「穂乃果がいい子にしてたらきっとまた会えるわ」

絵里(なんたってあなたは未来で私を救ってくれるんだからね)

ほのか「本当?じゃあほのかいい子にするね!そしてお姉さんに会いに行くから!」

絵里「ええ、待ってるわよ」ナデナデ

ほのか「えへへ、……ねえ最後に一つお願いしていい?」

絵里「一つだけよ、何かしら?」

ほのか「すぐに寝るから寝るまで一緒に居てほしいな……」

絵里「ええ、いいわよ?」

ほのか「わーい!お姉さん大好きっ」ギュッ

絵里「ふふっ、私も大好きよ!ほら寝ましょうね?」

ほのか「うん!」

絵里(これくらいいいわよね)

~~~~~

絵里「あの後三時間も寝ないなんて……、子供を舐めてたわ」

絵里「それにしても初めて穂乃果と寝ちゃったわね」

絵里「幼馴染になればきっと毎日のように……、頑張らなきゃ!」

絵里「タイムマシンは……あったわ!無事で良かったわね」

絵里「さてと、補導される前に帰りますか……」

絵里「とりあえず一旦元の時代に戻って計画を練り直すべきね」

絵里(さようならロリ穂乃果……、貴方との思い出はずっと忘れないわ)

面白い!

~~~~~
次の日のほのへや!

ほのママ「穂乃果ー?起きなさいっ!まったくいつまで寝てるの?」

ほのか「うぅ……朝ぁ?」

ほのママ「あれ?あのお姉さんはどうしたの?」

ほのか「んー。なんか用事があって帰るっていってた!」

ほのママ「あら、残念ね……。そういえばなんてお名前の子なの?」

ほのか「しらないっ!」

ほのママ「あ、あんた名前も知らないであんなに懐いてたの!?」

ほのか「でもお店の常連だって言ってたよー?」

ほのママ「あんな綺麗な子見たことないけど……」

ほのママ(まさか本当に不審者だったのかしら!?)

ほのママ「穂乃果!あんたあの子に何もされてない?」

ほのか「えー?いっぱい撫でてもらったくらいだよ!」

ほのママ「」

ほのか「あ!そうだ!ほのかロシア語勉強したい!」

ほのママ(そんな!まさかあんなに良い子がロリコンだったのかしら……?)

ほのか「おかーさん?聞いてるー?」

ほのママ(そういえばちょっと日本人っぽくなかったわね……
外人はロリコンが多いって聞くし……)

ほのか「おーい?おかあさーん?」

ほのママ「えっ!あっ。もう一度いってもらっていい?」

ほのか「もう!ほのかロシア語の勉強したいって言ったんだよ!」

ほのママ「ほ、穂乃果がロシア語の勉強!?何のために!?」

ほのか「んー!会いに行くためだよ!」

~~~~~
現在

絵里「帰ってこれたのかしら……、こっちはまだ明るいわね」

希「あ!エリチおかえり!どうやった?」

絵里「希……、悪いけど今回は失敗だったわ
今の私が穂乃果にあっても幼馴染にはなれないとは完全に盲点だったわ」

希「え……、そこらへん何も考えなしやったん?」

絵里「……いや?別にそんなことないんだけどね?たまたまね?その……」

絵里「もういいわ!とりあえずもう一回行ってくるから!」

ピーピーエネルギーキレデス

絵里「なにこれ……?」

希「ごめんな!伝えるの忘れてたんやけど後エネルギーが2回分しかなかったんや」

絵里「え?補充はできないの?」

希「未知のエネルギーらしくてな、現在の技術じゃ無理みたいなんや」

絵里「そうなの……ってもしも私が現在に帰ってこないでそのまま、また過去に飛んでたらどうなってたのよ!」

希「まぁ、その辺は置いといて!どうやったん?失敗って言ったけど
穂乃果ちゃんにはあえたんやろ?」

絵里「ええ、一応会えたんだけどね……」



希「なりほどな~、やっぱエリチってどこか抜け取るなぁ」

絵里「言わないで……、まさか唯一のチャンスを無駄にするなんて……」

希「そこまで無駄ってことはないかもなぁ
聞いた限りだと結構絡んだみたいやし何らかの変化は起きてるかも……」

絵里「そうかしら……」

希「エリチが原因でことりちゃんとさらに親密になっていたりするかもな~」

絵里「それじゃあダメじゃない!」

希「どうなっているかは明日のお楽しみやね!」

絵里「自分がとてつもないことしたって実感が沸いてきたわ……」

希「本当いまさらやね、どう変わるであれ穂乃果ちゃんの
人生変えた場合は責任はとらなアカンよ?」

絵里「ええ!もちろんよ、むしろ望むところじゃない!」

~~~~~
次の日!

絵里「とは言ったものの……、とても気が重いわ」

絵里(一体穂乃果はどうなっているのかしら……
さすがに一日でそこまで変わっているとは思えないけど……)

穂乃果「お姉ちゃーん!」

絵里(考えていたらどこからか穂乃果の声が聞こえてきたわ……
ってお姉ちゃん!?)

穂乃果「わーい!」ギュツ

絵里「え?え?ほ、穂乃果!?」

穂乃果「Доброе утро.(おはよう!)」

絵里「え?ロシア語?え?どういうこと?」

海未「はぁ……はぁ……、穂乃果!急に走り出さないでください!」

穂乃果「お姉ちゃんがいたから!Извините(ごめんね!)」

海未「まったく、絵里がいるとすぐに飛びつくんですから……」

絵里(え?え?何が起きているの?)

絵里「ほ、穂乃果ってロシア語喋れるの?」

穂乃果「え?喋れるけど……」

海未「今更何言っているのですか?穂乃果は6歳のころからロシア語の勉強をして
今ではもうペラペラですよ?」

絵里(ペラペラ!?確かに発音は完ぺき……むしろ私より全然綺麗だったけど)

穂乃果「えへへ!英語は喋れないんだけどね!」

海未「誇ることではありません!」

穂乃果「うぅ……、今日も海未ちゃんは厳しいよ」

絵里「わ、私のことをお姉ちゃんって言うのは!?」

穂乃果「えー?なんとなくだけどお姉ちゃんって感じがするからいつも呼んでるけど……
ねえ今日のお姉ちゃんおかしいよ!?」

海未「本当ですね……、穂乃果がなぜか絵里をお姉ちゃん呼びなのは今更なのに……」

穂乃果「なんかお姉ちゃんって呼び方がしっくりくるんだよね」テヘヘ

絵里(こ、これって完全に私が過去に行った影響よね!?)

穂乃果「それよりお姉ちゃん!夏のロシア旅行のことなんだけど……」

絵里「へっ?ロシア旅行!?」

海未「前から穂乃果と行くって計画してたじゃないですか……」

穂乃果「本当にどうしたの?今日変だよ?」

絵里「ええ、ごめんなさい……、ちょっと寝ぼけているのかも」

絵里(ロシア語の勉強にロシア旅行?なんでまた……。もしかして……)

穂乃果「わかる!穂乃果も良く寝ぼけたまま登校するからねっ」

海未「そんなことで同調しないでください!」

絵里「ねぇ、ところでなんでロシア旅行に行くんだったかしら……」

海未「はぁ……、また穂乃果の惚気が聞きたいんですか?」

絵里「の、惚気!?」

穂乃果「えへへ、しょうがないな~。あのね穂乃果の初恋の人がロシアにいてね……」

絵里(えっ、それって……)

穂乃果「その人を探すためにずっとロシア語の勉強してたんだ!
お姉ちゃんに話したらロシアに親戚がいるから探すの手伝ってくれるって!」

絵里「そ、その初恋の人とのエピソードも聞いていいかしら……」

穂乃果「しょうがないなぁ///お姉ちゃんだから特別だよ!」

穂乃果「えっとね、10年くらい前かな?公園で遊んでたらね突然現れて……」

絵里(それって……)

穂乃果「その時ね!穂乃果にロシア語教えてくれたり優しくナデナデしてくれたりしたの!」

絵里(完全に……)

穂乃果「でね!ロシアで待ってるって言って名前も言わずに去って行っちゃったの!」

絵里(私じゃない!?)

穂乃果「そのあと週5でロシア語の勉強してたんだよ!学校の宿題もやらないでねっ」エッヘン

海未「誇らないでください!そのせいで私とことりが必死になったフォローしてたんですよ?」

穂乃果「海未ちゃん達には感謝してるよ~、おかげでようやく会いに行けそうだからね!」

海未「例えロシアに行ったとしても会えるかなんてわからないですよ?
住所も名前も知らないんですよね?現実的ではないです!」

穂乃果「会えるよ!約束したんだもん!うぅ……」ウルウル

海未「ご、ごめんなさい!言い過ぎました……」オロオロ

穂乃果「へっへ~冗談だよっ!海未ちゃんかわいい!Хорошо!」

海未「~~~!コラ!穂乃果―っ!」

穂乃果「えへへ、じゃあねお姉ちゃん!ことりちゃん待ってるから先いくね~!」タッタッタ

海未「待ちなさーい!」タッタッタ

絵里「」

絵里(え?穂乃果の初恋の人は私で私は穂乃果の初恋の人を探す手伝いをしてて
そしてその初恋の人は私?え?え?)

希「エリチ!」

絵里「の、希!私どうしたら……」

希「幼馴染にはなれなかったけど初恋の人にはなれたみたいやねっ」

希「大勝利やん!それにしてもライバルが自分自身なんてなぁ」

希「面白くなってきたなぁ!タイムマシン探したかいがあったわ!」

絵里「あの……悪いけどもう一回タイムマシン探してほしいんだけど」

希「さすがに二個もあらへんよ!後は自分で頑張りや、お姉ちゃんっ!」ニヤニヤ

絵里「」

絵里「ど、どうすればいいのよ!」

おわり

絵里の愛が穂乃果に伝わると信じて…!ご愛読ありがとうございました!

ん?なんか最後の三文字文字化けしてるけど続くかな?

おつ
ほのえり良かった

こらああ!こっからだろうがああああああ
ダスビダーニャすんぞ

まだいけるだろ?

絵里にとってはほのえりだけど
穂乃果にとってはほのえりではない
両方きとってほのえりになるまで頑張るべき

ここからだろうがっ…!

乙……乙………乙……

せめて穂乃果が気づくところまで…
はよ!

面白かったわ
長くなりそうだとおもったら良い感じで終わったなww

穂乃果ちゃんが気づくところまで欲しい

続きはよ!

sageろよ…

ナイスほのえり

素晴らしいssだった、スパシーバ。

乙、面白かった
やっぱりロリほのは最高だぜ

こっからやろが!!!
なんで打ち切りエンドなんや!!



神スレ

続きはよ

はよ

乙です
良ほのえりだった

こら~!続けるにゃ~!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月17日 (日) 08:11:48   ID: cYz_mjl2

ロシア編よみたい

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