希「まさか、本当に気付いてなかったん?」

絵里「ど、どうしてなの!?」

希「エリち、よ～く考えてみるんや」

絵里「え、ええ」

希「うちらは生徒会の会長と副会長やろ？しかも同学年や」

絵里「え、ええ、それが何か?」

希「つまり、それだけでファンにとってはカップリングの対象なんよ!」

絵里「え?意味が解らないわよ!」

希「うちもそう思ってたんや、でも」

希「漫画とかだと、会長と副会長が生徒会室で秘密のにゃんにゃんなんてよくある話やん!」ﾋﾞｼｯ

絵里「にゃ、にゃんにゃん?」

希「まあ薄い本の話やけどね」

絵里「え?という事は・・・私達がカップルだと思われてるってことなの?」

希「そう」

絵里「しかも・・・(ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ)な関係の?」

希「そうなんよ、スピリチュアルやね」

絵里「そ、そうね」ｸﾗｸﾗ

希「あかん、エリちには刺激が強い話やったかな」

絵里「はっ!ちょっと待って希!」

希「なんや?」

絵里「そう思ってるのって、ファンのごく一部に限った話なんじゃないかしら?」

希「エリちならそう言うと思った、さ、これを見るんや」

絵里「えっと、これは・・・イラスト投稿サイト?」

希「ほら、これや」

絵里「!?」ｶﾞﾀｯ

希「な?」

絵里「な、なによこれ!私と希が、キキ、キスしてるなんて!」

希「エリち顔真っ赤やね」

絵里「当たり前じゃない！ああ、こっちの絵はこんな事まで・・・！」ﾎﾞｼｭｰ

希「こっちの絵はうちがエリちをあちこちわしわししとるな」

絵里「こ、こんな・・・」ﾎﾞｰｯ

希「そんな反応しつつ、しっかり見いっちゃってるやん？」

絵里「ち、違うわ！ただしっかり描けてるか確認しておかなきゃと思って！」

希「エリちはどう思う?」

絵里「こ、こんなの認められないわ!」

希「ふうん・・・」

希「ま、この話はここまでにした方がよさそうやね」

絵里「そ、そうよ、第一学校でこんな物を見るなんて・・・」ﾁﾗﾁﾗ

希「エリち、見すぎ見すぎ」

～２日後～

希「ね、エリち」

絵里「な、何?」

希「最近元気無いんやない?もっとレッスン頑張らんと」

絵里「そうね、でも気にしないで、なんでもないから」ﾌﾟｲｯ

希「・・・どうして、この間から目を合わせてくれないん」

絵里「希？」

ぎゅっ

絵里「(!?)の、希!」

希「わかるやろ?うちの胸、こんなにドキドキしとるんや」

絵里「あ・・・」

希「なんで、うちがあないなことエリちに教えたと思う？あれでもすっごく恥ずかしかったんやからね」ｽﾘｽﾘ

絵里「・・・ズルいわ、希」

希「え？」

絵里「あんなもの見せられて、それからもう希の事をまともに見れなくて・・・」

絵里「でも、その度に胸が苦しくなって、その上こんなことまでされたら私・・・もう・・・」

希「きゃっ」ﾄﾞｻｯ

絵里「・・・人が来たらどうする？」

希「心配しないで・・・自分のしたい事をって、カードがうちに告げとるよ」

絵里「希・・・」

希「だから、エリちも・・・」

絵里「・・・」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

希「うちを好きなようにして、それがうちの・・・」

「失礼します」ｺﾝｺﾝ

希・絵里「！！」ﾋﾞｸｩｯ！

絵里「は、はい!どうぞ!」

モブA「あの**サイン頂けませんか!私ファンなんです!」

絵里「えっ?ええ、いいわよ」ｻﾗｻﾗ

モブA「やったあ!ありがとうございました!次のライブも楽しみにしてます!」

絵里「ええ、ありがとう」

ﾊﾞﾀﾝ

希・絵里「・・・」

希「あ、あはは・・・今回ばかりはカードの通りとはいかんかったね」

絵里「そ、そういう日もあるわよ」

希・絵里（き、気まずい・・・）

絵里「・・・」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

希（自分のしたい事を・・・）

希「ね、エリち」

絵里「え？」

希「うちは続き、したいよ」

絵里「えっ！？」

希「エリちは・・・嫌？」

絵里「・・・もう、その前に言う事があるでしょ、希」

希「好き、大好き」

絵里「もう・・・あっ！」ﾋﾞｸｯ

希「エリちはうちの事好き?」ｽﾘｽﾘ

絵里「ち、ちょっと希・・・ひゃあっ！」

希「うんうん、知ってる、エリちがうちを好きな事も、エリちがあのサイトを何回も見てる事も」

絵里「な、なんで知って・・・んっ！」ｷｭｯ

希「あれ？本当に見てたのかな～？」

絵里「うっ・・・」

希「さっき見られそうになって興奮した事も知ってる、」

絵里「そ、それは希だって」

希「そうやね、うちも・・・エリちに触ってるだけで、こんなに」ｽﾙｽﾙ

絵里「あ・・・」ﾄﾞｷｯ

希「えりち、来て・・・」

ーーーーーーーーーーーーー

絵里「はあ、はあ・・・！」

希「えりち、えりち・・・んむっ！」ﾁｭｯ

絵里「ん！ん・・・ぷはっ！んっ・・・！」

希「っは、は・・・え、えりち・・・好き、好き・・・！」

絵里「希、のぞみ・・・もっと・・・！」

希「えりちのキス・・・」

絵里「あ、ごめんなさい・・・下手・・・だった？んっ！」ﾋﾞｸｯ

希「気持ちよすぎて・・・頭が痺れて・・・」ｸﾁｭ

絵里「ふあっ！？」

希「えりちももっと、気持ちよくしたるから・・・」ﾂｰ

絵里「ひあっ!ダメ!鎖骨・・・なめないで・・・」ｶﾞｸｶﾞｸ

希「ダメや、もっと、もっとえりちのそんな姿が見たい」ﾁﾛﾁﾛ

絵里「そ、そんな・・・ひ・・・

希「えりち・・・えりち・・・！」

ーーーーーーーーーーーーー

希・絵里「・・・」

絵里「やっちゃった・・・生徒会室で」

希「そやね」

絵里「もう・・・制服もぐちゃぐちゃよ」

希「部屋中がえりちとうちの匂いで・・・」ｸﾝｸﾝ

絵里「もう！嗅がない！」ﾎﾞｼｭｰ

希「・・・ねえ、えりち」

絵里「？」

希「このままうちの家に行って・・・ダメかな」

絵里「・・・もう、だから、ズルいわ」

そしてーーーーーーーーーーーーー

穂乃果「生徒会長になっちゃった!」

絵里「穂乃果、せっかく私が推薦したんだから、頑張ってね」

穂乃果「解ってるよ絵里ちゃん！ん？」ｸﾝｸﾝ

絵里「どうかした？」

穂乃果「この部屋、絵里ちゃんと希ちゃんの匂いがする」

絵里「あはは・・・あ、当たり前じゃない、ついこの間まで使ってたんだから」

海未「そうですよ穂乃果、あまり可笑しなことを言わないでください」

ことり「くんくん・・・」

海未「ことりも嗅がない！さ、仕事が山ほどあるんですから！」

穂乃果「えーーっl!!」

希「・・・」

ーーーーーーーーーーーーー
絵里「希、帰りましょ」

希「そやね・・・」

絵里「どうかした？」

希「・・・あの生徒会室は、うちとえりちの特別な思い出の場所やん、だから少し寂しくなったんや」

絵里「なんだ、そんな事だったのね、私にとっては、希と過ごす時間はいつも特別よ」

希「えりち・・・」

絵里「さ、帰りましょ？」

希「・・・そやね！」

絵里「あ・・・そういえば今更だけど・・・のぞえり、本当になっちゃったわね」

希「あ・・・」

絵里「隠し通すのは大変だし、いっそ公表しちゃう?」

希「えりち～!」

完

おつ