めう「ひなひなと夏祭り」 (44)

◆ひなビタ♪SSです
◆めうめうお誕生日おめでとう記念SS

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~夏祭り会場~

ドンドンドン
ワイノワイノ
ピーヒョロロ
エイヤッサー!
アペンドトラベル
アナタヲユルサナイ
イズミサン!

めう「……」

めう「……」チラッ

めう「…ちょっと早かったみたいめう」

~少し前~

メメメメメメウメウ!メメメメメメウメウ!ペーッタンペッタン…

めう「あ、電話めう」

メウッ

めう「めう、めうめうめう!どちら様めう?」

日向「わはははは、ボクだ」

めう「ひ、ひなひなっ!?き、急にどうしためう…」

日向「んー?めめはボクから電話が来て嬉しくないのかい?」

めう「そんなわけないめう!ひなひなから電話が来るととっても幸せな気持ちになるめう~」

日向「そうかい?あははは、こんなことで喜ぶめめは可愛いなぁ」

めう「べ、別にいいめう!それより何か用めう?」

日向「え?用がないと電話掛けちゃいけないの?
   いや、もうやめとくよ、あのねめめ、ボクも夏休みに入ったからさ、そっち行こうと思って」

めう「めうっ!?ひなひな帰ってくるめう!?やっためう!嬉しいめう……泊まり込みめう……」

日向「まぁあんま長くはいられないけど…取り敢えずめめのお誕生日に間に合うようにはするよ」

めう「えへへへ、ひなひながいるお誕生会なんて久々めう~♪」

日向「そうだねえ…それでめめ、提案なんだけど」

めう「何めう?」

日向「ちょうどその日、由良で夏祭りがあるだろ?」

めう「うんっ!だから皆でお祭り見て回ろうって……」

日向「まぁそうだよね」

日向「それもいいけどさ、めめ、ボクとデートしない?」

めう「め、めうっ!?」

日向「夏祭りデート!どうかな、なかなか風情があると思うんだけど……」

めう「め、めうう……」

日向「だめ?」

めう「だ、駄目じゃないめうっ!ひなひなとデートしたいめう!」

日向「そうかい?他のみんなは……」

めう「みんなはみんなできっとデートするめう!じゃあ待ち合わせ時刻を決めるめう!」

日向「待ち合わせ?一緒に行けば……」

めう「ちっちっちっ!デートには待ち合わせが付き物めうっ!
   お互いに待つ時間を設けることで、相手が来た時にわあいってぴょんぴょん喜べるのだーっ!」

日向「そうかな…めめ、浴衣の着付けとか大丈夫?」

めう「大丈夫めう!寧ろそっちこそ大丈夫なりか?」

日向「やだなあめめ、ボクの趣味忘れちゃったの?」

めう「そうだっためう」

めうめう~

~少し後~

めう「というわけで夏祭りはひなひなとデートするめう!」

まり花「わぁめうめう!おめでとうっ!おめでとう?」

凛「何を言っているのよレコード屋……つまり貴女は私達と一緒に行動するのは取り止め、ってことでいいのよね?」

めう「うんっ!まりりとりんりん先生も水入らずでデートを楽しむといいめう!」

凛「で、デートって……ま、まぁ、貴女も、楽しんでくるといいわ」

めう「うんっ!えへへへへー」

まり花「めうめうっ!夏祭りの後はお誕生会するんだから忘れちゃダメだよっ!」

めう「流石にそりを忘れたりはしないめう!えへへへへ」

凛(見るからに浮かれているわね、はんこ屋……)

めうめう期待めう

凛「もう、大丈夫なのはんこ屋……?グッズ屋に迷惑かけたりしなければいいのだけれど……」

まり花「まぁまぁりんちゃんっ!めうめうは普段はひなひなさんとはあんまりデートとか出来ないんだから仕方ないよっ!」

凛「そうね……遠距離恋愛って寂しいでしょうし……会えない時に募る思いもあるわよね……
  まぁ遠距離でもないのに常に浮かれてるカップルもいるわよね……あれとか…」

まり花「え?」


咲子「イブちゃんイブちゃん!お祭りはどこ見て回りましょうかー♪」

一舞「えーとね、まずここで、りんご飴を買って、それから隣の射的屋でばーんって…」

咲子「すないぱーイブちゃん!」

一舞「ふふふ、このイブ様の射的の腕前を見せてやるしっ!」

咲子「私のハートも撃ち抜いて下さいっ!」

一舞「何言ってんのさきこ……もうとっくに撃ち抜いてるでしょ?」

咲子「い、イブちゃん、とってもとっても///」


凛「……」

まり花「……」

めう「……」

日向、確か戻ってきているんだったな。
期待

~夏祭り会場~

めう「という経緯があっためう!ってめうは誰に向かって話してるなりか?」

めう「待ち合わせまであと30分もあるめう……むうぅ……」

めう(ひなひな……早く来たりとかしないかな……)

めう「こんなに可愛い子が一人でいたら、ナンパされちゃうかもしれないめうよー?」

日向「そうかい?じゃあ、しちゃおっかな、めめ」

めう「っ!ひ、ひなひな?」

日向「あはははは、早く来たと思ったのに、待たせちゃったね」

めう「ま、待ってないめう!いま来たとこめう!」

日向「そうかな、結構暇そうな顔してたけど…それにしてもめめ、そのピンクの浴衣、可愛いね」

めう「そ、そう、めうか、似合ってるめう…?///」

日向「凄く似合ってるよ、めめ」

めう「め、めう~///」

うっわこのめうめっちゃかわいい

めう「そ、そういうひなひなだって浴衣、かっこいいめう…」

日向「これかい?まぁちょっとクールな濃青色だけど……やっぱり似合ってるかーそっかー」

めう「というかひなひなも浴衣めうね」

日向「いや、だって夏祭りだろー?だったら折角だし浴衣ってのも……」

めう「えへへへへ、浴衣デートめう!」

日向「まさに夏祭りデートって感じだね」

めう「じゃあひなひな!早速行くめう!まずはあそこでちくわ味のかき氷を……」

日向「おっと、めめ」ギュ

めう「あ、ひなひな……」

日向「混んでるし、ボクから離れちゃだめだよ、めめ」

めう「あ……も、勿論めう、ひなひなから、離れたくないもん……///」

日向「あはははは、くっつきたがりのめめは可愛いなぁ」

めう「むきゅんっ!やっぱり夏にはかき氷めう!」シャクシャク

日向「でもよく考えると、氷砕いてシロップかけただけなのに、100円って高いよねえ」

めう「ひなひな、お祭りに原価とかおかねとかは無粋めう!よけーなものめう!」

日向「ははは、そうだね」

めう「ひなひなはかき氷食べないなりか?」

日向「いやボクはめめが嬉しそうにもぐもぐしてるのを見るだけでお腹いっぱいさ」

めう「め……も、もう、ひなひなったら…なんでそんな恥ずかしいこと言えちゃうめう…///」

日向「恥ずかしい?そうかなあ、ボクは思ったこと言ってるだけだよ?」

めう「だ、だからそういうのがそうめうっ!無自覚イケメンめう……」

日向「大丈夫だよめめ、ボクがそういうのを言うのはさ、めめにだけだから」

めう「だ、だからーっ!///」

日向「あ、そうだ、めめ、わたあめ食べる?」

めう「食べるーっ!急にどうしためう?」

日向「いいからいいから、はい、どうぞ」

めう「ひなひな、ありがとめう!」モグモグ

日向「ふふ、めめ、どうだい?」

めう「とってもあまあまめう!めうは舌で綿を固めてから食べるのがすきめうー!」

日向「そっかぁ、わたあめってビジュアル的にも楽しいよね」

めう「ふふふーん♪」モグモグ

日向「……」ジー

めう「……なにめう?」

日向「いや、可愛いなってさ」

めう「えっ、えへへへへ///」

日向(小さい子みたいで……とは言わないよ、うん)

めう「あ!射的めう!射的やるめう!月に向かって撃つめう!」

日向「そうだね、あ、アレは……」


一舞「えいっ!んーあと2,3発で……」

咲子「い、イブちゃん、そろそろやめた方が……」

一舞「ここでやめたらここまでやって来たことが無駄になっちゃうでしょっ!」

咲子「で、ですけど……」

日向「やぁイブちゃん、それと咲子ちゃんも」

咲子「あ、ひなたさん」

日向「射的してるのかい?その様子だと……あんま上手くいってないみたいだね?」

一舞「ひなたさん!邪魔しないで下さいっ!あと少しで取れそうなんです!えい!」パン

めう「いぶぶ、当たってないめう……」

一舞「ぐぬぬ……さっきは当たったんだしっ!」

咲子「イブちゃん、も、もうやめましょうよ、さっきからずっと……」

一舞「むう……」

日向「んー、イブちゃんはあのぬいぐるみが欲しいのかな?」

一舞「そうだしっ!さきこに似合うと思って……」

咲子「い、イブちゃんったら///」

めう(相変わらずバカップルめう…)

日向「弾は……二つあるね、一個借りていい?」

一舞「ど、どうぞ」

日向「ありがとね、ボクも射的は久々だからちょっと自信無いんだけど……」

ジリッ……

日向「…………」

パァン!

めう「めうーっ!ひなひな一発で落としためうー!すごいめう!おしゃれめう!」

日向「あははは、上手く行ってよかったよ、はい、イブちゃん」ポン

一舞「あ、くれるんですか?」

日向「だって欲しかったんだろ?咲子ちゃんにあげなよ」

一舞「あ、ありがとうございます……さきこ、行こ、ひなたさんとめうのデート邪魔しちゃ悪いからさ」

咲子「あっ、はい、じゃあひなたさん、めうさん、また後で」

日向「イブちゃん、あと一発あるけど」

一舞「取ってくれたし、ひなたさん使ってください、じゃあまた!」

日向「そうかい?またね」

日向「一発貰っちゃった…めめ、なんか欲しいのある?」

めう「うーん……じゃああのくししが欲しいめう!」

日向「くしし?ああ、あの櫛ね…うーん、ちょっと重そうだなあ、一発で取れるかな……」

めう「ひ、ひなひな、別に無理しなくてもいいめう!取れなかったら取れなかったでそれで…」

日向「いや折角だし、取りたいだろ?よーく狙って……」

めう「ごくり……」

日向「…………」

パン!

日向「あー……やっぱり、後二発はないとダメかな……おじさん、弾ください」

めう「ひなひな、もう……」

日向「めめ、これはボクのプライドの問題でもあるんだ、だから……」

めう「ひ、ひなひな、ちょっと怖いめう……」

……

咲子「イブちゃんイブちゃん、なんでそんな逃げるようにしてひなたさん達から離れちゃうんですか?」

一舞「…………んだし」ボソ

咲子「えっ?なんですかイブちゃん?」

一舞「悔しかったんだしっ!あたしがさきこに取ってあげたのに…ぐすん」

咲子「あー……も、もうイブちゃん、そんなことで涙目にならないで下さいよっ」

一舞「だって……」

咲子「もー、私はイブちゃんの気持ちがとってもとっても嬉しいんですよー?」ナデナデ

一舞「でも取ったのはひなたさんだし……」

咲子「お気持ちだけで十分ですよ、このぬいぐるみ、大事にしますから」

一舞「ううう、さきこぉ……」

咲子「それでもなんかやだって気がするなら…今度、またやってくださいね?」

一舞「うん……」

さきいぶキャーーーーーーーー

咲子「もう、うじうじしてるなんてイブちゃんらしくないですよ、それじゃ、また、お祭りに……」

一舞「さきこ」

咲子「はい、なんで……」

チュッ

一舞「…っ」

咲子「い、イブちゃ、こんなところで、キスするなんて…とってもとっても……///」

一舞「嫌だった?」

咲子「い、嫌じゃないですけど……///」

一舞「ごめんね、カッコいいとこ見せたかったんだけど……」

咲子「い、いいんですよ、で、でも、急にしてきたからびっくりしちゃいました……///」

一舞「ふふふ、さきこ、顔真っ赤……♪」

咲子「だ、だって、こんなの珍しくって……」

一舞「さきこ、可愛い……ねえ、もっとしていい?」

咲子「は、はいっ……///」

一舞「ふふっ、さきこっ……♪」

……

めう「めっめっ♪」ビヨヨンビヨヨン

日向「あははは、ヨーヨー面白いかい?」

めう「ひなひなが取ってくれたヨーヨーめう!いっぱいびよんびよんするめう!」ビヨンビヨン

日向「それはいいけど、あんま勢い良くすると……」

めう「えっ?あ、めうっ!?」バチンッ

日向「あ、めめっ!?」

めう「ううう…手が滑っためう……痛いめうう……」

日向「大丈夫かい?ちょっと見せて……」

めう「めうう……めうっ?」

日向「ふむ……まぁゴム風船だからね、傷とか痕にはなってないよ、大丈夫」

めう「ひ、ひなひな、お顔近いめう…///」

日向「えー?何を今更な事を……めめは可愛いなあ」ナデナデ

めう「めううう///」

まり花「あっひなひなさんだ!ひなひなさーん!」

めう「あっまりり!」

日向「やぁまりかちゃん、りんちゃんとデート中かな?」

まり花「そうだよっ!えへへへっ」

凛「そ、そんな堂々と言わないで頂戴……あー、どうも、ひなたさん、ご無沙汰で……」

日向「あははは、相変わらずりんちゃんは綺麗だね」

凛「き、綺麗って……」ハッ

まり花「むー………」

日向「あー、ごめん、嫉妬させちゃったね?大丈夫だよ、ボクにとって一番綺麗なのはめめなんだから」

めう「ひ、ひなひな///」

凛(グッズ屋…よくそんな陳腐な台詞をはんこ屋の目の前で吐けるわね……)

まり花「りんちゃん、あっちに射的屋さんあるよっ!行ってみようよっ!」

凛「え、ええ……では、また後で……」

日向「あらら、まりかちゃん達行っちゃったね」

めう「デート中だから、二人でいたいめうよ」

日向「ふぅん」

めう「そりは……めうも同じめう」ギュ

日向「ん、そっか」ナデナデ

めう「えへへ、今のめうとひなひなは仲睦まじい恋人めう!」

日向「そうかなあ、どっちかっていうと仲睦まじい姉妹っていう感じが……」

めう「姉妹や兄妹じゃないもん、恋人だもん……」

日向「ははは、そうだね」

めう「ひなひなぁ」スリスリ

日向「おや、めめ」

めう「んー……」ギュー

日向「ふふふふ、めめは甘えん坊さんだなあ…♪」

めう「ひなひな!金魚すくいあるめう!やるめう!」

日向「おっいいねえ、でも金魚ってすぐに死んじゃうよね?」

めう「何を言ってるめう!ちゃんと育てればフナナくらいの大きさになるのだ!」

日向「フナナって鮒?それはちょっと怖いなあ…ん、あれは……」


夏陽「やっ!くうう…また掬うやつが……」ベチャッ

心菜[ポイ]モグモグ

夏陽「おじさんもう一個…」

めう「あーっ!ここことなつつめう!浴衣着てかわいーめう!」

夏陽「な、あんたはちくわバンドのドラムと……誰だっけ?」

心菜[ヒナヒナ]モグモグ

日向「どうも、星見日向だ……ってここなちゃんボクの事知ってるの?光栄だなあ」

心菜[FB デミタ]モグモグ

日向(本当に喋らない子なんだな……っていうか常に物食べてるな)

めう(FB見らりてるめう?ということはこここにもめうとひなひなの愛の記録が///)

夏陽(なんでドラム顔赤くしてんだろ)

心菜可愛すぎる

夏陽「まぁあんた達が誰だろうとなんでもいいわ……あたしは今金魚を取るので忙しいのよ!ほっ!」バチャ

めう「なつつ取れてないめう~」

心菜[ヘタクソ ヘタクソ]モグモグ

夏陽「こ、ここなまで言わなくても……」

めう「ひなひな!金魚取ってめう!」

日向「え、ボクがやるの?」

めう「そうめうよ?おじさん、ポイポイちょうだいめう!はいひなひな!」

日向「え、えっと……うーん、金魚すくいは……よっ」パシャ

めう「あり?ひなひな……?」

日向「その……金魚すくいは苦手なんだよ……ごめんねめめ」

めう「そ、そうだっためう……!?」

心菜可愛すぎる

夏陽「にゃははは!何よあいつもヘタクソじゃん!あいつより先に、えいっ!」バシャッ

心菜[ヘタクソ ヘタクソ]モグモグモグモグ

夏陽「うぐぐ……」

日向「めめ、今回ばかりはめめがやった方が……」

めう「いやめう!ひなひなに取って欲しいめう!そしてその金魚をひなひなって名前を付けて思う存分可愛がって……」

日向「な、なんかやだな?」

夏陽「ねぇここなぁ、ここななら金魚取れるんじゃないの?」

心菜[イマ イソガシイ]モグモグ

夏陽「もー、さっきからずっと食べてるだけでしょ!その焼き鳥とフランクフルト何本目なのよ?」

日向「えいっ!うーん…あとポイ一本しかないぞ…」

夏陽「むぅ……あたしのポイもあと一本……?」

日向「……」チラ

夏陽「……」チラ

日向(狙いはあの金魚の集団から離れてるのろまな金魚…あれならなんとか……)チラッ

夏陽(あの金魚なら掬える…だけど……)チラッ

日向「…………」ジッ

夏陽「…………」ジッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

めう(ハッ!何めう?この雰囲気……まるでぎたどららのバトルモードめう!)

日向(なつひちゃんは金魚すくいが上手いとは言えない…だからここは待つのが得策…だけど……)

夏陽(それはきっと向こうも同じことを考えてるわよね……なら……)

夏陽「……」スッ

日向「!」

日向(今なつひちゃんが動いた…?い、いや、今のはフェイントだ…ボクを焦らせようとしているんだ……)

日向(そこまでするなんて、よっぽどこの一匹に賭けてるんだな…それはボクも同じさ……)

夏陽(う、引っかからなかった……少し焦りすぎたかしら……)

日向「…………」

夏陽「…………」

めう(な、なんだかよく分からないけど白熱したバトルが繰り広げられているめう……!)

心菜「……」モグモグ

日向(なつひちゃんがそうするつもりなら……ボクだって……)

日向「イヤーッ!」バシャ

夏陽「っ!?」

夏陽(な……ポイを水の中に突っ込んだ!?ただ入れるだけでもポイの紙は弱くなるのに……)

夏陽(ま、惑わされちゃダメよ…これは短期決戦を仕掛けてくるつもりであたしのミスを誘っているんだわ…あたしは詳しいのよ)

日向「そーっと……」スーッ

夏陽「な……!?」

夏陽(金魚の下にポイを移動…!?まさか先に掬うつもり…さっきのはフェイントじゃない…!?マズいわ!)

夏陽「イヤーッ!」バシャ

夏陽(これで素早く掬えば……ハッ!)

日向「……」ニヤ

夏陽(これは…ヤツの策略にハメられた!?あたしに焦らせてポイを水中に突っ込ませることでポイを弱らせ…
  そしてあたしに急いで金魚を掬わせようとすることであたしのポイの紙を先に破壊するつもりね…!?)

夏陽(ふん、負けるもんですか、水中で紙が破れそうなら破れる前に金魚を掬えばいいのよ!)

夏陽「ゆっくり……こう……」

日向(むっ、なつひちゃん、焦るどころかゆっくりポイを動かして金魚を掬う気だぞ…ボクも急がなきゃ…
  いくら策略のためとは言え、先に突っ込んだからボクの方が破れるのは早い……先に掬わせてもらうッ!)

ジリッ ジリッ

めう「……」

心菜[モウ ナイ]

日向(恐らく今のポイ一回掬うので限界…)

夏陽(勝負は一瞬……)

日向「……」

夏陽「……」

スイッ

日向「今だ!イヤーッ!」バシャ

夏陽「イヤーッ!」バシャ

めう「めうーっ!二人のポイが交差して、光り輝いてるめうっ!かっこいいめう!金魚は!?」

心菜「……掬えてないけど」ボソ

日向「…………」

夏陽「…………」

めう「……」

心菜「……」

金゛魚゛が゛お゛尻゛に゛は゛い゛っ゛て゛く゛る゛め゛う゛ーーーーーーーーー!!!!!!!!

……

めう「えへへへへ、金魚めうー!」

日向「屋台のおじさんが一匹も掬えなかったからって一匹くれたんだよ、よかったね」

めう「でもひなひな、ああいうの上手だと思ってためう……」

日向「ぼ、ボクにだって苦手なことくらいあるさ」

めう「そうめう?ひなひなはなんでもできるめう!」

日向「もー、めめったら……あ、そろそろじゃない?」

めう「何がめう?」

日向「もうすぐ小規模な花火大会があるのさ、折角だし高いとこに…ここで高いとこと言えば……どこかなあ」

めう「ひなひな!ひなひな!あそこに小さなおやまがあるめう!」

日向「山?あそこはどっちかっていうと丘だけど……じゃあそこ行こ」

めう「ふぅ、やっとついためう」

日向「あらら、皆考える事は同じだね…結構人いるや」

めう「でも広いから混んでるとかそういうのはないめうね」

日向「都会じゃこうはいかないよね…あっ花火始まるよ」

ピュ―――…………ドン!
パン!パッパッパンパン!
ドン!バリバリバリバリ……

日向「おお、意外と豪華な花火だね」

めう「めう!あの花火星の形してるめうー!」

日向「ほんとだね、あれはハートの形だし」

めう「ほんとめう!きれいめう!かわいいめう!」

日向「ふふふ、でもめめの方が可愛いよ」

めう「ひ、ひなひな、その台詞はベッタベタめう///」

日向「ははは、それでも照れるめめは可愛いなあ」

ヒュルルルル~~~…ドン!
ドン!パララララ…
ヒュ―――…ドン!パララ…
パン!ダララララララ……

めう「……ね、ねえ、ひなひな」

日向「んー、なんだい?」

めう「い、今なら周り暗くて見えないから……き、きす、してめう?」

日向「き、キス?えっと…いいけど、大丈夫?」

めう「大丈夫めう、みんな、花火見てるから……ひなひな」スッ

日向「め、めめ……もう、しょうがないなあ……めめは……」

ドンドンドン!ヒュ~ドンドン!
ドン!パラパラパラパラ……
パン!ドンドンドン!
チュッ
ワースゴーイ!
モットモットー!
エジャナイザ!
エジャナイザ!
エイヤッサー!
エイヤッサー!!
スフィーンクスー!
ワイノワイノ

…………
……

ツタンカーメーン

……

~喫茶店「シャノワール」前~

めう「あーさきき!いぶぶ!遅いめうー!」

咲子「ご、ごめんなさいめうちゃん、ちょっと……」

凛「全く…貴女達二人以外は花火が終わった直後に戻って来てたわよ?」

一舞「ううう、ごめんだし……」

日向「あははは、そんなに気にしなくて大丈夫だよ、イブちゃん」

まり花「あ、ねえイブ、首元虫に…もがっ!」

一舞「虫?あ、そ、そうなんだし、蚊が多くって…あはは…」

まり花「ひふーっ!ふぇほへへひょー!!」モゴモゴ

凛(あの二人……)

咲子「ま、まあ、今からお店開けますから、めうちゃんのお誕生会始めますね」ガチャッ

一舞「そ、そうだ、そういえば、めうはひなたさんからなんか貰った?」

めう「えへへへ、うんっ!」

まり花「わぁ、一足お先だねっ!しっぷーじんらいだねっ!めうめう、何貰ったの?」

めう「えっとねー金魚とかヨーヨーとか……」チラ

日向「ん?」

めう「えへへへへ、あとはないしょめう!」

おわり

お疲れ様でした
めうめう14歳のお誕生日おめでとうございます

おつかれめう~

おつかれめうめう~

乙めう

BEMANIで夏祭りっつったらあれだろ

照らされた影はーまだ待ちわびてー
うーごっけっないー

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