※一週間フレンズのSSです
※長谷くんのキャラ崩壊
※所々痛々しいかも
※むりやりな設定
これに注意して呼んでください
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406723574
ミス
読んでください
おーい!>>1!
長谷「一週間で友達との記憶がなくなるんだよね?」
長谷「藤宮さん」
藤宮「え?う、うんそうだけど...」
藤宮「長谷くんはそのこと知ってるはずだけど...」
長谷「日曜日寝てから月曜日朝起きると記憶がなくなってるんだよね、確か」
藤宮「うん」
長谷「じゃあさ、もしさ」
長谷「日曜日ずっと起きてたら、記憶って無くならないの?」
藤宮「え?それってどういう...」
長谷「日曜日ずーーっと月曜日の朝まで起きっぱなしでいたら
記憶が無くならないんじゃないかなーって思って」
藤宮「──それは考えたことなかったよ...」
長谷「もしかしたら、記憶の延長が出来るんじゃないかな?」
藤宮「ちょっとやってみるよ」
── 藤宮さんの部屋 11:55 ──
藤宮「深夜11時55分...」
長谷「もうそろそろで月曜日だね」
藤宮「あのー、長谷くん?」
長谷「なに?」
藤宮「べつに長谷くんは帰ってもいいんだよ?私ひとりで頑張ってみるから」
長谷「いや、いいよそんな」
長谷「そもそも俺が言い出したことだし、なにか手伝えたら手伝うよ」
藤宮「ふふ、そっか」
藤宮「ありがとう」
── 7:00 ──
藤宮「!!」カッ!
長谷「やっぱりオールはきついな...」
藤宮「そ、そうだね...」フラッ
藤宮「でも」
藤宮「分かる、覚えてるよ」
藤宮「日記を見なくても長谷くんのこと」
藤宮「覚えてる」
長谷「!?」
長谷「本当に!?」
藤宮「うん...!先週一緒にモスバーガーに行ったこと、しっかり覚えてるよ!!」
長谷「すごい!すごいよ藤宮さん!!」
藤宮「私は寝ない限り、記憶が消えることはないんだね!」
藤宮「で、でも...」
藤宮「もう、むりっぽい──」
バタッ
長谷「藤宮さん!?」
藤宮「ぐーぐー」zzz...
長谷「寝ちゃった...」
─ 7:30 ──
長谷「藤宮さん!起きて!」
長谷「遅刻しちゃうから!」
藤宮「──ん、んん?」
長谷「あ、起きた」
藤宮「あの────どちらさまですか」
長谷「ちょっと待ってて!」
ガサゴソ
ドーン
長谷「日記!!」
ビシィッ!
長谷「貼り紙!!」
藤宮「────」
藤宮「あぁ!」
藤宮「長谷...くん」
── 学校 8:30 ──
長谷(藤宮さんは寝さえしなければ記憶を継続することができるって分かったけど)
長谷(ずっと寝ないなんて無理がある...)
長谷(藤宮さんは前日の夜から次の日の朝まで起きておくのだって精一杯だから、ずっと寝ないなんて願ってもできないよなぁ)
長谷(日記を頼らずに)
長谷(僕のことを永遠に憶えてもらうためには)
長谷(どうしたらいいだろう...?)
── 放課後 16:50 ──
長谷「藤宮さん!」
藤宮「うん?なに、長谷くん」
長谷「日曜日暇?」
藤宮「別に何もないよ」
長谷「じゃあ藤宮さんの家に行かせてよ!」
藤宮「えっ!」
長谷「ダメかな?」
藤宮「あ!いや!ううん嫌じゃないよ!」
藤宮「嫌じゃないけど突然すぎてびっくりしちゃっただけだよ」
藤宮「うん、いいよ」
藤宮「是非来てよ」
長谷「やった!」
──日曜日 藤宮さんの部屋 17:10 ──
ガチャ
長谷「ふぅー、おじゃましまーす」
藤宮「どうぞー」
藤宮「今日は何をするために私の部屋に来たの?長谷くん」
長谷「うん実はね」
(省略)
藤宮「え!?私が一週間以上長谷くんとのことを覚えていたの!?」
長谷「うん、そうだよ」
長谷「一週間以上、と言っても一週間と7時間くらいだけどね」
長谷「寝ないことで、藤宮さんは記憶の延長が出来るんだよ!」
藤宮「す、すごい...!」
藤宮「でもそれって...」
藤宮「あまり意味が無くない?」
藤宮「たった7時間、一週間より多く憶えていても...」
長谷「だからだよ」
長谷「だから今日は、藤宮さん家におじゃましにきたんだ」
藤宮「──────ん???」
長谷「すこしでも多く、すこしでも長く、僕を憶えていてもらうためにね」
── 藤宮さんの部屋 19:00 ──
藤宮「あのう、長谷くん?」
藤宮「もう、7時だけど大丈夫なの?」
長谷「大丈夫って?」
藤宮「そろそろ家に帰らないといけない時間なんじゃないの?」
長谷「大丈夫だよ、親になんとか言っておいたから」
藤宮「──なんて?」
長谷「『藤宮さんの家に泊まってくる』って」
藤宮「ストレートすぎるよ!」
藤宮「え、て、てことは長谷くん」
藤宮「私の家に泊まる気で来たの...?」
長谷「うん、そうだよ」
藤宮「・・・・」
藤宮「えぇえぇえぇっ!!」カアッ
藤宮「だったらそうだって最初に言ってよお...」
藤宮「心の準備が...」
長谷「...心の準備?」
藤宮「ほら、だって!私こんなんだから」
藤宮「多分今まで男の子とか家に泊めたことないし」
藤宮「男の子を家に泊めるっていうのは、なんというか...」
藤宮「と、友だち以上のか、関係の人同士がすることじゃないのかな...?」
長谷「うーん...もしかして嫌?」
藤宮「ううん!!嫌じゃないよ!」ニコッ
長谷「!」
藤宮「あ、なんで笑ってるの私!」
長谷「じゃあ俺は泊まっていいんだね?」
藤宮「うん!良いよ、長谷くんなら」
長谷「──ありがと」
── 藤宮さんの部屋 11:30 ──
藤宮「あ、もうこんな時間だ」
藤宮「そろそろ寝なきゃ...」
藤宮「なんだけど」
藤宮「今日は寝られないんだった」
藤宮「そういえば長谷くん」
藤宮「私の記憶をより延長するためにきたーとか言ってたけど...」
藤宮「ようするに、より長く起きていられる方法を教えてくれるってこと?」
長谷「察しがいいね藤宮さん」
長谷「まぁそういうとだよ」
藤宮「本当にそんな方法なんてあるの?」
藤宮「特に私なんか早寝しちゃう人だから厳しいと思うよ」
藤宮「先週の私は一夜起きてたみたいだけど...」
長谷「まぁ、今から教えてあげるから」
トン...
長谷「この水でも飲んで落ち着いてよ」
藤宮「・・・?」
藤宮「うん、分かった」
ゴクゴクゴク
藤宮「っはー!美味しい!」
長谷「ただの水道水だけどね」
藤宮「ん?あれ...なんか...意識が...」
バタッ
長谷「本当に、ただの水だけどね」
── 藤宮さんの部屋 11:45 ──
藤宮「.......ん、んんっ」
藤宮「私......寝ちゃった?」
藤宮「・・・・・」
藤宮「さっきから十五分しか経ってない...」
長谷「おはよう、藤宮さん」
藤宮「長谷...くん?」
藤宮「私どうして寝ちゃったんだっけ...!」
グッ
藤宮「あれ、あれ」
グッグッグッ
藤宮「──う、動けないよ」
藤宮「!!!!」
藤宮「これ、縛られちゃってる...!」
長谷「・・・」フフフ
藤宮「っひゃあ!」
藤宮「し、ししし、しかも」
藤宮「下着姿...!」
長谷「花柄のパンツ悪くないよ、藤宮さん」
藤宮「み!みみみ、見ないで!」
藤宮「──もしかしてこれは」
藤宮「──長谷くんが?」
長谷「ん?」
藤宮「私を下着姿で縛り付けたのは」
藤宮「長谷くん?」
長谷「・・・・」
長谷「そうだよ」
藤宮「!!!」
藤宮「どうして!どうして?」
長谷「・・・」
藤宮「早く解いてよ...!」
長谷「悪いけど、俺にその縄を解く気持ちはないよ」
長谷「藤宮さんには頑張ってもらわないと」
長谷「二人の思い出を継続させるために」
藤宮「何?何を言ってるの長谷くん」
長谷「要するに、藤宮さんにずっと起きててもらう」
長谷「起こさせておくっていうのが正確かもね」
藤宮「起こさせておく...?」
長谷「じゃあ、これから一週間」
長谷「よろしくね、藤宮さん」
── 藤宮さんの部屋 1:30 ──
藤宮「んん....長谷くん...」
藤宮「解いてよ...寒いよ...」
藤宮「眠いよー...」
長谷「ダメだよ、藤宮さん」
長谷「藤宮さんの記憶を延長するためには、これが最適な方法なんだよ」
藤宮「でも....」
長谷「まずは一週間」
長谷「一週間だけ頑張ってくれればいいんだよ、藤宮さん」
藤宮「─一週間もこのままなの?」
長谷「一週間だけだよ、一週間だけ」
藤宮「えぇ...!やだよ!」
藤宮「嫌だよ長谷くん!!」
藤宮「──あっ!」
藤宮「もしかして長谷くんはこういうのが好きなの?」
藤宮「縛ったりするのが好きなの?」
藤宮「だったら私に言ってくれたら良かったんだよ?」
藤宮「2時間くらいならやってあげるから...!」
藤宮「ねぇ、ねぇ!長谷くん!」
藤宮「解いてよ!!!」
バンッ
長谷「うるさいよ!藤宮さん!!!」
藤宮「──ひっ...!」
長谷「もう黙っててくれないかな」
バシッ
藤宮「長谷くん!?」
藤宮「そのガムテープは何に...」
藤宮「何に使うの...!」
長谷「何って...決まってるじゃないか」
ベリッ
長谷「藤宮さんを黙らせるためだよ」
藤宮「ひっ...」
藤宮「ひいっ...!!」
藤宮「いやぁあ!!いや!!」
ベリベリ
藤宮「ん!!んんん!!」ドタバタ
長谷「はぁ...」
長谷「静かになったね、藤宮さん」
藤宮「んんん!!」
長谷「藤宮さんの悲鳴がクリアに聞き取れないのは、すごく惜しいけど」
長谷「それよりも今はこの静寂を優先するべきだよねー」
長谷「ね?藤宮さん」
長谷「藤宮、香織さん」
藤宮「──っっ!!」ウルウル
── 藤宮香織拘束 1日目 6:30 ──
ピピピピ...ピピピピ...
長谷「ん?なんだ?」
長谷「──なんだ、目覚まし時計か」
長谷「藤宮さんはいつもこんな朝早く起きてるんだね」
藤宮「ハァ...ハァ...」
長谷「・・・藤宮さーん?」
藤宮「─げほっげほっ...」
長谷「どうしたの?藤宮さん」
藤宮「痛い...痛いよ...」ウルウル
長谷「ふふっ」
長谷「それは自業自得じゃないのかな、藤宮さん」
長谷「藤宮さんは今のいまでの間に4回も寝ようとした」
長谷「それを止めただけだよ」
藤宮「だってそんな...!」
藤宮「そんなずっと起きておくなんて、私には無理だから!」
長谷「無理だとか無理じゃないとか、そんなことは聞いてないよ」
長谷「はぁ、ガムテープ剥がさなきゃ良かったよ...」
長谷「要するにさ、俺はね」
長谷「“寝んな”つってんだよ」ギロッ
藤宮「!!!」
長谷「あ、ごめんね?びっくりさせちゃったかな」
長谷「でも、そういうことだから」
藤宮「ぅぅぅ...ぅぅ......」
長谷「──ん?あれ、もしかして藤宮さん」
藤宮「・・・見ないでよぅ」
長谷「おしっこ漏らしちゃってる?」
藤宮「ぅ...えぐっ......」
チョロチョロ
長谷「そうだ...トイレのこととか一切考えてなかったよ」
長谷「今思えばすごいね」
長谷「11:30から数えて六時間半は我慢してたんだよ」
長谷「11:30にトイレに行ったわけじゃないから実際はもっと長いか...」
長谷「とにかく、俺は藤宮さんはよく耐えきったと思うよ」
長谷「藤宮さん」
藤宮「ぅぅ......」
長谷「泣かないで泣かないで!」
長谷「下着を替えたいんでしょ?」
長谷「大丈夫だから」
スッ
長谷「替えならいくらでもあるから」
藤宮「──そ、それは」
藤宮「私の下着!?」
長谷「藤宮さんって毎日下着替えてるのかな?」
長谷「手元にあるので6枚、いま藤宮さんが着用しているので足して7枚」
長谷「これってそういうことなのかな?」
長谷「日曜日が花柄ってことは」
長谷「このストライプの下着は月曜日かな?」
藤宮「やめ....やめてよ──!」
長谷「これがやめられないんだよねー」
長谷「よしじゃあストライプ柄で決まりだね」
長谷「どうせだからブラも替えちゃおうか」
長谷「よし、藤宮さん」
長谷「僕が替えてあげるよ」
藤宮「・・・・・・え?」
藤宮「いや、それは、ちょっと...恥ずかしいよ....!」
長谷「今更何を言ってるの?それに縛られたままじゃ何もできないじゃないか」
藤宮「じゃあ──一旦解いてよ!」
藤宮「何も・・・何もしないから!!」
長谷「そんなの信じられないよ」
長谷「ほら、全身から力を抜いて」
長谷「あ、でもそうだな、うん」
長谷「足は解かないとパンツ履かせられないから、一旦解こうか」
スルッ
長谷「よし解けた」
長谷「じゃあ脱がすよ藤宮さん」
藤宮「・・・んんっ...!」
長谷「──」ゴクリ
長谷(藤宮さんの...藤宮さんのが...)
長谷(こんな目の前に)
長谷(すぐ近くに...!)
長谷(──綺麗に毛がない...)
長谷(藤宮さん...藤宮さん...)
藤宮(い、今だ!)
藤宮「──あぁっっ!!」
バシッ
長谷「ううっ!!」
長谷「いっ......た...」
藤宮「はぁ...はぁ...はぁ...」
長谷「・・・」ギロッ
長谷(──藤宮さん...!!!)
長谷「どうして俺を蹴ったんだよ...藤宮さん」
藤宮「長谷くん!!目を覚ましてよ!こんなの長谷くんじゃないよ!」
藤宮「こんなこと間違ってるよ!」
ガシッ
藤宮「うぅう!!」
長谷「うるさい...うるさい...」
長谷「藤宮さんが俺を蹴ってどうしようとしたのか分からないけど...」
長谷「暴力はいけないと思うんだよなぁ...」
バシッ
藤宮「ぃいたぃい!!」
長谷「もういいよ」
長谷「藤宮さんは下着なんて付ける必要ない!!」
ビリッビリッ
藤宮「うわぁっ!!」
藤宮「や、やめて!」
長谷「やめるもんかぁあっ!!」
ビリビリビリ
長谷「はぁ...はぁ...」
長谷「これで...藤宮さんの下着はビリビリに破けてなくなった...」
藤宮「ひ...酷いよ」
長谷「酷いもなにもないよ」
長谷「俺を蹴った当然の報いだよ」
藤宮「・・・・」
── 7:30 ──
長谷「はっ!」
長谷「このままだと遅刻してしまう」
長谷「早く行かなくちゃ」
藤宮「──私は?」
長谷「え?何言ってんの?」
長谷「俺が連絡を入れておくからそこで縛られたままでいてよ」
藤宮「やっぱり...学校には行けないんだね...」
長谷「分かってるなら聞かないでよね」
長谷「あ、あと」
長谷「藤宮さんにはずっと起きててもらうから」
長谷「これを使って...」
トコトコトコ...
藤宮「え?そこは私の机」
長谷「この机の上から三番目の棚の奥に...あるんでしょ?」
藤宮「──え??」
藤宮「ど、どどどどうして知ってるの」
長谷「藤宮さん部屋の配置とか、どこに何が入ってるかとか」
長谷「そんなのは全部知ってるよ」
藤宮「ひっ...」
スッ...
長谷「そうそう、これこれ」
長谷「最初藤宮さんがこれを持ってたって知った時はびっくりしたなー」
藤宮「──・・・っ」
長谷「このバイブ...と」
スッ
長谷「これで電流を流して」
長谷「藤宮さんには起きててもらう」
藤宮「──!!?」
藤宮「電流なんて流したら私、死んじゃうよ!!!」
長谷「大丈夫だよ」
長谷「死なない程度の電圧で流すからさ」
── セット ──
長谷「セット完了」
藤宮「うぅ...ううぅ...」
長谷「じゃあ俺は制服にも着替えたことだし」
長谷「学校に行ってくるよ」
長谷「俺が玄関を出てからスイッチを入れるから、心して待っててね」
長谷「藤宮さん」
バタン
藤宮「・・・・・」
藤宮(あぁ...どうしてここなっちゃったの...?)
藤宮(どういうわけかお母さんもお父さんも様子を見にこないし...)
藤宮(長谷くんは私のプライベートなことも知ってたし...)
藤宮(縛られて裸だし...)
藤宮「う、ぅぅぅう...」
藤宮「私...なにか悪いこと...した?」ウルウル
カチッ
藤宮「っは!」
藤宮(スイッチが入った!)
ウィーン
藤宮「うわぁああ゛あ゛ああああ゛っっっっぅうう!!!!」
長谷「こういう時に防音の部屋っていうのは役立つね」
── 学校 休み時間 ──
長谷「んーと...」
長谷「藤宮さんはどんな感じかな」
ピッピッピッ
長谷(藤宮さんの部屋には隠しカメラを設置してきたから)
長谷(それを通してこのスマホで藤宮さんの様子を監視することができるってわけだ)
長谷(イヤホンをつけて...)
ピッ
『ぅ...ううぅ...!!』
長谷(あぁ...いい感じだね)
長谷(目も当てられない姿だよ)
長谷(30分作動したら10分停止を繰り返すように設定したのはやっぱり正解だったね)
長谷(気絶しない程度に疲れてて、限界ギリギリのところまで到達しちゃってる感じだ)
長谷(そろそろ再びスイッチが入るんじゃないかな...?)
『カチッ』
長谷(お、入った)
『ぅぅっ!!』
長谷(怯えてる顔も可愛いな、藤宮さん)
『ぁあああ゛あ゛あ゛あ゛っっっぅう゛う゛!!!!!』
長谷(もう叫びすぎて声が掠れちゃってる...)
長谷(それに耐えてる藤宮さんの姿...)
長谷(──たまらない...!)
桐生「──何聞いてるんだよ」
長谷「うわあっ!」
ガサガサ
桐生「そんな驚かなくてもいいだろ、さっきから呼んでんのに」
長谷「ご、ごめん」アハハ
桐生「藤宮」
長谷「ん?」
桐生「藤宮はどうしたんだよ、今日」
長谷「あぁ、なんか高熱で今週いっぱいは来れないとかなんとか言ってたよ」
桐生「それはお前が聞いたのか?」
長谷「うん、そうだけど」
桐生「ふーん...そっか」
長谷「それがどうかしたの?」
桐生「いいや、べつに」
長谷「あっ、そう」
長谷(もうヒヤヒヤするじゃないか...!)
桐生(────今アイツのスマホの画面に...)
桐生(縛られた藤宮が写ってたように見えたな...)
── 放課後 17:00 ──
長谷(あー、ちょっと寄り道してたら遅くなっちゃったよ...)
ガチャ
長谷「ただいまー」
藤宮「...........長谷.....くん?」
トコトコ
長谷「遅くなってごめんねー」
トコトコ
長谷「藤宮さーん」
藤宮(やっぱり──長谷くんだ)
藤宮(長谷くんが帰ってきた...)
トコトコ
藤宮(嫌──嫌だ)
長谷「藤宮さーん」
トコトコ
藤宮(私、長谷くんが、怖い...!)
藤宮(長谷くんが来る...!)
藤宮(長谷くんがっ...!)
バタン!!
藤宮「ぅひい!!」
長谷「ただいま、藤宮さん」ニヤリ
長谷「藤宮さん、今日一日よく頑張ったよ」
長谷「こんな拷問みたいなことに耐えられるとは思わなかったよ」
長谷「でも──自分の部屋を自分で汚しちゃうのはどうかと思うな」
長谷「床がびちょびちょじゃないか」
藤宮「ぇぐ...ごめんなさい...」
長谷「まったくだめだなぁ、藤宮さんは」
カチッ
藤宮「ぅわあああ゛ぁあ゛ああ゛ああっ!!!!」
長谷「お仕置きが足りないみたいだね」
藤宮「やめてやめてやめてやめてやめてやめでやめてやめてやめてぇぇええええ゛え゛っ!!!!」
カチッ
藤宮「ハァ...ハァ...ハァ...」
長谷「ところで藤宮さん」
長谷「眠い?眠くない?」
藤宮「そりゃあ...目を瞑ったら...げほっ」
藤宮「はぁ...はぁ...今にでも寝ちゃいそうな感じ......だ...よ」
長谷「──ふっ」
長谷「つまり」
長谷「まだまだ足りないってこと?」
藤宮「!!──いや、そういうことじゃ」
長谷「分かったよ」
長谷「藤宮さんのご要望に答えて、もっとキツく」
長谷「激しいものを用意するね」
藤宮「えっ・・・!」
長谷「例えば・・・」
長谷「ロウソクとか?」
長谷「ムチとか用意するのもいいかもね」
藤宮「おかしい...おかしいよ」
藤宮「ねぇ...長谷くん」
藤宮「長谷くんの本当の目的って何なの...?」
長谷「え?」
藤宮「私の記憶を延ばすことが目的じゃ・・・ないでしょ・・・?」
長谷「またまた」
長谷「察しがいいね、藤宮さんは」
長谷「そうだね...俺の本当の目的...」
長谷「強いて言うならそれは──」
長谷「──藤宮さんを俺のものにすることかな」
長谷「藤宮さんをこうやって監禁して」
長谷「部屋に閉じ込めて」
長谷「俺にしか触れることを許されない状況を作って」
長谷「俺だけのものにしたかったんだよ」
長谷「まぁそれだけが理由とは限らないけど」
藤宮「そう...なの?」
長谷「そんなこと聞いてなにになるっていうの?」
藤宮「いや・・・・何でもない・・よ」
長谷「まぁ、藤宮さんの記憶を延長させるっていうのも間違いでもないけどね」
長谷「そんなことはどうでもいいよ」
長谷「藤宮さん、お腹減ったでしょ」
長谷「夕食食べさせてあげるよ」
── 6:30 ──
長谷「ふふ、用意できたよ」
藤宮「──え??」
長谷「どうぞ、食べてよ」
藤宮「長谷くん・・・これって」
長谷「ふふ...」
藤宮「──ドッグフードだよね?」
長谷「そうだけど?」
藤宮「これを・・・・食べるの?」
長谷「藤宮さんってさ、なんか犬っぽいじゃん」
長谷「目とか、人懐っこいところとか」
長谷「だからドッグフードで大丈夫だよ」
藤宮(──うっ)
長谷「結構高いやつなんだから、残さず食べてよ?」
長谷「んじゃ、いただきまーす」
ズルズル
長谷「うん!やっぱりカップラーメンは美味しいね」
長谷「藤宮さん、早く食べなよ」
藤宮「・・・だ、だって...」
長谷「いいから」
長谷「食べて」
長谷「よっ!!」
ガッ
藤宮「──んん!!!!」
長谷「僕がこれを口に押し込んであげるからさ!!」
長谷「早く食べなよ!」
藤宮「──うぇっ」
藤宮「うぇえええええっ...げほっげほっ」
バシッ
藤宮「ぅう!!」
長谷「何やってるの!!吐かないでよ!」
長谷「食べ物を粗末にしちゃだめなんだよ」
長谷「だから残さず食べて!!!」
ガツガツ
藤宮「おえええええっ!!」
── 7:30 ──
藤宮「はぁ...はぁ...」
長谷「時間かかりすぎだよ」
長谷「1時間経っちゃったじゃないか」
藤宮「痛いぃ...痛いよ...」
長谷「藤宮さんがなかなか食べないからじゃないか」
長谷「それに、飼い主として、犬はちゃんとしつけないといけないしね」
カチャ...
長谷「あぁ...眠い」
藤宮「ナイフ...!?」
長谷「ロープ切るだけだよ」
バシュバシュ
藤宮「え... なんでいきなり」バタッ
長谷「俺も藤宮さんと一緒で昨日から一睡もしてないんだ」
長谷「だから寝る」
長谷「藤宮さんも寝ていいよ」
藤宮「え・・・・う・・・うん」
藤宮「zzzz...」
長谷「もう藤宮さんは俺のことを忘れることはないだろうね」
長谷「こんだけ酷いことをしたんだ」
長谷「藤宮さんの脳に直接俺のことを擦り込むことができただろう」
長谷「しかし──」
長谷「取り返しのつかないことをしちゃったなぁ」
──深夜 3:30 ──
藤宮「ん・・・ん・・」
藤宮「寒い・・・」
藤宮「服着なきゃ」
藤宮「今・・・長谷くんは寝てるのかな」
藤宮「あれ・・・どうして」
藤宮「長谷くんのことをはっきりと覚えてるんだろう」
藤宮「長谷くんは友達のはず・・・だよね」
藤宮「でも、でも・・・」
藤宮「こうして長谷くんのことを克明に覚えてる...」
藤宮「もう・・・友達じゃない・・・」
藤宮「待って・・・」
藤宮「逃げるなら今なんじゃ...」
── 階段 ──
藤宮(服も着たし、鍵も持った)
藤宮(この家から出て助けを求めよう...)
藤宮(ん・・・いやいや)
藤宮(お母さん、お母さんに助けを求めればいいんじゃない)
藤宮(でも、お母さん)
藤宮(朝、私が1階に降りてこないのに部屋に来なかったし)
藤宮(いま家に居ないのかも、、、)
藤宮(いいや!)
藤宮(とりあえず玄関にたどり着くことを第一に考えよう!)
ギシッ...
ギシッ...
藤宮「あと五歩...」
藤宮「あと五歩で...」
ギシッ
ピタッ
藤宮「あれ...?」
藤宮「あれは、お母さんとお父さん?」
藤宮「お母さんとお父さんだ!!」
タッタッタッ
藤宮「お母さん!お父さん!助けてっ!!」
タッタッタッ
藤宮「お母さん...お父さん...!!!」
藤宮「さ......刺されてる!!!」
藤宮「──お母さんっっ!!!」
藤宮「──お父さんっっ!!」
藤宮「ねぇお母さん!お母さんっっ!!!お父さんっっ!!ねぇぇ!!!!」
バタン!!
藤宮「!!」
長谷「何をしているのかな、藤宮さん」
藤宮「お母さんが!!お父さんが!!」
長谷「邪魔だから殺しただけだよ」
長谷「気にすることはないよ」
藤宮「ーーーっっ!!」
藤宮「どうしてっ!!!!!」
藤宮「許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない!!!!」
長谷「包丁をこっちに向けてどうするっていうの?」
藤宮「っっ!うわああああああああああぁあああああっ!!!!」
ボコッ
藤宮「ぐがっ...!」
長谷「これは再教育が必要だね...!!」
グググ
藤宮「痛い痛い痛いっっっ.....」
長谷「大人しく寝てれば良かったのに」
長谷「ほんと余計なことをするよね」
グググ...
長谷「ほら!!!髪の毛引っ張れられないと自分で歩けないのか!?」
長谷「さっさと立て!!」
藤宮「お母さんがお母さんがお母さんがお母さんがぁっ...」
長谷「チッ...」
バタン!!
ドン!
藤宮「う゛うっ」バン
長谷「黙ってこの部屋で寝てろよ!!」
藤宮「オカアサンオカアサンオカアサンオカアサンオカアサンオカアサンオカアサンオカアサン...」
長谷「もう一度縛りあげてやる...」
長谷「藤宮さんは俺のものだから!!」
長谷「永遠に!!!!」
長谷「僕に従順な犬でいればいいんだよ!!!!」
藤宮「オカアサンオカアサンオカアサンオカアサンオカアサンオカアサン...」
── 7:30 ──
長谷「もう起きてもらう必要はないんだけど」
長谷「例の装置を連続で作動させておくから」
長谷「ちゃんともがき苦しんでよね」
藤宮「オカアサン...オカアサン......」
長谷「チッ」
長谷「うるさい!!!」
カチッ
藤宮「っあ゛ぁああ゛あ゛ああっあああ゛あぁぅぅ゛ぅぅっ!!!!!」
バタン!!
── 玄関先 ──
ガチャ
長谷「はぁ...はぁ...」
桐生「──よっ」
長谷「──!!?」
桐生「なんだかずいぶん疲れてんな」
長谷(どうしてここに──!!)
長谷「ど、どうしてここに?」
桐生「それはこっちのセリフだ」
桐生「どうして藤宮の家から出てきてんだ」
桐生「なんだ、そういう関係に発展したのか」
長谷「ち、違うよ」
桐生「──朝っぱらからお見舞いか?」
長谷「──そう、それだよ!それ」
長谷「藤宮さんのお見舞いに来たんだよ!」
桐生「ふーん・・・」
長谷「分かったならさっさと学校に行こ...」
桐生「俺もお見舞いするわ」
長谷「は!?」
バシッ
桐生「鍵貸せ」
長谷「あ、ちょ!」
ガチャ
キー・・・
長谷(入られたっ!!)
タッタッタッタッ
桐生(警察には通報済みだ...)
桐生(藤宮をここから救い出す)
バタン!!
藤宮「!!!」
桐生「な、なんだこの装置は」
バスッ
桐生(止まった...)
桐生「藤宮、逃げるぞ」
藤宮「──────桐生君...?」
藤宮「桐生君!!!桐生君桐生君桐生君桐生君!!!」
桐生「早く」
藤宮「──っ!!!桐生君桐生君桐生君桐生君桐生君桐生君桐生君桐生君桐生君桐生君桐生君桐生君桐生君!!!!!!!」
桐生「どうしたんだよ、早く!」
ゴンッ
桐生「──っ!」
バタッ
長谷「はぁ...はぁ...」
桐生「祐樹....!!」
藤宮「──んんんんんんっ!!!!」
長谷「死ね...」
ザス
桐生「うっ...!」
桐生「お前──こんなことしてどうな」
長谷「死ねぇ...!」
ザスザス
桐生「────っ──あっ」
長谷「死ね!死ね!」
グチャグチャグチャ
桐生「──」
長谷「死ね!!!」
長谷「死んでしまええ!!!死ね!!!死ね!!!」
グチャグチャグチャグチャ
桐生「」
長谷「死ねぇぇぇええええ──っ!!!!」
ザシュグチャグチャグチャグチャザシュグチャ
肉塊「」
長谷君がカス君になってるよぅ(´;ω;`)
だがリョナ期待、桐生......!!!
藤宮「ひぃぃぃぃっっあっっっあぁっ!!」
藤宮「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁっっっっっっっっっ!!!!!!!」
藤宮「お母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母んお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんんんんっっっ!!!!!」
藤宮「お母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さん!!!お母さんっっ!!!」
長谷「はぁ...はぁ...」
長谷「もうどうでもいい」
長谷「どうなってもいい」
長谷「知ったことか未来なんて」
チラッ
長谷「警察も来たみたいだ...」
長谷「藤宮さん」
藤宮「イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ」
長谷「ロープの縛り方はこれであってるのかな、まぁいいや」
長谷「僕は先に行ってるからさ」
長谷「あの世でまた会おう」
ズルッ
長谷「ぅぅ──っ」
藤宮「!!!!!!!!」
藤宮「ァああああぃえァァああああぃああぁあああああっ!!!!ぇぇぇええええああぁあああああっ!!!!」
ググググ...
長谷「ぅぐ...ぅぅ...」
ボトボト
藤宮「イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダァァァァァァァァァァ!!!!!」
長谷「──」
藤宮「──っ!」
藤宮「うわああああああああああぁああああああぁああああああっ!!!!」
──────────
────────
──────
────
──
その後彼女は警察によって保護された。
彼女が見た光景がとても凄まじいものであったことと、母親を失ったショックにより、彼女は精神疾患を患った。
事件後、彼女はそのまま精神病棟に容れられた。
重度の精神疾患だったために、とても厳重な管理の下に精神病棟の奥の、何もない真っ白な部屋に閉じ込められた。
彼女はそこで幻覚を見た。
思い出がよぎった。
そして、事件の記憶が呼び覚まされる度、叫び散らした。
二人の死に顔を思い出す度に、
首吊り死体から静かに落ちていく臓器を思い出す度に、
元の形を為していない肉塊を思い出す度に、
叫び散らした。
そして、静かに泣いた。
叫び散らしたのに静かに泣いたとは
彼女は夢で、一人の少年に出会った。
一週間経つと友達の記憶が消えてしまうという彼女に優しく声をかけてくれた、とある少年だ。
彼女は少年の名を知らない。
しかし、その少年が彼女に投げかける言葉の一つ一つが、彼女に安らぎを与えた。
そして、どこか懐かしい。
少年は彼女を優しく包んだ。
彼女は少年に柔らかく包まれた。
「あなた誰なの?何処かで会ったことがあるような気がする」
「僕はずっとここに居るよ、君の前に居なかったことはない」
「そうなの?」
「君が忘れちゃってるだけだよ」
「だから安心して」
「僕はずっとここにいるから、僕だけは、君のことを忘れないからね」
「藤宮さん」
彼女は静かに息を引き取った。
──終──
狂った藤宮さんが書きたかっただけなので内容は意味わかんないと思います
終わりです
ありがとうございました
注意書きが、圧倒的に、足りない!!
結局何がしたかったんだ長谷くん……
お疲れ!山岸さん(ry だけどw
ハッピーエンド分岐してもいいのよ
閲覧注意が必要
ハッセのクズっぷりの再現がよくできている
原作でもこんなもんでしょ
最近の高校生は怖いのう
>>85
お前は何を見ていたんだ
途中で切ったパターンだろうな
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