モバP「幸運のツインテールらしい」 (39)
閲覧にあたって
・複数のPが登場します
・Pに名前をつけております
お気に召さない方はどうかそっ閉じをお願い致します。
お手数おかけしまして申し訳ありません。いぇい。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406631697
河合P「あんな所に藤居っぽい人がいる」
さくら「あ、ホントだぁ、朋さんですよぉ」
河合P「でも髪型違うし虫取りあみを持っているから違う人かもしれない」
さくら「どう見ても朋さんでぇす」
河合P「確かめてみよう。おーい藤居ー」
朋「!?」ビクッ
河合P「びくっとした」
さくら「きょろきょろしてます」
河合P「あっ、草むらに虫取りあみ隠したぞ」
さくら「まだきょろきょろしてます」
河合P「一つ分かったことがある」
さくら「なんですか?」
河合P「あれは十中八九、藤居だ」
さくら「なるほどー」
河合P「で、藤居はこんな公園の隅っこで何してるんだ?」
朋「うん、ちょっと、散歩とか」
河合P「ちなみに俺はクレープを買いに来てみました。村松もいる」
さくら「います」
朋「いや見えてるから」
河合P「村松が駄々をパンになる程こねていたので渋々やって来た」
さくら「こねてないです。食べたいなぁって言っただけだもん」
河合P「言ったきり俺の膝を枕にして寝始めたので諦めて買いに行く事を決意した」
さくら「ちょうどいい高さだったのでぇ」
河合P「そうか」
朋「クレープ、あたしも食べたい」
さくら「いっぱい買いましょー。プロデューサーさんいくら持ってる?」
河合P「お財布を忘れてきたけどポケットに九十円あった」
さくら「わたしが百三十円あるからぁ……足りる」
河合P「足りる」
朋「足りないわよ」
河合P「なんという……」
さくら「あんまりです……」
朋「はいはい、貸しといてあげるから、行きましょ」
河合P「あ、待て藤居、虫取りあみは持って行かないのか?」
朋「……」
河合P「草むらに隠したやつ。この辺に隠してある」ガサガサ
さくら「あっ! これです! ここにあった」
河合P「でかしたぞ村松! よしよし、虫取りあみ忘れなくて良かったな」
朋「……」
河合P「村松のクレープのほうが大きい」
さくら「えー、同じくらいですよぉ」
河合P「明らかに大きい、三倍くらいある」
さくら「わたしは身長が低いからぁ、クレープが大きく見えるんでぇす」
河合P「これが目の錯覚です」
朋「さくらちゃんのクレープ、値段倍くらい違うからね?」
河合P「藤居ありがとう、あとでちゃんとお金返す」
朋「うん」
さくら「ありがとうございまぁす」
朋「うん。あっ、こぼれるこぼれる」
さくら「あわー」
河合P「村松はうかつだ。もっとしっかりしなければいけない」
朋「言ってるあんたもクレープこぼれそうだから!」
河合P「しまった、いやしまってない、これはわざと」
朋「いいから早く何とかしなさいよ!」
さくら「あっ! 朋さんのクレープも!」
朋「えっ!?」
さくら「なんともないでぇす。ドッキリでした、えへへー」
朋「……」
河合P「村松こぼれてる」
さくら「あわー」
朋「あんたもこぼしてるわよ」
河合P「しまった」
河合P「で、藤居はお休みを満喫してるのか?」
朋「んー、一日休みの日って、正直何していいのか迷うのよね」
河合P「迷った結果、公園で虫取り」
朋「虫取りではないけど」
さくら「昆虫採集ですよぉ。夏休みの自由研究」
朋「虫取りじゃないってば」
河合P「藤居の今日の髪型、ツーテール? ツインテール? 可愛いな」
朋「……そうかな、なんか、子供っぽくない?」
河合P「子供っぽい。でも可愛い」
朋「そっか、ありがと」
河合P「……」ソワソワ
朋「触ってみる?」
河合P「いいのか! じゃあ触る」
朋「ふふっ、いいのかって、いつも触りたがるじゃない」
河合P「そうだな。では遠慮なく」
モサモサ
朋「……」
さくら「わたしも! わたしも触りたいでぇす!」
朋「はいはい。じゃああたしはさくらちゃんの髪さわろうかな」
河合P「筆の部分がオススメ。ハンドルみたいで良い握り心地」モサモサ
さくら「筆?」
翌日
朋「……」チクチク
コンコンコンッ ガチャッ
智絵里「おはようございます」
美紗希「智絵里ちゃんおはよー。見て見て朋ちゃんの髪っ」
智絵里「あっ、可愛いです」
美紗希「でしょー。幸運のツインテールなんだって」
智絵里「普段の髪型も素敵ですけど、でも、なんだか今日は、お揃いみたいで嬉しいです」
笑美「なんやこの子、天使か」
朋「智絵里ちゃんとお揃いだと、アイドルパワーもアップしそうね」チクチク
智絵里「そ、そんな……あ、でも、朋さんとお揃いで、私も運気アップします。えへへ」
笑美「天使やな」
美紗希「あたしは智絵里ちゃんが天使だって知ってたよぉ」
智絵里「あ、あの、言いすぎ、です……本物の天使さんに、申し訳ない……」
笑美「……」ジー
美紗希「……」ジー
智絵里「恥ずかしいので、あんまり見ちゃ、ダメです……ううぅ」
菜帆「出来ました~!」
宇佐見P「あん?」
菜帆「幸運のツインテールが流行ってるみたいなので~」
宇佐見P「ああ、河合さんとこの占い娘か」
菜帆「頭のお団子を二つにしてみました~」
宇佐見P「テールどこ行った」
みちる「こっちも見てください!」
宇佐見P「……クロワッサンが二つになってやがる」
みちる「クロワッサン!? どこですか!?」
宇佐見P「ああ? その髪型クロワッサン意識してんじゃねぇのかよ」
みちる「か、鏡をっ」
かな子「どうぞー」
みちる「ありがとうございます! ……ほんとだ」フルフル
かな子「みちるちゃんのくるくる可愛いよね」
みちる「でも本物のクロワッサンかどうかは食べてみないと分かりません」
宇佐見P「なんだ末期か大原」
椿「あの、私も二つに纏めてみました」
宇佐見P「ああ」
椿「どうでしょう……やはり似合いませんか」
宇佐見P「ちょっとこっち来い、よく見せてみろ」
椿「はい」
かな子「みんないいなー」
菜帆「かな子ちゃんもやりましょ~」
かな子「長さ足りるかな」
みちる「たぶん大丈夫です! お手伝いします」
かな子「えへへ、ありがとー」
椿「……」
宇佐見P「……」ジッ
椿「……」
宇佐見P「……いいな、宣材に何枚か撮っとくか」
椿「……っ、はい、あの……ありがとうございます」
宇佐見P「アイドルが見られて照れてんじゃねぇよ」
椿「す、すみません……」
菜帆「完成~」
みちる「どうですかプロデューサー! ツインテールかな子さんです!」
かな子「えっ、たぶんダメだよ、似合わないですよね」
宇佐見P「あ? なに卑屈になってんだ。いいんじゃねぇのか」
かな子「……可愛かったり、しますか?」
宇佐見P「ああ」
かな子「……えへへ」
菜帆「やった~!」
宇佐見P「海老原うるせぇな今日」
菜帆「じゃあちょっとお膝の上に失礼しますね~」
宇佐見P「おいやめろ、じゃあって何だ――重てぇ!」
菜帆「うふふ~」
続き?
朋「……」チクチク
笑美「今さらなんやけど、朋はんはなに作ってるん?」
朋「うん、あの、青い鳥をね、ちょっと」チクチク
笑美「青い鳥? って童話の? もぐもぐとみちるやったか」
朋「チルチルとミチルね。もぐもぐとみちるは同一人物でしょ」チクチク
笑美「ああ、せやったせやった。何でまた青い鳥?」
朋「昨日公園に探しに行ったんだけどいなかったから、自分で作ろうと思って」
笑美「おおー、幸運を自ら掴みに行く感じ、アイドルやな!」
朋「ふふっ、なによそれ。別にそんな大したものじゃないわ」
笑美「……ていうか、公園に探しに行ったて」
朋「そ、そこは突っ込まなくていい所だから」
笑美「朋はん昨日休みやん、一日探しとったんか?」
朋「んー、途中からクレープ食べたりしてた」
笑美「朋はんも大概な天然系やろ」
朋「えっ!? そんなことない! ……よね?」
笑美「いやいや」
朋「天然では、ないでしょ……」チクチク
笑美「……」
朋「……」チクチク
笑美「……もぐもぐとみちるが同一人物ってどゆこと?」
朋「う、うん、実はあたしも言ってて思った、ごめん」
笑美「いや、ええねんで、ウチも『あ、同一人物か』て思ったし」
朋「なんか、パンが思い浮かんで……」
笑美「わかる」
朋「綿がはみ出てる。詰め過ぎかしら」
笑美「あー、でも、こう、満タン! て感じがしてええんちゃう?」
朋「そうかな……うん、そうよね。そういう事にしとこ」
ガチャッ
河合P「……」ソー
朋「……? なに覗いてるのよ、入ってきたら?」
河合P「ふふふ、お前らこれを見たら驚くぞ。でもまだ焦らします」
笑美「後ろにツインのドリル見えてんで」
河合P「さとみんおいでおいで、じっくり焦らしてから入るんだ、びっくりさせよう」
笑美「見えてんねんて」
里美「ほわぁ――えぶっ」ベチン
河合P「あっ! どうして転んだんださとみん!」
里美「ふえぇ……」
河合P「よしよし平気だ、大丈夫、おいでおいで」
ダキッ ギュムッ
里美「ふわぁ、これ好き……」ギュウー
朋「……」
笑美「……」
河合P「よしよし。見ろお前ら! ツインドリルさとみんである」ジャジャーン
朋「というかそもそも里美ちゃんはツインドリルよね、位置ちがうけど」
河合P「ツインテールドリルさとみんである」
笑美「ロボか。イヤに語感ええな」
朋「可愛い」
笑美「かわええな」
コンコンコン
宇佐見P「どうぞ」
ガチャッ
ありす「失礼します」
宇佐見P「おう、いちごタブレットじゃねぇか、小山内Pのお使いか?」
ありす「はい、この資料を届けるようにと」
宇佐見P「ご苦労さん。江上、茶でも淹れてやれ」
椿「はい」
ありす「いえ、お心遣いだけ頂いておきます、すぐに戻りますので」
かな子「菜帆ちゃんのお団子かわいいなー、おいしそう」
菜帆「かな子ちゃんは飛び立ちそうだね~、ぱたぱた~」
みちる「あたしはどうですか!」
かな子「クロワッサン、おいしそう」
菜帆「おいしそ~」
みちる「ですよね!」
ありす「……ここでも幸運のツインテールですか」
宇佐見P「おう、お前んところもか」
ありす「はい、雪美さんや桃華さんが、より運気の上がりそうなツインテールの開発に勤しんでいます」
宇佐見P「お前もやればいいじゃねぇか」
ありす「遠慮しておきます」
宇佐見P「ほう」
ありす「髪型を変えたくらいで物事が上手くいくようになるなんて、非現実的ですから」
宇佐見P「あっはっは」
ありす「むっ、なぜ笑うんですか」
宇佐見P「幸運のツインテールはありえないと」
ありす「現実的ではないでしょう。オカルトの類かと」
宇佐見P「オカルトは信じねぇのか」
ありす「幽霊やUFOもそうですが、信じるに足る根拠がありません」
宇佐見P「信じないに足る根拠はあるみてぇな言い方だな」
ありす「それは……見たことがありませんし、見たという証言も曖昧なものばかりです」
宇佐見P「宝くじで一等当てた奴とか、戦争なんかも実際見たことねぇが、あれもオカルトか?」
ありす「それらはニュースでもやってますし、検索すれば出てくるでしょう」
宇佐見P「占いや開運法も検索で出るだろ」
ありす「……確かに、そうですね」
宇佐見P「そもそもメディアやネットが真実を語ってるっつー根拠がねぇな」
ありす「……少し、待ってください、論を整えます」
宇佐見P「あっはっは、屁理屈だよ、真面目に考えるな」
ありす「……」
宇佐見P「『もしかしたら』程度に考えてわいわい盛り上がったほうが得だろ、っつーだけの話だ」
ありす「……」
椿「小梅ちゃんや菜々さんには聞かせられない会話ですね」
宇佐見P「目の前でしてやるのも面白いと思うがな」
椿「ふふっ、はい、お茶をどうぞ」
ありす「……ありがとうございます」
かな子「あっ、ありすちゃんもツインテールやろうよ!」
ありす「いえ、私は……」
かな子「えー、楽しいのにー」
椿「私の髪留めでもよければ、お貸しできますよ」
ありす「……雰囲気に水を差すのも気が引けるので、では、少しだけ」
かな子「やった。私やっていい? ありすちゃんの髪いじりたい」
ありす「お願いします」
みちる「プロデューサー、ありすちゃんには優しいですね!」
宇佐見P「丁寧に対応しとかねぇと百倍面倒なのが来るんだよ」
みちる「あたしが議論なんかふっかけたら、ボコボコですよね多分!」
菜帆「試しにふっかけてみましょ~。最近少し体重が増えてしまいまして~」
宇佐見P「走って来い」
菜帆「でも世間では~、ふっくらした子の需要もそれなりに~」
宇佐見P「ああ? てめぇ、金もらってアイドルやってるプロだろうが。体型も管理する義務があるんじゃねぇのか」
菜帆「わ~、ぐうの音も出ない~」グー
ありす「お腹なってますよ」
河合P「こっちがおがち、こっちが藤居、似てる」
朋「まさか髪型変えただけで見分けられなくなったりしないわよね」
河合P「見分けられる。こっちがおがち」
智絵里「は、はい……」
河合P「撫でようとすると頭を垂れるのがおがち」スッ
智絵里「……」ペコリ
ナデナデ
智絵里「えへへ」
河合P「腕を広げると飛び込んでくるのがおがち」バッ
智絵里「えっ、えっと……」
河合P「……」
智絵里「……し、失礼します」
ダキッ
智絵里「あわわわわ……」
河合P「耳まで赤くなって絶対に顔を上げてくれないのがおがち」
智絵里「ご、ごめ、なさい……今は、あの、顔は……見せられない、です……はぅ……」
河合P「こうして見分けがつきます。簡単」
朋「……」
朋「あとはこのはみ出てる綿を強引に詰め込んで終わりなんだけど……」
智絵里「可愛いです」
朋「ありがと。でも、何か足りないのよね」
智絵里「足りない、ですか?」
朋「もっと、何か、幸運を呼ぶような装飾がほしいわ」
智絵里「……あ、あの、じゃあ」
朋「アイデアある?」
智絵里「はい、あの……四葉のクローバー、とか……」
朋「クローバー」
智絵里「あっ、でも、あの、私が好きなだけなので、駄目だったら全然……すみません」
朋「ううん、凄くいいアイデア! そうね、クローバー咥えさせちゃいましょ!」
智絵里「……えへへ」
朋「さっそく作ろー。……クローバーってハート重ねる感じでいいのかな?」
智絵里「あの、お手伝いさせてもらっても、いいですか……?」
朋「いいの? じゃあお願いしようかな」
智絵里「は、はい。じゃあ、ええと、緑の布は……」
朋「これ使って。もう、ほんとに助かるわ! ありがとー」
河合P「幸運の金の延べ棒を中に仕込むという案」
朋「ん、却下で」
河合P「そう」
朋「出来たーっ! 結局はみ出たままだけど!」
智絵里「で、でも、味があって、可愛いです」
朋「ふふっ、そうよね。抜き取ったらパワーも抜けちゃいそうだし」
智絵里「そうです。完成して、よかったです」
朋「手伝ってくれてありがと。智絵里ちゃんのおかげで凄く良くなったわ!」
智絵里「そんな、ちょっとだけなので……でも、えへへ、どういたしまして、です」
朋「……」
智絵里「……?」
朋「あ、あのさ」
智絵里「はい?」
朋「せっかく手伝ってもらって、完成したんだけど、その」
智絵里「はい」
朋「例えば、例えばよ! あの、誰かにあげちゃったりしたら、どう思う?」
智絵里「えっと……えへへ、いいと思います」
朋「実は智絵里ちゃんの他にも、海ちゃんとか鈴帆ちゃんにお裁縫習ったりして……」
智絵里「そうだったんですか」
朋「うん。それで、あげちゃったら、手伝ってくれたみんなに悪くないかな……?」
智絵里「……たぶん、皆さん、にやにやします」
朋「えっ、にやにやって」
智絵里「はい、というか、既にちょっとにやにやしてて、すみません……えへへ」
朋「それは、まあ、いいけど……」
智絵里「……」
朋「……」
智絵里「……駄目ですにやけちゃいます」
朋「や、やっぱりにやにや禁止っ!」
智絵里「す、すみません……えへへ」
朋「あげる」
河合P「ん?」
朋「みんなに手伝ってもらって、完成したから、あげる」
河合P「自分用に作ってたんじゃないのか?」
朋「そうだけど……考えたらあたしの青い鳥は、いつもすぐ傍にいてくれるから。なーんて」
河合P「……ふん?」
朋「……えと、あんたがいい仕事持ってこられるように、あげるのっ」
河合P「そういうことか! ありがとう! 凄く嬉しい」
朋「手伝ってもらったのに、あの、不器用だから、下手だけど」
河合P「そんなことない、上手に出来てる」
朋「綿はみ出てるし」
河合P「これはこれでゆるキャラっぽい。可愛い」
朋「……」
河合P「大事にする。藤居は可愛いしマスコットも作れて凄いな!」
朋「……ツインテールも、マスコットも、凄い効果だわ」
河合P「うん?」
朋「あたし、今ちょっと、幸せだもの」
河合P「藤居が幸せだと俺も幸せ」
朋「……うん」
コンコンコンッ ガチャッ
美紗希「ただいま戻りましたぁ」
朋「あっ」
美紗希「あっ……」
朋「……」
美紗希「……忘れ物しちゃったぁ、失礼しましたー」
朋「いやそういう気遣いいらないから! 入ってきて大丈夫だから!」
河合P「見ろ衛藤! 藤居がくれた」
美紗希「きゃー、可愛いっ! 完成したんだぁ、朋ちゃん上手っ」
河合P「可愛いだろう、羨ましいだろう」
美紗希「うん、いいなー。上手に出来てるね、くじらっ」
河合P「これは俺の懐の深さや心の雄大さを表していると見て間違いない」
朋「えっ!? あの、幸運の青い鳥、なんだけど……」
美紗希「……」
河合P「……」
美紗希「わぁっ、可愛いー! 朋ちゃん上手だね、青い鳥っ」
河合P「これは俺が大空へ羽ばたくが如き可能性の塊であることを表していると見て間違いない」
朋「……」
河合P「よく考えたらくちばし付いてるから鳥だこれ」
美紗希「あー、くちばしがもっとよく見えてたら鳥だって分かったのにぃ」
朋「……やっぱり返して」
河合P「嫌だ! 毎晩抱いて寝るんだ!」
朋「や、や、やめてよ恥ずかしい……」
智絵里「えへへ、にやけちゃいます」
朋「もぉ!」
椿「……あの」
宇佐見P「ん」
椿「……今度、一緒に写真を、その」
宇佐見P「……」
コンコン! コンコンコン ガガッ コンコンコンッ!
椿「っ」ビクッ
宇佐見P「誰だこんな常識のかけらもねぇノックすんのは」
ガチャッ
小山内P「ちょっと宇佐見さん! ありすちゃんに何か言いましたか!?」
ありす「違います! 違います!」
宇佐見P「百倍面倒なのが来たぞ」
椿「……」
小山内P「お使い行ってもらってからありすちゃんの様子がおかしいんですよ!」
宇佐見P「知るか」
ありす「違うんです! 橘です!」
小山内P「でもこのツインテールは凄く可愛いですありがとうございます!」
ありす「あああーっ」
小山内P「ありすちゃんは何の心配もしなくて大丈夫だからね」
ありす「違います! 橘です! 私が『ありすちゃん』なんて呼称を許容するはずがありません!」
小山内P「今日はありすちゃんのために戦うよ」
ありす「違うんです! お願いします小山内さん! 橘です!」
小山内P「ありすちゃんがいつもとちょっと違うんです」
ありす「違います橘です! 小山内さんお願いです! 外では橘と呼んで下さい!」
小山内P「僕の前でくるくる回るし! 撫でるとご利益があるとか言うし!」
ありす「違うんです! そんなんじゃないんです!」
椿「……あの」
宇佐見P「江上、気にすんな、あとあんまり見るな」
椿「は、はい、ええと……はい」
小山内P「そんなありすちゃんの何と可愛らしいことか……」
ありす「小山内さん! 橘です!」
小山内P「ありすちゃんの写真見ますか?」
ありす「橘です! 気持ちの上ではビジネス以上の関係だとばれてしまいます!」
小山内P「僕のありすちゃんを毒牙にかけて、もう容赦しませんよ」
ありす「僕の、僕のって……あああっ……」ヘニャリ
宇佐見P「江上、カメラ貸せ」
椿「えっ……まさか、と、撮るんですか……?」
宇佐見P「ドン引く気持ちはよく分かるが、安心しろ、角でぶん殴るだけだ」
椿「なら……あっ、いえ、駄目ですよ」
小山内P「ありすちゃん、平気だよ」
ありす「橘です……橘なんです……」
小山内P「ありすちゃんの為なら、宇佐見さんでも山井さんでも、たとえ全プロデューサーと相対したって勇敢に戦ってみせるから」
ありす「そんな……そんな情熱的な……」
小山内P「愛するありすちゃんの為なら、たとえ火の中、水の中」
ありす「あ、愛、愛する……そんなふうに言われたら、もうだめです……」
宇佐見P「あぁうざってぇな、さっさとその漏らしそうなほど悶えてる小娘連れて帰れよ」
小山内P「えっ!? ありすちゃん漏らすの!?」
ありす「もうだめです……もう待てないです……すぐにでも、法改正を……」プルプル
小山内P「ど、どなたかありすちゃんを運ぶの手伝って下さい!」
宇佐見P「てめぇで運べ」
小山内P「僕はある事情で小さな女の子に触れられない枷を嵌めているので」
宇佐見P「……」
椿「……」
宇佐見P「……江上」
椿「……はい」
宇佐見P「救急車呼んでやれ」
椿「……はい、あの」
宇佐見P「黄色だ」
椿「……はい」
ありす「恐るべし幸運のツインテール……」プルプル
以上です。
私は朋ちゃんPですが、公式の朋ちゃんとうちの朋ちゃんがどんどん離れていっていることに昨日気が付きました。
そういうわけでHTML化の依頼を出して参ります。
好きです
あれ、村松どこ行った。
ご覧頂きましてありがとうございました。
乙
橘さんくそ可愛い(小並)
割と子供っぽい藤居さん(19)、アリだと思います
このP通報した方がいいんじゃないかな…
ツインテ朋ちゃん可愛いよね
乙でした
ウザPすごく好き
次は猪狩Pも出るといいなあ
>>31
何かP増えてるw
よくわからんが面白かった乙
おっつ
ツインテールドリルさとみんとか強そう
カワイイ連呼の河合
ウザイ連呼の宇佐美
小言を山のようにいう小山内
かと思ったが「おさない」かこれは
ふじともR見た瞬間絶対書くと信じてた。てか今回のふじとも可愛すぎ
しかし小山内が宇佐見以上にウザい紳士(ロリコン)で笑った。お前そんなキャラか
この作者の書くPは個性が強いのに担当アイドルと親和性高いよなぁ
魅力的なキャラ書くのがうまいわ
この雰囲気大好きです、次も楽しみにしています
>>25
Pの前とアイドル同士だと反応が違うんだよきっと
あと熊の絵
このシリーズふじとも可愛くて好き
乙。
あんさんの書く朋ちゃんとさくらは絶品やで
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません