とある提督の日記 (17)

艦これssです。凄く短くなると思います。

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1日
本日より日記をつけることにした。まだ仕事に慣れていない為もあってか手間取っていると、雷が「もー、そんなんじゃダメよぉ!日記付けて普段から自己管理を…」とあまりに言う為である。

(22世紀かな?)

2日
 本日も秘書艦は雷である。雷は秘書艦としても非常に優秀だ。
むしろ私が必要なのかと疑ってしまう程に。
鎮守府のあちこちを機敏に動く様は一見微笑ましいが、
仕事をこなす量では私や他艦娘を含めた誰よりも上回っている。
その上、私の身なりから食事から健康からと甲斐甲斐しく(?)
世話を焼いてくれると言うのだから頼もしいと言うより他はない。
「そうそう。もーっと私に頼っていいのよ」などと言われる始末である。

やはり雷は天使

3日
 本日は特筆すべき事もない。
3日目にして書く事がなくなってしまった。
大体毎日同じような事しかしていないのだから書く事など知れているのだ。
なので雷と私との間に出会った当初から続く掛け合いを書いてみる。
雷を見かけたら、まずは「かみなり」と呼んでみるのだ。
「よっ、雷!」「雷よ!雷じゃないわ!」…字に起こすと実にややこしい。

4日
「三日坊主になってない?」と雷が聞いて来た。
全く、細かい所にまで気が回る物だ。
今行っている作戦は駆逐艦には不向きな物の為、雷は外しているのだが、
それが少し不満らしく「艦隊が帰投したわ。お疲れ様っ!」と言ういつもの言葉の後に
「鼠輸送任務より、やっぱ戦闘よねー」と漏らしていた。
そろそろ資源も必要だし、明日辺り近場の海域に行かせてみようか。

5日
「雷、司令官のために出撃しちゃうねっ」と出掛けて行った雷。
対潜装備を持たせていたのだが、
途中で雷巡や軽巡と遭遇したと言うので慌てて帰投させた。
小破していたが無事帰って来てくれ嬉しかった。
「なによもう、雷は大丈夫なんだから!」と照れた顔でむしろ私を慰めてくれる雷。
「ちょっと直してきまーす」と明るい声で入渠に向かう彼女の姿を見て安心した。
…本当に無事で良かった。

8日
 いかん。数日程、穴が開いてしまった。これは雷には見せられないな…。
まあ、彼女の練度を高めるのに忙しかったと言い訳を記しておこう。
本日、電の改修を行う事にした。
そろそろ装甲を上げてやらないとと先日の出撃で感じた為だ。
しかし、その前に改装をした方が経済的であるので、その為に練度を高めた次第である。
「じゃーん!パワーアップしたわ!改良された私の魅力はどう?
…… へ?気付かなかったの?ひどーい!」いつも以上に彼女の笑顔が眩しかった。

9日
 練度を上げ、改装し、改修した事で雷は随分と強くなった。
自然、出撃の回数も増す。それが私には少しさびしいのだが
「はーい!司令官。行っきますよー!」と言う彼女の元気な声に安心するのも確かである。

貴様電と雷を間違えたな

10日
 雷の元気が留まる所を知らない。今日などは
「ねぇ、司令官? 私無しじゃ、もう艦隊は成り立たないでしょ? ねっ? ねっ? 」
と私に突撃をかましてくる次第である。
額をはじいてやろうとしたが「そんな攻撃、当たんないわよ?」
と軽くかわされてしまった。私も鍛え直さねば。

12日
 いかん。又、時間が空いてしまった。本日、大本営より通達が届いた。
近々あるだろうと風の便りには聞いていたので中身の予想はつく。
雷は「司令官に手紙が来たわ。見てもいい? 」と側にいたそうだったが、
執務室から出る様に指示を出して部屋から遠ざけた。
明日からは大忙しになると思う。

15日
 久々に日記を付ける。依然「雷じゃない」と応酬をしあう関係であるが、
そろそろこの関係も変えていきたいと思う。

17日
 最近何だかよそよそしいのは、感づいたからであろうか?

18日
 もう我慢できない。俺には彼女が必要だ。
決行は、明日。

19日
 ケッコンカッコカリを申しこんだら、泣きながら俺に
「誰かと間違えてませんか?」と聞いて来た。
間違える訳がない。俺は、ずっと彼女に支えられて来たのだから。
返事は明日聞くと言って俺は自室に戻った。

20日
俺は馬鹿だった。優しさに甘えていたのだ。
彼女は、何度も何度も「『いかづち』じゃないのです」と言っていたと言うのに。

「司令官、私がいるじゃない! 」

――ああ、今行くよ――

あっ…

察し

え…?

お、おう……

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